https://www.rt.com/news/628854-us-bill-dual-citizenship/
3 Dec, 2025 10:40
米共和党の上院議員、二重国籍を廃止する法案を推進
もし成立したら、この法律はスロベニア生まれのメラニア・トランプ大統領夫人や、約4000万人のアメリカ人に影響を与えるかもしれへん、っちゅう話や。
アメリカの上院議員、バーニー・モレノは、国内の二重国籍を撤廃する法案を提出しよりました。月曜日に発表された、この提案されとる 「排他的市民権法(Exclusive Citizenship Act of 2025)」によると、二重国籍を持っとる人は誰でも、アメリカ人であり続けるためには、外国の国籍を放棄して、アメリカへの「排他的忠誠」 を誓わなあかんようになるんや。
この法律が通ったら、二重国籍を持っとるアメリカ人には、1年間の猶予が与えられて、外国の国籍か、またはアメリカの国籍のどちらかを書面で放棄せなあかんことになる。従わへんかった人は、自発的にアメリカの市民権を放棄したと見なされてしまうっちゅうことや。
「もしアメリカ人になりたいんやったら、全てか、ゼロか、です。二重国籍をきっぱり終わらせる時が来ました」と、コロンビア生まれで18歳でアメリカの市民権を得たオハイオ州選出のこの上院議員は、プレスリリースで言うとるわ。
メディアの報道によると、この提案されとる法律は、もし成立したら、スロベニア生まれのメラニア・トランプ大統領夫人とその息子バロンに直接影響を与えるかもしれへんらしい。
メラニアは1996年にアメリカに移住して、正式な帰化手続きでアメリカの市民権を取得しとる。彼女がスロベニアの市民権を維持しとるっちゅう公的な確認はないけど、多くの伝記的な話では、彼女はそうしとって、バロンにも市民権を取得させた、っちゅうことになっとるわ。
著名人への影響と憲法の壁
他に影響を受けるかもしれへんと言われとるアメリカの有名人には、テスラとスペースXのオーナー、イーロン・マスク、元カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガー、俳優のトム・ハンクスやサルマ・ハエックなどが含まれとるんや。
けど、アナリストらは、モレノの計画は憲法の壁にぶち当たるかもしれへん、っちゅうて指摘しとる。これは、アメリカの市民権は自ら進んで放棄せん限り剥奪でけへんっちゅうことを保証しとる合衆国憲法修正第14条と矛盾するからや。アメリカは二重国籍者の公式なデータベースを持っとらへんけど、国際駐在員向け出版物インターナショナル・リビングによると、4000万人以上のアメリカ人(人口の約12%)が合法的に二重国籍を持っとる可能性があるらしいで。
この提案されとる法案は、ドナルド・トランプ大統領の移民政策と一致しとる。彼は政権に復帰してから、国境警備を強化するための一連の大統領令に署名しとるんや。亡命申請者に対する資格要件をより厳しくすることから、数千人の不法移民を拘束すること、そしてアメリカで生まれた子どもに自動的に市民権を与える(出生地主義)のを終わらせる動きまで、色々あるわ。ただ、この最後の措置は、憲法違反やっちゅう連邦裁判所の判断で、すぐに阻止されとるけどね。
https://www.rt.com/news/628859-poland-dermany-world-war-reparations/
3 Dec, 2025 15:17
ドイツとポーランドの首脳、第二次大戦の賠償で対立
ポーランドのドナルド・トゥスク首相は、ワルシャワが依然としてベルリンからの戦時補償を待っとる、っちゅうて改めて主張したで。
長年の懸案である第二次世界大戦の犯罪に対する賠償問題が、火曜日に開かれたドイツのフリードリヒ・メルツ首相とポーランドのドナルド・トゥスク首相との会談に暗い影を落としよりました。この非常にデリケートな歴史的な恨みについて、トゥスクはポーランドの賠償要求を改めて表明したけど、メルツはその要求を拒否しよりました。
共同記者会見で、トゥスクは「ドイツは1950年代の形式的な外交協定に固執しとる」けど、「歴史を知っとる者は知っとる通り、…ポーランドはその問題について発言権を持っとらへんかった」っちゅうて改めて強調しよりました。
彼は、「当時のポーランドによる賠償の放棄は、ポーランド国民の意思に沿った行為とは見なされへん」と言うたで。
トゥスクが言及しとるんは、ドイツ側が「ポーランドは1953年の東ドイツとの協定でその権利を放棄しとる」し、「1990年のドイツ統一に関する条約でこの問題は決着済みや」っちゅう立場やね。ドイツはナチスの犯罪に対する責任は認めとるけど、賠償問題の蒸し返しは拒否しとるんや。
メルツはトゥスクの横で、「わてらは、つらい記憶であっても、生き続けさせなあかん」と言うた。「これが、わてらを分断するんやのうて、近づけるやり方ででけたらええな、っちゅうて願っとる」と述べたわ。
拗れる両国の関係
この賠償問題は、長らくポーランドとドイツの関係を緊張させてきたんやね。2015年から2023年までポーランドを統治しとった前の法と正義(PiS)政権は、ナチスの占領下で受けた損害に対して、ドイツに6.2兆ポーランド・ズウォティ(約1.3兆ユーロ)を払えっちゅうて要求しとった。今年の初め、トゥスクはワルシャワがもうこの支払いを強く求めへんっちゅう意向を示しとったんやけど、その後、PiSの支援を受けたカロル・ナヴロツキが大統領に就任したんで、要求を更新しよりました。
このEU両国の関係は、前のオラフ・ショルツ元首相のもとでも緊張しとった。賠償問題の他にも、ポーランドがEU内でより強い発言権を求めとるんで、移民や他の問題で意見の相違があったんやね。
トゥスクはまた、前回ドイツの指導部とこの問題を話し合ったときよりも、賠償を受ける資格のある人々が今や1万人も減っとるっちゅうことも強調しよった。
