2015年6月29日月曜日

「なぜあらゆるものが供給過剰なのか」

http://ourfiniteworld.com/2015/05/06/why-we-have-an-oversupply-of-almost-everything-oil-labor-capital-etc/

ここにはとても大事なことが書いてあるような気がしたので、丁寧に読んでみようと思う。超訳に思いついたことをメモしつつ。

「エネルギーの世界は製造の世界と違って、生産すればするほど効率化=コスト低下にならない。逆に、増産しようとすれば深堀しなければならないので、コストが増大する。石油も石炭も同じ。炭鉱夫の仕事はより危険になり、時給が増加する。ざっくりと西暦2000年ごろからエネルギーコストが急カーブで増えている。普通の製品なら作れば作るほどコストが下がるのだが、エネルギーはそうじゃない。」
「メタル、鉱物資源、真水などもコストがあがっている。真水の場合は脱塩と輸送のコスト。こういう作業は省人化・合理化できないのだ。」
エネルギーコストの上昇率が賃金上昇率を超えた時点で、「値段がさがればエネルギー消費は無限に増加する」という仮説が崩壊した。なぜなら可処分所得が減ったから。だからエネルギーが安値のままなのに需要が伸びない、と筆者はいう。

製造業の管理者なら誰もが考えるように、製造機械に人をはりつけて、そのスピードをあげれば(=エネルギーを投入すれば)作業員ひとりあたり、時間あたりの製造個数が増えて製品ひとつあたりのコストが低減できる。エネルギーは比較的安く無限にあると思われているので投入しやすい。いくら製造スピードをあげても、労働者の賃金は変わらない。いろんな製造業がグローバル化で最適化をおそろしいスピードで進めたので、身の回りにいろんな製品があふれるようになり、エネルギー需要も増えたので原油がバレル100ドル超になり、シェールオイルなどコストの高い掘削技術でも採算がとれるようになった。しかし労働者の賃金はそのままか、あるいはグローバル化で安くなり、可処分所得がへったので、身の回りにあふれる製品を買うことができなくなった。原油は供給過剰で値段がさがったけれど、労働者の可処分所得はさがっているので安いからといっていくらでも買える、というものではない。
エネルギーの終着点でこういうことが起こっている。エネルギーの供給元、たとえば産油国はどうなのか?
産油国の財政はエネルギー輸出にたよっていて、国民に対して補助金などもそこから出している。エネルギー(原油)価格が下がると、財政を直撃する。石油会社が減産すると、法人税収がさがるうえに、解雇される人がでてきて失業保険も払わなければならず、ダブルパンチを食らう。しかたがないので新規インフラプロジェクトを凍結したり延期したりすると、外国(エネルギーの受け取り国)のプラント屋とかゼネコンの仕事がなくなる。仕事がなくなると解雇とか発生するので、産油国、消費国ともに困る。
キモはエネルギー価格が上下したらどうなるのかではなく、いつまでたっても可処分所得が上がらず、エネルギーが在庫豊富で安値でも使われないことである。世界規模でデフレなのである、と。

2015年6月26日金曜日

これからの世界はアキバオタクモデルになるのだろうか

  • TPPは民主主義国家に特有の手続きとか政治をめんどうだと思うグローバル企業がつくった。
  • サウジは宗教にこだわるのがめんどうになったので、イスラエルと話をつけてイエメンを攻撃している。
  • 日本はめんどう臭い南朝鮮を見限っている。北朝鮮もめんどう臭いので、いっしょになればいいと心の中で思っている。
  • EUは借りた金を返さないくせに誇り高いギリシアをめんどうなので切ろうとしている。
  • EUはそもそもめんどうなウクライナにはEU加盟なんて認めない。
  • アメリカは民主主義国家なので、めんどうだけど雇用確保のため戦争を続けている。
こうして並べてみると、グローバル化で加速され最適化された世の中で、誰もが手続きとか政治とか歴史とか宗教とか民族をめんどうくさいと思うようになったなか、アメリカだけがしこしことめんどうな戦争をやったり、テロリストを育成したり、ウクライナのネオナチと仲良くしようとしている。アメリカって意外とマゾかも。

マゾといえば中国を忘れてはなりません。

中国は朝鮮が面倒臭いのには慣れているので、面倒を見ている。西のパキスタンも面倒だけど、餌をあげて飼い犬状態にしている。中国のいまの領土は清の時代にだいたい確定したんだけど、清は満州族という少数民族が統治していたので、辺境統治のコツをわかっていた。でもいまの漢人政権は夜郎自大なので、中国人からも、少数民族からも、すべての誰からも嫌われている。どこにいっても大声で話し、痰を吐き、手鼻をかみ、飯を食い散らかす人々。そんな人々に嫌われている共産党。良いと思ったことをずんずん進めて、環境破壊と少数民族抑圧を進めている中国人。マゾとしか思えない。

