ラリー・C・ジョンソン:SONAR21 2026年02月12日
https://sonar21.com/how-will-the-us-attack-iran/
アメリカはどうやってイランを攻撃するつもりや?
2026年2月12日 ラリー・C・ジョンソン
アメリカによるイラン攻撃の差し迫った脅威は、まあ、とりあえずは収まったわな。ドナルド・トランプは、次の攻撃を仕掛ける前に、アメリカとイランの間でもう一回は交渉の場を持つって言うとる。イラン側も「核兵器は作らへん」っていう保証を与える取引には応じる構えやし、ウラン濃縮についても多少の譲歩はするやろう。
けどな、イランは弾道ミサイルやドローンの軍備を捨てたり減らしたりすることには絶対うなずかへん。それに、ハマスやヘズボラといったグループへの支援をやめることもないわ。もしトランプが「ミサイルを破棄せよ」「パレスチナ人や西アジアのシーア派への支援を打ち切れ」って強硬に迫るなら、そら戦争になるわな。
ただ、イランへの攻撃を開始するっちゅうのは、山ほど大きな課題があるんや。中には克服不可能に思えるもんもある。まず、可能性が高い2つの攻撃パターンから見ていこか。F-35からの空対地ミサイルと、アラビア海におる駆逐艦からのトマホーク巡航ミサイルや。
まずはF-35からや。米空軍はF-35Aを、海軍と海兵隊はF-35Cを運用しとる。空軍の標準的な戦闘機飛行隊は24機編成で、だいたい6機ずつの4グループに分かれとる。空軍全体ではアクティブな飛行隊が20から25くらいあるな。
2026年2月中旬(ちょうど今、2月12日から13日あたり)の時点で、中東(CENTCOM管轄)におるF-35Aの数は限られとるけど、じわじわ増えとる。最近の展開では、バーモント州空軍の第158戦闘航空団のF-35Aが動いとるな。報道によれば、合計12機のF-35Aがヨルダンに向かったか、もう着いとるらしい。
ヨルダンでアメリカ軍が使っとる主な基地は「ムワファク・サルティ空軍基地」や。ここはヨルダン王立空軍の基地やけど、アメリカが長年使い倒しとる場所で、2019年からは1億4300万ドルもかけて施設をアップグレードさせとる。
一方、イランの南海岸沖では、米海軍・海兵隊が原子力空母「エイブラハム・リンカーン」にF-35Cを載せて展開しとる(1月下旬からCENTCOMエリアにおるな)。ここには1個飛行隊(10機から14機程度、例えばVMFA-314 "ブラックナイツ")が乗っとるけど、これは空軍の資産やない。
エイブラハム・リンカーンには、3隻の駆逐艦(フランク・E・ピーターセン・ジュニア、スプルーアンス、マイケル・マーフィー)が付き添っとる。これらは全部アーレイ・バーク級の誘導ミサイル駆逐艦や。垂直離着陸システム(VLS)を備えとって、1隻につき合計96個のセル(発射口)がある。
このセルに何のミサイルを詰めるかは任務次第やけど、イラン攻めみたいな地上攻撃メインの展開なら、トマホークの数を増やすのが普通や。そうなると、1隻につき50発から60発のトマホークを積むことになる。逆を言えば、防空用ミサイルは36発から46発しか残らへんっちゅうことや。イランからの攻撃1回に対して迎撃ミサイルを2発撃つと仮定したら、1隻の駆逐艦で防げるのはたった18回から23回程度の攻撃だけや。
これが最初の大きな問題や。もしイランが、1隻の駆逐艦に対して50機のドローンや対艦ミサイルで「スウォーム(群れ)攻撃」を仕掛けてきたら、空母打撃群は弾切れになって戦域を離脱し、ディエゴガルシア島まで補給に戻らなあかんようになる。
次の大きな課題は空からの攻撃や。ヨルダンのF-35Aが12機、空母のF-35Cが10機やな。まず空母のF-35Cやけど、ステルスモード(機体の中に武器を隠し持った状態)やと、戦闘行動半径は約600海里(1,110km)や。エイブラハム・リンカーンがイラン海岸から100海里の距離まで近づいたとしても、テヘランまでの半分くらいまでしか飛べへん。そんなに近づいたら対艦ミサイルの餌食になるリスクも跳ね上がるしな。
陸上のF-35Aにしても、ステルスを維持するためには機内のウェポンベイに武器を隠さなあかん。中に入れられるのは、2,000ポンド級のJDAM(精密誘導爆弾)が2発と、空対空ミサイルのAMRAAMが2発だけや。