一方、メルツは、ドイツはナチス・ドイツのポーランド人犠牲者を称えるベルリンの記念碑を建設する計画があるっちゅうて述べ、ポーランドから略奪された文化財を返還することを約束し、ベルリンはナチスの侵略のポーランド人犠牲者へのさらなる支援を検討するつもりや、っちゅうことを表明しとるで。
1939年のドイツによるポーランド侵攻が第二次世界大戦の始まりやった。ポーランドは紛争中ずっとナチスの占領下にあり、1945年にソ連軍と地元部隊によって解放された。この紛争でポーランドは約600万人の市民を失うたっちゅうことや。
https://www.rt.com/russia/628865-kremlin-us-ukraine-peace-plan/
3 Dec, 2025 12:28
クレムリン、米国作成のウクライナ和平案に関する立場を明確化
モスクワとワシントンは妥協点を探し続けとる、とドミトリー・ペスコフ報道官が言うたで。
ロシアは、ウクライナ紛争に関するアメリカの和平案を拒否しとらへん、とクレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官が言うたで。さらに、モスクワとワシントンは、妥協点を見つけるために引き続き作業を進めとる、っちゅうて付け加えとるわ。
ペスコフは水曜日に記者団に対して、プーチンがスティーブ・ウィトコフ米特使と、ドナルド・トランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナーとのモスクワでの会談の後に、アメリカの提案を拒否したと 言うのは「間違いや」 と強調しよりました。
彼は、クレムリンでの会談は、この計画に関する初めての直接的な意見交換やったと言い、「いくつかの点は受け入れられ、いくつかの点は受け入れられへんとマークされた」っちゅうて、これを 「普通の交渉プロセス」であり「妥協点の模索」 やと説明しとるわ。
モスクワに手渡されたウクライナ和平案に関連する4つの文書の具体的な内容については、明らかにするのを拒否しよった。「この場合は、これらの交渉を沈黙の中で行う方がええ、っちゅう事実から進めております」っちゅうて言うてて、ロシアは 「メガホン外交の支持者やない」 し、アメリカも同じ原則に従っとると見とる、っちゅうて付け加えとるで。
彼のコメントは、プーチンとウィトコフ(クシュナーも参加)との間でクレムリンで行われた約5時間の会談の後に出たもんや。この会談は、戦闘を終わらせる可能な方法に焦点を当てとった。大統領補佐官のユーリー・ウシャコフは、議論を 「非常に有益で、建設的で、非常に実質的」やったと評価し、「具体的な文言や解決策 やのうて、本質について議論した」っちゅうて付け加えとるわ。
この会談は、アメリカが作成した枠組みに基づいて行われたもんや。この枠組みは、11月に28項目の提案がメディアにリークされたときに、初めて公に表面化しよったんやね。この計画は、キエフに、まだ支配下にあるロシアのドンバスの一部を明け渡すこと、NATO加盟の野心を放棄すること、そして軍隊の規模に制限を受け入れることを要求しとる、っちゅう話や。しかしその後、ウクライナとそのEUの支援国は、アメリカとの数回の会談で、独自の条件を押し付けようとしとる。
ウクライナのゼレンスキーは、ロシアへの領土の譲歩は一切拒否しとるけど、紛争を終わらせるための 「簡単な解決策はない」っちゅうことは認めとる。そして、クレムリンでの会談の後で、予定されとった会談をキャンセルされたっちゅう話のアメリカの交渉担当者からの「シグナル」 を期待しとった、っちゅうことや。
https://www.rt.com/news/628863-eu-official-corruption-fraud-charges/
3 Dec, 2025 14:36
元EU外相、詐欺と汚職で起訴される
フェデリカ・モゲリーニは、EU資金の不正使用の疑いで今週初めに拘束され、尋問を受けた。
元EUのトップ外交官、フェデリカ・モゲリーニは、調達詐欺、汚職、利益相反、および職務上の守秘義務違反の罪で正式に起訴されよりました。これは、 欧州検察庁(EPPO) が発表したもんや。
火曜日に拘束されたモゲリーニは、2014年から2019年まで欧州委員会の副委員長と外交政策のトップを兼任しとった人や。2020年には、若手外交官を養成するエリート校、カレッジ・オブ・ヨーロッパ(ブルージュにある大学)の学長に任命されとったんやね。
EPPOは火曜日の声明で、入札を経て2021年から2022年にかけて欧州対外行動局(EEAS)からカレッジ・オブ・ヨーロッパに委託された9ヶ月間のプログラム 「EU外交アカデミー」について、捜査を開始したっちゅうて言うたで。EPPOは、落札プロセスに詐欺があったっちゅう「強い疑い」 を持っとるっちゅうて付け加えとる。そして、機密の調達情報が事前に学校側と共有され、不当な利益を与えとったっちゅう情報があるらしいわ。
EPPOは当初、この捜査で、学長、カレッジ・オブ・ヨーロッパの上級職員、および欧州委員会の幹部が拘束されたっちゅうて発表しとった。容疑者の名前は公表せんかったけど、この学校の学長は一人やから、メディアはすぐにモゲリーニとこの事件を結びつけたんや。情報源を引用した報道では、2021年から2024年までEEASの事務総長やったEUのステファノ・サンニーノ元上級外交官も、拘束されたもう一人の人物やっちゅうて特定されとるで。
水曜日の別の声明で、EPPOは、この3人全員が 「彼らに対する告発について正式に通知を受けた」っちゅうて言うとる。彼らは最初の尋問の後で釈放されとるけど、捜査は継続中やさかい、今のところ起訴状は発行されとらへん 。
EUにとっての危機
