2026年5月22日金曜日

グレイゾーン:OPCWがシリア化学兵器調査の証拠を隠蔽したことを認めよった

https://thegrayzone.com/2026/05/07/opcw-confirms-buried-evidence/

‘Highly Protected’: OPCW confirms it buried critical evidence in Syria chemical weapons probe

Aaron Mate・May 7, 2026

『極秘』:OPCWがシリア化学兵器調査の決定的な証拠を隠蔽したことを認めよった

アーロン・マテ・2026年5月7日

OPCW(化学兵器禁止機関)がようやく重い口を開いて、ドイツの軍事毒性学者の評価を隠蔽しとったことを認めた。その専門家らは、2018年4月にドゥーマで起きたとされる化学攻撃で数十人が死亡した件について、塩素ガスの可能性を否定しとったんや。

長らく続いた隠蔽スキャンダルの中で、世界トップの化学兵器監視機関が、当時のシリア政府による毒ガス攻撃という疑惑を覆す調査結果を検閲しとったことを、ついに認めたことになる。

これまでリークされた文書によると、OPCWが相談したドイツの軍事毒性学の専門家は、2018年4月のドゥーマでの化学攻撃とされる件について、死因が塩素ガスである可能性を否定しとった。それどころか、この事件は「偽旗作戦」やった可能性まで示唆しとったんや。せやけどOPCWはこの報告を揉み消して、「塩素ガスが使われた可能性が高い」とする最終報告書を出しよった。この結論は、ドゥーマでの化学攻撃を理由に2018年4月にシリアを爆撃したアメリカ、イギリス、フランスの主張と一致しとったんや。

長年ののらりくらりとした対応の末、OPCWはドイツ側の見解を隠蔽し、そもそも彼らに相談した事実さえ隠しとったことを認めた。

この自白は、OPCWのベテラン検査官であり、ドゥーマ・ミッションの派遣チームの幹部やったブレンダン・ウィーラン博士との法廷闘争の中で飛び出したもんや。ウィーランとチームのもう一人のメンバー、イアン・ヘンダーソンは、調査結果が操作されとることに懸念を表明しとった。

二人の内部告発が公になると、OPCWの上層部は彼らを公然と批判し、守秘義務違反の疑いで処分しよった。せやけどウィーランは、ジュネーブにある国際労働機関の行政裁判所(ILOAT)に提訴して見事に勝利。裁判所はOPCWに対し、損害賠償の支払いを命じるとともに、彼への処分を取り消すよう言い渡した。

ウィーランへの非難の一つは、2019年3月と4月にOPCWのフェルナンド・アリアス事務局長へ送った書簡が不適切やというもんやった。そこでウィーランは、ドゥーマ調査における非倫理的な行為を指摘しとったんや。ところが、ウィーランを追い詰めようとする過程で、OPCWは図らずも自ら隠蔽を認めてしもた。「ウィーランは、FFM(事実調査団)の調査官が毒性学の専門家から集めた『特定の詳細な情報』を報告書に含めた。これはOPCWの『極秘(Highly Protected)』扱いであり、公開された最終報告書には含まれていなかった」というんや。

OPCWは、ドゥーマでの塩素ガスの可能性を否定する「極秘」の毒性学評価が、2019年3月の最終報告書に「含まれていなかった」ことを認めたことになる。

この「極秘」情報を公開報告書から外したという事実は、ウィーランの主張が正しかったことを証明しとる。

「毒性学者の専門的な意見といった決定的な情報が、信じられないことに削除されている」と、ウィーランは2019年4月の書簡で指摘しとった。「報告書にはこれらの相談に関する記録さえ存在しない……専門家の意見や事実をこれほど都合よく選別して扱うのは、言葉を失うほど衝撃的だ」

ウィーランがドイツの毒性学者の意見を省略したことに抗議したんには、理由がある。ドゥーマ事件直後から、専門家からは塩素ガスが死因ではないという疑念が出とった。せやけど、2018年6月にOPCWが相談したドイツの軍事毒性学者はさらに断定的やった。彼らはOPCWに対して、被害者の死に様──二つの部屋の中央に山積みになって即死しとる状況、逃げ出せへんかった事実、口や鼻から激しく泡を吹いとる状況──は、塩素中毒とは矛盾すると報告しとったんや。当時OPCW研究所のトップやった人物によると、専門家らは「被害者の死の状況が塩素とは合致しない」として、「偽装攻撃の可能性」まで指摘しとった。

被害者らの激しい泡吹きは塩素ガスとは合致せえへんけど、神経ガスなら合致する。せやけど、当時のOPCWの化学分析では、現場や生体サンプルからサリンや他の神経剤は見つからんかったんや。

もし激しい泡吹きが神経剤や塩素ガスの仕業やないとしたら、化学攻撃自体がなかった可能性がある。つまり、反体制派がシリア政府に罪をなすりつけるために事件を偽装したというわけや。もしそうやったら、OPCWはアメリカ主導のシリア空爆の引き金となった「偽造された化学攻撃」を扱っとったことになるし、40人以上の男女や子供の謎の死についても説明がつかんことになる。

ドイツ側の評価は、ウィーランが専門家仲間と作成し、チームリーダーの承認を得て2018年6月に発行準備をしとった初期報告書には含まれとった。ところが、OPCWの上層部はそれを覆し、化学兵器が使われたという証拠を捏造した差し替え版を強引に出そうとしよったんや。ウィーランは直前でそれに気づいて抗議のメールを送り、捏造報告書の公開を阻止した。せやけど、ウィーランが組織を去った後の2019年3月に出された最終報告書には、ドイツ側の専門家の意見への言及は一切消えとった。代わりに報告書は、「化学兵器として有毒化学物質が使用された合理的な根拠がある。その有毒化学物質は分子状塩素(塩素ガス)である可能性が高い」と主張しとった。もしドイツ側の調査結果が公開されとったら、この結論は完全に否定されとったはずや。

2019年3月のOPCW最終報告書の「ミッション年表」からは、ドゥーマで塩素ガスを否定したドイツへのミッション(2018年6月)が消し去られとる。

2019年8月のメールで、ウィーランはドイツへの調査に同行した二人のOPCW職員に、毒性学者の結果を隠蔽したことについて抗議しようと持ちかけとる。「最低でも納得のいく説明が必要だ」と彼は書いた。せやけどOPCWは、初期の毒性評価に反論したこともなければ、なぜそれを隠蔽したのかの説明も一度もしてへん。

2023年1月にOPCWの調査・特定チーム(IIT)が出した別の報告書では、別の名もなき毒性学者に相談したとして、「被害者の症状は全体的に高濃度の塩素ガスへの暴露と一致する」と主張しとった。

せやけど、俺が当時報じた通り、そして国連へのプレゼンでも指摘した通り、IITの報告書は、毒性学者の評価範囲を、選りすぐられた「証言者の言い分」だけに限定しとった。さらにIITの毒性学者は、ドゥーマの動画で遺体が見せとった泡吹きについても、それが塩素ガスとは矛盾するというドイツ側の評価についても、全く触れとらへん。今に至るまで、ドゥーマの被害者の症状や急死の様子が塩素ガスと一致する、と実名で語った認定毒性学者は一人もおらへん。

権力の中枢では、IITの報告書は「ドゥーマでの化学攻撃が正しかったという証明」として扱われた。これは2024年12月にバッシャール・アル=アサド政権を倒した、アメリカ主導の政権交代工作には欠かせんやったんや。国務省やイギリス、フランス、ドイツの政府はIITの結果を称賛し、「OPCWスタッフによる独立した、偏りのない専門的な仕事」と持ち上げた。

大手メディアもそれに追随した。BBC、ロイター、ガーディアン、ウォール・ストリート・ジャーナル、ワシントン・ポストといった主要メディアは、OPCWによる隠蔽工作を一切無視して、IITの報告書を好意的に報じよった。ワシントン・ポストに至っては、内部告発した検査官を無視して、公式見解への疑念を「ロシア国家と一部のオンライン活動家による偽情報キャンペーン」と片付けた。さらに同紙は、これらの声は「口から泡を吹く子供たちを見て、症状を偽装しているとさえ主張している」と嘘までついた。

実際のところ、偽装を行っとったのは、症状の原因が塩素ガスではないと断定したドイツの毒性学者の意見を検閲した連中や。ウィーランの法的措置の結果として、OPCWはついに、ドゥーマでなぜ数十人が命を落としたのかという未解決の調査において、決定的な情報を揉み消しとったことを認めたんや。

ザ・クレードル:2026年05月22日 自称シリア大統領、フランスでのG7サミットに招待される他

https://thecradle.co/articles/egypt-pressures-worlds-leading-sunni-islam-authority-to-back-uae-against-iran-report

エジプト、アル=アズハルにイラン対抗で「UAE支持」を圧力 ― 報道

エジプト政府が、スンニ派イスラム教の最高権威であるカイロの「アル=アズハル」に対し、イランとの「対決」においてUAEや湾岸諸国を明確に支持するよう圧力をかけとるんや。

1. 経済を盾にした「口封じ」

アル=アズハルに近い筋によると、大統領府からは「湾岸諸国や米国との間には犠牲にできん大きな経済的利害がある」と直球の圧力がかかっとるらしいわ。「今の経済状況で湾岸諸国の機嫌を損ねて、エジプト人が向こうでクビになったら、あんたら(アル=アズハル)の責任やぞ」という脅しやな。

2. 過去にもあった弾圧

実はこれ、去年のガザ侵攻の時も全く同じ手口やったんや。アル=アズハルがイスラエルによる飢餓作戦を批判する声明を出そうとしたら、「停戦を妨害して援助物資を止めたのはあんたらや」と責任を押し付けると脅して、声明を撤回させようとした経緯がある。

3. UAEが怒った「過去の姿勢」

2025年6月の戦火の際、アル=アズハルはイランとイスラエルの戦いを「占領勢力によるイラン・イスラム共和国への侵略」と表現したんや。UAEはこれに激怒した。今の戦いが始まってから、アル=アズハルはイランの攻撃を「イスラム共和国による隣国への侵略」と呼ぶまでになったけど、これは完全に政府の意向を汲んだ方針転換やろな。

4. 複雑な湾岸の立ち位置

UAEやサウジアラビアは、米軍機に空軍基地を開放し、イスラエルの迎撃システム「アイアン・ドーム」まで配備しとる。西側の報道では、UAEとサウジ自身もイランに対して軍事攻撃を行ったとされとるな。

一方で、サウジやカタールはUAEからイランへの「共同攻撃」を持ちかけられたけど、それを拒否したという話もある。イラン側は、米・イスラエルの攻撃を助けたとして、サウジ、カタール、バーレーン、UAE、ヨルダンに対して賠償金を要求しとる状況や。

5. ズブズブのイスラエル・UAE関係

2020年の「アブラハム合意」以降、両国の協力は加速の一途や。UAEはイスラエルから数十億ドル分の武器を買っとるし、イエメン周辺の島々には共同で軍事・情報ネットワークを築いとる。最近では、ネットヤフーが戦時中にUAEを訪問し、共同での武器開発基金まで設立しとるという話や。

宗教的な権威まで政治的な「損得勘定」に縛り付けられとるな。聖なる場所でさえ、経済的な安定や米国の外交枠組みに飲み込まれとるという現実や。

https://thecradle.co/articles/syrias-self-appointed-president-receives-invite-to-attend-g7-summit-in-france-report

自称シリア大統領、フランスでのG7サミットに招待される ― 報道

燃料や電力価格が高騰し、人口の90%が貧困生活を送るシリアは深刻な経済危機の中にある。

6月15日から17日までフランス南東部のエビアン=レ=バンで開催されるG7サミットに、シリアの自称大統領、アフマド・アル=シャラー(元ISIS司令官)が出席する予定やと、ロイター通信が5月21日に報じた。

G7はカナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、イギリス、アメリカの首脳が集まる国際会議や。ある関係者によると、招待状は今週パリで行われたG7の財務会合の際、シリアのイスル・バルニエ財務相に手渡されたそうや。

