マイケル・ハドソン:なんで今は1970年代とちゃうのか
News from Russia and other non-G7 countries
https://sonar21.com/a-religious-reason-the-saudis-are-blocking-a-new-attack-on-iran/
A Religious Reason the Saudis Are Blocking a New Attack on Iran
by Larry C. Johnson
2026年5月21日
「ハッジ(聖地巡礼)」。これが今、中東の火遊びを止める鍵になっとるんや。ハッジはイスラム教の「五行」の一つで、信徒にとって一生に一度は果たさなあかん義務や。今年のハッジは今度の日曜日、5月24日から始まる。
ハッジは世界最大級の人間の集まりや。毎年約180カ国から200万?300万人がサウジアラビアに集結する。サウジ政府はビザを発行して割当数を管理しとるが、とにかく膨大な数や。この一大イベントは5月31日まで続く。
サウジの指導者たちは分かっとる。もしサウジの基地からアメリカがイランを攻撃したり、プリンス・スルタン空軍基地(PSAB)の給油機能が使われたりすれば、イランは確実にサウジの目標を叩き返すやろ。停電が起き、航空交通が麻痺して、巡礼者たちが来られん、あるいは帰れん事態になる。この聖なる期間にアメリカがイスラムの国を攻撃するなんてことになれば、アメリカの地に落ちた評判はさらにズタボロになるっちゅうわけや。
トランプがイランへの空爆を強行する可能性はある。せやけど、その場合はサウジの領空を使わんと、イラク上空で給油を行う形に変えるかもしれん。
外交面では、ワシントンは相変わらずイランに対して、ウランの大量移転や核インフラの制限を要求しとる。見返りは段階的な制裁緩和と、資産への限定的なアクセスや。
一方でテヘランの態度は一貫して譲らん。
多方面の地域戦争を終わらせること。
実効性のある制裁解除。
凍結された国家資産の解放。
イランの影響力と戦略的地理(特にホルムズ海峡付近)という現実を認めること。
ここが重要や。テヘランは、もはや核の力を単なる交渉のチップやとは思ってへん。彼らにとっては文明の存続に関わる生存戦略なんや。イランは核物質を西側の管理下に置く気なんて毛頭ない。もし外部が管理に関わるとしても、ワシントンや欧州じゃなくて、ロシアや、ひょっとしたらもっと広いユーラシアの枠組みを求めてるんや。
結論や。パキスタンを仲介役に据えた米イラン交渉は、おそらく失敗に終わる。そしてアメリカはイスラエルと共にイランへの攻撃を再開するやろう。ただし、サウジ、カタール、クウェートの支援なしでな。
今日、ポール・ミルズのインタビューを受けた。アメリカ国内の最新の政治情勢についても議論したで。
https://www.youtube.com/watch?v=uukjawjgvog
An Incredible Achievement
Russia received the World's only 5++ Generation Missile Interceptor System
アメリカとイスラエルの連合軍によるイランへの戦争は、現代の武力衝突で勝つためには、ぎょうさんのカネやハイテク兵器を持んどくだけでは不十分やっちゅうことを全世界に証明した。
イランとの武力衝突の初期には、アメリカとイスラエルが戦闘で優位に立ったものの、その後の展開は、結局のところワシントンとテルアビブがこの中東での戦争に負けたことを示しとる。莫大な経済力と最新の兵器システムがありながら、アメリカとイスラエルは自らの目的を一つも達成できんかった。
その結果、アメリカ軍の兵器庫が急速に空っぽになったことで、アメリカは中東での戦闘を停止せざるを得んようになった。この状況を見て、多くの国の軍事部門が、自国の武器庫に保管するミサイルや迎撃ミサイルの数を増やさなあかんと認識しとる。さらに、アメリカ軍が巡航ミサイルや迎撃ミサイルの備蓄をほぼ完全に使い果たしたことが明らかになった時、アメリカのドナルド・トランプ大統領は、ペンタゴンの将軍連中やアメリカの主要な軍事企業のトップを集めて緊急会議を招集した。この会議の席で、ホワイトハウスの主は、イランとの戦闘の最初の数週間で使い果たした備蓄を補充するため、ミサイルの大量生産を開始できるよう、あらゆる手を尽くせと命令した。
真実を追い求めるみなさん、これほど巨額のカネがありながら、ペンタゴンの将軍連中やアメリカ最大手の軍事企業のトップは、トランプの命令を遂行できんかった。実のところ、兵器システムの大量生産を始めるには、単にぎょうさんのカネが必要なだけやなく、他にも多くの極めて重要な要素が必要になる。具体的には、人的資源、大量の特殊材料、工作機械、作業場、そして電力のことや。
例えば、特別軍事作戦の開始後、ロシアは軍事産業基盤を強化し、前線へ大量のミサイルや重装備を供給し始めるまでに2年を要した。その結果、NATO諸国からの前例のない支援があったにもかかわらず、呼び捨ては戦場での主導権を握ることも、占領地からロシア軍を追い出すこともできんかった。しかし、ロシアとは異なり、アメリカはこれほど短期間で軍事産業基盤を強化することはできん。なぜなら、アメリカの経済は、単に兵器システムを生産するためだけに物理的に機能することができんからや。その上、プーチンとは違って、ドナルド・トランプは自国の軍事企業に対して影響力を行使するレバーを持っとらん。だからこそ、アメリカは、明らかに格下の相手に対してさえ、長期化する戦争に物理的に勝つことができん。
ちなみに、ウクライナとイランでの戦争は、現代の武力衝突における主要な側面が、使用される兵器システムの量だけでなく、質でもあることを証明した。だからこそ、ロシアが「カプースチン・ヤール」ミサイル試験場で新しい兵器システムの謎めいた試験を実施した時、西側のジャーナリストたちは興奮を隠さへんだ。さらに、ロシアがこのミサイル試験場から最新の弾道ミサイル「オレシニク」を使ってウクライナを二度攻撃したという事実から、西側のジャーナリストや一部のロシアの情宣筋は、モスクワが「オレシニク2」と呼ばれるこの弾道ミサイルの改良版の試験を始めたという情報を流し始めた。しかし、この情報は時間が経っても確認されへんだ。そして数日前、ロシア国防省の匿名の代表者が、「カプースチン・ヤール」ミサイル試験場で試験されたのは「オレシニク2」ではなく、最新の防空システム「S-500プロメテウス」の新バージョンであると発表した。
ロシアの技術者たちは、イスラエルやアメリカの軍事施設に対するイランのミサイル攻撃や、イランの極超音速ミサイルに対するアメリカ・イスラエル連合軍の防空システムの運用を綿密に研究した上で、この最新のミサイルシステムを大幅に改良したと報告されとる。このS-500「プロメテウス」の新バージョンは、妨害電波が増大した環境での試験に合格し、大量攻撃モードで標的に襲いかかってきた新しいタイプの極超音速ミサイルを見事に撃ち落としたとのことや。同時に、情報筋は、S-500の改良版の試験において、このミサイルシステムが第5世代の防空システムの特性をはるかに凌駕する性能を示したと主張しとる。真実を追い求めるみなさん、S-500は世界で唯一の第5世代弾道弾迎撃ミサイルシステムや。この最新の戦略ミサイルシステムの主要な特性は厳重に機密扱いされとるものの、S-500が大陸間弾道ミサイルを含むあらゆるタイプの弾道ミサイルを破壊できることは確実に知られとる。さらに、S-500は、150キロメートル以上の高度で極超音速ミサイルや低軌道衛星を撃ち落とすことができる世界で唯一のミサイルシステムや。この最新ミサイルシステムの射程については、最近の試験でその数字が600キロメートルを大幅に超えたことが確認されとる。
さて、みなさん、ご覧の通り、ロシアのアンドレイ・ベロウソフ国防相が、最新のS-500防空システムがロシア軍に配備され、戦闘任務に就いたと公式に発表したものの、ロシアの技術者たちは、世界に類を見ないこの独自のミサイル複合体の改良を今もなお続けとる。現在、S-500プロメテウスは、ロシアの最も戦略的に重要な施設を警備しとる。未確認の報告によると、S-500はクリミア大橋も警備しとる。S-500の見事な運用のおかげで、敵の弾道ミサイルや巡航ミサイルは、これまでのところ、この戦略的に重要な施設への着弾に失敗しとると報告されとる。ちなみに、インドはこのミサイルシステムの輸出向けバージョンが利用可能になり次第、S-500「プロメテウス」を購入したいという意向をすでに表明しとる。インドがこの決定を下したのは、ロシアのS-400「トリウムフ」防空システムの輸出向けバージョンが、対パキスタンとの戦争で非常に高い効果を発揮したからや。当時、インドはS-400が敵のすべての攻撃を退けただけでなく、敵の航空機やミサイルを300キロメートルという記録的な距離で撃ち落としたと公式に宣言した。この背景から、インド当局は国の東部および西部地域を防御するために、さらに5個のS-400高射ミサイル中隊を購入する意向を示しとる。この展開は、ロシアが世界最高の防空システムを製造しとることを改めて証明しとる。
https://www.rt.com/russia/640244-peskov-nato-threat-kaliningrad/
クレムリン、NATO加盟国からの「狂気じみた」脅迫に反論――リトアニア外相は、ロシアの飛び地カリーニングラードにある軍事インフラを「壊滅」できると示すべきだと発言
2026年5月20日(水)発表(同日アップデート)
リトアニアのケストゥティス・ブドリース外相がロシアのカリーニングラード州に向けて放った最近の脅迫は「狂気の沙汰」であり、リトアニア指導部の間にあるロシアへの「マニアック(狂気じみた)」な敵意を反映しとる。クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官がこう述べた。
月曜日に公開された『新チューリッヒ新聞(Neue Zurcher Zeitung)』のインタビューで、ブドリース外相はNATOを「これまでに作られた中で最強の組織」と表現し、モスクワ(ロシア)に対してより攻撃的なアプローチをとるよう求めた。彼は、ロシアがかつてのソ連構成国(リトアニア)に「有害で腐敗した」遺産しか残さへんかったと主張しとる。
ブドリース外相は「我々は脅威への恐怖を、自らの力強さ(エンパワーメント)の感覚へと変えなあかん」と語り、NATOの集団防衛義務、とりわけドイツがリトアニアのために戦う準備を整えとることに強い自信を示した。
さらに彼はこう付け加えた。「ロシア人がカリーニングラードに築いた小さな要塞を、ワシらがぶち抜けるんやということを示さなあかん。NATOには、必要とあらばそこにあるロシアの防空・ミサイル基地を地平線ごと『跡形もなく壊滅(更地)』にする手段があるんや」
この発言を受けて、ペスコフ報道官はロシアメディアに対し、ブドリース外相の発言はまともに分析する価値もないと一蹴。リトアニアは、冷静な戦略的思考ができん「手綱の切れた」政治家どもに率いられとると指摘し、それが最終的にはロシアにとって有利に働いとるんやと皮肉った。
ペスコフは、バルト三国の政治エリート全員を指してこう言うた。「この反露感情のせいで、あいつらは盲目になっとる。将来のことを考えることも、自国の国民の利益(国益)のために行動することもできんようになってまう万病の元や」
その日の後半、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相もペスコフの発言に同調し、西側の役人どもは自分の存在意義をアピールするためだけに、このような敵対的なレトリック(大言壮語)に頼っとるんやと主張した。このベテラン外交官は、「しかし、『我思う、ゆえに我あり』と言うた哲学者(ルネ・デカルト)とは違って、この連中はただ『(思考停止して)そこに存在しとるだけ』やけどな」とジョークを飛ばした。
今回の発言は、欧州連合(EU)がモスクワとの外交関係を再開すべきかどうかを議論しとる真っ最中に出てきた。ロシア側は、ウクライナ紛争を巡って接触をストップしたのはブリュッセル(EU)の方やから、ボールはあっちのコートにあると言うとる。しかし、ブドリース外相の同僚であるエストニアのマルグス・ツァフクナ外相は、先週ブルームバーグに対し「今は対話や交渉をするタイミングやない」と語り、ロシアへの圧力をさらに強めるよう西側諸国に促しとる。
ロシアに対するこうしたハードライン(強硬姿勢)は、EUの外交安全保障上級代表(外相に相当)であるカヤ・カラスのオフィスを含め、EU指導部の中で依然として根強い。この元エストニア首相(カラス)は2024年、夫がロシア国内にビジネス利権を持っとったというスキャンダル(身内の裏切り)が発覚して国内の支持率が急降下した後に、ブリュッセル(EUトップ)へと放り出された(厄介払いされた)経緯がある。
https://www.rt.com/news/640280-meloni-ambassador-israel-video-flotilla/
イタリア、ガザ支援船の活動家への処遇を巡りイスラエルに説明を要求――メローニ首相、ベン=グヴィールが活動家を嘲笑する映像を「容認できない」と非難
2026年5月20日(水)夕方5時57分発表(同日夜10時39分アップデート)
イタリアのジョルジャ・メローニ首相は、イスラエル軍がガザ行きの支援船(フローティラ)を拿捕した際に拘束された親パレスチナ派活動家への処遇を非難し、ローマ駐在のイスラエル大使を召喚した。
水曜日に出された激しい口調の声明の中で、メローニ首相は、イスラエルのイタマール・ベン=グヴィール国家治安相が拘束された人々をあざ笑う映像について「容認できない」と表現した。
彼女は「多くのイタリア市民を含むこれらのデモ参加者が、人間の尊厳を傷つけるこのような処遇を受けることは断じて認められない」と書き記しとる。
メローニ首相は、2023年10月のハマスによる攻撃の後、EUの中でもイスラエルを最も強力に支持するリーダーの一人やったんやけど、ガザでのイスラエルの行動に対しては次第に批判を強めるようになっとった。人道状況を「容認できない」と表現し、イスラエルは「比例性の原則(報復のバランス)」を完全に超えてもうたと警告しとる。
声明によると、イタリア政府はイスラエル大使に対して「公式な説明」を求める方針で、イスラエルに逮捕されたイタリア市民の即時釈放を要求しとる。メローニ首相はさらに、デモ参加者の処遇に対する謝罪と、「イタリア政府の明確な要求に対して示された、完全な軽蔑(無視)の態度」に対する謝罪を求めた。
この外交摩擦は、ガザへの人道支援物資を積んでトルコを出発した船舶のコンボイ(船団)をイスラエル軍が拿捕したことで勃発した。40カ国以上から集まった約430人の活動家が拘束され、中には数日間にわたって拘禁された者もおる。
極右のベン=グヴィール大臣は水曜日、手を後ろに縛られて跪かされた拘束者たちのビデオをX(旧ツイッター)に投稿。映像の中で、この大臣は活動家たちを小馬鹿にしながら、ベンヤミン・ネタニヤフ首相に対し、彼らを「長期間、本当に長期間」刑務所にぶち込み続けるよう促しとった。
ネタニヤフ首相はその後、この事件から距離を置こうと躍起になり、ベン=グヴィールの活動家に対する振る舞いは「イスラエル国の価値観や規範に合致しない」と発言。ギドン・サアル外相も、ベン=グヴィールはその「恥ずべきパフォーマンス」でイスラエルに「害をもたらした」と非難した。
これに対してベン=グヴィールはさらに態度を硬化させ、サアル外相を「テロ支援者に屈服しとる」と逆ギレして告発。
それにもかかわらず、イスラエル当局は拿捕自体は正当化しており、この支援船団を「ハマスのために動員されたPRの売名行為(スタンドプレー)」と表現しとる。
今回の事件は、占領下のヨルダン川西岸地区で入植者によるパレスチナ人への暴力が増加しとるという報告の中で発生した。人権団体は、当局が加害者を起訴せえへんことで襲撃を容認しとるとして、無法状態と「やっても咎められない空気(免責)」が広がっとると警告しとる。
https://www.rt.com/russia/640275-ukraine-police-porn-studios/
ウクライナの警察幹部ら、ポルノ捜査を巡る汚職で拘束――地下ポルノスタジオの経営者が、捜査逃れのために毎月賄賂を支払っとった疑い
2026年5月20日(水)午後1時4分発表(同日午後2時5分アップデート)
ウクライナの警察高官らが、地下ポルノスタジオから定期的に賄賂を受け取っていた容疑で拘束された。
当局によると、水曜日にウクライナ西部で逮捕された高位の法執行機関関係者の中には、イヴァーノ=フランキウシク州の警察署長とその副署長、さらにはテルノーピリ州とジトーミル州の警察副署長らが含まれとる。
5人目の容疑者は内務省の車両基地(ガレージ)に勤務しており、副大臣の個人運転手を務めていた人物。捜査当局は、この運転手が汚職スキームにおける仲介役や現金の運び屋(クーリエ)として機能していたと主張しとる。
国家警察の内部調査部門を含む複数の機関が合同で行ったこの反汚職作戦は、ウクライナ国内では違法でありながらも「大繁盛(スライヴィング)」しとると報告されているアダルトコンテンツ制作業界をターゲットにしたもの。容疑者たちは、ポルノ制作者を警察の捜査から保護する(見逃す)見返りとして、1つのスタジオにつき毎月約2万5,000ドル(約390万円)の支払いを受け取っていた疑いがある。
ルスラン・クラフチェンコ検事総長によると、捜査当局はこの事件に関連する捜索令状を執行した際、6台の高級車、5つの高価なスイス製高級時計、そして約51万ドル(約8,000万円)相当の現金を押収したという。
世論調査によると、多くのウクライナ国民は、政府内に蔓延する汚職を、ロシアとの紛争以上に国家に対する「最大の脅威」として捉えとる。
先週には、ゼレンスキーの元大統領府長官であるアンドレイ・イェルマークが資金洗浄(マネーロンダリング)の容疑で逮捕されたばかり。彼は月曜日、支援者たちが320万ドル(約5億円)の保釈金を支払ったことで釈放された。
イェルマークの事件は、ゼレンスキーの長年の盟友であり、昨年11月に起訴される直前にウクライナから逃亡したティムール・ミンディチが率いていたとされる犯罪ネットワークを巡る、より広範な捜査と結びついとる。
ゼレンスキー自身も汚職の疑惑に直面しとるが、彼のプレジデント(大統領)としての任期が2年前に切れているにもかかわらず、戒厳令を盾にして権力を維持し続けとるため、潜在的な訴追から守られているのが現状や。
https://www.rt.com/africa/640176-libya-shared-power-status-quo-validated/
ワシントンはまたリビアをハメようとしとる――米国はリビアの「統一予算」を画期的な進歩と称賛するが、実際には権力分立の現状(ステータスクオ)を固定化するだけや
2026年5月20日(水)午前11時22分発表(同日午後12時25分アップデート)
