2026年8月23日日曜日

BORZZIKMAN:ロシアが初めて「スキフ」複合施設を稼働させて、西側に痛烈な一撃を食らわせたっちゅう話やで

https://www.youtube.com/watch?v=aQMJcr4yGb0

西側による厳しい経済制裁にもかかわらず、ロシアの技術発展は減速するどころか、むしろ勢いを増しとるんや。

アメリカとそのいわゆるヨーロッパの同盟国にとって残念なことに、ロシアの技術者たちは相変わらず革新的な開発で西側を驚かせ続けとって、ロシアの世界的超大国としての地位を大いに高めとるんやで。

そんなわけで数日前、ロシアの技術者たちが「スキフ」という名前の独特な科学複合施設の建設を完了したんや。わしの真実求める仲間たちよ、ロシアの技術者が開発したこのスキフ計画は、ロシアが宇宙開発、航空、造船、原子力エネルギーその他重要な分野向けに、最先端かつこれまで知られとらんかった新素材を設計できるようにするもんやで。まあ、わしの仲間たちよ、この動画では、厳しい経済制裁の最中にロシアの技術者たちがどうやってこの独特な科学複合施設スキフを作り上げたんか、そしてなぜそれが西側をここまで驚かせたんかを詳しく説明するで。ほんで、この動画の最後には、スキフ計画の本当の目的についての重要な情報も手に入るはずや。

そんなわけで8月18日、ナヴァシルク地方で、大規模な現代的ロシア科学複合施設スキフの盛大な開所式が行われたんや。スキフ計画はロシア初の第4世代プラスのシンクロトロン放射光源やねん。

簡単に言うと、シンクロトロンっちゅうのは強力なX線源のことで、ロシアの科学者たちがあらゆる物質の内部を覗き込んで、原子レベルまで詳細に研究できるようにするもんやで。結果として、ロシアの科学者たちは、これまで人類に知られとらんかった新素材や新技術を生み出す基本原理を理解する機会を得ることになるんや。わしの仲間たちよ、話の内容が分かるように、この最新のロシア製シンクロトロン複合施設がどう動くんかを簡単な言葉で説明してみるで。

電子は線形加速器で生成されるんや。この電子は一本のビームにまとめられて、2億電子ボルトのエネルギーまで最初の加速を受けるんやで。その後、このビームはいわゆるリング・ブースターに送り込まれて、そこで30億電子ボルトの稼働エネルギーまで加速されるんや。それから電子ビームはメインの蓄積リングに送られて、そこで磁場を通過してシンクロトロン放射を発生させるんやで。

注目すべきは、メインリングの周りに7つの実験ステーションがあって、それぞれが独自の研究を行っとることや。例えば、強力な爆発、高温、パルス衝撃荷重の条件下での物質特性の研究なんかがこれに含まれるんや。

わしの真実求める仲間たちよ、スキフ科学複合施設の建設中、ロシアの技術者たちは非常に厳しい課題に直面したんや。実は、この計画を実現するには、あらゆる面で非常に高い精度が求められたんやで。

ロシアの技術者たちは、電子ビームのパラメータのわずかな変動でさえシンクロトロン放射の特性に影響を与えて、実験結果を歪めてしまう可能性があることをよう分かっとったんや。そこでロシアの技術者たちは、科学複合施設の建物の下に厚さ15メートルの多層基礎を設置することにしたんやで。それに加えて、高価な光学機器のために、ロシアの技術者たちはカレリアン花崗岩製の何トンもある台を作ったんや。シンクロトロン蓄積リングについては、長さ4.7メートルごとに70ミクロンの精度で完全に水平な115個の支持台の上に載っとるんやで。

注目すべきは、ロシアの技術者たちがこの科学複合施設スキフの建設を2020年に開始したことや。この施設の建設が始まった当初から、西側はロシアが計画を完成させるのを阻止するためにあらゆる手を尽くし始めたんや。そんなわけで2020年11月、アメリカと他の西側諸国はこのロシアの計画に対して厳しい制裁を課したんやで。

さらにアメリカは、すべての西側諸国に対して、ロシアへの必要な機器や電子部品の供給を完全に停止するよう命じたんや。結果として、ロシアのすべての科学機関は力を合わせて、独自の電子部品と必要な機器を開発し、ロシアの科学複合施設の建設を続けなあかんかったんやで。

注目すべきは、ロシアの技術者たちが本物の英雄やっちゅうことや。5年間、彼らは休みもなく過酷な条件の中で働いたんやで。せやけど、西側にとって残念なことに、ロシアの技術者たちはこの任務をやり遂げて、科学複合施設スキフの建設を無事に完了させたんや。今、ロシアの技術者たちは必要な設備を設置する準備をしとって、今月末までに最初の科学実験を開始する予定やで。せやけど、西側にとっての悪い知らせはそれだけやなかったんや。実は、ロシアの計画スキフには、もう一つ非常に重要な意味があるんやで。

わしの真実求める仲間たちよ、現在世界にはシンクロトロン複合施設はわずか50基しかないんや。そのうち2基がロシアにあるんやけど、これらの施設は1980年代に建設されたもんやったんや。その技術的特性は現代の西側の類似施設に比べてかなり劣っとったんやで。

この関係で、ロシアの科学者たちはこれまでずっと西側の科学複合施設で研究を行わなあかんかって、それが多くの困難を生んどったんや。例えば、ロシアの科学者が西側の科学複合施設で実験を行うためには、アメリカやヨーロッパ諸国は詳細な計画書の提出と厳格な競争選考プロセスを経ることを要求しとったんやで。

さらに2020年、アメリカとヨーロッパ諸国はロシアの科学者による西側の科学施設へのアクセスを完全に遮断したんや。アメリカの直接の命令で、ロシアの科学者たちは大型ハドロン衝突型加速器計画からも追放されたんやで。ロシアがその建設に積極的に参加しとったにもかかわらずや。せやけど、アメリカや他の西側諸国のこういう行動は、ロシアに大きな損害を与えることには失敗したんや。それもすべて、ロシアの技術者たちが科学複合施設スキフの建設を始めたおかげで、これがロシア初の現代的なリング型光子源になったんやで。

この関係で、トップクラスのロシア人専門家たちが西側諸国を離れてロシアに戻り始めたんや。さらに、科学複合施設スキフの完成によって、ロシアはこの分野で西側との差を縮めるだけやなく、この分野でリードを取るための理想的な橋頭堡を築くこともできたんやで。

実は、西側の類似施設とは違って、ロシアのスキフは記録的な高輝度放射を誇っとるんや。結果として、ロシアの科学者、医師、生物学者、化学者その他の専門家たちは、アメリカや他の国では実行できへんような独自の実験を行う機会を得ることになったんやで。簡単に言うと、ロシアの科学複合施設スキフは、世界中から最高の科学者を引き寄せる真の磁石になったっちゅうこっちゃ。

まあ、わしの仲間たちよ、見ての通り、状況は根本的に変わりつつあるんや。今や世界中の最高の頭脳がロシアにやってくる番であって、その逆やないんやで。同時に、ロシアの技術者たちは他のメガ科学プロジェクトも作り上げとって、例えばモスクワのシンクロトロン自由電子レーザーや、ペテルブルクの原子炉「PIK」なんかがあって、ロシアの科学者たちはすでに現代的なビーム研究施設を使ってユニークな実験をいくつも行っとるんや。

こういうことすべてが、ロシアの科学者たちに、これまで人類に知られとらんかった新素材を作り出すことを可能にしとって、これらの素材は次世代の宇宙船、潜水艦、航空機、船舶、兵器システムの開発に使われることになるんやで。こうしてロシアは、自分が誰にも依存せんと、みんなが一目置かなあかん真の世界的超大国やっちゅうことを、また証明したっちゅうわけや。

BORZZIKMAN:キエフでゼレンスキーの航空機工場が狙われて、1000フィートのキノコ雲火球が上がったっちゅう話やで

https://www.youtube.com/watch?v=m9OL9KjbX14

わしの真実求める仲間たちよ、ほんの数時間前、キエフへのロシア軍によるミサイル攻撃の詳細が明らかになってきたんや。結局のところ、ロシア軍は数波に分けてウクライナの首都にミサイルを撃ち込んだんやで。

最初の波は真夜中直後に起こったんや。確かな情報によると、15分以内にキエフはイスカンデルM弾道ミサイル8発、ジルコン極超音速ミサイル13発、北朝鮮製KN-23弾道ミサイル2発の集中砲火を浴びたっちゅうこっちゃ。その10分後、ロシアの軍艦が黒海から直接カリブル巡航ミサイル約30発をキエフに向けて発射したんや。その後、ロシアの戦略爆撃機約20機が飛び立って、Kh-101巡航ミサイルを何十発もキエフに向けて撃ち込んだんやで。

複数の情報筋によると、合計で70発以上のミサイルがウクライナの首都に降り注いだっちゅうこっちゃ。同時に、何百機ものロシアの自爆ドローンもこの攻撃に加わっとったんや。わしの仲間たちよ、この文脈で、わしは一つ非常に興味深い事実に注目してほしいんや。実は、キエフへの壊滅的なミサイル攻撃の1時間前に、ウラジーミル・プーチンが戦略開発・国家プロジェクト評議会の会議で演説しとったんやで。演説の中でプーチンは、外部からの圧力やキエフ政権によるドローン攻撃を含む様々な要因がロシアの経済指標に影響しとると述べたんや。

「ロシア経済はウクライナのドローン攻撃から致命的な影響を受けとるわけやない。とはいえ、こういう攻撃は確実にロシアに一定の損害をもたらしとる。ロシアの主権を強化して、防衛・安全保障分野と社会経済分野の両方で効率を高める必要性を改めて言うとくで」とウラジーミル・プーチンは述べたんやで。注目すべきは、プーチンの発言から60分後に、ロシア軍が70発以上のミサイルと100機を超える自爆ドローンをキエフに向けて発射したっちゅうこっちゃ。今回も西側の防空システムは、またしてもミサイルを一発も撃ち落とせへんかったんや。結果として、狙われた標的は全て見事に命中したんやで。

特に、独立系の監視サービスによると、「フォッジー・グループ」「ロゼトカ」「サンパーク」「ノヴァ・ポシュタ」といった企業の倉庫が何十棟も破壊されたことが記録されとるんや。

さらに、ロシアのミサイルとドローンは「エピツェントル」「ザムラー・グループ」「ノヴス」「エタロン」「FMロジスティック」「EVA」といった企業の物流センターも直撃したんやで。それだけやなく、「マヤーク」「ラジオメトル」「キエフ・アルセナル」「キエフプリボル」といった工場でも爆発が何件も記録されとるんや。ほんでここからが面白いところやで。

ウクライナの消防士がキエフ中心部と北部の重要施設での火災を消し止めようとしとった時、ジルコン極超音速ミサイル5発、イスカンデル弾道ミサイル3発、北朝鮮製KN-22弾道ミサイル2発、カリブル巡航ミサイル20発が同時にキエフの「スヴャトシンスキー」地区にあるアントノフ航空機工場を直撃したんや。多くの目撃者によると、このミサイル攻撃はあまりにも凄まじくて、工場の上空に1000フィートのキノコ雲火球が上がったっちゅうこっちゃ。わしの真実求める仲間たちよ、ロシアがアントノフ航空機工場に対してこれほど大量の強力なミサイルを使ったっちゅう事実は、この施設がロシア軍司令部にとって優先目標やったっちゅうことを示しとるんやで。

さらに、8月21日の朝、ウクライナにおけるロシア地下組織のコーディネーター、セルゲイ・レベデフ氏は、様々な種類の無人航空機の組み立てと生産に関わっとったNATO諸国出身の外国人技術者数十人が、この攻撃で死亡したと述べたんや。それに加えて、NATO諸国からの教官用に改装されたホテルの施設も工場敷地内で破壊されたんやで。合計で、このロシアによるアントノフ航空機工場へのミサイル攻撃で、何十もの作業場、倉庫、地下施設が破壊され、NATO諸国出身の技術者・軍事教官30人も命を落としたっちゅうこっちゃ。彼らは主にポーランド、ドイツ、フランスの市民やったんやで。

この文脈で、権威ある政治学者マラト・バシロフ氏の興味深い発言にも注目してほしいんや。特に彼は、最近のウクライナへのミサイル攻撃で、ロシアはウクライナの工場や物流センターだけやなく、アメリカ企業に属する施設も破壊しとると述べたんや。例えば、キエフだけでも「デュポン」「モンサント」「カーギル」といったアメリカ企業所有の施設がほぼ全て破壊されたんやで。結局のところ、ウクライナの農地の40%はアメリカ企業に管理されとって、つまりウクライナの収穫物の40%は西側のもんやっちゅうこっちゃ。せやけど、ロシアによるオデッサの海上封鎖と絶え間ないキエフへのミサイル攻撃によって、アメリカの企業は莫大な財政的損失を被り始めとるんや。まあ、わしの仲間たちよ、どうやらウラジーミル・プーチンはドナルド・トランプに本気で怒っとって、「アンカレッジの精神」を裏切ったアメリカ大統領に復讐したっちゅうことみたいやで。

一方で、戦争特派員たちはかなり衝撃的な発言をしとるんや。特に彼らは、ロシア軍によるウクライナの港湾に対する継続的な海上封鎖と、ウクライナ軍とNATO軍の物流網への絶え間ないミサイル攻撃によって、ウクライナ軍部隊は武器システムだけやなく食料供給の輸送でも大きな困難に直面しとると述べたんや。この文脈で、戦争特派員たちは、ウクライナ軍部隊の80%がすでに実際の飢餓状態にあることを確認したんやで。彼らによると、ウクライナ兵は食料だけやなく飲料水すらない状態に置かれとるっちゅうこっちゃ。結果として、ウクライナ兵はなんとか生き延びるために雨水を飲んだり、ネズミを狩ったりせなあかん状況やねん。この文脈で、ウクライナ兵がゼレンスキーに食料と水を提供してくれと文字通り懇願する動画がSNSに何十本も出回っとるんや。せやけど、ウクライナと西側メディアはこういう動画を公開せんと、ウクライナ軍があたかも勝利まであと一歩やと国民を説得し続けとるんやで。この状況で、ウクライナ兵の士気は急速に低下し続けとって、ウクライナ軍の脱走兵の数はすでに30万人を超えとるっちゅうこっちゃ。この中で、ロシア軍への寝返りを決めたウクライナ兵の数も急速に増えとるんや。例えば、2016年1月以降、50人以上のウクライナ兵がロシア側に寝返ったんやで。合計で、公開情報によると、1000人以上のウクライナ兵がロシア軍側で戦っとるっちゅうこっちゃ。同時に、この数字はかなり過小評価されとると報じられとって、それはロシアが多くのウクライナ兵や将校の名前を伏せとるからなんや。彼らの家族がまだキエフ政権の支配下にある地域に住んどるから、危険にさらさんためやねん。こうして、ゼレンスキーとその側近の日々は数えられとって、ウクライナはまもなくキエフの親西側傀儡から解放されるっちゅうことが明らかになってくるんやで。


2026年8月21日金曜日

ラリー・C・ジョンソン:ベッセントは分かってへんねん、イランには通貨兵器化しといて中国には従来通り頼るいうことはできひんいうことを

https://sonar21.com/bessent-doesnt-understand-the-he-cant-weaponize-the-dollar-with-iran-and-bank-on-it-with-china/

2026年8月21日

財務長官スコット・ベッセントの木曜日は、まるで二重人格みたいやったで。CNBCで「政権のイラン脅迫の後、なんで原油が跳ね上がったんや」と聞かれたら、ベッセントは分からんふりして「なんで原油がこんな跳ねたんか、よう分からへんわ」とほざいとった。同じ日の別のコメントでは、もっと踏み込んで「今日の原油価格の急騰、正直理解でけへんねん」言うて、ただのノイズやと片付けよった。どうやら自分がその数時間前に、アメリカがイランへの海上封鎖を継続して「史上最も厳しい制裁」を科すと発表して、「これはうまくいく」と言うたことすら忘れとるみたいやな。その前日にはトランプが「あらゆる国に対して行われた中で最も破壊的な経済作戦や!」と豪語しとった。

原油急騰の原因は、財務省の演壇に立っとった本人以外の全員にとって明白やったんや。イランはホルムズ海峡を封鎖し続けると宣言しとって、ワシントンはそれを緩めるどころかエスカレートさせとった。フォックスの共同司会者も「他の全員が何が価格を動かしとるか理解しとる」言うてたくらいや。ベッセントの困惑ぶりが注目に値するんは、それが原油だけの話やなかったいうことやねん。同じ週に、もう一つの市場が同じ政策に対して同じ判定を下しとった――しかもそれも、ベッセントが「自分は管理できる」と主張しとる市場やったんや。債券市場が投票しとって、世界最大の米国債保有国らが、静かに撤退へ向かっとったんやで。

8月17日、財務省が6月分の国際資本統計(TIC)を発表した。外国勢の米国債保有は9兆2990億ドルまで減少して、5月比721億ドルの減少――4か月で3回目の月次減少やった。売りを主導したんは二大公的保有国や。最大保有国の日本は保有を減らして、第3位の中国は保有額を約6330億ドルまで削減、前月の6590億ドルから減って、2013年のピークの1兆3000億ドル超からしたらほんの一部にまで落ち込んどるんや。ストック(残高)以上に目を引いたんはフロー(流れ)のほうや。米証券への外国勢の純流入は、たった1か月で566億ドルから68億ドルへと激減した。外国勢は一斉に投げ売りしとったわけやない――もっと静かで、ある意味もっと不気味なことをしとったんや。新しい国債をあんまり買わんと、既存の債券を満期償還のまま放置しとった。アメリカの財政赤字を許容できる金利で賄う原動力、その「限界的な外国勢の買い」いうもんが、薄うなっていっとったんやな。

その薄うなった買いの代償は、すぐに利回りに現れた。30年物米国債の利回りは約5.34%まで急騰――ほぼ20年ぶりの水準や――財務省が介入するまでその状態が続いた。40兆ドルの債務残高を借り換えせなあかん政府にとって、しかもその多くは10年債利回りが2%を切っとった時代に発行されたもんやから、利回りが1目盛り上がるたびに財政問題は複利で膨らんでいくんや。純利払い費はすでに2026会計年度の最初の10か月で約9630億ドル、連邦支出全体の約15%にまで達しとる。ベッセントが最も落ち着かせたい市場――政府の借入コストを決める市場――が、まさに落ち着きとは真逆のことをしとったわけや。

せやから同じ週に、二つの異なる指標から二つの結果が出たんや。ほぼ90ドルの原油は「海峡は封鎖されて戦争はエスカレートしとる」と告げとった。債券の売り込みと5.3%の長期債利回りは「世界がドルとドル建て債務のリスクを再評価しとる」と告げとった。ベッセントは前者を「理解でけへんノイズ」と呼んだ。後者については理論すら示しとらん――せやけど今週の行動を見りゃ、本人はちゃんと分かっとるいうことが分かるで。

8月19日、財務省は長期債の買い戻しを最低でも倍増させると発表した――1回あたり20億ドルから最低40億ドルへ――これは明確に、売りを食い止めて高騰した利回りを引き下げるためのもんや。それは一時的にはうまくいって、30年債は5.21%まで下がって、ドルも軟化した。その数週間前には、ベッセントは2011年以来初めてとなる日米共同為替介入に一役買っとって、円買いに乗り出しとった――しかもその資金源はユーロやったと言われとる――コストは50億から100億ドルほど。理由の一つは、円の暴落が続くと日本が通貨防衛のために約1兆1000億ドルの米国債を売却せなあかんくなる恐れがあったからや。

これはな、市場のシグナルを「謎」やと感じとる男の動きやないで。リアルタイムでスローモーションの資金調達大惨事を管理しとる男の動きなんや。市場もそれをそのまま読み取った。買い戻し発表の後、ブルームバーグのドル指数は3か月ぶりの安値まで下落。シティグループとドイツ銀行のアナリストらは「財務省の本当の狙いはドルを弱めて利回りを緩和することや」と結論づけた。ストラテジストらの判定は単刀直入やった――あるアナリストの言葉を借りりゃ、ベッセントは「ドルの強さをちょっとばかし犠牲にする」覚悟があって、「何かが逃がし弁にならなあかん」いうことや。別のアナリストは、この一連の介入を「政策当局がパニックになっとる」証やと呼んだ。40年のキャリアを持つ元財務省高官は、円介入を「軽率やった」と評した。通貨圧力を上っ面で誤魔化しても、それを実際に引き起こしとる財政再建の問題には何も対処せえへんからやいうのがその理由や。

ここに罠があるんや、しかも原油の罠とまったく同じ形をしとる。財務省が自分とこの長期債を買うことで利回りを人為的に下げれば、その債務を保有する魅力そのものが下がってしまうんや。これはベッセント自身が1年足らず前に支持しとった「規則的で予測可能な」発行方針からの逸脱やし、投資家の目には、政府が自分の借金をこっそり通貨発行で穴埋めしとるように映るんや。ドルを安定させるための道具が、まさにドルへの信認を蝕む道具になっとるわけや。ブルームバーグが言うたように、ベッセントの債券買いによる最大の敗者はドルそのものになりかねへんいうことや。

一歩引いて見りゃ、二つの話が一つに収斂するんや。ベッセントの財務省は、互いに矛盾する二つの作戦を同時に走らせとる。

一つ目の作戦はドルの兵器化や。封鎖、「史上最も厳しい制裁」、ホルムズ海峡をアメリカ領土やと宣言する脅し、「イランと商売するどの国も罰する」いう約束、中国の銀行と人民元建て原油取引を狙い撃ちにした二次制裁――そのすべてが、ドルシステムへのアクセスを強制の道具に変えとるんや。それこそが狙いなんやで。

二つ目の作戦は、世界がその同じドルへの信頼を持ち続けることを必要としとる――米国債を買い続け、財政赤字を賄い続け、外貨準備をドルで保有し続け、それによってアメリカの借入コストを低く抑え続けることをや。せやけどこの二つの作戦は両方とも成功するいうことはでけへんねん、なぜなら一つ目は、ワシントンの機嫌を損ねた国にドルシステムが何をしでかすか、地球上のすべての外貨準備管理者に見せつける生きた実演やからや。イランへのエスカレーションのひとつひとつ、イランと商売する中国への脅しのひとつひとつが、代替手段の広告になっとるんやで――CIPSを通じて人民元で原油を決済すること、米国債の代わりに金を保有すること、貿易全体をドルを迂回させて回すこと、そういう代替手段のな。自分とこの通貨を究極の兵器に仕立てておいて、敵にはそれを貯金箱として持ち続けてもらおういうんは虫が良すぎるやろ。

中国はこの矛盾が一番先鋭化しとるところや。なぜなら中国は、一つ目の作戦では悪役やのに、二つ目の作戦では欠かせん支柱でもあるからや。イラン産原油を買うとるいう理由で制裁対象にしたいのは中国やのに、ベッセント自身が認めとるとおり、その安定した購入がイラン産原油を安値に抑えて、テヘランをフル価格収入から遠ざけとるいう構図でもあるんや。それに中国は今なお、アメリカが借り換えせなあかん債務の外国人保有者の中でも最大級の存在なんやで。政権がちらつかせ続けとる「前例のない」措置――中国の大手銀行をドルシステムから締め出すこと――は、もし実際にやったら、アメリカの外部債権者の中で最大の相手に、ドルから急いで手を引く一番明確な理由を与えてまうことになるんや。武器と資金源が同じ国いうわけやな。

原油デスクから債券デスクまで通底しとるのは、支配を語る財務長官がおって、その本人が最も安心させなあかん二つの市場が正反対の値付けをしとって、それを見て「ノイズや」いう言葉に逃げ込む姿なんや。原油が急騰しとるんはトレーダーが混乱しとるからやない。海峡が封鎖されて戦争が広がっとるからや。外国の債権者らが手を引いとるんはデータを読み違えとるからやない。自分とこの通貨を兵器に仕立てて、その代償を隠すために自分とこの債券を買う政府を見て、「そんな通貨をあんまり保有せんとこ」と学習しとるからなんや。ベッセントは円を防衛して、買い戻しを倍にして、制裁は「うまくいく」と約束することもできるやろ。せやけど、ドルを対外的に兵器化しつつ、国内では同時にそれを頼りにするいうことは、両立でけへんねん。本人が「理解でけへん」言うとる急騰は、単純に、請求書が届いた音やねんで。

マイケル・ハドソン:同盟国が資産になるとき

https://michael-hudson.com/2026/08/when-allies-become-assets/

同盟国が資産になるとき

By Michael 水曜日、2026年8月12日

2026年7月22日

Glenn Diesen: おかえりなさい。今日はマイケル・ハドソン教授にお越しいただいとるんやけど、みんな彼の仕事をフォローすることをお勧めするで。概要欄にリンクを貼っといたわ。せやからわしも、最新情報をキャッチアップするために読んどるんや。せやから、また来てくれてありがとう、マイケル。また会えて嬉しいわ。

Michael Hudson: こういうニュースが起こっとる中で、ここにおれて嬉しいで。株式市場は上がっとる。みんな、この件で世界のインフレや為替レートに大した混乱は起こらへんって自信満々みたいやな。ほんまに驚きやわ。まあ、進行中の戦争について話しとるのに、市場はまるで、実際にはそんな重要やないっちゅうかのように振る舞っとるんやで。

Glenn Diesen: 彼らが妄想的なんか、それとも市場操作なんか、どう説明すればええんか分からへんわ。まあとにかく、これが今日話し合うことの一つやな。

数十年のグローバリゼーション、つまり市場統合と巨大な持続不可能な債務の蓄積の後、わしらは今、このアメリカ中心のグローバリゼーションの形態──アメリカを中心に世界を統合するモデル──が、どうやら自らを使い果たしたっちゅうことを目の当たりにしとるんや。アメリカの金融市場、アメリカドル、アメリカが管理する輸送回廊を中心にしたこのモデルが、今や経済戦争、さらには実際の戦争によって解体されつつあるんやで。

あんたもたぶん、スコット・ベセントとのインタビューを見たと思うけど、そこで彼は、イラン、ベネズエラ、ロシアへの戦争は全部アメリカドルを強化する経済的機能を持っとるって指摘しとったやろ。興味深いのは、これがある疑問を投げかけるっちゅうことなんや──いったいどこまで誰かがハンドルを握っとるんか、それとも、あんたにはアメリカの計画っちゅうもんが見えとるんか?

Michael Hudson: 長い計画があったんやで。

トランプを見下すのはとても簡単なんや、「トランプはイランとの戦争に負けとる」ってな。了解覚書全体が、実質的にイランへの屈服みたいに見えたやろ。ほんで、トランプがどんどん深みにはまっていこうとしとるのは無駄なことのように見えるんや。せやから、彼がアメリカをどんどん深みにはめとるんやから、彼には計画なんかあらへんに違いない、うまくいってへんからな、っちゅう思い込みになるんやで。

けど、計画はあるんや。トランプだけやなくて、特に彼の財務長官ベセントが、これが何なのかを非常にオープンに表明してきたんやで。トランプ自身、最初の政権時代、はるか2018年にすでにこの計画の概要を示しとったんや。彼が言うたのは、一番の目的は、アメリカの海外軍事支出──アメリカ中心の世界秩序、ドル化、アメリカ金融市場を強制しようとする試み──が、1950年以来アメリカにとって主要な国際収支の流出源やったっちゅうことに気づいたことやったんや。1971年にアメリカを金本位制から離脱させたのは、海外軍事支出やったんやで。

まあ、1971年からごく最近まで、金の代わりに何が取って代わったんや?アメリカは海外市場に金を注ぎ込んだんや。海外市場はこれをアメリカに還流させとった。最初は、ドルの現地受取人──企業、経済、政府──がドルを中央銀行に引き渡しとったんや。

中央銀行は何をするんや?まあ、前にも話し合ったし、わしの本『Superimperialism』でも論じたけど、海外の中央銀行はアメリカ財務省のIOU、財務省債、証券、短期債を買うとったんや。そんでここ数年は、この政府間の中央銀行還流の代わりに、海外の民間投資家がアメリカの株式や債券を買うようになったんや。この金全部が、主に債務によって押し上げられとったアメリカ株式市場に還流されたんやで。

アメリカの支配をなんとか維持するこの手段全部が、今や疑問視されとるんや。トランプが言うたのは──わしらがまずやりたいのは、海外でやっとるこの軍事支出を全部止めることや、っちゅうことなんや。彼はすでに最初の政権時代に、NATOから軍を撤退させることについて話しとったし、OPECを名指しにしとったんやで。彼は「わしらは中東・西アジアの防衛に大金を使っとるんや、そんで彼らは実際、何らかの形でわしらに払わなあかんことになるんや」って言うとった。

もちろん、それが1974、1975年のペトロダラー協定の発想全体やったんや。OPECは石油に望むだけの値段をつけてええけど、その石油収益をアメリカの金融市場、株式・債券に再投資する、っちゅうな。それは全部うまくいっとったんや。けど、それでも、アメリカは1970年代以降の間に、産業力を失い、債権国から債務国へと転落する債権国の力を失ってもうた。新しい戦略が必要やったんや。

去年、2025年末、アメリカはその戦略を明示したんや。それは、まあ、わしらはもう産業でも、金融市場ですらも世界経済への支配を維持できへん、アメリカをレンティア経済にするための一連の独占を確立せなあかん、っちゅうことやったんやで。

アメリカがコントロールしたい三つの分野は、まず第一に、長年の分野である石油や。前にも話し合ったな。アメリカは石油貿易をコントロールしたいんや、同盟国がアメリカの独占を妨げるような他の石油生産国と取引できへんようにするためにな。

あんたがやってきた番組やメディアの注目のほとんどが、イランとの戦い、特にイラン産石油、特に中国向けのイラン石油輸出の孤立化に集中しとる一方で、ウクライナを通じてロシアの石油精製所とガス精製所を爆撃するっちゅう、似たようなアメリカの攻撃もあったんやで。アメリカはウクライナに、正確にどこを爆撃すればええか示すための指導とミサイルを提供してきたんや、ホルムズ海峡の閉鎖──世界の石油貿易の20%──とイエメン人がサウジアラビアの西海岸輸出施設を削減したことでさらに5%──による石油価格の差し迫った上昇からロシアが恩恵を受けへんようにするためにな。

世界は非常に急激な石油価格上昇に直面しとるんや。アメリカはこれの受益者になりたいんや、特に液化天然ガス輸出を通じてな。西アジアでの戦争の結果としてのこの石油価格上昇の受益者は、ロシアやなくアメリカであることを確実にしたいんや。そんで今も、中国がこれを受け取れへんように孤立させたいんやで。

トランプは今年の初め、繰り返し、アラブOPEC諸国にアメリカの軍事費用を払わせたいって言うてきたんや。まあ、突然、トランプはイランが今、ホルムズ海峡経由の交通に通行料を課そうとしとって、それが年間約400億ドルを生み出すとイランが見積もっとるっちゅう事実に触発されたんやで。

トランプはついに、OPEC諸国にこの軍事費用──彼はこれを防衛やイランや他の攻撃者からこれらの国を守るガーディアン・エンジェルって呼んどるけど──を課す方法を見つけたんや。ほんで彼は数日前、ホルムズ海峡に通行料が課されることになる、って言うたんやで。国際水域に通行料を課すことは許されへんっちゅう国際法なんか忘れろ、通行料は課される。わしらがそれを得るんや、イランやない、ってな。