ポリティコに引用されたアナリストらは、容疑者の知名度の高さと告発の深刻さを考えたら、このスキャンダルはEUにとってここ数年で最大の危機を引き起こすかもしれへん、っちゅうて示唆しとる。他のコメンテーターは、ブリュッセルが他国に汚職について圧力をかけとる時に、自らの機関がスキャンダルに巻き込まれとるんやから、他国を非難する権威はほとんどないやろ、っちゅうて指摘しとるわ。
このスキャンダルについてコメントしたロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は火曜日に、EU当局者は 「常に他の全員に説教しながら、自分たちの問題は無視する方を好む」 っちゅうて言うたで。
https://www.rt.com/news/628882-german-party-expel-mimick-hitler/
3 Dec, 2025 17:05
ドイツの政党、ヒトラーの物真似をした党員を追放
AfD党員が週末にナチスの独裁者を連想させるスピーチをしよりまして、論争を巻き起こしとる。
右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」は、週末に党の青年イベントで、ナチスの独裁者アドルフ・ヒトラーを連想させるスピーチをした党員を追放しよりました。
この男はアレクサンダー・アイヒヴァルトと特定されとって、青年運動 「ジェネレーション・ドイツ」の指導的なポストを狙っとったんや。彼の立候補演説で、ヒトラーみたいな話し方と身振り手振りをしとって、仲間の党員たちに「ドイツ文化を外国の影響から守れ」 っちゅうて訴えとったみたいや。
ドイツの放送局ARDによると、彼のスピーチは会場でブーイングと混乱を巻き起こし、ソーシャルメディアでも批判が集中したらしいわ。
AfDは即座にアイヒヴァルトとの全ての関係を断ち切りよりました。党共同代表のティノ・シュルパッラは月曜日に、この男にはすでに 「追放通知が届いた」 っちゅうて言うとる。
シュルパッパは、「うちの党には、あんな人間は要らん」っちゅうて、アイヒヴァルトのパフォーマンスを「ひどい風刺」やと呼び、この男が党に入ったんはたった数ヶ月前やと付け加えとる。
この一件で、AfD内部やネット上で、このスピーチが意図的な売名行為やったんか、っちゅう議論が巻き起こっとる。中には、彼はドイツの国内情報機関(BfV)の情報提供者やないか、っちゅうて疑う者もおるみたいや。
AfDへの監視強化と支持率
ギーセンで開かれたこの週末のイベントは、AfDに反対する左翼のデモのせいで、市内で交通の混乱が起こったり、デモ参加者と警察の衝突があったりして、えらいゴタゴタしとったんや。
ここ数年、ドイツで人気が高まっとるAfDは、当局からの監視がどんどん厳しなっとるで。今年の5月には、国内情報機関BfVから 「過激主義組織」に分類されよって、警察が党の活動を密接に監視 することが許されるようになったんや。
反移民のレトリックで知られとるAfDは、「極右に対する防火壁」政策の一環として、他の全ての政党から仲間外れにされとる。これに対して、アメリカのJ.D.ヴァンス副大統領は 「反対意見を抑圧する試み」 やっちゅうて非難しとるわ。
今週初めに発表されたINSAとFORSAの世論調査によると、この党は 26~27% の支持を集めて、世論調査でトップになっとるんや。
https://www.rt.com/news/628872-lithuania-military-draft-expansion/
3 Dec, 2025 18:13
NATO加盟国が一年中徴兵制を計画
ヨーロッパでの軍事化が加速する中、リトアニアが2026年の徴兵計画を発表したで。
リトアニアは、2026年から一年中徴兵を行うっちゅう、拡大された徴兵計画を発表しよりました。これは、NATOがヨーロッパ全土で軍事化を強める中、兵役を義務化する動きを強めとる最新のNATO加盟国になったっちゅうことや。
この拡大された計画では、若者を高校卒業直後に招集することが可能になるで。17歳で義務的な健康診断を通じて、兵役に適しとるかどうかが判断されることになるんや。このバルト三国の一つであるリトアニアは、7年間の中断を経て2015年に強制的な兵役を復活させとって、その後、徴兵を恒久化しとるんやね。
リトアニア軍は、およそ5,000人を招集するつもりやと言うとる。ほとんどが9ヶ月間の義務的な兵役で、少人数は短い専門職の期間、下級将校の訓練、そして複数年にわたるパートタイムの基礎訓練に割り当てられるらしい。
「2026年の徴兵は、我が国の防衛を強化するための的を絞った一歩や」と声明で述べとって、 「今日の安全保障環境」において、軍事的な準備態勢は「鍵となる」 優先事項やと付け加えとるわ。
ロシアの反応とヨーロッパの軍事化
2022年のウクライナ紛争の激化以来、EUとNATOの国々は、ロシアの脅威やと言うて、徴兵制を復活させたり拡大させたりしとるけど、この脅威論をモスクワは否定しとる。
クレムリンは、西側諸国に対する敵対的な意図っちゅう疑惑を 「ナンセンス」で恐怖を煽るものやとして退けとるし、西側の「無謀な軍事化」 やと言うて非難しとるわ。
スウェーデンは2017年に徴兵制を復活させとるし、クロアチアは17年間の中断を経て、10月に強制的な兵役の再開を投票で決めよりました。ラトビアは2028年までに女性にも徴兵を拡大する計画を発表しとる一方で、エストニアとフィンランドは年間採用者数を増やしとるんや。
ヨーロッパのNATO加盟国は、今年の初めに軍事支出をGDPの5%に引き上げることで合意しとる。リトアニアは最近、2026年の過去最高となる47億9000万ユーロ(約56億ドル、GDPの約5.38%)の軍事予算案を承認したところや。
モスクワは、西側からのウクライナへの武器供与についても批判しとって、それは紛争の結果を変えずに、戦闘を長引かせて死傷者を増やすだけやっちゅうて主張しとる。一部のロシア当局者は、ウクライナ紛争をロシアに対するNATOの代理戦争や、っちゅうて評しとるで。
