セオドア・ポスタルとグレン・ディーセン:イランはイスラエルの核攻撃への核抑止力をすでに持っとる
https://www.youtube.com/watch?v=JtUobr7xGz4
Theodore Postol: Iran Already Has Nuclear Deterrent to Israeli Nuclear Strike
Glenn Diesen
セオドア・ポスタル:イランはイスラエルの核攻撃への核抑止力をすでに持っとる
グレン・ディーセン:
おかえり。今日はMITで科学・技術・国家安全保障政策の教授を務めるセオドア・ポスタル先生にまた来てもらいましたわ。核兵器の運搬システム、ミサイル、ミサイル防衛の専門家で、ペンタゴンでアドバイザーも務めはった方や。また来てくれてありがとうございます。
2025年6月に米国とイスラエルがイランへの最初の奇襲攻撃を仕掛けた後にお話を伺いましたけど、その時にイランはおそらく核兵器10発以上分の核物質をすでに保有しとって、すでに核閾値国家やとおっしゃってましたね。米国とイスラエルがまた来るやろうことを考えると、核抑止力を開発しないのはほとんど愚かなことやと思えてきますが。
ポスタル:
核抑止力をわざわざ開発する必要もないんや。持っとる材料だけでちょっと説明させてもらってええか何を持っとるか、どう使えるか、そしてイスラエルによる核攻撃の後に報復したらどないなるかを話すわ。
これまでのイスラエルとイランの行動を見る限り、もし核兵器が使われるとしたら、最初に使うのはイスラエルやと思う。イランよりずっと無謀で攻撃的やからな。まあそれはわしの推測やけど。
大事なのはリスナーの皆さんに、特にイスラエル人が聞いてくれとったらええんやけどイスラエルがイランに核攻撃しても、報復されるっちゅうことや。イランはまだ核兵器を完成させてへんでも報復できる。なんでかというと、核兵器を完成させるまでの時間がさっき見せたトンネルな、あちこちにあるやろあのトンネルに収まる機材を使えばできるんや。そういう機材がすでにトンネルに入っとる可能性は十分あると思うわ。最後の一歩を踏み出してへんかもしれんけど、それはアーヤトッラー・ホメイニーの戒律核兵器は作ったらあかんというに従っとるだけかもしれん。ただ、その戒律にはこうも書いてある。イランが攻撃されて存続が脅かされたら、核兵器の使用も正当化されると。
だから機材を持っとる状態で実際持っとるんやけど一、二分もらえるか?何ができるか、どういう結果になるかを話すわ。
なぜイランが核兵器を作れる能力をほぼ確実に持っとるか分かるかというと、60%濃縮のウラン六フッ化物を持っとるからや。このキャニスターにウラン六フッ化物が入っとる。1本に約25?30kgのウラン六フッ化物が入っとって、全体の重さは約50kg、長さは約1メートルや。大きくないで。そしてウラン六フッ化物を金属ウランに変換したら、核兵器1発分になる。
核爆弾10発分のウランがどれくらいかというと、60%濃縮で400kg弱や。イランは408kg持っとる。ちゃんと計算したら11発分になる。これは90%濃縮の場合の話で、今は60%やから、まず90%に濃縮せなあかん。
ウラン六フッ化物が結晶状態やというのは、ガラス容器に少量入れて40?50℃に温めたら見えへんようになる。気体になるからや。その薄い気体を遠心分離機にかけるんや。遠心分離機の仕組みは細かく説明せんでもええ。要はイランがこれを持っとって使い方を知っとる、それだけ分かったらええ。174台の遠心分離機のカスケードで90%濃縮ウランを取り出せる。こういうカスケード1基で、60%の気体状ウラン六フッ化物を90%に濃縮するのに数週間かかる。でも2?3基あれば数週間で済む。複数持っとっても不思議やない。何千台もの遠心分離機を作ってきたんやから、どこに隠してあるか分からんしな。
次に金属に変換する。大型クローゼットくらいの装置で、超高温の猛毒ガスであるフッ化水素をウラン六フッ化物のガスに吹き付ける。すごく高温で毒性の強い材料やけど、数フィートサイズの装置でできる。反応炉に高温のフッ化水素と高温のウラン六フッ化物を入れたら、緑色の粒子四フッ化ウランが出てくる。サイクロン分離機で粒子を分離して、それをリチウムかカルシウムと一緒に高圧容器に入れて加熱する。机の上に乗るくらいのサイズや。そうするとウラン金属が析出する。これが90%濃縮ウランのインゴットや。全部トンネル内でできる。数百平方メートルのスペースがあればええ。大した話やない。
核兵器の組み立ては、ウラン235の球体に2本のウランのプラグと少量の通常爆薬を組み合わせる。通常爆薬が2つのプラグを球体に押し込んで臨界質量を作り出す。ベリリウムとプルトニウムが中性子を発生させて核反応が起き、15キロトンの爆発力が得られる。
これはテストせんでもええ。繰り返すで。この兵器は使う前にテストする必要がない。テストなしに10?11発の兵器を完全な自信を持って使えるんや。劣化ウランで組み立て工程が正しく動くか確認して、あとは90%濃縮ウランで組み立てるだけや。アメリカも広島に投下した爆弾はテストしてへん。テストしたのは長崎のプルトニウム爆弾や。プルトニウムにテストが必要な理由は別の話やから今は置いとく。