すぐさま、ルビオ国務長官が「ちょっと待てよ」って言うたんや、もしあんたが、アメリカがイランの代わりに通行料を得るって言うんやったら、それは国連海洋法条約が死んだっちゅうイランの主張を正当化することになるで、ってな。国連の規則は、国際水域には、トルコの黒海アクセス、エジプトの運河、パナマ運河みたいに、国連協定の署名国によって既得権として認められとる場合を除いて、通行料を課せへんっちゅうもんやんか。それが既得権として認められてへんのやったら、国際水域に通行料は課せへんのや。まあ、ルビオは「そんなこと言うわけにいかへん。イランが通行料を得るのを防ごうとする際にまだ使える国際法上の切り札は、一切譲れへんのや」って言うたんやで。

そんでトランプは前言を撤回したんや。翌日、数日前やけど、彼は記者会見を開いて、「よし、わしらはOPECアラブ諸国と新しい合意をしたで。彼らはガーディアン・エンジェルとしての防衛費用をわしらに払うことになるけど、通行料を通じてやない。彼らはアメリカに投資することになるんや、ちょうど1975年以降、サウジアラビアやOPEC諸国がここに石油輸出収益を投資したみたいにな。彼らはアメリカの産業にパートナーとして投資することになる」って言うたんや。

すでにこれは形になり始めとったんやで。例えばアマゾンは、バーレーンに自動知能──膨大なエネルギーを使うコンピューターの巨大なフィールド──に巨額の投資をしとったんや。それがアメリカが独占したがっとる二つ目の要素やねん。

石油貿易をコントロールして実質的にすべての還流石油輸出収益を自国経済のために得ることに加えて、アメリカは情報技術と関連するコンピューター化・インターネットの独占をコントロールしたいんや。これがアメリカの国際収支を安定させてきたものが、UAE、サウジアラビア、バーレーンを含む、アメリカの「ゴールデン・セブン」情報技術株、コンピューターチップ、アマゾン、グーグル、そしてインターネットや公共討論のすべて──X、フェイスブック、こういうもの全部──への巨額の民間海外投資と政府投資やった理由なんやで。

問題は、今これらの株が下がりつつあるっちゅうことなんや、アナリストらが気づいたからやで──まあ、これらの企業が、巨大な情報技術センターを建設した結果として期待しとった独占レントでの莫大な収益増加を実現するには、アメリカ国内ではできへん、なんせ電力もないし、この知能全部を作り出すコンピューターチップを冷やす水もないからな。せやから、アメリカが自国の産業、製造業をオフショア化してきたのと同じように、今度は自国の自動知能独占もオフショア化しとるんやで。

どこにオフショア化するんや?まあ、OPEC諸国、特にアラブOPEC諸国にや。せやから、さっき言うたように、バーレーンのアマゾンってことなんや。ここ2日間、アメリカはUAEと合意を結んで、「あんたらは、あんたらの場所でこの産業、この情報技術を建設する巨額のアメリカ投資においてわしらのパートナーになれるで。あんたらは自分らのエネルギーを一切輸出せんでええ。この巨大なアメリカの情報技術投資に電力を供給するために、国内でエネルギーを提供するだけや」って言うとるんや。

まあ、数日前、イランはバーレーンにあるアマゾンの情報技術投資に爆撃の焦点を当てたんやで。

イランの立場はこうなんや──まあ、わしらの戦略は何や?第一に、わしらはアメリカを西アジア地域全体から追い出したい。まずやらなあかんのは軍事基地を追い出すことや。イランはイスラエルを除いて、すべての軍事基地に対してそれをやったんや。爆撃したんやで。

そしてアメリカ陸軍、軍は完全に同意しとるんや。よし、わしらはそこの軍事基地を撤退させる、もう財政的に維持できへん、主にイランのミサイルから守れへんからやな、そのミサイルは思うがままにわしらの防衛を突破できることを示したんやからな。そんでイランはついこの3日間で、残っとったアメリカ軍基地を爆撃し終えたんやで。

けどイランはそこで言うんや、もしアメリカを西アジアから追い出すつもりなら、それは軍事基地だけやあかん。わしらはアメリカとそこの現地君主国との経済的・金融的共生関係全体を終わらせなあかんのや、ってな。石油輸出収益をアメリカの株式・債券に投資して、アメリカのAI産業とパートナーシップを組むこの共生関係の下では、彼らの心は金がある方について行くことになるんや。わしらはこの経済的共生関係を防がなあかん。アメリカ経済とこれらの経済の間には、一切のつながりがあってはならへん、そうすれば、わしらは実質的にこの地域をアメリカから解放できるんや。これが実は、この戦争の本質なんやで。

これはイラン側にとって存亡をかけた戦争として描かれてきたんや、なんせアメリカがイランに対して、ベネズエラにやったのとまさに同じことをしたかったからやねん。ベネズエラでやったみたいな、非常に速い戦争を望んどったんや。大統領を拉致して、石油をアメリカに引き渡すことに同意する政権交代を起こす。ベネズエラの石油輸出収益は全部、アメリカ財務省が運営するアメリカの銀行口座に入れられるんや。

数ヶ月前、財務長官ベセントは、イランを打ち負かしたら同じことをやるって言うたんや。6月17日の了解覚書が署名される直前、ヘグセスが出てきて、わしらはイランを征服して、イランの全石油収益を財務省口座に入れる政権交代を起こす、って言うたんやで。この口座はアメリカの輸出品やアメリカ製品を買うためにアメリカ国内で使わなあかんことになる、ってな。そんで交渉担当者らがこの了解覚書を作り上げたんや。

数日前、イランがその合意から撤退したように見えるんや、なんせアメリカが実際に合意の条件を満たすつもりなど一切なかったっちゅうことが明らかになったからやで。一つには、合意全体が、アメリカが同盟国、特にUAEとアラブOPEC諸国に差し押さえるよう指示した1000億ドルのイランの貯蓄のうち、少なくとも象徴的な金額である120億ドルの支払いによって動き出すことになっとったんや。

まあ、ヘグセスは、UAEと協力して「彼らに1ペニーも渡すな」って言うたんやで。せやから今、UAEやバーレーンや他の国々は「わしらはこの120億ドル、まして1000億ドルなんて、イランに返還せえへんで」って言うとるんや。「わしらはこう言うで、イラン、あんたはわしらを攻撃した。わしらがあんたを攻撃した時、あんたは反撃した。あんたの反撃はわしらへの攻撃なんや。わしらは、あんたがアメリカ、イスラエル、そしてわしら自身の軍事攻撃に対して自国を守った結果、わしらが被った費用への賠償が欲しいんや」ってな。ヘグセスはこれ全部を、実際、17日に署名された合意を交渉担当者らが起草した7月11日にすでに明言しとったんやで。これが実行される見込みなど一切なかったのは明らかや。

ホルムズ海峡での貿易をイランに管理させることに関しては、アメリカはイランに、通行料や、船舶の登録・調整といった海峡管理が行うようなことに対する行政料金すら課させるつもりなど一切なかったんやで。

アメリカ海軍は入ってきて、船舶を保護し、トランスポンダーをオフにしてオマーン沿岸近くを航行させることでイランの管理を破ろうとしたんや、そんで、了解覚書ではイランがホルムズ海峡経由のすべての船舶を管理することになっとると言われとるのに、これはイラン自身の領海には適用されへん、って言うたんやで。

ホルムズ海峡には二つの経路があることになるんや。イラン沿岸経路──これは国際水域やなくてイランの水域下にある──と、その間の国際水域についてはどうかっちゅうと、これは適用されへん、なんせ国連海洋法条約(UNCLOS)は、条項にすでに既得権として認められてへん限り、いかなる国も通行料を課すことを禁じとるからなんや。アメリカは「まあ、わしらはその協定に署名してへんのや。イランは署名しとるかもしれんけど、わしらは署名してへん。そんでイランはわしらと戦争状態にある」って言うたんやで。

いずれにせよ、この海洋法が通行料を課せへんと言うてへんからといって、わしら[イラン]や他の国が戦争状態で自らを守ることを妨げるもんやない。オマーンはわしらと戦争状態にある、なんせオマーンはミサイルや爆弾がわしらの領土に送られる出発点となっとるアメリカ軍基地を受け入れとるからやねん。せやから、もちろんわしらは海峡をコントロールする。これがイランが主張しとることなんや。

60日間の停戦期間が終わる時、イランはこの通行料を課すことを計画しとったんや。トランプは「あかん、あんたらは通行料を課せへんで。わしらが全費用を賄うための通行料を課すんや。そんでわしらは、この石油を輸出しとるアラブ諸国の石油輸出収益の20%を得るで。この価値の20%が全部わしらへの通行料として払われることになる」って言うたんや。まあ、それがこの直近の法的争いの本質なんやで。それで国際海洋法もあらへんことになる。それで了解覚書もあらへんことになる。

これがトランプの狙いやっちゅうことが分かるやろ。彼はイランを攻撃しとるのは、単に、わしらは何とかしてイランの軍を破壊できる、彼らの防衛を破壊できる、彼らのミサイルを破壊できる、わしらは民間人や病院や学校を叩いて住民を十分に意気消沈させて、アメリカ政権を入れたがるようにできる、そうしたらわしらが彼らをこれほど不幸にするのをやめてやるで、っちゅう思い込みに惑わされとるだけやない。これは全部幻想なんや。

けど、アメリカにとって、このイランへの戦いは、世界経済をどうコントロールするかというアメリカの計画にとって存亡をかけたもんなんや、それはイランにとって、バローチスタンやクルド人らからの侵攻を得ようとするアメリカの侵攻・分裂の試みに対して自国の主権と存在を守ることが存亡をかけたもんであるのと同じようにな。これがこの戦いの本質であり、なぜそれが延々と続くことになるのか、っちゅうことなんや。この延々と続くプロセスは石油貿易をブロックすることになって、石油の停止につながり、わしらが以前の番組で話し合った世界的生産危機と金融危機につながるんやで。

Glenn Diesen: もしわしがワシントンにおって、アメリカの地経学的支配を回復する方法についてトランプに助言しとったら、たぶん今彼らがやっとることをかなりの程度助言すると思うで。アメリカが技術的支配力を回復するために、国際輸送回廊、海上回廊をコントロールするために、この通貨でアメリカの金融的支配力を回復するために。あんたはアメリカのライバルを弱いままにしときたいんや。ライバル同士を分断したままにしといて、統合を防いで、そして家臣国を依存したままにしときたいんやろ。もしアメリカ支配のための新しい方式を持ちたいんやったら、これはええ道筋のように見えるわ。

彼らは実際、この論理を裏付けるコメントをよくするんやで、あらゆる国際水路は、たとえ海賊行為によってでも、アメリカの管理下にとどまらなあかんっちゅう発想やな。今わしらは、ベネズエラでの成功をどう測ったかの一部が見えとる、ベセントによると、彼らは今やドル建てで石油を売らなあかんことになる。彼らの収益はアメリカに投資されなあかんことになる。トランプ自身、ベネズエラからどれだけの金を搾り取れたか自慢しとったやろ。

ロシアについても同じことが見えるで、彼らのウクライナ代理を通じてロシアの石油精製所を焼き払うことについてどれだけコメントしとったか。ベセントは、戦争後、ロシア人はおそらく再びドル建てで石油とガスを売らなあかんように強制されるやろって発言したんや。そんでイランについては、リンジー・グラハムが指摘したように、そうや、イランは石油が豊富で、これが終われば今度はアメリカの管理下に入ることになる、ってな。

アメリカの指導者らはみんな、ある時点で同じ念仏を唱えとったやろ、つまり「短期的な痛み、長期的な利得」ってな。わしらはこれをコントロール下に置くことになる。アメリカの支配だけやなくて、石油はドル建てで売らなあかんくなる。アメリカが望んだ取引の一部──かなり公然と──は、イラン人が石油から得るもんは何であれ、ドル建てで売られるべきで、アメリカにイランへの農産物独占販売権を与えるために使われるべきや、っちゅうことやったんや。せやから、また、ドル建てで売って、アメリカ製品を買うために使う、ってことやな。

同時に、アメリカがイランを罰しとる時、彼らはユーラシア大陸を結ぶために使われとるすべての橋やもろもろを焼き払っとるんや。それはイランをロシア、中国などに結びつける一帯一路構想の一部やで。中東とヨーロッパにおけるアメリカの同盟国、あるいは家臣国は今、アメリカへの依存を高めるよう求められとって、アメリカはこれも収益化することになるんやで。つまり、彼らは今や、いわゆる「保護」全部に金を払わなあかんことになるんや。

例えば、イランへのこれらの戦争すべてについても同じことが見えるやろ、中国は石油の主要供給元から切り離されるべきや、っちゅうな。それに、当然、その技術開発は縮小されて、アメリカの技術的支配力を回復させることになるやろ。せやから、わしには彼らが何を狙っとるか分かるで。まあ、もし道徳を全部窓から放り投げて、世界覇権が主要目標やとしたら、これ全部完全に理にかなっとるんや。彼らがそれを声に出して言うとるっちゅう事実も、なかなか興味深いことやな。

わしの質問はこうなんや──アメリカがこれらの目標を達成する可能性はどれくらいや?そして何がうまくいかへんかもしれへんのや?なんせアメリカは中国の技術支配を打ち破りたかったんやけど、それが本当は実現不可能やっちゅうことが証明されたやろ。彼らはまた、ロシアが最後まで行く覚悟があるっちゅうことも見とる。

イランは打ち負かされてへん。彼らは諦めてへん。アメリカが何をやっとるか分かっとるんや。あんたが言うたように、イラン人は中東にあるアメリカのデータセンターを破壊する覚悟がある。彼らは、確かクウェートの淡水化プラントを叩き潰したと思うで、これはつまり、その国を実質的に消滅させることができるっちゅうことなんや。彼らはそのエスカレーションの梯子を登る覚悟があるんや、なんせ彼らにとってはすべてか無かやからな。

わしの質問はこうや──あんたは、アメリカがこれらの紛争──経済戦争であれ実際の戦争であれ、中国、ロシア、イランに対する戦争──の経済的結末をコントロールできる範囲について、どう見とるんや?なんせ、色んなことがうまくいかへんかもしれへんからな。同時に、アメリカ経済もそんなに調子ようないやんか。まあ、確かに株式市場は上がっとる。もしそれが経済的健全性の唯一の指標やったら、素晴らしい、アメリカは復活したことになるやろな。けど、あんたも知っとるように、ここでは色んなことがうまくいかへんかもしれへんのやで。

Michael Hudson: あんたが輸送のことを言うたのは正しいで。あんたの質問に答えるためには、アメリカが自国のために世界石油貿易のコントロールを課して収入を得たり、人工知能コンピューター技術貿易のためには、アメリカは船舶輸送と国際輸送もコントロールする必要があるんや。なんせ、船か、あるいはパイプラインみたいな陸上手段によらんと、どうやって石油を輸出できるんや?

トランプがヨーロッパと最初に仕掛けた戦いは──アメリカの主要な、敵とは言わへんけど、主要な対抗相手はもちろんヨーロッパと日本、そして他の同盟国なんや──ほんまの敵、ロシア、中国、イラン、そしてグローバル・マジョリティと戦う前に、ヨーロッパへの支配を強化して、ヨーロッパがアメリカの液化天然ガスと輸送への依存に確実に縛り付けられるようにしたいんや。

これには二つのことが必要やったんや。第一に、わしらが話し合ったように、[ノルドストリーム]パイプラインの爆破や。けど二つ目は、今あんたが見とるもんや、バルト海経由でのロシアの船舶輸送への絶え間ない爆撃やな。長らく、ロシアはラトビア東海岸経由で石油を輸出しとったんや、ヴェンツピルスはバルト海を通っとった。ロシアは今もバルト海経由で石油を輸出しとる。そんでエストニア、ラトビアが、基本的にNATOがバルト海経由のロシアの石油輸出を止めることを許しとるんや。

これ全部、国連海洋法に違反しとるんやで。これは自由貿易やない。アメリカの今の目標はこう言うことなんや──1945年、わしらは自由貿易を支持した、なんせわしらがその受益者やったからな。イギリスが19世紀に自由貿易を推進した時、それは自由貿易帝国主義って呼ばれたやろ。それがアメリカが1945年以降にやったことなんや。けど今はもう自由貿易には賛成やない。

なんせ、もしわしらが、他国同士が取引してアメリカから独立しとる形での自由貿易を持てへんのやったら、もしわしらがライバルとしての外国の石油をコントロールできへんのやったら、わしらはその石油を破壊するで。わしらはロシアの石油精製能力を破壊する。わしらはロシアの他国への石油輸送能力を破壊する。わしらはそのパイプラインを破壊する。イランも同じことやで。わしらはこれまでやってきたように、イランの港とイランの船舶輸送を破壊する、そうすれば中国にもインドにもどこにも輸出できへんようになるんや。せやから、石油のコントロールと輸送のコントロールは一緒になっとるんや。

それがトランプがヨーロッパと最初に仕掛けた戦いがグリーンランドを巡るものやった理由やねん。わしらはグリーンランドをコントロール下に置かなあかん、なんせ、もしグリーンランドからアイスランド、イギリスへとつなげられたら、北大西洋から北極海へのアクセスをブロックできるからやんか。もしそのアクセスをブロックできたら、ヨーロッパと西アジアは、南アフリカを回ることなく、あるいはアメリカが管理するパナマ運河を回ることなく北極貿易にアクセスできへんくなるんやで。わしらは、そこからの石油貿易や他のいかなる貿易もブロックできるようになるんや。

わしはちょっと驚いとるんや。ロシアは中国と「シベリアの力」パイプラインを取り決めようとしてきたんやで。彼らは言うとる、アメリカは、海洋法に違反して、自由貿易の規則すべてに違反して、わしらの石油輸出を妨げようとしとる、ってな。せやから、それを回避する唯一の方法はパイプラインを通じてなんや。中国が一帯一路構想を通じてやろうとしてきたのは、実質的にユーラシア、アジア大陸全体を統合することなんや、そうすれば周辺部をコントロールするマッキンダー戦略を必要とせんくなるからやな。

けど、中国とロシアは石油の価格をめぐって論争してきたんやで。まあ、ロシアは実に正しく見とる、石油価格は上がることになるって、なんせ今は、アメリカがイランとアラブOPEC諸国を煽って互いの石油生産を破壊させとるように見えるからな。まあ、NATOはロシアの石油輸出能力を破壊するためにロシアと戦っとるんや。OPEC石油なしでは、巨大な石油不足が起こることになって、アメリカは基本的に、このエネルギーを必要とする国々にガスを出荷することでこれを供給することになるんやで。

これが、トランプが、中国が支配しとる風力エネルギーや太陽光エネルギーみたいな石油の代替案に対して戦ってきた理由なんや。せやから、それが輸送とのつながりなんやで。

あんたの質問について言うと、これがどうやったら成功するんや?アメリカがヨーロッパと戦って同盟国、ヨーロッパと日本をアメリカに従属させることから始めよか。歴史への唯物論的アプローチの全前提は、国々は自国の経済的自己利益に基づいて行動する、っちゅうことなんや。

ヨーロッパは自国の経済的自己利益に基づいて行動してへんのや。自己利益なら、産業に電力を供給するための安価なエネルギーを得て、ドイツや他のNATO諸国で見られるような脱工業化を避けることになるはずやんか。彼らは石油の高価格を賄えへんのや。彼らの化学産業は、石油貿易の派生品──採掘用硫酸を作る硫黄、天然ガスからの肥料──が中断されとる時に、利益を上げて操業を続けることができへんのやで。

ヘリウムのことも忘れんといてな。イランが最初に叩いた生産拠点の一つがカタールにあったんや、ヘリウム生産で、それ自体が世界のヘリウム貿易の20%を占めとった──完全に破壊されたんやで。最初に設置するのに50億ドルかかって、設置に何年もかかったと思うで。これ全部が今後数年間使用不可能になって、ヘリウム不足を引き起こすんや。中国とアメリカが主要なヘリウム生産国なんや。中国はヘリウム輸出を止めてもうた、そんでアメリカは今、ヘリウム独占を国際的コントロールの梃子として使っとるんやで。せやから、アメリカは多くの梃子とコントロールを保持しとるんや。

わしらが話し合わへんかった四つ目の独占は、アメリカのドル化、金融システムの独占なんや。これは、あんたがわしを出演させてくれたここ数回の番組で話し合ってきたことやな。アメリカは自国のライバルをSWIFT銀行決済システムから排除しようとしたんや。中国はそれへの代替案を立ち上げたんやで。アメリカが他国に金融制裁を課すことでやってきたこと全部が言うとるんや、まあ、わしらはあんたの金融決済を切断できるで、ってな。

石油貿易なんてどうやってあり得るんや?もし支払いを処理でけへんかったら、産業製品の貿易なんてどうやってあり得るんや?あんたはこの貿易を輸送する必要があるだけやなく、金銭的な支払いも移転する必要があるんや。せやから、わしらはそのシステムもコントロールしとるんや。アメリカ戦略全体はもう、アメリカと世界の他の国々との間の勝ち勝ち戦略やあらへん。それは、彼らが工場に電力を供給し、家に明かりを灯し、化学・肥料産業、情報技術、穀物のために石油とエネルギーを得られるかどうかをコントロールするための要衝の利用なんやで。

あんたの質問に答えるなら、アメリカの戦略が成功できるのは、アメリカが全世界に要衝を課すことができる限りにおいてだけなんや、他国が制裁とともに独立するための独自の代替手段を持てへんようにする制裁を課すことによってな、中国が開発してきたような独自の決済システム、ロシアとイランの石油生産、彼らの輸送、北極輸送ルート、そしてバルト海や他の地域でのロシア船舶へのNATO軍事攻撃とロシアが戦う能力、そしてアメリカがインド洋経由の船舶輸送への攻撃をやってきたことなんかにな。

アメリカが自国の支配と新しい、ほぼネオ植民地主義的な帝国主義を維持できるかどうかへの答えは、世界に対して勝ち負け取引を行う能力にかかっとるんや、つまり、もし石油が欲しいなら、わしらの独占石油価格を払わなあかん、そして石油生産国が上げる利益は全部アメリカに投資されるか、アメリカの輸出品に使われることになる、っちゅう。船舶輸送するには、わしらが閉鎖しつつあるアメリカ管理下の港や航路を使うためのアメリカの許可に従わなあかん。情報技術に関してわしらに従属せえへんのやったら、わしらは制裁を課したで、っちゅうな。

つい昨日、アメリカはUAEへの最も高度なコンピューターチップの輸出への制裁を解除したんや。そんでそれをやったのは、UAEがアメリカと投資できるようにするためなんやで。これは何百億ドルもの規模で、バーレーンでのアマゾンのクラウド投資がやるはずやったような、新しいコンピューターチップ移転センターを作るためなんや。要は、何らかの形で彼らはUAEを説得して、アメリカと運命を共にさせたっちゅうことなんや。そんでアメリカはUAEに、イラン爆撃を手伝うことへの同意と引き換えに、この許可を与えたんやで。

このアメリカ政策の成功は、アラブ中東がこれらの腐敗した半封建的な君主制によって統治され続けられる期間の長さにかかっとるんや。UAEはどれくらい生き残れるんや?ヨルダン、バーレーン、サウジアラビア自体は、人口のほとんどがパレスチナ人かインド人であるか、基本的に経済を支配してアメリカと運命を共にした首長らによる非常に不平等な社会がある時に、どれくらい生き残れるんや?

ほとんどすべての戦争、戦争の反動は、巨大な政治的激変によって解決されてきたんや。第一次世界大戦は多くのヨーロッパ君主制の終焉と、何らかの立憲君主制か疑似民主主義への移行を見たんやで。オスマン帝国は解体されて、イギリス、フランスの植民地にされたんや、彼らは基本的に地図を引き直して、オスマン帝国を切り分けたんやで。

問題は、この戦争が終わった今、西アジア全体でも同じような政治革命が起こって、実際に自国の石油を使う経済──アメリカの主人に経済的余剰を還流させへん、ドイツやイギリスみたいな国々が今おるような、単にアメリカの衛星国になる立場に陥らへん、そして確実に日本のように、アメリカがアメリカに奉仕させるために再軍備させようとしとる立場にも陥らへん──を確立することになるんか、ってことなんや。

彼らは日本、イギリス、ドイツと同じ道を辿ることになるんか?それとも、第二次世界大戦後にそうなるとアメリカが恐れとったような、社会革命がそこで起こることになるんか?わしらはついに、第一次世界大戦後にサイクス計画で境界線を引き直して、イギリスとフランスが据え付けた現地君主国を導入したような切り分けを目にすることになるんか?わしらはついに、彼らが近代的な進歩の時代に持ち込まれるのを見ることになるんか?

それが問題の一部になるやろな──アメリカの計画が進歩を止められるかどうかや。アメリカは、世界の他の国々が自国の経済的自己利益に基づいて自国の発展を促進する代わりに、アメリカ経済を促進するために従属し続けることを止められるんか、アメリカ経済はこの収入を自らの発展のためやなく、実際にはただ独占的支配と他国への軍事的脅威を強化するためだけに使うことになるやろに?それが本当の問題なんや。

Glenn Diesen: ええポイントやな。アメリカが支配を回復する能力は、ライバルが反撃する能力だけやなく、実際、同盟国が中東で見られるような非常に破壊的な家臣状態を受け入れる能力にもかかっとるんや。つまり、彼らは今、アメリカとのパートナーシップに高い代償を払っとるんやで。アメリカとの関係は、過去とはかなり違うんや。

なんせ、第二次世界大戦後、アメリカの自由貿易帝国、ヨーロッパ人は完全にアメリカに従属したんやから。けど、少なくともある程度は有益やったんや。アメリカは寛容な覇権国と見なされとった。つまり、わしらは最前線国家が繁栄することを確実にしたんや。つまり、西ドイツ人は東ドイツ人より繁栄しとった。韓国人は北朝鮮人より繁栄しとった。台湾人は本土中国人より繁栄しとった。せやから、最前線国家は栄えとったんやで。

けど今、アメリカはもうこの支配の形式を維持する余裕がなくなってきたから、自分のライバルを共食いし始めて、過剰な家臣状態を要求し始めとるんや。あんたが言うたように、核心は、どうやって国家に自国の利益に基づいて行動せんようにさせるか、っちゅうことやと思うで。

これは重要なんや、なんせ今のヨーロッパのケーススタディを見てみると、つまり、彼らは自国の利益に基づいて行動してへんのや。彼らの経済は弱くなっとるし、政治的にも弱くなっとって、正当性の危機に直面しとるんや、なんせ、ヨーロッパが再分割された今、それはもうヨーロッパの利益にならへんからやな。彼らはロシア人との紛争と戦争を作り出しとって、それがアメリカへの依存を強めて、経済的に彼らを弱めとるんや。

ヨーロッパ全体の指導層を見てみると、つまり、まるで競争みたいなんや。どれだけ不人気になれるか、っちゅうな。そんでこの正当性の危機の中で、必然的に新しい政治的代替案が現れてくることになるやろ。ええ例がドイツのAFDやな、あんたも知っとるように、何もないところから最も人気のある政党にまで成長しとるんや。彼らは何を言うとるんや?わしらは自国の利益に基づいて行動すべきや、って言うとるんやで。そんでそれは何や?エネルギー供給を多様化せなあかん、ロシアと和平せなあかん。他の利益は多様化された技術になるやろ、中国とも協力し、輸送回廊を多様化し、金融を多様化する。つまり、アメリカだけに自分を縛り付けるな、ってことやな。

わしは、アメリカがこの立場を続けるのは難しくなると思うで、なんせ家臣国が自国の利益に基づいて行動し続ける限り、この全体が非常に不安定になっていくからな。ほんで、ある時点で何かが崩壊するんや。とにかく、マイケル、時間を取ってくれて本当にありがとうな。一つだけ。

Michael Hudson: あんたはロシアとの戦争について言うたな。それが本当に鍵なんや。

ロシアはどれくらい持ちこたえるんや、プーチンは、ロシア領土へのNATOの攻撃、まさに製油所を、そして今や民間目標を叩いとる、モスクワやサンクトペテルブルクへのドローン攻撃を叩いとるミサイル・ドローン攻撃、そしてフィンランドや他のバルト諸国により多くの兵器を配置しようとするNATOの試みに対して、ロシア軍が対応するのをどれくらい防ぎ続けられるんや?ロシアが、プーチンが脅していたこと──わしらを爆撃しとるミサイルを作る工場、ミサイルを提供しとるドイツやフランス、イギリスの工場を爆撃することで対応する──をやることで対応するのをどれくらい控え続けられるんや?

ロシアは今、気づきつつあるんや、これはウクライナと戦っとるんやない。ウクライナはこの戦いの舞台に過ぎへん。戦いはNATOとの戦いなんや。そしてウクライナは重要やない。ロシア軍はウクライナ国内を西に進んどる。オデッサ乗っ取りに向かっとる。彼らはウクライナがオデッサにアクセスして、自国の穀物やひまわり油や他の物資を輸出するのをブロックしとるんや。けど、これがNATO諸国がウクライナからロシアへとミサイルを送り続けるのを妨げることはあらへんのやで。

もはや本当の敵はウクライナやないんや。それはドイツ、フランス、イギリスなんや、彼らはロシアを攻撃する上でアメリカの衛星国として振る舞って、アメリカの計画をやらせとるんや。ヴィースバーデンや他の都市で、彼らがロシアを叩いとる[ウクライナの]ミサイルを叩くミサイルを誘導しとると思うで。彼らがそれをやっとるっちゅう事実こそが、ロシアが目には目を式の対応をしとる理由の一つやと思うんや、「よし、わしらはイランに、必要ならあんたらと戦うための爆弾用衛星誘導を提供する手助けをするで」ってな。これが今起こっとるエスカレーションなんや。

わしはこのエスカレーションをこう見とるんや、もしこれが本当に両サイドにとって存亡をかけたもんやったら、それは非常に破壊的であり続けることになるやろな、そんで巻き添え被害は世界経済、アジア経済、アフリカ、そしてグローバルサウス──肥料を得られへんくなって、作物を減らし、自らを養う能力を減らし、実質的に飢饉に見舞われることになる──になるやろな。

今年、2026年は、わしらが話し合ってきたダイナミクスが全部一緒になる、世界史的な対決の年になるやろな。

Glenn Diesen: せやな、まさに「興味深い時代」って言おうとしとったところや。まあ、たとえこれらの戦争が今すぐ全部終わったとしても、今年の秋に食糧危機にならへんとは考えにくいわ。まあとにかく、言おうとしとったんやけど、あんたと話すといつも少し賢くなった気がするわ。時間を取ってくれて本当にありがとう。

Michael Hudson: 招いてくれてありがとうな、グレン。

マイケル・ハドソン:トランプ経済のワーテルロー

https://michael-hudson.com/2026/08/trumps-economic-waterloo/

トランプ経済のワーテルロー

By Michael 金曜日、2026年8月14日

Nima Alkhorshid: はーい、みなさん、今日は2026年7月30日の木曜日やで。わしらの大事な友人マイケル・ハドソンが今日も来てくれてはるわ。おかえりマイケル。

Michael Hudson: 戻ってこれて嬉しいで、しかも今日みたいに何もかも爆発しとる日にな。

Nima Alkhorshid: せやな。ほな、マイケル、NBCが報じた話から始めよか。ドナルド・トランプが安全保障会議の最中にキレて、提示された軍事オプションとイランとの合意に向けた進展のなさに苛立って、怒鳴ったり悪態ついたりしたって話や。今のわしらはこういう状況におるんや。西アジアの混乱がどうなっとるかも知っとるやろ。攻撃──サウジアラビアは基本的に二正面で攻撃しとる。イラクを攻撃した。その前はイエメンを攻撃しとった。イエメンは反撃した。アメリカとイランの側では、イランがヨルダンを攻撃したんや。ほんで昨夜、アメリカが応戦・報復して、イランがまた報復してヨルダンや他の国を攻撃したんや。クウェートも攻撃されとる、クウェートとヨルダンをな。これが今起こっとることやで、マイケル。さっき言うたように、ドナルド・トランプの選択肢は──一つは軍事オプション、もう一つは話し合いと交渉や。ドナルド・トランプが自分で作り出してもうたこの状況について、あんたの理解はどんな感じや?