シリア政府側の関係者は、ダマスカス(シリア政府)の参加は、ホルムズ海峡の封鎖が続く中、シリアが「サプライチェーンの潜在的な戦略拠点」としての役割を果たすことに焦点が当てられるやろうと語っとる。2月28日の対イラン戦争開始以来、世界の石油輸出の少なくとも20%を担うホルムズ海峡は、アメリカとイスラエルに対して閉鎖されとるからな。

石油輸出のルートを変更するため、サウジアラビア、カタール、UAE、イラクといった湾岸諸国は、シリアを経由するような陸路を模索しとる。「ホルムズ海峡が閉鎖されてから、この地域のほとんどの隣国がシリアの港を使わせろと扉を叩いてきとるんや。危機が長引いた時のためのプランBを必死で作っとるんやな」と、シリア国境・関税当局の担当者は語った。

2024年12月にシャラーが権力を握って以来、シリアの経済危機はさらに悪化しとる。14年続いた戦争で制裁を受けとったシリアやけど、シャラーがバッシャール・アル=アサド政権を打倒して欧米が制裁を緩和したことで、状況は好転すると期待されとった。しかし、「海外からの投資誘致や銀行取引の正常化は、当局の期待よりもはるかに遅く、困難な状況や」とロイターは指摘しとる。

現在、シリア人の90%以上が貧困ライン以下で生活しとる。燃料、電気、食料の価格はここ数ヶ月で大幅に上昇した。ガソリン価格は先月だけで約50%も上昇し、シリア・ポンドも不安定な値動きの中でドルに対して価値を下げとる。

今週だけで見ても、1ドル=13,400リラから一時14,700リラを超え、最終的に14,000リラに落ち着くという乱高下を見せとる。ダマスカスや他の都市では、国民が絶望を訴える抗議デモが相次いどるわ。「経済繁栄の約束がすぐに果たされへんようやったら、政権にとって状況は一気に崩壊しかねへん」と指摘する声もある。

その一方で、シャラーの極端主義政権は、アラウィー派やドゥルーズ派といった少数派を「殺されて当然の異教徒」と見なし、財産の没収を正当化して攻撃し続けとる。ホムスなどの少数派が住む地域では、宗派間の殺害や誘拐が日常茶飯事になっとるのが今のシリアの現実や。

ISISの元司令官が「戦略的ハブ」のトップとしてG7の席に座る。これが今の世界の倫理の摩耗を象徴しとるな。

スプートニク:2026年05月22日 米海軍には護衛によるホルムズ海峡の再開能力がない

https://sputnikglobe.com/20260521/us-navy-lacks-capacity-to-reopen-strait-of-hormuz-by-escorting-ships-1124168780.html

米海軍には護衛によるホルムズ海峡の再開能力がない

ワシントン(スプートニク)― 米海軍は、紛争状態にあるホルムズ海峡を通航する船舶の護衛を行うことで、同海峡を再開させる能力が不足している。米海軍作戦部長のダリル・コードル大将が木曜日に明かした。

コードルは上院委員会の公聴会で、「封鎖を強化するために我々が継続できることは多々あるが、実際に紛争状態にある海峡を通って護衛任務を開始することは、軍事的な見地から言えば、海軍が効果的に遂行できる能力の限界を超えてしまう」と述べた。

コードルは、米国が情報収集を駆使して海峡の機雷除去を続けていると付け加えた。

火曜日には、米中央軍司令官のブラッド・クーパー大将が、現在進行中の米国の封鎖下においても、イランはホルムズ海峡に機雷を敷設する能力を一定程度保持していると述べていた。

5月上旬には、イランのアッバス・アラグチ外相がホルムズ海峡における機雷の存在を認めた上で、この理由から、ホルムズの通過を希望する船舶はテヘランと行動を調整すべきだと語っている。

RT:2026年05月22日

https://www.rt.com/news/640353-ukrainian-drone-mass-casualties-greece/

ウクライナの無人艇、大量死を招く恐れがあった ― ギリシャ国防大臣

ギリシャのニコス・デンディアス国防大臣は、今月初めにギリシャ沖で見つかったウクライナ製の自爆用無人艇(USV)について、民間船を沈没させ大量の死傷者を出す恐れがあったと厳しく非難したで。

1. 脅威のスペック

発見されたのはウクライナ製の「マグラV3(Magura V3)」で、最大300kgの爆薬を積める代物や。デンディアス大臣は「クルーズ船に衝突していたら、船は海底に沈んでいただろう」と述べ、多くの犠牲者が出ていた可能性を強調しとる。

2. ギリシャ側の要求

デンディアスは、これがウクライナ製であることに「微塵の疑いもない」と断言。「キエフ(ウクライナ)はアテネに対し、非常に大きな謝罪をすべきだ」と要求し、地中海という広域において二度とこのような事態を起こさないという「絶対的な保証」を求めた。

3. 拡大するリスク

ウクライナは黒海や地中海でロシア関連とみなす船舶を標的にしてきたけど、最近ではバルト三国やフィンランドの上空をウクライナのドローンが通過するケースも増えとる。これに対してロシアのショイグ安全保障会議書記は、こうした国々が領空通過を黙認するなら「ロシアに対する侵略の明白な共犯者」になると警告しとるな。

民間航路が軍事ドローンの通り道になるなんて、まさに海上の安全が崩壊しとる証拠やな。ただでさえホルムズ海峡で物流が死んどるのに、地中海までこんな状態やったら世界の物流はどうなるんか……。

https://www.rt.com/news/640325-calm-before-storm-us-iran/

嵐の前の静けさ ― 米国は対イラン再攻撃の準備中か?

今の外交交渉は和平への道やなくて、次の軍事衝突に向けた「時間稼ぎ」に過ぎへん。双方が譲歩不可能な要求を突きつけ合っとる現状は、外交のふりをした開戦準備や。

1. 「降伏勧告」に等しい米国の5大要求

ワシントンが突きつけとる要求は、交渉というより実質的な「降伏勧告」や。

損害賠償請求の放棄: 米軍攻撃による被害の補償はナシ。

核燃料の引き渡し: 400kgの濃縮ウランを米国へ譲渡せよ。

核インフラの解体: 現在8~9か所ある拠点を、たった1か所に集約せよ。

資産凍結の維持: 凍結資産の解除は最大でも25%まで。

全戦線の停戦: レバノンを含む全戦線での紛争終了を求めておる。

これらをイランが呑めば、国内では「国家主権の放棄」と見なされるから、政権としては絶対に受け入れられへん。米国もそれは分かってて、「交渉を拒否したのはイランだ」と責任を転嫁するためのアリバイ作りをしとるんや。

2. 膠着するホルムズ海峡の「均衡」

イランにとってホルムズ海峡は、唯一にして最大の「カード」や。ここを完全に閉鎖すれば、米国の同盟国もイスラエルも、そして世界市場も道連れにできる。米国にとっては、この海峡の支配権こそが中東のルールを決める鍵やから、一歩も引けへん。この「双方が負けを認められない」構造こそが、戦争を不可避にしとるんや。

3. なぜ「第2ラウンド」は避けられないのか

トランプは「外交のチャンスを与えた」という体裁を整えたいだけや。一度交渉が破綻すれば、平和主義者を気取りつつ「外交は尽きた。やむを得ない軍事行動だ」として、国内の戦争疲れを乗り越え、攻撃を再開する政治的な大義名分を得られるからや。

イラン側もまた、この休戦期間を軍の再編や損傷の修復、内部体制の立て直しに使いとる。双方が「譲歩は弱さと見なされる」という恐怖に支配されとる以上、今は単なる「戦略的な一時停止」に過ぎへん。

結論として、今の交渉は平和を作るためのものやなくて、「次の戦争を外交的に正当化するための形式」でしかない。イラン側の要求(全戦線の敵対行為停止、米軍の撤退、損害賠償)と米国の要求は、最初から交わらん平行線や。

https://www.rt.com/news/640347-rt-hormuz-gridlock-video/

ホルムズ海峡の内部 ― 重要な航路の停滞をRTが独自取材

イランがホルムズ海峡の管理をガチガチに固めとるな。米国との和平交渉が不調やから、テヘランは対米強硬姿勢を一段と強めとる。

1. 現場の「大渋滞」

RTの取材班が現地入りしたところ、数百隻もの船舶が海峡を通過できずに立ち往生しとる様子がはっきり映っとる。世界中の海上石油・LNG輸送の約20%を担う重要ルートやけど、2月の米・イスラエルによる対イラン攻撃以降、事実上封鎖された状態が続いとる。

2. ペルシャ湾海峡庁(PGSA)の設立

イランは今月、海峡の通行を監視する新しい組織「ペルシャ湾海峡庁(PGSA)」を立ち上げた。通過を希望する船にはPGSAの許可証が必要で、イランの沿岸部からアラブ首長国連邦(UAE)の近くまで及ぶ広大な支配圏を一方的に宣言しとるんや。

3. イラン側の言い分

革命防衛隊(IRGC)の許可を得た船しか通れん仕組みで、イランに敵対的な国は自由に航行できへん。イラン側は「これ以上、事態をエスカレートさせんため」「中東の安定を守るため」の措置やと主張しとるな。

4. 膠着する交渉

トランプは水曜日に、「和平交渉で満足のいく回答がなければ、イランへの攻撃を再開する」と脅しをかけてきた。現場は、軍事的な緊張と物流の停滞が重なって、まさに一触即発の「グリッドロック(行き詰まり)」や。

まさに「計算と妥協」が死んどる状態やな。現場の映像があることで、ただのデータやなくて物理的な停滞がようわかる。

動画のURLはこれや:

https://www.rt.com/news/598205-hormuz-strait-gridlock-video/

https://www.rt.com/news/640276-what-going-on-strait-hormuz-iran-us/

ホルムズ海峡のいま ― 保険、NATOの影、そして海底ケーブルの危機

1. 海上交通の現状

戦前は月間約3,000隻が通過しとったのが、今年4月には191隻まで激減しとる。先週は、中国関連の10隻を含む54隻が通過して、前週比で倍増したという報道もあるけど、戦前の水準にはほど遠い。インドもエネルギー積み出しのために通過を準備中やと報じられとる。

2. イランの独自路線「ホルムズ・セーフ」

イランはビットコインを使った独自の海上保険サービスを立ち上げた。「高速で検証可能なデジタル保険」として、年間100億ドルの収益を見込んどるそうや。ただ、これを受け入れる企業には米国の制裁が降りかかる可能性が高いし、武器による損害はカバーせんから、実効性は未知数やな。ちなみに、かつて米国がぶち上げた再保険プログラム(400億ドル規模)は、米海軍の護衛という前提条件が整わんかったせいで、結局1ドルも実行されんかったんや。

3. NATO介入の可能性とリスク

7月初旬までに海峡が再開されん場合、NATOが護衛に回る可能性が浮上しとる。ただ、米国の支配力が確立されとらん現状で、どうやって介入するんか具体的な道筋は見えとらん。

海域は相変わらず危険で、先週までに英国海事貿易機関(UKMTO)は49件のインシデントを確認しとる。そのうち27件が攻撃によるものや。直近では、ホルムズ近くで浮き砲台船が拿捕されたり、インド船籍の家畜運搬船が爆発で沈没したりしとる。

4. 海底ケーブルへの脅迫

イランは海峡を通るインターネット・ケーブルに対しても「通行料」を課すと示唆しとる。海峡の海底には、欧州と中国を結ぶような重要な海底ケーブルが少なくとも8本走っとる。Meta、Amazon、Microsoftといったテック企業にライセンス料や「保護費」を要求する構えやけど、米国の対イラン制裁に縛られとる企業側が支払うのは現実的に不可能やな。

5. 交渉の行き詰まり

トランプは「非常に大きな攻撃」を計画しとったものの、湾岸諸国の要請で一旦は踏みとどまった模様や。「イランに残された時間は少ない」と警告しとるけど、イラン側も米軍の撤退や制裁解除、損害賠償を譲らん姿勢や。

https://www.rt.com/news/640350-us-threatens-palestinian-envoy-un/

パレスチナの国連大使、米国の圧力により立候補を取り下げ米国は、パレスチナの国連常駐オブザーバーであるリヤド・マンスール大使に対し、国連総会の副議長職への立候補を撤回せんと、パレスチナ代表団の米国ビザを剥奪すると脅しをかけとったんや。