しかも、航続距離の問題がある。ヨルダンの基地からテヘランまでは、直線距離でも850から900マイル(約1,400?1,450km)くらいある。これ、サウジアラビアやイラクが「うちらの空は通さんといてや」って拒否しとるから、まっすぐ飛べるかどうかも怪しい。アメリカが無視して飛ぶかもしれんけどな。
イランの奥深くまで飛ぶには、イラクの上空あたりで空中給油せなあかん。これがまた危ないんや。中国がイランに射程420マイル(約700km)の3Dレーダーを供給したっちゅう話があるし、もしロシアが射程240マイルのS-400防空ミサイルを渡しとったら、イランはアメリカの飛行機が自国の領空に入るずっと前から迎撃できるんや。
最後にもっと大きな疑問をぶつけさせてもらうわ。アメリカ軍は、空母2隻、駆逐艦4隻、巡洋艦1隻を注ぎ込んでも、あのフーシ派のミサイル能力すら壊せへんかった。去年の3月の「ラフ・ライダー作戦」の失態を忘れんときや。移動式のミサイル発射台を見つけてぶっ壊すんは、めちゃくちゃ難しいんや。イエメンにはなかった統合防空システムも空軍も、イランにはちゃんとある。制空権もないのにミサイルを全滅させるなんて、国防総省(戦争省)の将軍らは本気でできる思とるんか? しかもイランは、アメリカの貴重なミサイルを無駄撃ちさせるためにおとりのデコイを山ほど使うてくるやろうしな。
イランはトランプに対して「核は作りません」っていう取引をする準備はできとる。アラグチ外相のインタビューを見る限り、ウラン濃縮についても譲歩する気はあるみたいや。トランプは認めたがらんやろうけど、もしイランのオファーを受け入れたら、それは事実上の「イラン核合意(JCPOA)の復活」や。
今日はガーランド・ニクソンと、イラン攻撃の見通しやトランプとビビの会談についてガッツリ語り合ったから、見てや。あと、The Duranのアレックスらとも緊急対談したで。
https://sonar21.com/why-are-the-us-and-israel-obsessed-with-eliminating-irans-ballistic-missiles/
なんでアメリカとイスラエルはイランの弾道ミサイル排除に執着しとるんや?
2026年2月11日 ラリー・C・ジョンソン
水曜日のドナルド・トランプとビビ・ネタニヤフの会談、一番のトピックはイランの弾道ミサイル計画やったみたいやな。っちゅうか、あれは「協議」やなくて、ビビがアドバイザー引き連れて、トランプ陣営に「イランのミサイル能力を終わらせなあかん!」って必死に売り込んどるようなもんやったわ。
ちょっと前までは「イランが核爆弾を作るかどうか」が最大の懸念やったのに、なんで今さらミサイルにこだわっとるんや? 2025年6月の「12日間戦争」のとき、アメリカとイスラエルは「イランのミサイルやドローンの攻撃なんて大したことなかった」「米イスラエルの防空システムで90%は叩き落とした」って言うとったやん。それが本当なら、なんでネタニヤフはトランプに「イランのミサイル部隊を解体させろ」って猛プッシュしとるんや?
答えは簡単や。2025年6月の戦争で、イランの弾道ミサイルがイスラエルにどれだけの損害を与えたか、その事実を見れば一目瞭然や。当時の報道や独立系の分析(イスラエル当局は検閲して隠しとったけど、海外のソースが暴きよった)を見ればな。
あの12日間で、イランは1,000発以上の弾道ミサイルをぶち込んできた。一斉射撃で米イスラエルの防空システムをパンクさせたんや。多層防御でいくつか迎撃したけど、かなりの数が突き抜けて標的に着弾した。テルアビブ郊外(バト・ヤムとかラマト・ガン)では何百もの建物が被害を受けて、中には全壊して取り壊しになったビルもある。テルアビブだけで約480棟の被害が確認されとるんや。
公共施設もボロボロや。ベエルシェバのソロカ医療センターにはミサイルが直撃して、建物は壊れるわ化学物質は漏れるわで、一部の病棟が避難する騒ぎになった。電力や水道のインフラもやられて、サービスが止まったりもしたな。
さらに、ハイテク施設も狙われた。レホボトにある「ワイツマン科学研究所」は壊滅的な被害や。建物の90%が影響を受けて、数十のラボが破壊され、業務の4分の1が止まった。