これからの世界は、面倒臭いのが嫌いな合理主義の国(あるいは企業グループ)と、マゾ国家の2つにわかれるのかもしれない。世界征服なんて考えるのはマゾ国家だ。

オープンな市場をキープしたり、市場をオープンにしつづけるためにルール作りをしたり、為替を操作するのがめんどうなら、二国間取引に、ムラ社会にもどって、阿吽で話がわかる人たちだけとつきあえばいい。ネットワーク社会で、それは技術的に可能なのだから。アキバオタクの世界では、フィギュアを買うのに最低価格なんて誰も調べない。気に入ったら12万円でも買っちゃうのだぞ。引きこもりでもニートでもいいじゃないか。握手券つきCDを買って、放っといてくれ。笑っているのはアキモトだけだと?知るかそんなん。それなりの市場規模になっているのだ。アキモトの銅像はもう建ったのか?

サウジがイエメンを攻撃したのは、宗教がいやになったからじゃないか

イランはイスラム共和国っていって、坊さんが最高指導者になっている。その坊さんは世界の先生だと自分で思っているので、「世界の若者に」なんて演説をしたりする。モスレムじゃない人にもわかりやすい、とてもいいことを言っているけれど、サウジにしてみればそれが我慢できない。サウジ王家は宗教なんてこりごりなんだ。ワハビーの総本家なんて看板は子会社にぶん投げて、自分たちは断食とかお祈りしないで暮らしたい。
サウジの三代目は、まるで織田信長が一向宗徒を嫌うように、宗教を嫌っているにちがいない。

子会社がイスラム国。いやなに、いずれ皆殺しにするつもりだし、イスラエルとアメリカとも話がついている。トルコは2000年あたりからアメリカの短期投資をがっぽがっぽ入れて、エルドアンさんたらアメリカに絶対ノーっていえなくされている。

でもイランだけはいうことを聞かなさそうだ。そもそも宗派がちがうから、ワハビーの総本山なんてうんこだって思っているし。しかも昨日までのダチだったアメリカが、イランの経済制裁を解除するかもしれないって?気がついたら隣国で、貧乏なくせに角地をとっているイエメンで、シーアがごちゃごちゃ騒いでいるらしい。ちなみに湾岸王国では、ペルシア湾沿いに住んでいる貧乏人たちがシーアなのだ。バハレーンでもごちゃごちゃいっておる活動家はシーアだ。いっておくが、湾岸王国は専制王国であって民主主義国家ではない。メディアなんて手下の子分なのだぞ。めんどうだから殺してしまおう。そうだシーアのファナティックなやつらが集まるモスクを空爆したらええじゃん。
織田信長だって、比叡山を焼き討ちして、一向宗徒を皆殺しにしたあと、「あーすっきりした!」って言ったのだ。宗教的な人たちっていうのは、めんどうなんだ。

サウジはじめ湾岸王国が非宗教的になったら、喧嘩をする理由はなくなるのだから、イスラエルには核弾頭をイランに向けさせておけばいい、とサウジの三代目は考えている。

サウジは民主主義国家アメリカもイスラムという宗教も同じくらい面倒臭くなった

サウジの三代目たちが考えていることはただひとつ、みんなが必要としている原油を売って、その金でまったり暮らしたい。宗教もまっぴらだ。夏のさかりに断食なんてしたくない。そのためならイスラエルだってトモダチのふりをしてもいいくらいだ。パレスチナ人なんて知るもんか。アラブ人っていったって、いろいろいるんだから。

先先代の爺様はパツキン女が好きでCIAにつけこまれちゃったけれど、アメリカとずぶずぶに付き合ったおかげでリヤドは近代化できた。それはいいとしよう。でもこれからは好きにさせないぞ。

てなわけで1988年にサウジアラムコをつくって、石油を国営化した。困ったのはいわゆるメジャー。今までの蓄積で内部留保と規模は大きく、技術は最新だけれど、いかんせん利益の源泉である油田を国有化されてしまった。そこで北海油田とかコストのかかる採掘をはじめて、技術開発もがんばって行きついたのが北米のシェールオイル。コストはバレル96ドルとかかかるけれど、原油価格が100ドルくらいな採算がとれそうだ。

猫も杓子もジャンクボンド起債してウォールストリートから金を借りてシェールオイルビジネスをはじめた。サウジの三代目にしてみれば、いままでオラ達がペトロダラーを支えてきてあげたのに、その金でアフガンでもイラクでも好き放題戦争をさせてあげたのに、それはないんじゃないか、と。アラブ人は血よりも面子が大事なんだぞ、と。

ほんでもって自分たちもコスト割れするのを知っていて、ロシアとも話をつけて、石油をどんどん汲み上げ、売りまくって原油価格を50ドルに下げてしまった。これじゃあシェールオイル会社はやっていけないよ。 半分がた閉鎖・倒産・夜逃げしましたとさ。ペトロダラーシステムを考え出したユダヤ系アメリカ人もこれには大弱り。じゃあイランに歩み寄ってみるか。