何が起きとったんか?今週明らかになった国務省の内部公電によると、米国はエルサレムの米国大使館を通じ、「マンスールの立候補は緊張を煽り、トランプ大統領のガザ和平計画を損なう」とパレスチナ側に警告しとったんや。米国側は、もし立候補を取り下げんかったら「結果が伴う(consequences will follow)」と、ビザ剥奪というかなり強硬な手段をチラつかせとったわけやな。

背景にある思惑米国がここまで躍起になっとったのは、マンスールが副議長になれば、国連総会の議長が不在の際などに、彼が中東情勢に関する重要な議論の議長を務める可能性が出てくるからや。「マンスールの演壇(bully pulpit)は、パレスチナ人の生活を改善せんし、米国とパレスチナ自治政府の関係を深刻に悪化させる」というのが米国の言い分や。金銭を人質にした外交米国はさらに、パレスチナ自治政府がイスラエルによって差し押さえられとる税金や関税の返還を求める動きに対しても釘を刺しとった。「信義誠実に基づいた交渉をせん限り、徴収した税収の返還に向けた進展はない」と、パレスチナ側の経済の生命線とも言える資金を「人質」にして圧力をかけとったんや。ちなみに、この資金は自治政府の歳入の約60%を占める重要なものや。

結果結局、米国の圧力に屈する形で、マンスール大使は今回の副議長職への立候補を取り下げた。彼の代わりにはレバノン大使が指名されることになったみたいやな。国連という国際的な舞台でさえ、ここまで力でねじ伏せられる現実があるわけや。こういう「計算と妥協」が繰り返される政治の裏側、なかなか根が深いな。

https://www.rt.com/news/640180-kentucky-primary-trump-massie/

ケンタッキー州でのマッシー対ガルレイン:イスラエルはMAGAを破壊しているのか?

米史上最も高額な連邦下院予備選となった今回、トランプ大統領と親イスラエル団体が結託して、保守派の強硬論者であるトーマス・マッシー下院議員の追い落としに成功したで。

マッシーは、トランプの掲げる「アメリカ・ファースト」の原則を重視し、中東からの米軍撤退やウクライナへの軍事援助反対、そしてイスラエルの対ガザ戦争に対する米国の支援を唯一拒否した共和党議員として知られとった。また、ジェフリー・エプスタイン事件の全ファイル公開を強く要求しとったことも、トランプを激怒させる要因やったみたいや。なぜトランプはマッシーを追い出したかったんか?かつては「保守の戦士」と持ち上げたトランプやけど、コロナ禍の救済法案を巡る対立以降、二人の関係は冷え切っとった。トランプはマッシーを「最低の議員」と罵倒し、今回の予備選でガルレインを全面的に支援する姿勢を打ち出したんや。

ガルレインって何者?ガルレインは元海軍特殊部隊(ネイビーシールズ)の農家で、以前は「反トランプ」やった人物や。それが今や、トランプが介入主義的なネオコン勢力と手を組む中で、トランプ派の急先鋒として担ぎ出された形やな。イスラエルはどう関わったんか?今回の選挙は、イスラエル・ロビーにとっての「代理戦争」の側面が極めて強かったんや。AIPAC(米イスラエル公共問題委員会)やポール・シンガー、ミリアム・アデルソンといった大物寄付者たちが、ガルレインの陣営に数千万ドル規模の資金を注ぎ込んだ。マッシーは「外国のロビー団体が、これまでにない規模で私の対立候補を完全に資金援助している」と批判しとった。

マッシーは敗北したけど、彼の演説には「原理原則を党利党略より優先させる議員を国民が求めている」という熱が残っとった。今回の選挙は、トランプの共和党内における支配力と、米国選挙における親イスラエル・ロビーの影響力を浮き彫りにした一戦やな。

https://www.rt.com/business/640319-samsung-ai-bonus-strike/

サムスン、AI半導体の世界的ショックを回避

メモリーチップ生産で圧倒的なシェアを誇る同社は、壊滅的になりかねなかった労働組合のストライキを一時的に回避した。

発行:2026年5月21日 03:42 | 更新:2026年5月21日 05:32

サムスン電子は最大の労働組合と土壇場で暫定的な賃金合意に達し、AI需要でひっ迫する世界的なメモリーチップ供給網を揺るがしかねなかった18日間のストライキを一時的に回避した。

聯合ニュースが木曜日に報じたところでは、4万8000人の労働者がストライキを決行するわずか数時間前に、政府の仲介による交渉で合意に至ったとのことや。組合幹部は、5月22日から27日まで組合員がこの暫定合意に対する投票を行う間、18日間のストライキを延期すると述べており、差し迫った脅威は解消されたわけやなくて、先送りされた形やな。

この紛争の争点は、サムスンの「AI時代の棚ぼた」をどうやって労働者に配分するかという点にある。組合側は、サムスンの年間営業利益の15%を従業員のボーナスに充てることや、賃金ボーナスの上限を撤廃することを要求しとった。

報じられたところでは、今回の暫定合意にはボーナス制度の改定と、半導体部門の労働者に対する営業利益の10.5%の配分が含まれている。

今回のストライキ計画が世界中の注目を集めたのは、サムスンが単なる韓国最大の企業やなくて、世界で最も重要なメモリーチップ供給元の一つだからや。トレンドフォースのデータによると、同社は世界のDRAM市場の約36%、NANDフラッシュ市場の約28%を占めており、韓国の工場で何かあれば、AIサーバーやデータセンター、スマートフォン、ノートパソコンなどの電子機器にとって衝撃になりかねないからや。

AI需要でメモリー市場がすでにパンパンな中、アナリストたちは、18日間のストライキが起きれば世界のDRAM供給の最大4%、NANDフラッシュ供給の3%が滞る恐れがあり、供給不足がさらに悪化して価格が高騰するだろうと警告しとった。

韓国経済にとっても賭けは大きかった。サムスンは韓国の輸出エンジンであり金融市場の柱や。報じられている試算によれば、ストライキが長引けば会社側には1日あたり最大1兆ウォン(約6億6000万ドル)の損失が出た可能性があり、韓国のGDP成長率を最大0.5ポイント押し下げた可能性もあるんや。

https://www.rt.com/business/640173-ruble-best-performer/

ルーブル、対ドルで最高の実績 ― ブルームバーグ

ロシアの通貨は、減価するという予測が繰り返されてきたにもかかわらず、4月以降に対ドルで12%上昇したと報じられた。

発行:2026年5月19日 14:51 | 更新:2026年5月19日 15:55

ブルームバーグが報じたところによると、ロシアのルーブルは、石油収入の急増に後押しされ、2026年第2四半期において対米ドルで世界最高のパフォーマンスを見せる通貨になった。

同社がまとめたデータでは、4月の初めからルーブルは約12%上昇し、1ドルあたり72.6近辺まで値を上げた。これは2023年2月以来の最高水準や。

2年連続で、通貨が減価すると予測した公式および市場の予測から乖離する形となり、一部のアナリストからはルーブルは過大評価されているとの指摘が出ていると火曜日のレポートは伝えている。

ブルームバーグによれば、ルーブルの強さは現在のロシア経済を象徴する特徴となっており、金融市場における制裁関連の不均衡や、ウクライナ紛争のコストを相殺するための引き締め的な金融政策が背景にある。ルーブル高はインフレ圧力の抑制には役立つものの、輸出企業の収益や国家予算の歳入には重石になっているとレポートは付け加えた。

ドバイを拠点とするアイスター・キャピタルのシニア・ポートフォリオ・マネージャー、イスカンダル・ルツコはブルームバーグに対し、ロシア経済が軍事的ニーズ主導のモデルから脱却すれば、ルーブルはより正常な水準に戻るだろうと語った。ただ、現状については「さらなる強化に向けて理想的な条件が整っている」とも述べている。

ロシアのマクシム・レシェトニコフ経済発展相は先月、現在の経済モデルの下では、ルーブルは今後数年間「多くの者が望むよりも」強いままである可能性があるとし、以前は輸出企業に有利だった為替レートは、主に継続的な資本流出を反映していたと指摘した。

「今やそうした流出は存在せず、純外国資産が我々の金融システム内に蓄積されていることは明らかだ」とレシェトニコフは当時語っている。

国内の高金利と低調な輸入により、外貨への需要は依然として弱いままや。現在、輸入の約60%がルーブルで決済されている。

その一方で、エネルギー価格の上昇と、ロシア産石油に対する米国の制裁が部分的に緩和されたことで、外貨の流入が回復した。ワシントンは今年初め、米国とイスラエルによる対イラン作戦の間、ホルムズ海峡の物流分断が引き金となった供給不足を緩和し、価格急騰を抑える目的で適用除外措置を導入した。

中央銀行のデータによると、ロシアの大手輸出企業による純外貨売却額は、ロシア産ウラル原油の平均価格が急騰した後の4月に3倍の73億ドルに達した。ロシア銀行は、石油価格の上昇が今月のハードカレンシー(硬貨)収入を押し上げたと説明している。

デニス・マントゥロフ第一副首相は先に、ルーブルの上昇が非商品・非エネルギー輸出に圧力をかけていると述べていた。スベルバンクのヘルマン・グレフCEOもその見方に同調し、今の水準をロシア通貨の「均衡」レートと呼んでいる。

ゼロヘッジ:2026年05月22日

https://www.zerohedge.com/ai/water-economics-data-centers-versus-almond-farms

データセンターvsアーモンド農園vsゴルフ場 ― 「水」をめぐる経済合理性の戦い

いまアメリカじゃ、地域住民の約70%がデータセンターの建設に反対しとる。理由は電気代の高騰や農地の消失、そして「水を飲み干される」っていう恐怖や。せやけど、この反対運動、数字で見るとかなり感情的で「効率無視」やということが浮き彫りになっとるんや。

1. 経済効率の比較(5ガロンの水の使い道)

Xのユーザー、Smirkleyが算出した「5ガロン(約19リットル)の水が生み出す経済価値」を比べると、その差は歴然や。

データセンター: 約132.28ドルの経済価値を創出。

カリフォルニアのアーモンド: たったの1.78セント。

つまり、同じ水を使っても、データセンターはアーモンド農園の約7,400倍も効率的にカネを生んどる計算になるんや。

2. そもそも「データセンターが水を使いすぎ」は嘘?