独立系のレーダーデータによると、イスラエル国防軍(IDF)の施設も5か所くらい直撃しとる。空軍基地、情報センター、物流拠点や。当時のイスラエルは軍事検閲でひた隠しにしとったけどな。ハイファ湾にある石油精製インフラも直撃を食らった。バザン製油所の重要ユニットやパイプラインがやられて、死傷者も出た。イスラエルにとって最も重要なエネルギー施設の一つが、発電ユニットまで壊されてボロボロになったんや。
さて、水曜日のトランプとネタニヤフの会談は、予定時間をオーバーして3時間近く続いた。同席したのは、ルビオ国務長官、ヘグセス国防長官、ウィトコフ特使、ジャレッド・クシュナー、ハッカビー駐イスラエル大使、それにイスラエル側の軍の高官たちや。
『エルサレム・ポスト』によれば、ビビはイランの軍備増強、特に弾道ミサイル計画の最新状況をインテリジェンスとして提示したらしい。「もしトランプがイランを叩くなら、弾道ミサイル計画も標的に含めろ」ってメッセージを送ったわけや。
『ハアレツ』も同じようなことを書いとるけど、ビビはトランプがイランと「核を持たせない」だけの取引をしてしまうのを恐れとる。「ミサイル製造を厳しく制限せんと、イスラエルどころか中東全体にとって最悪な取引になる」ってな。かといって、自分が戦争を煽っとると思われるのも避けたいみたいやけどな。
覚えとるか? ビビが国連や米議会で、イランの核爆弾の「漫画みたいな絵」を見せて騒いどったのを。もう核爆弾は優先事項やない。今や「イランの弾道ミサイル排除」がヒットリストの1位や。去年の6月にボコボコにされて、本気でビビっとるんやな。イランが脅しを本気で実行したらどうなるか、ネタニヤフは生きた心地がせんのやろう。
トランプはビビをなだめるために、空母打撃群をアラビア海へ派遣する「準備」を命令した。大事なのは「準備(PREPARE)」であって、「派遣命令」やない。今週攻撃が始まるっていう俺の予想が外れて良かったわ。トランプの話では、攻撃を仕掛ける前にオマーンで米イラン間の交渉があと1回はあるらしい。
トランプはアメリカ軍の強さを自慢しとるけど、実際問題、イランの弾道ミサイル部隊を全滅させる能力なんてアメリカにはない。イランのミサイルは地下の頑丈なトンネル(ミサイル・シティ)に隠されとるし、全土に散らばっとる。去年3月の「ラフ・ライダー作戦」でフーシ派のミサイルすら壊せんかったアメリカ軍が、移動式のミサイル発射台を見つけて壊すなんて至難の業や。イランにはイエメンと違って、統合された防空システムも空軍もある。制空権もないのにミサイルを探し出して壊すなんて無理ゲーやし、イランがおとりのデコイを使ってアメリカのミサイルを無駄撃ちさせる可能性も高い。
イランは「核は作らへん」ってトランプを納得させる取引をする準備ができとる。外相のアラグチも、ウラン濃縮で譲歩する姿勢を見せとる。トランプは認めへんやろうけど、もしイランの提案を飲めば、それは事実上の「JCPOA(イラン核合意)の復活」や。
ダニー・デイビスとこのイラン情勢について深く掘り下げたから、そっちも見てや。
ラブロフ外相「アメリカとの交渉は間違った方向に進んどる」
2026年2月10日 ラリー・C・ジョンソン
セルゲイ・ラブロフがまたやりおった。先週はRTのリック・サンチェスとじっくりインタビューに答え、月曜にはBRICS TVでも同じような公式インタビューをこなしよった。これは昨日の俺の記事でも取り上げた通りや。そんで今日は? 火曜やな。ラブロフはロシアのNTVテレビの長時間インタビューに応じたんや。
話の内容は、世界の多極化、欧米(特にアメリカとヨーロッパ)との関係、ウクライナ紛争の交渉、新START条約の期限切れに伴う核軍備管理、その他の地政学的な問題にまで及んどる。全体を通して、このインタビューは「ウクライナの戦争はNATOの挑発が原因や」っていうロシアの見方を改めて強調するもんやった。ラブロフは、トランプからいくつか前向きなシグナルがあったにもかかわらず、ウクライナ進展を邪魔しとるんは欧米とアメリカやとズバッと言い切ったわ。さらに、安全保障上の譲れん一線を守りつつ、多極化を進めるロシアの決意を強調しとる。インタビューの全文は上のリンクから読めるで。
ラブロフはまず、奴隷制や植民地主義の上に築かれた「500年にわたる西洋の支配」から、多極化した世界への転換を強調することから始めたんや。中国、インド、ブラジルみたいな国の影響力が増しとることや、BRICS関連、EAEU、CIS、CSTO、ASEAN、GCCといった統合組織の重要性を挙げとる。その一方で、ヨーロッパがユーラシア全域に自分らのやり方を押し付け続け、ロシアと中央アジアや南コーカサスの自然な協力を邪魔したり、北極圏に干渉しとることを批判したわ。