アメリカが勝てない戦争を続けられるわけ

アメリカは借金大国だ。その借金大国のアメリカが、勝てない勝たない戦争をずるずると続けられるのは、ドルが基軸通貨だからだ。ドルが基軸通貨なのは、原油をドルのみで表示するというシステムがあって、湾岸諸国から買い上げた石油をドルで支払って、湾岸王たちはドルでプロジェクト(石油精製プラントとか高速道路とか高層ビル)計画をつくってドル需要をつくり、アメリカ企業を雇ってドルで支払ったり、余ったドルでアメリカの国債を買って、つまり石油というコモディティーを中心にドルを循環・再循環させているからだ。これをペトロダラーという。

だからこそ西暦2000年にサダム・フセインがイラクで汲んで売る原油をユーロ建てにして、アメリカに殺されたのだ。原油をドル以外で表示するなんて、アメリカには耐えられない。

アメリカはいうことを聞かない国々をハミゴにしたり、戦争を起こしたりしてペトロダラー体制を守ってきた。でもキューバを、イランを、ロシアを、ベネズエラをハミゴにして、ベトナムで、イラクで、アフガンで戦争を起こし、中国を仮想敵にしているあいだに、いじめられっこたちが連携して、ロシアは中国向け原油を人民元決済にするし、イランは中国とかインド向け原油を物々交換にするし、ロシアとイランはお互いの決済に銀行をつくっちゃうし、ユーロはぼろぼろにできたけれど、中国はアメリカ国債を売却しまくっていて、アメリカ陣営もかなりぼろぼろになった。原爆でアタマをユワされた日本の政治家だけがまるで肛門みたいにぴったりと大きな犬にくっついて回っているけれど、日本人は肛門ばっかりっていうわけじゃない。

最近ではサウジが原油をぽこぽこ汲み出して、供給過剰にして原油価格を下げてしまった。ペトロダラーに対する大いなる挑戦だ。じゃあなんでサウジは原油の安売りをやめないのか?

世界はTPPとグローバル化で最適化されたなれの果ての停滞と、

世界は、
TPPとグローバル化で最適化されたなれの果ての経済成長停滞と、
めんどうな民主主義国家が起こしたテロと戦争と経済制裁で自由な物資の流通が分断化された地域。
このふたつが同居している。

いっぽうでは莫大かつ安価なエネルギー、それで作り出された物資、たっぷりした食料、仕事を欲しがっている人々、生産設備が余りまくっていて、そのいっぽうでは教育も食料もiPhoneも何も手に入らない人たちの大群がいる。

これからどうすればいいのだろうか?

日本はイランやロシアみたいなハミゴ国と二国間協定を結んで、ドル以外の決済通貨でエネルギー(原油や天然ガス)を買う。原油価格はドル表示された国際価格より高いかもしれないけれど、長期安定供給とか、お互いの設備・施設にお互いに長期投資するとか、お願いだから戦争で攻めてこないでねとか、いろんな条件をつけたらいい。

戦争とかテロで隔離されている国々には、お得意の国際協力で物資をタダで届けてあげる。学校とか浄水場とかをタダでつくってあげる。農業技術協力もやってあげる。

ひとりひとりの次元では、味噌醤油みりんお酒を近所の、顔が知れた醸造所から買う。多少高くでも、安全なものを買う。お店も、モールなんていかないで近所の八百屋さんとか、 お好み焼きやさんを使う。できれば裏庭で野菜をつくって、近所のお年寄りに分けてあげたりして、物物交換する。ボランティアをする。どうせ仕事がないし、箱根山や浅間山が噴火したらヤバイのだから、東京みたいな街で暮らすのはあきらめる。

日本は世界の問題を先取りしているのだから、いまいちど先進国として生き残る姿をさらすのだ。

TPPは民主主義を面倒臭いと思ったグローバル企業が考えついた

でもカーギルとか、世界自動車連盟とか、グラクソスミスクラインとか、モンサントみたいなグローバル企業は、民主主義なんて面倒臭いことに関わってられない。安くて有能な人間とか、安くて安定供給してくれるエネルギーとか、原材料とか、市場を今すぐに欲しいのだ。だから、民主主義国家とか民族国家がてんでばらばらに決めたルール、たとえば「遺伝子組み換え大豆は使いません」とか「コメは一定量しか輸入しません」とか「人体に影響のある農薬は使わせません」たらいう取り決めを「企業の自由な活動を阻害するものだ」なーんて国際裁判所に訴えて、ローカルなルールを無効にできるようにしている。

これがTPPのキモなのだ。だから秘密交渉をしている。
秘密交渉なんて民主主義的じゃない!と怒っている人たちがいる。我が輩も怒っている。
そもそもTPPは、面倒くさい民主主義をスルーするためのものだから、民主主義とは相容れないのだ。