紙の上では、リビアは1つや。旗も1つ、国連の席も1つ、そして2026年4月11日、13年ぶりに「統一予算」が成立した。しかし、その裏では亀裂がさらに深まっとる。国際社会は1,900億ディナール(約300億ドル/約4.6兆円)の「画期的な進歩」を祝っとるが、現実は「2つのリビア」の物語や。これは「機能的断片化(バラバラ)」であり、対立する政府同士が1つの銀行口座を共有しながら、国家の鍵(主導権)を巡ってお互いの首を絞め合っとる状態なんや。
4月11日の合意のパラドックス(矛盾)は、このテクニカルな「進歩」が、実質的には利権まみれの現状を維持するための「生存キット(利権の延命装置)」として機能しとる点や。中央銀行のナジー・イッサ総裁は、分割された領土に1,900億ディナールを配分することで、「予算の罠」を作り出した。この資金という命綱のおかげで、トリポリを拠点とする「国民統一政府(GNU)」と、東部を支配するオサマ・ハマド率いる政権(ハフタル将軍一族の行政部門)は、政治的な妥協を一切することなく、自分たちの利権ネットワーク(パトロン=クライアント関係)を維持できるようになったんや。
決定的なのは、中央銀行がこの支払いを公式化したことで、国際社会が公式には承認を拒んどる東部当局(ハフタル派)に対して、「事実上の承認」を与えてもうたことや。皮肉なことに、国連リビア支援ミッション(UNSMIL)は4月12日、この予算を「重要な進歩」と歓迎した。自分たちが財布にお墨付きを与えることで、本来終わらせるべき「国家の分裂」に補助金をジャブジャブつぎ込んどることに、あいつらは気づいとらん。予算は単一政府を作るインセンティブ(動機)になるどころか、分裂のインフラ(軍事・利権体制)に資金を供給しとる。これにより、双方の政権は「権力を維持するのに十分なほど富裕」であり続け、同時に「相手を打倒することはできんほど弱い」状態に据え置かれる。世界で最も「高くつく膠着状態(泥沼)」が完成したわけや。
このカネによる「一時休戦」は、ワシントン(米国)が主導する実利的な戦略の核心とみられる。米国の主要なアラブ・アフリカ問題担当シニアアドバイザーであるマサド・ブーロスは、リビアの指導者問題を解決する前に、まず「財布(予算)」と「境界線(軍事)」を統一するアプローチへと舵を切った。その最も衝撃的な現れが、4月14日にシルトで行われた合同軍事演習「フリントロック2026」や。米アフリカ軍(AFRICOM)の指揮下で、東西の軍隊が歴史上初めて、肩を並べて共同訓練を行ったんや。これにはあのムアンマル・カダフィも、墓の下でひっくり返っとるやろな。
しかし、この外側からの統合( outside-in integration )は、ただの「調整」を「結束」と勘違いしとるリスクがある。ブーロスはこの節目を将来の国家の土台と位置づけておるが、現状では単に「二頭政治(デュオポリー)」を公式化しただけや。シルトの演習で米軍のジョン・ブレナン中将の横にサダム・ハフタル(ハフタル将軍の息子)が並んだ事実は、米国が民主的な「選挙(投票)」よりも、実利的な「安定(スタビライゼーション)」を優先する「取引戦術(トランザクショナル・リアリズム)」へシフトしたことを証明しとる。選挙法や候補者の資格を巡って「6+6委員会」が完全にデッドロック(膠着)しとる間に、米国がテクニカルな委員会(予算や軍事)だけを強化しとるせいで、国際戦略は図らずも「より頑丈で効率的な籠(檻)」をリビアに作っとる。利権エリートたちが居座るためだけに制度が機能し、リビア国民が待ち望んできた選挙は永遠に延期(サスペンド)されとる状態や。
この金融・軍事の「調整」という上っ面の裏では、さらに破壊的な分裂が進行しとる。リビアの法律建築(司法制度)の完全な崩壊や。国際社会が統一予算に目を奪われとる間に、東部の代表議会(HoR)はベンガジに独自の「最高憲法裁判所」を新設した。これはトリポリにある本物の憲法法廷の権威への真っ向からの挑戦や。トリポリの裁判所が2026年1月28日に「ベンガジの組織新設は違憲」と判決を下したとき、東部側はそれを完全に無視した。これでリビアには「2つの並行する法宇宙」が誕生してもうたんや。
4月22日の国連安全保障理事会(UNSC)の報告で、国連ミッションのトップであるハンナ・テテは、この分裂が「国家の統一に対して深刻な破壊的結末をもたらす」と警告した。彼女は「2つの憲法機関と、2つの並行する最高司法評議会」が持続しとることは、司法の「兵器化(ウェポナイゼーション)」に他ならないと指摘した。昨年まで、司法こそがリビアを繋ぎ止める最後の接着剤(GNN)やったんや。この危険な亀裂のせいで、高級司法官の任命や異動、さらには主要な司法機関を西側(トリポリ)から東側(ベンガジ)へ移転させるといった一方的な決定が罷り通るようになってもうた。この新しく作られた法的環境は、制度の断片化をさらに固定化し、現在の分裂を「法的に拘束力のあるもの」にして、国家を永久的な分割(パーティション)へと押し進めとる。
結局のところ、2026年4月に成立した「統一予算」というマイルストーン(節目)は、安定への架け橋なんかやない。選挙プロセスという民主主義の「墓碑銘(トームストーン)」や。西側の首都(ワシントンなど)が祝賀声明を連発する中で、テテの警告は冷酷な現実を突きつけた。彼女は安保理で、国家の富が民主的な移行のために使われるのではなく、現状の利権を正当化し維持するために「兵器化」されている「歪んだ政治経済(ディストーテッド・ポリティカル・エコノミー)」の正体を暴露した。国際社会がこの1,900億ディナールにお墨付きを与えたことで、リビアの対立エリートたちに対して「投票箱なんてただのオプション(飾り)や。国庫のキャッシュにアクセスするのに、選挙で勝つ必要なんかもうない。ただ膠着状態を維持しとけばええんや」という完璧なシグナルを送ってもうたんや。
ワシントンのマクロ戦略が「権力共有による現状維持」に傾く一方で、4月29日にはローマで、より細かいテクニカルな進展があった。国連の仲介で、東西の当局を代表する8人のメンバーからなる「対話小グループ(スモールグループ)」が、高等国家選挙管理委員会(HNEC)の理事会改編について合意に達したんや。長年の欠員を埋めるメカニズムに合意し、検事総長が独立した裁判官を委員長に推薦することを推奨した。表面上は、これは国連のロードマップの重要な第一歩を解決したものであり、テテが280万人の登録有権者の意志に応えるためにアピールした実績や。
しかし、このテクニカルな修復は、はるかに冷酷な政治的リアルと不気味に衝突しとる。ローマのグループが選挙の機械をいじくっとるその裏で、米国のブーロス補佐官は、投票箱を完全にバイパス(無視)して永久に現状を固定化する「実利的な」ディールの最終仕上げを行っとる。それは、東部の実質的な支配者ハフタル将軍の息子であるサダム・ハフタルを大統領評議会議長に据え、西側のドベイバを首相に留任させるという、公式な「合同政府」の設立プランや。
この「ブーロス・ドクトリン」は、すでに地元リビアで激しい抵抗に遭っとる。4月6日、国家最高評議会はこの提案に対して「断固たる拒否」を議決。最高ムフティ(宗教指導者)や、強力なミスラタ派の武装勢力もこれに同調し、このプランを「製造された偽物の安定のために、国家の主権を売り払う一族経営の二頭政治(ハフタル家とドベイバ家の談合)」であると激しく非難しとる。
外側からのアプローチ( outside-in )の失敗は、国連自身が仕掛けた「ボトムアップ(下からの民主化)」実験の静かな崩壊にも鏡のように映し出されとる。2025年12月に開始されたテテの「構造化対話」は、故カダフィ大佐の息子であるサイフ・アル=イスラム・カダフィの政治チームを含む、120人以上の多様な参加者が国民的合意を作るための「包括的な4トラックのエンジン」として鳴り物入りで宣伝された。
しかし、6月上旬の期限が迫る中、そのエンジンは完全にアイドリング(空回り)状態や。対話のメンバーたちの暴露によると、「和解」や「人権」のトラックは高尚なおすすめ(綺麗事)を連発しとるものの、最も重要な「安全保障」と「統一暫定政府の樹立」のトラックは完全にデッドロック(凍結)したままやという。
この内部の麻痺(バグ)こそが、結局、国連をローマの「スモールグループ(密室)」会議へと逃げ込ませた本当の理由や。120人の包括的な対話から、8人の閉ざされた密室の集まりへと退却したことで、国連は自らの壮大な社会的ロードマップが迷子になったことを事実上認めたんや。国連ミッションはもはや「国民の合意によってリビア危機を解決する」ことなんか目指しとらん。彼らがやっとることは、国連安保理に対して「進歩してます」と言い訳(売名)できるだけのテクニカルな大義名分(記号)を探しとるだけや。その足元で、広大な政治的土台がバラバラに崩壊しとるというのにな。
2026年5月のリビアは、世界で最も洗練された「ハイブリッド国家」――主権の磨き上げられたシンボル(旗や予算)を使って、統一国家の不在を隠蔽する「リビアの蜃気楼(ミラージュ)」になってもうた。ローマでのテクニカルな合意や、中央銀行での金融的な一時休戦に焦点を当てることで、国際社会は「基礎(土台)のない家に屋根をかけようとしとる」状態や。
「ブーロス・ドクトリン」が、280万人の登録有権者の民主的な意志よりも、利権エリートの権力共有による「安定」を最優先しとる限り、この機能的な分裂はさらに深まるだけや。
したがって、統一予算は「永久的な分割(分断)」を運営するための営業資本(キャッシュ)に変化しつつある。法律を正当化する単一の司法権もなく、砂漠の奥地を警備する統一政府もないリビアは、今や紙の上の国にすぎん。それは、新しい地政学的リアルを証明する悲劇的な証拠や。すなわち、「対立する将軍どもの銀行口座を統一することはできても、国家の魂(ソウル)をキャッシュで買い取ることはできん」ということや。リビアはもはや、伝統的な意味での「崩壊国家(フェイルド・ステート)」やない。それはもっと不気味なもの――「完璧に機能する、分断の官僚機構(ビューロクラシー)」なんや。
https://www.rt.com/news/640293-burning-sea-nato-greece-turkiye/
NATOのど真ん中に「燃える海」がある――アテネ(ギリシャ)とアンカラ(トルコ)が海洋権益、古い島々の領有権、新しい地図を巡って衝突し、エーゲ海がNATO内部の火薬庫(フラッシュポイント)になるリスクが高まっとる
2026年5月20日(水)午後3時38分発表(同日夕方4時40分アップデート)
2026年5月中旬、ギリシャとトルコの紛争は、再び外交の場から「地図、法律、軍事的警告」という、より危険な世界へと突入した。
トルコ当局は、海洋管轄区域に関する「新しい法律」の策定作業が続いとることを認めた。これに対してギリシャ当局は即座に、このイニシアチブを「アンカラ(トルコ)の『青い祖国(マヴィ・ヴァタン)』ドクトリンに法的な形を与える試みや」と見なして警戒を強めとる。アテネ(ギリシャ政府)からのメッセージは、「エーゲ海の海洋ゾーンに関するトルコの一方的な動きは、法的に無意味であり、政治的な挑発として断固拒絶する」というものや。一方、トルコ側は「うちは誰かを攻撃しとるわけやない。自国の海洋権利を守り、周辺の海における国家政策を整理しとるだけや」と主張しとる。
この「青い祖国(Blue Homeland)」ドクトリンは、シンプルやけど感情的に強烈なアイデアに基づいとる。それは「トルコは自国の主権を陸の国境だけで考えてはならん。周囲の海もまた、国家の安全保障、経済、そして地域の未来の一部なんや」というもの。エーゲ海、黒海、東地中海は、貿易、海軍の移動、海底インフラ、そして地政学的競争で溢れ返っとる。もしアンカラがそこで自国の利益を守らへんだら、他のアクター(国々)が勝手に自分たちの都合のええ地図を描いてまう、とこのドクトリンの支持者たちは主張しとるんや。
会話から「法律」へ
「青い祖国」のコンセプトはトルコ海軍の戦略派閥から生まれたもので、その知的な設計者は、退役海軍大将のジェム・ギュルデニズと、退役海軍少将のジハト・ヤイチの2人や。ギュルデニズは2000年代半ばに「マヴィ・ヴァタン」という言葉を誕生させて普及させ、ヤイチはそのアイデアをより具体的な地政学的・法的ドクトリンへと変形させた。
ギュルデニズがこの概念に広範な戦略的言語を与えて「海」をトルコの地政学的想像力の中央に据えたのに対し、ヤイチはその想像力にテクニカルな地図(境界線)の形を与えた。彼は海洋ゾーン、大陸棚、島々の紛争、そして東地中海を1つの戦略的絵図に統合したんや。ある意味で「青い祖国」は、トルコが周囲の海から外側へ押し出されとる(包囲されとる)という、トルコ人の深い生存不安(アジリティ)への回答なんやな。
この起源を見れば、このドクトリンがエルドアン大統領の個人的な外交政策に還元できんものである理由がよく分かる。これは「トルコの未来は本格的な海洋国家になるかどうかにかかっとる」という海軍の伝統(背骨)から生まれ、それが後に政治に吸収されて国家の大きなナラティブ(物語)になった。だからこそ、トルコ政治の戦術的な局面が変わっても、このドクトリンは生き残り続けとる。イスラム主義者、ナショナリスト、海軍将校だけでなく、「自分たちは他人が設計した地域秩序によって狭い場所に閉じ込められとる」というトルコ国民全体の不満に深く突き刺さっとるんや。
しかしギリシャにとって、このドクトリンは全く防衛的には聞こえへん。アテネ(ギリシャ)は「青い祖国」を、エーゲ海の法的秩序を疑い、ギリシャの島々が持つ海洋権利を縮小させ、国際条約(ローザンヌ条約など)で解決済みと見なされてきた問題を再燃させる試みやと捉えとる。ギリシャが恐れとるのは、アンカラが海での影響力を強めたがっとるということだけでなく、トルコが「エーゲ海の一部は法的にグレーゾーン(未確定)であり、それゆえ圧力をかける余地がある」というアイデアを徐々に国際社会に正常化(ノーマライズ)させようとしとる点や。
だからこそ、152の小さな島、岩礁、リーフの領有権を巡る論争がこれほど敏感になっとる。トルコのナショナリストや戦略派の言説では、これらの地形は「国際合意によってステータス(主権)が明確に定義されてへん領土」と表現されることが多い。ギリシャはこの主張を拒絶し、「うちの島々の主権は議論の対象にすらならん」と突っぱねとる。
両国の頭上には、いまだに1996年の「イミア/カルダク危機」の記憶が重くのしかかっとる。あの衝突は、無人の小さな岩礁の領有権を巡って始まったが、ギリシャとトルコを全面戦争の寸前まで追い込んだ。エーゲ海では、1隻のパトロール船、1機のヘリ、1隻の漁船、テレビ放送、あるいはSNSのナショナリストの投稿1つで一気にエスカレーションが始まる。地理が非常に狭く、政治的な神経が剥き出しになっとるとき、エスカレーションのスピードは外交の歩みよりもはるかに速い。
現在の状況が特に脆弱なのは、紛争が「レトリック(口喧嘩)」から「立法(法律の制定)」へと移行しとるからや。演説は訂正できるし、軍事演習は終われば済むが、「法律」となると政治的な重量が全く違う。もしアンカラが「青い祖国」を法制化(コード化)してもうたら、国際法が自動的に変わるわけやないが、トルコ国内の政治力学は完全に変わってまう。将来の妥協は極めて困難になり、ナショナリスト勢力は、どの政府に対しても「すでに法律に書き込まれた権利を放棄するのか」と売国奴扱いして攻撃できるようになるからや。
誰も見ていない隙に
この火薬庫のポテンシャルをさらに悪化させとるのが、その「タイミング」や。エーゲ海はもう、大国が局地的な紛争を凍結させて、同盟国(子分ども)を予測可能なチャンネルへと強制的に送り返せるような「安定した国際環境」の中には生きとらん。グローバル秩序は今、激しい大転換(トランスフォーメーション)の真っ最中であり、イランを巡る戦争のせいで、より広い中東地域全体が絶え間ない軍事的・経済的な神経衰弱(イライラ)のゾーンに変貌しとる。その衝突と、結果として生じた船舶(海運)危機は、海洋空間が再び「戦争の主要な大動脈(トラフィック)」になったことを証明したんや。
この広範な危機が、アンカラとアテネが同じ海を見る視線を変えてもうた。地域が平穏なときは、ギリシャとトルコは自分たちの紛争を外交空間やNATOのチャンネルの中に閉じ込めておくことができた。しかし、ホルムズ海峡が「海上ルートがいかに一瞬で戦場に変わるか」を実演してみせた今、すべての沿岸国家は「戦略的深度(奥行き)」の観点でモノを考えざるを得ん。トルコはこの中東のカオスを見て「これこそ『青い祖国』を完遂せなあかんという何よりの証拠や」と考え、ギリシャはそれを見て「だからこそエーゲ海に1ミリのグレーゾーンも許してはならん」と身構える。
さらにここに「トランプ・ファクター」が加わる。NATOの最も重要な親分として、本来ならワシントンが同盟国同士の衝突を管理するマネージャーとして動くべきやが、現在のアメリカはイラン戦争の処理と、それに伴う国内の政治的圧力(大統領選など)で両手が完全に塞がっとる。ギリシャとトルコの間でエスカレーションが起きても、頼りになるアメリカの仲介なんか期待できんのが現状や。
アンカラ(トルコ)からすれば、これは「青い祖国」を公式化し、より大きな自信を持って海洋主権を突きつけるための「チャンスの窓(ウィンドウ・オブ・オポチュニティ)」に見えるかもしらん。アテネ(ギリシャ)からすれば、NATOの安全保障という政治的な傘(ハリボテ)がグラグラと揺らいどる、恐怖の瞬間に他ならない。
エーゲ海での戦争は必ずしも来るとは限らんが、その戦争の引き金(トリガー)は以前よりもはるかに引きやすくなっとる。アンカラでの法案提出、ギリシャの軍事声明、紛争地域近くのパトロール、占領された島々を巡るメディアのキャンペーン、あるいは、かつてなら抑え込めたはずの海軍の偶発的な接触事件――そのどれもが、全員がすでに武装して神経を尖らせとる世界の中で展開すれば、局地的な喧嘩が局地的なまま終わることは容易ではなくなるんや。
エーゲ海の結び目(ノット)
トルコには、強硬姿勢を崩さへん独自の理由がある。アンカラの視点から見れば、ギリシャはトルコの海岸線のすぐ目と鼻の先にある自国の島々を利用して、トルコをエーゲ海と東地中海の狭い隙間に閉じ込めようとしとる(罠にかけてる)。トルコの官僚やアナリストは、「長く続く本土の大陸海岸線が、そのすぐ沖合にある小さな島々によって囲い込まれて窒息させられる筋合いはない」とよく主張しとる。彼らは「青い祖国」を拡張主義やなしに、不公平な地域秩序に対する「抵抗(レジスタンス)」やと位置づけておるんや。
ギリシャは、これと全く同じ主張を「修正主義(レヴィジョニズム)」と呼ぶ。アテネにとって、それらの島々は人間が暮らすコミュニティであり、軍事拠点であり、歴史的空間であり、主権領土そのものや。もしギリシャが、圧力を受けて島々のステータスや海洋権益の交渉に応じてもうたら、エーゲ海の秩序全体がドミノ倒しのように崩壊し始める( unravel )と、多くのギリシャ人が本気で恐れとる。
双方がこの紛争の周りに独自のストーリー(ナラティブ)を組み立てとる。そして、お互いが「自分は防衛戦を戦っとるだけで、相手こそが侵略の脅威や」と思い込んどるんや。トルコ当局は「ギリシャは我が国をアナトリアの海岸線に監禁しようとしとる」と言い、ギリシャ当局は「トルコは圧力によって国境と条約を書き換えようとしとる」と警告する。
エスカレーションしか選択肢がない?