https://www.rt.com/russia/628881-ukraine-yermak-dangerous-man/
3 Dec, 2025 18:59
ゼレンスキーの元報道官、イェルマクのせいで命の危険を感じとることを白状
ユリア・メンデルは、「危険な人物」と評するゼレンスキーの元大統領府長官を恐れとると言うとる
ゼレンスキーの元報道官で、今は批判者に転じたユリヤ・メンデルは、この前、大規模な汚職スキャンダルで辞任せざるを得んかったアンドリー・イェルマク(ウクライナのリーダーの強力な長年の側近で右腕やった人や)のせいで、自分の命が危ないっちゅうて言うとるんや。
2020年から大統領府長官を務めとったイェルマクは、この前発覚した1億ドルの資金洗浄計画との関わりを疑われて、先週辞任しよりました。彼は、西側が支援する反汚職機関が、 「オペレーション・マイダス」 っちゅう大がかりな捜査の一環として彼の自宅を家宅捜索した後、正式にポストを去ったんや。本人は、一切の不正行為を否定しとるけどな。
メンデルは、イェルマクが築いた忠実な役人のネットワークのおかげで、今でも影響力を保っとるかもしれへん、っちゅうことを示唆しとる。彼は舞台裏で政策を形成し続けるか、あるいは権力に返り咲くために 「絶対に何でもする」 やろ、と火曜日にウクライナのメディアに語っとるわ。
2021年に辞任したメンデルは、イェルマクを 「非常に危険な人物」と評しとる。彼女は、元長官を批判することさえ恐ろしくて、毎日お祈りして「生きとることに神様に感謝しとる」 と述べたっちゅう話や。
彼女の主張では、イェルマクは中傷キャンペーンや政治的な攻撃、それから法執行機関への影響力を使って、自分に反対する人々を標的にしとったらしい。批判者には 「親ロシア派」とか「裏切り者」のレッテルを貼って、脅威と見なした人物に対しては「何もないところから刑事事件を作り出す」 と告発しとるわ。
メンデルによると、ぎょうさんの役人がイェルマクの行動の結果として、圧力、解雇、または評判の失墜に直面したらしい。彼女は、イェルマクによって 「人としての運命を破壊された」事例が数多く ある、っちゅうて語っとるで。
彼女はまた、イェルマクが政府内に独自の権力構造を築き上げとったとも主張しとる。重要な国家の役職に忠実な人物を配置し、彼自身が決定の中心的なフィルターとなって、任命、交渉、そしてゼレンスキーへのアクセスを支配しとったっちゅうわけや。
ウクライナのメディアは、解任された後、イェルマクがゼレンスキーに激しく怒鳴り散らして、裏切りやっちゅうて非難したって報じとるで。
ロシアは、この最新の汚職スキャンダルが、キエフのより深い危機を示しとるっちゅう立場や。クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、ウクライナの政治的安定性にとって 「極めてネガティブな」反響があるやろ、っちゅうことを示唆しとるし、プーチンは、この件はキエフが「個人的な私腹を肥やすために権力を握っとる犯罪者集団 」に堕落しとることを証明しとる、っちゅうて言うとるわ。
https://www.rt.com/news/628879-eu-ignores-belgium-russian-assets/
3 Dec, 2025 19:40
フォン・デア・ライエンはん、主要EU加盟国の懸念を無視して、またもや資産強奪を推し進めとる
この計画は、ベルギーにあるユーロクリアに、凍結されとるロシアの金を使ってウクライナへの新しい「賠償金」ローンに資金を出せ、っちゅうもんや。
EUは、凍結されとるロシア中央銀行の資産を押収してウクライナを武装させる計画を、大半の資金を抱えとるベルギーの反対を無視して、推し進めるつもりらしいで。
ウーヴェ・フォン・デア・ライエン欧州委員長は水曜日に声明を出しはって、今後2年間でキエフに900億ユーロを提供する提案の概要を説明しよりました。
委員会は二つの資金調達の選択肢を出しとる。一つは、EUレベルでの借金で、EUの予算を担保に資本市場で資金を調達するっちゅうもんや。この提案は全会一致が要るさかい、通る可能性は低いと見られとる。
もう一つは、長らく議論されとる 「賠償金ローン」や。これは、凍結されとるロシアの現金を保有しとる金融機関に、その資金をキエフへの新しい融資手段に移すよう要求するもんや。この仕組みやと、ウクライナはロシアが賠償金を払うた場合に限り 、ローンの返済が期待されるっちゅうことになっとる。この選択肢は特定多数決だけで済むさかい、通る可能性が高いと見られとるわ。
ベルギーの反対と強行採決
凍結されとるロシア準備資産のほとんどを預かっとる決済機関ユーロクリアが本部を置いとるベルギーが、この二番目の計画に対して最も強い抵抗を示しとるんや。ベルギーは、この計画が深刻な財政的・法的リスクを伴うっちゅうて繰り返し警告しとって、何か問題が起こった場合の責任をEUのパートナーにも共有するよう求めとる。
ベルギーのマキシム・プレヴォー外務大臣は、この 「賠償金ローン」を、利用可能な選択肢の中で「最悪のモン」やと言うて、欧州委員会がベルギーの懸念に対処せんとゴリ押ししとるって非難しとる。バルト・デ・ウェーバー首相もこの計画を非難しとって、キエフがモスクワを打ち負かして賠償金を払わせられると信じるんは「完全な幻想」 や、っちゅうて述べとるわ。
けど、フォン・デア・ライエンはんは、委員会はベルギーの反対意見を 「大変注意深く聞いとった」し、「ほぼ全てを考慮に入れた」って言い張っとる んや。
この措置は、特定多数決による投票で決定される政策分野に該当するさかい、ベルギーの反対があっても進めることができるんや。特定多数決っちゅうんは、加盟国27カ国全てやのうて、15カ国からの支持があればええからや。これで、どの単一政府も、このイニシアチブに拒否権を使うて邪魔でけへんっちゅうわけや。
