2018年2月13日火曜日

悪の帝国BISが中国のシャドウバンキングについてワーキングペーパーを出した

https://www.bis.org/publ/work701.htm

わかりやすいチャートにまとめた、っていうけどぜんぜんわからんがな。
ざっと眺めたところでは、
シャドウバンキングの実施部隊は街の商業銀行であると。
中国では大手銀行に融資してもらえない中小企業に対して
商業銀行が融資をしてるんだけど、そのリスクヘッジ先が国債である、と。
さらに同じく商業銀行が個人資産運用商品をばんばん出しているんだけど、
やはりそのバッキングも国債である、とな。
ま、そんな感じだと思う。まちがっていたらご指摘を乞う。

ちなみにBISとは国際決済銀行。
各国中央銀行はじめメジャーな銀行が加盟している組合。
ここに加盟していると、どんな犯罪行為をしても訴追すらされない。
アメリカ大統領の権限をはるかに超える権力をもっているといわれる。
たとえばHSBC。メキシコのドラッグカルテルのマネーロンダリングをしても、
イギリスの銀行間取引レートを不正操作しても訴追されなかった。
ちなみに邦銀でメンバーなのはSMBCのみ。

恐ろしい速さで脱皮し変化しつづける中国の金融業界の動きに対し、
なんとか中華マネーを喰いものにしたい西欧の銀行資本が尻尾をつかもうとしている、
そんな感じかな。

カイザーリポート第1187回。リダクテッド・トゥナイト第182回。

https://www.youtube.com/watch?v=tgA1KJEHFo0

前半はマックスとステイシーの掛け合いで、バブルがいかに危ないかという話です。マックスは過去5年間くらい「バブルがすぐにも弾ける」と言い続けてきたのがいまだに弾けていないのを「俺はいままでのところ外しつづけてきた」と素直に認めつつ、それでもバブルがいかに危ないかを説きつづけます。我が輩とほぼ同年代だけど、こういう頑固オヤジって貴重だよね。
後半はミック・シェドロックと楽しい掛け合いです。日銀が日本の国債10年もの0.11%利回りを大量購入したので、いっそ日銀は日本政府の借金を全部買って、日本政府の財政をゼロにリセットしてやりなおしたらどうだ?と皮肉で盛り上がっています。

このごろ過激化しているのがリー・キャンプのリダクテッド・トゥナイト。おなじRTでやっている番組ですが、こちらは時事ネタコメディー。サタデーナイトライブなんかと同じくエンターテインメントなのですが、それだけに表現は過激でおもしろい。
https://www.youtube.com/watch?v=zFUlqjcP81U

今回はワシントンポストがうっかりもらした本音を紹介しています。先般たしか7月5日に急降下したNY株式市場。「原因が賃金上昇だなんてありえない」という記事を引用し、「そりゃウォール街のリッチなやつらにとって労働者の賃金上昇なんてありえないよね?そんなの関係ないんだから!」と盛り上がります。

さらに10%の富裕層が84%の株を所有しているというのを引用します。
そして、もし1968年以来の生産性の上昇率にしたがって賃金が上昇していたら2012年の賃金は時給21ドル72セント、生産性上昇率の半分だけでも反映されていたとしたら15ドル34セント、という記事を引用します。
つぎに2007年のトップ1%とボトム90%の収入格差が42倍で、1979年とくらべ14倍も格差がひろがっており、これをトップ0.1%と比べると220倍(同じく1979年時点では47倍)であることを紹介します。

・・・リー・キャンプがMSNBCやABCなどメインストリームメディア(日本語ではマスメディアというのかな)から軒なみクビにされて、その彼をRTがひろって好きにやらせている、そのRTをアメリカ政府もアメリカのメインストロリームメディアも攻撃している、というとてもわかりやすい権力とメディアの癒着の構図があります。