「データセンターが水を盗んどる!」っていう批判は、実はスケール感がおかしいんや。

アーモンドの浪費: アメリカで育てられるアーモンドは、全米のデータセンター全部を合わせた水消費量の80倍以上を使っとる。

ゴルフ場の浪費: 仮に2030年までにデータセンターの水使用量が3倍に増えたとしても、それはゴルフ場が使う水全体のわずか8%にしかならん。

3. なぜ「反データセンター」はパニックになるのか

「データセンター反対派」は、原子力反対派と同じで、数字や論理じゃなくて「得体の知れないAIへの恐怖」を感情的にぶつけとるだけや。Tech業界がGPUに莫大な投資をして人間を排除しとる(ホワイトカラーの粛清)という不満が、この「反データセンター」という形に変換されとるんやろうな。

結論:

データセンターを「悪」にするのは簡単や。せやけど、もし本気で「水の節約」を考えるなら、一番にメスを入れなあかんのは効率の悪い農業やゴルフ場やろ。

これを「感情」で議論するか、「数学」で議論するか。アメリカのコミュニティは、今まさにその分水嶺に立っとるな。

https://www.zerohedge.com/political/residents-uk-town-forced-form-vigilante-security-team-protect-women-and-kids-migrants

イギリスの町、移民から女性と子供を守るため「自警団」を結成へ

東サセックスの静かな町・クロウボローで、左派の労働党政権が何の審査もせんまま数百人の成人男性移民を元軍用キャンプに放り込んだ結果、住民たちが自分たちで街をパトロールせざるを得ん状況に追い込まれとる。

1. 住民の自衛隊「クロウボロー・アウェア」

人口わずか2万人のこの町で、住民81人が立ち上がり「クロウボロー・アウェア」という自警団を結成した。彼らの目的はトラブルの抑止と、女性や子供の安全確保や。「俺たちはトラブルを探しとるんやない。国に見捨てられた町で、治安を守るための『見える抑止力』になろうとしとるんや」と語っとるわ。

2. 崩壊するコミュニティの現実

町の住民は数ヶ月前から平和的な抗議を続けとるけど、政権側はそれを無視しとる。

町の実態: 350人以上の成人男性移民が収容されとるが、出入りは自由。「村の中に別の村」ができとるようなもんや。

住民の恐怖: 地元の女性たちは日中からアラームを持ち歩き、護身術を習い始めとる。まさに「恐怖」が日常化しとるんや。

政治のズレ: 緑の党の議員が「移民にバレンタインカードを渡して交流すれば恐怖は消える」なんて寝ぼけたことを言うとる一方で、現場は切実な生存の危機に直面しとる。

3. なぜ「静かな町」ばかり狙われるのか

イギリス全土で同じパターンの「強制移住」が繰り返されとる。犯罪率が低く、社会の結束が強かった小さな町が、何の計画もなしに「文化的な激変」を強要されとるわけや。これは偶然やなくて、「短期間で最大の文化的分断を生み出すための社会工学(エンジニアリング)」やないかと疑いたくなるレベルやな。

4. 国家の放棄と「自己責任」の時代

住民たちはもう、ロンドン(ウェストミンスター)の政府が目を覚ますのを待つのはやめた。国家が「国民を守る」という最も基本的な仕事を放棄した以上、自分たちで自分たちの身を守る。これはイギリスが「市民による治安維持」という、かつての文明社会から遠ざかろうとしとる悲劇的な証拠やな。

結局、政府が「不安は誤情報だ」と説教するほど、現場の住民との乖離は深まるばかりや。移民問題を政治的な「損得勘定」や「イデオロギー」の道具にする連中と、実際に夜道に怯える住民のギャップ。これが埋まることは、今の政権の下ではありえんやろうな。

https://www.zerohedge.com/markets/bond-market-about-break-washington

債券市場はワシントンをぶっ壊すのか? ― イラン戦争の強制終了シナリオ

これまで投資家はミサイルや原油のニュースに振り回されてきたけど、本当の危機はもっと地味な「債券市場」で起きとる。米国債の利回りが急上昇しとるんや。これは、「今の借金漬けのアメリカじゃ、もう戦争なんて続けられへんぞ」という市場からの警告や。

1. なぜ債券市場が最強の「審判」なのか

10年物米国債の利回りは、世界中のあらゆる金融資産の「土台」や。住宅ローンも企業融資も、みんなこれに連動しとる。利回りが暴騰すると、全部の資産価格が再計算(暴落)を迫られる。ワシントンは政治的な面目は保てても、債券市場の混乱だけは無視できんのや。

2. 詰んだ財政状況

元々の弱さ: 2025年時点ですでに、平時やのに年間2兆ドル近い赤字を垂れ流しとった。

利払い地獄: 国債の利払い費が予算を圧迫しとる。ここにイラン戦争の戦費、外国(中国・日本)の買い控え、インフレが重なった。

強制終了の予感: 「勝利」や「戦略」なんて言ってる場合やない。利回りが制御不能になる前に戦争を終わらせんと、国家財政そのものがパンクするからな。

3. FRB(連邦準備制度)の逃げ場なき罠

インフレが再燃しとるのに債券は売られる。FRBは究極の選択を迫られとるわ。

利上げ: 信頼を守るために利上げすれば、銀行や不動産、市場がすべて崩壊する。

金刷り: 市場を救うために紙幣を刷れば、インフレが爆発する。

結局は、どっちを選んでも「一般市民」の貯蓄がインフレと通貨価値の低下で焼き払われるという結末やな。

4. 金と銀への回帰

著者は「結局、政府は債券市場を守るために通貨(ドル)を犠牲にする」と踏んどる。だからこそ、金(ゴールド)や銀への投資が最強の避難先になると主張しとるわ。最初はデレバレッジ(投げ売り)で一度下がるかもしれんけど、その後はFRBが紙幣を刷りまくることで価格が倍になる、という読みやな。

結論:

戦争は外交官が止めるんやない。「債券市場」という冷徹な数学が強制的に終わらせるんや。ワシントンがどれだけ強がっても、最後は「借金が返せへん」という現実の前にひざまずくことになる。

これがいわゆる、「金融の帝国が自壊するプロセス」やな。債券市場と実体経済の乖離(かいり)が「歪み」として蓄積されとる。

https://www.zerohedge.com/markets/foreign-treasury-selling-getting-serious

外国政府による米債売りが深刻化 ― 中国に続き日本も

米国債市場が、アメリカの財政・金融政策に対して「それ、嘘やろ」と反旗を翻し始めとる。外国政府がこぞって米国債を投げ売りしとるんやけど、その筆頭が中国。中東情勢の緊張とエネルギーショックの中で、自国通貨を守るために世界中の政府が必死になっとるわ。

1. 止まらぬ「売り」の数字

外国全体の保有額: 1ヶ月で約9.49兆ドルから9.25兆ドルへと、一気に減少しとる。

中国の保有額: 約6,520億ドルまで減少。これは2008年以来の低水準や。

日本の動向: 最大の保有国である日本も、円安を食い止めるためにドルが必要で、アグレッシブに米債を売却しとる。

2. なぜこれがヤバいのか?

長年、世界経済は「アメリカが基軸通貨を発行し、世界がその貿易黒字を米国債で運用する」というサイクルで回ってきた。でも、アメリカのインフレが収まらへんわ、赤字は垂れ流しやわとなれば、世界は「本当に米国債は安全資産なんか?」と疑い始める。

もし外国が買わへんのに、アメリカが借金を増やし続ければどうなるか? 米国債の利回りが急上昇して、住宅ローンや企業の借り換えコストまで爆上がりするという地獄絵図や。

3. FRB(連邦準備制度)のジレンマ

今、FRBは二進も三進もいかん状況に追い込まれとる。

利上げ: 信頼回復のために利上げすれば、銀行や不動産市場が崩壊する。

金刷り: 救済のために資金を流し込めば、せっかく抑えようとしてたインフレが再燃する。

数十年かけて積み上げた「金利を抑え、借金を膨らませる」という甘い蜜の時代は、どうやら完全に終わったようやな。

結論:

この記事の著者は「俺は代数の試験で落ちたただのバカやからな」と笑い飛ばしとるけど、言うとることは極めてシビアや。世界中の投資家が「米国債=リスクフリー」という幻想から目覚めつつある。その目覚めの速さが、政策当局の想定を超えとるんやろうな。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/turkey-markets-crash-after-court-unseats-opposition-head-latest-erdogan-power-grab

トルコ裁判所が野党トップを解任 ― エルドアンの権力掌握で市場はクラッシュ

トルコで政治の混迷が極まっとる。最大野党・共和人民党(CHP)のオズギュル・オゼル党首を裁判所が解任し、かつての党首であるキルチダルオールを復権させるという強引な判決が出た。エルドアン政権による、なりふり構わぬ権力固めやな。

1. 市場の反応(クラッシュの数字)

判決が出た瞬間、市場は即座に反応した。

株式市場: ベンチマークのBorsa Istanbul 100指数が6.1%急落。市場全体で売買停止措置(サーキットブレーカー)が発動された。

信用リスク: トルコの5年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は、判決を受けて最大19ベーシスポイント(0.19%)上昇し、261ベーシスポイントに達した。国がデフォルトするリスクを市場がより重く見始めた証拠や。

2. エルドアンの「ライバル潰し」の構図

今回の判決で、エルドアンにとって都合の悪い野党の動きを完全に封じ込めた形や。

イマームオール(最大ライバル): 2025年3月から収監中。今回の判決で釈放に向けた野党の動きが停滞するのは確実や。2028年の大統領選の出馬資格も怪しい。

ヤヴァシュ(アンカラ市長): 人気の対抗馬やけど、公金不正使用の疑いで調査が入っとる。

次々と消える敵: 2024年の選挙以来、数百人のCHP関係者が拘束されとる。ブルサ市長(第4の都市)も汚職容疑で拘束済みや。

3. 経済外交の完全な失敗

シムシェク財務相とカラハン中銀総裁が、ロンドンで必死に投資家を説得して回っとる最中のこの醜態や。投資家からすれば「投資先としてリスクが高すぎる」と判断されて当然やな。

リラへの圧力: 現在のレートは1ドル=45.61リラ。中銀はすでに米債をほぼ全量売却して弾切れ状態や。これ以上為替介入をする余力は残ってへん。

結論:

エルドアンは権力を完全に手中に収めたかもしれへんけど、その代償は「投資家からの完全な見捨てられ」や。今のトルコは、政治的に安定したように見えて、経済の基盤が完全に崩れ去る寸前の「ハリボテの独裁国家」と化しとる。

トルコみたいな「経済でコケて政治で暴走する」国の末路は、歴史上いくらでも見られるけど、ここまで露骨に数字が「終わりのサイン」を出してるところも珍しいわ。

https://www.zerohedge.com/markets/turkey-liquidated-almost-all-its-us-treasuries-march-defend-crashing-lira

トルコ、リラ防衛のため3月に米債をほぼ全量売却 ― 報道

エルドアン政権は、対イラン戦争の影響で急騰したエネルギー輸入代金の支払いや、暴落するリラを支えるために、金(ゴールド)に続いて米債まで叩き売るという「最後の手段」に出とる。

1. 異常なまでの売却スピード

最新のデータで、トルコの米債保有額が衝撃的な数字になっとる。

2月: 160億ドル

3月: 18億ドル

たった1ヶ月で約142億ドル(約88%)を処分した計算や。これには中央銀行だけでなく、企業が保有する分も含まれとるけど、事実上の全量売却に近い。

2. 追い込まれたトルコの家計簿

外貨準備高の激減: 3月だけで434億ドルもの外貨準備が消滅した。これは史上最大の月間減少幅や。

経常赤字の拡大: エネルギー価格の高騰により、2月の73億ドルから3月には97億ドルまで赤字が膨らんどる。ホルムズ海峡封鎖によるエネルギー供給の混乱が直撃しとるな。

3. リラは死に体へ

介入してもリラの暴落は止まらへん。

インフレ率: 年間32.4%まで加速。中銀はインフレ目標を従来の16%から24%に引き上げざるを得んかった。

国債利回り: 10年物利回りは35.75%という過去最高値を記録。市場からの信用は完全に地に落ちとる。

対ドルレート: 5年前は1ドル10リラ以下やったのが、現在は45.6リラという歴史的安値をつけとる。

4. 次に来るのは何か?