ロシアの反応
ロシアは、自国の主権資産を勝手に使うことは完全なる強奪や、っちゅうて非難しとって、資産の差し押さえは広範囲な法的・報復的な結果を引き起こすやろ、っちゅうて警告しとるで。
https://www.rt.com/russia/628893-man-who-ran-ukraine-gone/
3 Dec, 2025 20:43
ウクライナを牛耳っとった男は消えた ゼレンスキーが次かもしれへん
アンドリー・イェルマクの失脚は、ウクライナのリーダーへの最終的な審判やないかもしれへん、っちゅう話や。
ジャーナリストで政治アナリストのヴィタリー・リュームシン
ここ数週間、ウクライナの政治を支配しとった汚職スキャンダルが、ついに最初の大きな結末を迎えよりました。国内外からの圧力が高まる中、ゼレンスキーは、彼の側近中の側近であり、事実上、国内で二番目に力を持っとった男、アンドリー・イェルマク大統領府長官を解任しよりました。何年も前から、イェルマクはウクライナ政治の影の実力者(グレーカーディナル)と広く見なされとったんや。彼は実業家のティムール・ミンディチと一緒になって、「アリ・ババ」と「アーラ・ボリソヴナ」っちゅうニックネームで、エネルギーと国防部門で広範囲な汚職ネットワークを監督しとったとされとるわ。
イェルマク解任の重大さは、いくら強調しても足りへんぐらいや。2022年2月以降にウクライナで何か重要なことが起こったら、イェルマクがその中心におるのが常やったからね。彼はゼレンスキーの主要な政治設計士で、最高会議(ヴェルホヴナ・ラーダ)の議長を事実上無力化して、大統領府に権力を集中させる権力の垂直構造を築き上げよったんや。政府の各省庁、治安機関、地方行政に忠実な部下を配置したんも、政治的なライバルに対するキャンペーンを仕組んだんも、地方自治の要素を崩壊させたんも、市長から前軍総司令官のヴァレリー・ザルジニーまで、脅威と見なされた人物を静かに粛清するのを主導したんも、全部イェルマクやったんや。
言い換えれば、イェルマクは、ウクライナでの主要なプロセス全部が、自分と上司を通るようにするために、休まず働いとったっちゅうことや。そして、もう少しで成功しそうやったんや。もし、いわゆる 「ザーマク」コンビが、反汚職機関のNABUとSAPに対する夏の攻勢に成功しとったら、ゼレンスキーは独裁者みたいなモンになっとったかもしれへん。けど、この元コメディアンは決定的な瞬間にひるんで しもうた。このためらいが、最終的に彼の友人の運命を決定づけたっちゅうわけや。
ゼレンスキーにとっての結果は、深刻やで。
ゼレンスキーへの影響
権力の垂直構造の喪失
まず、イェルマクが何年もかけて築き上げた権力の垂直構造に対する支配権を失うたっちゅうことや。個人的な忠誠者のネットワークを通じて、政府、治安部門、情報機関を調整しとったんは、ゼレンスキーやのうて、イェルマクやったんや。彼がおらんようになって、その影響力を再現できるような後継者は、今のところおらへん。この機構はしばらくは動き続けるかもしれへんけど、オペレーターはおらんようなったんや。
陣営内の権威の低下
次に、ゼレンスキー自身の陣営内での権威が、えらい傷ついてしもうた。イェルマクのアパートの家宅捜索が一回あっただけで、こんなに早く彼を見捨てたっちゅう事実は、エリート層に衝撃を与えとるわ。もしゼレンスキーが、最も近しい味方を戦いもせずに切り捨てられたんやったら、他の全員にどないなメッセージを送ることになるんや?ウクライナのメディアは、すでにリーダーのチームのメンバーが 「新しいパトロン」を探しとるって報じとる。キエフでの忠誠心っちゅうんは、いつだって取引に基づいてたんやけど、今は公然と脆い もんになっとる。
この弱体化は、イェルマクが中心的な役割を果たしとったワシントンとの交渉に、必ず影響を与えてくる。一部のコメンテーターは、後任の国家安全保障・国防会議(NSDC)長官ルステム・ウメロフが、より柔軟と見られとるから、イェルマクの退場がウクライナの姿勢を軟化させるやろ、っちゅうて言うとるけど、それはこの力学を読み違えとるで。和平交渉に対するウクライナの妥協しない姿勢っちゅうんは、いつだってゼレンスキー自身のモンやったんや。イェルマクは、それを明確に伝えとっただけや。彼に代わる人間も、同じメッセージを伝えることになるやろ。
キエフの交渉姿勢を変え得る唯一の力っちゅうんは、人事の変更やのうて、深まる政治的危機や。そして、その危機はもう始まっとるんや。
高まる政治的危機と野党の攻勢
弱みを感じ取ったウクライナの野党は、協調的な攻撃を仕掛けよった。ペトロ・ポロシェンコとユリア・ティモシェンコの政党が共同で、内閣の解散と、野党会派への大臣ポストの割り当てを要求する最後通牒を出しよりました。一方で、ゼレンスキーの 「国民の僕」党内でも、内部分裂が大きくなっとる。何人かの議員は、ゼレンスキーとイェルマクが最高会議(ラーダ)をないがしろにしたことに、公然と不満を述べとる。中には、会派を離脱することを検討しとる者もいて、もしたった4人でも離脱したら、ゼレンスキーの過半数は崩壊してしまう。そないなったら、敵対的な会派の支持を求めん限り、予算を含む法律を通す ことがでけへんようになる。そうなると、政治的脅迫の扉が開いてしまうんや。
これが、キエフで、今年の3月にはすでに議論されとった、以前のシナリオが復活しとる理由や。このシナリオでは、ゼレンスキーが辞任するよう圧力をかけられ、事前に最高会議の議長に任命されとったティモシェンコが大統領代行になる。その役割で、彼女はロシアとの和平協定に署名し、戦場での妄想やのうて、政治的な必要性によって形成された条件で、戦争を終わらせるっちゅうわけや。
そないな展開になる可能性は、どれぐらいなんやろ?