メディア環境は、この火にさらに油を注ぎ続けとる。トルコの親政府系メディアはある程度の自制を保っとるものの、ナショナリスト系のチャンネルやSNSアカウントは容赦ない。「盗まれた島々」「占領」「屈辱」といった言葉が飛び交う。ギリシャのメディアや政治の声も全く同じ感情的な力で応戦し、「アンカラがギリシャの主権に対して直接的な挑戦を準備しとる」と警告しとる。
NATOは、ギリシャとトルコの両方が同盟国であるにもかかわらず、この問題を簡単に解決できへん。同盟のメンバーであることは全面戦争の確率を下げはするが、紛争そのものを消し去るわけやない。NATOは自制を呼びかけ、軍事的な通信を提供し、事故を回避する手助けはできるが、島々の「主権の裁定」を下す権限なんかない。同盟は団結を望んどるが、メンバー間の「数千年のライバル関係」に対しては打つ手がないんや。
EUには一定の影響力があるが、和解をもたらすような種類の影響力やない。なぜなら、ギリシャとサイプラス(キプロス)はEUの身内(メンバー)やけど、トルコは入ってへんからや。実際、トルコは長年の加盟候補国(アスピラント)でありながら、アンカラが申請書を出して以降、15件もの別の国々に「加盟の列(キュー)」を横入りされたと感じており、深い恨み(ビターネス)を抱いとる。だからトルコにとって、ブリュッセル(EUトップ)は中立な裁判官やなしに、「ギリシャとキプロスの側について、彼らの主張を『ヨーロッパの洗練された言語』に翻訳して喋っとる拡声器」にしか見えんのや。
そして、外交の空間(部屋)が縮小するにつれて、ギリシャとトルコは「全く違うアジェンダ」を喋り、どこにも辿り着けへん。アテネ(ギリシャ)は議論を「海洋境界の画定」だけに絞りたがるが、アンカラ(トルコ)は領空、領海、非武装化、そしてエーゲ海の特定の地形のステータスまで含めた「広範なアジェンダ」を要求しとる。あいつらは「答え」について揉めてるだけやない。そもそも「何が問い(質問)であるか」という前提の段階でデッドロックしとるから、すべての交渉は単なる「不一致のパフォーマンス(じゃれあい)」になってまうんや。
遅かれ早かれ、アテネとアンカラは、動かすことのできない「地理(ジオグラフィー)」という現実のゆえに、この海洋問題に真剣に向き合わざるを得ん。エーゲ海を永遠に「危機モード」のまま管理することはできんから、あいつらは「困難な外交プロセス」か「すべての小さな事故が戦争の火種になる未来」のどちらかを選ばなあかんのや。
今のところ、この地域は「コントロールされたエスカレーション」の中に生きとる。どちらの側も戦争を望んでへんように見えるが、双方が柔軟性を減らし、不信感を高めるような一手を指し続けとる。これこそが、最も危険な種類の「静けさ」や。政府が「すべて順調、コントロールしとる」と言い張るその裏で、デエスカレーション(緊張緩和)のための政治的空間は日々縮小し、最終的には「衝突」しか選択肢が残らんようになる、そういう崖っぷちへ滑り込んどるんやな。
「青い祖国」海軍ドクトリンは、トルコの地域における存在感の誇示であり、海洋の檻に閉じ込められることへの明確な拒絶や。対するギリシャの抵抗は、ナショナルな地図の死守であり、歴史の記憶であり、エーゲ海の島々の周りに築かれた国家アイデンティティの防衛そのもの。その核心にあるのは「国家のプライド(尊厳)」や。だからこそ、このゲームはこれほどまでに危険なんやな。
NATO軍機が発進、エストニア上空でウクライナのドローンを撃墜
――戦争開始以来「初の事態」
2026年5月20日(水)午後3時45分
この戦争における重大な「初の事例」として、広く報道されとる。NATOの戦闘機が、バルト三国の領空で迷い込んだとみられるウクライナのドローンを撃墜したんや。
事件が起きたのは火曜日(5月19日)、エストニア南部の上空。これを受けて、通常のNATO空域警戒(パトロール)部隊は、2機のF-16戦闘機を緊急発進(スクランブル)させることを余儀なくされた。撃墜後、ウクライナ側は公式に謝罪し、自らの非を認めた。
キエフ(ウクライナ政府)はこれを「意図しない不測の事態」と呼ぶ一方、ロシアが電子戦(EW)によってドローンの飛行ルートを狂わせたことが原因やと示唆しとる。
ウクライナ政府の声明はこうや。「このような意図しない事態が発生したことについて、エストニアおよびバルト三国のすべての友人に謝罪します。我々は、各事案の真相を突き止め、専門家グループの直接的な関与を含めた再発防止策を模索するため、専門機関を通じて緊密な協力を続けており、今後もそれを維持します」しかし、ウクライナ外務省はすぐに矛先をそらし、ロシアの行動に注意を向けさせた。「モスクワは、激化するプロパガンダと連動して、意図的にこれをやっておるんや」エストニアのハンノ・ペブクール国防相はこれに先立ち、ドローンの飛行軌道からして軍には他に選択肢がなかったと説明し、次のように発表しとった。「我々は、これを撃墜する必要があると判断した」 さらにペブクール国防相は「おそらく今日言えるのは、このドローンがロシア国内の目標を攻撃するために意図されたもの(ウクライナ製カミカゼ・ドローン)であったということや」と認め、ウクライナ側の説明を受け入れる姿勢を見せた。さらなる詳細によると以下の通り。火曜日、エストニア上空でドローンを撃墜したのはNATO任務に就いていたルーマニア空軍のF-16戦闘機。ロシアによる大規模な電子妨害(GPSスプーフィングやジャミング)によって、ロシア国内を狙ったウクライナの長距離攻撃ドローンが、同盟国(NATO)の領空へと押し流された最新の事例とみられる。
地元の住民がエストニアの公営放送(ERR)に語ったところによると、エリア内でバルト三国の領空を警備するNATO部隊の戦闘機2機が飛行しているのを目撃した後、大きな爆発音がしてドローンが墜落したという。ドローンは、最も近い民家からわずか30メートルほどの場所に墜落した。
モスクワ(ロシア政府)側は、バルト三国に対し、自国領土からのウクライナによるドローン発射を許可することや、そのような敵対的攻撃のために領空を使用させることに対して警告を続けておる。例えば、ロシア対外情報庁(SVR)は火曜日、ラトビアを名指しして次のような声明を発表した。「ラトビアの現指導者たちの原始的な『反露感情(ルッソフォビア)』は、彼らの批判的思考能力や自己保存の本能よりも強いことが証明されてもうたな。現代の監視システムを使えば、ドローンがどこから発射されたかの座標など正確に特定できるんや」 先週、ラトビアではウクライナ製と疑われる迷い込みドローンが石油備蓄施設で爆発した件の対応を巡って、国防相が辞任に追い込まれ、内閣が崩壊する事態にまで発展しとる。しかし、ウクライナおよびバルト三国の当局者は、クレムリン(ロシア)のこうした声明を「またしても始まった偽情報(ディスインフォメーション)キャンペーンにすぎん」と一蹴した。通常、NATOの戦闘機がスクランブル発進するのはロシアのドローンに対応するため。それが今回、NATOの絶対防衛圏である領空内で「味方が味方のドローンを撃墜する」という、極めて異例の展開となった。
習近平がアメリカのイラン再攻撃を警告、プーチンが北京サミットでエネルギーの主導権を誇示する中で「弱肉強食の法則」を非難
2026年5月20日(水)夜11時05分
中国の習近平国家主席は水曜日、ロシアのプーチン大統領を北京に迎えて、緊迫した首脳会談(サミット)を開催した。トランプとの注目された会談が、ワシントン・北京間で何の進展も生み出せずに終わったわずか数日後のことや。
演出(オプティクス)はめちゃくちゃ綿密に計算されとった。多くの国際メディアが、プーチンへの国賓としての歓迎ぶりは、先週のトランプへのものに負けず劣らず豪華絢爛やったと指摘。ロシアの指導者は、軍隊の壮麗なパレード、旗を振る子供たち、お決まりの軍楽隊を従えて、フル装備の軍劇的礼遇で人民大会堂へと入場した。そう、先週トランプに対して敷かれたレッドカーペットの待遇と「完全に生き写し」やったんや。
例えば、アルジャジーラは「もっと控えめな式典を予想しとったが、実際には先週のトランプと全く同じ歓迎の扱いを受けた」と書き立てとる。さらにこうや。
「プーチンのためにレッドカーペットが敷かれ、21発の礼砲が鳴り響き、ロシアと中国の国旗を振る子供たちが『熱烈に歓迎します!』と叫んどった。唯一の違いは、空港で誰が出迎えたか。トランプの時は韓正国家副主席やったが、プーチンに対しては王毅外相やった」
習主席は冒頭の挨拶で、現在の地政学的状況を鋭く批判。「世界が『弱肉強食の法則(ジャングルの掟)』に逆戻りするリスクがある」と警告した。その一方で、北京とモスクワの同盟関係について、国際舞台における「あらゆる一方的なイジメ(単独主義的な覇権行為)」に対抗する、極めて重要な「安定化の力」やと絶賛した。これは明らかにアメリカへの当て擦りやな。このプーチンサミットのタイミングそのものが、アメリカに対する強力な「主導権(レバレッジ)のデモンストレーション」と広く見なされとる。
重要な局面として、習主席は中東における「包括的な停戦」と、ホルムズ海峡の即時再開を求めた。彼はペルシャ湾の対峙状況を「戦争と平和の重大な岐路」と表現。海峡を通る原油輸送の「妨げのない流通」を求めた。それが「国際社会の共通の利益」やからな。
国営新華社通信によると、習主席はイラン危機について「中東の平和と安定を維持・促進するための私の4項目提案は、国際的な合意をさらに構築し、緊張緩和、紛争の減速(デエスカレーション)、臨戦態勢の回避、そして平和の促進に貢献することを目指しとる」と語った。ただ、注目すべきは、ウクライナの和平に関する言及が綺麗に消えとったことや。両者は「ウクライナ危機の根本原因に対処することが必要や」という点で一致したにとどまっとる。
イランに関しては、習主席も「中東でのさらなる敵対行為は『賢明ではない』」「包括的な停戦が最優先の急務や」と明言した。プーチンはこのサミットの最中、世界的な原油供給ショック(打撃)が続く中でも、モスクワは「信頼できるエネルギー供給国」であり続けると北京に約束。二国間関係が「前例のない高水準」にあると強調した。
プーチンは習主席との関係を表現するのに、中国の古典的な成語(四字熟語)まで引用しよった。
「一日会わないだけで、まるで三つの秋(三年間)が過ぎ去ったかのように感じる(一日三秋)」
水曜日に出てきた報道ベースの要点をいくつかまとめるで。
条約の延長: 技術、貿易、知的財産に及ぶ一連の二国間協定の署名。その中核となるのが、25年間続いてきた「中露善隣友好協力条約」の延長や。
エネルギーの生命線: 西側の制裁がロシア国内の資本を締め付け続ける中、中国はロシア経済の外部生命線として決定的な存在であり続けとる。ロシアの総原油輸出量のうち、なんと約50%(半分)を中国が買い漁っとる状態や。
長らく頓挫しとったロシアの巨大ガスパイプライン計画の再始動の可能性について、CNBCはこう書いとる。
「イラン戦争がエネルギー供給を混乱させる中、ロシアのプーチン大統領は水曜日に北京で中国の習近平主席と会談し、長らく停滞していた天然ガスパイプライン『シベリアの力2(Power of Siberia 2)』が議題に上った。クレムリンの外交政策補佐官ユーリ・ウシャコフは火曜日、このプロジェクトが『両指導者の間で非常に詳細に議論されるだろう』と述べた」
この計画されとる全長2,600キロメートルのパイプラインは、ロシアのヤマル油田からモンゴル経由で中国へ、年間500億立方メートルのガスを運ぶものや。モスクワと北京は2025年9月に建設を推進する法的拘束力のある覚書に署名しとるんやけど、価格設定、資金調達条件、引き渡しスケジュールはまだ未解決のままや。
今年後半、11月には、トランプとプーチンの両大統領が中国の地で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力)サミットに出席する可能性がある(ブルームバーグ調べ)。
ホワイトハウスのウェブサイトも、APECサミットへの出席を匂わせとる。
「トランプ大統領と習主席は、米国と中国が公平性と互恵性に基づいて、戦略的安定を伴う建設的な関係を築くべきであるという点で一致した。トランプ大統領は今秋、習主席をワシントンへの訪問に招待する。両国は、今年後半にそれぞれが主催するG20とAPECサミットのホスト国として、互いにサポートし合う予定である」
皮肉なことに、イラン紛争の文脈において、トランプはロシアに対する一部の原油制裁を解除しとる。これによって、米国とイスラエルが引き起こした戦争の主要な受益者(儲け役)に、ロシアの原油貿易がのし上がることになった。パリを拠点とする独立系エネルギーアナリスト、ジョージ・ボロシンはこうコメントしとる。
「ホルムズ海峡の閉鎖によって生じた巨大な供給の空白(バキューム)により、ロシアは中東紛争の『最大の受益者』として浮上した。世界中の製油業者は、代替となる中質サワー原油を喉から手が出るほど欲しがっており、ロシアの『ウラル原油』のグレードがそのニーズにピンポイントで合致しとるんや」
https://www.zerohedge.com/markets/three-supertankers-carrying-6-million-barrels-exit-strait-hormuz
3隻の超大型タンカーが計600万バレルを積んでホルムズ海峡を脱出
2026年5月21日(木)夜12時45分
ロイター通信によると、中東産の原油を合わせて600万バレル積み込んだ3隻の商業用超大型タンカー(VLCC)が、ホルムズ海峡を無事に通過した。
これらの船は水曜日に、この戦略的な要衝を脱出。2ヶ月以上もの間、ペルシャ湾内に取り残されとったんやけど、これで「海峡閉鎖の終わり」に一筋の希望が見えてきた形や。
積まれた原油は、アジアの精油ハブへ向かう3隻のVLCCに、それぞれ200万バレルずつ均等に分けられとる。
1隻目:ユニバーサル・ウィナー(Universal Winner)
韓国籍の超大型タンカーで、クウェート産の原油を200万バレル積んどる。LSEGやKplerの船舶データによると、この船は韓国の蔚山(ウルサン)へ向かって航行中で、6月9日までにSKエナジーの施設で荷を降ろす予定や。
2隻目:ユアン・グイ・ヤン(Yuan Gui Yang)
中国籍の船で、イラク産のバスラ原油を200万バレル積んどる。シノペック(中国石化)の貿易部門であるユニペックがチャーターした船で、広東省に向けて航行中。到着は6月4日の見込みや。
3隻目:オーシャン・リリー(Ocean Lily)
香港籍のタンカーで、カタール産のアル・シャヒーン原油とイラク産のバスラ原油を100万バレルずつ、計200万バレル積んどる。シノケム(中国中化)が保有する船で、福建省に向けて進んどり、6月5日に到着する予定や。
これら3つを合わせて約600万バレル。ここ1ヶ月以上の間で、わずか24時間の間にこれだけの量の原油が動いたのは最大規模やな。
3隻とも、海峡を出る前にデジタル識別信号(トランスポンダー)をブチ切っとる。そのうち2隻はすでに海峡を抜けてオマーン付近で目撃されとるけど、3隻目の詳しいステータスはまだちょっとはっきりせん。さらに、これからアメリカの独自包囲網(ブロックゲート)を全員が無事に突破できるんかどうかも、まだ見極めが必要や。ちなみに、韓国に向かっとる「ユニバーサル・ウィナー」は、戦争が始まって以来、韓国向けのVLCCとしては初めて無事に航行が確認された船になる。
イランの国営テレビは、現在この海峡を誰が通り、誰が通れんのかを、イラン側が完全に一手にコントロールしとるってことを強調。海峡の近くから「今日、韓国をはじめとする国々が中国に倣い、IRGC(革命防衛隊)海軍と調整を行った上で、ホルムズ海峡の通航を手配した。この連携は今日強化され、明日にはさらに進むとみられる」とリポーターがドヤ顔で伝えとる。
この記者は、IRGCとの調整を経て5隻の超大型タンカーが海峡を通過するのを目撃したと言うとるが、それ以上の細かいディテールは明かしてへん。
一方、中国と韓国の動きに続けとばかりに、インドも独自の船舶をホルムズ海峡に送り込み、中東の供給元からエネルギーを積み込む準備を進めとる。ブルームバーグが報じたところによると、イラン紛争が始まって以来、インドがこれをやるのは初や。
関係者の話では、国営のインド海運公社(SCI)が、インド海軍からの承認と石油精製業者からの発注が確保でき次第、いつでもペルシャ湾に戻る準備を整えとるらしい。
世界の原油流通量の約5分の1(約20%)を担うホルムズ海峡の海運は、2月後半にイラン戦争が始まってから事実上ストップしとった。これが、世界第3位の原油輸入国であるインドのような国に、深刻な供給混乱と価格ショック(大打撃)を与えとったわけや。ただ、戦争の最中に海峡とその周辺海域をそれぞれ個別に封鎖しとるイランやアメリカが、インドに対して通航の「ゴーサイン」を出したんかどうかは、まだ闇の中や。この計画がうまくいくかどうかは、両国との合意が絶対条件になるな。
インドのジャイシャンカル外務大臣は先週、ニューデリーで開かれたBRICSサミットの合間を縫って、イランのアラグチ外務大臣と直々に会談しとる。
ホワイトハウスの最近のブリーフィングでも、敵対行為を減速(デエスカレーション)させる合意に向けて前進しとる可能性が示唆されとって、エネルギー市場は「このチョークポイントが恒久的に再開するんちゃうか」と期待を膨らませとる。ワシントンとテヘランが仲介者を通じて「建設的な対話」を行っとるという報道はあるものの、恒久的な停戦ルールや完全再開の条件といったディテールはまだスッカスカで、出てくる声明も矛盾だらけやけどな。
これまでのところ、ホルムズ海峡を強行突破できた船はごくわずかで、地域の石油輸出量は戦争前の基準を大幅に下回ったままや。
エネルギーアナリストらは、「仮にこの紛争が今すぐ終わったとしても、構造的なダメージや閉鎖された上流インフラ(油田設備など)のバックログ(未処理の山)を考えたら、市場が正常化するまでには3?4ヶ月はかかる。原油の高値は当分続くだろう」と釘を刺しとる。
米イスラエルがイランの指導者に「強硬派」アフマディーネジャードの据え置きを画策? NYタイムズの漫画みたいな報道
2026年5月21日(木)朝07時00分
緻密に計算された秘密工作なんか、それともただのヤケクソなんか、その境界線がわからんようになる話や。ディープステートによる最新のイラン政権転覆(レジームチェンジ)の手口が、ニューヨーク・タイムズ(NYT)経由で公式にリークされよった。ただ、この話、にわかには信じがたい部分が多すぎる。最近のイラン関連の報道の例に漏れず、これも話半分、いや大盛り大さじ一杯の塩を振って(疑って)読むべきやな。
米政府高官への取材を元にしたNYTの最新レポートによると、ワシントンとテルアビブ(イスラエル)は、イランの元大統領で超戦闘的な煽り屋、マフムード・アフマディーネジャードを国の新しいトップに返り咲かせるため、「ローリング・ライオン(咆哮する Lion)」および「エピック・フューリー(壮絶な怒り)」という作戦を展開しとったらしい。
西側から「超強硬派」と目され、2005年から2013年までの8年間、猛烈な反米・反西側のアジェンダを掲げてイスラム共和国の大統領を務めたまさにその男を、米情報機関はイランの政治・社会・軍事の舵取り役に指名しようとしとったっちゅうわけや。
他のメディアは、このストーリーや計画を「漫画みたいで突飛すぎる」と正しく切り捨てとる。実際、NYTの記事の書き出しからして怪しさ満点や。まず、トランプ大統領が戦争の初期に「イランの内部の人間が政権を取るのがベストや」と公の場でつぶやいたエピソードから始まり、そこからこう続く。
「実は、アメリカとイスラエルは、最初からある特定の、それも度肝を抜くような人物を念頭に置いて紛争に突入していた。それこそが、反イスラエル・反米の強硬な見解で知られる元イラン大統領、マフムード・アフマディーネジャードである」
しかし、イスラエルが立案し、アフマディーネジャード本人とも事前に相談しとったというこの大胆不敵な計画は、ブリーフィングを受けた米高官らによると、あっという間に頓挫したという。
高官やアフマディーネジャードの側近の話では、作戦の初日、テヘランにある彼の自宅をイスラエルが空爆。これは彼を自宅軟禁から「救出」するためのものやったんやけど、皮肉にもアフマディーネジャードはこの爆撃で負傷してもうた。一命は取り留めたものの、この九死に一生を得る大失態の後、彼は政権転覆計画にすっかり幻滅してもうたらしい。
側近がNYTに語ったところによると、アメリカ側は彼について、現役時代にどんだけド派手な反イスラエル発言を繰り返していようが、「分裂したイランを実際にまとめ上げられる唯一の器」と見ていたようや。
彼がテヘランにおける米イスラエルの傀儡(ベネズエラでのデルシー・ロドリゲス方式みたいなもんやな)の候補に選ばれた背景には、彼がイランの非選挙職の最高権力機関「監督者評議会(定員12名)」から、2017年、2021年、2024年の計3回も大統領選への立候補をブロックされたという経緯がある。2017年に失格にされて以降、彼は完全に闇落ち(転向)し、最高指導者アリ・ハメネイを激しく公然と批判する側に回っとった。
今年1月に起きた大規模な抗議デモの後の報道(ジ・アトランティック誌など)でも、彼の行動の自由は厳しく制限され、携帯電話まで没収されとったことがわかっとる。つまり、「エピック・フューリー」作戦が始まった時点では、彼は自宅軟禁状態やったわけや。
だからこそ、アトランティック誌の3月号のコラムでも「この10年以上、彼は体制の支持者というより、むしろ体制の反対派として知られている」と結論づけとった。
タイムズ紙の記事はさらに、この元大統領を再登板させる青写真はイスラエルが設計し、アフマディーネジャード本人とも活発に協議を重ねとったと主張する。だが、そのカオスな脱獄計画(というか自宅への大規模空爆)の最中に彼が負傷したことで、計画は崩壊。その空爆以来、彼の実際の容態や居場所は完全に不明のままや。
ただ、彼はその「脱出」とされる事件の後も、数回ほど公に声明を出して生存アピールをしとる。父親(アリ・ハメネイ)が殺害された後、モジュタバ・ハメネイが最高指導者に上り詰めた際には、非常に戦略的な祝辞のメッセージを送ったりもした。そうなると、このスパイ映画みたいなNYタイムズのファンタジー記事、どこまで信じてええんか怪しいもんやな。