Michael Hudson: まあ、どうやらここ半年くらい、彼はずっとキレとるみたいやな、軍だけやなくて経済顧問や政治顧問に対してもや。彼が怒っとるのは、軍があんたのサイトの軍事解説者らが言うてきたことを彼に説明しとるからやねん──つまり、最初からアメリカがイランを打ち負かす方法なんてなかった、いくつもの理由でな。一つには、イランは周辺のアメリカ軍基地全部のレーダーシステムを潰すことに集中しとるんや。せやからアメリカは、ミサイルが正確にどこから飛んでくるか、どうやって防衛システムを配置すればええか分からへんくなってもうたんや。トランプは「ヨルダン攻撃の時、応戦する時間が7分しかなかった」って言うたんやで。まあ、以前はもっと長く分かっとったはずなんやけどな。

けど一番重要なんは、アメリカの戦略全体がトランプの心理劇やっちゅうことなんや、もし──これはアメリカの、そしてウクライナの心理劇でもあるんやけどな──もし民間人を十分傷つけられたら──戦争法違反やで、軍事目標を狙え、民間人やないって言うとるのにな──もし民間人を叩いたら、ロシアの場合みたいに、彼らはあまりに不幸で傷ついて「政権を変えられへんか、アメリカが受け入れる政権、アメリカに好意的な政権にして、爆撃をやめさせて、女子供や民間人を殺すのをやめさせられへんか」って言うようになる、っちゅう発想やねん。

まあ、イラン人は1979年以来、これに耐えられるっちゅうことを示してきたんやで。軍は言うたんや、これはイランを傷つけへんて。イランを打ち負かす唯一の方法は軍事目標を叩くことなんや。民衆を叩いたら、その効果はただ彼らを団結させるだけで、「わしらはこんなもんに関わりたくない。アメリカは敵や。何があってもわしらの民間人をこれほど傷つけとるアメリカ軍・軍隊に降伏することなんかあらへん」って言うことになるんやで。

せやから、民間人を傷つけても役に立たへんのや。じゃあ、イランが30年以上かけて、この巨大な国のあちこちに配置してきた軍事目標をどうやって叩くんや?偽ミサイル発射台っちゅうデコイもそこら中にあるんやで。アメリカ軍にそれを潰す方法なんかあらへんのや。しかも、軍は爆弾もミサイルも底をつきかけとって、イランに残りを使い切ってもうたら、イランとロシア両方との二正面戦争を同時に戦っとる中で、イスラエルもウクライナも西ヨーロッパも守れへんくなるんやで。

せやからトランプは激怒しとるんや。しかも彼が怒っとるのは、最初っから戦争を始めておきながら、目的が何なんか明確にしてへんかったっちゅうことにもや。まあ、フォン・クラウゼヴィッツが最初に言うたことやけど、戦争は経済政策の継続やねん。その経済政策って何や?トランプが最初の政権から一貫して明言してきた政策は一つだけなんや。2018年から、彼はこう言うとった──中東・西アジアに対するわしらの狙いは、アラブの君主国、特にサウジアラビアに戦費を払わせることや、ってな。わしらはそこで払うとる費用全部をサウジアラビアとUAEから回収したいんや、ちょうどウクライナとヨーロッパにウクライナの戦場でのロシアとの戦争にかかった費用全部を回収する手助けをさせたいのと同じようにな。

それが彼の哲学なんや。ほんで彼が今戦っとるこの戦争は、イランに対する戦争と同じくらい、アラブのOPEC加盟国に対する戦争へと発展・拡大しとるんや。彼らもそれを分かっとる。彼らは身動きが取れへんくなっとる。何ができるんや?なんせサウジアラビアとUAEの貯蓄は全部アメリカの金融システムに投資されとるんやからな。せやからアメリカはいつでも「まあ、イランに対してやったのと同じように、あんたらの貯蓄を差し押さえて戦費を回収するで」って言えるんやで。それが今起こっとることの悪夢やねん。彼らは麻痺しとる。何ができるんや?

まあ、それがイランがこう強く主張しとる理由やねん──何が起ころうと、わしらは今、ホルムズ海峡を通るタンカー交通を全部コントロールせなあかん、戦後もそれを続けるんや、なんせこの戦争は、アメリカがこの地域に存在する限り──軍事的存在だけやなくて、UAEやサウジアラビア、これらの政府との金融的共生関係も含めてな──軍事的脅威であり続けるからや。せやから、わしらが終わらせなあかんのはその共生関係なんや。それがイランがアマゾンのデータセンターや他のグーグル、マイクロソフト、メタのデータセンターを爆撃してきた理由なんやで。この地域とアメリカの投資家との共生関係、部分所有、そしてアメリカが情報技術・自動知能の独占を作ろうとする試みを拡大する計画全体とのつながりを終わらせたいんや、「アメリカ国内では発電所を建てられへん、新しい公益事業を建設する時間もないし、プラントを冷やす水もないからな。エネルギーがあるところに行かなあかんのや」ってな。そのエネルギーが西アジアにあるんや。UAEとサウジアラビアにあるんやで。

まあ、問題はそこにも水があらへんっちゅうことなんや。これがこれらの君主国、そしてイランにとってもジレンマ全体なんや──どうやってこの共生関係を止めて、アメリカの影響力を地域から完全に排除するんか?なんせアラブ諸国がアメリカの金融市場で儲けて金持ちになれるって希望を持っとる限り、彼らの心はアメリカの外交政策──軍事的にも政治的にも──と共にあり続けることになる、そしてわしらは終わりや。

Nima Alkhorshid: サウジアラビアが見せとる行動をどう見る?例えば、彼らはなんか戦争を拡大させとるんやで。ホルムズ海峡の閉鎖、紅海での封鎖のせいで、彼らの経済への圧力は分かっとる。一方で、アメリカがこの西アジアでの戦争で使うとる費用は何であれ彼らが払うことになる、って言うたやろ。しかも彼らはそれを払うことになるって分かっとるんや、経済がこの戦争のせいでめっちゃ苦しんどるっちゅうのにな。なんでそんなことが起こっとるんや、戦争を拡大するだけで彼らに何の得にもならへんのに?

Michael Hudson: 彼らはもう数ヶ月前にこれに気づいとったんや。トランプはイラン攻撃を始めるって言うとった。サウジアラビアは「わしらの領土や基地をイラン攻撃の出撃拠点として使わせるわけにはいかへん、イランが報復してくるからな。せやから基地を封鎖する」って言うたんや。それがトランプを、今年前半の当初の戦争計画を一旦停止させて、サウジアラビアを回避する回り道を考えさせることになったんやで。せやから彼らはすでに一度彼を止めたことがあって、クウェートにも「両国とも、どっちの基地も使わせへんし、上空も飛ばさへん」って共同で言うよう同意させたんや。

せやから、ムハンマド・ビン・サルマン(MBS)は自分らが行き詰まっとることを分かっとる。一方で彼は、アメリカがサウジアラビアの貯蓄をほぼ人質に取っとるっちゅうことも分かっとるし、それにスンニ派ワッハーブ・イスラムとイランのシーア派宗教との伝統的な対立っちゅう要素もあるんや。そんで、結局のところ、サウジアラビアは今もアメリカと運命を共にし続けとるんやで。

まあ、イランに対してだけやなく、ずっと前には、彼らはイエメンを征服するために戦争もしたんや。それがイエメン人──フーシ派っちゅうイエメンのグループ──を反撃させることになったんや。彼らは、ホルムズ海峡を通る世界の石油の20%に加えて、紅海を通ってサウジアラビアが輸出する世界石油の5%を止めることができるんやで。サウジアラビアはここ1年だけやなく、何年もかけてイエメン人を打ち負かして、サウジアラビアへの攻撃能力を防ごうとしてきたんや──失敗に終わってな。そんでこれは負け戦にならざるを得へんのやで。

ほな、何が起こるんや?まあ、いずれ戦争は終わることになるやろ。すべての戦争の後には、たいてい政治的な余波があるんや。第一次世界大戦がヨーロッパの君主制を──敗戦国だけやなく戦勝国においても──廃止することで終わったっちゅうこと、あんたの番組で以前話し合ったと思うで。君主制は自らを民主主義と呼ぶ議会寡頭制に取って代わられたんや、まあ結局それに取って代わられたっちゅうことやな。

ほな、アメリカの西アジアとロシアに対するこの石油戦争が終わった時、どんな政治的逆流が起こるか想像してみいや。多くの首長国や君主国が取って代わられることになると思うで──何によってか?おそらくイランが勝者として台頭するやろな。今まさに、イランとオマーンの間で「ペルシャ湾・ホルムズ海峡を通る船舶をどうコントロールするか」っちゅう交渉と駆け引きが全部見られとるんや。

まあ、イランは50対50で分け合ったりせえへんやろな。「この戦争全体がわしらを傷つけてきたんや。戦争を止める方法は一つしかない。この戦争はあんたに対してやない。わしらに対してや。わしらが海峡をコントロールする。わしらが金を得る。ある程度はあんたと分け合うで、それは交渉次第やけど、そんなに多くはない」って言うことになるやろな。

争点は今、誰が何を得るかっちゅうことなんや。オマーンがどう解決できるんか、わしにはよう分からへんわ。しかも問題は、イランがいつでも「まあ、あんたらはかつてイランの一部やったんやで」って言えるっちゅうことなんや。その状況は将来のある時点で復元されるかもしれへんで。あんたはどう思う?

Nima Alkhorshid: せやな。マイケル、イランとオマーンの間の問題は基本的に、影響を受けとる海峡の話やと思うで。アメリカはオマーン政府に影響を与えようとしとるんや、イランとオマーンの間で起こっとることから、できるだけ多くを得るためにな。けどイランは引き下がらへんやろ。これが問題なんや。彼らはホルムズ海峡の出入りをコントロールしたいんや。それは彼らにとって決定的に重要なんや。経済のためやなくて、これらの船舶に料金を課すことで得られるもんのためやなくてな。全部安全保障の問題なんや。

これがめっちゃ重要な理由は、ホルムズ海峡が使われへんくて、GCC諸国が使われへんかったら、アメリカはこの戦争をこういう風には始められへんかったからやんか。彼らはGCC諸国のこれらの軍事基地を全部使うとる。それとホルムズ海峡を組み合わせて──ちなみに、これらの兵器やレーダーのほとんどは、こういう国に兵器を送るのにホルムズ海峡を使うとったんや。イランは「いや、そんなことはさせへんで」って言うとる。

これが彼らの間の現実なんや。時が経つにつれて、イラン側のレトリック──というか政策、戦略──がどんどん厳しくなっとるのが見えてくるやろ。それがオマーンに向かって出てきとるんや。イランとオマーンの関係は長年、めっちゃ良好やったって知っとるやろ。今、海峡のせいで何かが表面化してきとるように見えるんや。正直言うて、マイケル、わしはイランが引き下がるとは思わへんわ。

Michael Hudson: イランでもアメリカでも、すべてが極端に行くっちゅう認識があると思うで。ここでの極端は、勝者は一人しかおれへん、イランかアメリカのどっちかや、っちゅうことなんや。軍はトランプに言うとる──イランがすべてのカードを握っとる。わしらが勝つ方法なんかあらへん、ってな。ほんで「よし、勝てへんのやったら、全部麻痺させたろ。全部封鎖して引き延ばしたろ」って言うとるんや。

まあ、彼らが引き延ばせば引き延ばすほど、石油が出荷されてへん、ガスが出荷されてへんことで、遅くとも今年の秋には避けられへん世界不況と崩壊がより深刻になっていくんやで。結果として、国家戦略石油備蓄から放出できる石油の量には限りがあって、備蓄が尽きるまでしか放出できへんのや。あるいは、トランプが「石油価格とガソリン価格を低く抑えなあかん」って言うんやったら、それは11月の選挙前の8月・9月にドライブする行楽客のためのガソリン価格のことを意味しとるんや。ガソリン価格を低く抑えなあかん、たとえアメリカが石油備蓄を貯蔵しとる岩塩洞窟からどれだけ石油を取り崩そうともな──その多くはヨーロッパへの輸出に回されて価格を抑えとるんやで──せやから、もし石油が例えば700億バレル──洞窟が保持できる限界──を下回ったら、洞窟は崩壊してしまう。ほんでトランプは「崩壊しても構わへん。11月の最初の週、選挙が行われる最初の火曜日まで崩壊せえへんことを願うわ。その頃にはわしはもう当選しとるからな」って言うやろな。

せやから彼にとって、すべては11月の選挙に合わせて時間調整されとるんや。彼は、選挙後──中間選挙の投票日後──アメリカ経済が完全な危機に陥ることを許すやろな、共和党の支配、特にその中の自分のMAGA派閥の支配を維持しようとするためにな、弾劾手続きを始めると誓って全く違う政権交代を持ち込もうとしとる民主党に対抗してな。

せやから、トランプがもたらそうとしとった政権交代は、実はアメリカで起こることになるんや、イランやなくてな。これがこの全部の皮肉やねん。ちょうど偉大な国を征服するみたいに──トランプが征服しとる国はアメリカなんや、イランやない。

Nima Alkhorshid: マイケル、イランの行動はどうなっとるんや?わしらは何か新しいもんを目撃しとるで。彼らは戦略を変えとる。彼らの戦略は防御的やった。けど時が経つにつれて、なんか先制的になってきとるんや。ヨルダンへの攻撃があったからな。そんでまた、ニューヨーク・タイムズが昨日報じたんやけど、エジプトのこの港──ダミエッタ港って呼ばれとるんやけど──への攻撃があったんや。船2隻、アメリカの船が攻撃されたんやで。ニューヨーク・タイムズはたった今、イランがそのドローン攻撃の背後におるって発表したんや。もしアメリカが封鎖を使ってイランの船を攻撃しとって、イランの船を叩こうとしとって、そんで彼らがアメリカの船を見つけることになるんやったら、ニューヨーク・タイムズがちょうど出したこの話が正しいか正確なんやったら、イランは以前の古い戦略を超えつつあるように思えるんや。あんたはどう見る?

Michael Hudson: まあ、それは正しい戦略やったと思うで。

Nima Alkhorshid: 経済についての駆け引きやけど、マイケル、遮ってすまんな。ゲーム全体が、経済を考慮した戦い合いに変わってきとるんや。彼らはイラン経済に圧力をかけとる。イランはアメリカに同じことをしたがっとる。あんたの意見では、この経済戦争はどうなっていくと思う?

Michael Hudson: まあ、イランはアメリカよりも経済的懲罰への耐性が高いんや、なんせ長年これと共に生きてきて、レジリエンスを示してきたからな。アメリカはレジリエンスのある経済やない、あまりに債務レバレッジが高いからやで──企業も、労働者も、消費者も、地方政府も、破産寸前の状態で生きとるんや。軍事的には、イランの政策は、最良の防御は攻撃やっちゅうことを分かっとるんや。ほんでアメリカでは、こう報告されとる──「見てみいや、イランがまさにあんたが言うたことをやったんや、ヨルダンへの奇襲攻撃をな」って。まあ、これのどこが驚きなんや?アメリカはずっと、ホルムズ海峡の外でイランの石油輸出をブロックすることで、戦争行為をもってイランへの攻撃を続けとるんやで。それは戦争行為なんや。アメリカはずっとイランとの経済戦争を続けてきたんや、その輸出を妨げることでな。経済戦争は軍事戦争と同じくらい深刻なもんなんやで。

せやからイランはそれを分かっとって、ウクライナでのロシアとアメリカの戦いのダイナミクスも見てきたんや。ロシアはこれまでずっと、「わしらは比例した攻撃をする」ってやってきたんや。あんたらは何度でもわしらに奇襲攻撃をかけてこれるし、わしらは比例して反応するで、ってな。

まあ、イランはそれを超えたんや。「わしらはただ比例的にやるだけやない」って言うとる。比例的なやり方じゃ止まらへん、「あんたらがわしらに何を攻撃するか、わしらの比例した攻撃がどうなるかを決める」なんてことにはならへんで、ってな。あんたらがわしらを攻撃したら、わしらは戦争で通常やることをやるで。できる限り強力にあんたらを攻撃したる。なんせ今の時点でわしらの方が優れた軍事力を持っとるからや、あんたらのミサイルは枯渇しとって、レーダーは破壊されとって、早期警戒システムは機能してへん、ミサイルシステムはわしらのドローンとミサイルからアメリカの基地や地域を守れへんのやからな。あんたらには防御があらへん。すべての軍事的優位はわしらの側にあるんや、トランプさん、あんた自身の将軍らがそう言うとると思うで。

せやから、確実に負ける戦争に足を踏み入れることもできるで。けどな、あんたは自分の時代の新しいナポレオンになりたいって言うて就任したんやで。まあ、ナポレオンがロシアを攻撃した時、そしてイギリスを攻撃してワーテルローで負けた時に何が起こったか思い出してみいや。これがあんたの運命になるんや。せや、あんたはナポレオンみたいに終わることになるで。あんたが亡命することになるかどうかは分からへんけどな。エルバ島やなかったら、イスラエルかもしれへんな、あんたの腐敗した行動全部が投獄の脅威につながっとるんやから。けど、あんたがロールモデルに選んだ時に思い描いとったようなナポレオンの道筋では終わらへんことになるやろな。

Nima Alkhorshid: せやな。もう一つのポイントは、マイケル、この地域におけるアメリカ軍基地の未来や、GCC諸国だけやなくヨルダンでもな。ニューヨーク・タイムズが報じたところによると、ヨルダンの政治・法曹・公人ら数百人が、アメリカ軍のヨルダンからの撤退を求める公開書簡に署名したんやで、彼らがイランのドローンとミサイルに攻撃されとるからやな。ほな、これのポイントは何や?彼らにとって何の得があるんや?

Michael Hudson: 誰にとっての得や?

Nima Alkhorshid: ヨルダン人にとって、誰も得しとらへん戦争を戦っとるこれらの国全部にとってや。

Michael Hudson: 彼らは攻撃されたくないんや。ヨルダン国王とその官僚機構が自分らのコントロール下にあるもんを全部アメリカ陣営に投げ込んだら、ヨルダン市民の大多数はヨルダン人やない──いや、ヨルダンの人口はヨルダン人やないんや。多くはパレスチナ人、多くはインド人、多くはシーア派なんや。つまり、もしヨルダンがアメリカ側につき続けて、イランの報復の標的になり続けたら、もう君主制はなくなってしまうんやで。君主制は、イランの一部になるか、何らかの形でイランのクライアント国家になるやろな、おそらく一般市民への投票を開放することになって、当然その市民の共感は君主制にはあらへんことになる、UAEやサウジアラビアの同じような少数派の場合と同じようにな。

ヨルダンとUAE、そして西アジアの小君主国は全部、第一次世界大戦と第二次世界大戦の産物やったんや、オスマン帝国が解体されて、イギリスとフランス、ヨーロッパの二大植民地大国が、この地域の政治的境界線を引き直して、クライアント君主制、クライアント寡頭制、クライアント貴族制──それ全部──を据え付けたんや。わしらは今ようやく、第一次大戦後にヨーロッパの植民地大国が作り出した混乱の解消を目の当たりにしとるんや、そんで第二次大戦後にイギリスとフランスの帝国がアメリカの金融帝国に吸収された後は、アメリカのな。これ全部は、今まさにグローバルレベルで勢いを増しつつある戦争の最終的な決着の逆流の中で一掃される運命にあると思うで。

Nima Alkhorshid: マイケル、この圧力をどう見る?戦争を終わらせる方法は二つあるやろ。一つはアメリカが兵器、ミサイル、迎撃機を使い果たして、最終的に撤退を決めることや。もう一つは、ホルムズ海峡の状況やサウジアラビアへの封鎖の混乱がもたらすような、アメリカへの経済的圧力や。今、二つの戦争が進行しとるやろ。一つはウクライナ、もう一つは中東・西アジアや。これが未来を決める戦場になるんか、それとも経済がそれより先にアメリカを直撃することになるんか?

Michael Hudson: ある時点で決済の連鎖に断絶が起こって、経済危機が発生することになるやろな。その危機がいつ起こるか正確には分からへん。アメリカが2009年から──オバマが就任して、不動産のジャンク住宅ローン危機から銀行を救済して以来──経験してきたことは、ゆっくりとした崩壊やったんや。そんでFRBが金を注ぎ込んで、トランプの減税による財政赤字を金融部門への融資でファイナンスすることで、債務レバレッジ資産価格インフレによって経済を回し続けてきたんやで。FRBはトランプが提案した1兆5000億ドルの見込み軍事支出予算も含めて、財政赤字全部をファイナンスしてきたんや。

これ全部は、FRBが金融部門から国債を買うために金を刷って、銀行と金融部門に金を注ぎ込んで金を作り出すことで生み出されてきたもんなんや。ほんで銀行は何のために金を貸すんや?産業開発のためやない、経済の生産性や利益を高めるためやない、彼らは不動産、株式、債券を担保に貸して価格を吊り上げるんや、この債務レバレッジ資産価格インフレ──何年も続いたゼロ金利政策──から生まれる価格が、不動産会社や株式会社、債券を抱える会社に、銀行に外国債務の利子や維持費を払うための金を提供してくれることを期待してな。

まあ、これ全部が今まさに刃の上に立っとるんや。そんで、石油不足──特にアメリカの輸送用ディーゼル燃料──とアメリカの農業・農場向け肥料不足によって引き起こされる経済活動の中断──倒産がどんどん増えとる──そして電力会社や、こういう石油依存産業全部、特に灯油タイプの航空燃料の価格上昇で多くの路線を削減しとる航空会社にとってもな。

ガソリン以外のこれら特殊燃料全部が、実際にこの圧迫が閉鎖に至る場所なんや。トラック運転手は現行の運賃じゃ営業を続けられへんのや。すでに、断片的なベースで営業しとる民間セクターのトラック運転手がおるやろ。彼らは全く稼げへんことになるやろな。農家も、自分らのディーゼル燃料や収穫機械、肥料、ペルシャ湾での戦争によって中断されとるあらゆる投入財に高い価格を払わなあかん中で、計画通りの規模での作付けを続けて、小麦・トウモロコシ・大豆の生産で利益を上げることができへんくなっとるんや。

Nima Alkhorshid: マイケル、アメリカの支配層の中には、ベネズエラにやったのと同じことをイランとロシアにもできると今も信じとる人らがおると思うか?

Michael Hudson: それはまさに、財務長官のスコット・ベセントが言うたことなんや。彼はCNBCやったと思うけど、素晴らしいインタビューを受けてて、ベネズエラがロシアでやりたいことのモデルそのものなんやって説明したんやで。彼は「これは全部ドルをアメリカ外交政策の中心に据え続けることに尽きる」って言うたんや。

彼[ベセント]は言うたんや、なんでわしらはベネズエラで戦争したんや?って。彼らがドルを使うてへんかったからや。彼らは石油の価格をドル以外の通貨で付けとったんやで。それだけやなくて、その石油収入を使うて、アメリカ製品を買うんやなくて、アメリカ以外の国から製品を買うとったんや。せやから、わしらはベネズエラに入って、二つのことをやったんや。彼らの石油を差し押さえた。彼らの石油収入全部を、財務長官としてのわしの指揮下にあるアメリカ財務省の銀行口座に投資・送金させたんや。そんで、この銀行口座がアメリカ国内でアメリカ製品に使われるよう確実にしたんや。まあ、わしらはイランにも同じことができるんやで。

ほんでトランプは、ベセントのインタビューの直後にすぐ出てきて、「そうや、ベセントは正しい。イランを征服できたら、イランの石油を乗っ取るで。計画があるんや。イランの石油を征服したら、財務省口座を設立する。イランに石油を輸出させたるけど、石油収入は全部ドル建てや。そのドルは、アメリカが管理する財務省口座に入る。この口座の金全部を、アメリカの輸出かアメリカ国内への投資に使う、そしてイランを打ち負かすために必要やった、見たところ無限に見える軍事支出のコストをアメリカに払うために使うんや」って言うたんや。

そんで彼[トランプ]は言うたんや、それがわしが署名した6月17日の了解覚書に、イランが理解しとった形では合意できへん理由や、って。イランは何らかの象徴的な支払いを受け取るはずやったんや──120億ドルか、60億ドルか、30億ドルか──アメリカがその同盟国に差し押さえるよう指示した1000億ドルのうちの一部な、韓国が差し押さえたのも含めてで、その同盟国はイラン口座から押収した金全部をUAEに移して、その金は今全部UAEにあるんや。

まあ、トランプは言うたんや、まず、UAEはこの金を自分らのために、イランが自国を守るために基地とそれを攻撃したUAEを攻撃したことへの賠償として、自分らのものとして保持したがっとる、と。けど、それだけやなくて、実際のところ、UAEの口座に保持されとって、イランに返済することに彼らが同意した金は、それが30億ドルであろうと60億ドルであろうと120億ドルであろうと、全部わし、ドナルド・トランプがコントロールする口座になるんや。そんでこの金全部が、アメリカの物資──医療物資、食料輸入──に使われることになる。全部アメリカ国内で使われる、他のどこでもない、ってな。

そんでベセントはインタビューで言うたんや、ロシアにも同じことができる、って。わしらはロシアに、そうや、NATOがあんたらに対して仕掛けとるウクライナ戦争を解決できる、って納得させることができる。攻撃を止められるけど、あんたらの石油・天然ガス輸出が増えたら、その収益をアメリカ国内で使うことに同意せなあかんで、ってな。それがアメリカ戦略の基盤なんや。

そんでそれこそが、アメリカ経済が自らを追い込んでもうた本当の袋小路なんやで。もう自国内での産業的繁栄、投資、生活水準を自ら作り出せへんのや。脱工業化してもうた。インフラを民営化してもうた。経済を金融化して、実際の有形資本形成、工場やその機械、生産手段による利益やなくて、利子と経済的レントで金を稼ぐようになってもうた。せやからアメリカとヨーロッパは脱工業化しとるんや、工業化やなくてな。

せやから、明らかに歴史への唯物論的アプローチは「まあ、国々は経済的インセンティブが最も高いところに金を置くもんや」って言うことになるんやけど、彼らはそれを許されてへんのや。それこそがアメリカが作り出したもんなんやで──サウジアラビア、UAE、バーレーン、カタールがアメリカ以外のどんな経済のためにも石油輸出収益を使うことを防ぐ管理システムをな。それがベセントとトランプが非常に明示的に説明してきたことなんや。

これに恥じらいなんかあらへん、隠そうとする試みもあらへん。彼らは真正面から、それがアメリカ外交政策の基盤なんやって言うとるんやで。わしは来週、Democracy Collaborative経由と自分のウェブサイトで発表する予定の記事があって、わしらが話し合ってきた引用全部とわしの分析全部をそこで説明しとるんや。

これがアメリカの国際戦略と外交政策全体が基づいとる計画なんや。他の国々は何らかの形でわしらに貢物を払わなあかんのや。彼らは自分らの経済的余剰──貿易黒字、金融的余剰──をアメリカに移転せなあかん、自分らの経済のためやなく、そして確実に他の経済──中国の経済や、わしらがその主権に反対して貿易・金融制裁を課しとる他の国々──のためでもなくな、わしらが今までやってきたようにな。

せやから、サウジアラビアやペルシャ湾の他のアメリカ同盟国は、アメリカの制裁に従うんか、「まあ、わしらは制裁を課したで、あんたらが中国やシンガポールやアメリカ以外の国に金を入れようとしたら、差し押さえるで」ってな話にな。差し押さえるんや、あんたらは彼らと取引できへんってわしらが言うたからな。あんたらはそれについてどうするんや?

まあ、過去にはアメリカはそこに軍事基地を持っとったけど、今持っとるのはアメリカ大使館だけなんや。せやからアメリカ大使館は「まあ、サウジアラビアが中国に金を投資したいんやったら、たぶん政権交代が必要やな」って言うことになるやろ。他の国も同じことや。

せやから、これらの国は自国の国家主権を行使しようとしたら攻撃されることになるんや。まあ、もちろん、1945年に国連が基づいとった原則全体は、すべての国家に国家主権を保証するっちゅう原則やったんやで。アメリカは、前にも話し合ったように、「わしらの国家主権はわしら自身の繁栄を促進することを目指しとる、そんでわしらの繁栄は、輸出・投資収益全部をわしらの経済に還流させんと他の経済に使う他国の国家主権によって脅かされとる」って言うたんや。

それがこの石油戦争を、全国家──アラブOPEC諸国も含めて──が何をするか決める国家主権を行使できるようにする、全く新しい国際経済秩序への再構築で終わらせることになるんやで。けど、それは血みどろの戦いになるやろな。その意味で、イランとロシア──アメリカがベネズエラでやったようには掴み取れへんかった二つの石油生産国──に対するこの戦いを見てみいや。この戦い全体は、今年の残りと来年一年間ずっと戦われることになる第三次世界大戦の経済的次元へと花開きつつあるところなんや、決めることになるのは──他の国々はアメリカ経済のための貢納システムになってもうた国際貿易・金融システムから自由になれるんか?自由貿易やなくて、すべての国にとってオープンな貿易、オープンな投資を提供する国際関係のあり方を実際に持てるんか?っちゅうことなんや。

それが大きな政治的戦いの本質になるやろな。そんでアメリカは、まあ、ドル志向の秩序に代替案なんかあらへん、脱ドル化はうまくいかへん、って言うとる。ほんで世界の残り、グローバル・マジョリティ──グローバルサウス、イラン、ロシア──は、まあ、代替案はあるで、わしらはそれを決めにかからなあかんのや、って言うとるんや。イラン、ロシア、中国が、この代替案を設計して、BRICS諸国や世界の残りをこのシステムに招き入れる三カ国になりそうやな。

Nima Alkhorshid: せやな。マイケル、今日も来てくれて本当にありがとう。いつも通り、大きな喜びやったで。いいねボタン押してな、もっと多くの人に届く手助けになるからな。マイケル、ありがとう。

Michael Hudson: まあ、わしら二人にこんな幅広い議論をさせてくれてありがとうな。

マイケル・ハドソン:スワップ・ラインの帝国

https://michael-hudson.com/2026/08/the-swap-line-empire/

2026年8月15日(土)

司会:ニマ・アルコルシド

ゲスト:リチャード・ウルフ、マイケル・ハドソン

ニマ・アルコルシド:皆さんこんにちは。今日は2026年8月6日木曜日、ゲストにおなじみのリチャード・ウルフさんとマイケル・ハドソンさんをお迎えしとるで。お帰りなさい!