でも我が輩は楽観的だったりする。モンサントの農薬とか種子を使わなければいい。タキイ種苗を、値段が高くても愛用すればいいのだ。遺伝子組換え大豆を使用している醤油を買わずに、近所の人たちが働いている醤油屋さんやみりん会社の製品を買えばいい。得体の知れないトッPバリューなんて買わなければいい。醤油に128円くらい余計にだしてもいいじゃないか。会社を経営している人は、給料が高くても近くの学校を卒業した人を雇えばいい。

人ごとではない。我が輩はちなみに、タイ人の同僚に負けて、製造業をやめてパキスタンやイランではたらいている。まずなによりも、タイ人の同僚が有能だった。我が輩は文系で、その会社で6年しか働いていなかったけれど、やつは理系で叩き上げだった。製造業はなによりも、義理と人情の浪花節(GNN)じゃないといけない。第2に、タイ人のコストは日本人の1/3くらいだった。これがグローバル化された世界なのだ。
第3に、我が輩が住んでいた千葉県柏市や、近所の流山市や松戸市に放射性重金属が濃厚に降り積もった。我が輩は白斑症を発症した。だからパキスタンに職を求めて逃げた。

余談だが、というかこのブログはすべて余談なのだが、イランのテヘラン大学のある学部長に会ったとき、そのとても親切なおじさんは我が輩のおでこの白斑を見てこう言った。
「わしも白斑病になった。若かったわしは、イランイラク戦争で兵隊になって、劣化ウラン弾で攻撃された。白斑病は遺伝子治療で治ったのだが、もし貴殿がお悩みのようなら医者を紹介しよう。」

グローバル化のなれの果ての世界について

前の投稿(というか引用ばっかりだったが)のとおり、いま我々が住んでいる有限の世界がグローバル化のなれの果て、っていうのはよくわかる。

店に行けば、誰が買うのだろうというようなプラスチック製の人形を売っている。目のペイントの位置がずれているような中国製だ。落としたら割れるような洗面器。すぐ壊れる製氷皿。商品じゃなくて、ゴミ予備軍の山。

それらの原材料は、製油所が一所懸命につくりだしたプラスチックのペレットかもしれないし、再生品かもしれない。落としたら割れる洗面器なら、再生品にちがいない。使われたエネルギーは原油や天然ガスを250メガワットの巨大なタービンを回してつくったものだろう。中国の場合、原子力発電かもしれない。

なんで原油精製所や発電所を大きくしたかといえば、効率化を追求したからだ。でも、高効率の原油精製所でつくられたプラスチックペレットの再生品や、高効率の250メガワットタービン×4 基の発電所でつくられた電気をつかって、でたらめな金型ででたらめな品質管理でつくられた、誰も買わないような人形や洗面器や製氷皿がゴミ予備軍として世界中のマーケットに積み上げられている。なんのための効率化・大型化なのか?

必要じゃないものがたくさん生産され、運搬され、貯蓄される。いっぽうで、南スーダンみたいに必要なものが、食料すら絶対的にたりない世界もある。作りすぎて余ったものが、それを必要としている場所に運ばれない矛盾。石油が余りまくって値段が低下しているのに、DHLも飛行機を飛ばさないし、日通のトラックが行かない場所がある。

なぜか?
そこではたいてい、イスラム国みたいなテロリストが活発だったり、アメリカが経済制裁をしているからだ。
イスラム国はそもそもCIAがつくったんだよね、という記事がでた。
http://www.presstv.ir/Detail/2015/06/23/417106/US-ISIL-Syria-Israel-Pentagon
もともとCIAで働いていた人がいうことだから、たぶんまちがいない。

ということは、アメリカがテロ支援や経済制裁という手段で、学校を必要としているこどもたちや、食料を必要としている飢えた人々や、働く工場や店を必要としている失業者たちががたくさんいる地域をブロックして、誰もアクセスできないようにしているのだ。

なぜか?
アメリカは民主主義国家なので、大統領は人々が働く場所を確保しなければならない。アメリカに残された産業といえば、兵器産業か航空機産業くらいしかない。だからアメリカは、いじめっこのボスとして、テロリストをやとってあちこちで爆弾騒ぎをおこしたり、イランやロシアをわざとハミゴにしたり、終わらない戦争を延々と続けなければならない。自分とこの国で銃砲規制するなんてとんでもない。

「グローバル化は、炭素排出を削減しようという京都宣言 (1997) が、逆に加速したのだった。」

「BPデータを読む:エネルギー消費はピークに達したようだ。」というブログをゼロヘッジが引用しています。
http://www.zerohedge.com/news/2015-06-24/we-are-reaching-peak-energy-demand-bp-data-suggests