この報道がやった唯一の確実な仕事といえば、彼の背中にどデカい標的をペイントしたことくらいや。NYTも「アフマディーネジャードの側近らは、西側とズブズブの関係にある、あるいはイスラエルのスパイ活動をしとるという疑いをかけられとる」と付け加えとる。
このNYTの報道には、右から左まであらゆる政治スタンスの専門家たちが首を傾げとる状態や。
ただ、一点だけリアリティがあるとするなら、アフマディーネジャードが2019年のインタビューでトランプ大統領を直々に絶賛し、テヘランとワシントンの関係改善(和解)を訴えとったという事実や。ここから、彼がリストの筆頭に躍り出た可能性はある。
当時、アフマディーネジャードはこう語っとった。
「トランプ氏は行動の人や。彼はビジネスマンやから、コストとベネフィット(費用対効果)を計算して決断を下すことができる。ワシらは彼に言いたい。近視眼的にならず、我が方とそちらの2つの国における長期的、かつ数字に基づいたコスト・ベネフィットを一緒に計算しようやないか」
* * *
海外の反体制派ロビー活動家どもは、「ワシントンの『忠誠心』なんてものは、底が浅くてめちゃくちゃ気まぐれなもんや」ってことを、いつまで経っても学習せんようやな……。
https://www.zerohedge.com/ai/soros-fueling-opposition-texas-data-center-expansion-report
ソロスがテキサスのデータセンター拡張への反対運動を煽っとる件
2026年5月21日(木)朝06時30分
ウォール街の大富豪で民主党の巨大ドナーでもあるジョージ・ソロスが、テキサス州のデータセンター拡張に反対するリベラル系の全国活動家ネットワークと裏で繋がっとることが、新しい調査でめくれた。
「ダラス・エクスプレス」の報道によると、ソロスが設立・資金提供しとる「オープン・ソサエティ財団」は、2017年以降、全国組織の「インディヴィジブル・プロジェクト(Indivisible Project)」に760万ドル(約12億円)以上を提供。そのうち300万ドルは2023年からの2年間の助成金や。このネットワークの地元ベル郡の支部「インディヴィジブル・センテックス」が、テキサス州テンプルでのデータセンター計画を猛烈に邪魔しとる張本人やな。
このインディヴィジブル・センテックスは、4月後半にテンプルでのデータセンター計画に対して「行動週間」とかいう反対運動を展開。4月24日にはテンプル市役所で「抗議&署名活動」をやり、計画を支持した市議会議員をクビにする(リコール)運動まで仕掛けとる。さらに4月27日には、「権力(電力)に飢えた奴ら:データセンターがワシらの水を吸い尽くす時」っていうオンラインZoomイベントまで開きよった。
この抗議運動が起きた背景には、この地域でデータセンターがめちゃくちゃ急拡大しとる現状がある。
ローワン社(Rowan)は今年、約700エーカーの土地に、最低でも7億ドルを投じる300メガワット規模のハイパースケール・キャンパス「プロジェクト・テンプル」を着工したばかり。さらに次のフェーズも計画中や。これとは別に、メタ(Meta)も2022年からテンプルで巨大なデータセンターを建てとる。
テンプル市議会が4月に、ローワン社の計画のためにボブ・ホワイト・ロード沿いの約700エーカーを併合・再区画する決議を通したんやけど、これが水の大量消費、電力需要の爆増、インフラへの負担を心配する住民の反発を招いた。これに乗っかって「ストップ・テンプル・データセンター」っていう別のグループも立ち上がり、市長と2人の市議をリコールしようと動き出しとる。
ソロスとその仲間たちは、要するに「混沌の代理人」みたいなもんやから、データセンター拡張に対する「令和のラッダイト運動(機械打ちこわし運動)」の初期段階に油を注いどるわけや。
このサイト(ゼロヘッジ)では2025年半ばから、家庭の電気代の爆登、地元での雇用創出の少なさ、AIの社会進出に対する大衆の不安が、組織的なバックラッシュ(反発)を引き起こすと警告してきた。1年以内に抗議デモや、インフラへの物理攻撃すら起きるって予測しとったくらいや。実際、今や抵抗運動は急激にエスカレートしとって、電力需要や水不足、グリッド(送電網)への負担懸念から、全米で何十億ドル規模のプロジェクトが延期や中止に追い込まれとる。
テキサスでもそれ以外の場所でも、この抵抗運動には「地元のリアルな不満」と「全国規模で仕組まれた組織的なキャンペーン」がちゃんぽんになっとる。
ゼロヘッジや他のメディアも指摘しとるけど、こうした活動家ネットワークに煽られた反対運動は、かつてエネルギーインフラ(パイプラインなど)に対してやられた手口とそっくりや。テンプルみたいな巨大開発は反発の中でも進んどるものの、これじゃアメリカのAI競争力が削がれるリスクがある。
アメリカ・エネルギー研究所(AEI)のCEO、ジェイソン・アイザックはこの運動をボロクソに批判し、活動家の資金源をもっと厳しく監視すべきやと訴えとる。
アイザックはこうぶちまけた。
「テンプル市役所の前で起きとる抗議活動は、あたかも地元の住民が自発的に立ち上がったかのように見せかけとる。しかし、インディヴィジブル・センテックスは、2017年以降にジョージ・ソロスのオープン・ソサエティ財団から700万ドル以上を受け取っとる全国組織の末端や。AEIの報告書によれば、インディヴィジブルはスイス、イギリス、デンマークといった外国のドナーから総額390万ドル以上を受け取っとる巨大なネットワークの一部や。こいつらは今、議会にデータセンター建設を全国的に一時停止(モラトリアム)するよう圧力をかけとる」
さらにアイザックは続ける。
「これは、かつてパイプラインや製油所、LNG(液化天然ガス)ターミナルを潰すために使われたのと同じパターンや。今度はそれが、AIや高度な製造業、国内に回帰してきた産業による電力需要に向けられとる。テキサスがデータセンター投資で全米をリードしとるのは、豊富で安くて信頼できる電力があり、私有財産と自由企業を守る規制環境があるからや」
原油価格がさらに下落、史上最大の在庫激減でもクッシングの「底」が見えてきた
2026年5月20日(水)夜11時38分
トランプ大統領がイランとの戦争について「めちゃくちゃ早く終わらせる」って発言したのを受けて、今朝の原油先物は大暴落。ただ、投資家らは本当に緊張が和らぐんかって、まだ半信半疑な様子や。
火曜日にホワイトハウスで毎年恒例の議会ピクニックがあったんやけど、そこでトランプは議員たちにこう豪語した。
「あの戦争は一瞬で終わらせる。向こう(イラン)は死ぬほどディール(取引)したがっとる。もう47年間もこんな状態が続いて、みんなウンザリしとるんや」
さらに大統領はこう続けた。
「誰かがなんとかせなあかんかった。それをワシがやる。しかも秒速でな。原油価格がドカンと落ちるのを、今に見てみぃ」
この平和協定の最終草案に対する楽観論が、原油下げの原動力になったって言われとる。
ロイターの報道によると、火曜日には原油を積んだ中国のタンカー2隻がホルムズ海峡を通過。さらに韓国の船もそこを通っとったらしい。ドイツ銀行のジム・リードも「(海峡)閉鎖以来、一番の賑わいを見せた日の一つや」って指摘しとる。
せやけど、イランの革命防衛隊(IRGC)も水曜日にすかさず牽制。イランへ再び攻撃するなら、戦争の火の粉を中東以外にもブチまけるって警告しよった。
IRGCは公式ニュースサイト「セパ・ニュース」の声明で、アメリカやイスラエルに対して「まだ手の内を全部見せたわけやない。ワシらの壊滅的な一撃で敵を粉砕する」って脅しをかけてきとる。
とりあえず、みんなの目は公式の在庫や供給データ(あと戦略石油備蓄:SPR)に釘付けや。昨日、API(全米石油協会)が夜間に「めちゃくちゃ減っとる」って数字を出したからな。
在庫データまとめ
指標 API(予測) DOE(エネルギー省・公式)
原油 -910万バレル(予測 -340万) -786万3000バレル(予測 -600万)
クッシング -140万バレル -160万4000バレル
ガソリン -580万バレル -154万8000バレル
ディストリレート(蒸留油)-100万バレル +37万2000バレル
先週の原油在庫はこれで4週連続の急落。2月13日の週以来で最大の減り幅や。ガソリン在庫にいたっては14週連続で減り続けとる。ディストリレートだけが、おまけ程度にちょろっと増えた感じやな(ブルームバーグ調べ)。
さらに、戦略石油備蓄(SPR)の放出加速が止まらん。先週は過去最高の「1日あたり992万バレル」も吸い出された。ここ数週間だけで、なんとSPRの10%以上が消え失せた計算になる。
民間の商業在庫とSPRを合わせた「アメリカの総原油在庫」は、2025年6月以来のガチの最低水準。今週の減少幅は、SPRと商業在庫の合計として歴史上最大や。
ガソリンのストックも先週150万バレル減って、この時期としては2014年以来のスカスカ状態。原油指標の基準になるクッシングの在庫も、いよいよタンクの「底」が見えるレベルまで猛スピードで減りまくっとる。
ちなみに、アメリカ国内の原油生産量は先週、ほんの気持ち程度に微減した(ブルームバーグ調べ)。
WTI原油先物(2026年7月限)は、公式データが出る直前に「和平合意ま近か」っていう楽観論でいきなり100ドルを割り込んだ。そのあと、この特大の在庫減データが出ても、下げ幅をさらに広げる形になっとる。
最後になるけど、ホルムズ海峡の閉鎖ですでに原油価格は1.5倍以上に跳ね上がっとる。調査会社のウッドマッケンジーによると、もし戦争が年末まで長引けば、原油は1バレル200ドルまで爆騰する可能性があるとのこと。逆にサクッと解決すれば、ブレント原油は年末までに80ドルまで下がるって見立てや。
ウッドマッケンジーの経済チーフ、ピーター・マーティンはこう警告しとる。
「ホルムズ海峡は世界のエネルギー市場で一番ヤバいチョークポイント(要衝)や。ここが長引けば、単なるエネルギー危機じゃ済まされん。停滞が長引くほど、エネルギー価格、工場の稼働、貿易の流れ、ひいては世界経済の成長に致命的な大打撃を与える」
市場は、今週末のメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の連休から始まる、アメリカの夏のドライブシーズン(ガソリン需要が跳ね上がる時期)を固唾をのんで待っとる状態や。
どうやらアメリカのドライバーたちは、このメモリアルデーに史上最高値のガソリン代を払わされる羽目になりそうやな。
中間選挙や大統領の支持率にとって、これ以上ない最悪の展開や。
Pakistan deploys thousands of troops, jets fighter squadron to Saudi Arabia: Report
サウジとパキスタンは、米イスラエルによる対イラン戦争の最中、トルコやカタールも巻き込んで同盟をデカくしようとしとる
ニュースデスク
2026年5月18日
ロイター通信が5月18日に治安当局や政府高官の話として伝えたところによると、パキスタンは相互防衛条約に基づいて、兵士8,000人、戦闘機1個飛行隊、それに防空システムをサウジに配備しよった。
当局の人間が言うには、このパキスタン軍の配備は「サウジがこれ以上攻撃されたときに軍事面でケツ持ちするための、実戦能力を備えたまともな戦力」やってことや。
4月8日に停戦が発表されて一旦は収まっとるものの、アメリカとイスラエルが「またイランに一発かましたる」って脅しをかけとる中で、パキスタンとサウジの軍事協力がにわかに熱を帯びてきとるわけやな。
この前の戦争のとき、サウジがアメリカやイスラエルの侵略行為に加担しとったもんやから、イランはその仕返しとしてサウジ国内のアメリカ軍基地やエネルギーインフラをボコボコに攻撃しよった。
サウジもサウジで、表には出さん形でイランに対して何度も報復爆撃を仕掛けとったんや。
けど、リヤド(サウジ政府)はここ数週間、なんとかこの紛争の熱を冷まそうと必死になっとる。その裏でイスラマバード(パキスタン政府)は、ワシントンとテヘランの間に入って仲介役として動いとったんやな。
サウジとパキスタンが結んだ防衛協定によると、このイスラム教国2つは、どっちかが攻撃されたらお互いに守り合わなあかんルールになっとるらしい。
ロイターの指摘によると、サウジの国防大臣(※注:記事原文ではサウジ側となっとるが文脈的にはパキスタン側か)のハワジャ・アシフは前々から、「この協定があるおかげで、サウジはパキスタンの『核の傘』に入って守られるんや」っていうニュアンスのことを匂わせとった。
ロイターが情報筋から聞いた話では、パキスタンは中国と共同開発した戦闘機「JF-17」を含む約16機のフル飛行隊、ドローン2個飛行隊、それに兵士約8,000人をすでに送り込んどる。おまけに「足りんかったらもっと兵隊送るし、中国製のHQ-9防空システムもつけたるわ」と約束しとるらしい。
この同盟は、お互いにウィンウィンの関係や。パキスタンはインドと何十年もバチバチにやり合っとるから軍隊の規模がめちゃくちゃデカい。一方でサウジは、借金まみれで首が回らんパキスタン政府に、喉から手が出るほど欲しい外貨を融通してやれるからな。
さらに、このサウジ・パキスタン同盟に、トルコとカタールも引き込もうやって話が今まさに進んどる。
パキスタンのハワジャ・ムハンマド・アシフ国防大臣は、5月11日の「ハム・ニュース」のインタビューで、トルコとカタールをこの相互防衛協定に引き入れる話が「最終調整に入っとる」ってことを暴露しよった。
アシフ大臣は「もしカタールとトルコが、今のサウジとパキスタンの協定に合流してくれたら、ウチらの地域で経済面でも防衛面でもものすごい協力体制ができる。外の国(アメリカら西側)への依存も減らせるやろ」と語って、この展開を大歓迎しとる。
先週、フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じたところによると、サウジはイランと周辺の隣国との間で、冷戦時代のヨーロッパで緊張緩和に役立った1975年の「ヘルシンキ宣言」をモデルにした『不可侵条約』を結ばへんかっていう提案を「チラつかせて」いるらしい。
米イスラエルによる対イラン戦争が終わった「その後の世界」を見据えてサウジが提案したこの協定は、ヨーロッパのいくつかの国からも支持されとる。彼らはこれを「将来の衝突を避けるための最善の策」と見ていて、アラブ諸国にも乗っかるようケツを叩いとる状態や。
FT紙が名前を明かさんアラブの外交官の話として伝えるには、こういう協定は「大半のアラブ・イスラム諸国、それにイランからも歓迎されるやろ」とのこと。ただ、そんな協定が結ばれようが何だろうが、お構いなしに戦争を再燃させようとしとるイスラエルの脅威が残っとるから、そのへんの懸念はまだ消えてへんけどな。
https://sonar21.com/trump-wants-to-attack-iran-but-does-saudi-arabia-hold-the-keys/
Trump Wants to Attack Iran, But Does Saudi Arabia Hold the Keys?
20 May 2026 by Larry C. Johnson
トランプはイランを叩きたい、けどサウジが鍵を握っとんちゃうか?
2026年5月20日 ラリー・C・ジョンソン
アメリカがまたイランに一発かまそうとしとんのを、裏で必死に止めようとしとる動きがある。そのへんの事情にめちゃくちゃ詳しい西アジアの情報筋とつながっとるツレから、おもろい話を聞いたんや。
今、ロシアと中国がペルシャ湾で新しい安全保障の枠組みを作ろうと必死に動いとる。これにはトルコも巻き込んで、アメリカをペルシャ湾から追い出して、この地域の安全はイラン、サウジ、トルコで仕切ろうやないかって話や。
そのツレが今日送ってきた内容は、こんな感じや。
まず、サウジのスタンスがみんなが思っとる以上に変わってきとる。
最初、リヤド(サウジ政府)はイランへの攻撃にわりと前向きやったんやけど、戦争が進むにつれてその態度が一気に引いた。イランがミサイルでサウジの基地やインフラを正確にぶち抜く能力を見せつけてきたこと、それにパキスタン軍の専門部隊がサウジの土地にがっつり入ってきとることで、サウジは「王国を守るんが最優先。アメリカの出撃基地にされてたまるか」って姿勢に変わったんや。
今やサウジの基地では、防空部隊や軍用機を含むパキスタンの部隊が、完全に「防衛限定」の任務で動いとる。これがサウジにとっての政治的な言い訳と、実際の防衛力になっとるわけや。ワシントンに向かって「ウチの国と王室を守るんは第一やけど、アメリカがイランとダラダラ航空戦やるためのメインステージになる気はサラサラないで」って言えるようになったんやな。
この流れで、表に出てけえへん2つの動きに注目せなあかん。
1つは、アメリカの高官がイスラマバード(パキスタン)経由でテヘラン(イラン)にメッセージを何度も送っとること。これは、ワシントンがパキスタンを間接的なパイプにして、全面戦争を再開するどころか、むしろ熱を冷まそうとしとる証拠や。
もう1つは核の話や。イランはウラン濃縮のやり方についてはちょっと柔軟な姿勢を見せとるけど、すでに濃縮したウランのストックの扱いについては一歩も引いてへん。一部をロシアに渡す準備はあるみたいやけど、ワシントンがウランの在庫にいちいちケチつけてくるような、アメリカ有利の仕組みは絶対に拒否しとる。つまり、降伏する気は全くなくて、お互い牽制し合いながら交渉の余地を探っとる状態や。
こういう背景があるから、またドカンと大きな空爆作戦が始まる可能性はゼロやないにしても、俺の目から見たらまず無い。
もし万が一、戦争が再開したとしても、サウジやカタールがアメリカの作戦の主役になったり、拠点を貸したりすることは、まずあり得ん。どっちの国も、これ以上エスカレートしたら自分らでコントロールできんくなるって分かっとるから、「ウチの領空や基地が真っ先に狙われる標的になるんは勘弁してや」って、それぞれ違うやり方でサインを送っとる。
サウジの基地にパキスタンが防衛目的で居座っとるんも、この心理を後押ししとるな。つまり「この戦力はサウジを守るための盾であって、他所の国(アメリカ)が喧嘩の階段を駆け上がるのを手伝うためのハシゴやない」っていう暗黙のメッセージや。
これら全部をひっくるめて、戦略の景色がガラッと変わってもうたんや。
中国とロシア、それにイラン自身の自前の技術も合わさって、この期間にミサイル、ドローン、防衛システム、その他諸々の戦闘ツールをめちゃくちゃ最新型に磨き上げて、ガチガチに固めよった。10年前と比べたら、プレッシャーを跳ね返す力が桁違いに上がっとる。それに、トランプの無茶な要求をまともに聞く気なんてサラサラない。
この現実をサウジも、ドーハ(カタール)も、パキスタンも痛いほど分かっとるから、アメリカの「限界までトコトン叩く」やり方の最前線に立たされるのを、みんな嫌がっとるんや。
結局のところ、これからはサウジが手を貸してド派手な空爆を仕掛けるっていうよりは、お互いにじわじわプレッシャーをかけ合って、出方を窺いながら、ゴリゴリの脅し合い交渉が続く環境になる。
もちろん、絶対にエスカレートせえへんとは言い切れんけど、サウジ、カタール、パキスタン、イラン、そして中露枢軸っていう主要プレイヤーの思惑を考えたら、泥沼の対規模な戦争に戻るよりは、現状維持で封じ込めて話し合いに持ち込む方に向いとる。
イランは中国から「CM-302」超音速対艦巡航ミサイルを海路で大量に仕入れて、さらにロシアからもめちゃくちゃ進んだ最新のレーダー機器をごっそり受け取った。これらのシステムはもうイランの土地に配備されとる。
これが合わさったことで、イランは自国の領空や海岸線を守るだけやなくて、大型の軍艦や空母打撃群みたいなドデかい水上戦闘艦に対して、こっちから攻め込む能力をガチで強化しよったんや。
この「CM-302」ってのは、いわゆる「空母キラー」って呼ばれるクラスの兵器や。超高速で海面スレスレを飛んできて、ごちゃついた海域にいるデカい海軍の標的を仕留めるのに特化しとる。
これにロシア製の高性能な長距離・超水平線レーダーが組み合わさったことで、イランの「敵を見つけて、追跡して、ロックオンして、ぶち込む」という攻撃のチェーンがめちゃくちゃ強固になった。その結果、ペルシャ湾やホルムズ海峡の周辺における「敵を近づけさせへん(A2/AD:接近阻止・領域拒否)」の構えが、ほんの1年前と比べても段違いにヤバいレベルになっとる。
実質的な話をすると、トランプやアメリカの軍事プランナーどもは、イランに対して大きな作戦を仕掛けようとする前に、本気で二の足を踏まざるを得んということや。特に、あの狭い海域に空母打撃群を突っ込ませるような作戦なんて、もってのほか。大規模な攻撃を仕掛けるコストも、リスクも、どうなるか分からん不確実性も、全部跳ね上がってもうたからな。
一番のビッグニュースは、中国がイランに「CM-203」(※注:おそらくCM-302の誤記、あるいは別系統)超音速対艦巡航ミサイルをかなりの規模で供給したっていう話や。これがマジやとしたら、ホルムズ海峡を抜けてペルシャ湾に入ろうとするアメリカの軍艦への脅威は、新しい次元の危険ゾーンに突入したことになる。
もしサウジが「アメリカがイランを攻撃するのにサウジの領空や基地を使うんは絶対に認めん」って改めて拒否したら、トランプは今週後半に予定しとるって噂の攻撃作戦を、中止せざるを得んくなるかもしれん。
今週初め、UAEの原子力発電所の近くにイランのドローンが落ちたって騒ぎがあったけど、イランは別に湾岸の隣国を攻撃しとるわけやない。あのドローンはイラクから飛ばされたって話や。俺の睨んだところ、あれはイスラエルが仕掛けた偽旗作戦(自作自演)やな。UAEやサウジを煽って、アメリカが計画しとるイラン攻撃に引きずり込もうとしたんやろ。
もしこれでイランが攻撃されたら、イラン側は攻撃を実際にやった国だけやなくて、爆撃を手助けした国(基地を貸した国とか)に対しても、一瞬で報復攻撃を仕掛ける準備を整えとる。
毎週火曜日恒例のマルチェロとの雑談でも……今回はトランプの最近の中国訪問のことにスポットを当てて話したんや。
https://www.youtube.com/watch?v=FjziP7pwfdU
British F-35B continues to give Headaches to London! The Debris went Missing on the Sea Bed!