マイケル・ハドソン:戻ってこれて嬉しいわ。

リチャード・ウルフ:ここに来られて光栄やで。

ニマ・アルコルシド:まずはスコット・ベッセント(財務長官)がホルムズ海峡について言及した件から始めよか。ご存知の通り、ホルムズ海峡と紅海のバッ・エル・マンデブ海峡は、アメリカとサウジアラビアにものすごい圧力をかけとる。サウジは以前、紅海を使って世界市場と繋がっとったけど、今はスエズ運河の制限のせいでそれが遮断されてしもうとる。で、ベッセントが何て言ったかというと……

スコット・ベッセント:「先週、トランプ大統領がイランに対して第二次世界大戦以降最大規模の軍事作戦をちらつかせたやろ。そのおかげで今、我々はイランと交渉しとるんや。今日明日中にも、海峡を開放してこの紛争をより正常な状態に戻すための合意に至る可能性が十分にあると思う。なぜなら、連中の空軍は壊滅し、海軍も壊滅し、何もかもが全滅したからや」

……と、彼は3日前にそう言うとったんや。で、その「3日以内」か、その翌日――つまり2日前には何かが起こるはずやったのに、何も起きとらん。イラン側も、交渉なんて動いとらんし、アメリカからメッセージは来とるものの、ホルムズ海峡を開放するための具体的な動きなんて両者の間で何一つ起きてへんって言うとるわけや。

ニマ・アルコルシド:でも重要なのは、イランとオマーンの間で、ホルムズ海峡の新しいメカニズムに関する交渉が最終段階に達しつつある、あるいは合意に近づいとるってことや。要するに、表向きは「何もなし」やけど、水面下では動いとる。

それに今日分かったことやけど、イランの後押しを受けたイエメン(フーシ派)がサウジアラビアに対して先手を打っとる。ここ2、3日でサウジのタンカーを攻撃しとって、5隻か6隻以上が攻撃されてサウジへの引き返しを余儀なくされたんや。マイケル、ホルムズ海峡や紅海のバッ・エル・マンデブ海峡をめぐる現在の状況をどう見てる?

マイケル・ハドソン:貿易が完全にブロックされとるな。イランが関わっとる貿易再開についての議論なんてのは、結局のところ「アメリカが再び貿易を許可したら何が起こるか」っていう話にすぎんのや。

トランプとベッセントはめちゃくちゃ明確やで。イランが、タンカーに山ほど積み込んで輸出したがっている石油を輸出することを、アメリカが許可するつもりなんて端からあらへん。ホルムズ海峡を通じた貿易なんか絶対にさせへんつもりや。

トランプは実質的に、「貿易を許可するまで5年はかかる」って言うとる。昨日、彼とピート・ヘグセス(国防長官)が、イランの原爆問題を解決するまでは何もできへんって発表したからな。

そんなもん実際には存在せん、ただの捏造された問題やのにや。つまり、イランの原爆っていう勝手な幻想を口実にして、この問題を最前線に持ってくるまでは海峡の開放なんて一切許可せえへんっていうことや。

第二に、アメリカが求めている合意っていうのは、「海洋法によって自由貿易が保障されるべきだ」っていう口実に基づいとる。トランプは何度も、「イランが通行料や関税を徴収することは一切許さない」って明言しとる。最終的には、アメリカ自身が通行料を回収したいと考えておるからや。

だから、イランに対する戦争のコストをアメリカに補償させるためにOPECの貿易からアメリカが通行料を徴収するつもりやったら、イランに一銭たりとも儲けさせるわけにはいかん。だから、イランがペルシャ湾を通じた貿易を最終的に再開するためにオマーンと行っとる交渉なんてのは、アメリカが考えているような交渉とは全く違う。アメリカにとっては交渉ですらない。イランの「無条件降伏」を前提条件として押し付けるつもりやからな。せやから、石油貿易はこの先もずっと再開されへんままやろうな。

これこそが、イランがずっと考えていたことや。「どうせ石油の貿易ができないなら、大恐慌以来最大規模の経済・金融不況の舞台をこっちから整えてやるわ」ってな。

そしてこれはすでに、他の国々をパニックに陥れとるだけやなく、実際に石油を高値で調達せざるを得ない諸国に莫大な経済的負担を強いとる。日本やアジア諸国、グローバル・サウスの国々が支払っている価格は、ウォール・ストリート・ジャーナルのサイトに金融セクターの基準として載っとるブレント原油の価格とは何の関係もない。あれはあくまで「自由に石油が取引されて配達された場合」の架空の価格や。現実には石油の自由貿易なんて存在せんし、各国は必死こいて石油をかき集めとる状態や。

どうやって石油を手に入れてるかって?すでに連中は、自分たちの外貨を巨額に吐き出しとる。特に日本は最も深刻な打撃を受けている国の一つや。

この1週間、ベッセントは日本とある種の技術的な取引交渉を進めとった。日本はこう言うたわけや。「円の崩壊を防ぐ唯一の方法は、持っているアメリカ国債を売却することや」ってな。日本はアメリカ国債の最大の外国人生保有国であって、中国や他のどの国よりも持っとる。

で、これがベッセントとアメリカをビビらせた。もし日本がアメリカ国債を売ったら、金利が跳ね上がってしまうからや。金利が上がれば、さらなる金融クラッシュや不動産市場の崩壊、デフレや借金漬け経済の破綻を引き起こすことになる。

だからベッセントは日本にこう持ちかけた。「日本さん、国債を売る代わりに、連邦準備制度(FRB)にそれを担保に入れなさい。つまり、アメリカ国債の所有権を一時的にアメリカに移転して、スワップ協定を結ぼう。それを担保としてこちらで預かり、その見返りにドル・クレジットをあなた方に提供する」ってな。

つまり、アメリカのコンピューター上で作り出したドル・クレジットを使って、外国為替市場で円を買うわけや。その結果、急落しとった円は、アメリカが刷ったコンピューター上のクレジットのおかげで今は買い支えられて上がっとる。

しかしその一方で、アメリカは日本が保有していた大量のアメリカ国債を担保としてガッチリ押さえ込んどるわけや。これから何が起こるかというと、不況が長引き、日本やグローバル・サウス、アジア諸国などあらゆる国が同じようにアメリカからドルを借りざるを得なくなるにつれて、すべての国が同じ問題を抱えることになる。

アメリカは、こうした国々に対して莫大な国債の債務請求権を握ることになるわけや。実際、ベッセントが日本で行ったこの手法の最初のテストケースは、石油戦争の結果として石油輸出ができなくなって金に困ったアラブ首長国連邦(UAE)に対してすでに実行されとった。

少し先の未来を想像してみよう。不況は経済のシャットダウンや破綻、生産の縮小、失業、そして失業手当の支払いや家庭の光熱費を補助するための政府の財政赤字を引き起こすことになる。

1年後を考えてみろ。諸国はアメリカに対して巨額の借金を背負うことになる。それはすべて、週を追って、そして今や月を追って拡大し続ける貿易停止によって引き起こされた石油不足から生じる、高騰した石油代金を支払うためや。

最終的に、この事態に対する「道徳的な解決策」とは何やろうか?道徳的な解決策というのは、つまりこういうことや。すでに他の国々も言い始めている通り、イランに戦争を仕掛けたイスラエルとアメリカは、世界で最も嫌われている2つの国や。

国々はこう言うやろう。「確かに、アメリカは石油戦争のせいで我々に負担させられたコストを支払うための融資の担保として、我々の国債をすべて握りしめとる。しかし、このコストの責任は完全にアメリカにある。アメリカがすべての責任を負うべきや。だから、この借金は帳消しにする(破棄する)」ってな。

それが、世界のその他の国々と、アメリカおよびその同盟国とを決定的に引き裂く経済的・政治的な断層線になるんや。

ヨーロッパでさえ、まったく同じ問題を抱えることになる。誰もがこう圧力をかけられる。「高くなった石油を買うために、アメリカ国債の形で持っている外貨準備を取り崩して支払うな。金利が上がったら困るからな。その代わり、ウチ(アメリカ)からドルを借りて支払え」とな。

間違いない、各国はこうしたスワップ協定に署名し、自国通貨を支えて円やユーロなどの急落を防ぐために、借り入れたドルを市場で使い果たすことになるだろう。

そしてその結果、莫大な債務の蓄積につながる。グローバル・サウスの国々が、石油やガスだけでなく、燃料、食料、そして肥料の価格にまでもの凄く高い金を払わされ続けるという事実を考えてみろ。肥料がなければ農作物の収穫量は激減する。地球温暖化も干ばつや洪水を引き起こして農作物をダメにしとる。

世界中でとんでもないインフレが起き、それは主にアメリカへの借金によってファイナンスされることになる。そして道徳的に見ても、各国は「この借金はすべて、これだけの混乱を引き起こしたトランプの違法な戦争に対する支払いの一部にすぎない」と宣言するようになるやろう。イランに石油を売ることを拒み続け、イランに石油を売らせないようにブロックし、実質的にイエメンがサウジの石油輸出を阻止している状況の責任を取るべきなのはトランプ自身なのだから。

ホルムズ海峡は世界の石油の20%、紅海でのイエメンとサウジのルートは5%。合わせると世界の石油の25%がカットされとる。国家の備蓄が底をつく(おそらくアメリカでは9月上旬にも底をつくだろう)につれて、実際の価格高騰がどれほどすさまじいものになるか想像できるはずや。

これが今起きている危機や。株式市場はこの現実を全く織り込んでへん。債券市場でさえ織り込んでいない。なぜなら、この問題があまりにも巨大で、構造的なものだからや。経済学者や政治家たちが表立ってこんな話をすることはない。なぜなら、これはアメリカが世界を国際的な大恐慌とそれに伴う債務危機、そして産業の大量閉鎖と失業の泥沼へと突き落としているという現実を意味しているからや。

リチャード・ウルフ:マイケル、もし諸国が君の言う通り「借金は返さない、チャラにする(破棄する)」と言い出したとき、アメリカが担保(国債)を押収したらどうなるんや?アメリカは「よし、担保はいただく」と言った。そのあとどうなる?

マイケル・ハドソン:それが最大の疑問やな。アメリカには奴らに強制的に支払わせる力はない。アメリカが持っているのは奴らの国債だけや。だからアメリカができることといえば、「よし、日本よ、お前たちがウチのコンピューターで作らせてやったドルを使い切ったからには、返済してもらわな困る。だから、お前たちが預けた日本の国債をすべて市場に投げ売りしてやる」ということになる。

もちろん、そんなことをすれば日本の国債価格は大暴落する。アメリカは国債を売って円を手に入れ、その円をドルに換えて財務省の穴埋めをする。そして円の価値は再び大暴落することになる。為替が暴落すれば、ドル建てや非日本通貨建ての輸入品すべての価格が跳ね上がる。

そうなれば、日本は事実上の「二重の不況(ダブル・デプレッション)」に突き落とされることになる。最初の不況は、すでに日本企業に操業停止や倒産を強め、家計を破綻させつつある石油貿易の途絶や。

そして2度目の不況は、アメリカが「担保を手に入れたから市場に売り払うわ」と言い放ったときや。日本にはそれに対抗する手段が実質的に何もない。あるとすれば、何らかの資本規制をかけるか、あるいは借金を真っ向から拒絶する(踏み倒す)ことくらいや。

それが機能するためには、日本と同じ境遇にある他の国々と団結する必要がある。石油を輸入しなければならない世界中のほぼすべての国々――少なくとも世界の残りの部分――が、米ドルから離脱する方向で結束して声を上げるグループができるということや。

それこそが、トランプの対イラン戦争が、他国が次々と離脱していく中で石油をチョークポイント(要衝)として利用することに失敗し続けるだけでなく、ドル基準そのものの基盤を木端微塵に吹き飛ばす究極のプロセスになるんや。

ドルは国際金融システム、そして事実上すべての債務・信用システムの中核を担っとる。各国は、いま積み上げている海外の借金を支払う余裕なんてない。それはつまり、自国の政府債務や、世界の債券保有者や銀行に対して負っている借金も、自国の経済を完全に窒息させない限り支払うことができないということを意味しとる。

まるで世界中の国々に対する、IMF(国際通貨基金)による超巨大な緊縮財政プログラムのようやな。石油戦争がやっているのはまさにそれや。世界中の残りの国々に緊縮財政を強制しとるんや。失業、石油を必要とする企業の倒産、そして肥料の輸入だけでなく農業機械や作物を動かすための信用が手に入らないことによる農業セクターの破綻。それはアメリカの農業も例外やない。

石油戦争は、アメリカからヨーロッパ、アジア、そしてグローバル・サウスに至るまで、あらゆる限界を許容レベルのはるか彼方へと押し広げとる。高騰した石油代金を支払う余裕も、借金を返す余裕も、家庭が家を暖め車を走らせるための政府補助金を出す余裕もない。ディーゼル油を使うトラックや鉄道産業をファイナンスする金もない。

ニマは原油価格にばかり注目しとるが、本当の価格高騰はトラックや鉄道用のディーゼル燃料や飛行機のジェット燃料で起きとるんや。アメリカ空軍が莫大な量のジェット燃料を消費している一方で、航空輸送システム全体が窒息しかけとるのが分かるはずや。

海峡が封鎖されたままでいる時間が長ければ長いほど、世界大恐慌の一部としてアメリカ経済にもしっぺ返し(ブローバック)が返ってくる。トランプはすでに「イランがオマーンと取引しようが知ったこっちゃない、ウチが望む取引じゃないからな。もしウチの望む条件じゃないなら、海峡の封鎖を続けるまでや」と言っとる。まあ、ある時点でイランも「これは戦争行為や。攻撃を再開するわ」と言い出すやろうな。それはまた別の話やけど。

リチャード・ウルフ:そう考えると、「交渉がまとまりそうだが、結局ご破算になる」というトランプのお得意のゲームの裏には、さらなる戦略のリスクが潜んどるような気がするな。

彼は、実態がよく分からない「核問題」を持ち出すことで、状況を無限に引き延ばせることに気づいたのかもしれん。「イランはすでにそんな兵器を持っとるのか?それともこれから作ろうとしとるのか?」誰も本当のところは分からん。君が言う通り、そんなものはいくらでも引き延ばせる。誰も真相を知らんからな。

そして、その戦略は今君が話してくれた複雑な世界金融スワップの話と綺麗に噛み合っとる。世界の他の国々は、そんな複雑な金融の仕組みなんて理解できんし、気にも留めないだろう。トランプは核問題の責任をイランになすりつけ、金融危機の責任は誰か別の奴になすりつけることができる。金融面で何かをしなかったとして日本を悪者にすることもできる。そうやって自分から責任を綺麗に分散させることができるわけや。

マイケル・ハドソン:その通り。そして核問題に言及したついでに言えば、事態はさらに悪化しとる。トランプが「戦術核兵器なら使うかもしれない」とほのめかしているという議論がすでにしばらく前からある。

核は核や。「原爆を投下するけど、戦術原爆と呼ぶからセーフや」なんて理屈は通じへん。アメリカはミサイルを使い果たし、戦闘能力を失いつつある。どうやら飛行機も西アジアから撤退しはじめている。爆弾やレーダー、必要な兵器がなければ戦争なんて続けられへんからな。

アメリカは手足を縛られた状態(マッスルバウンド)であって、使える武器は原爆のほかにはもう残っとらん。これが「きれいな核兵器」だというわけや。だから「戦術的」などと呼ぶ。マイルドな原爆だから、最初は5、6発使うだけや、という感覚やな。

それが世界に何をもたらすか想像してみろ。トランプはまさにそれをちらつかせて脅しとる。そして他の国々は、「ここで一線を引く、反撃するぞ」とは言わず、株式市場や債券市場と同じように、あまりのショックにただ呆然としているように見える。あまりにも次元が外れすぎていて、手をこまねくことしかできへん状態や。誰もこの事態を止めるための代替案を出そうとしていない。ただ傍観して、自分たちが苦しむのを許しているようにしか見えへん。

それから第二に、アメリカこそが海洋法(国連海洋法条約)の最大の違反国やということや。ニマ、ここ半年以上お前と俺が議論してきた通り、アメリカがベネズエラの漁師を撃ち殺したり、ホルムズ海峡でボートを撃沈したり、バルト海でNATOがロシアの石油タンカーを攻撃して押収したり、数日前にはウクライナがカスピ海でロシア船を攻撃したりしとる。これらはすべて海洋法に従うべきもののはずや。

そんなもん、いまや海洋法のルールなんてどこにも残っとらん。なぜなら、アメリカが「海賊行為をやれる奴が勝ちなのだから、やりたい放題やっていい」って宣言してしまったからや。海洋法は今や海賊行為に逆戻りしてしもうた。トランプがグリーンランドを乗っ取ろうとしたり、グリーンランドからアイスランド、そしてアイスランドからイギリスにかけてのブロックを拡大しようとしたりするのを防ぐために、そして南米の先端やアフリカの先端を回らなくてもいいように大西洋から北極海の石油ルートへ世界中がアクセスできるようにするのを防ぐために、海洋法とそれを支える国連が国々を守る執行能力を持つようになるまで、この状態は続くやろう。

アメリカは、国際海上輸送におけるすべてのチョークポイント(要衝)を独占しようとしとる。そうすれば、アメリカが管理していないルートで石油貿易が発展するのを阻止できるからや。

だからこそ、これがホルムズ海峡をめぐる本当の戦いの正体なんや。イランに対して「いまは戦争状態にあると言えない」かのように扱う、海洋法をめぐるこのフェイクな議論なんて茶番や。こっちの領海ではなくても、すぐ隣の隣接水域を軍艦がまっすぐ通過しようとするのを、戦争状態にある以上、阻止する権利が我々(イラン)には当然ある。戦争が起きているんだから、そんな権利があって当然や。それがすべての法規に優先する。まあ、アメリカが引き合いに出そうとしとるのは、すでに執行力すら失った、とっくに死んだ法律にすぎんのや。

西側のいくつかの州の法律には、「インディアンを撃ち殺したら50ドルの賠償金で済む」みたいな古い法律がまだ残っとるかもしれない。それと同じで、執行力の無い法律や。今の海洋法が置かれているのはまさにそのポジションや。だから、アメリカがイランに対して持ち出している「大量破壊兵器としての偽の原爆問題」と同じくらい、この海洋法違反という話もすべてフェイクな問題なんや。我々が描写しているこのめちゃくちゃな状況の、まさに一部ってわけやな。

リチャード・ウルフ:そして私が付け加えたいのは、これこそが、我々が散々議論してきたアメリカ帝国の衰退の動かぬ証拠だということや。安全で健全な状態にある帝国の証というのは、海洋法やきちんとした行動規範があって、いわゆる「ルールベースの国際秩序」がしっかり機能しているから、わざわざ武力でそれを強制する必要すらないということや。

それはあたかも、警察署がなくても地域社会が自発的に秩序を守り、誰もが集団行動のルールを遵守しているような、そんな状態の理想的な警察署みたいなものや。警察署を必要とすればするほど、その社会はトラブルを抱えているということや。

帝国も同じで、衰退し、ルールだけでは自分たちの要求を満たせなくなると、ルールそのものを放り投げ出すようになる。それこそが、帝国が深刻な危機に瀕しているというサインなんや。少し前までなら、麻薬を密輸している疑いのある船があれば、ちゃんとした手続きというものがあった。

海軍や沿岸警備隊がその船に近づき、乗船して検査し、違法薬物やその他の密輸品が見つかれば、法的な手続きに従って裁判所に引き渡されていた。弁護士がつき、裁判が行われ、証拠に基づいて是非が争われていた。

たとえ有罪になっても、言い渡されるのは懲役刑であって、アメリカにおいて麻薬密輸は死刑に値する罪ではない。ところが、大統領(トランプ)や国防長官のヘグセスは、そうした法的手続きを一切無視し、「これらの船にいた人間たちはもう死んでおり、船は海の底にあるから証拠なんてない。彼らが起訴されたようなことを実際にやったというデモンストレーションもできないが、そんなことはどうでもいい。我々はただ、裁判なしで連中を超法規的に皆殺しにしたのだ」と言い放っとる。

まあ、そういうことや。自分たちのやり方ではもう頼りにならないという自白にほかなんらん。マイケルも私も人生のすべてをいわゆる「麻薬戦争」についての報道を聞きながら過ごしてきたから、この手の話はよく分かる。ニューヨーク市の街頭に出てみれば、手に入らない麻薬など存在しない。今だって手に入るし、5年前だって、10年、15年、20年前だってそうだった。麻薬戦争というのは歴史的な大失敗やったんや。海上にいる人間を船ごと殺害するなんて、その失敗に対するあまりにも不条理な反応やで。

マイケル・ハドソン:そうだな、リッチ(リチャード)、アメリカの文学やハリウッド映画の最も特徴的なテーマの一つが、「腐敗した警察署」を描いたものや。数々の偉大なアメリカ小説や、それらを原作にした映画に出てくる汚職警官たちのことを考えてみろよ。

アメリカの国際的な大規模政策も、まさにそれの縮図だと言える。我々は腐敗した警官であり、犯罪に加担している事実を隠すための隠れ蓑を作り出す二枚舌の連中そのものや。

もしトランプが麻薬取引や麻薬ディーラーの主要な支援者であるとしたら、彼は麻薬ディーラーたちのところへ行くか、あるいは側近を向かわせて、「トランプの選挙運動に献金してくれるなら、麻薬取引の罪なんて恩赦にしてやる、お咎めなしにしてやる」と持ちかけているわけや。たしかホンジュラスの主要な麻薬ディーラーの一人に対してそんなことをやっていたはずや。名前は忘れたが、彼は麻薬ディーラーたちに対して「刑務所から自由に出られるカード」を売り歩いとるんや。

つまり、「警察に金を払って麻薬売買の許可を買わないなら、逮捕するぞ」という論理や。すべてが買収システムの警察組織のようになっとる。映画や小説に出てくる裏社会の話そのものやないか。それが今や国際規模で行われているわけや。そしてトランプの天才的なところは、それをただのニューヨーク市警のレベルではなく、大統領という最高の政治的権力レベルにまで引き上げたことやな。

リチャード・ウルフ:リチャードが麻薬戦争に触れたついでに、私は「テロとの戦い」についても言及しておきたい。あれもまた、数ある戦争のうちの一つやったからな。

最後のコメントとして言わせてもらえば、ある種の感心すら覚えるほどの厚かましさや。イランに対する戦争の正当化理由の一つとして、「イランが世界中でテロを支援している」というものがあった。

アメリカは、アフガニスタンでの30年戦争、ベトナム戦争、イラク戦争、リビアやシリアでの軍事活動など、神のみぞ知る数々の戦争をやっておきながら、別の国に対して「テロの支援国だ」と非難しとる。この手の人間たちが口にする言葉の「自己欺瞞のレベル」がいかに凄まじいかを示しておるし、私にとってはこれもまた衰退する帝国のもう一つの分かりやすいサインやと思うわ。

マイケル・ハドソン:数日前、トランプが「我々はイランと交渉している」と発言したとき、あるイラン人がまさにその点を的確に突いていたな。「我々には交渉相手なんていない。交渉する用意はあるが、お前たち(アメリカ)は交渉相手を殺害するじゃないか。最初の任期のときにはガーセム・ソレイマニを暗殺し、その後も我々の指導者たちを殺してきた。交渉権限を持つ立場にいる人間を全員片っ端から暗殺しておきながら、一体誰と交渉するつもりなのだ?これ以上のテロ行為なんてあり得ないだろう」ってな。

リチャード・ウルフ:そういえばトランプは先日、「斬首(デカピテーション)」という言葉をまた使っとったな。あれはもともとイスラエル側から出てきた表現やが、彼自身もそれを使い始めた。以前はそんな言葉を使わなかったはずやが、彼もまた自分を脅しに使えると思い込んだようや。ところで、世界中の多くの人々にとって、アメリカのこうした傾向は一種のミステリーに映っとる。

アメリカには、植民地としての起源に由来する特有の政治的傾向があって、あらゆる政治的対立を「神と悪魔の戦い」という極端な誇張表現で捉えたがる。これがアメリカ文化の中に並外れた形で組み込まれているんや。

今回の敵はサダム・フセインであるはずがなく、「もう一人のヒトラー」でなければならない。プーチン氏も単なる敵対者や adversaries であるはずがなく、「もう一人のスターリン」でなければならない。

一体これはどういうことや?敵をここまで悪魔化することで何が得られるというのか?あまりにも幼稚というか、本当に愚かしいとしか言いようがないわ。

マイケル・ハドソン:あるいは、それは単なる「言い換え(婉曲表現)」にすぎんのやろうな。テロリズムとは呼ばず、「斬首」と呼ぶ。我々は攻撃しているのではなく、悪魔から地球を守っているのだ、という理屈や。

リチャード・ウルフ:思い出してみろ、「テロとの戦い」の最中、アフガニスタンの一部の人間が誰かの首を切り落としたというニュースがこれでもかというほど大きく取り上げられた。それこそが、「我々善良な人間は、あんな連中のような狂人たちと戦っているのだ」ということを裏付ける格好の材料にされたわけや。それが今や「斬首」という言葉にすり替わり、道徳的な恐怖ではなく、巧妙な戦略として語られとるんやからな。

マイケル・ハドソン:まあ、交渉する相手や降伏させる相手が誰も残っていない状態では、そんなものすら巧妙でも何でもないがな。それに加えて、テロで攻撃を加えたところで、イラン国民やどの国の国民であれ、戦意を喪失させるどころか、かえって政府による防衛のために国中が一丸となって団結するだけや。

ニマ・アルコルシド:リチャード、マイケル、どうもありがとう。いつもながら素晴らしい議論やったで。

リチャード・ウルフ:ああ、また来週。

ニマ・アルコルシド:また来週な。バイバイ!

マイケル・ハドソン:ドル防衛最後の戦い

https://michael-hudson.com/2026/08/the-dollars-last-line-of-defence/

By Michael 水曜日、2026年8月12日

アメリカの石油戦争の帝国的目的──ベネズエラからイランまで

Democracy Collectiveに掲載されたもんや

アメリカの当局者らは、アメリカの帝国的権力を維持するための戦略について、驚くほど率直に説明しとるんやで。「ドルの支配は不可欠や」って、財務長官のスコット・ベセントが2026年6月24日のテレビインタビューで言うたんや。アメリカがベネズエラに貿易・金融制裁を課した理由は、彼が説明したところによると、ベネズエラが「中国に割引価格で石油を売っとって、ドルを得られへんかった」からやねん。石油をドル建てにせず、その収益をドル口座に投資せえへん国は、世界の金融システムにおけるドルの中心的役割──アメリカの豊かさの主な源泉──を維持するアメリカの能力に対する脅威なんや、ってことやで。

アメリカのベネズエラ、ロシア、イランに対する戦争は、これらの国に石油輸出をドル建てにさせて、しかも同じくらい重要なこととして、収益をアメリカの金融市場に投資させるか、アメリカ製品の購入に使わせることを狙っとるんや。1月3日のニコラス・マドゥロ大統領へのアメリカによる侵攻と拉致以来、ベセントが指摘したように「新しいベネズエラは、ドルシステムに戻ってきとるドル建てで請求書を発行しとる……そして今、ドルが彼らの貿易の中心になろうとしとる」んや。トランプは1月7日のTruth Social投稿で、「ベネズエラは、わしらの新しい石油取引で受け取る金で、アメリカ製品だけを購入することになる。これらの購入には、アメリカの農産物、アメリカ製の医薬品、医療機器、そしてベネズエラの電力網とエネルギー施設を改善するための設備が含まれる。つまり、ベネズエラはアメリカ合衆国を主要パートナーとしてビジネスをすることを約束しとるんや」って自慢したんやで。

同じ日、トランプ大統領は、ベネズエラの石油輸出収入が保管されとる財務省口座に、マドゥロ拉致と政権交代の監督に関わった軍事費用をアメリカに払い戻すための賠償金を課したって言うたんや。実際、彼はこの費用を「28回」も回収して、「あの戦争に勝つための48分」で「たくさんの金を稼いだ」と自慢したんやで。フィナンシャル・タイムズの報道が過去の価格パターンに基づいて計算したところによると、ベネズエラが1月以降「出荷した」石油の価値は「130億ドルを超える」んやけど、アメリカが運営する石油売却の収益を追跡するためのベネズエラ政府ウェブサイトには「3月の3億ドルの送金という記載が一件だけ」しかないんや。これは政権交代以来アメリカ占領者が保持しとるベネズエラ輸出の2%程度に過ぎへんのやで。

ベネズエラに課された条件は、イランに対するアメリカの計画のモデルになるって、ベセントはインタビューで発表したんや。「イランとの交渉で、イランはドル建てで請求書を発行することになるのを見とるで」ってな。その一週間前、6月17日には、トランプ大統領がイランと了解覚書に署名して、アメリカとその同盟国が差し押さえた1000億ドル超の貯蓄の一部返還を始めると約束したんや(120億ドルの支払いが広く報じられとった)。けど、アメリカのおとり商法特権を使うて、ベセントは、資金の返還は全部アメリカの監督下に置かれることになる、って説明したんやで。彼の財務省は「ドーハに人員を配置して、資金がどう配分されるかを監督することになる、そのかなりの割合がアメリカの食料品・医薬品購入に使われることになるやろ。せやから、わしらは金をアメリカ製品に還流させることになるけど、財務省が監督するんや」ってな。この条件付けが、イランの選択の自由を上書きしてもうとるんや。

ベセントは「ロシア・ウクライナ紛争が終わったら……ロシアはドルシステムに戻りたがるやろ」とまで予測したんやで、EUがユーロクリア決済システムでのロシアの預金3000億ドルを凍結したにもかかわらずな。決定的な要因は、アメリカの軍事力と貿易制裁が、イランとロシアにベネズエラ型の降伏条件を受け入れさせることになる、ってことなんや。「わしらは、わしらが優位を持っとるところで力を見せることを恥ずかしがるべきやないと思うで、優位を持っとるところでは、同盟国と分かち合って……わしらと足並みが揃ってへん奴らには押し返すんや」ってな。

ベネズエラには選択肢なんか与えられへんかった。侵攻されて、大統領はアメリカで独房監禁されたんや。石油生産は差し押さえられて、収益は没収されたんや。エネルギー省のファクトシートが、ベネズエラから搾り取れる貢納金の使い道についてのアメリカの計画の詳細を提供しとって、おそらくこれがイランとロシアに課したいと望んどるモデルなんやろな──

アメリカ政府は、アメリカ、ベネズエラ、そしてわしらの同盟国のために、世界市場でベネズエラ産原油の販売を始めた……ベネズエラ産原油と石油製品の販売による全収益は、まず世界的に認められた銀行にあるアメリカ管理下の口座に決済される……これらの資金は、アメリカ政府の裁量で、アメリカ国民とベネズエラ国民のために支払われる。ベネズエラへの石油の輸出入は、アメリカの法律と国家安全保障に沿った合法的・許可された経路のみを通じて行われることになる。

こういう略奪的な政策指令は、世界の他の国々に対して、アメリカの強制から相互に守り合うために団結する必要性を警告するもんなんやで。

ベセントは、アメリカの資本市場の広がりと流動性が、他国をドル建て金融システムに留まらせたがらせることになる、って例の空々しい建前を並べてみせたけど、それがベネズエラが今ドルを使うとる理由やないし、イランもロシアも再びドルを使うリスクを取りたがるとは思われへんのやで。

イランを打ち負かしてその石油収入を没収するアメリカの戦争

OPEC諸国への支配を固めて自国経済に引き込むことは、長らくアメリカの目標やったんや。1973年のエジプトとイスラエルの戦争がサウジアラビアや他のOPEC諸国にアメリカやイスラエルの他の支持国に対する石油禁輸を課させた時、リチャード・ニクソン大統領は「1973年10月の中東戦争後、もしイスラエルとその近隣アラブ諸国の間の緊張がエスカレートし続けたり、石油禁輸が緩まへんかったりしたら」、「アラブ石油禁輸中に中東の油田を軍事力で奪取することを真剣に検討した」んやで。

1970年代の後半、リチャード・パールと、民主党上院議員ヘンリー・ジャクソンのタカ派グループに関係しとる他のシオニストらが、OPEC諸国とそのイスラム教徒の隣国に対する代理軍としてイスラエルを支援する共生関係を組織したんや。この関係は着実に強まっていって、ウェズリー・クラーク将軍がこれをアメリカ政策のシオニストによる乗っ取りやと批判するまでになったんやで、彼は2001年にペンタゴンの将校から、イラクを皮切りにシリア、レバノン、リビア、ソマリア、スーダンへと進み、イランを最終的な獲物とする、5年間で7つのイスラム教国を征服する計画を見せられたと書いとるんや。