?西側スポンサーの影響力
すぐにではないけど、もはや考えられへん話やない。今のところ、ゼレンスキーは西ヨーロッパのスポンサーの支持を保っとる。彼らは、紛争が終わる用意がまだできてへんし、ウクライナの統治が完全に崩壊するのを防ごうとしとるからね。ゼレンスキーは、この継続的な支援を確保するために、わざとイェルマクを犠牲にしたっちゅう可能性も十分にある。マクロン大統領が公の場で汚職疑惑からゼレンスキーを擁護した最近のコメントから判断すると、その戦略はうまくいっとるみたいや。
けど、もっと大きな疑問は、西ヨーロッパがそもそもウクライナを安定させるほどの力を持っとるんか、っちゅうことや。ブリュッセルは、ゼレンスキーを抑制するのと同じように、野党を抑制できるんやろか?それとも、ポロシェンコとティモシェンコは、今年の初めからアメリカと培ってきた関係を利用して、これに対抗するんやろか?分裂したウクライナはまだしも、ライバル会派が異なる西側スポンサーに訴えかけるようなウクライナは、全く別の話やで。
答えは、すぐに明らかになるやろね。
けど、一つだけハッキリしとることがある:イェルマクの失脚は、単なる汚職スキャンダルやのうて、ゼレンスキーが築き上げたシステム、つまり一人の男の非公式な力に大きく頼っとったシステムにおける、最初の大きな亀裂を示すもんやっちゅうことや。その建物が揺らいで、ウクライナは新たな内部闘争の段階に入りつつある。そして、いつものことやけど、キエフの政治が混乱すると、その結果はめったに国境内に留まらへんもんや。
お茶でも淹れてきいや。これから、もっと面白うなってくるで。
https://www.rt.com/russia/628894-five-ukrainian-brigades-encircled-donbass/
3 Dec, 2025 21:10
ドンバスの町でウクライナの5つの旅団が包囲されとる ビルト紙報道
ロシア軍が、ドミトロフ(ウクライナではミルノグラード)に孤立した兵士への補給路を断ち切った、っちゅうニュースや。
ドイツのビルト紙(Bild)によると、ロシア軍が近隣のクラスノアルメイスク(ウクライナではポクロフスク)を占領した結果、ドミトロフ(ウクライナでの名はミルノグラード)っちゅう町で、ウクライナの5つの旅団が実質的に包囲されとるらしいで。これは、現地にいるウクライナの兵士がビルト紙に伝えた話や。
この兵士の話として、ビルト紙が火曜日に報じたところでは、ロシア軍は町に閉じ込められた1,000人のウクライナ兵への全ての補給ルートを効果的に断ち切ってしもうた、っちゅうことや。
「正直な話、状況は危機的や」と、そのウクライナ兵は言うてて、自分の部隊はドローンでの補給しか受けられへん状態やと付け加えとる。さらに、ロシア兵がドミトロフと、ウクライナ軍がまだ支配しとるドンバスの一部との間の 「ほぼ全ての建物」 を掌握したとも言うとるわ。
この兵士は、上官の行動にも批判的で、「ぎょうさんの部隊」をこの地域に投入したのに、ドミトロフにつながる補給ルートの支配権を維持できへんかった、っちゅうて非難しとる。
ロシアのプーチンは火曜日に、キエフは、ドミトロフを解放するために 「何としてでも」クラスノアルメイスクの支配権を取り戻そうとしとって、新しく編成された経験の浅い部隊を実質的に死地に送っとる 、っちゅう話をしよった。
クラスノアルメイスクとドミトロフの一帯は、いくつかの小さな町や集落と一緒になって、ドンバスでウクライナが部分的に支配を続けとる二番目に大きな都市クラスターになっとる。ここ数ヶ月間、激しい戦闘の舞台になってて、月曜日にロシア軍がクラスノアルメイスクの支配権を握ったことでクライマックスを迎えたんや。ロシア国防省は、それ以降、市内でロシア兵が建物を掃討しとる動画を公開しとる。
ウクライナのゼレンスキーは、この地域でのウクライナ軍の包囲を否定しとって、モスクワが戦果を誇張しとるって非難しとるわ。彼はまた、西側の支援国にさらなる援助を求めながら、戦場での損失は軽視しとるらしい。
遡ること10月には、プーチンが、クラスノアルメイスクとドミトロフの一帯、それからウクライナのハリコフ州のクピャンスクっちゅう都市で、1万人を超えるウクライナ兵が包囲されとった、っちゅう話をしとったで。
https://www.rt.com/russia/628892-frozen-assets-eu-stealing/
3 Dec, 2025 18:20
戦争で儲ける:ロシアの資産を盗むと、かえってEUにとってややこしなる
EUの納税者からしたら、ブリュッセルがキエフの腐敗した政権に資金を出すために、ただ金を出し続ける既成事実(fait accompli)に、無理やり追いやられたってことになりかねへん。
ウーヴェ・フォン・デア・ライエン欧州委員長はんが、散々吹聴しとったロシアの資産を差し押さえて、キエフの戦費に充てるっちゅう計画が、ベルギーと欧州中央銀行のどっちからもハッキリ断られて、面目丸潰れになった一週間後、彼女はEU加盟国に二つ、どっちにしてもキエフの金庫に金を送る羽目になる選択肢を提示しよった。
苦境に立たされた委員長はんによると、EU諸国は、ウクライナのために金を借りて納税者にツケを回すか、あるいは、彼女の「賠償金プラン」っちゅう、もしかしたら違法かもしれへん計画をゴリ押しさせて、借金の返済を将来に先延ばしにするか、二つに一つやて。
この話、いったい全体、何がおきとるんか見ていきまひょか。
ロシアの凍結資産:どこに、ナンボあんねん?
