2017年8月25日金曜日

カイザーリポート 第1114回 借金帝国

[KR1114] Keiser Report: Empire of Debt
Posted on August 25, 2017
http://www.maxkeiser.com/2017/08/kr1114-keiser-report-empire-of-debt/

アメリカ国家の債権の1/5は銀行がもっている、ということでマックス・カイザーは、
「それじゃまるですべて国家が所有する社会主義と同じじゃないか?国家が価格を決めてしまうから市場メカニズムもいらないし、その銀行がデフォルトになったらけっきょく国家が救済するんだろう」と言います。

さらにマックスはこういいます。
「そのうち中国がディズニーを通じてアメリカ国家を買収するんじゃないか?そうなったら我々はいよいよメディアまで完全コントロールされた夢の王国で暮らすことになる。」

後半はTheChinaMoneyReport.comの主催はダン・コリンズのインタビューの第2回目です。

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ここから我が輩の考察です。
アメリカで国家の債務の1/5を銀行がもっている状態を「社会主義国家」というのであれば、国債の40%を日銀、45%を民間銀行がもっている(ついでながら5%を社会保険機構)という日本の状態をどう言えばいいのでしょう?借金バナナ・リパブリック?
(出典ガベージニュース  http://www.garbagenews.net/archives/2126503.html
40%が国際決済銀行団の孫分の日銀。
45%が民間銀行、ということはやはり国際決済銀行団の孫分。
(そのうちゆうちょ銀行ぶんがどれくらいなのか気になります。我々の預けた金ですから。)
5%が社会保険機構。これも我々の預けた金。
・・・なんだか、国民国家に基盤をおくナショナリスト集団と、国家と民族の境界を世界的に消滅させようとする、あるしゅのユダヤ人的傾向をもつ集団がせめぎあっているという気がします。

後半ではダン・コリンズが北朝鮮について持論を展開しています。いわく北朝鮮は中国のものになる、それは大変危ないことである、金正恩は狂人である、云々。ここは全く賛同できないところです。我が輩がいまのところ朝鮮について考えていることはつぎのとおり:
  • 金正恩は狂人ではなく、長期的観点からミサイル花火を打ちまくってアメリカを煽っている。目的は朝鮮の統一であり、南朝鮮をアメリカのくびきから解放する戦略を練っている。ミサイル打ちまくりは戦術のひとつである。
  • 朝鮮半島が統一されると、中国、ロシア、アメリカを手玉にとる三枚舌、四枚舌外交を展開する国が極東にできる。日本はその影でせっせとものづくり、米作りにはげんだらいいのである。
  • 三枚舌、四枚舌を使い分ける人というのは、「つきあうのが難しい人々」なのではなく、「ややこしい人々」なのである。難しい問題は知恵や努力で解決することができるが、ややこしい人というのは昨日言ったことと今日言うことがまったく違う人たちなので、距離をおくしかない。これは朝鮮に住む人々の特性である。
  • 在日南北朝鮮人のあいだで育った我が輩として、 三枚舌、四枚舌が朝鮮人の民族特性ではないと断言したい。民族特性ではなく、朝鮮半島という立地に暮らす人はだれもが三枚舌、四枚舌にならざるを得ないのである。その証拠に、日本に移住して3世代くらいになるとまるで日本人と見分けがつかなくなる。これは日本列島という立地が住む人々をそうさせるのである。立地を「神々」といってもいいと思う。
  • 朝鮮統一がなった暁は、中国、ロシア、アメリカの三大国は朝鮮半島により翻弄され疲弊するにちがいない。それは東アジアのあるべき姿ではないか。中国が東南アジアや日本にちょっかいを出そうとするたびに朝鮮がひっかかってくれるのである。
  • 朝鮮が分断されているかぎり、露中美の3大国は他の地域にちょっかいを出すことができる。それを知っているから、 露中美は南北朝鮮を分断しつづけるのである。我が国でも欧米(中)に洗脳された売国奴が経済雑誌で危機感を煽っているが、朝鮮統一は日本にとって悪いことではない。
  • 昭和天皇のように遠い祖先のノスタルジーに駆られたのか、朝鮮を日本にしようという間違った考えがあった。日本人が朝鮮を治めればマシになるという発想なのだろうけれど、(じっさいはすこしマシになった面もあるが)それは基本的にまちがいである。朝鮮がややこしいのは民族特性ではなく、立地がそうさせるのである。日本人でも中国人でも魯介でも、朝鮮半島に住んだらややこしくなるにきまっている。
  • 我が国は中国とロシアをかく乱すべく、ロシアの裏庭であるモンゴルと中央アジアと西アジア、中国の裏庭であるインドと中央アジアと末長くつきあい、我が国の安寧を図るべきである。
  • てな文脈で、ちかごろのアメリカ国家のアホさ加減は際立っている。まず太平洋を隔てた朝鮮半島で、大韓民国という三枚舌国家とあやふやな同盟関係をつづけ、軍隊を駐留させることのアホらしさ。さらに16年間続けて埒があかないアフガンで、屯田兵を派遣しつづけることのアホらしさ(ロシアと中国をアフガンにいれないための蚊取り線香?)そしてシリアは自分のものと考えているイスラエルのいいなりというアホらしさ。原油価格が20ドル?なんてささやかれる時代にイラクで埒があかないというアホらしさ。そして同じ時期にベネズエラ侵攻と言う国際感覚のなさ。そしてなによりも多正面戦争を展開するという軍人にあるまじき無能。
  • アメリカのアホらしさは、(国際決済銀行の孫分であってアメリカのものではない)連銀が(いちおうアメリカの通貨とされ原油価格とリンクしている)ドル札を刷りまくってくれるという先の見通しのない確信に立脚している。アメリカは国際金融マフィアが刷るドル紙幣を通過させることで、世界で殺しまくり、征服しまくり、ブイブイいわせるというアメリカの国家エゴを満足させることができる。しかし国家エゴの行き先は見えない。
  • 日本政府も同様に、債権の85%を国際金融マフィアに握られながら軍備を強化しようとしている。借金を踏み倒す覚悟で教育費に使うような命がけの愛国者はいない。小泉も、森も、麻生も安倍も小遣い銭程度で満足している売国奴である。
  • 国際金融マフィアが恐れているのは日本の再軍備と核武装である。ユダヤ人の多くは国境のない平和な世界で金儲けしつつ生きていきたいのだから、彼らは日本が憲法第9条を守ってくれた方がいいし、国際基準が行き届いたほうがいい。
  • 我々日本人も日本の国家のことを信用してはならない。だから憲法第9条で国家の愚行から我々自身を守らなければならないのである。「75年も改訂されない憲法は他にない。」だからどうだというのだ?これから百年でも二百年でも、石が成長して岩になって苔がむすまで、国家の横暴から国民を守ってもらいものである。
  • 日本が憲法第9条を守りつつものづくりに励むには、朝鮮が統一して露中美の3大国を困らせてくれるのが一番だと思う。朝鮮人は生まれながらにしてそれを歓びに、生きがいに感じ、飽くことなく永遠に続けてくれることであろう。