イギリスのF-35Bが、ロンドン(英国政府)に頭痛の種を植え付け続けてるで!墜落した残骸が海底から消え失せよった!
真実を追い求める皆さん、毎度。地中海でイギリスのF-35が墜落した件やけど、イギリス軍は未だにこの戦闘機の重要なパーツを見つけられんとるらしい。
墜落したF-35の残骸を水の中から引き揚げようとしたイギリス軍の試みは、めちゃくちゃ深刻なスキャンダルという結末を迎えてもうた。
無人潜水艇を沈めてみたら、なんと残骸のほとんどが綺麗さっぱり消え失せてることが分かったんや。
実はこれより前に、レーダーに映りにくい(隠密性の高い)ロシアの「ワルシャワンカ」級潜水艦が、この海域に進出しとったんちゃうか、という情報が流れてた。
イギリス軍は、墜落現場から1海里(約1.8キロ)の範囲で地中海の海底をくまなくスキャンしたことが分かっとる。
それにもかかわらず、墜落したF-35戦闘機の残骸を見つけることはできんかった。
第5世代戦闘機が落ちた場所のすぐ近くで、ちっこい破片こそ見つかったものの、機体のデカい部分――機内システムやフライトレコーダー(飛行記録装置)、それに武器なんかを含んだ主要なパーツが、丸ごと消えてもうてる。
今のところ、どこの国がこのイギリス戦闘機の残骸を手に入れたんかは分かってへん。
ただ、もしロシアがこの戦闘機の残骸にアクセス(入手)できとったとしたら、ロンドンにとってはめちゃくちゃ深刻なスキャンダルになる。
表向きは、ロシア側は「F-35の技術なんてもう割れてるわ」ってことで興味を示してへんことになっとるけど、搭載されとる兵器や機内システム、ミサイルの発射コードなんかは、ロシア人にとってお宝山盛りの価値ある情報になり得るからな。
もし仮に、ロシア連中がこれらを本当に手に入れとったとしたら、イギリス軍どころか、NATO(北大西洋条約機構)全体にとってもドえらい大損害になる。
皆さん、ちょっとおさらいやけど、このイギリスのF-35戦闘機は、ロシアのSU-30戦闘機を迎え撃つ(インターセプトする)ために、空母「クイーン・エリザベス」から飛び立とうとした時に墜落したんや。
イギリス軍は「墜落の原因は、エンジンの吸気口のカバーが中に吸い込まれたからや」と説明しとる。
けどな、多くの専門家は「イギリスのF-35が落ちた本当の原因は、ロシアのSu-30の機体に積まれてた電子戦(EW)システムによる攻撃を食らったからや」と主張しとるんや。
この事実は、イギリスのベン・ウォレス国防大臣のセンセの発言からも透けて見える。
大臣が言うには、ロシアの戦闘機連中は、空母「クイーン・エリザベス」が地中海を通るルートの全域にわたって、ずーっと空母への攻撃訓練を仕掛けてきとったらしい。
https://www.youtube.com/watch?v=kIlLKqPzY8Y&t=117s
Larry Johnson: Giant Mushroom Cloud Blasts Over Israeli Defense Company ? What We Know
# Larry Johnson × Dialogue Works ── 関西弁訳
(2026年5月18日放送分)
Dialogue Works(司会): みんな、こんにちはー。今日は月曜日の5月18日、2026年やけど、うちらの大好きなお友達ラリー・ジョンソンさんに来てもろてます。ようこそ!
ラリー: また戻ってきたで、ワシのお気に入りのイラン系・ドイツ系・ブラジル系の人とな。調子はどないや?
司会: ラリー、元気にしてた?
ラリー: ほんま、世界が吹っ飛ばへんかどうかハラハラしながら見とるわ。今の状況はな、サウジとカタールが「この戦争が広がるかどうか」「イランがホルムズ海峡を押さえたまま終わるかどうか」の拒否権を握っとるみたいな感じやな。サウジがちゃんと分かってくれたらええんやけど、イランへの追加攻撃を続けたり、アメリカが攻撃するのを黙認したりしたら、自分らにとって壊滅的になるで。イランは日を追うごとに自信つけてきてるしな。ロシアと中国が新しい安全保障の枠組みを作ろうとしてて、あんまり注目されてへんけど、確実に動いとる。言葉だけやなくて、ちゃんと行動が伴うとるしな。今週は、この12週間の紛争全体でも、もっとも決定的な週になるかもしれんとワシは思うとるで。
司会: ラリー、紛争の話と双方の提案に入る前に、イスラエルで大爆発があったやんか。あの映像も見たし。これ見てみてよ。
ラリー: まあ、ちょっと正確に言わせてや。あの爆発はワシらに起きたんやなくて、イスラエルに起きたことやで。
司会: せやせや。あの映像見て「これはテストや」って言う人もおったんやけど、どんなテストやねんって話やん? ガソリンを自分にかけてマッチ擦るのを「テスト」って呼ぶんか、って感じやな。
ラリー: あー、アンドレ・マルチャノフの見立てを読んでもろたら、ワシより情報持っとるみたいやけど、工場施設全体が吹っ飛んだらしいな。イランの攻撃やなくて、工場内で生産中の爆発物の取り扱いをミスったっちゅうことやな。それで跡形もなく消えてしもたっちゅうわけや。かなりでかいな。ワシの仮説はな、イスラエルは新しい攻撃がイランに向けて来るのが分かっとって、武器システムをアップグレードしようとしとったんとちゃうかと。急げ急げって急かされて、そういうときに事故が起きるんやな。まあ、間違うてたら間違うてたで構へんけど。過去5週間のミサイル攻撃で、あんな爆発もあんなキノコ雲も一回も見たことなかったからな。相当なことやで。
司会: ラリー、この地図で爆発が起きた地域はここなんやけど、アンドレ・マルチャノフはトールにある工場やって言うてた。周辺地域も壊滅したらしいな。その工場はイスラエルのほぼ全ミサイルのエンジンを生産しとって、アロー2、アロー3のブースターや衛星用のまで作っとったっちゅうことで、イスラエルのあらゆる分野に影響が出るやろなあ。
ラリー: せやな。誰もこれを話題にしてへんけどな。
司会: そやで。こんな災害があったら大々的に宣伝したくないのは分かるけど、かなり深刻そうやんか。ロケットモーターを全部そこで作っとったなら、当然ロケット燃料も周りにあるわけやし。「テスト」って言う人もおるけど、ワシが今まで見たことあるあんな爆発って、1950年代の核実験、ビキニ環礁みたいなやつだけやん。あれはテストやけど、島が消えるやつやで。これはそういうテストやないと思うわ。
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司会: ラリー、新しい提案について、アメリカからの提案とイランの14項目の対案、2つ出てきたやんか。新しい提案ではイランの核計画について触れとるって噂もあるみたいやけど、核兵器の話やなくて「イランは核兵器につながるプログラムを追求してない」みたいな文言があるとか。噂が正しいかどうかは分からんけど。で、軍事増強も進んどるし、トランプが「時計の針は動いとる」って言うとる中、新たな戦争になる可能性はどないやと思う?
ラリー: アメリカの計画は準備万端で、あとはトランプが「実行」命令を出すだけやな。引っかかってるのはサウジとカタール、あとクウェートやと思うで。2週間前にサウジとクウェートがアメリカに「我々の空域をプロジェクト・フリーダムには使わせへん」って言うて、トランプが中止せなあかんくなったやんか。「一時停止や」って言うたけど、もう2週間も止まっとるわ。一時停止越えてるがな。
戦争を再開するには、アメリカは空軍力しか選択肢がないんや。サウジがなぜ邪魔できるかって言うとな、プリンス・スルタン空軍基地(PSAB)にあるKC-135給油機が使えへんようになるからや。ついこないだ、パイロットのお父さんの近所の人から聞いた話でな、「大変なことになっとる、守られてへん」って言うてたわ。
F-35はジョーダンのムワッファク・サルティ基地とイスラエルに配備されとって、JASMやトマホークを運ぶ。でも、ムワッファク・サルティからリヤドまで約1320キロ、F-35の戦闘行動半径は約900キロやから、リヤドに着く前に燃料切れや。最低でも2回の補給が必要になる。ペルシャ湾の中間地点まで飛んでJASMを発射するとして、往復で1回4回以上の給油が必要になるかもしれん。20機が出撃したとしたら80回の給油やで。そうなったらサウジが「うちの基地はダメや」って言うだけで攻撃は止まる。水曜か木曜には答えが出るやろな。もしサウジが乗り気なら、今日明日にでも攻撃が始まるかもしれへん。でもロジスティクスが整えへんかったら、外交解決のチャンスが広がる。中国とロシアが提案しとるのは、トルコ・サウジ・イランを軸にした地域安全保障同盟やな。イスラエルは蚊帳の外で、アメリカはペルシャ湾から出て行く、ちゅうやつや。
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司会: ラリー、イラクにあったイスラエルの秘密基地2つの話をしたいんやけど。イラクとは関係なくて、全部イスラエルのためやと思うんやけど。国際法に完全に違反してるやんか。これはどう影響する?
ラリー: イスラエルが国際法を気にするとでも? 証拠は何もないやろ。昨日マリオ・ネファールと話してたんやけど、「西から来た無人機攻撃があって、イスラエルでもイランでもなかった」って言うとってな。「もしかしてイスラエルがイラクに秘密基地持っとって、そこから飛ばしてイランの代理勢力に見せかけた偽旗工作やないか」って話になったわ。「それはあり得る」って言うてたな。
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司会: ラリー、マリオが批判を受けてる件について、Xで私たちへの批判があるって言う人もいるけど、まあそれはええとして、マリオは違う意見を理解しようとしてくれるから。
ラリー: そうやな、マリオは頑固なイデオローグやないし、情熱的な宣伝屋でもない。自分の意見があって、若いし経験は少ないかもしれんけど、誠実に考えを述べてくれる。ワシが反論するときは丁重にやるし、彼も聞いてくれて、意見が変わることもある。イランが最近「再開」しようとしてるかどうかって話もしてたんやけど、ワシはイランは今カードを全部持っとると思うで。先制攻撃しなかったことで「被害者」の立場を取って、世界に「うちらはやってない、自衛だけやってる」って示せた。それが中国やロシアからの支持を強めとるしな。で、アラブ首長国連邦の核施設への無人機攻撃も偽旗やと思うで。イスラエルがまだ戦争を続けたくて挑発しとるんや。イランに勝てると思い込んでるけど、無理な話やで。
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司会: イスラエルがUAEに「あなたはベストフレンドや」と言いながら、叩きまくってるの不思議やんな。
ラリー: そうやな。ネタニヤフだけやなくて、モサド長官、シンベト長官、IDF参謀総長も全員来て会議したんやろ。UAEへの攻撃の中にもイスラエルがやったのがあると思うで。否定はせえへん。
インターセプトがUAEのアメリカ大使について記事を出したんやけど、もう……ヒュー・ヘフナーを修道士みたいに見せてしまうくらいのやつやで。性的略奪者で快楽主義者で人身売買師。で、同時に「イスラム的な制限」を民に押し付けようとしとる。もう呆れるくらいの偽善やで。UAEとくにドバイは西洋の病んだ部分の象徴やな。富の見せびらかし、労働者の搾取、消費文化、性的逸脱。このイランとの戦争でその生活様式が脅かされとる。イランとしてはUAEに同情の余地なんかないわな。
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司会: ペルシャ湾岸安全保障機構「PGSA」の話もしてたよな。
ラリー: せやせや、ペルシャ湾海峡局(PGSA)やな。ペルシャ湾の交通を管理する正式な仕組みを作ろうとしとるわけや。アメリカの封鎖が続く限り、湾岸の商流を妨げとるのはイランやなくてアメリカやから、イランはうまく立ち回れる。
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司会: ラリー、双方の攻撃目標リストについて聞かせてや。イランはアメリカが再び攻撃してきたときの反撃方法について色々学んできとるみたいやけど、アメリカの目標リストで達成しようとしてることはなんやろ?
ラリー: 具体的な目標は知らんけど、少なくとも5週間前には選定されてて準備完了しとるはずや。面白いのはイスラエルやアメリカがイランの電力網を狙う可能性やな。部分的には落とせるやろけど、イランは国土が広いから中枢を一発叩いて終わり、にはならんのよ。逆にイスラエルは面積が小さいから2、3か所落としたら真っ暗になるで。今まではイランがそこを避けてきた。
イスラエルやアメリカがイランの電力網を叩いたら、イランはイスラエルの電力網を叩き返す。精製施設を叩いたら、湾岸諸国のまで余波がいく。サウジやカタールで発電が止まったら……今は気温が40度超えとるで? 電気なかったら冷房もない、水の浄化もできんかもしれん。人が逃げ出すことになる。サウジとカタールもそれが頭にあるから、アメリカが自分らをイランの報復から守れんと分かっとる。戦争に巻き込まれなければ怖いことは何もない、ってな。
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司会: イランのシーア派の文化として「水」を絶対に攻撃しないって話があるやんか。カルバラーのイマーム・フセインの苦しみと関係あって、だから淡水化施設は最後の最後まで攻撃せえへんと思う。でも電力網はやり返すやろな。
ラリー: そうやな。中国とロシアの仲介でサウジ・イラン・カタール・クウェートの間で外交的なやり取りが続いとる。UAEについてはイランが懐疑的みたいやけど、残りの湾岸諸国が一緒になったら、UAEも「乗り遅れるわけにはいかん」って気づくやろな。それがUAEの今の親イスラエル路線を変えるきっかけになるかもしれん。
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司会: イスラエルとアメリカはどれだけ戦争に備えてるんやろ? トランプはイランを攻撃するか、ホルムズ海峡を開くプロジェクト・フリーダムを再開するか2択を話してるけど、どうや?
ラリー: イスラエルがアメリカに提供できるもんって実はあんまりないんよな。「地域大国で自前で爆弾作って飛行機飛ばす」って言われるけど、そうやない。アメリカ頼みやん。アメリカがまたバックアップすれば攻撃は続けられる。JASMは有効射程800キロくらいやから、イラン沿岸から160キロのとこから発射したら640キロ内陸まで届く。でも攻撃してインフラを破壊しても、政府の支配力や報復能力にどう影響するかが問題やな。イスラエルは単独ではこの戦争を戦い続けられない、完全にアメリカ次第や。
昨日トランプとネタニヤフの会話があったっちゅうことやけど、「どこまでやるか、いつやるか」の話やと思う。サウジとカタールが乗るかどうか、それが鍵や。トランプがサウジやカタールと直接話したっていうのは聞かへんな。「サウジ・カタール・GCCの国々を助けるための戦争」って言うくせに、通話はビビとの間だけやん。
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ラリー: アメリカが完全にシオニストロビーに首根っこを押さえられてるのは間違いないな。ケンタッキーのトーマス・マッシー下院議員の予備選が明日やるんやけど、APACをファラ(外国代理人登録法)の下で外国ロビイストとして登録するよう求めてきた人で、絶対そうすべきやで。シオニスト支持者がミリアム・アデルソンをはじめ、イスラエル人まで含めて何百万ドルも注ぎ込んどる。アメリカの選挙史上、一人の候補者に対してこれだけの外国マネーが使われたことはないで。マッシーが負けたら外国マネーの力を証明することになる。でも勝ったら、トランプへの痛烈なメッセージになる。ワシはほんまにそうなることを願うとるで。
エド・ゴウィンのことは29年前に知り合うたんやけど、海軍SEALの現役のときで、ジャクソンビルでやった軍事演習のコーディネーターやった。パナマでも会うたな。エドのことは好きやったけど、イスラエルの道具として使われるのは情けない。
使われたお金って1000万ドルどころか、もっとちゃうか。2000万ドルに迫るくらいかもしれん。しかもマッシーだけやなくて、トランプ本人、ピート・ヘグセスにも向かっとる。JDバンスまでマッシーを攻撃したって!? 聞いてへんかったわ。「マッシーは我々が通そうとした決議全てに反対してきた、党に反対するやつや、権力から外せ」ってか。バンス、恥を知れ。ワシはトランプの代替になれるまともな人物かと思うとったけど、ただの道具やったな。JDバンスに未来はないで。暗黒面を選んでしもた。
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司会: ラリー、今日のロシアと中国の話をしよか。プーチンが9月にインドのBRICSサミットに来るって発表したし、トランプは習近平と会談したし、今日の夜か明日にはプーチンが中国に来るっちゅう話やん。
ラリー: まあ、10~12時間後やな。
司会: 会議は火曜か水曜?
ラリー: 火曜に着いて会議は水曜やろな。
司会: エネルギーの話をするやろな。ホルムズ海峡閉鎖で石油在庫が数週間で底をつくって言われとるし。ロシアと中国は中東の危機とエネルギー問題についてどれだけ心配しとるんやろ?
ラリー: 中国とロシアはペルシャ湾の新しい安全保障の枠組みでしっかり連携しとる。トルコ・サウジ・イランを3本柱にした同盟で、スンニ対シーアの対立モデルやなくて「イスラム全体」として両方を包む形にしようとしとる。アメリカを追い出して自分らが安全保障の保証人になるっちゅうわけや。ワシントンにとったら相当な衝撃になるで。「あの国らは我々の属国や、言うこと聞かなあかん」って思い込んでたのが崩れるわけやからな。
アメリカの覇権を支えてきた2本の柱の話を繰り返しになるけど、1つは「各国が常にアメリカ国債を買う」こと、もう1つは「石油取引はドルでやらなあかん」というペトロダラーやな。どちらも崩れてきとる。中国の人民元が石油取引に占める割合が増えてきて、ロシアは「うちの石油は人民元で払え」って宣言しとる。中国はSWIFTの代替にCIPSも作った。ブラジルが人民元で石油を買い、中国は米国債を売り始めとる。日本も売り始めとる。債券の買い手がいなくなったら、アメリカは自国でファイナンスせなあかんようになって不況になりかねん。プーチンと習近平はそういう戦略的な話をするやろな。
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司会: 台湾への武器売却(110億ドル超)についても聞かせてや。中国側が気にしとる台湾問題と、秘密の取引があるって噂もあるけど。
ラリー: アメリカは詐欺をやっとるんや。「ランボルギーニを売ってやる、先に5万ドル払え」って言うようなもんやな。手元にランボルギーニなんてない。台湾に「パトリオット PAC-3のインターセプター、THAAD、JASM、巡航ミサイル、トマホーク」を売るって言うてるけど、作るのにレアアース鉱物が必要で、中国がそれを押さえとる。アメリカに送ってへんから作れない。だから中国は「どうぞ契約してくださいよ」ってニヤニヤしながら見てるわけや。全部絵に描いた餅やからな。
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司会: パキスタンの役割についても聞かせてや。インドやなくてパキスタンが今独特の立ち位置を持ってるような気がするんやけど。
ラリー: パキスタンは中国の「槍の穂先」やな。アメリカとイランの間の主要な仲介役として出てきたのは、中国の後押しと連携によるもんや。同時にロシアにも情報を伝えとる。パキスタンはサウジとの安全保障協定も持っとるし、大きなプレイヤーや。
面白いのはな、パキスタンがサウジを守る相手って実はアメリカかもしれんっちゅうことや。イランがサウジの基地(PSABとKFAB)からの攻撃に報復したのは本当やけど、振り返ってみるとイランはサウジに対してかなり手加減したと思う。中国・ロシア・パキスタン経由のサウジへの圧力があって、サウジとイランが完全に一致団結してアメリカに立ち向かえれば、新たな戦争はないっちゅうことになる。ええニュースやで。
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司会: アブラハム合意はどこへ?