金(ゴールド)を売り払い、米債も使い果たした。トルコにはもはや、為替介入をするための「弾」が残ってへんのや。専門家の間では、早晩、加速的なリラの切り下げ(通貨の死)が避けられんという見方が強まっとる。

トルコはエネルギー輸入国として、ホルムズ海峡の封鎖が長引けば長引くほど、国内経済が詰む構造になっとるな。弾を使い果たした今、リラがどこまで沈むんか。

https://www.zerohedge.com/personal-finance/we-are-6-months-global-food-shortages-because-farmers-are-facing-quadruple-whammy

食糧危機まで残り6ヶ月 ― 農家を襲う「4重苦」の現実

いま、世界中の農家が「史上最大の完璧な嵐」に巻き込まれとる。ホルムズ海峡の封鎖と紛争、肥料の高騰、記録的な干ばつ、そして迫りくる「スーパー・エルニーニョ」。この4重苦で、半年後には世界規模の食糧危機が現実味を帯びとるわ。

1. 肥料生産の崩壊と食糧難

ホルムズ海峡の封鎖で、北半球の農家は春の植え付けに必要な肥料を手に入れられんかった。国連開発計画(UNDP)のデ・クロー総裁は、「今年9月か10月の収穫期には、世界中で深刻な食糧不足が起きる」と警告しとる。すでに米国の農家の70%が、肥料の価格高騰で必要な分を買えん状況や。

2. 農業を支えるディーゼル燃料の絶望的な価格

ほぼ全ての農業機械はディーゼルで動く。米国平均でも1ガロン5.5ドル前後やけど、野菜・果物の一大産地であるカリフォルニア州では7.5ドル近くに達しとる。これでは収穫しても赤字で、農家は畑を放棄せざるを得ん。

3. 「1,200年ぶり」の干ばつと小麦の壊滅

冬小麦の生産量: 2025年比で21%減の15.6億ブッシェル。1972年以来の最低水準や。

作付け放棄率: 植えられた小麦の32%以上が、収穫すらされずに放棄された。

春の作付け: 1919年の記録開始以来、最小規模になる見通しや。当時の米人口が1億400万人やったのに、今は3億4,000万人。この需給バランスの崩壊は、数学的にも詰んどるわ。

4. 追い打ちをかける「スーパー・エルニーニョ」

専門家は、これから来るエルニーニョが過去最強になる可能性を50%と予測しとる。1877-1878年の「スーパー・エルニーニョ」では世界的な干ばつで5,000万人以上が亡くなった。今の世界は、その時よりも食糧危機に対して脆弱や。アフガニスタンでは、すでに飢えで娘を売るしかない親が出てきとる。

5. 終わらないホルムズ封鎖とイランの「非対称戦」

イラン議会議長は「米国が新たな戦争を企てている」と主張し、革命防衛隊(IRGC)は「想像もつかない場所で打撃を与える」と警告しとる。イランは、正面からの軍事力で勝てんことを自覚しとるからこそ、ホルムズ海峡を閉じ続けるという「非対称のカード」を切り続けるんや。

結論:

半年後、世界中のスーパーの棚から食料が消え、価格は高騰する。これは「起こるかどうか」の話やなくて、「どれだけ酷くなるか」という時間の問題やな。

2026年5月21日木曜日

マイケル・ハドソン:なんで今は1970年代とちゃうのか

Why This Is Not the 1970s Again
By Michael  Wednesday, May 20, 2026

【ハイライトのみ版】
2026年5月20日
レナ・ペトロワ: みなさん、ようきてくれはりました!今日はマイケル・ハドソン博士をお招きしてますで。著名なアメリカの経済学者で、ウォール街の元アナリスト、国際的に有名な学者はんや。著書には『スーパーインペリアリズム』『宿主を殺す』『文明の運命』などがありますねん。マイケルはん、ありがとうございます!
マイケル・ハドソン: ええタイミングで戻ってこれましたわ。トランプがイランへの攻撃をちらつかせとって、イランはそれに対してアラブのOPEC諸国の石油生産と輸送インフラを破壊するって構えとる。その結果、すでに進んでる世界恐慌がさらに深刻になりよるで。
ほんでも株式市場は上がり続けとるし、金利も上がってる。この金利の高さは不動産や株式市場をクラッシュさせんと長続きせんはずなんやけどな。
レナ: インフレに対応するため金利を上げるっていう話、どこから始まったんでっか?
マイケル: 建前は「債権者の購買力を守るため」やねん。でも実際のとこ、18世紀からすでに批評家たちが指摘してたように、債券保有者は受け取った利子のほとんどを新たな融資に回してるんや。ほんで19世紀になると、債権者たちはデフォルトリスクや物価上昇に対する「補償」として利子を正当化しようとしはじめたわけや。
オーストリア学派のベーム=バヴェルクみたいな経済学者は、利子は消費を控えた「サービス」への対価やと主張しよった。マルクスはそれを皮肉って「ロスチャイルド家はヨーロッパで一番禁欲的な一族やな」って言うたんやで(笑)。
レナ: 金利引き上げは雇用と賃金にどう影響しますのん?
マイケル: 最近の話でいうと、1980年のポール・ボルカーのことやな。彼はベトナム戦争の「大砲もバターも」的な財政政策で賃金が上がってるのを見て、金利を20%超まで引き上げて意図的に不況を作り出したんや。失業者を増やして賃金上昇を止めようとしたわけやで。
今の金利上昇の目的はそれとは違うけど、結果は同じや。経済全体のリスクをぐんと高めてしまう。それやのに株式市場が高止まりしてるのは不思議でしゃあないわ。
レナ: 今の債券市場、1970年代とどう違うんですか?
マイケル: ええ質問やな。1970年代のインフレはベトナム戦争と「大砲もバターも」経済が原因やった。軍事費が国際収支赤字のほぼ全部を占めてたけど、雇用は高かったんや。ある意味、アメリカの労働者にとっての黄金時代やったで。賃金も生活水準もちゃんと上がってた。
でも今は全然ちゃう。今は失業が増えて、賃金は伸びへんか下がってる。賃金インフレなんかどこにもあらへん。むしろ労働者はクレジットカードの借金を増やして、学生ローン、住宅ローン、車のローンに苦しんでる。デフォルト率はあらゆるカテゴリで上がってるんや。
1970年代は「軍事費削って予算を立て直せばええ」って選択肢があった。でも今はそんな余裕あらへん。減税はもうさんざんやってしまったし、身動き取れん状態やで。
レナ: 今の経済、「ポンジースキーム」みたいですよね?
マイケル: そうや、まさにそれやで。ポンジースキームは新しい参加者を引き込み続けんと回らへん。実際に価値を生み出しとるわけやなくて、「儲かってまっせ」という見せかけで高い配当を払い続ける。でもいずれ新規参加者が足らんくなって崩壊するんや。
今の経済も似たような構造や。不動産、銀行、株式市場、みんな借金してまた借金して利子を払い続けとる。銀行はデフォルトを認められへんから「もっと貸したる」って言い続ける。表面上は担保価値が上がってるから健全に見える。でも実態は全部借金で支えられてるだけや。
今や30年物国債が5%超え、住宅ローンは7%近い。この金利水準やと新規購入者が家を買えんくなってきとる。これは不動産市場の大クラッシュを招く恐れがあるで。
レナ: 今後、アメリカと世界経済の見通しはどうですか?
マイケル: 大規模な債務不履行が起きるやろな。そうなると財産が債務者から債権者へと移転する。住宅所有者は家を失い、企業は銀行や債権者に乗っ取られる。財産の集中がさらに進むわけや。
1997?98年のアジア通貨危機みたいな状況になるかもしれんな。あのときマレーシアは資本規制を導入して自国を守ったけど、韓国や日本やシンガポールは深刻な金融危機に見舞われて、外国投資家が安値で資産を買い漁った。
アメリカで起きるのもそれに似たことやと思う。ただし外国投資家だけやなくて、アメリカの富裕層1%と金融セクターが、一般の人たちが今まで持ってた財産をどんどん買い占めていくことになるやろな。
まとめると……
今の状況は1970年代とは根本的にちゃう。あのころは雇用が高くて賃金も上がっとった「熱すぎる経済」やったけど、今は借金漬けで身動き取れん「冷え込んだ経済」や。そこにイランとの戦争による石油危機が重なって、金利まで上がってる。これは経済を立て直す薬やなくて、むしろ毒になりよる、っていうのがハドソン博士の主張やで。