トランプの最初の政権時代からすでに、彼はアメリカの海外戦争への支出を批判しとったけど、自分自身が偉大な帝国建設者になることを夢見とったんや。彼はただ、他国に自国領土内のアメリカ軍基地の費用を負担させることで、アメリカの戦争を賄えるようにしたかっただけなんや。彼は特にアラブのOPEC諸国に焦点を当てとったんやで。2018年4月、彼は、彼らは「途方もなく裕福や」けどアメリカの保護なしでは「一週間も持たへん」やろから、そのために金を払うべきやって言うたんや。ほんで2018年9月20日のツイッター投稿では、OPECの石油輸出国に、自国内のアメリカ武器支出と軍事基地の費用を払わせることを提案したんやで。これらの国々は「わしらなしでは長くは安全でおれへん、なのに彼らはどんどん石油価格を上げようとし続けとる!」って彼は指摘したんや。9月25日には「彼らは軍事保護に……貢献せなあかん」ってはっきり言うたんやで。今の第二期政権では、NATOヨーロッパからのアメリカ軍撤退と財政支援打ち切りにも似たような理屈を使うとるんや。

トランプは2025年6月13日、イランの核施設と軍事防衛への奇襲攻撃で対イラン戦争を開始したんや。イランの反撃は、カタールの大規模なアメリカ空軍基地や地域の他のアメリカ基地を破壊して、アメリカ軍を震え上がらせたんやで。イランはまた、イスラエルのハイファ港や他の主要目標を壊滅させて、攻撃が発進されたアメリカ基地を持つアラブOPEC諸国の石油・ガス生産施設を爆撃したんや。

戦争は12日間続いたんや。6月24日までに、イランが爆撃を続けたらイスラエルは破壊されることが明らかになって、カタールが停戦を仲介したんやで。けど、アメリカとイスラエルが最初から停戦を破ったことで、低レベルの戦闘は続いたんや。アメリカは12月までに軍事的プレゼンスを再建して、2026年1月22日、トランプはアメリカ空母エイブラハム・リンカーンを率いる艦隊がペルシャ湾に向かっとると発表したんや。

艦隊は1月26日に到着して、サウジアラビアはアメリカ爆撃機に自国の軍事基地を使わせてイランへの新たな攻撃をさせたら、新たな被害を受けるんちゃうかと心配することになったんやで。1月27日、「ムハンマド・ビン・サルマン皇太子(MBS)はイランのペゼシュキアン大統領に、リヤドは自国の領空や領土をテヘランに対する軍事行動に使わせへんて伝えた」んや、交渉で事態を解決したいと望んでな。

けど、2月28日、アメリカとイスラエルは40日間のキャンペーンとなる新たな攻撃の波を開始して、その最初の目標はイランの政権交代を強制することやったんや。イスラエルの空爆は最高指導者アリー・ハーメネイーや他のイラン高官を暗殺したんやで。繰り返されたアメリカの攻撃はミナーブの学校で子供120人と民間人36人を殺害して、イラン南部のラーメルドのスポーツホールへの爆撃は女子バレーボールチームのメンバーを殺したんや。第二次大戦中のイギリスとアメリカによるハンブルクやドレスデンへの爆撃、ドイツによるロンドン爆撃みたいな、民間人への爆撃に直面した住民が指導者への支持を結集させたという経験を無視したか知らへんかったんかは分からへんけど、アメリカは明らかに、イランの民間人への爆撃を止めるために親米政府を樹立させるほどイランの民衆を絶望させたかったんやで。

クルド人の攻撃は、マスクの衛星システムに接続された約6000台のスターリンク端末を使うた、アメリカ主導のカラー革命と連携される予定やったんや。インターネットを迂回するそれらは、イランがこういう動員計画を阻止するために単に電源を切るという能力からは免れとったんや。けど、クルド人の攻撃はなかったんやで、そんでイランはスターリンクを妨害して、軍事的信号検知を使うてスターリンク端末を追跡し、その運用者を逮捕して、それに資金を提供しとった銀行口座を閉鎖することができたんや。

そんでイランは、地域全体のアメリカ軍基地を壊滅させて、ハイファや他のイスラエルの拠点を攻撃したんや。石油生産施設、製油所、燃料備蓄庫、港、そしてアメリカの民間投資が、特にアメリカの攻撃の最も積極的な支持者やったUAEで攻撃を受けたんやで。3月1日、イランはバーレーンとアブダビ(UAEの最大の首長国)にあるアマゾンのウェブサービス・クラウドデータセンターと、ドバイのオラクル・センターを爆撃したんや。3月2日、そしてまた3月18日と19日には、世界のヘリウム貿易の3分の1を占めとったカタールのLNG生産施設を破壊したんやで。

3月27日、事態はさらにエスカレートして、イランはイスラエルにミサイルとドローンを発射し、サウジアラビアの大規模なプリンス・スルタン空軍基地も攻撃して、少なくともアメリカ人員17人を負傷させたんや。アメリカとイスラエルの軍はイラン国内の多数の標的を爆撃して、核施設に焦点を当てとったんやで。それがイランに、3月31日、「マイクロソフト、グーグル、アップル、メタ、オラクル、インテル、HP、IBM、シスコ、デル、パランティア、エヌビディアを含むアメリカ企業を標的にする」と発表させたんや。そんで石油戦争が後に加熱した時、イランは7月21日と24日にバーレーンに残っとったアマゾンのデータセンターを破壊したんや。

イランのほぼ毎日の報復とホルムズ海峡の封鎖は地域の石油輸出を止めてもうて、世界の石油貿易の約20%を遮断することで世界的危機を引き起こす恐れがあったんや。この見通しが、トランプに4月8日、停戦を求めさせることになったんやで。イランの最高国家安全保障会議は「敵は、イラン国民に対する不当で違法かつ犯罪的な戦争において、否定できない歴史的で壊滅的な敗北を喫した」と発表したんや。けど4月13日、アメリカの交渉担当者は停戦協定の文言をイランの降伏を意味するものと解釈したんやで。トランプはイランのホルムズ海峡内カルグ島積出港を含む、イランの港への全ての船舶に海軍封鎖を課したんや。

イランは4月17日、イスラエル・レバノン停戦協定の一部として海峡を開放すると発表したんや。けどイラン貿易へのアメリカの封鎖は続いて、それがイランに翌日海峡を閉鎖させることになったんやで、自国の石油を輸出できへんのなら、全員のために海峡全体を閉鎖する、という説明でな。せやから湾岸の石油輸出も、食料や他の物資の輸入も遮断されたままになったんや。タンカーや他の船舶は何ヶ月も足止めされたんやで。

石油輸出国も輸入国も両方とも、傍観してアメリカが世界石油貿易とドル建て金融システムへの支配を固めて自国の利益のために武器化するのを許すか、あるいは自国の石油(と他の西アジア生産国の石油)貿易をアメリカの貿易・金融制裁から自由にするというイランの利益を支持するか、という選択に直面したんや。

サウジがアメリカのイラン戦争再開計画を阻止する

5月3日、トランプは政治的に不人気やったアメリカのガソリン価格上昇に対応して、タンカーをホルムズ海峡経由で護衛するために軍艦を送る「オペレーション・プロジェクト・フリーダム」を発表したんや。イランとサウジアラビアはこれをイラン爆撃再開のアメリカの計画やと見て、それがイランに、地域のアメリカ軍基地を受け入れとる国々への反撃を促すことになったんやで。けどサウジアラビアはアメリカ軍がその領空や空港を使うことを拒否したんや。最近のサウジの記事が説明しとるように──

サウジアラビアは、プリンス・スルタン空軍基地からのアメリカ軍の作戦権限を停止し、そこに駐留しとった43機のアメリカ戦闘機全部を地上に釘付けにして、2026年5月3日にトランプ大統領がソーシャルメディアでこの作戦を発表してから数時間以内に、サウジ国家領空をオペレーション・プロジェクト・フリーダムに閉鎖したんや。この発表は、リヤド、クウェート市、他のいかなる湾岸パートナーとの事前協議もなしに行われたんや……

この記事は、サウジアラビアがこの地上釘付けの理由を防御的なもんやと説明しとるんや。テヘランとのスンニ・シーア間の緊張を修復するために何年もかけてきた彼らは「別の大規模な地域戦争の発進拠点になる」ことを避けたかったんやで。イランの3月27日のプリンス・スルタン空軍基地への攻撃は、アメリカの戦闘作戦を受け入れることがサウジ領土を標的に変えてしまう、そのアメリカの防衛はイランのミサイルに対して効果がなかった、ということを示しとったんや。

サウジ領空の閉鎖は4日間飛行機を地上に釘付けにして、「冷戦後の期間で、アメリカ軍を受け入れとる国が、自国の領土内で進行中のアメリカ軍事作戦を物理的に阻止した最初の事例」になったんやで。トランプはMBS皇太子に毎日電話をかけて、滑走路の再開を説得しようとしたんや。それがうまくいかへんかったので、トランプは5月7日、サウジがイランや他の外国攻撃から自国を守るために購入したパトリオットPAC-3とTHAADミサイル防衛迎撃機へのアメリカの支援を打ち切ると脅したんや。5月8日、サウジアラビアはアメリカ基地の閉鎖を撤回したんやで。

トランプの機嫌を取るために、MBSは5月13日、アメリカ史上最大の単一武器購入契約となる1420億ドル分のアメリカ武器を購入することに同意したんや。それはトランプに自慢できるネタを与えたけど、これらの武器のアメリカの生産能力があまりに限られとるという事実は、実際の納入と支払いが何年にもわたって引き延ばされることを意味しとるんやで。

イランの反撃がトランプにアメリカの攻撃計画の失敗を認めさせる

戦争は6月11日に頂点に達したんや。イランはアメリカの空爆と石油輸出封鎖への報復として、ホルムズ海峡の閉鎖を強化して、バーレーンや他の湾岸首長国へのドローン攻撃を開始し、アメリカ軍基地がアラブ受け入れ国を攻撃から守るというアメリカの約束に反して、これらの基地が彼らを標的にしてもうたということを示したんやで。最も強い反イラン的立場を取って、自国の運命をアメリカ経済に最も密接に結びつけとったUAEが、最も重い被害を受けたんや。

アメリカはすでに1月に、年末までに地域の軍事基地から撤退して、代わりにイスラエルとインド洋の基地に頼ると発表しとったんや。トランプはイランに降伏を説得するために大きな脅しに訴えて、ベセントは、アメリカがイランを征服したら、財務省がその石油生産を没収して輸出収益をアメリカの銀行口座に預けることになる、イラクやベネズエラの場合と全く同じようにな、と警告したんや。「イランの口座から搾り取った資金で」、アメリカが「湾岸の同盟国に及ぼしとる」と主張するすべての損害についてイランに借方記入することになるやろってな。そんでイランを打ち負かした暁には、「ペルシャ湾海峡当局(PGSA)に払われるいかなる通行料も、彼らの口座から搾り取った資金で相殺される。イランが仕掛けるすべての攻撃は、直面する経済的・金融的結末を深めるだけになるやろ」と脅したんやで。

アメリカは停戦交渉を試みる中で時間稼ぎをしとったんや。ガソリン価格の上昇は消費者の予算を圧迫して、有権者を戦争反対に向かわせとった。世論調査はトランプの支持率の着実な低下と、彼の戦争への反対の高まりを示しとったんやで。彼は繰り返し、不況を主宰したハーバート・フーバー大統領みたいな評判で歴史に名を残すことになるかもしれんという恐れを口にしとったんや。

イランからの石油供給停止は、国家石油備蓄からの放出で数ヶ月は補えたやろけど、ペルシャ湾貿易がすぐに再開されへんかったら供給危機が起こることになったやろな。アメリカは純石油輸出国やのに、海外から相当量の原油、特に主にサウジアラビアから得られる重質油つまり「サワー」原油(硫黄分0.5%から2%)を輸入する必要があるんや。アメリカの油田は主に低硫黄の「スイート」原油を生産しとるけど、アメリカの製油所はトラックや船舶用のディーゼル燃料、航空機用の灯油を生産するために、このより重い外国産原油を必要とするんやで。世界中の航空会社は燃料費の上昇を反映して飛行スケジュールを削減し、チケット価格を上げとったんや。そんでディーゼル燃料に頼る国内トラック輸送は中断される恐れがあって、生産停止と操業停止を引き起こしとったんやで。

経済崩壊の脅威と、ガソリン価格上昇への国内世論の反対を緩和するための停戦を望みつつ、トランプは繰り返し、自軍がイランを征服してその石油を奪って正常化を回復できるという希望を口にしとったんや。イランは停戦を利用して経済と防衛を再建することに自らの利点を見出しとった。せやから両陣営とも、後の戦いに備えるための停戦交渉には前向きやったんやで。

曖昧で欺瞞的な6月17日の了解覚書

両陣営は6月12日に原則合意に達して、アメリカとイランの間の了解覚書(MoU)は6月17日、(G7会合でヴェルサイユを訪問中の)トランプ大統領、イランのペゼシュキアン大統領、パキスタンの仲介者によって電子的に署名されたんや。その14項目は、イランがずっと主張してきた主要な要求──アメリカとその同盟国が没収した貯蓄の返還(第11項)を筆頭に、ホルムズ海峡通行のイランによる管理(第5項)、イランへの海軍封鎖とその近傍からのアメリカ軍の撤退(第4項)、石油制裁の免除(第10項)、そしてイスラエルの停戦とレバノンからの撤退(第1項)──を認めたように見えたんやで。

MoUの最後から二番目の第13項は、トランプがイランが原爆を求めとるという疑惑をディールブレーカーとして利用することを防ごうと試みて、こう規定したんや:「このMoUの署名後、そしてこのMoUの第1、4、5、10、11項の実施開始とこれらの措置の継続的実施を条件として、イラン・イスラム共和国とアメリカ合衆国は、他の項目についてのみ、最終合意に関する交渉を開始する」ってな、これにはイランは「核兵器を調達または開発してはならない」と再確認する第8項も含まれとるんや。

イラン当局者らはMoUを勝利やと宣言した一方で、議会とメディアのアメリカの強硬派はトランプがイランの要求に屈したと非難したんや。けどこれがイランの勝利になるのは、アメリカがMoUの条件を遵守するつもりがある場合だけなんやで、そしてアメリカの外交は合意不能なことで知られとるんや。アメリカの当局者はMoUの条件を、イランが理解しとったよりもはるかに狭く解釈したんや。MoUの正式署名前、6月12日、J・D・ヴァンス副大統領はアメリカの視点から交渉を特徴づけて、「わしらは基本的にここですべてのカードを握っとる。もしイランが核プログラムについてわしらが長期的に望む約束をせえへんのやったら、彼らに何も与える必要はあらへん」と言うたんや。トランプや他のアメリカ当局者は、このアメリカの要求と、イランが原爆を作ろうとしとるとされる疑惑を、イランが医療用や他の民生用も含めてすべての核研究を解体するまで──無期限の将来まで──MoUの遵守を先延ばしにする口実として、繰り返し引用し続けることになるんやで。

その後の一ヶ月間で、トランプはMoUの条件を満たすつもりなど最初からなかった、ずっとホルムズ海峡(そして実際にはペルシャ湾経済全体)へのアメリカのコントロールを課すことを狙っとったっちゅうことが明らかになったんや。アメリカはイランの貯蓄を一切返還しへんかったし、その海軍は4月から、オマーンの領海内を密接に航行するよう船舶を誘導することで、イランの海峡管理を迂回させようとしてきたんやで、イランの取り決めやなくオマーン自身の取り決めの下でな。

MoUの第1項は「レバノンを含むすべての戦線での軍事行動の即時かつ恒久的な終結」を求めとったんや。けどアメリカは、主にシーア派人口が住む南部へのイスラエルの爆撃と地上攻勢を止めるための真剣な努力を一切せえへんかったんや。その軍はリタニ川まで進軍したんやけど、これはイスラエルの初代首相ダヴィド・ベングリオンが大イスラエルの北の国境にすべきと主張しとった川やねんで。

イランはいつでも、続くイスラエルのレバノン攻撃が停戦を無効にすると不満を言うこともできたけど、少なくとも自国の石油を(主に中国に)輸出して、通貨準備を再建して、アメリカとイスラエルの軍事的破壊から回復することはできたんや。ほんでトランプにとっては、ガソリン価格が下がって株式市場が好調になったことで、彼のイランへの戦争が批判者らが予測したようなインフレと経済的圧迫を作り出してへんと主張することができたんやで。けどMoU自体については、アメリカは第1、4、5、10、11項──停戦の鍵とされた5つの条件──についてほとんど何もフォローアップせえへんかったんや。イランへの攻撃はやめて、海軍封鎖は解除して、イランがホルムズ海峡経由で自国の石油を輸出できるようにするため一時的に石油制裁を免除したんやで。けど、UAEや他の場所に保持されとるイランの貯蓄の返還は一切なかったし、イラン再建のための資金提供計画のヒントすらなかったんや。そんでトランプは、MoUの条件についてのアメリカの狭い解釈にイランが同意せえへんかったら、壊滅的な武力を使うと繰り返し脅したんやで。

イランと他のOPEC石油収入を征服・押収するトランプの計画

すでにトランプ大統領の最初の政権時代から、彼はアメリカ軍事支出の費用をアメリカ基地を受け入れとる現地諸国に転嫁することについて語っとったんや。せやから彼がすぐに、ホルムズ海峡経由の貿易をアメリカが管理することを求めて、イランに対するアメリカの保護の軍事費用を回収するための通行料を課せるようにしようとしたのは驚くことちゃうんやで、イランには通行料を課す権限も、これらの資金を賠償金として自分らのために保持しときたい国々からの貯蓄の返還を受け取る権限すら与えへんことにしてな。

トランプはまた、アラブOPEC諸国がイランへの戦争遂行の費用をアメリカに支払うべきやという要求を復活させて、サウジアラビアを名指しにしたんや。これは、NATOとアメリカ軍基地を受け入れとるアジア諸国について彼がずっと主張してきたのと同じ論法やったんやで。その目的がMoUの明記された条件への彼のアプローチを形作ったんや。

イランにとって、停戦はアメリカの同盟国らが、当局者らが同盟国に差し押さえさせた1000億ドルの海外預金の一部の支払いをイランに返し始めるという善意の表明から始まるはずやったんや:

アメリカ合衆国は、このMoUの実施に伴い、イラン・イスラム共和国の凍結または制限された資金・資産を完全に使用可能にすることを約束する。アメリカ合衆国とイラン・イスラム共和国は、交渉中にこれらの資金の解放に関連する手続きについて相互に合意する。こうした資金は、元の口座に保持されるか移転されるかにかかわらず、イラン・イスラム共和国中央銀行が指定する最終受益者への支払いのために完全に使用可能にされるものとする。アメリカ合衆国は、それに応じて必要なすべてのライセンスと許可を発行することを約束する。

120億ドルという金額が広く議論されて、後には60億ドルになったんやけど、アブダビはイランの支払い請求を拒否して、バーレーンもイランの預金の一切の解放を拒み、イランがアメリカの攻撃への報復と彼ら自身の積極的な侵略行為によって引き起こした被害への賠償として保持したんや。カタールが30億ドルだけ解放するという話もあったけど、何も実現せえへんかったんやで。アメリカはイランへの支払いを得るための努力を一切せえへんかって、トランプは(下記に述べる)そういう支払いはすべてアメリカ国内で使わなあかんという自分自身の攻撃的条件を付け加えたんや。

イランが直面する問題は、2022年2月にブリュッセルのEUユーロクリアシステムで3000億ドルの預金を押収されたロシアが直面したものと同じなんや。EU当局者は今、この金を、ロシア語話者住民をウクライナの民族浄化攻撃から守るためのロシアの特別軍事作戦への賠償として、ウクライナに引き渡すことを求めとるんやで。EUの計画は、ウクライナがこの金を使ってロシアとその石油・製油生産への攻撃を続けることやったんや。せやからイランの石油と国家貯蓄を差し押さえるというアメリカの立場は、この論文の冒頭で引用したベセントのインタビューで明らかにされたように、ロシアに対する計画とかなり似とったんやで。

MoU署名から3日後の6月20日のはったりで、トランプは、OPECに、地域の平和維持者として行動した軍事費用全部をアメリカに払わせて、イランにそういう通行料や行政料金すら課すことを許すんやなく、実際にアメリカがホルムズ海峡経由の貿易に通行料を課す当事者になるという希望を繰り返したんや:

停戦期間中の60日間、ホルムズ海峡には通行料は一切なく、60日間の期間が終了した後も、アメリカ合衆国によって、そしてアメリカ合衆国のために課される場合を除いて通行料は一切ない……過去、現在、未来のコストの払い戻しを目的とした、中東諸国へのガーディアン・エンジェルとしてのサービス提供に対するものとしてな。

そんでトランプは、イランに解放されるかもしれん没収された貯蓄はどれも、その資金をどう使うかについての主権を奪う条件が付されることになると述べたんや。「アメリカ財務省が解放する金や制裁は、アメリカが管理するエスクローに入って、食料と医療物資の購入に使われることになる、これは全部アメリカから、わしらの偉大なアメリカ農家からのトウモロコシ、小麦、大豆を含めてな」ってな。これはまさに、トランプがベネズエラの石油輸出収益をアメリカの使用のために私物化した方法そのものなんやで。

イランの貯蓄は返還されへんかっただけやなく──あるいは主権喪失を伴って返還されることになっただけやなく──MoUの第6項が想定しとったイラン再建のための資金提供計画のヒントすら一切なかったんや。それは、アメリカがアラブOPEC同盟国と協力して、2025?2026年の戦闘だけやなく、1979年のシャー打倒以来課されてきたアメリカ支援の貿易・金融制裁による46年間の経済的荒廃からのイラン再建のために、少なくとも3000億ドルを手配することを求めとったんやで。

アメリカとその同盟国がイランの没収された貯蓄を一切返還せえへんかったことは、イランがこれらの貯蓄(と賠償金)の支払いを得る唯一の方法が、第5項が付与した管理権の一部としてホルムズ海峡経由の船舶に通行料を課すことやったのに、トランプは今やイランにそれすら否定しようとしとるということを示しとるんや。

ホルムズ海峡経由の船舶に通行料を課すイランの計画

イランは、60日間の停戦期間が終わった時に輸送通行料を課すための下準備として、水路の通行を管理する特権を使う計画やったんや。けどアメリカの交渉担当者は、MoUの第5項を、イランの権限を無効化するほど狭く解釈したんやで。その文言は、イランに「60日間のみ無料で、ペルシャ湾からオマーン海への、またその逆の、商業船舶の安全な通行のために最善を尽くして手配を行う」ことを要求しとったんや。アメリカが果たす役割については一切言及がなかったんやで。

イランはこの文言を、ホルムズ海峡全体──「ペルシャ湾からオマーン海へ」──の船舶手配を自分らが管理することとして捉えたんや。これには通常、船舶に所有権、目的地、貨物の登録を義務付けたり、位置と経路を確認するために無線トランスポンダーを常にオンにさせておくことを求めたりする手続きが含まれるはずやったんやで。けどトランプはこういう取り決めをすべて拒否して、監督手続きに対する料金は一切あってはならんと主張したんや。そんで前述の通り、4月以降、アメリカ海軍はホルムズ海峡のイランと反対側にあるオマーン領海の南側で船舶を誘導してきたんや、「商業タンカーがホルムズ海峡を横断する際にイランに検知されるのを避けるためにトランスポンダーをオフにするという密かな取り決めの下で」な。これはイランの権限を迂回するもんやったんやで、明らかにアメリカが、第5項の下でのイランの権限はオマーン領海には適用されへんと主張するための準備やったんや。

このアメリカの法律屋的な見解は、オマーンの海岸沿いに船舶を密接に誘導する練習をしとる海軍と合わせて、アメリカがイランに海峡経由の交通の実質的な管理を与えるつもりなど一切なかったということを示しとるんや。そんでアメリカ海軍がベネズエラ海域で漁師を殺しとったのと同じように、それはすぐにイランの漁船や他の船舶を、警告も、尋問や検査の試みもなしに、それがイラン軍に属してこの船舶を脅かす可能性があるという疑いだけで爆撃するようになったんやで。

問題は、60日間の停戦を超えた先、誰がホルムズ経由の貿易をコントロールして、今や不可避に見える通行料を課す立場になるかっちゅうことやったんや。イランはそれを自国経済の再建に使うつもりやったんやで。トランプは、この地域でのアメリカの軍事的プレゼンスの費用──過去、現在、未来──を賄うための支払いとしてそれを受け取りたいと発表しとったんや。

船舶へのアクセス料徴収は、湾岸がヨーロッパの植民地大国に乗っ取られる前の古代ペルシャの特権やったんや。トルコはボスポラス海峡経由の貿易に通行料を課しとって、エジプトとパナマも自国の運河でそうしとるんやで。けどアメリカ当局者は、イランの通行料は国際水域を無料と定義する国連海洋法条約(UNCLOS)と衝突すると主張したんや。イランはこの条約を批准してへんし、オマーンが署名国であるにもかかわらず、その関連部分に拘束されへんと自らを見なしとると指摘しとるんやで。

イランは、国際法に違反したアメリカの一方的な攻撃が、通行無料の貿易に関するUNCLOSの規則を時代遅れにしたと主張しとるんや。せやからイランは、「確立された国際法の原則と規則に従って」、「侵略当事者、そしてその侵略行為に参加する者に属する、または関連する船舶の通行」を防ぐ権利を主張しとるんやで。

戦争特派員のエリヤ・マニエは、国際法が海に面する国々に自国を守るための適切な措置を取ることを許しとるというイランの主張をまとめとるんや:「イランの見方では、米・イスラエル戦争は海峡の法的・軍事的・政治的環境を変えてしもうた。ワシントンとイスラエルは正当な国際的権限なしにイランに武力を行使して、周辺水域を軍事化し、イランの主権を脅かして、そんで何事もなかったかのように海上交通が続くことを期待しとるんや」ってな。

せやから、アメリカのイランへの戦争は、UNCLOSよりも上位の法律を求めることになるんや、いずれにせよアメリカ海軍がベネズエラ(とコロンビア)の漁師を、身元確認や船舶検査、拘束の試みも一切なしに、麻薬を運んどるかもしれんという主張以外に何の理由もなく無闇に殺害することで、その条約を死文にしてもうたんやからな。NATO諸国は、自国の管理下にない石油貿易をすべて阻止しようとするアメリカ支援の試みの中で、バルト海や他の場所でロシアの石油タンカーを攻撃してきたんやで。イランの視点からは、マニエはこう論理を続けるんや、MoUに対するアメリカの狙いは単に、「軍事的地位を回復し、戦略石油備蓄を補充し、レバノンにおけるイランの影響力を弱め、ホルムズへの支配を再主張して、それから制裁を完全に解除したりイランの凍結資産を解放したりすることなく……そして自国の海岸線に接する海峡の管理から排除したまま、より強い立場から圧力に戻る」ための「一時停止」を確保することやったんや。

イランの海峡管理を防ごうとする試みにおいて、アメリカはオマーンの領海に対する行政管理を擁護しとるんや。MoUの第5項は確かに、「イラン・イスラム共和国は、ホルムズ海峡における将来の管理と海上サービスを定義するために、適用される国際法とホルムズ海峡沿岸国の主権的権利に沿って、他のペルシャ湾沿岸諸国との議論の中で、オマーン・スルタン国と対話を行う」と規定しとるんやで。オマーン当局者は、輸送されとる石油のトン数と評価額に基づいてイランが輸送料を課すことへの反対を表明したけど、水路を維持するための保険、保護、基本的な行政のための何らかの通行料が不可避に見えるということは認めとるんや。

第5項をこれほど重要にしとるのは、二つの対立する目的の間の衝突なんや。一方には、アメリカとイスラエルによる一方的な爆撃で破壊された財産(そして実際には没収された貯蓄と46年間の貿易・金融制裁による損害)への賠償を得ることを目的とした、イランによるホルムズ海峡通行の管理があるんやで。他方には、石油貿易とドル化に対する支配というアメリカのより広範な世界的目標があって、これがイランとアラブOPECの利益両方を、石油戦争の根本にあるこの目標に従属させとるんや。

アメリカとイスラエルから賠償金を集めようとすることの法律屋的な問題と避けられへん遅延を考慮して、イランはMoUの60日間の移行期間の後、海峡の管理を使うて通行料を再課税するつもりやったんや。イランは、その通行料が年間400億ドルを生み出すと見積もっとるんやで。この料金は、近隣のOPEC諸国が輸出収入から支払わなあかん経費になるやろな、おそらく石油価格を上げることによってな、その場合、コストは石油輸入国が負担することになるやろ、実質的にはアメリカのイランへの攻撃とその貿易封鎖を止めるために行動せえへんかったことへの代償としてな。

最も広い国際的レベルで問われとるのは、アメリカがOPECの石油貿易を管理して自国の金融的利益(特に軍事支出)のためにドル化するのか、それともイラン(とロシア、他の国々)が自国の石油をコントロールして販売し、自国の国家発展を促進するために自ら選んだ通貨と金融市場で売上収益を保持できるのか、ということなんやで。

イランにとっては、ペルシャ湾の石油輸出は全員のためか誰のためでもないか、みんなにオープンな石油貿易か貿易なしか、のどちらかなんや。海峡の管理はイランにこの力を与えとるんやで。

アメリカ自身の通行料課税で戦費を賄うトランプの計画

MoUの最初のアメリカによる停戦違反は、6月25日、トランプが、イランには自分らが許可してへん船がオマーンに近づいて航行することを妨げる権利はないと主張した後に起こったんや。イランは、その経路をたどった船に対してドローン攻撃を仕掛けたんやで。アメリカはイランを攻撃して、両陣営は2日間砲火を交わしたんや。

「イランの権威に挑戦するよう設計されたアメリカの挑発」を検討して、ラリー・ジョンソンはこう説明しとるんや:「7月6?7日、イランはPGSA(ペルシャ湾海峡当局)のプロトコルを迂回しようとした少なくとも3隻の商業船舶を、ホルムズ海峡内・付近で攻撃した」ってな。アメリカは「ホルムズ海峡沿いのイラン陣地への攻撃」を開始することで応じたんや。「イランは、攻撃に参加したクウェートとバーレーンのアメリカ標的への攻撃を開始することで応じたんやで」。

イランが表明した、ホルムズ海峡通行料から年間400億ドルを得るという目標は、トランプに、彼がずっと待ち望んどったイランとの戦争の費用をアラブOPEC諸国に負担させる機会を与えたんや。7月13日のTruth Social投稿で、彼はイランへの封鎖を再開すると発表して、ホルムズ海峡を通過する他のすべての船舶は貨物価値の20%の通行料をアメリカに支払わなあかんと言うたんや。アメリカが、イランやなく、船舶通行料の受取人になるはずやったんやで、その一方でイラン自身は、カルグ島や他の積出港からの海峡経由の自国石油輸出を防ぐために封鎖されることになったんや:

ホルムズ海峡はオープンや、そしてイランがあろうがなかろうがオープンであり続ける。わしらは「イラニアン・ブロッケード(イラン封鎖)」を復活させる、こう名付けられたのは、イランの船舶や顧客が出入りするのを止めるだけやからな。他のすべての国は海峡を公正かつオープンに使用できる。