2017年8月21日月曜日

カイザーリポート 第1111回 アメリカの平均寿命が縮んで企業が喜ぶ

[KR1111] Keiser Report: ‘Silver lining’ of US mortality rates
http://www.maxkeiser.com/2017/08/kr1111-keiser-report-silver-lining-of-us-mortality-rates/


アメリカ人の平均寿命が縮んだので企業が払う年金が15%縮小したそうです。マックス・カイザーが怒って、ナチの強制収容所を引き合いに出しています。
後半のゲストはステファン・ボールドウィン。サタデーナイトライブでトランプのモノマネで一世を風靡したアレック・ボールドウィンの弟です。こんどマックス・カイザーと全米を旅しながら、普通の人々の声やくらしを紹介する番組をRTではじめるのだそうです。

2017年8月18日金曜日

アフガン戦争の民営化・再考

  1. CIAが世界のあちこちで過激な人々に武器・弾薬を供与しているのは、 餌をまいてネズミをおびき寄せているようなものだ。
  2. CIAは「悪い心をもったネズミを誘い出している」というかもしれないけれど、武器・弾薬を供与することでふつうのネズミを悪いほうに誘導しているということもあると思う。パチンカスがよりヘヴィーなギャンブルにはまるように。
  3. CIAが暗殺や誘拐をするのは猫じゃらしでティージングするみたいなもんだな。 CIAが彼ら彼女らのための仕事づくりに励むという側面も大きい。
  4. CIAが武器弾薬という餌でおびきだしたテロリストねずみたちを、戦争請負企業がやってきて叩きつぶす。これが商売になる。
  5. ということはサイバー・セキュリティーのビジネスモデルだな。サイバーセキュリティー業界では、セキュリティー会社とハッカーがつるんでいると言われるけれど、脅威が出現することでセキュリティー会社は大きな組織と法人顧客契約を結んで儲けることができる。
  6. 国内に少数民族問題、少数宗派、所得格差を抱える国家は、セキュリティー企業と契約して戦争保険金を支払い、内戦っぽくなってきたときに戦争屋がやってきて反対派を暴力的に叩き潰すことができる。
  7. 平時の軍隊は金を食いつぶすけれど、このビジネスモデルだと年次契約で金を儲けることができる。
  8. アメリカ、ロシア、中国は世界有数の武器生産国であり、軍隊もでっかい。特にアメリカは、CIAが武器弾薬をばらまいてテロリストを育て危機を作り出し、軍隊が出て行って爆撃したり殺しまくったりする。その原資は連銀がドル札を刷りまくることで無尽蔵に出てくる。
  9. サイバーセキュリティーのビジネスモデルを取り入れることで、これからの軍隊は寝ていても金が儲かるシステムを構築することができる。