【全訳版】
# なんで今は1970年代とちゃうのか
マイケル著 2026年5月20日水曜日
出典:レナ・ペトロワ「警告:差し迫った経済大惨事?戦争、石油危機と債券市場パニック」World Affairs in Context、2026年5月18日
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レナ・ペトロワ: みなさん、ようきてくれはりました!ほんまにありがとうございます。World Affairs in Contextの新しいエピソードへようこそ、レナ・ペトロワです。今日は著名なアメリカの経済学者、マイケル・ハドソン博士をまたお迎えできる栄誉に浴しておりますで。マイケルはん、傑出した研究教授であり、多作な著者、元ウォール街の金融アナリスト、そして国際的に認められた学者はんやね。著書には、米ドルとアメリカの金融覇権における役割を探った『スーパーインペリアリズム』、金融化と債務主導型資本主義への批判である『宿主を殺す』、新興多極化世界秩序に焦点を当てた『文明の運命』、そして紛らわしい経済のたわごとを解体した『ジャンク経済学のJ』などがありますな。そしてまさに今回のインタビューで私たちがやろうとしてるんがそれやねん。マイケルはん、今日はようきてくれはりました。ほんまに時間を割いてくれてありがとうございます!
マイケル・ハドソン: 戻ってこれてよかったですわ。トランプがイランに対する戦争をさらにエスカレートさせるとちらつかせとって、イランはアメリカの攻撃を止めへんアラブのOPEC諸国の石油生産と輸送能力を破壊する構えでいてますねん。その結果、すでに進行中の世界恐慌がさらに深刻化することになるやろな。
ほんでも株式市場は上がり続けとるし、金利も上がってる。後者は不動産市場や株式市場をクラッシュさせずには高止まりできひんはずや。ほんでも、メディアや多くの投資家は金利上昇をインフレリスクへの補償として見てるんやな。実際のところは、高金利はすでに進行してる経済破綻への対応能力をさらに低下させるだけやねんけど。
レナ・ペトロワ: これは本当に興味深いお話ですわ。この対話を楽しみにしとりましたで。数日前、最新のインフレ指標が発表されて、予想通り、アメリカとイスラエルのイランとの戦争の直接的な結果としてインフレが加速しましたな。今や公式認定や??アメリカ人はトランプの介入主義のコストを払わされとるんやで。エネルギー危機の進展が物価を押し上げとる一方、連邦準備制度理事会は利上げを示唆してますな。金利上昇が物価インフレへの対応として始まったというたわごとはどこから来たんでっか?
マイケル・ハドソン: 道徳的な正当化の根拠は、消費者物価で測定される債権者の債務に対する請求権の購買力を守るためやねん。
建前では、債権者は受け取った利子で商品やサービスを購入するということになってますわ。でも18世紀の時点でもう、債務ファイナンスの批評家たちは、債券保有者が利子収入のほとんどを新たな融資として再運用してることをちゃんと認識してたんや。「実体」非金融経済に利子収入の一部を支出する場合も、主に主要金融センター内の高級不動産購入が中心で、次いで18世紀中頃と同様に現代でもイタリア製が多い高級品に使われるくらいやねん。
19世紀になると、債権者たちはデフォルトによって損失を被るリスク、または物価上昇??もっと具体的に言えば、これらの製品を生産した労働力に対する購買力の喪失??に対する補償として利子を正当化する口実を求めるようになりましたんや。
ベーム=バヴェルクのようなオーストリア学派の経済学者は、利子は収入の消費を控えて後でより多く消費するために「時間選好」を使う「サービス」への支払いやと主張するとこまで踏み込みよった。こうして利子を払わなならんのは「焦り」の代価として描かれたわけやな。まるで賃金労働者(「消費者」)が借金を走る選択肢を避ける術があるかのようで、そうせんのは思慮に欠けとると言わんばかりやねん。これを受けてマルクスは、ロスチャイルド家の銀行家たちはヨーロッパで最も禁欲的な一家に違いないと皮肉ったもんやで。まるで生産と消費の経済から独立して機能する銀行家や債券保有者の金融セクターなんて存在せんかのようにな。
レナ・ペトロワ: 金利引き上げは雇用と賃金の伸びにどんな影響を与えますのん?
マイケル・ハドソン: より最近の20世紀の論理でいうと、1980年のカーター政権末期に金利を20%超まで引き上げたポール・ボルカーの話になりますわ。彼はベトナム戦争の「大砲もバターも」財政政策、つまり利益・投資・雇用を増やすことを目標とした時期に「軍事ケインズ主義」と呼ばれるものの結果として賃金が上昇するのを見てましたんや。元チェース・マンハッタン銀行の銀行家やったボルカーは、賃金のさらなる上昇を防ぐために失業を増やしたかったんやな。銀行金利が20%まで上昇した結果、クラッシュを引き起こすことに成功しましたわ。
今日の金利上昇の目的が明らかにそれとは違うとしても、結果は同じや。そしてこれはリスクへの補償とはまったく正反対のことやねん。産業や雇用だけやなく金融セクターにとっても、経済全体のリスクを急激に高めてしまう。それが今日の株式市場の高値を非常に謎めかせてるんや??あたかもトランプ政権が流す湾岸での平和の可能性、すなわちハッピーな以前の状況が回復するという噂の波だけに基づいて動いてるかのような短期主義に見えるんや。
レナ・ペトロワ: あなたはかつて、政府と中央銀行は経済を刺激するために金利を下げてるふりをするかもしれんが、本当の理由はもちろん上位1%の利益になる金融証券と不動産の価格を再インフレさせるためやと主張してましたな。それが実際にどう機能するか教えてもらえますか?
マイケル・ハドソン: 金利引き上げが銀行の信用創造を減らすことによって物価インフレを鈍化させるという考え方には、作り話が潜んどるんや。この作り話は、銀行が経済拡大のための企業向け融資によって産業経済を助けるという神話に基づいとる。でもそれは金融資本主義の下で銀行がやることとは違うんやな。銀行は担保として差し入れられる既存の資産に対して貸し付けるんや、不動産・債券・株式をさらに購入する目的でな。これらの融資の効果は消費者物価やなく資産価格を押し上げることやねん。
政府と中央銀行は経済を刺激するために金利を下げてるふりをするかもしれんが、基本的な理由は金融証券と不動産の価格を再インフレさせることや。
それが今日の金融資本主義の主な目的やねん、つまり債務レバレッジを効かせた資産価格上昇によって財産を増やすことで、経済を巨大なネズミ講に変えてしもうとる。
この政策は失敗するに決まってるんや、なぜかというと銀行やその他の債権者が持つ担保の価格が下落して金融化された資産価格上昇が損失をもたらすのを防ぐには、経済がますます多くの債務を抱え込まなならんからや。
レナ・ペトロワ: あなたが今描写した金融資本主義、「ネズミ講」に似てますよね?
マイケル・ハドソン: そうやで、ネズミ講は継続するために新しい参加者が必要なんや。そこには本物の価値なんてあらへん。実際に富を生み出してることはなんもない。代わりに見せかけがある??その計画は金を稼いどると主張して、まるで相当な利益が上がってるかのように投資家に非常に高い配当とキャピタルゲインが払われるんや。
でも、もし実際に利益が生み出されてへんのなら、これらの投資家に払う金はどこから来るんか?答えはプロモーターたちがネズミ講を盛り上げ続けて、新しい投資家が参加し続けることを期待することや。P.T.バーナムがよく言うたとされるように、「カモは毎分一人生まれる」ってやつやな。この計画は参加者を増やし続けることに依存しとって、その拠出金が先行投資家に約束された高配当の支払いに使われるんや。
このプロセスはしばらく続けられるかもしれんが、いずれ預金者や参加者に対する名目上の債務があまりにも大きくなって、新規投資家の持ち込みがもはや支払いを支えるのに十分やなくなる。その時点で計画全体が崩壊するんや。
今日の経済もそういった構造に似てますわ。不動産セクター、銀行セクター、そして株式市場の企業、みんな利払い義務を履行するためだけに多額の借金を抱えとる。不動産や株式を購入するために金を借りたけど、株価が下落して不動産のコスト上昇??住宅ローンコストだけやなく上昇する保険費用も含めてな??によって家賃が圧迫されると、借り手が銀行に返済するのはどんどん難しくなってくるんや。
ほんでも銀行はこれらの借り手にデフォルトさせるわけにはいかへん。だから銀行は事実上「もっとお金を貸したる、返済するための金を貸したる、さらにもっとお金を貸し続けたる。不動産と株式の価格を釣り上げ続ける限り、担保はまだ価値があると言えるし、不動産と株式に対してまともな融資をしてると言える、なぜなら資産価格は上がり続けとるから」と言いよるんや。
その結果、表面上はシステムが健全に見えるわけや。銀行は担保価値が上がり続けとるから、マイナスエクイティに直面してへんと主張できる。でも実際には、このエクイティ価値の増加はすべて丸々借金で賄われてるだけやねん。
問題は、借り手が銀行に「すでに返済すべき利子と債務サービスを払い続けられるように、もっと金を貸してくれ」と言えんようになる時に起きるんや。その時点でデフォルトが始まる。銀行は「もう金は貸せへん、返済の現実的な見込みがないから」と言うわけやな。それが本質的に今日私たちが置かれてる状況やねん。
今は金利が非常に高うなってますわ。30年物国債は5%超で、住宅ローン金利は7%に近づいてきとる。この金利水準では、新規購入者が住宅を購入するのはほぼ不可能になってきとって、売り手が売れる状況でもどんどんなくなってきとる。
住宅所有者が引越しを余儀なくされたり、もはや家の費用を払い続けられへんと仮定してみてな。通常、彼らは家を市場に出して、銀行に返済し、うまくいけばキャピタルゲインを得て引き上げるんや。でも今、住宅所有者??そして同様に株主??は、数年前に払った割高な価格での不動産市場がもはや存在しないことに気づいてきとる。
多くの住宅所有者は低金利の住宅ローンを組んでたから物件を維持できてたんやな。でも新規購入者はずっと高い住宅ローン金利に直面しとって、月々の維持費が多くの人々の支払い能力を超えるほど上昇してしもてる。賃金は十分に上がってへんし、経済は拡大してへん、むしろ多くの面で縮小しとる。リスクは増大しとるし、保険費用は急激に上昇し、地方税も増加しとるんや。
その結果、高金利は不動産市場の別の大クラッシュを脅かしとるんや。今回は、しかし、問題は主に銀行詐欺やない。問題は経済そのものが圧倒的な債務負担の下に閉じ込められてしもてることやねん。
2008年のジャンク住宅ローン銀行クラッシュに対する連邦準備制度理事会の対応は、政府が来たる金融危機にどう対処しようとするかを示す参考になるで。ジャンク住宅ローンのデフォルトと金融デリバティブにおける不正なカジノ賭博のウェブによって不動産と社債価格が急落しとったんや。オバマ政権の対応はゼロ金利政策(ZIRP)の導入やった。連邦準備制度理事会は低金利の債務レバレッジで銀行システム??それを通じて金融市場??を溢れさせることで、銀行をマイナスエクイティから救出したんやな。
その結果が史上最大の債券市場ブームやったけど??産業と労働のブームとちゃうで。K字型のアメリカ経済は上位1%(そしてある程度残り10%)にとっての財産の急激な増加を見る一方で、産業経済は賃金と産業利益がFIREセクター??金融、保険(民営化されたオバマケアの下での医療保険を含む)と不動産??に吸い取られながら長期的な衰退を続けてきたんや。
2008年以降の不動産・株式・債券の資産価格「回復」を金融エンジニアリングで実現したことで、OPEC石油・ガス貿易の中断による経済的混乱に対処する余地がほとんど残らんほど高度にレバレッジを効かせた経済が残されたんや。石油不足は確かに商品価格水準を押し上げとるけど、これは雇用水準や賃金水準の上昇による需要増加の結果やない。これはトランプが世界の石油貿易をアメリカの手中に収めるための戦争の結果やねん。これに対しイランは、他の国々がトランプの攻撃を止めへんなら、イランはアラブの石油生産を破壊して世界全体が長期的な経済恐慌に引きずり込まれるコストを払わされることになると言うとるわけや。そして世界の多くは、アメリカがベネズエラにしたようにイランを征服できて、アメリカの管理下でどうにか正常な関係を回復して世界恐慌を避けられると信じてるかのように傍観してきたんやな。
トランプは最後の大規模空爆を考えてるとも言われてますわ。それが起きるかどうかはともかく、世界的な石油不足とそれによる石油価格上昇の影響が、世界中で主要産業を閉鎖に追い込むことはもはや明らかやで??化学品生産者、硫酸に依存する肥料・鉱業会社、アルミニウムやガラス生産者のようなエネルギー多消費産業、ナフサを必要とするプラスチックメーカー(もちろん家庭でも暖房・照明・輸送にエネルギーが要るしな)。これらの企業の生産連携は重要な箇所で途絶えて、生産を継続して利益を上げることができんくなるから、従業員を解雇して操業停止を余儀なくされるやろな。
ということはまた、これらの企業が債券保有者や銀行家への予定された債務サービス義務を果たせんようになることも意味するんや、それどころか自社株買いプログラムも止めなならん。それが恐慌で起きることやねんから。
その結果は価格デフレだけやなく、市場と消費者「需要」のデフレ、そして債務デフォルトの波になるやろな。それは担保やその他の財産を債務者から債権者への移転を脅かすが、その取り立て問題によって債権者自身もマイナスエクイティに陥る可能性があるで。だから私たちは2009年の状況に戻ることになるんやが、今回は過去17年間に積み上げた債務から「借金を借金で返す」ことで経済が這い出るための追加債務を積む機会が全くないままでな。