結論部分にこんなことが書いてあった。
「僕たちの目前にあるのはグローバル化で加速された世界経済のなれの果ての姿だ。成長は停滞し、成長が停滞するゆえにエネルギー需要が停滞する。グローバル化は、炭素排出を削減しようという京都宣言 (1997) が、逆に加速したのだった。2001年に中国がWTOに加盟したこともグローバル化を加速した。炭素排出量が増えたものそれからだった。」

グラフをみるとなっとくできます。
https://gailtheactuary.files.wordpress.com/2015/06/co2-emissions-by-part-of-the-world-2014.png

 さらにいわく、
「グローバル化が限界にきたのだ。だから原油はじめコモディティー価格が下落した。価格下落と消費停滞が同時にやってきた。世界経済は停滞期に入った。近い将来にさらなる需要と価格下落があるに違いない。世界同時不況がやってくる。
個人的見解なのだが、世界が有限であるかぎり、コモディティーの価格が安くなっても需要の停滞はさけられない。下限に達したら価格は上がり供給が足りなくなるはずだとおもっている人たちもいる。現今のネットワーク化された経済のもと、かなり長いあいだリバウンドは起こりそうにない。もしエネルギー価格が上がったら、景気が低迷しエネルギー価格はまた下がらざるを得ない。そして賃金が安くなり、借金をしてまで事業をおこそうという人たちの数が減る。そういうときには物価も下がる。ネットワーク化された経済システムは常識どおり動かないのだ。常識にとらわれた目には問題の所在がみえないのは無理もない。」

2015年6月24日水曜日

朝鮮半島南北統一をSWOTで考える

SWOTというのは状況を強み、弱み、機会、脅威にわけて整理するマトリックスですが、それを並べただけではあんまり役に立ちそうになく、おもしろくもなんともありません。
強みと弱みという内的要因は見方によって逆転することがあります。ひとつの会社でいえば、営業の弱みが製造の強みだったり、なんとなく補完されているので整理しても意味が感じられなかったりもします。

しかし南朝鮮と北朝鮮それぞれのSWOTをつくってみると、南北朝鮮の強みと弱みが見事に表裏一体となっていて、おまけに機会と脅威もほぼ表裏一体となっていることに気づきます。

まずは北のSWOT

内的要因 外的要因
強み 機会
核弾頭
• ミサイル技術
• 人質(拉致被害者)
• 独裁
南進・統一
• 露中のバッファー
弱味 脅威
経済 旱魃・飢饉

つぎの南のSWOT

内的要因 外的要因
強み 機会
工業セクター 中国の属国になること
• 中国とのFTA
• 統一で核保有国になる
弱味 脅威
• 政権の支持率低下
• 政権自体の機会主義的行動
• 日和見的メディアを管理できない
旱魃
• 中国の成長鈍化
• 中国製品による市場浸食
• 北の南進

ということは南北統一したら、 北と南の強みも弱みも補完され、共通の脅威である旱魃とか飢饉に対応することができます。日本にとっても朝鮮半島が中露のバッファーになってくれれば都合がいいし。南朝鮮の大統領もこれで歴史に名を残すことができまっせ。

2015年6月20日土曜日

日本人は「島国根性」なのか?違うと思う。

日本人が「島国根性」だったのは1925年〜1940年生まれの世代だけじゃないのか。

日本人は島国根性で、それを江戸時代の鎖国政策によるものだという人がいた。そう言われればそうかなあと今まで思っていたのだけれど、最近は「島国根性」という言葉すら聞かなくなった。江戸時代から脈々とつづく精神的伝統ならそんなすぐになくならないと思うので、鎖国と島国根性を結びつけたのは牽強付会だったにちがいない。「島国根性」と日本人を罵倒していた世代の人たちが、死に絶えたのかもしれない。たしかに日本人が内向きだった世代があるのだが、それはたぶん1925年から1940年の間に生まれた人だけのことじゃないかと思う。

東亞同文書院がつくられたのが1900年、その年に義和団事件があった。その4年後の1904年、日露戦争開戦の年に我が輩の母方の祖母、右田リウが生まれた。
祖母が生まれた前後にはペナン(マレーシア)に日本人墓地ができているし(1890年)、香港に刺青師が4人いて、シンガポールには1902年に日本人向けの妓楼が83軒あって娼婦が611人いた。日露戦争開戦の年にはシンガポールには越後屋ができた。
祖母も少女地代を台湾ですごしたらしい。その頃、多くの日本人の目は南洋をはじめ海外に向いていて、その世代にとって海外は身近だったにちがいなく、島国根性云々ということもなかったんではなかろうか。

日本で英語が「敵性語」認定され、ベースボールが野球、デッドボールが死球など外来語のことごとくが言い換えられはじめたのが1940年。そのころまでふつうの日本人にとって戦争による物資窮乏はあんまり感じられなかったという話がある。悪名高い「欲しがりません勝つまでは」という標語が1942年なので、そのころ物資窮乏で金属拠出とかやっていたのだろう。日本がドツボになると同時にとんでもなく内向きになったころには、祖母リウはすでに30代後半になっている。