つまり、10?11発の核兵器を数週間以内にもしかしたら1週間以内に作れる。複数のカスケードがあればもっと短縮できる。
話を戻そうか。では、標的選定者やったら何をするか。わしはアメリカの核計画の監視に携わった経験がある。海軍作戦部長のアドバイザーとして核計画を実際に把握しとった。ジェイク・サリバンみたいに写真見せられて「これがオプション3」みたいな話やない。実際に爆心地の置き方を見とったんや。
では、知識のあるイランの標的選定者なら何をするか。まず最大限のダメージを与えたい。イスラエルがイラン市民を大量に殺したんやから、イスラエルの市民を攻撃するのも完全に正当化される。向こうが始めたんや。報復しとるだけや。
核爆発の火球の直径は数百メートル、半径1.5?2kmや。核兵器が爆発した瞬間、1億分の1秒以内に膨大なエネルギーが放出される。このウランの小さな塊が数千万度の高温の物体になる。X線が周囲の空気に吸収されて空気が超加熱され、その超高温の空気が激しく膨張して衝撃波を作る。1秒後に火球が最大になった時の平均温度は約8000ケルビン太陽表面より約2000ケルビン熱い。この光と熱の球は数キロメートル先まで火災を引き起こす。
火災ゾーンを意図的に間隔を開けて配置しとるのは、火事が広がるのを利用するためや。目標は3発の兵器で最大限の死と破壊をもたらすことや。残り8発は別の場所に使えるしな。
衝撃波は確かに壊滅的な被害をもたらす。でも核爆発で人を殺すのは主に火災や。衝撃波やない。
1943年のハンブルク大空襲を見てみ。この火災は焼夷兵器によるものやけど、核兵器が起こす火災も同じように燃え広がる。連合軍は焼夷弾の密度を統計的に研究して、自然の防火帯の間に焼夷弾が落ちるよう計算しとった。しかも焼夷弾には時限信管が仕込まれとって、拾い上げようとしたら爆発するようになっとった。これは偶然やない。綿密に計算された大量殺戮や。
火災は爆心地に近いほど強烈やけど、周辺部でもカーテンや紙に火が付く程度には燃えとる。衝撃波で窓が割れ、内壁が崩れ、家族が怪我をしとる状況で、皆は火を消すより逃げることを考える。だれも火を消さへんから、あちこちで燃え続ける。
上昇する熱気が低気圧を生み出し、周囲から空気が引き込まれる。この吸引作用でエリア全体に火が広がる。燃焼エリアが広がれば広がるほど、供給される空気が増えて燃焼が激しくなる。半径が2倍になれば面積は4倍、3倍になれば9?10倍や。
地上で燃える薄い層の平均気温は水の沸点を超える。建物の高さまで100℃を超える空気が充満する。嵐のような風が地上で竜巻を生み出し、風速は時速100?200kmに達する。路上にいた人は高温の風で焼き殺される。地下シェルターに逃げ込んだ人も、火災が5?8時間続く中でシェルターがオーブンになって焼かれる。ハンブルクやドレスデンで起きたことと同じや。
放射能雨も降り注ぐ。不完全燃焼が生み出す煤の粒子が、水の凝結核になる。その水滴には放射性物質、硫化水素、シアン化物、一酸化炭素なども含まれとる。こういう汚染された粒子が肺に入って放射性物質や毒性物質を直接届ける。
即死を免れた人も数週間後に放射線被ばくで死ぬ。血液の凝固に関わる細胞が失われて血友病のような状態になり、感染症と内出血で死亡する。
要するに核兵器を完成させてへんでもイランは報復できる。2?3週間後に報復されることと即時報復に、最終的な結果の差はない。
だからやったらあかんのや。イランに核兵器を使ったら、何百万人もの死者を出す核報復が来る。
これは抽象的な話にしたくなかったからこういう説明をした。「数百万人死ぬ」って言うても実感がわかへん。路上で逃げようとして死んだ人の姿、シェルターの中で干からびた遺体そういうものを見てほしい。それが現実やから。そういう内臓感覚での理解なしに、核戦争の可能性を下げることはできへんと思う。
最後のメッセージ:
イスラエルとアメリカはすでにこの戦争に負けとる。イスラエルが国家として存続できなくなるという意味やない。ただ、イランへの態度を根本的に変えなあかん。「共存」を受け入れなあかん。イランの政府が好きやなくてもええ。でもイランが偉大な国家として存在する権利は尊重せなあかん。
今のままやと、イランはイスラエルの言う外交的なことを何も信じへん。信じてもらえるだけの信頼性を築かな、攻撃は続いてイスラエルへのダメージはさらに拡大する。
アメリカ人ユダヤ系アメリカ人も含めてはイスラエルに愛想を尽かしてきとる。「イスラエルを守るために戦争に行く気はない」という声をよく聞く。わしはユダヤ系の出身やけど、自分をユダヤ系アメリカ人やとは思ってへん。ただ、アメリカのユダヤ人の多くがわしだけやないイスラエルがアメリカを利用し続けてきたと感じとる。今後期待されるような支援は望めんやろうと思うわ。


0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム