2026年6月18日木曜日

ラリー・C・ジョンソンのSONAR21:米・イラン覚書 双方のバージョンで浮き彫りになる重大な意見の相違

https://sonar21.com/the-us-and-iran-versions-of-the-mou-show-major-areas-of-disagreement/

The US and Iran Versions of the MOU Show Major Areas of Disagreement

米・イラン覚書:双方のバージョンで浮き彫りになる重大な意見の相違

2026年6月17日

MOU(覚書)署名まで、あと3日や。上の画像はMOUで直接的に解決されていない大きな問題を示しとる。これについては、この文章の最後に詳しく説明するで。じゃあ、実際のメモには何が書かれとるんや? イランのメディアがトランプ大統領とイランが署名するつもりの合意内容を報じたことで、イスラエルの政治家と米国内のシオニストの協力者どもは怒り狂っとる。ホワイトハウスはMOUの本文を公開しとらんから、ネットに投稿されたイラン版と米国のバージョンを比較することはできへんけど、欧米メディアがようやくイランメディアに追いついて、昨日その14カ条のMOUを報じた。

ブルームバーグ・ニュース(2026年6月16~17日時点)は、6月19日にスイス(ルツェルン近郊のビュルゲンシュトック・リゾートが有力)で米国とイランが正式に署名する予定のMOUのコピーを入手したと主張しとる。この暫定合意は、進行中の戦争を停止させ、ホルムズ海峡を再開し、イランの核プログラムやより広範な問題に関する60日間の交渉のお膳立てをすることを目的としとる。ブルームバーグによる14カ条MOUの内容は以下のリンクで読める(警告:有料記事や)。

もし米国とイランそれぞれの報告が正しいなら、両者の間には依然として無視できへんほどの大きな隔たりがあるで。ブルームバーグの報告(閲覧した草案に基づくもの)と、イラン版(主に国家関連のメフル通信や当局者発信)の14カ条MOU案を見ると、核心部分ではかなりの重なりがあるんやけど、特に資金援助、ホルムズ海峡の管理、今後の交渉といった部分で、強調点や詳細、解釈に大きな違いがあるんや。

米国版とイラン版で合意しているとされる点は以下の通りや:

レバノンを含む全戦線での即時かつ恒久的な停戦、およびこれ以上の敵対行為の禁止。

ホルムズ海峡の再開:イランは封鎖を終了し、米国は海軍による封鎖を解除。商船の航行再開(戦前の水準を目指す)。

制裁の緩和:イラン産原油の輸出に対する適用免除(ウェイバー)を直ちに、または非常に早期に発行。より広範な緩和はコンプライアンス次第。

60日間の交渉期間:イランの核プログラム(濃縮、備蓄、査察)に焦点を当てた包括的合意を目指す。イランは核兵器を製造しないことを再確認。

経済的インセンティブ:少なくとも3000億ドル規模のイラン復興・開発計画(米国の直接資金ではなく、地域のパートナーや湾岸諸国によるもの)。凍結資産の一部解放。

米・イラン双方が「金曜日にMOUに署名する」と強く主張しとるにもかかわらず、イラン版と米国版の間には明確な違いがあって、もし解決されへんのなら、署名式そのものが潰れることになるやろ。公開されているバージョンから読み取れる主な相違点は7つあるで。

1. 交渉に入るための前提条件

イラン版:石油制裁の一部停止、凍結資産の一部解放、海上封鎖の解除が行われるまでは最終交渉を開始せえへんと明記。つまり、米国側が先に動くことがイランが交渉のテーブルに着くための前提条件や。

米国/ブルームバーグ版:より広範な可能性(核+地域的な行動など、その他の問題)。米国版は、イランが受け取る利益をイランのパフォーマンス(実績)に条件付けとる。

2. 凍結資産

ブルームバーグ/米国寄り草案:段階的かつ実績に基づく緩和を強調(例:まず石油輸出の適用免除、次に核合意の遵守と引き換えに広範なアクセス)。復興基金(約3000億ドル)は最終合意が条件。米政府高官は記者団に対し、この取引は厳格な「成果払い(pay for performance)」であり、イランの遵守なしに資金は一切解放されへんと語った。

イラン版(メフル通信など):60日間で240億~250億ドルの凍結資産解放、半分は前払いか、より迅速な石油制裁の適用免除、そして復興資金へのより強力なコミットメントなど、即時的で具体的な利益を強調。イランのメフル通信版では、交渉開始前に120億ドル、交渉期間中の60日間にさらに120億ドル、合計240億ドルの資産を解放すると明記しとる。

3. 最終交渉の範囲

イラン版:最終交渉の対象を核と経済・制裁問題だけに限定。イランの弾道ミサイルプログラムや、地域内の代理勢力(ヒズボッラー、フーシ派など)への支援を明示的に除外。これは、ミサイルと代理勢力は交渉のテーブルに乗せなアカンというトランプの主張と真っ向から対立しとる。

4. 制裁解除の範囲

イラン版:石油・石油化学製品に対する制裁解除を要求。さらに、米国に対し、イラン周辺地域からの軍撤退と、交渉中の新たな制裁や兵力配備の禁止を約束させようとしとる。

ブルームバーグ版:明確な制裁解除の確約は含まれとらん。

5. イランの核に関するコミットメント

イラン版:核兵器を製造しないというNPT(核拡散防止条約)上の義務を再確認。

米国側の立場:トランプがニューヨーク・タイムズに語った通り、イランが核兵器を二度と取得できんよう永久に阻止せなアカンというもの。これは単純なNPTの再確認よりも、はるかに踏み込んだ査察と濃縮制限を意味しとる。

6. 国連安保理による批准

イラン版:最終合意を国連安保理の決議で承認することを要求。これは中国とロシアに合意の保証や執行の正式な役割を与える重要な要求やけど、米国はこれを認めた覚えはない。

7. ホルムズ海峡

ブルームバーグ/米国側の見解:通行料なしでの完全再開、安全な通行、正常な流れへの復帰(約30日以内)。

イラン側の見解:再開はするが、イラン(とオマーン)の主権下での管理や。セキュリティや環境上の理由で「サービス料(通行料とは呼ばん)」を課す可能性や、軍用船と民間船のルール分離を示唆しとる。

なぜMOUの最終的な公式コピーが未だに公開されへんのか、考えられる理由は2つあると思う。1つ目は、両者が未だに言葉遣いや中身について交渉中であること。2つ目は、トランプが本当の合意内容を署名まで世間に隠しておいて、合意の反対派を出し抜きたいからや。あんたは何か別の説明ができるか?

ここでホルムズ海峡と、この記事の冒頭にある画像の話に戻るで。月曜日の記事では、多数のイラン船がホルムズ海峡を通過しとる様子を見せた。今日の画像では、海峡の北側と南側に多くの非イラン船が停泊しとる。国防総省は金曜の署名式までは封鎖を解除せえへんと主張しとるが、イラン船は自由に海峡を動いとる一方で、それ以外の船は動けへんというのは明白や。

ご覧の通り、非イラン船が海峡の北側と南側に密集しとるのは、機雷が除去されるまでは保険会社が通過の許可を出す準備ができてへんからやろう。トランプはMOU署名と同時に船は動き出すと主張しとるが、機雷の存在が船の出航を遅らせることになる。おそらく数カ月はな。国防総省の内部試算ですら、現場にある3隻の専門掃海艇を使っても、完全な掃海作戦には最大6カ月かかると見とる。つまり、政治的には海峡が開いても、通常の商船にとっては物理的に危険な状態が数カ月続く可能性があるということや。

もし金曜にMOUが署名されたとしても、海峡封鎖による経済的ダメージをひっくり返すには数カ月かかるで。石油を満載したイラン船ですら、目的地まで少なくとも1カ月から2カ月の旅路が待っとる。つまり、イランからの新しい石油供給が荷揚げされるのは、早くて8月末以降や。MOUに署名したところで、世界市場を荒らしている経済的な混乱が終わるわけやないんや。

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