2015年4月30日木曜日

TPPの意義:参加国が独自に設けた安全基準を超越・撤廃できちゃうこと

またまた誘導広告記事が。

TPPの意義:高水準の貿易か、中国包囲網か
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150427/280449/

「高水準の貿易」というのは、モンサントみたいな会社の農薬や遺伝子組み換え種子などの輸入を阻止している各国独自の安全基準を超越・撤廃させるための仕組み。もちろん塩素殺菌消毒されているアメリカ工場製チキンや、ワクチンなど薬品に関する非関税障壁もクリアするための、つまりグローバル企業がマーケットを広げるために政府の規制を撤廃させるのが一番の意義。

というドキュメンタリーをイランのプレスTVが放映していた。

2015年4月23日木曜日

EUがガスプロムを独禁法違反てか

こう来るか?
さらに「これは政治的なもんではございません」だと。
欧州人が嘘をつくのは今にはじまったことではないし、
自分たちに都合のいいルールを勝手に他にも適用するっていうのも常套手段なのだが。

客だと思ってわがままばっかり言いやがって、という気分だろうか。

ロシアはどうするのかな。
・・・ガスプロムを分割する。

居酒屋でわがままを言う客ばっかりになったら、キッチンとサービスを分割する。
料理に対する文句はサービス要員に伝えても無駄。別会社だから。
オーダーキャンセルもサービス会社からいったんキッチン会社に伝わったら、正当な理由がないかぎり受け入れられない。
サービスも部屋ごとに分割する。
サービスに文句をいう客は、別会社の別部屋で別会社スタッフのサービスを選ぶことができる。もちろんサービス要員は派遣で、所属は別会社。
「こんな店もう来るものか!金も払わないぞ!」
といっても、サービス会社にオーダーした時点でキッチン会社に発注され、同時にクレジット会社にチャージされているから、返金処理はクレジット会社との交渉になる。
クレジット会社のフリーダイアルにかけても、中国四川省のコールセンターにつながるから、らちがあくかどうかは運次第。

そんなことになったら大変なので、居酒屋でわがままをいう客がいたら、常連客がユニオンをつくってわがままな客を排除してしまう。QCですな、いわば。んでもって、ユニオンと居酒屋企業グループがなかよくする。

ところで地味なニュースだけれど、パキスタンがイランからガスをもらうためのパイプラインを中国に作ってもらうらしい。
第6番目の少数民族自治区成立おめでとう!ってか。
中国はついでにイエメンを第7番目の少数民族自治区にするのでしょうか?

2015年4月21日火曜日

ウクライナは鉄とか小麦の付属物

スプートニクにいわく、ドイツのDWNいわく、
ウクライナ国立銀行の元総裁でウクライナの首相代行も務めたセルゲイ・アブゾフ氏は、・・・誰も労働生産性の低い私たちが欧州市場へ進出することを許しはしない。彼らは私たちを原料の付属物や自国の商品を消費する市場とみなしているだけだ。
云々。



身も蓋もないけれどその通りだろうな。

国がコモディティーの付属物という言いかたは斬新だ。
国とか政府がある業界の政治部門、というのは昔からあった。
「鉄は国家」という時代、鉄屋さんの羽振りはすごかったらしい。

そのむかしエリツィンの時代、ロシア政府は「エネルギー業界の政治部門にすぎない」と、やはり身も蓋もない言われかたをされたことがあった。でもその時代はそのとおりだったんだ。我が国でも政府とメディアが東電のポケットにはいっていたことが津波で明らかになったから、なにも寒い国の遠い時代のことではない。

国と業界とメディアが三位一体になるという枠組みは、日本ではきっと満洲国の時代にさかのぼるのだろう。岸信介さんとか里見甫さんの深い関係とか、電通がそのころ設立された経緯なんかを調べると、政府とビジネスとメディアの関係の基本的な形がそのころに作られていることがわかる。

それ自体は悪いことなのかいいことなのか。韓国政府なんて余計なことをしないで、あっさりとサムスンと現代の政治部門にしてしまったほうがずっとマシなような気もするし。

だから「噂の真相」なき今、メディアがどうしようもないのはその出自からしてあきらかなのであって、国民としては不買運動しかないんじゃないか。買いたくない、というのに強制的に買わされるとすれば、それはもう本物のファシズムだ。

今日は閑話でした。

2015年4月19日日曜日

中国の実質経済成長率が1.6%やって?