2017年8月17日木曜日

アフガン戦争の民営化

トランプ政権がアフガン戦争の民営化を考えているようです。
http://www.zerohedge.com/news/2017-08-12/plan-privatize-afghanistan-war-doesnt-privatize-anything
記事によると概要つぎのとおり。政府が民営化と唱えるたびにほんとうに民営化した試しがないがゆえに胡散臭さを感じる、というのがマクラです。
  •  イラクやアフガンなど過去15年の戦争実績でいえば、兵隊の半数はすでに(悪名高い)ブラックウォーターなど傭兵企業が請け負っている。
  • ちなみに傭兵企業の数は5500くらいあるらしい。
  • (悪名高い)ブラックウォーター(いまはアカデミとかに改名:しょっちゅう改名するのでフォローしていない)は90機くらい飛行機をもっている。
  •  政治的効果で考えると、Boots on the ground、つまりニュアンスでいうと「我々の息子や娘を戦場に送る」という数を減らすことができる。
  • 戦費を安く見積もることができる。ちなみにペンタゴンの今年の予算見積もりは400億ドルだけど、傭兵企業だと1/4の100億ドルで済むのだとか。
  • ちなみに戦争屋ラムズフェルドが「5日か5週間か5ヶ月で済むはず」といったイラク戦争ではけっきょく2兆ドルを投入した。挙げ句の果てにブッシュは「イラクの復興は自前でやってもらおう」なんてね。政治家の見積もりなんてそんなレベルなのだ。
  • ブラックウォーター創始者のエリック・プリンスいわく、「東インド会社モデル。」つまり征服した場所からリソースを絞りとって利益をあげるということ。
  • ちなみにアメリカの「人道支援」というのが人道的であったためしはなく、(訳注:ヒラリー・クリントンが国務長官だったときのクリントン財団のハイチ人道支援がそうだったように)人道支援とは現地のリソースを搾取することに他ならない。つまり民営化すれば「人道支援」の本質が白日のもとに晒されることになる。
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ここからは我が輩の思索です。
  1. ナポレオンが国民軍をつくる前の時代、欧州の戦争は国王のポケットマネーで養う傭兵部隊だった。(と、「ドイツ参謀本部-その栄光と終焉」で渡部昇一っつあんが買いていたような気がする。)
  2.  その時代は大義を掲げた総力戦じゃなくて、傭兵だからやる気がない。傭兵なんてはんぶん農民だから戦争も農閑期にやることになっていた。だから壊滅的な戦いにならず、領土の一部をやりとりするくらいで済んでいた。
  3. アフガンを民営化するっていうのは、王様のポケットマネーでこそないけれど、その時代に先祖返りすることになるかもしれない。
  4. 民営化するのだから、民主主義云々たらテロとの戦いたらいう偽善の旗を掲げる必要もない。アフガンではアカデミーの傭兵がイスラム国戦士を訓練しつつ、アヘン畑を警護しているのだから、それをアドホックに認めることになる。
  5. アフガンはオーストラリアに勝るとも劣らないリチウムの埋蔵量があるそうなので、電池の原材料が欲しい中国の人民解放軍が落札するかもしれないぞ。(そもそも人民解放軍は中国共産党の私兵やからな。)
  6. イスラム国が落札したらどうなのか? いやいや、だからすでにアメリカの傭兵綺語はイスラム国兵士を訓練して、ヘロインで利益を上げているんだってば。
  7. 民間企業というのは、コスト削減して業績をあげて株価を上げて株主に還元するのが社会的使命。不透明性が向上します。
  8. ということは戦争でできるだけ利益を上げなければならない。いったん戦場認定されたら、東インド会社以上になんでもありの世界になるのか?
  9.  せいぜいのところ、東電・関電による核発電モデルじゃないのか?都合の悪いことは民間企業にぶん投げ。不透明だけじゃなく無責任でもある。
  10. 民間企業が引き起こした惨事の責任はどうなるのか?ふつうの裁判所で裁かれるのかな?それともHSBCのマネーローンダリングみたいに超(国民国家)法規的に訴追免除されるのがオチなのか?