アメリカ合衆国は、これ以降、「ホルムズ海峡の守護者」として知られることになる、けどそのものとして、そして公正の観点から、輸送されるすべての貨物に対して20%の割合で、この非常に不安定な世界の一角に安全と安心を提供するという任務に必要なあらゆる費用の払い戻しを受けることになる。このプロセスと形成は直ちに開始される。

イランの外相アッバース・アラグチは、UNCLOSがこういう料金を禁止しとるという考えを拒否したトランプは「絶対的に正しい」と発表したんや。海峡を使用する船舶にそういう通行料を課すイランの権利を主張しつつ、彼は「ホルムズ海峡経由の商業船舶の安全な通行を提供する者は誰であれ、このサービスに対して補償されるべきや」ということを喜んで認めたんやで。彼は「イランは常に海峡の守護者やったし、永遠にそうであり続ける。20%はもちろん高すぎる。わしらは公正にやるで」と指摘して、トランプが望んどった1バレルあたり約15ドルの料率には遠く及ばへん料金を課すつもりやったんや。

その日の後のテレビインタビューで、トランプは通行料への自分の主張を擁護したんや:

わしらは海峡を維持することになるやろ、おそらく運営することになるやろな。わしらは海峡の守護者になる。多分「海峡のガーディアン・エンジェル」って呼ぶことにするやろな、そんでわしらはそれに対して払い戻しを受けるべきや……わしらは払い戻しを受けることになる、なんせ他の国々はめっちゃ裕福で、わしらの側についとるんやから、わしらが長年やってきたみたいに、タダでそれをやることは期待されへんはずやんか。

……わしらは50年、もっと海峡を守ってきたけど、それに対して金をもろたことは一度もあらへんかった……わしらはタダで守ってきたけど、今度は守って、守ることに対して金をもらうことになるで、大金をな。けどわしらはただ、これ全部をやること、わしらの人員を危険にさらすことへの払い戻しを受けたいだけなんや。

ルビオ国務長官はトランプに通行料の主張を追求せんよう警告して、これが原則としてイランや他の国が自国近隣の国際水域に通行料を課す権利を暗黙のうちに支持することになると指摘したんや。トランプは翌日、自分の発言を撤回したんやで:

わしは、アメリカの20%払い戻し料を、様々な湾岸諸国がアメリカに行うことになる貿易・投資取引に置き換えることを決定した。これらの投資は莫大なものになる……

こうしてトランプは、OPEC石油輸出収入の一部を得るという長年の夢を実現するための論理を見つけたんや。ホルムズ海峡経由の輸送に20%の料金を課す代わりに、彼はサウジアラビア、クウェート、UAE、他の現地君主国から、イランのドローンとミサイルから彼らを守ることへの対価として同程度の支払いを引き出すことで「自発的」な回避策を課すことになったんやで。この保護料的な脅迫は、イランが自分らの通行料を課すために使えるような法的抜け穴を残さへんかったんや。オーバル・オフィスでの記者会見で、彼はこの回避策について詳しく述べたんやで:

……わしらが海峡を守っとって基本的に何も受け取ってへんっちゅうのは、わしにとって公正やなかった──わしらは石油なんか全然必要ないんや。わしらにとって重要やなかったけど、同盟国にとっては重要やったんや……色んな人、色んな国、王様や首長やらみんなが知っとってみんなが好きな人らから電話をもらったんや……そんで彼らは、違う方法でやりたい、って言うたんや。何十億ドル、何百億ドルもアメリカに投資したいってな……料金を課す代わりに、アメリカに莫大に投資したいんや、って。

それでわしはそれが気に入ったんや、実際な、なんせ誰も海峡や、世界の他の地域の他のいかなる海峡関係に対しても料金を課せるべきやないと思うからな……けどわしらは払い戻しとしてそれをやっとったんや。湾岸諸国はアメリカに莫大な金額を投資することになる、それはわしにとってとても満足のいくもんやったで。実際、その方がずっとええと思うわ。

……このやり方やと料金は一切あらへん。わしは料金っちゅう概念が好きやないんやけど、同時に、わしらが中国もみんなも含めて世界全体のためにこの海峡を守っとるのは公正やない。中国のために守るのも構へんし、誰のためでも構へんけど、なんとかして補償されへんのは不公正やんか。わしらは何年もこれをやってきたんやで。25年前から気になっとった。最初の任期の間、わしはアメリカに投資しなあかん、みたいなことをやっとったんや……そのやり方をやったら、料金は一切あらへん。彼らは投資して、金の見返りを得て、それはええことなんやけど、彼らはアメリカに莫大な投資をすることになる、そっちの方がわしはずっと好きやわ。

トランプの計画は、アメリカ軍がイランを打ち負かして、アラブ君主国が輸出収益の何百億ドルもをアメリカに投資するか使うという約束と引き換えに、海峡の再開を強制することやったんや。この取引交渉は、彼がイランに、トランプが狙いを定めとった通行料や他のいかなる料金を徴収する基盤となったはずのホルムズ海峡経由の貿易を管理する手続きを整えさせるつもりなど一切なかったこと、そして没収された1000億ドルのイランの貯蓄をアラブOPEC諸国と協力して一部でも返還する手配を手伝うつもりも一切なかったことを確認するもんやったんやで。戦闘は7月18日に再開して、7月24日にそれが加熱すると、トランプは午前5時のTruth Social投稿で「以後、船舶、貨物、あるいはそれに関連するものに対して行われるいかなる損害も、アメリカが保有・管理するイランの資金で支払われることになる」と発表したんや。そしてもちろん、アメリカの管理下にないイランの経済再建に3000億ドル投資するなんて話もあらへんかったんやで。

トランプの夢は、彼がベネズエラで達成したと主張する勝利をイランで繰り返すことやったんや。彼は、アメリカの攻撃に関わった軍備と関連努力の費用をアメリカに補償するクライアント政権を樹立するつもりやったんやで。イランは、MoUがすべて茶番やったという結論に至らざるを得へんかったんや、トランプが軍事計画を再編成してスンニ派支配者らとの同盟を強化する時間を稼ぐことを可能にしただけやってな。7月19日、イランはアメリカによる条件違反の結果として、正式にMoUを停止したんや。

OPEC諸国が直面する選択:アメリカと同盟するかイランと同盟するか

アメリカの覇権に対するイランの代替案は、地域からアメリカ軍基地を追い出すことをはるかに超えとるんや。これらの基地はすでに破壊されて、その役割はインド洋とイタリアに移されたんやで。イランが終わらせる必要があると考えとる残りの関係は、アラブの石油生産国のアメリカ金融市場とビジネスパートナーシップへの依存なんや。この経済的共生関係は、彼らを、1974年の「ペトロダラー」協定──石油輸出収益をアメリカの債券・株式市場に還流させ、アメリカ武器を購入する──にまで遡るアメリカとその政策指令に結びつけてきたんやで。

この還流はすでに近年減速しとるんや、OPEC諸国が自国内で高級不動産や関連プロジェクトを作るための莫大な資本投資に乗り出しとるからやな。UAEは世界的な航空会社を作って、自らを主要な国際飛行資本センター、さらには国際イベントのスポーツセンターにしたんやで。そしてAI革命のデータセンター向け電力需要は、バーレーンや他のペルシャ湾諸国に、アマゾン、グーグル、メタ、マイクロソフト、他のアメリカ情報技術企業向けのこういうAIセンターを受け入れさせることになったんや、これらの企業はアメリカよりもエネルギーがより容易に手に入る場所に事業を移したんやで。

トランプは、UAE向けのコンピューターチップとサウジアラビア向けの原子炉・ウラン精製におけるアメリカの主要技術を提供することで、湾岸君主国を彼のイランへの戦争への支持に縛り付けることによって、これらの相互投資のつながりを強化しようとしてきたんや。UAEがアメリカに1.4兆ドルを投資すると約束する見返りに、彼は「同国でデータセンターを計画しとったマイクロソフトやOpenAIを含む大手アメリカ企業への制限」を撤廃したんやで。「より大きなチップへのアクセスは、ここ数ヶ月イランへの数十回の空爆を実行してアメリカを支援した後の」「切望されとった人工知能チップ」にとって「何十億ドルもの価値がある」かもしれへんのや。国々の心と政治的つながりは金がある方について行く傾向があるということを理解して、イランのIRGC(イラン革命防衛隊)は「わしらは、アメリカ基地を受け入れとるすべての国において、アメリカ企業の最も価値ある資産を徹底的に破壊するで」と発表したんやで。

サウジアラビアとのより緊密な同盟を確保しようとするトランプの取引は、7月22日にエスカレートしたんや、アメリカのエネルギー省が、サウジアラビアが自国の原子炉を建設して自国のウランを精製するための共同アメリカ投資を承認した時にな──これはまさに、トランプがいかなる濃縮も本質的に軍事的やと主張して、イランにはできへんと主張してきたことなんやで。彼は翌日、サウジアラビアがイスラエルを承認するアブラハム合意に参加せなあかんと主張することで、イスラエルの抗議を和らげようとしたんや。けど公式なサウジの政策は、パレスチナ国家が創設されん限りそういう合意には署名できへんと主張しとるんやで。それはもちろん、占領下パレスチナで起こったジェノサイドと財産破壊を考えると、もはや実現可能やあらへんのや。

サウジ当局者は、両国のエネルギー省間で署名された契約にそんな条件は一切含まれてへんと抗議したんや。契約を勝手に作り直すというトランプの性癖は、アメリカを世界の「例外的な国」たらしめとるものを世界に思い起こさせたんやで。それは公式合意に関する世界の行動規則から免れとるんや。

トランプがスンニ派の隣国を相互軍事支援の同盟に縛り付けようとする試みに直面したイランの対応は、彼らとアメリカ経済とその関連する外交政策とのつながりを断ち切ることなんや。イランの長期的な主張は、これらの国々の運勢は、イランの石油貿易開放の原則と収益を望むところに投資する主権的な権利を支持することによって、最も速く安全に成長できるっちゅうことなんやで。

石油戦争はイランと同様アメリカにとっても存亡をかけたもの

トランプの石油戦争は、彼がベネズエラでの勝利で達成したと主張するのと同じような形でイランを破壊してクライアント政権を課すという脅しに対するイランの生存にとってと同様、アメリカの覇権にとっても存亡をかけたもんなんや。アメリカにとって、イラン──そしてロシアとベネズエラ──への石油戦争は、選択の戦争やなかったんやで。それは、世界の石油独占を要衝として維持しようとする絶望的な動きやったんや、それが自国が国内でもはや生産してへん豊かさを海外から得るグローバルなレンティア経済であり続けることを可能にしてくれることを望んでな。

この目的のために、アメリカは、自国の主権を主張して、アメリカの支配と世界石油貿易の武器化・貨幣関係のドル化に対立する政策を持つ国々への制裁への参加を控える国々を敵として扱うんや。他国の主権は、アメリカ自身の国家経済安全保障、その債務レバレッジのかかった株式・債券市場の富、そして強制的な軍事・政治権力を課すことを可能にする金融的貢納への脅威と見なされとるんやで。

自国の主権を主張するロシア、中国、イランに対するアメリカの攻撃的な行動は、これらの国々を団結させて、彼らの貿易・通貨関係のための代替的基盤を作る共通の努力を加速させてきたんや。彼らの努力は、長らく醸成されてきたけど、今日になってようやく、各国がアメリカの支配から独立を達成するために必要としてきた臨界質量を持つに至った、世界的な断裂を触媒しとるんやで。

中国、ロシア、イランが世界の他の国々に提供しとる経済的保護は、ロシアとイランが被ってきたような資産差し押さえのリスクをもたらす要衝に変えられてもうたアメリカドルへの依存を避けるための代替決済システムに基づいとるんや。国際的な貯蓄と通貨システムは、1945年にアメリカ外交が自らの管理下で、当時の支配的な債権国・輸出国としての力に奉仕するために創設したIMFの緊縮プログラムとワールドバンクの民営化政策とは異なる金融システムと運営哲学を必要としとるんやで。(1970年代に流行した言葉を使うと)アメリカの拒否権、妨害、支配に服さへん多極的な国際法・組織体を求める新国際経済秩序を作る可能性こそが、今日のイラン、ロシア、ベネズエラへのアメリカの石油戦争を文明的な規模にしとるもんなんや。

貿易・金融関係からの相互利益を可能にして、現在のアメリカの勝者総取り型の搾取的貢納システムに取って代わる代替システムの創設は、アメリカの豊かさにとって存亡をかけた挑戦になるやろな。それがアメリカ外交がそういう代替システムに対して戦っとる理由であり、そして世界の他の国々にとっては、2026年初頭にベネズエラに課されたアメリカの政策が、もし彼らが国家経済主権の原則をすべての国のために支持して、アメリカの世界関係の武器化を防ぐための政治的・軍事的保護を組織するために団結せえへんかったら、イラン、ロシア、他の国々にも課される恐れがあるっちゅうことなんやで。

世界はすでに、アメリカの石油戦争が石油、肥料、関連商品の世界貿易を中断させたことで、1930年代以来最も深刻な不況を経験せなあかんことに直面しとるんや。その巻き添え被害は、ますます略奪的になるその外交関係に加わらへん国々を害することを狙ったアメリカ支援の貿易・金融制裁体制に対してすでに行動を起こしてへんかったことへの代償として支払われるべきもんなんやで。

現在の国際的規則とグローバルな行政は、他国の主権への狭量で国家主義的なアメリカの干渉と侵害によって乗っ取られてもうたんや。国連規則の違反者にアメリカとその同盟国に賠償金を課す力を持つ国際的な手段が今のところ存在せんことを見て取って、イランがペルシャ湾石油貿易に通行料を課すことは、アメリカや同盟国の攻撃者から直接ではなく、世界の石油消費者から損害を回収するための、唯一の予見可能な方法なんやで。

大きな課題の一つは、国連規則の違反者に対する強制力を作ることなんや。そういう強制手段だけが、真の国家主権と自由な国際貿易・投資のための規則を確保できるんやで。国家主権の保護は、1648年のウェストファリア条約から国連憲章に至るまで、文明とその国際法の指導原則やと考えられてきたんや。その原則は、国際法の規則に縛られへん「例外的な国」として行動することを許されるべきやというアメリカの主張によって阻まれとるんやで。拒否権への要求と、参加するあらゆる国際機関での密かな官僚的策略が、国連や他のグローバルな機関の効果的な機能を阻んできたんや。せやから、こういう機関の体系的な再構築──再構成された国際司法裁判所も含めて──が、文明の原則への脅威になってもうたものへの服従を終わらせるために必要なんやで。

改革された国際秩序の主要な要件には、アメリカが要衝を作ろうとする試みから海上貿易を守るための規則、そしてアメリカの計画者らが支援するIMFの代替案として1944年の提案でケインズが確保しようとしたことを達成するための政府間規則が含まれることになるやろな。必要なのは、現在IMFや関連するアメリカの外交政策によって課されとるような反政府・反労働の民営化と通貨緊縮を課すことによる債務依存と貧困化を防ぐための規則と取り決めなんや。こういう取り決めの初期段階は、間違いなく、金と外貨のスワップの組み合わせに基づくことになるやろな、債権国と債務国の間で独自の電子的貸借対照表上の請求権と義務を作り出す新しいタイプの国際銀行と共にな。

次のレポートでは、今日のアメリカの石油戦争の結末とそれが不可避にした世界不況が、当時のアメリカが支援した世界秩序が奨励した金融債務と貿易依存から経済を解放することなく、第一次世界大戦後のヨーロッパ君主制の終焉や第二次世界大戦後のイギリスや他のヨーロッパの公然たる植民地主義の終焉と同じくらい広範な規模になりそうなことを検証することになるやろ。

補遺

2026年7月31日、Moon of Alabamaのウェブサイトが以下のニュースの抜粋を発表したんや、ホルムズ海峡のコントロールを独占して、イランを没収・傷つけることを意図した金融制裁を課そうとするアメリカの動きがどれほど極端なものになるかを文書化しとるものやで。これらの計画は、アメリカの政策から独立して自国の主権を行使する厚かましさを持つ他の国々への警告として立っとるんや:

「イランの経路を通ってホルムズ海峡を通過したカタールのタンカーは、エネルギー市場にとってかなり希望の持てる展開やった。3週間ぶりの最初のカタールLNG出荷が、テヘランの許可を得てイラン指定の経路に沿ってホルムズ海峡を無事に通過した、とファルス通信社が報じたんや。

「3週間前、アメリカによる了解覚書違反を受けて、テヘランはホルムズ海峡経由のすべての海上交通にイランの承認を義務付けたんや。

ファルスによると、カタールのタンカーは明確な識別データを提示して、イラン指定の経路を遵守したことで、水路を滑らかに航行できたんやで……けどアメリカは、カタールとパキスタンの『同盟国』であるにもかかわらず、この前例を気に入らへんかったんや……アメリカは、カタールのLNGタンカーが、アメリカ支援の安全回廊やなくイラン指定の安全回廊を使ったというだけの理由で、パキスタンへの継続を阻止したんや。その結果、海峡はまた閉鎖されてもうた」

もう一つの引用は、「繰り返しの問い合わせに応じて、わしらは、この地域でのアメリカ軍による継続的な攻撃的行動のため、#ホルムズ海峡 の通過は実行可能やないということを改めて表明したいと思う。

安定が回復されたら、すべてのリクエストは見直されて、許可証が段階的に発行されることになる。

「IRGCは、アメリカ海軍によってホルムズ海峡を通って護衛されとったタンカー船団を標的にしたと発表した。違反した2隻のタンカーが攻撃されて、他の4隻は直ちに引き返した。船団は今朝、オマーン海域付近の違法な経路を使おうとしたんや。IRGCは、イランがホルムズ海峡に対する完全な権限を行使し続けとって、ペルシャ湾海峡当局の許可なしにいかなる船舶も通過できへんと述べとる」ということを説明しとるんや。

Iranintlは声明を発表したんや、「アメリカ、イラン関連資産を世界中で捜索」ってな。

「スコット・ベセントは金曜日、アメリカがイラン政府に関連する資産を世界中で捜索しとると述べて、回収された資金はテヘランによって害を被ったイラン人とアメリカ人に渡ることになると付け加えたんや。『エピック・フューリーから経済的フューリーへ、そしてあんたらの命令で、世界中のイラン政権の金融的触手を締め上げることへと移行してきた一員でいられたことは光栄なことやったで』と、ベセントはキャンプ・デービッドでのテレビ放映された閣議中に述べたんや」──「あんたらの命令で、わしらは世界中で彼らの資産を捜索しとる」と彼は付け加えたんや。

マイケル・ハドソン:帝国の足元のバブル

https://michael-hudson.com/2026/08/the-bubble-beneath-the-empire/

帝国の足元のバブル

By Michael 火曜日、2026年8月18日

第I部、2026年8月14日。

イントロダクション

Class Unityは最近、経済学者のスティーブ・キーンとマイケル・ハドソンに、アメリカ建国250周年をめぐる政治・経済危機について話を聞いたんや。この対談は、アメリカの憲法構造・政党システム、脱工業化と金融化、そして彼らが言うところのアメリカ帝国的権力の衰退まで幅広く扱っとる。アラン・グリーンスパンとリンジー・グラハムの遺産、ウォール街と軍産複合体の影響力、選挙資金の政治的帰結についても評価しとるんや。議論の最後の部分は、FRBの政策、イランとの紛争、石油価格ショック、そしてインフレが債務デフレと世界不況に取って代わる可能性へと移っていく。Class Unity、スティーブ・キーン、マイケル・ハドソンについては、それぞれのウェブサイトでもっと詳しく見れるで。

トランスクリプト

Class Unity: はーい、みなさん、Class Unityのイベントへようこそ。いいねやチャンネル登録、シェアをよろしく頼むで、classunity.orgへの参加や寄付も検討してみてな、それからコメント欄で感想も聞かせてほしいわ。今日は、ミズーリ大学カンザスシティ校の経済学教授マイケル・ハドソンと、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの名誉教授スティーブ・キーンに、また来てもろたで。さっそく質問に入ろか。今の世界情勢について話すことは山ほどあるからな。まず、最近アメリカが建国250周年を迎えたことについて、スティーブとマイケル、この国が今どこに立っとって、どこから来て、これからどこに向かうと思うか聞かせてほしいわ。近い将来と長期的に、今どんどん展開しとるように見えるこの混乱を踏まえて、わしらは何を予想すべきなんやろか?

最近クリスチャン・パレンティとヴォルフガング・シュトレークにも話を聞いたんやけど、彼らはこれから起こることは、しばらくは今と同じことがもっと悪化するだけかもしれん、って言うとったで。これは正しいと思うか、それとも変化が控えとると思うか?例えばドルとかBRICSに関して、転換点は来るんか?マイケル?

Michael Hudson: アメリカ憲法の議論とこの国がどう形成されたかについて色々話してきたけど、今わしらはアメリカが失敗国家やっちゅうのが見えてきたんや。憲法の作られ方のせいで失敗したんやで、あらゆる権力を最高裁の手に委ねてもうた、その最高裁の判事らは売り物にされてきたっちゅうことやねん。裁判所制度と憲法法は、最高裁判事らが、最も裕福な階層──主に金融階層、独占企業、不動産セクター、FIREセクター──によって選挙資金を賄われた政治家によって選出されることで、私物化されてもうたんや。政治システムは、選挙資金の提供者が自分らの利益を代表してくれる政治家を探し回るっちゅう、金で買われる仕組みになってもうた。彼らの利益は基本的に、アメリカ経済を民営化・金融化することで脱工業化することにあるんや。19世紀のアメリカの離陸期にあったような、公民両方が混ざった経済っちゅう概念はもうあらへんのやで。当時アメリカは「わしらは独占企業なんか欲しくない。独占禁止法を通したいんや」って言うとったんや。

「経済は基本的に民主主義として、人民のために運営されるべきや」って。けど、最初から二大政党制やったんやで。まずホイッグ党と民主党、そんで北部の共和党と、南部のソリッド・サウス民主党っちゅう対立や。少なくとも1850年代、南北戦争に向かう時期には、新党の余地があったんや。政党はいくつもあった。共和党はホイッグ党や民主党と並んで新しい党やったんや。けど今は一党国家になってもうた。両党の政治家は同じ集団・階層の選挙資金提供者から資金をもらっとって、アメリカの州法を通じて第三政党の発展を阻んできたんや。前回の選挙で主な第三政党は緑の党やった。わしは緑の党の候補ジル・スタインの政治・経済顧問やったんやけど、ニューヨーク州の投票用紙にすら載せられへんかったんやで、せやからここニューヨーク市では書き込み投票をせなあかんかったんや。

強固な一党集団がおって、実質的に統治して最高裁判事を任命しとって、その判事らは南北戦争前のドレッド・スコット判決が奴隷制を正当化したみたいに、憲法を好き勝手に解釈できるんや。何でも正当化できてしまうんやで。今わしらが見とるのは、この国が政治的に歪んで構造化された理由が、南部の奴隷権力が連邦の監督や連邦権力を防ぐために州権を主張したかったからやっちゅうことなんや。彼らは、アメリカ北部の人口が増えるにつれて反奴隷制・廃止論的な政策が拡大するんちゃうかと心配して、それを防ぎたかったんや。南部はまた、ヘンリー・クレイが導入したがって、ハミルトンも導入したがったような国立銀行の設立も防ぎたかったんや。銀行業の発展を望んでへんかった、なんせそれが産業に融資して、産業が国を都市化させてしまうからやねん。都市人口は西部の穀物で養われなあかんくなるし、南部の奴隷州は西部諸州の安い穀物でプランテーションの奴隷を養いたかったんや。

北部への人口移動は、南部が保護関税、国内改良事業、そしてヘンリー・クレイがアンドリュー・ジャクソンに対抗して提案したような国立銀行の設立に反対したことが原因やったんや。せやから、この250周年は、なぜアメリカの政治システムが機能せんのか、そしてなぜその政治システムの危機が経済を機能不全に陥らせたんかを見る機会になったんやで。最高裁と議会の大部分は、州権を超えた連邦権力が必要やっちゅうことを理解しとる。最高裁は主に共和党によって任命されてきたんや、特にトランプ大統領の二期の政権によってな。彼らはトランプ大統領に、別の最高裁やったら違憲と判断したであろう政策を追求する能力を与えてもうたんや。アメリカには新しい憲法が必要やで。250年っちゅうのは、憲法を近代化させんまま過ごすには長すぎる期間やし、わしらはもう昔みたいな農業経済──特に奴隷経済──におらへんのやからな。せやからオバマ大統領みたいな選挙で選ばれた大統領に頼らなあかんのや。

けど両党とも基本的に反移民、反ヒスパニック、反黒人、反労働、反産業なんや。それがアメリカが行き着いた結果やねん。アメリカの外交政策がロシアを構成部分に分割し、イランを分割し、最終的には中国も分割しようと目論んどる一方で、他の人らは「アメリカ自体が分裂するんちゃうか?」って聞いとるんやで。1970年代、わしはアルビン・トフラーやノーマン・メイラーと仕事したことがあるんや、メイラーはニューヨーク市長選に出馬して、ニューヨーク市をニューヨーク州から分離させたがっとったんや。当時わしらはみんな、アメリカの各州が単に生き残るためにどの時点で分裂するんやろか、って考えとったんやで。今のアメリカは自国の資源だけでは生き延びられへんのや。ドル本位制を通じて外国から実質タダ飯を吸い上げることでしか生き延びられへん、支払う見通しもない国際収支・貿易赤字を出し続けて、他国が何とかアメリカに金を提供してくれることに頼っとるんや。それを「アフルエンス(豊かさ)」って言うんやで、つまり「流れ込んでくる」っちゅう意味や。

アメリカは、海外軍事支出、海外戦争、トランプの関税政策や石油戦争のような身勝手でますます搾取的な政策にもかかわらず、こういうタダ飯を得ることでこの壊れた形のまま生き延びとるんや。これができるのは、他国が貿易・決済の代替的な世界システムを作ろうとしてへんから──脱ドル化しようとしてへんからやねん。一旦脱ドル化したら、アメリカは憲法的に機能不全な政治秩序の中で18世紀の経済みたいなもんとして生き延びようとすることになるんやで。

Steve Keen: わしにとっては、これは祝うべきことのはずなんや:250年やからな。けど250年っちゅうのは帝国の通常の寿命でもあるんやで、そんで今わしらが目の当たりにしとるのは、色んな理由からまさにアメリカ帝国の終焉やと思うんや。ある意味、確かにトランプのせいにできるけど、トランプは基本的に腐ったケーキの上に乗っとる糖衣みたいなもんやと思うで。マイケルが仄めかしたように、アメリカの政治構造は、そもそも民主主義や人民の声のために設計されたもんやなかったんや、それがハリウッド的なアメリカのイデオロギーで示されとる姿やけどな。あれは奴隷反乱の可能性を抑え込むために設計されたもんやったんや。憲法が形成された当時、投票を許されとった唯一の存在やった白人男性らの手に権力が確実に握られるように設計されたんやで。アメリカ人は自国の憲法を賛美するけど、彼らが本当に思い描いとるのは独立宣言の方やと思うで、あれは非常にポジティブで人間的な文書やからな。

実際の憲法は、大衆がシステムの寡頭勢力から権力を奪い取る可能性を抑え込むために作られとるんや、それが250年前の奴隷所有者や北部の産業家であろうが、今日の寡頭勢力であろうがな。トランプは帝国を終わらせるのにぴったりのタイミングで登場したんやで。ローマ人が血統によってではなくカリギュラを皇帝に任命したみたいなもんやんか。基本的に、帝国が崩壊しつつあって、アッティラ・ザ・フンが戸口に立っとる時に、カリギュラが権力を握っとる、そういう状況なんや。世界にとってはめっちゃ恥ずかしいことやと思うわ。わしはアメリカでかなりの荘厳な儀式を期待しとったんやけど、実際何があったんや?ホワイトハウスの芝生でのUFC試合やで。とんでもなく恥ずかしいわ。今こそアメリカ人が「わしらは憲法に忠誠を誓うけど、憲法はわしらに忠誠を誓ってはくれへんのや」って言うべき時やと思うで。憲法が保証してくれるのは、ジョージ・ギャロウェイが見事に言うたように、「あんたがどっちのケツっぺたに答えるか選ぶチャンス」だけなんや。

どっちにしろクソを浴びせられるんやけどな。けどこれは寡頭勢力の富にとっても破壊的なんや、そんでそれが今わしらが目の当たりにしとることやねん。アメリカ外交政策の大きな部分を占める世界の石油資源を支配しようとする試みは、割れへんかった唯一の胡桃──イラン──にぶつかって砕けてもうたんや。それが今、アメリカ帝国の衰退を加速させとるんやと思うで。

Michael Hudson: それに同意するわ。解決策はアメリカからは出てこんやろな、なんせわしらはある意味無力やからな。トランプが最初に当選した理由は、対立候補のヒラリー・クリントンがアメリカで最も嫌われとった政治家やったからや。あれは反対票やったんやで。バイデンに投票したのは、トランプへの信頼が完全に崩れとったし、バイデンはトランプやなかったからや。今度はトランプに投票したんは、トランプはバイデンでもハリスでもなかったからやねん。アメリカ人にできるのは、ならず者どもを追い出すこと──反対党に投票して変化があると思い込むこと──それだけなんや。トランプがやったことは基本的に、ボリス・ジョンソンやイギリスの主要候補らがやったことと同じやったんや。彼らは「わしらはぶっ壊したる」って言うたんやで。せやから思うに、イギリスはヨーロッパを離脱したんや。彼らは気づいたんや、「ちょっと待てよ、なんでイギリスがヨーロッパにおる必要があるんや?」ってな。ロンドンの国際銀行階級のせいで、それが経済全体を壊してもうたんやからな。サッチャリズムとトニー・ブレアがそれを壊したんや。「あいつらの金融権力から手綱を引き離したろ」ってな。

まあ、それが起こって、その結果イギリスがどうなったか見てみいや。アメリカもおそらく全く同じ道を辿っとるんや。人々は誰かにぶっ壊してほしかったんや。トランプがやっとるのは、国内経済よりもはるかに世界の他の部分をぶっ壊すことなんやで。戦争──西アジアでの石油貿易の中断──は、今年末までに世界不況をもたらすことになるやろな。石油がなければ、産業が閉鎖して失業が起こる。アメリカが失敗経済っちゅう問題を誰が解決するんや?外国だけが代替案を提供できるんやけど、誰も本当にそれについて話してへんのやで。スティーブとわしがあんたらの前でそれについて話しとる、大手メディアの一面ではなくてな。

Class Unity: 絶対に中東の紛争について聞きたいわ。マイケル、あんたはイギリスのサッチャーとブレアの話をしたな。最近亡くなったアメリカの二人の主要政治家について聞きたいんや、アラン・グリーンスパンとリンジー・グラハムや。視聴者のために簡単に背景を説明してから質問に入るで。グリーンスパンは1990年代のブームの舵取りでよく「マエストロ」って呼ばれてて、「グレート・モデレーション」と密接に結びつけられとった。けど彼の在任中、1987年10月の株式市場暴落、ドットコムバブルの勃興と崩壊、9.11の経済的余波など、いくつもの大きな混乱が起こったんや。2006年にFRBを退任した後、彼は2000年代初頭に金利を低く保ちすぎたこと、金融規制への寛容な姿勢について厳しい批判に直面したんやで──批判者らは、これが2007?09年の金融危機につながる状況を作り出す一因になったと主張しとる。これは正しいんか?わしら二人とも、アラン・グリーンスパンの遺産をどう記憶すべきやと思う?