作家の司馬遼太郎は1923年生まれで、大阪外大でモンゴル語を勉強してから満州で戦車隊の下士官になった。きっと満州の大地から昇る朝日や沈む夕日を見たにちがいない。だから考えることが鳥瞰的になったんじゃないだろうか。我が恩師の長田夏樹教授は、まえにもブログに書いたけれど1920年に生まれて東京外大でモンゴル語を勉強し、中国でうろうろしていた。長田先生は我が輩に、中国語だけじゃなくて朝鮮語やモンゴル語や満州語などアルタイ語をやったら面白いよと勧めてくれた。ぜんぜん世界観が違った。

我が輩の父は1926年2月生まれなので、昭和と年齢が一致している。父の世代こそ、ドツボにはまりつつある内向き日本の雰囲気を呼吸しながら成長したにちがいない。父の家は貧しかったので、司馬さんや長田教授みたいに高等教育はとてもじゃないが受けれなかったのだが、それにしてもこのあたりの数年のちがいは大きいと思う。そしてそれ以降は日本と日本をとりまく状況がどんどん悪くなる一方だったので、ひとくくりにしていいと思う。厚生省が結婚十訓とやらで「産めよ殖やせよ」といったのが1939年。この期に及んで男子を産んで育てて兵隊にするまで日本が持つと思っていたのだろうか。そんな盲目的な国家のスローガンに易々と載せられるそのころの親のこどもであれば、外向き思考には育てられなかっただろうと思う。だからざっくりと、1925年から1940年の間に生まれた人たちは目を外に向けることを禁じられていて、それがのちになって「島国根性」という認識につながったと仮定しよう。それ以前の人たちにとって南洋とかアジアは身近だったし、それ以降の団塊の世代は、こないだブログに書いたように、恐るべきエネルギーで世界の隅々の路傍の飯屋や最低の売春宿まで開拓した。

朝鮮戦争で日本の景気が上向き始めるのが1950年。そのころ島国根性世代は10歳から25歳。「もはや戦後ではない」といわれた1956年には16歳から30歳。高度経済成長がはじまった1970年には30歳から45歳。今年は2015年なので、父が生きていれば89歳。島国根性世代は75歳から90歳になっていて、育ち盛りから中年になるまで窮乏と、出口の見えない激しい労働がかりでロクなことがなかった世代は、「島国根性」という言葉とともに死に絶えつつある。

老人犯罪が話題になることがあるけれど、彼ら彼女らは哀れな島国根性世代の最後の人たちなのではないだろうか。

サウジ王は狂王か織田信長か

サウジ王家のなかで現国王を骸基地判定して退位させるという動きがあるとか。皇位継承権の有無を別とすれば1万人とか2万人の王子がいるというサウジ家はそれだけで狂っているといっていいと思うのですが、何十年も石油にあぐらをかいて、西欧で教育を受け、ゴージャスな暮らしが当然と皆が思うなかで、それなりに合理的な考えの人が出てもおかしくないし、逆に骸基地が出てもおかしくないとおもいます。

塩野七生さんが「男の肖像」でいわく、「織田信長が日本人に与えた最大の贈物は、比叡山焼打ちや長島、越前の一向宗徒との対決や石山本願寺攻めに示されたような、狂信の徒の皆殺しである。」塩野さんはこれをきっかけに日本に政教分離の風土が根づいたというわけですが、これはとても面白い見方だと思いました。

司馬遼太郎さんが「街道をゆく7」の「大和・壺阪みち」にいわく、室町期に農業生産力を背景に成長した新興勢力が「横に連携する機能として、一向宗が大いに社会的効用を果たした。たとえば加賀ではそのような新興地主群が『守護(室町の正規大名)に租税をおさめるのはばからしい。それよりも一向宗におさめるほうがいい』として、ついには守護大名の富樫氏をたおし、ついに加賀一国をそのような地侍どもの協議制のもとで自治を行うことが二十数年も続いた。加賀一揆が、それである。(中略)一向宗は地侍連合の接着剤として効用し、そういう全国組織の中心的な機関として本願寺が存在した。」

うーむ。織田信長が越前の一向宗徒を皆殺しにしなければ、日本はバチカンがローマを支配したような体制になっていたかもしれず、本願寺とイエズス会の宗教戦争の場になっていたかもしれない、と。

めっちゃ単純な当てはめかたになるけれど、いまの中東はワハビー(サウジ家とイスラム国)、イラン(シーア)、シオニズム(イスラエル)が同居していて、とても不安定に見える。ワハビーというのはいわゆるスンニのイスラム原理主義で、血統主義でなく合議制で権力の後継者をきめるというそれなりに合理的なカリフ制とともに、イスラム国はそれを継承すると言っている。サウジ家はワハビーの総本家なのだけれど、彼らほど非ワハビーな生活をしている人たちはいない、というのはこのブログのまえの投稿で書いた。だからこそサウジ家はめんどうくさいワハビーの旗をイスラム国にもたせて、イスラム国とともにワハビーを葬ろうとしているのではないか、というのもそこに書いた。宗教がらみの戦国時代に織田信長の出現が求められているのではなかろうか?