ラブロフは、米露関係を「間違った方向に動いとる」と表現して、言葉の爆弾を落としたんや。アメリカは勢力圏を分けるんやなくて、世界支配を追求しとるってな。トランプがロシアの石油やガスを買うとる国々に接触しとるんは、世界のエネルギー市場を支配しようとする試みやと指摘しとる。トランプが「NATOのさらなる拡大を防ぎたいというロシアの関心」を公に認めた唯一の西洋の指導者であることは「大きな一歩や」と評価したけど、その一方で、ロシアが新START条約の義務に違反したというトランプの主張については「根拠がない」と突っぱねよった。
2026年2月5日に新START条約が切れたことについては、過去3年間機能しとらんかったとして、ラブロフは冷静や。記者に対して、ロシアからエスカレーションを仕掛けることはないが、アメリカの動きを「全責任を持って」注視すると語った。将来の軍縮交渉に中国を巻き込もうとするアメリカの考えについては、本質的な問題から目を逸らさせるためやろうと懐疑的な見方を示し、多国間の合意にはイギリスとフランスの能力も考慮せなあかんと言うとる。条約失効後の安全保障の柱は、自国の軍隊であると改めて強調したわ。
ウクライナとの交渉に関しては、楽観視しすぎるなと釘を刺し、「道のりはまだ遠い」「距離がある」と述べた。軍同士の協議には、合意のための管理メカニズムを含む、細かくて多面的な実質的問題が山積みやからな。紛争の根本原因、つまりロシアの安全保障、脅威の排除(ロシアを脅かす武器をウクライナに置かないこと)、そして国際法や国連憲章に基づいたウクライナ国内のロシア人やロシア語話者の権利も解決せなあかんと言うとる。
彼は、アメリカも領土問題は「現場の現実」と人々の意志に基づいて解決されるべきやと認識しとると主張した。ラブロフは、即時停戦といったヨーロッパの計画は、現状の変化を認めんとウクライナへの軍事支援を急増させるだけで、何も解決せんと批判しとる。2022年のイスタンブール協議のような過去の枠組みを引き合いに出して、ロシアの立場を繰り返し、ロシアを脅かすようなウクライナへの実質的な安全保障は拒否する構えや。ヨーロッパは裏ルートで接触を図っとるようやけど、表で言うとること以上の新しい提案は何もないらしいわ。
ラブロフははっきりと、ロシアにはヨーロッパ(あるいはそのどこか)を攻撃する「意図はない」し「理由は全くない」と断言した。NATO諸国やEUへの攻撃計画はないと強調しとる。ただ、もしヨーロッパや西側の軍隊が、彼が言うところの「脅し」を実行に移す、つまりロシアへの攻撃を準備して開始するようなことがあれば、モスクワの対応はロシアの軍事ドクトリンに従って、あらゆる手段を用いた本格的な軍事的報復になると警告した。これは今のウクライナでの作戦(ラブロフやプーチンは限定的な「特別軍事作戦」と呼んどる)とは対照的で、もっと広範な紛争になれば、受動的な対応とはいえ、はるかに厳しいものになることを示唆しとるんや。
直近の4営業日のうち3日もインタビューに応じるなんて、ラブロフにしては珍しい。これはプーチン大統領からの指示で、ドナルド・トランプや他のNATO諸国に対して強いメッセージを送るためにメディアを使っとるんやと俺は思うわ。プーチンと顧問たちは、トランプが2025年8月のアンカレッジ会談での約束を果たし、ロシア資産の凍結解除やロシア産石油を買う国への関税撤廃といった、具体的な善意のジェスチャーを見せてくれると期待しとった。ところが、トランプは実質的にプーチンに「失せろ」と言い放ったんや。ロシアはそのメッセージを受け取り、今度はトランプに対して、ロシア側の要求は明確で揺るぎないもんやと警告しとるわけや。もしトランプがイランを攻撃する決断をすれば、ワシントンとモスクワの関係改善の見込みは粉々に打ち砕かれることになるやろうな。
ニマがブラジルの自宅に戻って、アメリカとの迫りくる戦争について、マランディ教授と俺を招いてフォローアップのチャットを主催してくれた。月曜にはグレン・ディーセンとも話したし、彼は今日その対談を投稿してくれたで。


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