レナ・ペトロワ: 財務省は当初の予想より多く借り入れる必要があると発表し、ワシントンの財政状況が急速に悪化してるという懸念を強めましたわ。でも、巨大な赤字を抱えながら金利費用が上昇してる政府への融資リスクは、投資家がより高いリターンとより高い利回りを要求することを意味しますよね。拡大するアメリカの国家債務は借入コストを押し上げる上でどれほど重要なんですか?
マイケル・ハドソン: 政府が予算赤字を計上してるから債務を返済できへんという恐れは、私に言わせれば完全にたわごとやで。この誤謬は政府の貸借対照表が民間家庭の予算と同じように機能するという思い込みから来とるんや。
でも政府は民間家庭とは違う。あなたが個人として突然稼ぐより多くのお金を使わなならんとして、食料品店に行って食料品を買い、レジ係に「払う金がない。IOUを書いて渡したる、あなたはそのIOUを使って野菜の仕入れ先に払えばええ」と言えへんわけやろ?それは明らかにばかげてる。
でも政府は違う形で機能するんや、なぜなら政府は常に金を作り出せるから。政府が金を作り出せるというのは、中央銀行がそれをできるという意味やねん。連邦準備制度理事会は貸借対照表上で単純に電子マネーを作り出せる。政府は赤字を出して、連邦準備制度理事会が電子クレジットを提供し、そのプロセスで連邦準備制度理事会は発行されてる連邦債務の増加分をますます多く保有することになるんや。
事実上、政府は自分自身に金を借りてるんやな。民間市場から借り入れる必要は必ずしもない、なぜなら連邦準備制度理事会はコンピューターを動かすのに必要な電気代ほどのコストで基本的に金を作り出せるんやから。
だから公的財政が家庭の予算と全く同じように機能するという見せかけがあるわけや。そのアイデアは私が「たわごと経済学」と呼ぶもの、つまり多くの経済学者が学校で教わる思考の一部やねん。皮肉なことに、経済学者自身が主要な投資ファンドや株式市場ポートフォリオを運用してることは少ないんや。そういった役割は通常、ビジネススクールで訓練を受けた人々が担っていて、そこで借入レバレッジ、節税最小化、財産を事実上非課税にするような構造化の方法を学ぶんや。
2008年の金融危機に対する連邦準備制度理事会の対応はこのアプローチを反映してましたわ。連邦準備制度理事会は電子マネーを作り出すことで政府債務をファイナンスしただけやなく、銀行に0.1%近いという非常に低い金利で金を貸し付けながら同時に銀行が連邦準備制度理事会に預けた準備金に利子を払っとった??確か約2%やったと思うけどな。
それは銀行が1%未満で金を借りて、その金を連邦準備制度理事会の預金口座にそのまま置いといて、リスクゼロで利益を稼げるということを意味してたんや。本質的に無料の金やったわけや。この政策はオバマ政権の時代に実施されて、批評家は主要金融機関と選挙運動への献金者に億ドル単位の利益を得る楽な道を実質的に与えたと主張してますわ。
このロジックは、銀行に無料の金を渡して、自力で財政難を乗り越えさせて、危機に貢献した住宅ローン詐欺に関わった多くの人々を訴追しないようにする、ということやったみたいや。批評家はこれをオバマ政権の大きな失敗の一つとして見とるんや。
銀行や投資家に損失を吸収させるかわりに、政府はさらに多くの債務を経済全体に積み重ねることで株主と債券保有者の財産を保護し拡大したんや。より広範な経済はその過程で犠牲にされたんやな。
その結果が巨大な債券市場ブームやったけど、多くが「K字型経済」と表現するものにもなったんや。金融・不動産セクター??特に富裕層上位1?10%??は財産が急増するのを見た一方で、残りの人口はどんどん増える債務負担に締め付けられていったんや。
家計は住宅ローン債務、クレジットカード債務、学生ローン、自動車ローン、その他の義務のサービシングにますます多くの収入を充てなならんようになった。債務サービスが収入の増加分を消費するにつれて、消費者経済は弱まっていったんや。
その結果の一つとして、2025年、アメリカの消費支出の伸びのおよそ半分が富裕層上位10%からのものやったと報告されとる。高級品支出はブームやった??デザイナーバッグ、イタリアのファッションブランド、ボトックスや顔のリフトアップといった美容施術??その一方で食料品、交通、ガソリン、家庭用必需品といった基本的必需品への支出は低迷し続けたんや。
このK字型経済が生まれたのは、経済政策が金融・保険・不動産セクター??いわゆるFIREセクター??の財産増加を優先して、しばしば生産経済全体を犠牲にしてきたからやねん。
これがよく「産業エンジニアリング」やなく「金融エンジニアリング」と呼ばれるものやな。それは2008年以降の回復を概ね定義して、経済を債務で深く債務超過状態に陥れてきたんや。その結果、今や深刻な金融ストレスを引き起こすことなく金利がさらに上昇できる余地はほとんど残ってへん。
国際石油貿易の混乱が燃料を十分に確保できなくなった企業に生産削減を強いるなら、状況はさらに危険になるんや。
例えば農家は、その多くが天然ガスから作られる肥料の高騰したコストを払えんくなって、作付けを減らしてきてると報告されとるで。天然ガス価格はアメリカがロシアの供給に代わるLNGをヨーロッパとアジアに多く輸出するようになって急上昇しとるんや。
農家はまたトラクターや農機具の高い燃料費にも苦しんどる。新品トラクターの価格は多くのアメリカのメーカーが、特にヨーロッパを中心に海外に生産施設を移したため急上昇してしもてるんや。トラクターは鉄鋼とアルミニウムへの依存度が高くて、輸入金属への関税が生産コストを大幅に引き上げとる。
その結果、農家が新品設備のコストを避けようとするため中古トラクターの価格さえも急上昇してきとる。
批評家は、トランプ時代の関税が農業・産業・消費者の費用を引き上げながら同時に不釣り合いにアメリカ最富裕層に利益をもたらした減税を可能にすることで経済的緊張に大きく貢献したと主張してますわ。
この見方によれば、結果は以前よりもさらに堅く締まった金融の縄目に縛られた経済ということになるんや。
一方サプライチェーンの問題は製造業に広がってきとる。石油由来製品??プラスチックや工業用潤滑剤を含む??に依存する企業は不足と費用上昇に直面しとる。原材料が高くなるにつれて建設活動が鈍化するかもしれへん。輸送コストは上がり続けとる。企業は生産削減を余儀なくされるかもしれず、それが順番にレイオフと失業増加につながるんや。
失業が増えて生活費が上昇するにつれて、家計と企業はどちらも債務サービスにますます困難を覚えてくる。個人は住宅ローンやクレジットカードの支払いに苦労する。企業は収益が弱まる中でローンを払いながら苦闘する。不動産会社は暖房・電気・メンテナンスの急騰するコストに直面する。
その結果が広範な金融ストレスと経済収縮のリスクが高まることやねん。それにもかかわらず、株式市場は上がり続けとる。
レナ・ペトロワ: 債券市場について少し焦点を当てたいんですが、この数週間、焦点になってきましたよね。売り浴びせがあって、冒頭でも仰ったように債券利回りが上昇してます。今日の債券市場の状況は、1970年代のインフレ危機、1980年代初頭、あるいは2008年以降の金融システムといった過去の時期と実際にどう比較できますか?それらを比較して違いと類似点を指摘し、今回がどう違うかを挙げるとすれば、最も目立つのはどんなことですか?
マイケル・ハドソン: ええ質問やな。指摘したように、1970年代のインフレ危機はベトナム戦争といわゆる「大砲もバターも」経済によって引き起こされたんや。アメリカの海外軍事支出が国の国際収支赤字の事実上全体を占めてたんやな。それは多大な資本投資と雇用を吸収したため、雇用は高い水準を保ってたんや。
実際、ベトナム戦争の時代と1970年代はアメリカの労働者にとってある種の黄金時代やったんやな。その時期は労働者の賃金と生活水準が大幅に上昇した時代やったで。
そこでポール・ボルカーが実質的に「私は銀行家階級を代表する」と言ったわけや。銀行家の観点からすると、労働者は常に銀行家の敵として見られてきたんや。19世紀まで遡ってもそれより前の産業化初期でも、賃金が低ければ低いほど、より多くの利益が取り出されて配当と自社株買いで分配できるという信念があったんやな。
ロジックは単純明快やった。銀行セクターの支持基盤はより高い利益によって恩恵を受け、高い利益は銀行融資と金融投資への需要を生み出す。だから労働者は弱体化させなならんかったんや。
だから戦略は、労働運動を打ち砕いて組合化を弱体化させるのに十分な深刻な恐慌を作り出すことになったんや。雇用がなくなって失業が増えれば、労働者は就職に必死になって、より低い賃金でも働こうとするようになる。低い賃金が高い企業利益につながり、高い利益が金融システムと銀行セクターを支えるわけやな。
でも今日の状況は1970年代とは全く違うんやで。
ボルカーがかつて言ったような過度に高い雇用と賃金上昇に駆られた過熱経済なんてあらへん。代わりに失業増加、不完全雇用の拡大、停滞あるいは低下する実質賃金があるんや。今日、大きな賃金インフレなんかあらへん。むしろ反対に、労働者はますます金融的に追い詰められとる。
その圧力が多くの賃金労働者をクレジットカード債務により深く追い込んでいて、デフォルトする人数が増えとる。人々はまた膨大な学生ローン負担のもと、住宅ローン債務・自動車債務・その他の形の消費者債務と格闘しとる。多くのカテゴリーでデフォルト率が上昇してるんや。
だから今日の経済状況は1970年代の経済状況とは根本的に違うんやで。それにもかかわらず、メディアの多く、株式市場のコメンタリー、そして私が「たわごと経済学」と呼ぶものが促進するレトリックは大部分が同じままやねん。
多くの人が気づいてへんのは、今日の経済は1970年代よりずっと追い詰められてるということや。当時、政府はまだ「よし、軍事費を削って予算を均衡させ、赤字を減らして経済を再構築しよう」と言えたんやな。
でも今日はもちろん動ける余地がはるかに少ない。特にドナルド・トランプの下で大幅な減税がすでに広範囲に実施されていて、大きな政治的混乱なしにさらなる減税を実施することはどんどん難しくなっとる、というかもはや不可能に近いんや。
レナ・ペトロワ: 債券市場はワシントンに財政緊縮や大幅な歳出削減を強制することになりますかね?
マイケル・ハドソン: ワシントンは一般的に支出を削減することはないやろな。代わりに、西ドイツとヨーロッパの多くがやったことをするやろ。議論はこうなるんや、「私たちはイランとの戦争で膨大な軍事資源を使い果たした。すでに2?3兆ドルかかってる。アメリカ帝国を維持しながら同時に社会支出を続けることはできない」というもんやな。
だから「社会保障を削減せなならん、払えんから。社会支出を削減せなならん、払えんから。政府プログラムを大幅に削減せなならん」という話になるんや、イーロン・マスクが主張したように。
それは研究開発への助成金を削り、大学への支援を減らし、全面的に社会プログラムを切り捨てることを意味する。経済は非常に大きな打撃を受けるやろな。メッセージは本質的に「私たちは今軍事経済です。社会サービス経済であることは忘れてください」ということになるんや。
共和党と民主党の両方が同じ政策方向で収束するやろな。社会支出を削減し、公的資産を民営化して、軍事費とドナルド・トランプのもとで実施された減税によって積み上がった債務の支払いを含む金融セクターへの支払いに向けてリソースを振り向けるんや??その減税は議会での共和党と民主党両方の支持を受けたもんやで。
議論はこうなるんや、「郵便局を売却しよう。民営化しよう。政府所有の資産を売却しよう??公園、石油埋蔵量、天然資源、金を生み出せるものは何でも。支出を軍事と蓄積した債務の返済に向けよう」ということやな。
一般大衆への示唆は率直なもんになるやろ。「富裕層への税金はすでに削減された。だから残りの人口はその費用を生活水準の低下として吸収せなならん。多くの人が生活水準の10?20%低下を受け入れなならんかもしれへん。多くの人が破産するかもしれへん」というもんや。
根底にあるメッセージはこれらの政策のコストを最終的に誰かが払わなならんということで、この論理によれば、その負担は主にかつて中産階級と呼ばれてた人口の多数派に降りかかるということやねん。
レナ・ペトロワ: 「ただ飯はない」ということですよね?それがまさにその証明やわ。では株式市場に目を向けましょう。長期金利の上昇はアメリカの株式市場にどんな影響を与えますか?誤解が多いと思うので、基本的な概念を教えてもらって、金利上昇が実際にアメリカの株式市場、そして皆の401k投資口座その他すべてにどう影響するか解説してほしいんですわ。
マイケル・ハドソン: 今日の株式のほとんどは、主に年金ファンドや個人貯蓄口座を通じた労働者の貯蓄で購入されてるわけやない。借入金で購入されとるんや。株式の大部分は機関投資家によって購入されていて、これらの投資家は銀行から多額の借入をしとる。このダイナミクスは1980年代のジャンク債乗っ取り運動の際に特に明らかになったんや。
投資銀行??特にドレクセル・バーナム・ランバートのような企業??は比較的高い金利を提供して企業乗っ取りからの莫大な利益を約束することで債券保有者から資金を調達したんや。彼らのセールストークは本質的にこうやった、「企業乗っ取りで一儲けするから私たちの企業強奪事業に投資しよう」ってな。
それがジャンク債市場の本質やったんや。金融会社と企業強奪者が産業会社を買収して乗っ取り、そして生産コストを大幅に削減したんや。長期的な研究開発を削減し、設備投資を減らし、素早い金融的リターンの獲得に焦点を当てることで、経済の広大な部分を脱産業化したんやな。
利益を生産能力に再投資するかわりに、企業はますます利益を配当支払いと自社株買いに使うようになっていったんや。過去数十年にわたって、多くの産業企業の収益・キャッシュフロー・利益の90%超が生産的投資やなく配当と自社株買いに使われてきたんやな。