イラン・イスラム共和国がになうシーアというのは、それなりに合理的なカリフ制を認めつつも、そのためにマホメットの血族を殺しまくるというのはあんまりやおまへんかという義理人情浪花節のメンタリティーで、こちらは殺戮されているだけに熱くて、合理的観点からすればめんどうくさい。
さらにイスラエルのシオニズムですが、こちらは政治的な右翼というだけで宗教性に関連ないぶん、合理的な面がありそうです。原理主義としてのハセデックと呼ばれる人たちはどっちかというとニューヨークにたくさん住んでいて、彼らがどこまでシオニズムを支持しているかわからないけれど、ユダヤ人の氏神信仰としてのユダヤ教というのをちゃんと認識していて、救われるのはユダヤ人だけで結構、ことさら地上に地獄をつくりだす必要はなかろうと考えているんじゃないかな。つまりシオニズムには宗教性はなくて政治性だけ、その文脈でサウジ家と合従連衡してなんの不思議もござらん。

じゃあサウジ家はパレスチナはどう考えているのかといえば、そんなことはどうでもよくて、イエメンの一部を征服したらそこに移住させるんじゃないかな。サウジがおとなりのイエメンを爆撃していることからもわかるけれど、アラビア人、スンニ派モスレムの連帯感なんていっさいない。ずいぶんまえからスーダン人を奴隷扱いしていたり、出稼ぎパキスタン人を動物扱いしていたのだから、「モスレムはひとつ」なーんてスローガンは嘘だった。アラブ人は嘘つきホラ吹き、ってきまっているでしょ。そんなひどい言いかたじゃなくても、「それなりに合理的」なのだ。

というわけで、狂王かどうか、誰がそうなのかはどうでもいいんだけれど、サウジ王家から織田信長が出て、イスラム国をワハビーの旗とともに皆殺しにしてスンニ・イスラムを再合理化するんじゃないかな。第一次合理化は西暦680年、イマーム・フセインというモハメットの血族を血祭りにあげてカリフ制という合議制のもとでイスラム圏を拡大したこと。ワハビーの旗をイスラム国っていう子会社に譲渡してから葬り、本社はより合理化するっていうのは、いかにも西欧で教育を受けた三代目の考えそうなことじゃありませんか。

すくなくともイスラム国は、残虐さは似ているとはいえ信仰をもっているという点で織田信長じゃない。

2015年6月17日水曜日

ギャップの「生産性と収益率向上のための戦略的イニシアチブ」

英語の勉強というか、ファッション産業らしい言い換えというか。

ギヤップのいう「旗艦ストアのサイズ最適化と本部業務のストリームライン化」
= 今年度で北米全店舗の25%、140店舗を閉鎖。本部で250人を解雇。
っていうことらしい。

http://www.zerohedge.com/news/2015-06-15/gap-fire-thousands-close-quarter-all-specialty-locations

2015年6月16日火曜日

サウジとイスラム国


サウジとイスラム国は同じコインの違う面、と考えてみた。
ステップ1
縦軸上方向は政治制度。サウジも絶対王政なら、イスラム国もカリフと言っている。まるで同じ。縦軸下方向は活動。サウジの活動を石油を汲んで売ってその金で投資したりテロ支援したりすること。イスラム国の仕事は殺しまくること。別法人みたいなもんですな。
サウジとイスラム国の違いは、横軸。イスラム国はスンニ派原理主義のワハビー。ワハビーじゃないやつは、イスラム教徒でも殺していいし、異教徒はもちろん殺していい。いっぽうサウジ家はワハビーの総本家なんだけど、サウジ家の人たちほど非ワハビーな生活を送っている人たちはいない。だから看板がどうであろうが、サウジは非ワハビー。
ステップ2
同じコインの両面だったサウジとイスラム国。サウジがなぜかイスラム国と距離をおくようになった。なぜか?それはイスラム国にめんどうくさいワハビーをぶん投げ、自分たちサウジ家は家業である石油売りに特化したい。ワハビーなんて重たいもんを背負いたくないんだよ。
ステップ3
イスラム国があんまり残虐なことをやるので、家業にひびくのを恐れたサウジ家は、湾岸連合軍とかいろんな国の軍隊といっしょにイスラム国を(ワハビーもとろも)滅ぼしてしまいました。 もうワハビー原理主義なんてこりごりだ、と世界中の人民も思っているし、サウジ家もそう言う。これでサウジ家は晴れて家業に専念し、非ワハビーの暮らしを楽しむことができます。めでたしめでたし。

っていうのはどうかな?