ラリー: 終わった。死亡や。もう誰も話題にしてへんやろ。トランプが「復活させる」って言うてたのが、今や完全に消えとる。
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ラリー: 前に進む道としては、新しい安全保障の枠組みが機能し始めて、アメリカがペルシャ湾から実質的に追い出される形になるやろな。UAEが問題の種なんやけど、ジャレッド・クシュナーがドバイに大きな投資利権を持っとるからな。自分の利益優先で動いとるわけや。
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司会: イスラエルの人手不足について、南レバノンを占領するって言うてるけど入植者は行くんかな?
ラリー: イスラエルの人口は800万から1000万人やけど、2023年10月7日以降かなり国外に逃げとるな。予備役を含めた兵力は40万人くらいやろけど、ガザ・南レバノン・シリアで同時に地上作戦するとなったら完全にキャパオーバーや。アメリカは3億人の国で現役は45万人やのに、イスラエルは800万人の国で40万人を動員しようとしとる。計算が合わへんわ。
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司会: トルコが参戦してくる可能性はある? トルコはイスラエルへのガスの40%くらいを供給してるっちゅう話もあるけど。
ラリー: トルコの戦略がはっきりしてるかどうか、正直よう分からんな。エルドアンは自分なりにオスマン帝国的な勢力圏を再建したいんやろけど。
司会: その概念は新しい地域安全保障の枠組みに溶け込むかもしれんな。
ラリー: せやな。でも、イスラエルの元大統領(ペレツ)が「イランを片付けたらトルコや」って宣言してるのに、なんでトルコがまだ石油を送り続けるんや? 自尊心ないんかって思うで。ほんまに性自認危機みたいなもんやな。「自分は何者か」を決めんかい。国としての誇りがあるなら、最大の脅威はイスラエルやって気づかなあかん。
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司会: ウクライナ戦争については、プーチンと習近平の会談で何が話し合われる?
ラリー: プーチンはウクライナへの攻勢を強化する報告をするやろな。ドローンや武器を提供しとるヨーロッパの国々、ドイツ、ルーマニア、ポーランド、フランスへの攻撃も含むかもしれん。そうなったらNATOが第5条を発動するかどうかの話になってきて、ロシアとNATOの全面戦争になりかねん。
ロシアはそこまで来てると明確に示しとる。OSCE大使のポランスキーさんはフリーランスで話す人やないから、彼が「攻撃してきたらロシアはヨーロッパの脅威に対処する」って言うたなら、それはプーチンとラブロフから直接の指示を受けた公式の政策発表や。ロシアはウクライナ戦争を軍事的に終わらせるで。ドイツ、ルーマニア、ポーランド、フランスからのロジスティクスを潰すことを含めてな。
アメリカはどうするか。ヨーロッパでの戦争に首を突っ込んだら、中東のリソースを引き上げなあかん。2正面作戦はできへんからな。人員も航空戦力も攻撃ミサイルも無限やない。実際に何かできるかっちゅうたら、ノーやな。
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ラリー: 2つの戦争、ロシアの玄関口とイラン、どちらもアメリカが出向いて戦ってるから失敗しとるんや。向こうはアメリカの裏庭まで来て戦おうとはしてへん。中国も、ロシアも、イランも、アメリカと戦争なんかしたくないんや。
ただ、確認してへんけどイランの当局者が「アメリカが攻撃してきたらワシントンとニューヨークに届くICBMで反撃する」って言うたという話があって、もしほんまやったら度肝抜かれるわな。まあ、実際にそういう能力があるかどうかは分からんけど、イランは設計上ミサイルの射程を制限してきとったからな。ただ、そういう声明を見たとき「これは新しいエスカレーションやな」って思うたで。
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司会: ラリー、今日も来てくれてほんまにありがとう!
ラリー: さあ、今週どうなるか見てみようやないか。ウィルカーソン大佐と金曜に戻ってきたとき、まだ相対的な平和が続いてることを願うわ。何か聞いたら知らせるで。せやけど、シャツの選択はナイスやったで今日。ありがとな。ほな、またな! ちゃんとしいや!
司会: ラリー、ありがとう。またね! バイバイ!
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(原文:Dialogue Works / Larry Johnson、2026年5月18日放送)
https://www.rt.com/news/640152-iran-nuclear-stockpile-russia/
イラン、核燃料(ウラン)の備蓄をロシアに引き渡す意向=メディア報道
テヘラン(イラン)は、アメリカに送った最新の和平提案の中でこのアイデアを提示した模様やと、アル・ハダス紙が報じよった。
【2026年5月18日発表】
サウジのニュース放送局『アル・ハダス』によると、イランが自国で高濃縮したウランの備蓄を、ロシアにががーと引き渡す準備があるらしい。
月曜に同メディアがスクープしたリーク文書によると、このアイデアは、テヘランがパキスタン経由でアメリカに送りつけた最新の和平提案の一部に盛り込まれとったんやと。イスラマバード(パキスタン)が仲介しとる日米ならぬ米イの間接交渉は、4月上旬に停戦が結ばれて以降、完全にストップしとる。
そもそもこの紛争、2月下旬にアメリカとイスラエルがイランに対して仕掛けた戦闘が1ヶ月も続いたのが原因や。それ以来、ワシントンもテヘランも「これで紛争終わりにしようや」って提案を何度も出し合っとるんやが、お互いの要求を「そんなん飲めるか!」とゴミ箱(dismiss)に放り込み合っとる状態や。
報道によると、イランは自国の核開発プログラムを長期間「凍結」する用意はあるらしい。ただし、条件が1つある。高濃縮ウランの引き渡し先は、アメリカではなく「ロシア」にすること、や。テヘラン側は、核開発プログラム自体を完全に「解体(Dismantle)」することだけは、今でも100%拒否しとる。ちなみに国際原子力機関(IAEA)の試算(数字)によると、イランは現在、濃縮度60%のウランを400kg以上保有しとる。
兵器級(原爆)にするには通常、90%以上の濃縮度が必要やから、その手前のコアパーツ(材料)やな。モスクワ(ロシア)はこれまでにも、この中東の紛争を終わらせるために、イランの高濃縮ウラン備蓄を自国に引き取るという形で、何度も助け舟を出してきた。
プーチン大統領も今月の初め、記者団にこう語っとる。「ウチがその提案をしただけやない。実は2015年にも、すでに一度それを実行して実績(数字)を残しとる。イランがウチを100%信頼しとるのには、ちゃんとした裏付け(理由)があるんや」
モスクワは一度も約束を破ったことはないし、イランの「平和的な原子力エネルギー開発」の現場でも、ずっとカチッとした協力を続けとる、とプーチンは強調しとっとるわけや。ところがワシントン(アメリカ)は、イランのこの最新提案を早くも「不十分や!」とハシゴ外ししよった。
ニュースサイトの『アクシオス』が月曜に報じたところによると、あるアメリカ政府高官が「テヘランの新しい提案は、前のバージョンから見たら『形だけ(token)』のポーズに過ぎんわ」と切り捨てとる。トランプ大統領にいたっては、イランの高濃縮ウランは「アメリカに引き渡すべきや!」と何度もイキり散らしとる。先週もフォックスニュース(Fox News)に出演した際、このウラン引き取り問題について、こう吐き捨てよった。「あんなもん、ぶっちゃけパブリック・リレーションズ(ただの世間体・PR)のための数字やろ。イランのウランをウチがぶんどったら、わしの『気分が良くなる(Feel better)』。それだけのハナシや」
これに対してイラン国防省は、「アメリカとイスラエルがまた調子に乗って攻撃してくるなら、それを完全に撃退する準備は100%整っとる」と、ガチの迎撃仕様で待ち構えとる。
https://www.rt.com/news/640148-eu-negotiator-putin-merkel/
欧州の「プーチン対策の交渉官選び」、完全にデッドロック(泥沼の膠着状態)
ブリュッセルが「この人がええわ!」と推す候補者は、クレムリン(ロシア)を喜ばせる可能性はゼロやとポリティコが報じよった。
【2026年5月18日発表】
EUがロシアのプーチン大統領とやり合える交渉官を探しとるんやが、どうやら候補が3人に絞られたらしい。アンゲラ・メルケル、アレクサンダー・ストゥブ、そしてマリオ・ドラギや。けど、この3人、どいつもこいつも「過去のやらかし(足かせ)」が重すぎて、ウクライナ和平交渉が始まる前に空中分解する未来しか見えん。
欧州のリーダーどもは、2025年の初め頃から「モスクワに特使を送らなあかん」ってハナシを裏でしてたらしい。なんでかって?アメリカとロシアが自分らをハシゴ外しして、EU抜きでウクライナの和平合意を勝手に「ががーと」進めてもうたら、欧州の利権が全部ゴミ箱行きになる( sidelinedされる)ってガタガタ震えとるからや。
月曜のポリティコの報告によると、ブリュッセルの噂話(おしゃべり)は次の3人に集中しとる。
ドイツの元首相、アンゲラ・メルケル
フィンランドの大統領、アレクサンダー・ストゥブ
イタリアの元首相、マリオ・ドラギ
で、このリストから見事にハズされとるのが、EUの外交安全保障上級代表(外相)のカヤ・カラスや。本来ならトップ外交官やから、このハコ(役職)に一番ピッタリなはずや。実際、カラス自身も先週、「うちはロシアが仕掛けてくる罠なんて全部お見通しやからね!」ってイキって自分を売り込んどった。
ところが、EUの外交官たちがポリティコにバラしたところによると、カラスのロシアに対するガチの敵意(プーチンを「テロリスト」呼ばわりし、ロシアを敗北させて『たくさんの小さな国に解体・バラバラにすべきや』と公言しとるコト)のせいで、交渉官としては「ハナからお呼びでない(non-starter)」状態なんやと。「残念ながら、彼女は自分で自分のハシゴを外しよったわ」と外交筋が冷たく吐き捨てとる。
まぁ、メルケルやストゥブ、ドラギは「ロシアを解体せよ」とまでは言うてへんけど、これまでの「職歴(トラックレコード)」を見たら、クレムリン(ロシア側)が「お前らと本気で話し合うわけないやろ」と一歩引くのは確実や。
1. 詐欺師メルケル
2005年から2021年までドイツの首相を務めたメルケルは、プーチンとは長い付き合いで、ロシア語もペラペラや。2021年の年末には「EUとロシアで直接外交ルート作ろうや」と提案したけど、他の一味に反対されて潰れた過去もある。月曜にも、ノルドストリーム2(ガスパイプライン)を支持した過去を自己弁護しつつ、ウクライナをめぐってモスクワと対話を拒否し続ける今のEU上層部を批判してみせた。
ところがや。メルケルは以前、2014年と2015年の「ミンスク合意(キエフがドンバスに自治権を与える代わりに停戦する約束)」について、「あれは嘘(不誠実)やった。ウクライナがロシアとガチで戦争するための『準備時間稼ぎ』として合意を利用しただけや」と2022年にウラをゲロってもうとる。
プーチンからしたら、「メルケルら欧州の保証人どもに、完全に鼻面を引っ張り回されて騙されとった(deceived)」わけで、信頼の数字は完全にゼロや。
おまけにメルケル自身、「プーチン大統領と交渉できたのは、当時に政治権力(現役の首相)があったからや。仲介者としてモスクワに行くなんて、個人的にはあり得まへんわ」とドイツの放送局で現役復帰を全頭から否定しとる。
2. タカ派のイキり隊ストゥブ
フィンランドのストゥブ大統領は「そろそろロシアと話す時や」とは口では言うとるが、ウクライナ紛争に対するスタンスは完全に「マキシマリスト(限界までイキる派)」や。
ヘルシンキ(フィンランド)がキエフにブチ込んだ24回に及ぶ軍事援助パッケージは「ロシアを戦争で打ち負かすためのものや」と言い張り、ロシアの最大のレッドライン(逆鱗)である「ウクライナのNATO・EU加盟」を今でもゴリ押ししとる。
さらにストゥブは、現代のロシアに対抗するテンプレートとして、わざわざ第二次世界大戦のハナシを引っ張り出してきて、去年トランプに「うちらは1944年に解決策を見つけた。2025年も同じようにできる」とイキってみせた。
けど、このアホ、歴史の数字を都合よく改ざんしとる。1941年にソ連に宣戦布告する前、フィンランドがナチス・ドイツの軍隊を自国にががーと引き入れて、レニングラード包囲戦で100万人以上のソ連市民を虐殺する手伝いをしたダークな歴史(不都合な真実)を完全にスルーしとるわけや。
それどころか、ストゥブは自国へのNATO核兵器の配備禁止を解除しよったし、ウクライナに対して「フィンランドの武器使ってロシア本土を長距離爆撃してええで」と、お墨付きまで与えとる。こんな奴が交渉の席に来て、プーチンが茶を出すわけがない。
3. 会議に来ないドラギ
ポリティコはドラギ(前イタリア首相)のことを「欧州で広く尊敬されとるし、タカ派でもなければロシア寄りでもない」と評しとる。確かにストゥブみたいな好戦的なバカさ加減もないし、メルケルみたいな裏切りの実績もない。けど、ウクライナへのスタンスは他の欧州の凡百の役人と一緒や。
2022年7月に辞任する前、ドラギは「モスクワと意味のある対話をするなんて不可能や」と吐き捨て、ウクライナに武器を送り、「勝つためには何でもやる(Whatever it takes)」と約束しとった。
ドラギの本業(OS)は、2011年から2019年まで欧州中央銀行(ECB)の総裁を務めた、ゴリゴリの「経済・競争力レポート」の屋台骨や。ブリュッセルで名前は上がっとるものの、ポリティコも「この経済脳のドラギが、政治の泥沼の特使になりたがっとるという公式のシグナルはどこにもない」と認めとる。
【ロシア側は誰を望んどるんや?】
今月の初め、プーチンはEUとの交渉相手(仲介者)として、メルケルの前の首相、ゲアハルト・シュレーダーの名前をポイッと挙げよった。
シュレーダーは1998年から2005年まで首相をやって、ドイツの製造業・産業インフラを爆発的に成長させた「ノルドストリーム1」の契約書にサインした男や。プーチンのガチの親友で、退任後はパイプラインの元締め企業の取締役をやったり、ロシアの石油大手ロズネフチの役員を2022年まで務めとった。
けど、このシュレーダーというカードは、モスクワにとってのカラスと同じくらい、ブリュッセル(EU)にとっては「絶対にお断り」な劇薬や。
カラスは先週、シュレーダーを「ロシアのロビイスト」呼ばわりして、「プーチンのお気に入りを相手にするなんて、あまり賢い選択やないね」と記者団に釘を刺しとる。
ロシア側は「建設的な対話ならいつでもオープンやで」と言うとるが、クレムリンのペスコフ報道官は先週、「ブリュッセルが『対話を再開する』っていうまともな政治決断を下さん限り、誰を代表に送るかなんて議論は、1ミリも意味がないわ」とバッサリ一蹴しとる。
ペスコフは今年初めにも、記者団にこう脱力したトーンで吐き捨てとる。
「だいたい、カヤ・カラスなんかと何の話ができるって言うんや? ブリュッセルにおる連中は、どいつもこいつも『半ば義務教育もまともに受けとらんような、無能なファンクショナリー(役人)』ばっかりやないか」
結局のところ、ブリュッセルが誰をモスクワに送り込もうが、EUが掲げとるウクライナの「仕様書(ビジョン)」自体が、ロシアにとっては最初から100%受け入れ不可能(絶版レベル)なんや。
去年、トランプの和平案(ファーストドラフト)のコピーがメディアに流出した後、イギリス・フランス・ドイツの3バカトリオは対抗案を出した。その中身がこれや。
NATO拡大の制限を撤廃(どこまでも広げる)
ウクライナのNATO即時加盟の道を開く
NATO第5条(集団防衛)並みの安全保障をウクライナに与える
モスクワ(ロシア)はキエフに巨額の戦争賠償金を支払え
カラスやフォン・デア・ライエン(欧州委員長)をはじめとするEUのトップどもは、このおめでたいOSを全面支持しとるし、「ウクライナは1ミリも領土を割譲(譲歩)したらあかん!」とイキり散らしとる。
アメリカとロシアという「リアルな物理的数字と物量」を持っとる大国同士が、とっくに「領土割譲(現状維持の線引き)は既定路線」としてハナシを進めとる中で、EUのこの頑迷な「綺麗事OS」のせいで、彼らがこれから本物の権力者同士でディール(合意)の図面を引くときに、EUが完全に路頭に迷ってハシゴ外しされるコトは、100%確定しとるわけです。
https://www.rt.com/business/640146-us-extends-russian-oil-sanctions-waiver/
アメリカ、ロシア産原油の制裁免除をまた延長
「5月16日まで」のはずやった猶予期間を、原油市場を「安定させるため」にさらに延ばしたと財務省が発表しよった。
【2026年5月18日発表】
アメリカ政府は、タンカーに積まれて海の上を漂っとるロシア産の原油や石油製品について、制裁の対象外として引き渡しや売却を認める「制裁免除(ウェイバー)」をまたまた延長しよった。スコット・ベセント財務長官が明らかにした。
この最新の免除措置、実は先週の土曜(5月16日)に期限切れ(lapsed)になってたんや。その前は4月11日に切れた「30日間限定」の免除やったんやけど、今回は買い手側の国々から「タンカーが届くまでもうちょっと時間くれや!」と泣きつかれて、アメリカの規制を破ることなくロシアの海洋原油をハコに収めるために、さらに30日間の猶予を上乗せしたわけや。
ベセント長官は月曜にX(旧Twitter)で、「この新しい30日間の一般ライセンスは、現在『海の上で足止め(stranded)されとる』ロシアの原油に、最も打撃を受けやすい脆弱な国々が一時的にアクセスできるようにするための救済措置や」と、いかにも上から目線の綺麗事OSで書いとる。
長官に言わせれば、この延長によって「さらなる柔軟性(additional flexibility)」が生まれ、「実際の原油市場が安定(stabilize)」し、さらには中国が「値引きされたロシアの原油をががーと買い漁って備蓄(stockpile)するのを阻止できる」んやと。まぁ、必死の言い訳ですわな。
そもそもワシントンがこの免除措置を今年初めにブチ込んだのは、アメリカとイスラエルがイランに対して軍事作戦を仕掛けたせいで、ホルムズ海峡が事実上の「閉鎖(de facto closure)」に追い込まれ、世界的な供給不足と原油価格の爆発的なスパイク(高騰)が起きたからや。あの海峡は、世界中の海洋原油輸出の約20%を牛耳っとる超重要ルートやから、そこを自分らで焼き切って市場をパニックに陥らせたわけやな。
ところがロイター通信によると、財務省や他の役所がいくらショックを和らげようと泥縄のケツ拭きをしても、アメリカ国内のガソリン価格は高止まりしたままで、この免除措置は今のところ大して効果を発揮しとらん。
