2021年4月17日土曜日

グラフでわかるアフガン戦争の長さ

https://www.statista.com/chart/24634/length-of-us--involvement-in-foreign-military-conflicts/

2021年4月12日月曜日

中国は対艦ミサイルをぎょうさん持つようになったのでアメリカ海軍より強いらしい

 ネタ元

Scott Horton Show

4/2/21 Peter Lee on China’s Treatment of the Uyghur Muslims

4/2/21 Lyle J. Goldstein on the American Military’s Disastrous Indo-Pacific Strategy


ピーター・リーはいわゆる西欧諸国がいうところの中国共産党政府によるウイグル族「ジェノサイド」を検証し、西欧がことさらウイグルをあげつらっているのはいささかピンボケであるという。

それはそのとおりだと思う。一人っ子政策の時代でもウイグルはじめ少数民族は優遇されていたのが、いまになって漢族と同じ扱いをされるようになったということなのだ。優遇措置がなくなったので文句を言いたくなる気持ちはよくわかるけれど。

また強制収容所について、西欧のNGOがいうように人口に1割を収容して学習させるなんて現実的ではない。農民が都市労働者になったのはウイグルのみならず中国全土で起きている現象で、近代化が進んだ結果だといえる。ましてやジェノサイドというレベルではないと云々。

ライル・ゴールドスタインは元海軍参謀の立場から、

1. 中国海軍はおそらく世界最強である

2. なぜかというと対艦ミサイルを多数装備している

3. 対艦ミサイルがあればアメリカ海軍自慢の空母も怖くない

4. じゃ潜水艦はというと、アメリカ海軍は潜水艦が圧倒的に少ない

5. 中国沿岸(例えば台湾近海)で戦うとすればアメリカ軍の補給線がのびきってしまう

6. 香港や台湾を守るために在来戦力で戦争をするという発想を捨てるべき

7. そもそも在来戦力でお互いに戦争をするなんてアメリカ政府が勝手に妄想しているに過ぎない

8. 軍人の発想として、原水爆は強力な在来爆弾にすぎないのだから

・・・思うに、ブリンケンなんかが上品ながら強気の発言をしている背景に、アメリカのシノロジストのレベルが低いということがあるのではないか。われわれ日本人みたいに幼少のころから漢字に触れていればまだしも、大人になってから漢字をおぼえて古典も含め自由に読みこなすのは大変な努力が必要だと思う。

蓋し漢字で書かれた書物は、世界でいちばん速読と斜め読みもできるメディアだと思う。しかしそれも漢字が読めてのこと。アメリカのシノロジストが翻訳という二次情報にたよっているかぎり、自分で情報を取捨選択することはままならない。したがって情報量と発想が限られ、レベルが限定されるのである。

オーウェン・ラティモアは蒋介石の顧問をしながらも、国民党の敗北を予測していた。国民党軍幹部の優秀さは認めながらも、彼らが兵隊を中国語を理解する牛馬のように扱っていること、いっぽう共産党は人民や兵隊を人間扱いしたので、モーチベーションが違うことを見抜いていた。幼少時を上海で過ごしたという彼は、そのうえで中国と辺境を旅し人民に触れる経験を積んだ。だからこそ直感と分析が光ったのだろう。

いまのアメリカ政府にそんなシノロジストはいるのだろうか。

同じことがイランについても言えるかもしれない。