http://www.zerohedge.com/news/2015-04-15/chinas-true-economic-growth-rate-16

ま、経済成長をどう捉えるかというのは観点によってことなりますが。

果糖を大量に消費する→声量飲料会社が儲かる→経済成長
果糖を消費して虫歯になる→歯医者に行く→消費活動が活発化→経済成長
果糖で糖尿病になる→医者に行く→経済成長
糖尿病が悪化して要介護になる→雇用促進→経済成長

中国のどっかで巨大なコンドミニアムが林立する→建設業界が活性化→経済成長
鉄筋もコンクリートも消費される→経済成長
入居しないけれど取り敢えず共産党幹部の親戚が投資目的で購入する→経済成長

誰もそのコンドミニアムに住んでいなくても、経済成長の観点からはあんまり問題にならない。人がたくさん住んでイーオンとか進出したら経済成長になるけれど。

てな按配で、中国のほんとうの「実質」経済成長率が1.6%であっても驚くにはあたらないのですが、問題は壮大な無駄と環境破壊を垂れ流しつつ世界経済を牽引してきた中国経済が、じつは壮大な無駄と環境破壊のかたまりであって、ひいては「経済成長」なるもののほとんどが壮大な無駄と環境破壊から構成されていたという不都合な真実があきらかになるんじゃないのかな。

プーチンさんがギリシャに50億ユーロ

ひゃっほー。ガスパイプライン代金を前払い、って。漢(オトコ)やね。内儀も「惚れちゃいそう!」って言ってる。ついでに中国がギリシャのインフラ投資に(たったの)1億ユーロって。相対的な評価だけど、中国がちょっとケチくさく見えるね。

SONYを応援するのを辞めようかな

アメリカ政府とソニーが戦争のメディア戦略で話をしているのだとか。戦争する相手は、アメリカが育てあげ、いまでも「間違えたふりをして」武器弾薬を供与しているISIL、そしてロシア。

アフガンのタリバンもアメリカが育て、武器供与したのだけれど、アフガン戦争では(いまだに)そいつらと戦っている。戦っているわりには、パキスタンで陸揚げされたNATO軍の軍事物資がアフガンに行く途中で大量に消えていて、それはタリバンに渡っているというのはパキスタン人なら誰もが知っていること。ISILも同じような構図だけれど、アメリカ軍っていったい何をやっとるのかね? アメリカ国家にとってアメリカ兵があんまり大切な存在じゃないことは最近明らかになっているけれど、ずるずると戦争を続けることがそんなにいいことなのか?(世界第1位の武器輸出国として産業振興にはなるだろうけれど。)

アメリカ国家がアメリカ人をあんまり大切と思っていないというのは、イエメンで取り残され見捨てられたアメリカ人をなんとロシアが救出していることからも明らか。プライベートライアンという映画があったけれど、ハリウッドもソニーもそんな映画はもう作らないのだろうな。

我輩はウォークマン以来のソニーファンなのだが、ソニーがディズニーみたいになってしまったらもう応援するのを辞めようと思う。

アメリカ軍173部隊がウクライナに到着。戦争指導するのだとか。

173部隊というのは精鋭で、ベトナム戦争、イラク戦争、アフガン戦争で戦ったのだとか・・・って、ぜんぶ負け戦やん。縁起が悪いって誰も考えないのかな。

ウクライナではネオナチの総統が国軍のアドバイザーになったというニュースを見ましたが、西欧メディアと(その犬の尻尾である)某国メディアはそれを報道したのかな?
それはともかく、メイダンで同胞を殺しまくり広場を焼き尽くしたテロ集団が編入されたような正規軍でもって、どこまでなにをやらかすのやら。

アメリカはEU(実質的にはイギリス、フランス、ドイツか)とロシアを戦わせ、漁夫の利を得るつもりというのが明らかなんだけれど、メルケルさんとかそれでええと思っているのかな?

ロシアは経済制裁とかされているけれど、家庭農園という巨大なバッファー(ジャガイモの6割が家庭農園で生産されている)を持っている途方もなく気の長い国が多少の経済制裁で膝を屈しますかね?しかも原油は中国が買うっていってるし、天然ガスはトルコ経由で輸出するっていうし。大東亜戦争前に日本が追い込まれた窮地とは状況がぜんぜん違うやん。

しかもつぎのブラックスワンが控えている。
1. ウクライナがデフォルトするぞとIMF(=アメリカ)を脅している。
2. サウジのぼんくら三代目がイエメンの次になにをやからすかわからん。
3. カリフォルニアの旱魃と西海岸の港湾ストライキはどうなったのかね。
4. イエローストーンがいつ噴火するかわからん 。山の神さん怒ってはるで。

アメリカが落ち目になったら、犬の尻尾どもはぜったいに裏切るよね。