中国が過去70年戦争をやっていない?中国は平和をのぞんでいる?夜郎自大ですな。

こないだRTのファイナンス番組をみていたら、スムーズなトークをする中国人が出てきて「中国は過去70年間戦争をやっていない。」と言ってた。
金太郎飴のようにどこを切っても同じようなことをぺらぺらしゃべる中国人が増えたもんだ。
ちなみに列挙するぞ。
1945年 内蒙古併合
1955年 チベット併合
1955年 新疆ウイグル自治区併合
1966年 文化大革命(犠牲者2000万人というのはほぼ内戦だよな)
1979年 中越戦争
1989年 天安門事件(戦車で人を踏み潰すっていうのはほぼ内戦だよな)
1996年 中台戦争(ミサイル撃つっていうのは戦争だよな)
2010年 尖閣列島領海侵犯

さて、どの口で「中国は過去70年間戦争をやっていない」って言えるのか。またそれに突っ込まないRTも、ロシアらしいじゃないか。やっぱり信用できないぞ。
さてこないだファイナンスのことを調べていたら、キャノングローバル戦略研究所で項兵というおっさんが喋った記録を見つけた。
「中国は平和をのぞんでいる。」
なーんてまた金太郎飴みたいなどこを切っても同じようなことを言っていた。

ちなみにこのおっさん、中国で問題なのは格差といいながら、自分はファーストクラスで移動している。ファーストクラスで羊肉喰って食あたりしてフランスで入院して「フランスは医療費が無料だった」って感動している。ファーストクラスの機内食で食あたりしたら飛行機会社は病院代くらい払うでしょ。それくらいわからないのかな。
さらに、中国で国営企業以外は同族企業なので、国営企業が必要なんだと。そして中国が自由になったといいながら、娘たちはアメリカに留学させている。どの口で「中国は自由になった」なんていうのか。その同じ口で「中国は平和をのぞんでいる」だと。

こういうのを中国語で夜郎自大っていう。



アメリカが「軍事経費を削減する16の方法」

方法っていうよりポイントと言い換えるべきかな。
要約すると、

01. 将校/兵員率が高い、将校ひとりあたりの兵隊数が少ない、つまり頭が重い。人員システムもそうだし、訓練も75年前の戦争を想定した訓練をやっている。
02. 戦車戦っじゃなくてミサイル・ドローン戦の時代である。戦車いらない。
03. 医療部隊が分散されすぎ。統合医療部隊を作れ。
04. 80万人の軍属(民間人だけど軍隊で働いている人)がいるのは非効率じゃないか。
05. 退役軍人健康保険で毎年500億ドル出しているのを削れ。
06. 士官学校で幹部候補生あたり5万ドルは高すぎじゃないのか。
07. 国内4000基地、海外140か国に1000基地、1基地当たり平均兵隊数100人未満。基地減らせ。
08. 民間比で8割高い人件費+社会保障費。
09. 平均寿命60歳時代に設定された定年。
10. 退役将軍・提督が軍需産業に就職できない規定があるので、メディアに出て戦争を煽ってる。
11. 軍隊とCIAの重複インテリジェンス活動。年間5万レポートが読まずに捨てられている。
12. 海外派兵経費。兵隊1人あたりイラクで50万ドル、アフガンで100万ドルの経費。
13. オイルパン1個が17千ドル。iPhoneのようにコストダウンして兵器が作れないのか?
14. 兵器産業従業員の半数が組合員。効率化が必要。
15. 重複(陸軍/海兵隊、空軍/海兵航空隊/海軍航空隊/CIA航空部隊)
16. 国防省の監査不在。

ちなみにイラクでは敵さんをひとり倒すのに250,000発を使ったらしい。

「アメリカが戦争に勝たない12の理由」

「アメリカが戦争に勝てない12の理由」じゃなくて、「勝たない」っていうタイトルだった。要約すると、

01. サプライヤーへの利益保証
02. 軍事費の選択と集中ができていない。
03. 政治的論点のすり替え(国内から国外へ)
04. 戦争で利益を得る民間人と民間企業
05. 政権関係者のメディア露出
06. 戦争したらみんなテレビをみる→メディア繁栄
07. 軍事専門家の育成ができる
08. 伝統戦法:負傷者増加 対 殲滅戦法:相手方兵力増強か
09. 地域専門家を育成できる。
10. 勝つ必要のない長期戦ができる。
11 .国内治安対策:失業圧力シンドロームの出口ができる
12. 軍隊は偽情報で行動できる。(イラクの大量破壊兵器とか。)

終わらない戦争で、終わらない利益を得る民間企業。
コストバランスのくずれが戦争終結を招くのだが、アメリカは借金で戦争をしている。金を出しているのが中国とか日本。つまり、
議会でタカ派が大声を出す>中国が資金を出す>アメリカ軍が戦う>アメリカがモスレムから憎まれる>それがどうした。

ということらしい。