2015年10月18日日曜日

アメリカ軍はもうどうしようもなく内向き思考の組織になっている

フロリダのタンパの空軍基地の中央司令部には中東地域だけを担当するインテリジェンスチームがいて、総勢1500人を雇って衛生画像の分析から人間スパイまであらゆるソースから津波のようにあがってくる情報を統括整理しているのだとか。それなのにロシアがシリアのイスラム国に対し空爆をはじめたのは「虚をつかれた」のだという。

アホちゃう、と TimDispatch.com のトム・円ゲルハルトは言ってる。

さてアフガニスタン。こちらはドローンの元オペレーターが顔晒しで内情を暴露しているのがとても興味深い。ドローンは人間を攻撃するのではなく、携帯電話を攻撃するのだとか。だからその周りの人たちは巻き添えをくって、要すればドローンで攻撃するたびに反アメリカ、親タリバンになる人たち(しかもふつうじゃなく戦闘能力の高い人たち)を増やしている。アメリカがずるずる居残れば居残るほどタリバンが増えていくわけだ。

オバマやんはアメリカ兵を8700人(2016年)とか5500人(2017年)と言っているけれど、それいがいにアカデミ(旧ブラックウォーター)みたいな傭兵部隊が30,000人いるのだとか。元シールズとかを雇って、イラクで一般人を何十人もふつうの交差点で殺害したやつら。こいつらは当然利益のことしか考えないので、やりたい放題やってアメリカの敵をどんどん増やしているにちがいない。

これらすべて、アメリカのあらゆる組織が完全に内向き思考、ワシントンだけ向いていることを現していると思う。そしてワシントンは内政、つぎの大統領選のことしか考えていない。

ちかごろ世界的に、人間が政府とか大組織のツールにされてしまっていて、 難民とか戦争とか、そしてテロリズムでさえもツール化されている。それは日本も例外ではなくて、人間はTPPとか集団的自衛権の強化のツールにされていて、人権感覚としては日露戦争以前の時代に逆戻りしている感がある。ネットを眺めていても五毛党みたいな人たちがおおいに活躍しているんだろうと思われる、勇ましい論調とかツッコミがめだつ。阿片王といわれた里見甫さんが初代主幹をやっていた満州国通信社(電通)は設立の経緯もあって骨の髄から国策宣伝会社であることは仕方ないにしても、他のメディアはなにを考えとるのかね?

世界は着々と第三次世界大戦にむかってカウントダウンしているのだけれど、翻って我が国はヒキニートをたとえ徴兵したとして、わが自衛隊はヒキニートを鍛えるノウハウをもっているのだろうか? 徴兵制というと、フィジカルでアナログな戦争をやる、っていう感じだけれど、ほんまにそんなんで勝てるのか?イスラム国はフィジカルでアナログな戦いをやっていたけれど、それは叩くがわの英米軍がじつは同盟関係だったので「戦争ごっこ」をやっていたにすぎず、そのせいで焼かれたり首を切られたりした犠牲者が絶えなかっただけで、露助が空爆をはじめたらものの2週間でヒゲをそって難民のふりしてトルコに逃げているじゃないか。

第三次世界大戦は大量に人命を消費するフィジカルでアナログな戦争になるのか、それとも露助のイスラム国空爆が示すように近代兵器の実験場となるのか?もし後者だったら戦闘員も一般人も味噌も糞もいっしょという悲惨な戦いになるにちがいない。
フリーメーソンがそんなことを考えているのだとしたら、地球の神さんが怒るで、ホンマ。

そう思いませんか?

2015年10月16日金曜日

アメリカとイスラム国(アルカイーダ、タリバン含む)は同盟関係

さてさて我が輩が拙宅で華やかな宴会を楽しんでいるあいだに、世界はどうやら急展開しているようです。
  • イスラム国に対する禁輸措置をロシアが安全保障理事会に提案したらアメリカが拒否権発動。
  • ロシアがシリア空爆でどこを攻撃するかどこを攻撃しないかアメリカに情報交換をて何したらアメリカが拒否。 
  • アメリカはシリアの荒野に50トン相当の近代兵器を「穏健派テロリストに拾ってもらうことを期待しつつ」投下。
  • イスラム国が乗り回しているトヨタのハイエースとかランクルはアメリカ国防省が提供したものと判明。穏健派に提供したと思っていたら、穏健派はイスラム国に転売していたというオチ。つまり穏健派とイスラム国は利益共同体だった。
てな按配で、イスラム国はアメリカと事実上の同盟関係にあるということが刻々明らかになってきております。

翻ってアフガニスタン。オバマやんは2015年にアフガンから完全撤退と言っていたものの、やっぱり考え直して2016年末まで1万人くらい、2017年末まで5500人くらいのアメリカ兵を残すことを決定。そこで問題。アメリカ兵が戦っている(はずの)タリバンは、先般イスラム国に「お互いジハッドをやりあっている場合ではござらん。連携するつもりはござらんか?」との書簡を出したことは既報。イスラム国とタリバンが接近しているならば、アフガンでアメリカが戦うのは事実上同盟関係にあるイスラム国なのか?

2011年から9万人以上の犠牲者を出し、1兆ドルを投入したアフガン戦争。事実上の同盟関係にあるイスラム国(タリバン含む)と戦おうというアメリカ。荒廃し続けるアフガンの国土と人民。
シリアで無人地域に50トンの武器を「グッドガイに拾ってもらうことを期待しつつ」投下したアメリカ。バーナンキが需要をつくりだすことを期待しつつ「ヘリコプターでドルを投下」したアメリカ。 紛争と混乱と難民をつくりだすことを予期しつつ「ヘリコプターで武器を投下」するのがアメリカのやりかたとすれば、アメリカ政府は(自国兵含む)人民を犠牲に武器を大量投入するだけのパイプラインなのか? アメリカ政府は兵器産業ロビーの政治部門にすぎないのか?

翻って我が国。「外交」という雑誌の最新号を眺めていると、「安保法案反対派と賛成派、じつは(専守防衛など)9割がた主張はおなじ」という論文を見ました。我が輩が読み取ったところ、けっきょく違いはただひとつ、アメリカといっしょにテロと戦うか、それともアメリカがテロをつくりだしているかという解釈の違い。アメリカがテロをつくりだしているというのは上述の状況をみて明らかなんだけれど、「アメリカがテロをつくりだしている」と主張する人々は往々にして中国の具体的な脅威に対しふにゃふにゃである。じっさい民主党に合流した旧社会党左派なんて中華共産党とか露助の総代理店といって差し支えないことをやってきた。

猿(おっと誤変換)国慶節の軍事パレードに嬉しそうに出席したパン・ギムンいわく、「国連が中立公正だなんて誤解も甚だしい」と云々。ユネスコは南京虐殺を記憶遺産登録。ぐちゃぐちゃのなか南朝鮮は中華共産党を宗主国と仰ぐ(あれれ?中華共産党の支援を受けて南下する朝鮮赤軍をアメリカの助けで押し返し休戦状態で建国したのが南朝鮮ではなかったのか?建国の経緯に矛盾していないか?)というぐちゃぐちゃの世界情勢のもと、我が国はユネスコに一銭も出すかボケ!(ついでに国連ミョウガ金もやめちゃえ!)というのも含め、そろそろ対中対露という意味で環露環中衛星国と仲良くしつつ独自外交のバランス感覚を取り戻す(って過去にそんなバランス感覚あったかいな?あったとすれは蒙古善隣協会の昔)というかゼロから考えるときだと思う。