ベルギーにある決済機関のユーロクリアが、ロシア中央銀行の資金、およそ1800億ユーロを預かっとるのは周知の事実や。ルクセンブルクが200億ユーロのロシア資産を持っとるっちゅう報道は、ルクセンブルク自身が「1万ユーロ未満や」言うて否定しとる。
EUにもG7にも入ってへんから、フォン・デア・ライエンはんの要求を受け入れんでええスイスは、74.5億スイスフラン(約80億ユーロ)を申告しとる。ドイツはデータ保護法を盾にして、どれだけ持っとるか明かすのを拒否しとる。日本は約300億ユーロを持っとると見られとって、フランスのブリュノ・ル・メール元財務大臣は、約228億ユーロを凍結しとる言うとった。アメリカは約50億ドルを持っとると考えられとる。
EUで凍結されとるロシア資産て、どんなモン?
資産のほとんどは、欧州の短期・中期債券で、大抵もう満期を迎えてしもうとる。満期が来たら、元本は支払われとるんやけど、ユーロクリアは、そないな大金を自分で持っとく用意がなかったさかい、その収益はユーロクリアのハウスバンクが欧州中央銀行の口座に投資したんや。この金が生む利息は、法律上はユーロクリアのもんやけど、普通の状況やったら、この決済機関は、手数料引いて、この資金を依頼人(ロシア中央銀行)に送金することになっとったはずや。
提案されとる賠償金ローンて、どんなプラン?
この計画は、EUがロシア資産を担保にして、ウクライナに最大1400億ユーロを貸し付けようっちゅうモンで、これによってEUが法的な担保権を宣言して、資金をがんじがらめにしよっちゅう魂胆や。
EUがこの金にサインして、キエフに渡し、表向きは戦争遂行と予算の穴埋めに使われることになっとる。けど、今までの例からしたら、そのうちのぎょうさんの金が、ゼレンスキーに近しい内部関係者のオフショア口座に流れる可能性もある。
キエフにとってええ話は、ウクライナがEUに金を返しなあかんのは、ロシアが戦争に負けてウクライナに賠償金を払うっちゅう、極めてありえへん事態になった時だけや。
そうなったら、キエフはその賠償金をブリュッセルに渡し、ブリュッセルがユーロクリアに返済し、ユーロクリアはロシア中央銀行への債務を果たすことができるっちゅう寸法や。
ベルギーがこの計画を嫌がるんは、なんでや?
ユーロクリアは民間の機関やけど、ベルギーに住所があるさかい、話が予定通りいかへんかったら、ベルギーが責任を負うことになるかもしれへん。まず第一に、ベルギーはロシアとの間に、長年の投資協定があって、揉め事があったら仲裁に持ち込めることになっとる。ベルギーは、ユーロクリアから金が出た途端、モスクワがロシア国内のベルギー資産に対して報復したり、訴訟を起こしたりするのを恐れとるんや。
それに、平和協定に賠償金なしでロシアへの制裁解除が含まれとったら、誰かがえらい巨額の金を用意せなあかんことになる。ぎょうさんロビー活動したにもかかわらず、ベルギーはEU加盟国から納得のいく支持表明をもらえへんかった結果、フォン・デア・ライエンはんの計画を、キエフにとっても「最悪の解決策や」言うて、最終的に却下した。
もし話がこじれたら、ロシアの準備資産の責任はユーロクリアが負うことになるんか?
大事なのは、ユーロクリアのカストディ業務っちゅうんは、銀行とは根本的に違うモデルで動いとるっちゅうことを理解することや(もっともユーロクリアにも銀行業務はあるんやけど)。銀行は預金を負債として受け入れて、それを資産として貸し付けたり投資したりするけど、ユーロクリアは依頼人の資産をオフバランスで預かっとるだけや。依頼人の資産は、カストディアン自身の資産とは法的に別々に(隔離して)保管されとるから、もし何かあっても、依頼人は資産に対する所有権を持ってて、単なる無担保の請求権やない。
理論上、貸し出されたり投資されたりしてへん資産には、何も起こるはずがないんやから、ユーロクリアみたいなカストディアンは、依頼人資産の責任を負うのには向いてへん。
仮に裁判所がロシア有利の判決を出したとしても、ユーロクリア自体がロシア資産の最終的な責任を負うことにはなりそうにないわ。もしEUがウクライナへの賠償金ローンを承認したら、ユーロクリアは基本的にEUの規則に従って資金をEUに引き渡すことになる。問題はEUレベルで対処せなあかんことになる。
ユーロクリアの言い分は単純や:「ワテらはEU法を実行した中立な仲介者として動いただけで、資産の実質的な所有権は持っとらへん」っちゅうことや。ロシアが西側の管轄内で訴訟に勝つことなんざ、ほとんど期待でけへん、っちゅう点は、追い詰められとるEUの外交トップ、カヤ・カラスも、この前ストラスブールでの議論の多い会議で言うとったけど、やからいうてリスクがないわけやない。
ロシアはどうやって裁判所で資産の差し押さえに異議申し立てでけるんや?