彼のキャリアはアメリカの政策の一時代を象徴しとるんか?その影響は今も続いとるんか、それとも今も活動中なんか?人々はそこから何を学べる、あるいは学ぶべきなんや?ちょっと待ってな、リンジー・グラハムについても手短にカバーするわ。リンジー・グラハムはロシアとイランとの紛争を最も熱狂的に主張しとった一人やった。彼の活動と不在をどう理解すべきなんやろか?彼がおらんことで何か違いが出るんか?アメリカ体制の中で、事態を違う方向に引っ張るかもしれん他の傾向や利害関係はあるんか?両方とも聞いてええ質問やけど、まずグリーンスパンから始めよか。スティーブ?

Steve Keen: グリーンスパンは、言うなれば「信用の遊撃騎士団」の先頭騎士やったと思うで。マルクスが資本主義について最も鋭く指摘したことの一つは、金融部門が実体経済を乗っ取る危険性についての警告やったんや。『資本論』の第3巻やったかな、そこから読み上げるで。Marxists.orgで見つけられるで、あそこには古典的著作の素晴らしいデータベースがあるんや。マルクスは、高い金利は、他人の懐から高い利息を払いつつ将来の利益を見越して豪勢に暮らす、信用の遊撃騎士団によってある国が蝕まれとることを示す場合がある、って言うとるんや。それが金融部門の本質なんやで。マルクスが警告したのは正しかったんや、この連中に生産を乗っ取らせるな、なんせ彼らは生産について何も知らへんし、関わるべきやないんや、ってな。さらに彼は、国立銀行、大口の金貸し、高利貸しを中心とした信用システムが、この寄生階級に莫大な権力を与える──産業資本家を略奪し、生産に危険なほど干渉できるようになる──と付け加えとるんや。

それがまさに、1987年の株式市場暴落──市場が1日で20%下落した時──の後にグリーンスパンが可能にしたことなんや。投機家らを破綻させる代わりに、彼は事実上、政府が彼らを保証すると言うたんや。これが「グリーンスパン・プット」として知られるようになったんやで。これがアメリカが金融投機に支配される元々の原因やったわけやないけど、その支配が続くことを可能にしたんや。オーケストラの運営の仕方を知っとる現実的なマエストロやったら、「あの一団はクビや。お前らは金を失うことになる。金融部門の無責任な行動を保証したりせえへんで」って言うたはずやんか。せやのに、グリーンスパンはそれを奨励したんや。わしは彼を、アメリカの金融化とその結果としての産業力の衰退を助長した人物やと見とるで。同じように、グラハムについても──わしは直接の経験から知っとるわけやないけど、ワシントンの多くの人は、彼が実はゲイやったって言うんやで。思うに、ゲイであることへの引け目が、彼に権威の感覚を求めさせたんやろな、せやから彼は軍にとって一番の親友になったんや。

グリーンスパンが政治・金融階級に与えた大きな権力に加えて、グラハムみたいな連中のおかげで、軍産複合体がステロイドを打ったような状態になったんや。ドワイト・D・アイゼンハワーは大統領退任演説でその複合体について警告したんやで。わしらが見とるのは、金融利害に恩義を負う政治システムで、その利害は軍と結びついとるんや。彼らは軍事介入を望んどる、なぜならたとえその介入が失敗しても、儲かるからなんや。それがアメリカ史上最も馬鹿げた失敗事業につながったんやで──イランに手を出そうとした試みや。イランは準備万端やった。500ポンドの酔っ払った阿呆がモハメド・アリのリングに飛び込んで、当然の報いとしてボコボコにされるのを見とるみたいなもんやったで。

Michael Hudson: ここでは主に海外の視聴者向けに、二点言うときたいわ。なんでリンジー・グラハムは上院であんなに強力やったんか?上院・下院のあらゆる委員会の委員長は、党からその地位を買わなあかんのや。一番多くの金を集めた候補者が委員長職を買えて、それによってどの法案が可決されるか、あるいは投票にかけられるかすら左右する力を得るんやで。アメリカで一番儲かる独占事業は軍産複合体や。それがリンジー・グラハムに金を出したんや、なぜなら彼は軍事タカ派やったからで、それによって彼は自分の選挙資金提供者に、彼らの政策に従うことで報いることができたんや。下院議員や上院議員には、ロビイストの金を確実に受け取るための様々な方法があるんや。この選挙の最後の数週間の中心にあった大きな資金源の一つがイスラエルやったで。アメリカはイスラエルに莫大な金を与えとって、イスラエルはその一部をロビー活動に充てて、そのドルをAIPACに支持された米国政治家の選挙資金に還流させとるんや。リンジー・グラハムと彼の同僚らは、議会からイスラエルへ、そしてまた戻ってくるこの巨大な循環的流れの受益者やったんやで。

同様に、議会が軍産複合体に割り当てる資金は、兵器メーカーによって、彼らの利益を代表する政治家の選挙資金に還流されるんや。この循環的な流れが政治プロセスを私物化してもうた。最高裁のシチズンズ・ユナイテッド判決は、政治が最高額入札者に売り渡されることを許したんやで。選挙なんか意味あらへん。マーク・トウェインが言うたように、もし投票に意味があったら、彼らはあんたにそれをさせへんやろな。これはアメリカの政治システムに組み込まれとることなんや。アラン・グリーンスパンの話に戻りたいわ。わしは1965年、チェース・マンハッタン銀行の国際収支エコノミストやった時に彼と会って、取引したことがあるんや。グリーンスパンは政治的な使い走り屋として知られとって、それでみんなが彼を雇いたがったんやで。わしのチェースでの1年間の仕事は、アメリカ石油産業の国際収支を研究することやったんや。1965年1月、ジョンソン大統領はアメリカ企業の海外投資を全体で5%に制限したんや。石油産業はこれが自分らを傷つけとる言うたんや:海外で使う1ドルは、18か月以内にアメリカの国際収支のために回収されとったからな。

それくらい儲かっとったんや──いや「利益」って言うべきちゃうな、わしらのために彼らの犠牲において経済的レントを生み出しとったんや。わしはニュージャージー・スタンダード・オイルとソコニー──ニューヨーク・スタンダード・オイル・カンパニー──に雇われてこれ全部を研究したんや。ソコニーはアラン・グリーンスパンを雇うことを強く主張したんやで。チェースでのわしの上司、経済部門の長やったジョン・ディーバーは、「マイケル、君が持っとる統計は全部企業から提出されたもんや。素晴らしいけど、わしはアラン・グリーンスパンを信用してへん。あいつは本当にちっぽけなクソ野郎や。間違いを見つけられるか?」って言うたんや。グリーンスパンが数字を捏造した箇所を見つけるのに数日かかったで、主にヨーロッパの減価償却統計やったんや。上司は「グリーンスパンにチェースのせいにされたくないんや。わしらにとって悪い評判になるからな、しかもあいつはめっちゃ悪辣な小男や。あんたが行って、彼の数字は使えへんって伝えてこなあかん」って言うたんや。わしはウォール街の反対側にあるグリーンスパンのオフィスに行って、確か彼の二人の中国人アシスタントの一人、ルシール・ウーと話したんや。

わしはずっと「これらの統計は米国石油会社からのもんやない。これはアメリカ全体の国際収支やない」って言い続けたんや。彼女はずっと「全部暗黙のうちに含まれとる」って言い続けたわ。わしは「けどそれは無関係なもんの中に暗黙に含まれとるだけや。この研究で彼を使うわけにはいかへん」って返したんや。せやからわしは「アラン・グリーンスパンをクビにした男」として知られるようになったんやで。当時わしは25か26歳やった。誰もわしのことなんか気にせえへんかったけど、もしデイヴィッド・ロックフェラーが彼をクビにしとったら、みんな気にしたやろな。グリーンスパンが退任した時、BBCがわしにワールドトレードセンター近くのスタジオに来て、インタビューを受けてくれって頼んできたんや。彼らのウェブサイトの表紙には、わしが使うたフレーズが載ったんやで、「わしの後には、洪水が。アラン・グリーンスパン」──マイケル・ハドソンより、ってな。それが、グリーンスパンが規制緩和によって生み出したもんを、わしがまとめた言い方やったんや。彼はアイン・ランドの信奉者やった、政府をなくせ、あらゆるもんはタダ乗りできるべきや、政府なんかいらん、金を稼ぐ方法は何であれ儲かるもんやから、それは経済にとって利益なんや、ってな。

たとえその金が寄生的に稼がれたもんであってもや、彼らに言わせりゃ、寄生っちゅうもんはそもそも存在せえへんことになっとるんや。グリーンスパンはそういう派閥の一員やった。みんな進行中の住宅ローン詐欺について警告しとったんやで。FRB理事の一人、エドワード・グラムリッチは介入しようとしとったんや。グリーンスパンの立場は「人々は金を稼いどる。犯罪は私企業や。それは民営化されて、経済全体で一番儲かる分野になったんや。もちろんそれを窒息させたくはないやろ。それが経済っちゅうもんや、それが利益センターなんや」ってもんやったで。まあ、それがアメリカ経済がなり果てた姿なんや。

Steve Keen: これはええポイントやと思うわ。権力の座に就いた普通の人らについての、まるで彼らが唯一無二の才能ある個人であるかのような聖人伝的な話が多すぎるんやで。彼らが実際に書いたもんを読んでみいや:彼らは唯一無二の欠陥を抱えた個人なんや。グリーンスパンは単にアイン・ランドの代弁者に過ぎへんかったんやで、しかも彼女は実は彼のことをあんまり好きやなかったらしいわ、それがなかなか笑えるとこやな。ベン・バーナンキも同じような聖人伝を受けとる。彼は金融危機についての自分の本に『行動する勇気』ってタイトルをつける厚かましさを持っとったんやで、グリーンスパンが道を譲った後、また株式市場とサブプライムのバブルを煽っとったにもかかわらずやで。バーナンキが実際に書いとるもんを読んだら、彼は幼稚やねん。低レベルの新古典派思想やで。けど彼が権力の座におるから、彼らはまるで彼が偉大な才能を持った個人であるかのように書かなあかんのや。彼らはみんな、率直に言ってかなり低レベルの阿呆やで、阿呆な理論──新古典派経済学──に従っとるだけなんや。それに引っかかる奴はみんな阿呆やで。彼らはその理論の看板役に過ぎへんのや。もし理論が正しかったら、それでうまくいったやろけど──実際何が起こったか見てみいや。理論は間違っとるんや。

Michael Hudson: まあスティーブ、バブルの悪口言うたらあかんで。それがドルと経済全体を支えてきたもんなんやからな。アメリカが金本位制を離脱した後、軍事支出を通じて世界経済にドルを注ぎ込むことができて、脱工業化して、貿易赤字を垂れ流せるようになったんや。そのドルは外国の中央銀行の手に渡って、彼らはそれを新しい形の通貨準備として扱うことで還流させたんや。ここ数年、アメリカの国際収支を支える大きな柱は、米国株式・債券市場への民間資金の流入やったんや。このバブルには二つの効果があったんやで。アメリカの富の成長は全部、株式・債券・不動産価格の上昇っちゅう形をとって、そのほとんど全部が最も裕福な10%──主に上位1%──に蓄積されたんや。残りの99%は富がまったく増えへんかった、しかも下位40%は毎年ますます純負債を積み重ねとるんや。この金が、アメリカ経済を二極化させながら流れ込んできとるんやで。

アメリカは、例えば日本のキャリートレードの標的になってきたんや:低金利国の投資家が安く借り入れて、米国株式・債券市場で投機するんや。ゼロ金利政策はアメリカ史上最大の債券市場ブームを生み出したんやで。今、わしが話す主要投資家の中で、株式や債券でこれ以上金を稼げると思っとる人は誰もおらへんのやで。彼らはただ、2009年、オバマ・バブルが始まった時からの利益を守ろうとしとるだけなんや。それでも外国人、個人投資家、年金基金がみんなこれに金を注ぎ込んでもうとる。エコノミストの中にはこれを「信頼の妖精」って呼ぶ人もおるで。けどスティーブとわしがずっと言うてきたように、このバブルは維持できへんのや。今年末、石油戦争による世界不況が来た時には、決済の金融連鎖の断絶、デフォルト、差し押さえ、そして世界的な崩壊の中で債務者から債権者への莫大な財産移転が見られることになるやろな。

もしあんたがめっちゃ金持ちで、プレイヤーになれるだけの数十億ドルを持っとったら、経済崩壊の状況の方が経済成長よりもはるかに素早く金持ちになれるんやで。

Class Unity: FRBとケビン・ウォーシュについて質問が一つあって、それを使って中東の紛争へつなげたいんや、なんせこれらのトピックは関連しとるからな。トランプは、ジェローム・パウエルの後任にウォーシュを選んだのは、より緩和的な金融政策を期待してのことみたいやな。ところが今、FRBはイランでの紛争によるインフレの中で、金利を据え置いとって、利下げすら検討しとるように見えるんや。これについてどう思う?責任ある緩和的な金利政策を実現できる本当のチャンスがあったんか、それとも最初から望みはなかったんか?もちろん、景気後退はアメリカにとって非常に悪いことやろな、特にアメリカが関わっとる軍事紛争を考えるとな。FRBの政策を動かしとるもんは何なんや、近いうちに変化の可能性はあると思うか?

Steve Keen: 政策は部分的に新古典派理論に動かされとるんや。FRBのトップに誰を据えても、いわゆる経済政策や研究を実際に行う人らは変わらへんのやで。彼らは金利を変動させることで経済をコントロールできると信じとる。インフレ率が上昇したら、金利を2倍の速さで上げなあかん、そうすることで長期的な消費を安定させる、それが彼らがコントロールしとると思っとるもんなんや。実際には、これは新しい債務者が自分の債務を賄うのをより高くするだけなんや。アメリカ経済には大した影響がないんやで、なんせ多くの住宅ローンは長期固定やから:借入期間中、金利は変動せえへんのや。ウォーシュが戦っとる相手は、金利を上げればインフレを抑えられる、っちゅう考えを持つ諮問グループ全体なんや。彼はその罠から抜け出せへんのやで。ウォーシュは議長かもしれんけど、独裁者やない、せやから多数決にならなあかんはずやんか。

もし他のメンバーがインフレ率上昇を見たら、彼らは新古典派の顧問に相談して、金利を上げろって言われるやろな。それが起こることになるし、トランプはこの罠から逃れられへんのや、なんせ彼は新古典派経済学を理解してへんからな。実際にFRBの金利政策を決めとるのは、経済がどう動くかについての新古典派理論なんや、そんでその理論は妄想的やで。金利がインフレをコントロールできるっちゅう考えは新古典派理論から来とるんや、実際の経済を見たらそんなもんは見つからへんのやで。金利が経済に影響を与えるのは、ポール・ヴォルカーがやったみたいに、景気後退を引き起こすほど破壊的に高くした場合だけなんや。ウォーシュはそこまではせえへんやろけど、インフレが上昇したら金利を上げる可能性は高いやろな。トランプがまた自分が任命したFRB議長を貶すのを見るのが楽しみやわ。

Michael Hudson: スティーブの言う通りやで。ここで皮肉なのは:金利を上げるっちゅう考え全体は、投資を減速させることでブームを引き起こすっちゅう建前に基づいとるんや。新古典派経済学は、FRBが銀行に金を貸して、銀行がそれを工場建設や機械購入、労働者雇用のために貸すっていうふりをしとるんや。それは銀行がやっとることちゃうで。銀行は担保──資産──に対して貸すんや。不動産や株式、債券を買うために金を貸すんや、労働者を雇うためやない。彼らが作り出すインフレは資産価格インフレやで、消費者物価インフレやないんや。金利の上昇が経済を減速させる限りにおいて──1980年、カーター政権下のポール・ヴォルカーの政策がそうやったように──少なくともインフレは減速するんやけどな。けど地区連銀の一つが言うとったで、今年の米国消費者物価インフレ3.2%のうち、1パーセントポイントはトランプの関税から来とる、って。残りの大部分は石油価格の急騰と、石油から作られる商品、電力、肥料の価格から来ることになるやろな。

食料品価格も世界的な悪天候と肥料削減のせいで上昇するやろな。金利は実体経済に対処する能力なんかあらへんのや、それが対処できるのはその金融的な包装だけやねん。企業がすでに労働力や請求書の支払いに苦労しとって、しかも石油、化学品、その他の価格が上昇しとる中で金利を上げたら、暴落を悪化させて、1929年以来最悪のものにしてしまうやろな。1929年の時みたいに、世界経済全体に広がるやろで。少なくとも1931年には、世界は連合国間債務と賠償金債務を帳消しにせなあかんっちゅうことに気づいて、モラトリアムがあったんや。わしはあらゆる種類の債務──支払不能な政府公的債務も含めて──の帳消しが来ると見とるで。けどアメリカから外国へと広がる巨大な金融危機が起こるやろな。他の国々はそれにどう対処するんやろか?

Steve Keen: これは、マイケルとわしが少し前に話し合ったポイントやねん。みんなインフレを予想しとって、短期的にもわしらもそう予想しとる。けど長期的には──10年先やなくて、おそらく1年後くらいには──これから生じるデフレの高波が見えてくるんや。ホルムズ海峡の閉鎖と地球温暖化によって、地球の生産能力が破壊されるっちゅうことは、人々が自分らの債務を返すために必要な財やサービスを生産・販売できへんくなるっちゅうことを意味するんや。最初は、石油や硫酸・ヘリウムみたいな投入財が高くなるから、価格が上昇するやろな。それがインフレの高波になるんや。けど、これらの投入財に依存しとる企業は、それから生産量を維持できへんくなったり、債務を返済できへんくなったりするんや。彼らは価格デフレの時期に入ることになりそうやで、ライバルの店やなく自分の店に客を呼び込もうと価格を下げるんや。みんなでそれをやったら、結果はデフレと、間違いなく民間債務危機になるやろな。

せやから、わしらは1930年代初頭に起こったことに似た、インフレの後にデフレが来る展開を予想しとるんや。アーヴィング・フィッシャーが説明したように、もし彼の経済学に従っとったら、今わしらがおる地獄には陥ってへんかったやろな。人々が資金繰りの問題で全般的に清算しようとする時、彼らはより多くの収益を上げて債務を返済しようと価格を下げるんや。けど価格を下げることは債務負担を増やしてしまうんやで。フィッシャーが言うたように、「債務者が返済すればするほど、彼らの借金は増える」んや。わしらはその危機の瀬戸際にもおると思うで。

Michael Hudson: これがスティーブの言うとることの重要なとこなんや。ほとんどの人は物価上昇──物価インフレ──を見とるけど、スティーブがデフレの話をしとる時は、経済のデフレのことを意味しとるんやで。労働者や企業は、家や事業所を照らし暖めるため、電気を買うため、車を運転するため、トラックに農作物や他の製品を配送させるために、もっと多くの金をエネルギーに使わなあかんくなる。もし彼らがこれ全部の支払いをせなあかんかったら、生産された財やサービスを買う金が減ってしまうんや。アメリカはますます財を生産せえへんくなっとるけど、国内市場も縮小することになるんやで。実体経済──生産と消費の産業経済──のデフレは、金融部門のインフレの副産物なんや。そのインフレは、ますます負債を抱えとる経済に対する債権者の請求権っちゅう形で富を押し上げてきたんや。上位10%が稼いだ富はすべて、産業界、労働者、そして経済の残り90%が負う負債の増加っちゅう形をとっとるんやで。それがスティーブがデフレについて話す時に意味しとることなんや。

補足:コメント欄のある人がわしを訂正してくれたわ。「もし投票が何かを変えるなら、彼らはそれをやらせへんやろ」って言うたのはマーク・トウェインやなかったんや。それはエマ・ゴールドマンやったんやで。彼女の実際の言葉は「もし投票が何かを変えるなら、彼らはそれを違法にするやろ」やったんや。けど結局、誰の発言についても一次資料は見つからへんかったらしいわ。

マイケル・ハドソン:基地が攻撃目標になる

https://michael-hudson.com/2026/08/the-bases-became-the-targets/

基地が攻撃目標になる

By Michael 木曜日、2026年8月20日

Nima Alkhorshid: はーい、みなさん。今日は2026年7月9日の木曜日やで。わしらの大事な友人、リチャード・ウルフとマイケル・ハドソンが今日も来てくれてはるわ。おかえりリチャード、マイケル!

Richard Wolff: 来れて嬉しいで。

Nima Alkhorshid: ここ24時間で何が起こったか、ちょっとアップデートするわ。火曜日に、タンカー4、5隻がホルムズ海峡の南側、オマーン国境近くを通ろうとしてたんや。ほんで、イランに攻撃されたんやで。このタンカーはサウジアラビア、カタール、UAEのもんや。イランにやられたんや。ほんで攻撃の直後、アメリカの財務長官がイランの石油・エネルギー部門への制裁を解除したって発表したんやけど……[イランへの]制裁をまた戻しよった。せやから、制裁を6日間緩めたり、撤回したり、外したりした後、また元に戻したっちゅうこっちゃ。

ほんで、火曜の夜、アメリカがイラン南部を攻撃したんや。基本的に前と同じような標的を狙ってな。80か所くらいの標的をイラン南部で叩いたって話や。ほんでイランがクウェートとバーレーンで報復した。

二つ目やけど、昨日NATOでドナルド・トランプが出てきて、イランに対してめちゃくちゃ怒っとったんや。「これはがんや、MOUは終わりや。仕事を終わらせたる!」って昨日言うとったで。

ほんでその後、昨夜イランを攻撃しよった。エスカレートしてもうたんや。ニューヨーク・タイムズが報じたところによると、昨夜170発以上のミサイルとか標的を使ったって。170か所の標的をイラン南部で叩いたんや。ほんで重要なんは、橋のいくつかを叩いたっちゅうことやねん。その橋が大事なんは、イラン北部で中国とつながってるからやで。

もう一つの橋はテヘランとマシュハドの間で、テヘランとマシュハドをつないでるんや。ほんで今日はマシュハドで葬儀があるんやで。今、800万人以上が葬列にマシュハドにおるんや。これがアメリカ側の話や。昨夜、今朝にかけて、イランはヨルダン、カタール、クウェート、バーレーンへの攻撃を始めよった。ブラジルの朝7時半ぐらいまで続いたんや。アメリカ東海岸時間やと8時半くらいやな。

標的を攻撃しとって、ヨルダンでいくつかの標的を叩いたんや。弾道ミサイル10発を使うて、ヨルダンのアメリカ軍基地を狙たっちゅうこっちゃ。これが結果や。今、アメリカは、トランプが今後数日で、って言うとって、Axiosの報道やと、アメリカは4、5週間、もしかしたら2か月くらいの、いわゆる「全面戦争」を計画しとるらしいで。イランは準備万端や。

イランで何が起こっとるかっちゅうと、イラクのクルディスタンとの国境や──軍やIRGCから大量の部隊を送って国境を管理しとるんや。アメリカがその方面から、テロ組織を使って何か侵入を仕掛けようとしとるかもしれん、って感じとるからやろな。

これがイランの雰囲気で、葬儀をやっとる理由やねん。思うに、イランは昨夜、葬儀のせいで思うような報復ができへんかったんちゃうかな。それはイラクであった話で、今日はイランやねん。ほんで今夜には終わるやろ。葬儀が終わったら、また戦いに戻るんちゃうかな。

これが今の状況や、リチャード。イスラエル政府、イスラエルのメディアが、ほんの20分、30分前に、イスラエルは戦争に備えとって、また戦争に戻る準備ができとる、って報じたで。ベンヤミン・ネタニヤフにとっては戦争が再開するっちゅうのは、えらい贈り物みたいなもんやな。これが今の状況やねん、リチャード。今何が起こっとるか、あんたの理解を聞かせてくれへんか?

Richard Wolff: ほな、わしが見とるんは、第二次世界大戦後に作られて、1970年代以降も維持されてきた取り決め、そういうもんの崩壊やと思うんや。というのも、その頃にはドイツも日本も復興してもうとったから、いくつかの興味深い応急措置でしばらくは持たせられたんやけどな。時間があったら、それについても話したいくらいやわ。

けど、1970年代にはヨーロッパとアメリカの経済は実際えらいことになっとって、救済せなあかん状態やったんや。第二次大戦からの復興に一世代かかったわけやろ。アメリカが優位に立って、ヨーロッパや日本の復興に資金を出しとったんや。

けどその裏には、恐ろしい問題が潜んどったんや。表面的な繁栄は政府の資金でまかなわれとっただけで、その下には植民地システムの喪失っちゅう深刻な問題があったんや。第一次・第二次世界大戦は植民地体制を終わらせたんやで。わしはみんなに分かってほしいんやけど、何世紀もの間、植民地はヨーロッパ資本主義への補助金みたいなもんやったんや。

考えてみいや、ベルギーは小さい国やろ。アフリカのコンゴはめっちゃでかい国やんか。せやからベルギー資本主義は生き延びられたんや、コンゴから膨大な富と余剰が流れ込んどったからやで。それはイギリスもフランスも、植民地を失うまでのドイツも同じやったんや。

せやから戦争っちゅうのは、ある意味幻想的な終わり方やねん。植民地システムの終焉であり、資本主義を可能にしとったすべての植民地帝国の相互破壊やったんや。例外が一つだけあって、それがアメリカやったんや。二つの海に守られて、しかも空軍力がまだ発達しとらんかったおかげで、被害のほとんどを免れることができたんやで。爆弾は真珠湾に落ちたけど、他ではもう二度と落ちへんかった。鉄道も工場も何も失わへんかったんや。

それだけやなくて、アメリカ資本主義の奇妙なところは、戦争のおかげで大恐慌から抜け出せたっちゅうことやねん。1945年の経済は、1929年に崩壊する前よりも良い状態やったんやで。

せやから、ロシアがこの戦争で以前よりも良い成績を出しとるっちゅうのを、みんな不思議がっとるのがおかしいんやわ。戦争は刺激になるんやから。せやから驚くことちゃうんやで。ある種の状況の組み合わせがあったらそうなるんや。ロシアは1929年当時のアメリカとは違うけど、自国経済を刺激する能力は持っとるし、実際それをやっとるんや。せやから、この戦争の4年間、成長率がここまで印象的なんやろな。

さて、植民地がなくなった後、1945年から1975年までの復興のちょっとした後押しがあった後、ヨーロッパ資本主義を支えとったもんは何かっちゅうと、興味深い話やで。要は、大衆に前例のない規模の信用を爆発的に与えることと、その組み合わせやねん。今、みんなの財布に入っとる現代のクレジットカード、あれは1970年代の産物やで。それ以前は、あんなもん全然なかったんや。

二つ目は、グローバルサウスの貧しい人々を移民として資本主義ヨーロッパに大量に入れたことやねん。安い労働力の流入や。安い労働者がおるとこに行くことはできへんかったんや。植民地主義は終わっとるからな。せやから連れてくるしかなかったんや、それをやったんやけど、地元の労働者の反発でもうできへんようになった。時間はかかったけど、これは自分らのためにならん、雇い主のためにはなっても労働者のためにはならん、って気づいたんやろな。今はもうそれもできへん。終わりや。

ここアメリカでは、わしらが先陣切って、何百万人もの移民を強制送還しとるんや。もうあの後押しは得られへんのやで。そして信用ももう使い尽くしとる。もうこれ以上は無理や。ほんでここでわしが言いたいんは──絶望的な状況や。この経済システムを支えるもんが他に何があるんや、っちゅう話やねん。ヨーロッパの場合、思うにこれは幻想やと思うで。ほな、その幻想の中身や。

「わしらはロシアに対して戦争を仕掛けるんや。絶望しとるアメリカを、わしらと同じくこの戦争に引きずり込むんや。ロシアを大国の座から引きずり下ろすんや」

これはジョン・ミアシャイマーの説明やな。

けどわしにとっては、マルクス主義の伝統から来とるもんとして、その目的はロシアを半ダースくらいの小国に分割して、ヨーロッパとアメリカのための新しい植民地プログラムにすることやと見とるんや。1990年以降、東欧に対してやってきたことを、今度はロシア全体に広げようとしとるんやで。せやから、ロシアを戦争に向けて何度も何度も挑発するっちゅうのが理にかなってきよるんや、なんせ他に選択肢がないからな。

つまり、ヨーロッパの指導者らは絶望的な状況におるっちゅうこっちゃ。アメリカは支援も補助金も、支払っとった軍事的な後ろ盾も引き揚げてもうた。ロシアからの安いエネルギーもなくなった、しかも中国との輸出競争もえらいことになっとる。もう何も残っとらへんのや。すべてが最悪に見えとって、成長もほとんどない状態や。

フォルクスワーゲンは本社をアメリカに移すべきかどうか、アメリカで会議しとるらしいで。何やそれ?アメリカはアメリカ市場を自動車に対して閉じてもうたんやで。中国車禁止、BYDだけやなくて、今日はポールスターを持っとるジーリーまでシャットアウトしよった、あの車もアメリカに入られへんようになったんや。

アメリカが自由貿易の世界に対応できずに内向きになっていくのを、みんな目の当たりにしとるんやで。行き詰まっとる。絶望しとるんや。せやから、イスラエルが何とか中東を管理できて、この状況の回復にふさわしい場を作れるかどうか、それを見極めようっちゅう必死の努力やと、わしにはそう見えるんや──まずは石油をコントロールすることによってな。それだけやなく、ロシアへのこの攻撃もそうや、ロシアが植民地を求める必要がないっちゅうこと──ロシアのアジア側がロシアの未来やっちゅうこと、これロシア自身が言うとることやからな。ロシアはアジアに軸足を移しとるんや。

地理的に一番でかい国やしな、そもそも広大なアジアの奥地はまだ開発されとらへんのや。せやから他所に行く必要なんかない。他所に影響を及ぼす必要もあらへん。そういう状況にないんや。しかも国家権力のおかげで、余剰をどう使ってどこに投資するかっちゅうことに関しては、はるかに柔軟で流動的なんやで。私企業の利益に左右されとらへんのや。もっと大きな視点に基づいとって、今の状況では圧倒的に最も安全な見通しやねん。せやから正直言うと、放送に入る前にも話したけど、わしが日々の出来事を見とる限り、中東やイラン、イスラエルの不安定さよりも、ヨーロッパのロシアへの挑発から第三次世界大戦が起こる危険の方が大きいんちゃうかと思うとるで。

Nima Alkhorshid: マイケル、あんた最近発表されたサウジアラビアに関する記事を送ってくれたやろ。アメリカがやりたがっとった「オペレーション・フリーダム」でサウジがどういう役割を果たしたかが書いてあるやつや。そういえば、今アメリカがやろうとしとるのは、そのオペレーション・フリーダムに似たようなもんやで。覚えとるやろ、ホルムズ海峡での軍艦がタンカーの通行を助けるっちゅう話の続きやんか。今まさにこの構図やねん。この記事の中で、あんたが重要やと思うとる部分は何や?