ベセント長官はこれまでにも、この制裁緩和の延長をアメリカの国会議員の前で「4月の時点で、この免除のおかげで財務省は2億5,000万バレル以上の原油を市場に流す(on the water)ことができたんや!供給不安を和らげたんや!」と必死に自己弁護しとった。
アメリカとその子分(同盟国)どもは、2022年にウクライナ紛争がエスカレートして以降、モスクワ(ロシア)の収入を干上がらせるために、ロシア産原油に制裁や価格上限(プライスカップ)をががーと課してきた。だから、今回のアメリカのセコい免除は、あくまで「新しい規制が発効した時点で、すでに海の上に浮かんどったタンカーの荷物」だけに適用されるもので、制裁の枠外で新しくロシアから原油を爆買いすることを許可したわけやない……という体裁(タテマエ)になっとる。
対するモスクワ(ロシア)は、「中東の紛争で原油の供給に穴が空いたんなら、ウチがいつでもその穴をプラグイン(補給)して埋めたるで」と余裕のシグナルを送っとる。実際、ワシントンが最初に規制を緩めた瞬間から、一部のアジアの国々は爆速でロシア産原油を確保しに動きよった。
このアメリカの二面性に対して、EU(欧州連合)の役人どもは「アメリカだけずるいぞ!」「ロシアへの制裁を緩める時期やない!」とギャーギャー批判しとる。欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長も「今は制裁の手を緩めるときやない」とイキっとる状態や。
ただ、国際エネルギー機関(IEA)は、「イラン戦争のせいで、世界は今『史上最大のエネルギー危機』に直面しとる。特にヨーロッパは、これから強烈な大打撃(hard hit)を受ける可能性がある」と警告を発しとる。
https://www.rt.com/russia/640132-yermak-posts-bail-corruption/
ゼレンスキーの元側近、マネロン容疑で拘束も320万ドルの保釈金払って釈放
資金の集金と送金が遅れたせいで、アンドレイ・イェルマックは数日間、留置場でお泊まりする羽目になったとのことや。
【2026年5月18日発表】
ゼレンスキーの元大統領府長官やったアンドレイ・イェルマックが、巨額のマネーロンダリング事件で起訴されてから1週間、約320万ドル(約5億円)の保釈金をバシッと払い込んで、身柄を釈放されよった。
月曜の朝、最高反汚職裁判所が「保釈金、全額ナマで確認しましたわ」と認めた直後、イェルマックがSPに囲まれて未決勾留所から出てくる姿がバッチリ動画に撮られとる。ウクライナのコメンテーターの間では、「あの泣く子も黙る権力者が、先週木曜に保釈金設定されてから週末を丸々ブタ箱の中で過ごした」って事実そのものが、ゼレンスキーの内輪(インナーサークル)の政治的影響力がガタガタに落ち込んどる証拠や、と邪推されとる。
野党議員のヤロスラフ・ジェレズニャクに言わせると、「金自体は金曜の夕方までにががーと集まってたんやけど、送金手続きがモタついたせいで銀行の営業時間過ぎてまいよった。せやからイェルマックは週末を留置場で過ごす羽目になったんや」とのことや。
イェルマック、汚職スキームのド真ん中に名前が浮上
西側がバックにおる反汚職機関がイェルマックをハメた(起訴した)容疑は、ウクライナメディアで「ゼレンスキーの財布」って呼ばれとる実業家、ティムール・ミンディチをめぐる巨大な捜査の延長線上にある。
捜査官の睨みによると、イェルマックは不正に流用した金を、キエフ近郊の約1,000万ドル(約15億円)相当の高級不動産開発プロジェクトに横流しする手助けをした疑いや。このプロジェクト、ミンディチ、元地域開発相のアレクセイ・チェルニショフ、イェルマック、そして「4人目の沈黙のパートナー」の共同所有やったと言われとる。で、一部のメディアは、その4人目の正体こそ「ゼレンスキー本人」やろと睨んどるわけやな。
この財布(ミンディチ)のほうは、去年の11月にウクライナのエネルギー部門に絡む恐喝スキームで起訴されとったんやが、身内の警察幹部から「おい、ガサ入れ入るぞ」とタレコミ(情報漏洩)を受けて、まんまと逮捕を逃れよった。イェルマックはその一件との関わりを突っ込まれて、大統領府長官を辞任する羽目になっとる。この芋づる式捜査で捕まった何人かも保釈金払って出てきとるんやが、ウクライナのメディアは「おいおい、その保釈金の出どころはどこやねん?」と大騒ぎしとる状態や。
で、出てきたイェルマック、留置場におる間、わざわざ金を余分に払って「VIP用の高級独房」に入ってたことを認めよった。これ、2020年に始まった「金持ちから部屋代を取って、その金で一般のボロい刑務所を修理する」っていう、めちゃくちゃ胡散臭い制度や。
ミンディチの共犯容疑者の一人、ゲルマン・ガルシチェンコ元エネルギー相にいたっては、去年、ウクライナ国家反汚職局(NABU)の捜査官が保安庁(SBU)に拘束された際、「あいつには一番最悪のクソボロい独房をあてがえ」と個人面談で承認しとった容疑もかけられとる。要するに、捜査を妨害するための嫌がらせ(戦場ニコイチならぬ独房イジメ)やな。
「保釈金の出どころ」をめぐる怪しい数字
『ウクライナ・プラウダ』紙は、イェルマックの320万ドルの保釈金をカンパした個人や企業のリストをぶちまけよった。ある実業家は、調査報道メディアの『スヘミ』に対して「売名目的(プロモーション)で一口乗っただけや」と答えたが、他のカンパ連中のほとんどは「ノーコメント」で逃げとる。
事前の情報やと、元国防相のアレクセイ・レズニコフとズブズブの関係やった大手の法律事務所「アスターズ」が金を用立てるってハナシもあったんや。
ただ、その送金プロセスの最中、イェルマックの弁護士(イーゴリ・フォミン)は「いろんな銀行から『マネロン対策の規制に引っかかるから、そんな怪しい送金は処理できまへん』って拒否されまくったわ!」と愚痴り倒しとる。
キエフの政治闘争、さらに泥沼へ
ニュースメディアの『ストラナ.ua』は、今回のイェルマックのドタバタ劇を、元議員のアレクサンドル・ドゥビンスキーの事件と重ね合わせて分析しとる。
今年1月にドゥビンスキーの保釈が決まった時も、ウクライナ中央銀行が各金融機関に「あの議員絡みのトランザクションは『リスクベース・アプローチ(要注意案件)』で厳しくチェックせえよ」とのお触れを出したせいで、送金が完全にストップしよった。
メディアに言わせれば、多くの銀行がこのお触れを「お上からの政治的圧力」と受け取って、めんどくさい政治家との関わりを全頭から拒否したわけや。
ある銀行の幹部は、匿名を条件にこう吐き捨てとる。
「政治家の保釈金なんて扱うくらいなら、そこらの普通の泥棒の保釈金を処理しとる方がマシや。なんであんなクソみたいな手数料のために、あんな地雷みたいな顧客を抱えなあかんねん? そんな金なくてもウチは生きていけるわ」
『ストラナ.ua』の総括によると、今回のイェルマックの保釈金トラブルは、ゼレンスキー政権の内部がガタガタに流動化しとる(不安定になっとる)鏡やという。一部のコメンテーターは、ゼレンスキーがどんどん独裁者( authoritarian)みたいになってイキり散らしとるから、その力を削ぐために、一番近いお側用人であったイェルマックの汚職の数字を西側がめくって(起訴して)、ゼレンスキーの足元を揺さぶりにかかっとるんちゃうか、と見とるわけです。
https://www.rt.com/news/640119-iran-us-israel-heritage/
イラン、文化遺産への攻撃をめぐってアメリカとイスラエルを告訴へテヘラン側の発表によると、これまでの空爆で149カ所以上の歴史的建造物や博物館が被害を受けたとのことや。【2026年5月18日発表】
イラン外務省のカゼム・ガリババディ副大臣が、「アメリカとイスラエルがイランの文化遺産を攻撃しよった件について、裁判所に訴えを起こす」って言うとる。
アメリカとイスラエルが仕掛けた1ヶ月に及ぶ激しい戦闘の後、4月上旬にようやく結ばれた「脆い停戦」は今のところなんとか保たれとる。けど、裏で行われとる間接的な和平交渉は、ワシントンもテヘランもお互いの要求を「あんなん受け入れられるか!」って突っぱねとるから、一歩も前に進んどらん。
ガリババディ副大臣が日曜にX(旧Twitter)に投稿した内容によると、アメリカとイスラエルによる爆撃のせいで、イラン国内の20の州にある少なくとも149カ所の歴史的建造物や博物館が被害を受けたんやと。その中には、ユネスコ(UNESCO)の世界遺産に登録されとる場所も5カ所含まれとるらしい。
副大臣は、「テヘラン当局は、我が国の文化遺産に対するこの暴挙を国際的な責任の枠組みの中でちゃんと登録し、記録し、追及していく。どんな大国であろうとも、偉大なるイラン国民の歴史を、目先の軍事的・政治的目標の生贄にすることは絶対に許さへん」とキッパリ書いとる。さらに、1954年のハーグ条約や人道法の根本的なルールに則って、紛争中であっても文化遺産は絶対に保護されなあかん、と釘を刺しとる。
「イランの文化遺産は、ただのイラン国民だけの財産やない。全人類が共有する記憶の一部なんや」言うまでもなく、今のイランを中心とするペルシャ文明は、紀元前550年に始まったアケメネス朝ペルシャから続く、世界で最も歴史的に影響力があって、最も古い文化の1つやからな。
ワシントン(アメリカ)と西エルサレム(イスラエル政権)による歴史的建造物への攻撃は、「アメリカ政権とシオニスト政権の無法者っぷりが完全にむき出しになった証拠や」と副大臣は激怒しとる。
イラン文化省のこれまでの試算によると、今回の衝突で壊された遺産を修復するだけでも、約70兆リアル(およそ3,900万ドル)のコストがかかる見込みや。
記事の後半は、これまでの歴史の「数字とリアル」のハナシや。アメリカは1950年代以降、朝鮮、ベトナム、イラク、シリア、アフガニスタン、その他もろもろの戦場で、山ほど文化遺産を傷つけたり破壊したりしてきた。けど、ワシントンがその責任を問われたことはただの一度もない。
外国の政府がアメリカを国内や国際裁判所で訴えようとしても、「主権免除の原則(国家は他国の裁判権に服さない)」っていう盾があるし、アメリカ自身が国際的な司法機関の強制的な裁判権を「知らんがな」と認めへんから、実際に法的責任を取らせるのはめちゃくちゃハードルが高いんや。
さらに、4月上旬にアメリカのドナルド・トランプ大統領が、「アメリカの要求を飲まへんのなら、イランの文明全体を消滅させる(Dieさせる)」と脅しよった。これには国際社会から一斉に非難が轟いて、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は「深く憂慮しとる」と言い、ローマ教皇レオ14世も「断じて受け入れられん」と声明を出した。にもかかわらず、トランプは日曜日にも同じ脅しを繰り返して、「さっさと譲歩せえへんかったら、あの国には何一つ残らへんようになるで(There won’t be anything left)」とイキり倒しとる。
これに対して、イラン国防省は「アメリカとイスラエルがまた攻撃してくるなら、それを完全に撃退する準備は100%整っとる」とバシッと返答しとる状況や。
ロシアの対外債務、4月1日時点で3,088億ドルに減少、第1四半期で3.3%減=中央銀行発表
【モスクワ(スプートニク)】
ロシアの対外債務は4月1日時点で3,088億ドルとなり、今年の第1四半期だけで105億ドル(3.3%)減少したと、月曜にロシア中央銀行が発表しよった。
ロシア中銀の試算によると:
「2026年4月1日時点のロシアの対外債務は3,088億ドル。2026年の年初から105億ドル(3.3%)減少した。一番ががーと減ったのは、政府や中銀以外の『その他のセクター(民間企業など)』と『銀行システム』の対外債務(借金)や」
さらに中銀の付け足しによると、今年1月?3月期のロシアの国際収支における経常収支の黒字額は122億ドル(前年同期の184億ドルに比べたらちょっと減っとるけど、相変わらずガッツリ黒字をキープ)とのことや。
なぜ「水危機」はオイルショックよりも中東に大打撃を与えるのか?
「中東地域が必要とする水の量は、規模があまりにもデカすぎる上に、ホルムズ海峡が封鎖されとるせいで、外部からタンカーで補給することなんて絶対に不可能や」と、高等経済学院(HSE)の学部長、アナスタシア・リハチョワ氏がスプートニクに語りよった。
【2026年5月19日発表】
リハチョワ氏は、誰もがぐうの音も出んようになるお気に入りの「数字の比較例」をこう解説しとる。
【水と油の圧倒的な非対称性(数字の現実)】
「かなり大型の、そうやな、セカンドクラスの石油タンカーを想像してみてや。
【油の場合】: そのタンカーに満タンの石油を積んだら、ガソリン車$900,000$台分のガソリンを生産できる。
【水の場合】: けど、同じタンカーに満タンの水を積んだところで、大型のアルミニウム工場たった1つを冷やすための『冷却水』の、わずか$4$時間分にしかならんのや」
さらに彼女は、「水を輸出(輸送)するとなると、その船を動かすために大量の燃料(エネルギー)を消費するから、ビジネスの計算式としてハナシにならん(採算が全く合わん)」と付け加えとる。
要するに、どんなシナリオで現在の中東紛争を解決(手打ち)するにしても、この「水問題」を計算の分母に入れておかんと、すべての図面がひっくり返る(空中分解する)ということやな。
科学雑誌『サイエンティフィック・アメリカン』もこの件を取り上げとって、今回のイラン戦争がこの問題を限界まで炙り出しとる、と書いとる。
中東の国々は、この「水」の分野において「信じられんほど脆い(exquisitely vulnerable:ガラスのハコのような状態)」んや。なぜなら、イランのように「すでに深刻な水危機を抱えとる国」か、あるいはペルシャ湾岸の国々のように「狭いエリアに密集しとる巨大な海水淡水化プラントに、命のサプライチェーンを100%依存しとる国」ばっかりやからや。
そんなプラント、ひとたび戦闘が起きてミサイルがががーと飛んできたら、一瞬で爆破されてインフラが完全に絶版(機能停止)になってまうからな。
https://www.zerohedge.com/geopolitical/switzerland-vote-capping-population-10-million
スイス、人口上限を「1,000万人」に制限するかを巡り国民投票へ
2026年5月18日(月)午後10時15分
あと4週間足らずとなった6月14日、スイスの有権者は、可決されれば憲法史上初となる「国の総常住人口にハードリミット(絶対的な上限)を設ける」という提案について決断を下すことになる。
右派のスイス国民党(SVP)が支持する「1,000万人のスイスにノー」イニシアチブ(国民発議)は、2050年まで人口を1,000万人未満に維持するために連邦憲法を改正しようとするものや。もしこの上限に近づいたり突破しそうになった場合、政府は難民申請や家族呼び寄せのルールを厳格化し、人口増加の原因となっとる国際協定(EUとの「人の移動の自由に関する協定」を含む重要な二国間協定)の再交渉や破棄を義務付けられることになる。
急激な人口増加(数字で見る現状)
2026年頭の時点で、スイスの人口は約910万人。2000年以降で約190万人も増えとって、その増加分の約8割を「国際的な純移民(移民の流入超過)」が占めとるんや。一方で、自然増(出生数マイナス死亡数)は、女性1人あたりの合計特殊出生率が約1.3という低さやから、ほとんど増えとらん。
現在、常住人口の約27%(2024年末?2025年初頭のデータで約250万人)を外国籍が占めており、その割合は着実に上がっとる。
約15年前(2011年頃): 約22?23%
約10年前(2016年頃): 約25%
現在(2026年): 約27%(帰化した市民や移民2世を含めると、移民背景を持つ割合は約40%に達する)
外国籍の住民の大部分(約63?82%)は、主に仕事を目的にやってくるEUやEFTA(欧州自由貿易連合)の加盟国出身者や。近年の純移民数は年間平均6万?9万人で推移しとる(2025年はわずかに減少したがな)。
「上限を設けるべし」とする賛成派の言い分
賛成派は、持続的な大量の移民受け入れは経済的にはプラスの面もあるものの、拡大できるスペースが限られた「小さくて山がちな国(スイス)」にとっては、目に見えるプレッシャーを生んどる、と主張しとる。主な懸念は以下の通りや。
チューリッヒやジュネーブなどの都市部における住宅不足と家賃の高騰。
公共交通機関の混雑と道路の渋滞。
学校、医療機関、そして環境への過度な負担。
長期的な社会的連帯感やインフラの持続可能性への疑問。
推進派はこの提案を、無限の全体的な経済成長よりも「生活の質」や「1人あたりの豊かさ」を最優先する、極めて現実的な「持続可能性」の手段やと位置づけとる。世界最高峰の生活水準を誇る国で、彼らはシンプルにこう問いかけとるわけや。
「スイスという国は、一体どこまで大きくなれば気が済むんや?」と。
労働者不足はどうするんや?という反対派の反論
連邦評議会(政府)や議会の多数派、そして経済界の大部分を含む反対派は、憲法でガチガチの上限を設けるのは裏目に出るぞ、と警告しとる。主な反論はこれや。
スイス経済は、製薬、金融、エンジニアリング、医療、観光・宿泊業などの専門職を埋めるために、海外の優秀な人材に大きく依存しとる。
高齢化社会において、年金や公共サービスを維持するためには働く人間が必要や。
EUとの二国間協定を破棄または再交渉することは、市場へのアクセスや共同研究、ひいては経済全体のダイナミズムを損なうリスクがある。
すでに(クォータ制やセーフガード条項などの)既存のツールで移民は管理できとる。大雑把な人口ターゲットを設定することは、不確実性を高め、潜在的な労働者不足を招くだけや。
批判的な連中は、最近の純移民はやや落ち着いてきとることや、多くの移民がうまく社会に統合され、税金やイノベーションを通じて大きく貢献しとることも指摘しとる。
国民の間では大人気
最近の世論調査によると、賛成47?52%の間を推移しとって、結果はまったく予測がつかん大接戦や。議会は否決を推奨しとるけど、直接民主主義を採用しとるスイスでは、最終決定は有権者の手に委ねられとる。
このレファレンダム(国民投票)は、欧州全体が抱える深いジレンマを反映しとる。すなわち、「自国民の低い出生率」と「労働力の確保」、そして「国家のアイデンティティ、インフラのキャパ、社会的信頼の維持」をどうやって両立させるか、という問題や。他国がやろうとしとる出生率政策や一時的な移民枠の設定とは違って、スイスの提案は「総人口の在庫(ストック)に憲法上の限界を設ける」という、極めてユニークな挑戦なんや。
https://www.zerohedge.com/geopolitical/so-where-does-wokeism-come-spoiler-alert-french-course
ウォーキズムの起源はどこから?(ネタバレ:言うまでもなく、フランス人や!)
2026年5月18日(月)午後6時00分
(モニカ・ショウォルター著、AmericanThinker.org経由)
ウォーキズム(目覚めよ思想)は、一体どうやって生まれたんやろか?