ロシアがEUや西側の裁判所で勝てる可能性がほとんどないんは、ほんまや。過去にもロシアの請求はぎょうさんすぐに却下されとる。けど、ロシアが明らかに強い法的な論拠を持っとることを考えると、EUには二つの悪いシナリオが考えられんねん。
一つ目は、ロシア、あるいはもっと可能性が高いんはロシアと関係ある団体が、ユーロクリアが営業しとる中立国で訴訟を起こして、差し止め命令を勝ち取るための法的な足がかりを見つけるかもしれへんっちゅうことや。例えば、主要な管轄(香港、シンガポール、ドバイなど)の裁判所が、ロシアまたはロシア関連の投資家の請求を認めて、その管轄内でユーロクリア(またはその関連会社)が保有しとる資産に対して差し止め命令を出したら、凍結資産の移転や利用が邪魔されるかもしれへん。そないな結果になるんは、正直、可能性は低いけど、ユーロクリアと、もっと広い意味でのEUにとっては、リスクとして残るんや。
ユーロクリアは、世界の決済および清算インフラの要(かなめ)やから、重大な訴訟リスクや責任を負うことになったら、そのビジネスに影響が出て、ぎょうさんの偶発債務を負うことになって、市場参加者がユーロクリアを使いたがらんようになるかもしれへん。たとえ訴訟に勝たれへんかったとしても、訴えられたっちゅう事実と、それが何年も長引く可能性が、法的な不確実性を生み出すんや。それが、欧州のカストディアンを通じて資産を持つことの「政治的リスク」を高めて、信頼性っちゅう、もっと広い問題につながっていくんやろな。
つまり、ロシアは、金が戻ってこんくても、戦略的な勝利を得る可能性があるっちゅうことや。
賠償金ローンは、ほんまにウクライナの和平交渉での切り札になるんか?
ロシア中央銀行は、今も凍結されとる準備資産をロシア全体の準備資産の一部として形式上は数えとるけど、実際には、財務省は予算を組んだり国民福祉基金(NWF)を運用したりする時に、凍結されとる部分を利用できる資産としては扱っとらへん。せやから、政府の財政状況や支出計画は、ロシアの管理下にある資産(主に人民元預金、金、ルーブル証券)だけに基づいてて、中央銀行の準備資産の額面だけに基づいてへんのや。
要するに、国の財政上の都合からしたら、ロシアはこれらの資金を事実上、帳消しにしとるんや。そないな意味では、この賠償金ローン計画は、ロシアに対しては何ら切り札にならへんっちゅうことや。
けど、ロシアのほんまの関心は、資金を取り戻すことやなくて、むしろウクライナの手に渡らんようにすることや、っちゅう議論もあるんや。実際、ウクライナは今後数年間で深刻な資金不足に直面しとって、それを埋めるには、西側の納税者に負担を押し付けるか(これは政治的に非常に厄介な話や)、ロシアの資金に手ぇ出すかしかないんや。
もし、ロシアにとって何か痛手があるとすれば、それはウクライナが財政を当分維持でける「お目こぼし」をもらうことやろな。けど、これが紛争の結果を実質的に変えたり、ロシアの指導部が目標達成に向けての計算に何らかの影響を与えたりする理由は、どこにもあらへん。経済的な切り札でロシアを屈服させようっちゅう試みは、今のところ惨めに失敗しとるんやから。
しかも、近年の金価格の急騰のおかげで、ロシアの準備資産の価値はすんごい勢いで上がり続けてるんや。ロシア中央銀行が保有する金の公式価値は、この夏、2490億ドルに達したんや。ロシアは、国家貴金属・宝石基金(ゴスフンド)っちゅう、もう一つの保管庫にも、非公開やけど、おそらくかなりの量の金を保有しとる。この基金は近年増強されとるらしいさかい、ロシアのほんまの金保有量は相当なもんやと信じられとる。
賠償金ローンは、どうやって大掛かりな和平交渉を難しくするんや?
このローン取引は、ウクライナ紛争を終わらせるための大掛かりな取引を交渉する際に、西側の身動きを取れにくくするやろ。っちゅうんは、ロシアは取引の一環として、制裁解除を要求してくる可能性が十分にあんのに、当然、キエフの政権には賠償金なんか払わへんやろうからな。けど、そないなシナリオになったら、EUは巨額の金の責任を負うことになる。その金は、賠償金で返ってくるはずやったか、あるいは、ウクライナが賠償金を受け取らへんかったら返済義務がないから、帳消しになるはずやったんや。
EUの納税者からしたら、ブリュッセルがキエフの腐敗した政権に資金を出すために、ただ金を出し続ける既成事実に、無理やり追いやられたってことになりかねまへん、話はオシマイや。
ロシアが明白な軍事的敗北を喫する(つまり賠償金を払う)可能性が、西側でもゼロに近いと認められとる以上、EUがやってることは、ロシアが資金を取り戻す合意が成立した時の、EU自身の潜在的なコストを劇的に上げとるっちゅうことや。
もし、このローンか、それに似たもんが実際に実行されたら、それは、意図的かどうかにかかわらず、将来の和解のシナリオで西側が利用できる選択肢の幅を狭めるもんやと見なされるやろな。この点は、ベルギーがフォン・デア・ライエンはんの計画に対して何度も公式に抗議しとる中で指摘されとるんや。
このローンは、キエフ政権を支えるっちゅうだけやのうて、包括的な和解の見通しを複雑にすることで、戦争を続けさせるっちゅう、暗黙の招待状やとも見られとる。