Michael Hudson: それを説明したいんやけど、その前に、リチャードが言うた二つの大きなポイントに賛同するっちゅうことをコメントしときたいんや。そんでそれらはオペレーション・フリーダムにつながっとる。彼が言うた一つ目のポイントは、第二次大戦がどうヨーロッパの植民地主義を終わらせたか。

二つ目のポイントは、EUとアメリカがロシアと直接戦う戦争がどれだけ重要かっちゅうこっちゃ。両方とも重要な点やと同意するわ。けど、ヨーロッパ植民地主義の終焉は、実際には第二次大戦で本当に終わったわけやないんや、特にOPEC諸国、特に後のUAEになった地域ではな。イギリスは支配する一族を確立させて、その一員に──よう知っとるとおり──バーレーン、首長国連邦、アブダビ、そのグループ全体の支配権を与えたんや。

そんでアメリカがイギリス帝国を吸収して、最終的に東南アジアでフランス帝国を支援した後、それも吸収して、アメリカは西アジアにおけるヨーロッパ、フランス、イギリスの植民地主義を吸収しよったんや。それにはイランのモサデグの選挙で選ばれた政権の転覆や、シャーの擁立、そういうことも全部含まれとるで。

わしらが話しとる地域、つまり中東でのヨーロッパ植民地主義の本当の終わりは、1973年のエジプトとイスラエルの戦争やったんや。その時、ニクソン大統領がサウジアラビアに侵攻せなあかんと言い出したんや、なんせサウジアラビアがアメリカへの石油販売に対するアラブ石油禁輸を主導しとったからな。

その時、実はイギリスがニクソンを西アジア侵攻から思いとどまらせようとしたんや、まさに何が起こるかを言うてな──それが地域を不安定化させて、アメリカだけやなくヨーロッパに対しても地域全体を結束させてしまうっちゅうことをな。このメモは30年後に機密解除されたんやで、イギリスの法律のもとでな、全部見直されたんや。

そんで非常に重要なんは、あんたが言うたように先週の日曜日に、サウジの公式サイトが、トランプのオペレーション・フリーダムがなんで中止になったんか、その全経緯を語りよったっちゅうこっちゃ。この話は今まで語られたことがなくて、この記事はそこで起きたことの論理を丸ごと提供したんやで。

5月3日、トランプが公開演説をしたんや。イランを差し迫って攻撃すると。サウジアラビアや他のOPEC諸国とは一切協議せんかった。ただ反撃するって言うただけや。サウジアラビアは、アメリカがイランを攻撃したらイランは報復するやろうし、アメリカ軍基地を持つアラブOPEC諸国、サウジみたいなとこに報復するやろう、っちゅうことを見て取ったんや。何が起こるか、まさに見抜いとったんやで。

せやから皇太子はアメリカがサウジ領空を使うことを阻止して、クウェートとも交渉して、クウェートにもアメリカが領土上空を飛んだり空軍基地を使ったりすることを禁じさせたんや。それでサウジのプリンス・スルタン空軍基地に配備・駐留しとったアメリカの戦闘機43機が地上に釘付けになったんや。ほんでこれから数時間以内に、トランプは実行できへんって発表しよった。

まあ、この話は当時は一切言われへんかったんや。トランプが言うたのは、「まあ、パキスタンが仲介を続けてほしいって頼んできとるから、いったん全部保留にする」っちゅうことやったんや。

けどそれは表向きの話に過ぎへんかったんや。実際は、[リヤドが]「わしらの基地をわしらへの攻撃に使うことはでけへん」って言うたっちゅうことやねん。それが6月11日までアメリカのイラン攻撃を食い止めた要因で、最終的に了解覚書(MOU)につながったんや。

けどこの記事の中で、いくつものことが詳しく書かれとったんや。サウジアラビアの近東地政学全体に対する見方として、これは全部1973年に遡るっちゅうことを指摘しとったで。サウジ皇太子がイスラエルをサウジにとっての最大の脅威と見なしとる、と記事は強調しとったんや。まあそれは政治的な部分もあったんちゃうかな、アメリカを表立って批判したなかったんやろ。記事によると、トランプ大統領が日に日に何度も皇太子に電話して「わしらの飛行機を着陸させてくれへんか?」って言うとったらしいで。

何度も何度も、サウジは「あかん」と言うたんや。ルビオやバンスやら、みんな電話してきたんやって。皇太子は譲らんで、「うちの領土の上を飛んだらあかん。あんたを支持せえへん」って言い続けたんやで。

これ全部、先週の日曜日にサウジアラビアが明かすまで一切公にはされへんかったんや。これは今後の展開への警告としての意味もあると思うで。サウジ王家のサイトが発表したもんで、記事は背景全体を説明しとったんや。

そんでこの4日間の中断の後、アメリカはえらい怒ってもうたんや。サウジアラビアは事態を和らげようと、アメリカ史上最大の武器購入を取り決めたんや。1420億ドルのアメリカ製武器をサウジが購入するっちゅう約束や。

まあ、記事が指摘しとるんは、皇太子はアメリカにパトリオットミサイルとか他の武器をもっと生産する能力なんかない、ってことを知っとったっちゅうこっちゃ。これらを実際に供給し始めるまでには何年もかかるし、代金も武器が納入されてから何年も先にしか払われへんのや。

そんで記事は、サウジアラビアが「これらの武器がわしらが使えるタイミングで手に入るわけがない。せやから全然役に立たへんのや」って言うたと指摘しとる。

けど最大の結論として記事で繰り返されとったんは、皇太子が「うちの国、うちの領土にアメリカ軍基地があること自体がうちの安全保障への脅威や」と言うたっちゅうことやねん。約束では、アメリカ軍基地は誰に対してわしらを支援・保護してくれるはずやったんか?まあ、おそらくイランに対してやろな。

まあ、サウジアラビア対アメリカとイスラエルっちゅう構図全体やけど、当時を思い出すと、シャー政権下のイランもサウジと不仲やったんやで、なんせイランのシャーがアメリカに対するアラブ石油禁輸への参加を拒否したからな。

アメリカでは危機が起こったんや。長い石油の行列ができて、今日みたいにな。せやからサウジは「これが今でも全ての関係を形作っとる構造や」って言うとるっちゅうことに戻るんや。せやからアメリカの攻撃には慎重にならざるを得へんのや、なんせウクライナ人が最後のウクライナ人まで戦わされとるみたいに、最後のサウジ人まで戦わされたないからな。せやから、そういうことはせえへんっちゅうこっちゃ。

そんでイランの攻撃、あんたが言うた反撃を見てみると、アメリカに一番忠実で、アメリカ軍基地を持つ国──ヨルダン、UAE、それにイギリス植民地主義の名残りが残っとるUAE──を狙い撃ちしとるやろ。

リチャードが言うたように、戦争の機能の一つは政治的なもんで、植民地主義の名残りを一掃することやとしたら、この戦争は西アジアにおけるヨーロッパ植民地主義とアメリカの金融植民地主義の最後の名残りのいくつかを一掃する戦争なんやで。

せやから、それが本当にわしらが目の当たりにしとることなんや。アメリカが何を望んどるかも分かるやろ。なんでイランと戦うんか?世界の石油貿易を独占したいからやねん、そうしたら、他の国がイラン、ベネズエラ、ロシアみたいなアメリカの支配下にない国から買うのを防げるからな。ほんでアメリカは石油からの天然資源レントを増やせるんや。それがアメリカのやり口やねん。

「脱工業化して依存状態に陥ってもうたこの世界で、わしらはどうやってやっていくんや?」

アメリカは海上貿易を独占したいんや。せやからホルムズ海峡をコントロールしたいんやで。ほんでトランプは言うとった、イランを打ち負かしたら、一つはホルムズ海峡をコントロールする、そして戦争の後に何が起こるかっちゅうと──賠償金や。イランに対してベネズエラでやったことと同じことをやるって。イランの石油を差し押さえて、イランの反撃からわしらを守るために使った兵器のコストの賠償を要求するんや。わしらの軍への数兆ドルにも及ぶであろう軍事費、それとイランに攻撃された同盟国、特にイスラエルに対する償いをさせるんや。

せやから、これはイランだけやなくて、アメリカにとっても存亡をかけた戦争なんや。「わしらに逆らう国はどこでも侵攻したる。わしらは勝者として、賠償金を課す権利がある」──それはこれらの国が生み出すすべての外貨とすべての経済的余剰を意味するんや、ベネズエラでやったのと同じようにな。

まあ、これが全部ロシアの戦争ともつながっとるのが分かるやろ。サウジは「まあ、アメリカは武器切れやな。トランプにオペレーション・フリーダムをやらせへんかった埋め合わせとして、あんたの武器を買うたるわ、なんせあんたが売るもんなんかないの分かっとるからな」って約束できたわけやんか。

ヨーロッパも同じことやで。アメリカはヨーロッパに売る武器なんかあらへんのや。ほんでヨーロッパは「わしらは今から再軍備して、2030年に戦争に行くで」って言うとる。まあ、これがどうなるか想像つくやろ。この戦争のコストは、リチャードが説明した軍事的ケインズ主義の原則を逆転させることになるで。

ヨーロッパが再軍備して、自国の経済的余剰と予算資源を軍事兵器に使うたら、社会支出に回す歳入がなくなるんや。社会民主主義や、暖房や照明のために高いエネルギー価格を払わなあかん労働者への支出・補助金を全部後退させることになる。そんで非軍事的な性格の国内産業投資を削減して、ヨーロッパ経済をアメリカ経済と同じくらい時代遅れにしてもうことになるんやで。

せやから、これはアメリカにとって最後のあがきで、その唯一の解決策は「わしらの最後のあがきをイラン人の最後のあがきにもしたる」っちゅうことなんや。それが西アジアとヨーロッパの戦いの両方でかかっとるもんやねん。

Richard Wolff: よかったら、マイケルが最後に言うたポイントを補足させてくれへんか、めっちゃ大事やと思うんや。単純な例えを使うで。イスラエルの戦略全体を追ってみると、小さい尻尾が大きい犬を振り回しとる典型例やっちゅうのが広く見られとるんや。イスラエルは小さい国やろ、基本的にその国を動かしとるのはユダヤ人700万人だけで、あらゆる面で従属させられとる同数くらいのパレスチナ人はそこに含まれてへんのや。

せやから、イスラエルが生き延びられる唯一の方法、尻尾が生き延びられる唯一の方法は、犬から莫大な支援を受けることなんや。せやから、外交政策とここアメリカのAIPACロビーの間で、この尻尾が犬を振り回すっちゅう結果になるんやで。

さて、これを見とるヨーロッパは理解しとって、まったく同じことをやっとるんや。彼らはもっと大きな尻尾やから、もっと大きな役割を果たすんや。小さいわけやない、人口はアメリカより多いくらいやけど、アメリカほどの経済大国ちゃうやろ。

せやから、彼らが今生き延びるためには、かつてないほどアメリカに依存する必要があるんや、ちょうどアメリカが自分らの問題を解決するために、自分らの困難を解決するためにヨーロッパへの支援から手を引いとって、ヨーロッパをとんでもなく困難な立場に追い込んどるさなかにな。安い労働力、移民はもう失うてもうた、これ以上入れられへん。ヨーロッパ諸国内部の圧力は、彼らを追い出す方向に向かっとるんや。

ロシアからの安いエネルギーも、ウクライナ戦争のせいでもうあらへん。中国からの輸出競争もますます激しくなっとる。ほんでアメリカは手を引いとるんやで!

これはヨーロッパにとって存亡の危機の瞬間なんや。せやから、彼らはもう一つの尻尾になって、アメリカっちゅう犬を振り回そうとしとるんや。なんでか?アメリカの支援なしで自分らの問題を解決しようとする試みは、もし成功する可能性があったとしても、アメリカが支援してくれた場合よりもはるかに低い可能性しかない、ほぼ絶望的か、っちゅうことやからやねん。

わしがちょっと前に言うたように、ロシアへの攻撃は幻想的な発想やと思うんや、「これがわしらの脱出口や。かつてのロシアを打ち負かした後に植民地化して、4カ国か5カ国かに切り分けて、イタリア人やイギリス人、フランス人、そしてもちろんアメリカ人、あと日本人にも──まあ彼らが乗ってくればやけど──分配するんや。これでわしらはあと数年生き延びられる、移民を受け入れた時みたいに、アメリカに守ってもらうことでやってきたみたいにな」

そうやって続けてこれた方法、マイケルが正しく言うたように、経済的植民地主義は、政治的独立が正式な植民地を奪い取った後もずっと続いたんや。フランスがアフリカの旧植民地に対して何をしとったか見てみいや。経済的に言うと、彼らは今ようやくそこから這い出そうとしとる段階やで。それも一部は中国っちゅう選択肢があるからやねん、前はそれがなかったんや。

せやから、これ全部を合わせると、アメリカはイスラエルの尻尾に振り回される犬で、ロシアを乗っ取ろうとするヨーロッパの尻尾にも振り回されとる犬なんや、自分を存続させる手段としてな。

けど、これはうまくいかへんと思うで。ドイツを見てみいや、8000億ドルの大規模な再軍備プログラムに取り組もうとしとる。これは、まあ8年くらいの期間で8000億ドルや。アメリカは来年、1年で1兆5000億ドルを使う予定なんやで、ドイツの数年かけての8000億ドルに対してな。それは追いつくやり方ちゃうで。永久に遅れをとり続けるやり方やんか。

彼らは中国にも追いつかへん。アメリカにも追いつかへん。経済的にどっちも追い越すことなんかできへんのや。つまり、ヨーロッパは資本主義システムを維持し続ける限り、大幅な衰退が運命づけられとるんや。もし変わったら、もし本当の社会主義があって、あらゆる企業がその中の全労働者によって組織されとって、経済発展っちゅうもんが私的利益の最大化に支配されへん、まったく違う考え方を持てたなら、チャンスがあるかもしれへんけどな。

けど、そんな風に考えなあかんのに、誰もそうしとらへん。せやから彼らは死のスパイラルに入っとるんや。唯一のリアルなリスク、マージョリー・テイラー・グリーンやタッカー・カールソンがマルクス主義抜きで言うとることそのままやけど、彼らは尻尾が犬を振り回しとるっちゅうことに気づき始めとる。彼らの場合はイスラエルに焦点を当てとるけど、いずれヨーロッパも同じやってことに気づくやろな。

彼らは今、それが続いたら尻尾が崩壊して犬を巻き添えにするんちゃうかって心配しとるんや。そんなんは望んでへん。彼らは本当にアメリカ・ファーストなんや。アメリカが尻尾を切り離すことで自らを救ってほしいと思とる。それがまさに、あの二つの尻尾が想像できる最大の脅威なんやで。

せやから彼らはひたすら働きかけとるんや。それが彼らの最優先事項や。イラン戦争でもロシアへの戦争でもなく、アメリカを何とかつなぎとめて、支持的な関係に引き戻そうとしとるんやで。ウクライナ人がロシアのガソリンスタンドや製油所を標的にする必死さは、ウクライナが勝てるかもしれへんっちゅう幻想を作り出すためやねん。狂気の沙汰やで。

Nima Alkhorshid: ロシアの中で、っちゅう意味やな?

Richard Wolff: すまん、そうや。ロシアや。けどこれは、アメリカの世論を支えるための手段なんや。アメリカのメディアがロシアの製油所にロケットが命中するたびに、ロシアのどこかでガソリンスタンドに車の列ができるたびに、「おお、見てみい!」って大騒ぎするのを見てみいや。この件を真剣に研究しとる人はみんな言うで、「これはロシアに損害を与えとるか?」イエス。「これで根本的に構図が変わるか?」ノー。ほな、これは何のためにやっとるんや?

結局のところ、ロシアからの報復を招くだけやんか。ほな、あんたら何をやっとるんや?答え:「わしらは一番大事なことをやっとるんや、つまりアメリカ政府に直接民衆に働きかけることで、アメリカを取り戻せるかどうか試しとるんや」

そんでこの一週間、素敵な噂がいろいろあったで。トランプ氏がウクライナにパトリオットミサイルを生産する権限を与えたっちゅう。前にはやってへんかったんやで、そういうことがどんどん起こっとる。あんたが指摘した通り、ナイマ、ネタニヤフ氏は戦争が再開したことを間違いなく喜んどるやろな、なんせ了解覚書ができた時に彼らは恐怖しとったんやからな。これらは犬を振り回す尻尾なんや。ほんで問題は、彼らがどれくらいそれに成功するか、ってことになってくるんやで。

Michael Hudson: まあ、実際、リチャードが説明したことは、ヨーロッパがクラウゼヴィッツをひっくり返しとるようなもんやねん。クラウゼヴィッツは戦争は経済政策の継続やって言うたやろ。せやから彼は「戦争に行くなら、この目的は何なんかを言わなあかん」って言うたんや。

まあ、ヨーロッパがロシアに対する軍備増強とウクライナ支援でやっとることを見てみると、政策は単に戦争に行くことなんや。ヨーロッパがこれ全部から望んどる最終結果って、いったい何なんや?わしに見える唯一の結果は、ヨーロッパが勝者のようにロシアに対して振る舞いたいっちゅうことやわ、アフリカでやったみたいに植民地に切り分けて賠償金を課して、ロシアの原材料資源を丸ごと乗っ取って、その収益で自分らの予算と経済を賄うっちゅう賠償を自分らに課すんや、ちょうどアメリカが他の国を金融的に搾取してやろうとしとるようにな。

けどヨーロッパにはそれができへんし、その財政基盤もあらへんのや。ヨーロッパはロシアの3000億ドルをベルギーのユーロクリアで凍結した時点で、外貨保有としてのユーロを破壊してもうたんやで。

そんでヨーロッパは今、法律を通したんや──EUは、中国が買収する企業の50%以上を所有することを禁じる法律を通したんや。せやから実質的に中国がヨーロッパに必要な投資と技術を提供するのを阻止してもうたんやで。ヨーロッパがやっとることはすべて経済的に自滅的やけど、それでも戦争産業は支えとるんや。

そんで、トランプとNATOがトルコでのここ数日の合意で結んだことの一部は、アメリカがレイセオンなど米国の兵器メーカーにヨーロッパで自社の関連会社を設立させて武器を作らせる、パトリオットミサイルも含めてな、っちゅうことやねん。まあ、アメリカが[ウクライナ]にパトリオットミサイルを供給するっちゅうこの約束は、サウジが指摘したポイントに戻ってくるんやで:「ミサイル一つ作るのに3年か4年かかるんや」

多くの様々なサプライヤーが絡んだ長い生産スケジュールがあるんや。せやから、NATO・アメリカ対ロシアの戦争が全く新しい段階に入って、パトリオットの問題全体がそもそも無意味になるまでは、パトリオットの供給支援なんかありゃせえへんのや。基本的に、どうでもええ話になってまうんやで。

もう一つのポイントは、なんでヨーロッパが今、新植民地主義を通じてロシアを経済的救済策として頼らなあかんのか、っちゅうことやねん。まあ、リチャードが今指摘したように、アフリカの植民地を失うたからやな。けど、そこで非常に興味深いことが起こっとるんやで。アメリカはそれらを乗っ取ろうとしとって、マリではワッハーブ主義のテロリストを使うて乗っ取ろうとしとるんや。他にも挙げていったらキリがないくらいのアフリカ諸国があるで。

スンニ派ワッハーブ主義のテロリストが乗っ取ろうとしとって、アメリカは北東アフリカを爆撃しとる、また、ソマリアをな、何度も何度も、海上貿易をコントロールするためにそれを利用しようとしとるんや。ホルムズ海峡・ペルシャ湾から出たところの海上貿易についても、アメリカはまだ海洋法をコントロールしようとしとって、それによって実質的に海洋法をことごとく破っとるんやで。

せやから面白いのは、ここにサウジがおって、イランを攻撃するためにアメリカに自国の領空・空港を使わせたら、イランが攻撃してくるんちゃうかって心配しとる、それなのに、アフリカでどんな取り決めをしとるんかっちゅうと──サウジはスーダンでの戦いでUAEと対立しとるんやで。UAEもそこで親アメリカ的で、悪質で破壊的、不安定化させるような役割を果たしとるんや。

せやから、西アジアの戦争がアフリカにまで拡大・波及しとるんやで。まあ、ホルムズ海峡がまた閉鎖されて、イランがちょうどそうしたように、残りの世界はどうなるんやろな?

あんたの番組に出とった軍事アドバイザーはみんな言うとったやろ、ナイマ、アメリカにはイランがホルムズ海峡を掌握するのを防ぐ手立てなんかあらへん、って。アメリカは「いや、それは海洋法違反やで。イランの領海内を通らせろ」って言うとる。

けどイランの返答は「もう海洋法なんかあらへん。もう国際法なんかあらへん。戦争法もあらへんのや!」っちゅうことなんや。

イランの漁船を爆撃しといて、「まあタンカーを攻撃するかもしれんし」なんて言うて、それでどうやって海洋法が成り立つんや、ちょうどアメリカがベネズエラ沖の海上におったベネズエラ人漁師を殺害して海洋法を破壊したのと同じやんか。

アメリカはNATOにバルト海を通るロシアの石油輸送を攻撃させて、海洋法を破ったんや。ほんで昨日もまた別のロシアタンカーへのNATO攻撃があったやろ。せやから、アメリカが言うとるのは「わしらは西アジアの石油生産国同士の戦争だけやなくて、OPECをコントロールできへんのやったら、破壊したる」っちゅうことなんや。

それがわしらの政策やねん。わしらが欲しい資源を持っとる国が、それをよこさへんかったら、奪えへんかったら、破壊したる、誰にも渡さへん、そうすることで、わしらが「国益」と呼んどるカテゴリーの資源──他国が必要としとって、わしらが独占して奪える、経済的強制の道具として持っとけるもん──を全部コントロールできるからな。

そういうシステムが今後控えとるんやで。まあ、イランがホルムズを閉鎖しとる今、エネルギー価格が上がって、わしらがここ半年ずっと話してきたことになるんや──かなり深刻な世界不況やで!

石油輸入国は、これに対して何をするんや?サウジがアメリカのイラン攻撃で巻き添え被害を受けんように自分らを守ろうとしたように、彼らも巻き添え被害を受けることになるんやで。問題は、わしらがどういう世界石油貿易を持つことになるか、っちゅうことなんや。アメリカが世界の石油貿易をコントロールして独占し、それを外交的強制の手段として使うんか?それとも、イラン、ロシア、他の石油生産国が、アメリカの許可なしで好きな国に石油を売れるようにする、イランの自由貿易への利益を各国が支持するんか?アメリカが石油輸出を制限しようとする指定敵国──かつてのベネズエラ、今はロシアとイラン──からの購入を妨げようとする貿易・金融制裁からの自由をな。

せやから、ウクライナ人がアメリカの指導に従ってロシアの製油所を爆撃しとるっちゅうこっちゃ。アメリカが言うとるのは、ロシアの石油をコントロールできへんのやったら、ホルムズ海峡の封鎖で石油価格が上がってもロシアがその恩恵を受けるのは望まへん、ってことなんや。せやから、イランがホルムズ海峡を封鎖したら、わしらはロシアに対して熱い戦争をやって、ロシアの製油所と石油生産力を破壊したる、っちゅうことになるんやで。

「OPECを止めることが世界不況を招くと思っとるんか?ロシアの石油生産も止めて、ベネズエラも制圧・支配するまで待ってみいや。世界中がエネルギーに飢えて、産業が停止して、世界不況が起こることになるで。それがわしらのあんたら世界への脅しなんや。爆撃をやめてくれ、経済を痛めつけるのをやめてくれ、乗っ取らせたる、って言うた方がええんちゃうか?」

それがアメリカの夢やねん、他の国が全部降伏するっちゅう夢や。まあ、これまでのところ、イランは「わしらは降伏せえへん。他の国が何かせなあかん番や。世界経済の再構築をわしら一国だけでアメリカと戦うことなんかできへん」って言うとる国やで。

これは、あんたが言うた橋をアメリカが爆破してもうたっちゅう事実に持ち込まれとるだけやんか。この橋は中国との陸上貿易にとって鍵となるもんなんやで。これは中国に、あんたにもこれの利害関係があるんやで、ってことを教えることになるんちゃうかな。イランの北方でのロシアとの貿易も同じことや。せやからロシアは西アジアのことをすごく気にしとるんや──それは自国の南の防衛線に通じる道やからやねん。

せやから、OPEC、西アジア諸国、ロシア、中国の間のあらゆるつながりは、はるかに大きな国際戦略の一部やねん。他の国々はこれをアメリカが考え抜いた程まで考え抜いてへんのやで──石油、エネルギー貿易、人工知能、軍事技術をコントロールすることで、いかにして世界中のすべての国をコントロールするか、他国が必要とするあらゆるものを遮断して、屈服するまで飢えさせるっちゅう、この全ドクトリンをな。

Richard Wolff: よかったら、ナイマ、ここでカール・マルクスをこの会話に持ち込みたいんや。マルクスが発展させた面白いアイデアの一つが、資本主義みたいな経済システムは、彼が「生産力」──技術、生産性、そういったもの全部──を発展させる程度に応じて繁栄し成長するっちゅうもんやったんや。

わしらは今、これらの戦争の中で──話し合った詳細は全部関連しとるけど──ここで別の視点を見とるんや。アメリカは組織的に、技術を進歩させとらへんだけやなく、それを押しとどめとるんやで。例えば、誰もが認めとる最高品質・最安値の電気自動車を製造できるBYDの販売を阻止する決定に、昨日さらに追加されたんや──スウェーデンの人々が生産しとる車やけど、その会社は中国のジーリー・コーポレーションが過半数所有しとる会社やんか。それを理由に、今度はそれもブロックされてもうた。

彼らは今アメリカで販売しとるんやで。今年で止めなあかんのや。分かるか?そうすることで、アメリカの経済システムを最も効率的な電気自動車・トラックから遠ざけてしまうんや。技術を進歩させとらへん。農業や産業で達成されうる大小のブレイクスルーを、可能にしとらへんのや、最高品質・最安値の電気自動車が千種類もの発明への投入財になれるはずやのに。それが全部閉ざされとるんやで。

ちなみに、アメリカは同じ理由で中国製の太陽光パネルもブロックしとる、それに様々な基礎医薬品も、そういうのがどんどん増えとるんや、時が経つにつれてな。マルクスが説明した自由貿易についての古い議論は、技術的進歩に対して常に開かれとる必要がある、っちゅうことに関わっとるんや。資本主義は今、技術的進歩を破壊しとって、押しとどめとるんやで。

これは強さの証やない。未来への宣伝材料にもならへん。それは自分たちの最良の時代がもう過去にあるっちゅう告白なんや。今は持っとるもんを守らなあかん状態になってもうとる。空気を汚染し続け、地球を破壊し続け、世界中がその真逆に向かって走っとるのに、化石燃料に基づいた自動車産業を持ち続けるんやで。そうすることでアメリカは孤立していくんや。こういうことが全部起こっとるんやで。

そんでもう一つ。日本の新聞がここ2、3日、中国が日本にレアアースをもう出荷せえへんっちゅう連絡をしたっちゅう見出しでいっぱいになっとったで。この見出しは全部、日本の指導者が台湾について何やら物申したことへの一種の報復や、って言うとるんや。まあ、確かにそれも話の一部やろな。けど、わしらが何を見とるかっちゅうと?ホルムズ海峡をコントロールしたいイランと同じことやで。これは第三世界なんや。中国も含めた、旧植民地化された国々なんや。

唯一の違いは、彼らの植民地主義は正式なもんやなく、非公式なもんやったっちゅうことや。香港やその他都市を伴う植民地主義とはな。わしらが何を見とるかっちゅうと?第三世界、旧グローバルサウスが「わしらは世界経済の取り分が欲しいんや。ヨーロッパと北米と日本の富のために支配される世界経済なんか望んどらへん。一歩一歩、そっちに向かってやったるで」って言うとるんや。

せやから日本人は、中国がこれを止めよるっちゅうことを学ばなあかんのや。誰も止められへんで、中国がそれを許さへんからな。アメリカもそれを分かっとる。他の半ダースくらいのこの手のことでは、他のことを維持するためにもう中国に屈しとるんや、けど長期的にはそれもできへんやろな。

イランは違うんや。それほど大きくない。それほど強くもない。まだ核兵器もない。けど同じことなんやで。「わしらイランは、あんたら植民地主義者が組織して、保険をかけて、資金を出して、海軍で守っとる世界貿易の分け前が欲しいんや、せやからわしらは何も得られへんのや。わしらの資源、石油があんたらのもとへ流れていくのを見とるだけや!ほんで南フランスに邸宅を持てるくらいの家族が何家族か食っていける程度のもんしか手に入らへんのや。それ以外は何も得られへん」

せやからモサデグを転覆させたんやで。彼はイランの石油をイラン人のために使うっちゅうアイデアを持っとったんや。何て奇妙なアイデアやろな!これが今回のことの本質やで。それがグローバルサウスが見ることになるもんなんや。この闘いの本質なんやで。

そんで、もしイスラエルが勝ったら、彼らは植民地モデル──それは自分らの国そのものやんか──が、アジアのその地域全部で機能するよう確実にするやろな。それが彼らがそこにおる理由なんや。もしそれができへんのやったら、彼らは誰よりもよう分かっとるんや、犬に切り落とされる尻尾になってしまうっちゅうことをな。なんせ、その尻尾の唯一の使い道は、資源を中心部に流すための世界管理の代理人になることやからやんか。もうそれは終わりつつあるんや。

早かったり遅かったり、ジグザグに進むやろけど、それが結末やで。世界一豊かな国が、世界一貧しい国のうちの一つと戦って、これがグローバルサウスの台頭のさらなる一歩になるんか、それとももう数年先延ばしにできるんか、それを決めようとしとるんや。それが問題なんやで。

Michael Hudson: まあ、問題は、他の国々はこれについてどうするんや、っちゅうことやねん。あんたはアメリカとヨーロッパで実践されとる資本主義は失敗やって言うたけど、資本主義はロシアで成功しとるんやで、マルクスや彼の世代のみんなが信じとったことそのままにな。資本主義は社会主義へと進化することで成功し、政府がインフラや基本的ニーズの提供で重要な役割を果たす混合経済へと進化することで成功したんや。

アメリカとヨーロッパで見られたもん、そして今起こっとることを見ると、19世紀後半に発展した産業資本主義の精神全体の破壊やで。シカゴ・ボーイズ、ミルトン・フリードマン、マーガレット・サッチャー、ロナルド・レーガンが「政府を全部なくせ、民営化せえ、あらゆる公共インフラを独占企業にせえ、経済を金融化せえ」って言うたところから全部始まったんや。

そんで金融化がアメリカとヨーロッパの産業経済を脱工業化させた時、それが中国のための道を開いたんや、中国はマルクスが産業資本主義が進化すると期待した政策──社会主義、混合経済──をそっくり踏襲することで、いわば車輪を再発明したんや。金融や独占、レント・シーキング、寝とる間に働かんと金儲けするようなもんに頼らんと、有形資本投資を増やして生産性と生活水準を上げることに焦点を当てたんや。

それが中国のモデルなんや。そんでそれこそが、今アメリカをこれほど脅かしとるもんなんやで、「今すぐ戦争に行った方がええ」って言わせとるもんやねん。中国が敵やっちゅうのは、敵やからやんか、産業のライバルとしてやない、わしらがライバルちゃうからや、わしらが産業国家やないからやで。そこには代替案がある、って言うとるっちゅうことが問題なんや。

アメリカのイランでの戦い、NATOのロシアへの戦い、アフリカとベネズエラでの戦いは、わしらのポスト産業資本主義、純粋に略奪的なもんに代替案なんかない、って言うとるんやで。ネオ・フューダリズムって呼んでもええで、産業資本主義がそこから解放するはずやったレンティア経済への回帰やんか。それが今起こっとる戦いの大きな構図なんや。

そんで、他の国々、グローバルサウスとグローバル・マジョリティが今起こっとることに対処できる唯一の方法は、この長期的で構造的な視点から、どういう経済を望むんか、どういう世界貿易・投資・通貨・金融システムを望むんか、それをきっちり明示することやねん。経済は金融システムと軍事システムのために運営されて、このドル体制を実質的に強制するもんになるんか?それとも、代替案を作るんか?それがまさに、ここ一年くらい話してきた核心やと思うんやで。

Nima Alkhorshid: ありがとう。ええ感じでまとめられたと思うわ。リチャード、来てくれてありがとう、今日は重要なポイントがいっぱい出たな。リチャード、マイケル、今日は本当にありがとう。いつも通り、大きな喜びやったで。

Richard Wolff: また来週な。

Nima Alkhorshid: ほな、また今度。バイバイ。