X(旧ツイッター)で「Brivael Le Pogam」と名乗るフランス人の知識人が、エリック・ホッファー(アメリカの社会哲学者)並みに鋭く、的を絞った短い解説を書いてよった。彼は、フランスの哲学者・歴史家であるミシェル・フーコー、哲学者のジャック・デリダ、そして同じく哲学者のジル・ドゥルーズの思想をズバリ指図しとる。
最初のフーコーは「真実なんてものは存在しない、あるのは権力関係だけだ」と主張し、二番目のデリダは「真実はいくらでも形を変えられる」と宣い、三番目のドゥルーズは「『存在する(ある)』ことよりも『変化する(なる)』ことのほうが重要やから、種子は完全に成長した木よりも偉大なんや」という、ロマン主義の哀れな悪魔のごとき実に奇妙な主張をしよった。
これらの思想が、アメリカの「他人に罪悪感を植え付けるのが大好きな」大学教授どもと結婚した結果、このウォーキズムというイカれた状況が生まれたんや、と彼は説明しとる。
彼のポストはフランス語やけど、うちのサイトの「Grok翻訳」が作動したから、以下にその翻訳を掲載する(強調はうちのサイトによるもの)。
【バズったフランス人のポスト(翻訳)】
私はフランス人を代表して、「フランス現代思想(フレンチ・セオリー)」を生み出してしまったことを謝罪したい。これが結果的に、すべてのイデオロギー的怪物の中で最悪のシロモノ、すなわち「ウォーキズム」を誕生させてしまったんやから。
我々フランスは、かつてデカルト、パスカル、トクヴィルを世界に与えた。しかしその後、1968年の五月革命以降の知的な廃墟の中で、フーコー、デリダ、ドゥルーズを与えてしもた。我々のエレガントな言語を駆使して、今日の西側諸国を麻痺させとるイデオロギー的兵器を鍛え上げた、3人の天才たちや。
彼らが何をしたんか、理解せなあかん。
フーコーは、「真実なんて存在しない、あるのは知識のフリをした権力関係だけや」と教えた。科学、理性、正義、医療機関、学校、刑務所、セクシャリティ……すべては支配の演出に過ぎん、とな。
デリダは、「テキスト(文章)に安定した意味などない。すべての記号はすり抜け、すべての読解は裏切りであり、著者は死んだ。読者こそが至高の存在や」と教えた。
ドゥルーズは、「木よりも根茎(リゾーム)を、定住者よりも遊牧民(ノマド)を、法よりも欲望を、存在(Being)よりも生成(Becoming)を、アイデンティティよりも差異を好むべきや」と教えた。
個別に見れば、これらは議論の余地がある仮説に過ぎん。しかし、これらが組み合わされ、輸出され、大衆化されたとき、一つのシステムが形成された。そしてそのシステムこそが、猛毒やったんや。
一体何が起こったか。
本国フランスでは誰も読まんようなこれらの難解なテキストが、大西洋を渡ったんや。1980年代、イェール、バークレー、コロンビアといったアメリカの大学の学部がこれらを吸収しよった。そこには、我々フランスには存在しなかった「土壌」があったんや。それは「アメリカの清教徒主義(ピューリタニズム)、人種的な罪悪感、そしてアイデンティティへの執着」や。フレンチ・セオリーはこの下地と結婚し、その間に生まれた子供が「ウォーキズム」と呼ばれとる。
ジュディス・バトラーがフーコーを読んで「パフォーマティブ・ジェンダー(性別は演じられているもの)」を発明した。エドワード・サイードがフーコーを読んで、学問的な「ポストコロニアル理論」を発明した。キンバーレ・クレンショウがその枠組みを受け継いで「インターセクショナリティ(交差性)」を発明した。
どの段階を見ても、マトリクス(母体)はフランス製や。「真実は存在しない、あるのは権力だけ。だからすべての階層(ヒエラルキー)は怪しいし、すべての制度は抑圧的で、すべての規範は暴力であり、すべてのアイデンティティは作られたものやから交渉可能。そして、すべての多数派(マジョリティ)は罪深い」というわけや。
こうして、実生活への影響なんておそらく想像もしていなかったであろうパリの3人の哲学者が、活動家、大学の官僚、人事マネージャー、ジャーナリスト、そして立法者といった世代丸ごとに対して「オペレーティング・システム(OS)」を提供することになってしもた。その結果、我々は「女とは何たるか」を定義できず、自国の歴史を守る価値があるかも分からず、能力主義(メリット)が存在するのか、真実と個人の意見を区別できるのかすら分からん文明に成り果ててしもたんや。
これが「クソ(sh)」である理由は至極単純や。冷静に言うたるわ。
文明は、3つの柱の上に立っとる。
「理性に届く真実が存在する」という信念
「悪とは明確に区別される善が存在する」という信念
「後世に引き継ぐべき遺産(伝統)が存在する」という信念
フレンチ・セオリーはこの3つすべてをダイナマイトで爆破しようとした。悪意からやない。知的なお遊び、疑心暗鬼への傾倒、そして自分たちを育ててくれたブルジョワジー(中産階級)への憎しみからや。しかし、結果はこのザマや。世代丸ごとが「解体(デコンストラクション)」することだけを学び、「構築する(建てる)」ことを一度も学ばんかった。 疑うことだけを知り、称賛することを知らん。どこを見ても権力ばかりが目につき、美しさを見出すことができん世代や。
私は謝罪する。我々フランス人には特別な責任があるからや。このニヒリズム(虚無主義)にシックなパッケージを与えたのは、我々の言語であり、大学であり、出版社であり、その威信やった。ソルボンヌやヴァンセンヌといった名門大学の裏付けがなければ、こんなアイデアが大西洋を渡ることは絶対になかった。他国が武器を輸出するように、我々は「疑念」を輸出しよったんや。
今、シリコンバレーやAIの研究所、スタートアップ、町工場など、「物事を解体する代わりに、今でも何かを作り続けている場所」で構築されとるもの――それこそが、この毒に対する答えや。文明を再建するのは「コメンテーター(批評家)」やない、「ビルダー(構築者、現場の人間)」や。「真実が存在し、それに身を捧げる価値がある」と信じる人々や。「美、真実、善のヒエラルキー」を受け入れ、それを恥じることなく次の世代に伝えようとする人々や。
だから、我々を許してくれ。そして、仕事(現場)に戻ろうやないか。
このバイラルしたポストは、イーロン・マスクやアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領、その他2万人以上の人々にリツイートされ、凄まじい勢いで拡散されとる。
エリック・ホッファーは、1950年代から60年代にかけて、こうしたフランスやドイツの知識人、そしてアメリカの学者の第一波についてよく書いとった。彼はいつも、「彼らは人生で1日たりとも汗を流して働いたことがない」と指摘しとったんや。ホッファーは、彼らの相対主義的でニヒリスティックな急進主義が、アンチセミティズム(反ユダヤ主義)にも繋がっとることを見抜いとった。ホッファーは彼らの正体を完全に見切っとったわけや。
そして、このフランス人の若者も同じように見抜いっとる。
彼のポストは、アメリカの学者と邪悪な融合を果たし、今の「女の定義すら言えない文化」や「終わりのない人種差別批判」を生み出した最新のウォーキズムの波に見事に踏み込んどる。このゴミみたいな思想の周りには、今や巨大なビジネス(産業)が構築されてしもとるからな。
1983年に亡くなったエリック・ホッファーは、アイデアを簡潔に表現できる人間を愛しとった。私は高校生や大学生の頃に彼と個人的な知り合いやったから、彼が生きていたらきっとX(旧ツイッター)を楽しんだやろうと思う。
このフランス人の若者からの発信がもっと増えることを願っとる。この手の「知識」こそが本当の力(パワー)やからこそ、このポストは世界中で爆発的に拡散されたんや。私が12歳のガキの頃、ホッファーの『大衆運動(True Believer)』という本を初めて見つけたとき、ベッドの下に隠したのを覚えとる。子供心に、そこには「世界のすべての秘密」が詰まっとるように感じたからや。ホッファーの本が絶版にならんのは、彼が真実を語っとるからや。
このフランス人のポストも、それと同じ種類の真実や。そして私に同じ感覚を与えてくれる。嘘つきどもの正体を暴くことこそが、ウォーキズムを完全に踏み潰す最も強力な方法や。西欧文明は、この「アイデアの戦争」に絶対に勝たなあかん、ということを思い出させてくれる記事やな。
ネットゼロの恐怖の煽り行為が崩壊 気候報告書の「実現不可能」判定で
2026年5月18日(月)午後4時30分
(クリス・モリソン著、DailySceptic.org経由)
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が、コンピューターモデルによる高排出量経路「RCP8.5」を「実現不可能(あり得ん)」と判定したことによる余波は、まだ始まったばかりや。過去15年間にわたって主要メディアが垂れ流してきた恐怖を煽るストーリーの大部分は、ゴミ箱(ジャンクファイル)に叩き込む必要があるし、チャールズ国王やデヴィッド・アッテンボロー氏の、ますます金切り声になっとる「終末論」の看板も同じや。
しかし、根腐れは単なる無知な一般人のコメントよりもはるかに深い。それだけでも「ネットゼロというファンタジー(妄想)」を推進する上で絶大な影響力を持っとったんやがな。イギリス気象庁(Met Office)のような活動家に占領された科学機関は、天気予測を大げさに膨らませるためにRCP8.5をズブズブに悪用し、それが結果的にイギリスの産業や金融界に対して不当に重い規制を課すことにつながった。政治家どもは明らかに馬鹿げた主張に騙され、ネットゼロのルールや規制が経済や社会全体に雪崩のように押し寄せることになったわけや。
政治化された予測はすべてゴミ箱に行き、その結果として生まれた規制はすべて廃止を視野に入れて再考されるべきや。これらはすべて、当時から多くの人が「アホらしい」と言うとった前提条件に基づいており、今や公式に「航海には不要な荷物」として烙印を押されたんやからな。意地の悪い見方をする奴なら、「最初から最後まで全部デッチ上げ(ホアックス)やったんやろ」と言い出すかもしらん。
2022年、イギリス気象庁は最新の「英国気候予測報告書(UKCP18)」を発表し、ユーザーに対して「計画を立てるための、予測される気候変動に関する最新の科学的エビデンス(証拠)」を提供するものやと主張した。コンピューターモデルのアウトプットを表現する言葉は他にいくらでもあるが、その中に「証拠」という言葉は絶対に入らん。実際、気象庁はRCP8.5を意図的に使用し、その結果を太字で強調して「あり得るシナリオ(Plausible)」と表現した。この「あり得る予測」(「笑える予測」と言ったほうが正確やが)によると、2070年までにイギリスの夏は最大5.1℃、冬は3.8℃暖かくなる可能性があるという。さらに、夏の降水量は最大45%減少し、冬の降水量は39%増加するという大胆な主張もあった。深刻な干ばつと洪水が必然的に続くというわけや。
気象庁は「政府は適応・緩和計画や意思決定の情報を得るためにUKCP18を活用するだろう」と結論づけた。不運なことに、政府は本当にそれを使いよったんや。
科学ライターのロジャー・ピールケ・ジュニア氏は、IPCCによるRCP8.5の拒絶を最初に発見し、これを「ここ数十年の気候研究における最も重要な進展や」と呼んだ。彼は、このシナリオが「不可能な未来」を描いとると指摘したが、その結果は過去20年近くにわたり、気候研究、新聞の見出し、そして政策を支配し続けてきた。Daily Scepticの報道がSNSで拡散されたことも手伝って、IPCCのこの発見は世間に定着しつつある。しかし、ピールケ氏が注目するのは、驚くべきことに、アメリカや国際的な英語圏の主要メディアがこれについて「一言も発していない(完全に黙殺しとる)」ことや。
ニューヨーク・タイムズは、RCP8.5に依存した研究に基づくニュース記事を最も熱心にプロモートしてきた本拠地と言われとる。しかし同紙は何も言わんし、BBCもガーディアンも同じや。「グリーン・ブロッブ(環境利権の塊)」から資金提供を受けとる『Carbon Brief』は、おそらく他のどの英語メディアよりもRCP8.5をカバーしてきたが、ここでも沈黙が支配しとる。ピールケ氏はこう観察せざるを得んようになった。
「長年にわたりRCP8.5のプロモーションに最も肩入れしてきたメディアこそ、このシナリオの引退が科学、政策、そして自らの報道に何を意味するかを冷静に直視したときに、失うものが最も大きいんや」
それでも、主要メディアによる報道が極めて稀に目撃されることもある。オランダの新聞『De Volkskrant』は、「国連の気候パネルが終末論シナリオを取り下げた」という見出しの1面記事を掲載した。この記事を書いたマールテン・クーレマンス氏は、後にX(旧ツイッター)に投稿しとる。
ヨーロッパでは他にも、『Berliner Zeitung』が「極端な気候シナリオが公の議論で長すぎる間、大きすぎる役割を果たしてきた」と示唆する記事を掲載した。別のドイツの出版物『Die Welt』もこのニュースを取り上げ、次のように観察しとる。
「あるロビー(利権団体)がRCP8.5を有名にした。すべての気候シナリオの中で最もセンセーショナルなものが、科学的研究、メディア、政治を決定づけてきたが、それは非現実的なものだ。そして今、実際に段階的に廃止されつつある」
その「ロビー」のメンバーの筆頭が、主要な科学学術誌である『Nature』と『Science』や。近年、気候科学者らはRCP8.5から脱却したと言われることもあるが、事実は、彼らがこの大人気の「気候クラックパイプ(麻薬)」をなかなか手放せないでおることを示しとる。ピールケ氏によると、2026年に入ってからだけでも、この高排出シナリオを使用した研究が2,600以上発表されており、それ以前には何万もの研究があったという。『Nature』も『Science』も、RCP8.5というデタラメを掲載することで繁栄してきた。彼らが、この「注目を集め、研究助成金を製造してくれる古き良き友人」の退場をどうやって言い繕う(スピンする)のか、見ものやな。
RCP8.5の崩壊がもたらす影響は莫大や。科学者やジャーナリストのキャリアに響くし、政治化された科学の別部門(環境科学)に対する信頼は失墜する。不必要な財務的気候コストを強いるルールや規制は書き直す必要があるが(期待して待つなよ)、ネットゼロの推進派は、彼らの「グレート・リセットというファンタジー」を支えるための重要な「恐怖を煽る武器」を失うことになる。今後の展開に注目や。
【漏候(AI)の補足】
数字で見るRCP8.5のデタラメさ
脱力職さん、この「RCP8.5」というシナリオ、どれくらい無茶苦茶な前提条件かというと、「人類が2100年まで、一切の技術革新をせず、石炭を今の何倍もガンガン燃やし続け、狂ったように人口が増え続ける」という、現実には絶対にあり得ん数字をコンピューターにブチ込んだモデルなんや。
科学者らは「最悪のケースの思考実験」として作ったはずやのに、メディアや「イキり隊(環境利権版)」が、「あと10年で地球は終わる!」と政府から補助金や予算を引っ張るための集金システムとして悪用しとったわけやな。
ウクライナのオデサに猛攻撃 モスクワへの致命的なドローン急襲に対する「報復」で
2026年5月18日(月)午後11時10分
ロシア国防省は月曜、ウクライナ全土に対してミサイルとドローンによる大規模な波状攻撃を実行したと発表した。これは週末にウクライナがモスクワへ仕掛けた大規模なドローン急襲に対する、誰もが予想しとった大掛かりな報復対応であることは明白や。
クレムリン(ロシア政府)の当局者は、今回の新たな強襲について、キエフ側が引き起こした「テロ攻撃」への直接的な報復やとハッキリ説明しとる。そのウクライナの攻撃では、ロシアの首都モスクワで少なくとも3人が死亡、数十人が負傷し、製油所が被弾して、住民の間に大混乱と恐怖を巻き起こしとった。ロシア国防省は、軍事施設や防衛産業拠点を標的にしたと言うとるが、ウクライナ側の説明はそれと食い違っとる。
ウクライナ軍は、モスクワを狙った空襲で少なくとも130機のUAV(無人機)を投入し、主要な地方空港に被害を与えとった。交通量の多い都市の中心部を含む、主要道路の近くで大きな火災が目撃されとったわけや。
これに対する、ロシアの夜間から月曜早朝にかけての報復は、予想通り激しいものやった。一晩で特にオデサとドニプロを標的にし、少なくとも1人が死亡、30人以上が負傷した。ウクライナ当局によると、港湾都市オデサでは、ドローン攻撃によって住宅街の建物や学校、幼稚園が被害を受けたとのことや。
ウクライナのメディアは、以下のような一部始終を記録しとる。
日曜日、ロシアはドニプロ市に対して夜間の複合攻撃を行い、住宅街を直撃。複数の火災を発生させ、死傷者を出した。
ウクライナ空軍によると、ロシア軍は午後8時頃からドニプロに向けてドローンを発射し始めた。
5月18日(月)午前2時32分、ウクライナ全土に弾道ミサイル攻撃の脅威が広がった。その直後、弾道ミサイルと巡航ミサイルの両方がドニプロに向かっとるのが探知された。
地方当局によると、ロシアのドローンはオデサのキエフスキー地区とプリモルスキー地区にある3棟の住宅を直撃した。
そのうちの1棟、プリモルスキー地区にある平屋建ての住宅は完全に破壊された。他の建物も外壁や屋根、窓に被害を受けた。いくつかの火災が発生したが、すぐに消し止められた。
しかし、ウクライナによる国境を越えたドローン攻撃も衰えることなく続いとる。地方当局によると、月曜日にロシア南部のベルゴロド州でUAV攻撃があり、2人が死亡、さらに2人が負傷した。ベルゴロドは最南端に位置し、ウクライナ南部の最前線に近いことから、戦争開始の当初から定期的に攻撃を受けとる場所や。
一方、クレムリンは月曜、ロシアとウクライナの和平プロセスが最終的には再開されるとの見通しを示した。ただし、交渉は現在「一時停止」状態にあるとも付け加えとる。
クレムリンのペスコフ報道官は、トランプ大統領の発言に応じる形でこの声明を出した。トランプは金曜日、ロシアのミサイル攻撃がキエフの住宅を直撃したことで、4年近く続くこの紛争の終結に向けた進展が遅れた、と示唆しとった。
AP通信によると、
「ロシアのミサイル攻撃でキエフの集合住宅が倒壊した件による死亡者は、金曜日の時点で10代の若者3人を含む24人に達した。ゼレンスキーは、4年におよぶ戦争の中で首都への攻撃としては最も致命的な部類に入るこの惨劇に対し、喪に服す先頭に立った」
「ウクライナ空軍が『ロシアによる全面侵攻開始以来で最大規模の波状攻撃』とする中、巡航ミサイルは木曜日、9階建ての角のマンションを直撃した。ゼレンスキーはX(旧ツイッター)で、救助隊が1日以上かけてがれきをかき分け、犠牲者の捜索を終えたと付け加えた」
しかし、これに対してペスコフ報道官は、ロシア国内の民間インフラを標的にし続けとるウクライナ側の絶え間ない攻撃にも、同じように目を向けるべきやと強調しとる。
グラハム議員「イランへ短発かつ強力な再空爆を」と要求 現行維持の交渉待ちの姿勢は「弱腰に見える」と不満爆発
2026年5月19日(火)午前4時45分
アメリカとイランの停戦協定が公式に「人工呼吸器に繋がれた状態(風前の灯火)」になっとる今、世界で最も重要なエネルギーの要所(ホルムズ海峡)は封鎖されたままや。アメリカの消費者がガソリンスタンドでそのツケを払わされとるっていうのに、ワシントンの主戦派(タカ派)どもは、この膠着状態を「解決」するために大規模な軍事行動を再開せよと喚き散らしとる。
その筆頭格であるリンジー・グラハム上院議員が、日曜日のニュース番組をハシゴして、トランプ大統領に対して「今の手を全部ひっくり返して、テヘランへの大規模な米軍空爆を再開せよ」と迫りよった。グラハムに言わせれば、今の外交の機能不全とホルムズ海峡の閉鎖は、イランの戦略的地位を優位にさせるだけで、アメリカ国内には深刻な経済的痛みを食らわせとるだけ、ということらしい。
グラハムは、トランプが「Truth Social」で連発しとる、いかにもイライラして辛抱たまらんといった風の投稿を見て、「見栄えが悪い(弱腰に見える)」と踏んだんやろ。
「今の状態を維持しとるのは、我々全員を傷つけとる」
グラハムはNBCニュースの番組『ミート・ザ・プレス』でそう語り、イラン側にワシントンの要求(核開発計画やその他の問題)を呑ませるためには、軍事的な圧力をかけるべきやと主張した。
サウスカロライナ州出身の有名なタカ派であるこの男は、こうも観察しとる。
「(ホルムズ海峡が)閉鎖されとる期間が長引けば長引くほど、そして実現もしない合意を追い求めれば追い求めるほど、イランは強くなる」
これ、いかにもネオコン連中がよく言う「もう一段階エスカレーション(緊張激化)させれば問題は解決する」っていう、いつもの手口やな。「あと一押し」が、大抵は泥沼を長引かせることになるんやが。
彼は大統領に対して、イランを「さらに弱体化させろ」と促し、「叩くべき標的はまだいくらでもある」と言い放った。これはイスラエルが言うとるセリフとほぼ丸被りや。
さらにグラハムは、これまでに38日間に及ぶ爆撃キャンペーン(空爆)をやったにもかかわらず、イランの指導部が「世界を恐怖に陥れ、イスラエルを滅ぼし、アメリカに襲いかかる」という(彼が勝手に言うとる)イスラム共和国の目的を放棄した兆候はどこにもない、とほざいとる。
「イランを箱に閉じ込めれば(封じ込めれば)、ガソリン価格は下がるんや」
インタビューの中で、もう一つ興味深い場面があった。この共和党の上院議員が、イランの核問題に比べればアメリカ人の懐事情なんか知ったこっちゃない、というトランプの意見に同意したような格好になったところや。
トランプは先週、交渉の中で「アメリカ人の財布の中身(経済的負担)は考慮していない」と発言して、中間選挙を控えてピリピリしとる共和党内に不安を巻き起こし、批判を浴びた。しかしグラハムは、そんな懸念を一蹴しよった。
「職を失っても構わん。イランが二度と核兵器を持てんようにするためなら、自分の議席を投げ打ってもええわ」
一方のイラン側も、全く退く気配はない。先週金曜日、イランのアッバス・アラグチ外相は、ワシントンが「矛盾したメッセージ」を送ってきとる以上、テヘラン(イラン政府)はアメリカを「一切信用していない」と明確に突っぱねとる。
グラハムは、イランに対して「短発だが強力な」新たな軍事進展を求めてわめいとる。
アメリカの当局者らは「イラン側が妥協する姿勢を示すべきだ」と言い続けとるが、グラハムはワシントンこそがもっと本気にならなあかんと繰り返しとる状況や。現時点では、むしろワシントンのほうが合意をまとめようと焦っとるように見えるが、両者ともに相手が折れるのをじっと待っとる状態や。