株式市場への投資の目的はますます単純に低金利で借りてより高い配当を払う株式を購入することだけやなくなって??それがプロセスの一部であり続けたとはいえ??会社全体を購入し、解体し、そこから金融価値を引き出すことになっていったんや。
病院を例にとってみてな。プライベートエクイティ会社が辛うじて収支が合ってる病院を買って、「どうやってここで金を稼ぐか?」と問うんや。
答えはしばしば病院の不動産と運営を分離することやねん。土地と建物が別の不動産会社に売却されて、病院はその後高い賃料でその物件を借り返すんや。突然、病院はかつて自分が所有していた物件のために膨大な賃料を支払う重荷を背負わされることになるんやで。
一方、民間投資家や企業強奪者は不動産売却の収益を使って自分たちに大きな配当と金融的リターンを支払うんや。
このプロセスは根本的に脱産業化をもたらすものやねん。株式市場はもはや生産的な資本投資と雇用のための資金を調達するメカニズムとして機能しとらんくなってきとる。代わりに、会社を乗っ取り、解体し、資産を剥ぎ取り、しばしば倒産した抜け殻を残すメカニズムになってしまってるんや。
これはシアーズやトイザらスのような企業でくり返し起きてきたことやな。プライベートエクイティ会社が批評家がしばしば「強奪作戦」と表現する積極的な金融エンジニアリング戦略を通じて買収したんやで。
このプロセスのより新しい言葉は「劣悪化」で、これは短期的な金融的搾取のために会社と機関を系統的に劣化させることを表すために英語に入ってきた言葉やな。
だから株式のほとんどは事実上借入金で購入されとるんや。年金ファンドはもちろんまだ関わってるけど、多くの年金ファンド自体がこの金融化プロセスを実行するプライベートな投資会社に金を貸してるんやな。
その意味で、産業セクターは徹底的に金融化されてしまってる。経済が産業資本主義から金融資本主義に移行したという主張はそういうことを意味してるんやで。
レナ・ペトロワ: 30年物国債の5%超という長期金利を経済はどれくらいの間持ちこたえられますか?上昇する金利は差し迫った経済恐慌への解決策になりますかね?
マイケル・ハドソン: 問わなならん大きな問いは、30年物国債5%超、10年物4.6%超、住宅ローン約7%という長期金利をアメリカ経済はどれくらいの間持ちこたえられるかやで。商業不動産とプライベートエクイティの多くのローンがまもなく借り換えを迎える時期になってきとる。これらの債務をいま差し迫った金利水準でどうやって再融資するんか?そして新規建設と不動産売買は、新規の借り手が住宅その他の物件の高い維持費を払えへんという制約を受けるやろな。
政府はいつものことをしようとするやろ??「実体」経済やなく金融セクターを救済するんや、実体経済はすでに債務の十字架に磔にされとるというのにな。でも政府は労働者の賃金と生活水準を守るためにも、産業の支払い能力を守るためにも動いてへん。中央銀行は金融セクターを救おうとするんや??つまり不動産・株式・債券の価格が債務レバレッジで釣り上げられて膨らんだ金融化された財産をな。でも連邦準備制度理事会はすでにトランプの急増する財政赤字をファイナンスするための国債を莫大に買い入れてきとる。有権者は政権が最富裕層の1%を優遇しながら経済の残りを苦しみに任せることにどう反応するやろか?
レナ・ペトロワ: 部屋の中の象について少し触れたいんです。これが本当に大きなテーマでとても複雑なものであることはわかってますが、プライベートエクイティバブルについて話しましょう。長期金利の上昇は借り換えの可能性・債務サービス・デフォルトのリスクに直接影響しますよね。
これについては先ほどの会話で少し触れましたが、プライベートエクイティ会社にとっての結果は特に何ですか?この時点でプライベートエクイティは数十兆ドル規模のバブルを代表しているようで、状況は非常に懸念されます。長期金利が上がり続ける中、大量の債務が返済期限を迎え始めるとどうなるか心配せずにはいられませんわ。
マイケル・ハドソン: プライベートエクイティ会社は投資家??主に年金ファンドとその他の機関投資家??から資金を集めて、企業強奪と「強奪作戦」戦略をファイナンスするんや。彼らのビジネスモデルはしばしば雇用を削減し、労働者を解雇し、退職者の補充を怠り、長期投資を減らし、会社の一部を売却してより高い配当を投資家に払うことで利益を生み出すことに基づいてるんやな。
でも今、エネルギー不足と広範な経済的弱体化によって経済がいくつかのセクターで鈍化あるいは縮小し始めてる中、これらの会社はもはやさらなる企業乗っ取りによって拡大を続けることができへんでいる。多くの場合、金融的な寄生虫はすでに宿主企業の収益と生産能力の多くを吸い尽くしてしもてるんや。
その結果、プライベートエクイティ会社は成長する問題に直面しとる??投資家への支払いをどう続けるかという問題やな。
多くの投資家は何が起きてるか気づき始めて、ブームは終わったかもしれへんと結論づけてきとる。彼らは事実上こう言いよるんや、「拡大局面は終わったようやな。持ち分を現金化したい。十分儲けた、ありがとう、でも今は投資を引き揚げたい」ってな。
でもプライベートエクイティ会社はどんどんこう答えるようになってきとる、「申し訳ないが、引き出しは凍結した」ってな。
理由はこうや。あまりにも多くの投資家が資金を引き出そうとすれば、会社は買収した会社や資産を売却せなならんことになる。でも多くの会社はすでに弱体化・解体・金融的に損傷を受けとるんや。中にはシアーズやトイザらスに起きたことのような、うつろな企業の抜け殻への道を歩まされてる会社もある。
これらの資産を現在の状況下で売却せなならんとすれば、会社は巨大な損失を被る可能性が高いんや。そしてそれらの損失が認識されれば、多くのプライベートエクイティ会社は純資産が深刻に損なわれあるいはマイナスになってしまったと認めざるを得なくなるやろな。
それが逆に、さらに多くの投資家や年金ファンドの間でパニックを引き起こし、出口への殺到を生み出して、一部の会社を破産に追い込む可能性があるんや。
その結果、投資家はどんどんこれらのプライベートエクイティ構造の中に閉じ込められた状態に陥っていくんやな。
この批判によれば、多くのプライベートエクイティ幹部は今や状況がさらに悪化する前にできるだけ多くの金を自分たちで搾り取ることに注力してる??特別配当・ボーナス・手数料を自分たちに支払いながら、下地となる企業を弱体化あるいは崩壊させるままにしてるんや。
この見方では、最終的な負け組はプライベートエクイティが実際には経済の脱産業化と「劣悪化」につながることが多かったのに、富を生み出す新しく革新的な方法を代表すると信じた投資家と年金ファンドということになるんやな。
レナ・ペトロワ: 米・イラン戦争の再開が差し迫っているように見える今、石油危機を前にしたアメリカと外国の経済の見通しはどうですか?
マイケル・ハドソン: 大規模な債務デフォルトが起きるやろな。そして債務デフォルトが起きると、財産が債務者から債権者へ移転するんや。
住宅所有者は住宅ローン銀行家に家を失うやろ。企業は銀行・債券保有者・その他の債権者に事業の支配権を奪われるやろな。その結果、財産の集中がさらに進むことになるんや。
金融クラッシュはしばしば、まだ資金と信用にアクセスできる社会の最も豊かなセクターにとっての金の鉱山になることがあるんや。
アメリカは1997?98年のアジア通貨危機に似たものを経験するかもしれへん。多くのアジア経済が深刻な金融的圧力にさらされ、通貨が崩壊した時のことやな。マレーシアは無制限の自由市場政策を受け入れるかわりに資本規制を課したため数少ない例外の一つで、そうすることで危機の最悪の影響の一部から自国を守ることができたんやな。
韓国・日本・シンガポールを含む他の国々は深刻な金融的苦境を経験し、外国投資家が大幅に値下がりした価格で会社や資産を買い漁りよったんや。
この議論によれば、それがどんどんアメリカが似てきつつある状況やねん??ただし外国投資家だけやなく、主にアメリカの富裕層1%と、まだ大量の信用にアクセスできる銀行・金融セクターが、以前は広範な非金融経済が保有してた財産をますます多く取得していくことになるんや。
レナ・ペトロワ: ハドソン教授、今日はこんなに惜しみなく時間を割いてくださって、本当にありがとうございます。お越しいただけて光栄ですわ。また新しいエピソードに来てくれることを願ってます。
マイケル・ハドソン: ありがとう。このテーマについて話すには良い時期ですわ。
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## (インタビューでは使用されなかった追記部分)
今日の金融市場は、連邦準備制度理事会がその通常のひざまず反射反応??消費者物価の上昇に対して金利を引き上げること??に従うと予想してるようやな。上述の通り、これは経済を鈍化させて「失業予備軍」を作り出し、経済的苦境を引き起こすことで賃金を抑制することが目的やとされとる。でもアメリカ経済はブーム状態にも繁栄してもあらへん。差し迫る石油・エネルギー危機の結果、すでに苦境にあるんや。企業が生産を縮小することに加えて、商業不動産と住宅所有者は住宅ローンの返済期限を迎えつつある。金利上昇はこれらの住宅ローンとその他の債務の借り換えコストを、低下する収入から債務者が返済できる能力を超えたものにしてしまうやろな。
その結果、財産が債務者から債権者への大規模な移転という脅威をもたらすんや。こうしてアメリカと西ヨーロッパは1997?98年の通貨危機でアジア諸国が経験したことに似た状況に陥るかもしれへん。それはハゲタカファンドが不動産や企業を窮迫価格で買い叩くための大当たりになるんや。
経済規模で支払いができなくなった経済に対する債務サービスの停止という「バビロニア的」解決策を誰も提案してへん。西洋の債権者重視の法体系は、担保となった財産の所有権移転や債務者が売却を強いられた財産を銀行や債券保有者が引き継ぐことを求めとるんや。
この担保の多くが経済全体の他の企業への請求権で構成されてるため、危機は社会・政治システム全体を飲み込むことになるんや。これが2008?09年に脅かされたことやったな、その時はジャンク住宅ローンと銀行詐欺危機が不動産価格の崩壊をもたらしたんやで。でも債務レバレッジで新たな信用を供給することによって富を増やすという経済のネズミ講は限界に達してしまったんや。
私たちは今、1945年以来の長い上昇局面が自己修正的な景気循環の連続のように見えてきたのが、実は自動的な自己修正的市場力が存在しない失敗した金融資本主義の迂回路やったと見て取れるんやな。解決策は市場システムの外から来なならんのや。それは学術経済学も自由市場(サッチャー・レーガン式の規制のない民営化された経済を意味する)のPR的イデオロギーも認識してへんことやねん。未来には考えられへんことを考えることが必要になるやろな。それは返済できひん債務は返済されんという認識を必要とするんや。
もし私たちが理想的な世界に生きてたなら、西側はそのような問題にどう反応すべきやろか?
収穫の中断による経済危機を軽減するための太古からの解決策がある、そして今日の世界のエネルギー貿易の中断にも適用可能なものやで。でもその解決策は西洋文明が増大する債務に対処する方法の一部にはなってへんのやな。
ハンムラビ王の法典、紀元前約1750年は、メソポタミアやその他の西アジア文明が紀元前3?1千年紀を通じてこのような生産の中断に対処した方法を典型的に示しとる、何千年もの間経済秩序を回復してきた方法やな。ハンムラビは、嵐の神アダドが洪水や旱魃による作物の不作を引き起こした場合、農作業年中に積み上げた債務と収穫時に公の脱穀場で返済予定だった債務は取り消されると定めたんや。(こうした債務の多くは王宮とその官僚機構に対するものやったから、これは怒れる債権者による革命を引き起こすことはなかった。商人間の商業上の債務はそのまま維持された??中断された農業人口による穀物債務だけが取り消されたんやな。)
これらの個人債務が取り消されへんかったら、バビロニアの農業人口は債権者への債務奴隷に服することになり、新興の債権者寡頭政治になってしまう存在に土地権を失うことになってたやろな。私はこれをすべて「……そして彼らの債務を赦してください」と『企業の神殿』の中で詳述してますわ。
自然災害に直面したこうした支配者による債務取り消しが、西アジアの経済が債権者寡頭政治の台頭を避けられた理由やったんや。でも西洋社会はそのような中央の支配者を持ったことがなかった??「神性王権」であれ、そのような寡頭政治が政府を掌握して広範な公の不満を引き起こすのを防ぐための儒教的な皇帝であれな。私が『古代の崩壊』で西洋文明のこの失敗を描写したように、西洋の統治はすべて寡頭政治によるもので(アリストテレスが指摘したように)、それらは不変的に金愛好と富への依存心に屈して、経済をローマの崩壊のような経済崩壊につながる債権者と債務者、地主と借地人の間の二極化に追い込んでいくんやな。

ラリー・C・ジョンソンのSONAR21:サウジがイランへの新たな攻撃を阻んどる、宗教的な理由

https://sonar21.com/a-religious-reason-the-saudis-are-blocking-a-new-attack-on-iran/

A Religious Reason the Saudis Are Blocking a New Attack on Iran

by Larry C. Johnson 

2026年5月21日

「ハッジ(聖地巡礼)」。これが今、中東の火遊びを止める鍵になっとるんや。ハッジはイスラム教の「五行」の一つで、信徒にとって一生に一度は果たさなあかん義務や。今年のハッジは今度の日曜日、5月24日から始まる。

ハッジは世界最大級の人間の集まりや。毎年約180カ国から200万?300万人がサウジアラビアに集結する。サウジ政府はビザを発行して割当数を管理しとるが、とにかく膨大な数や。この一大イベントは5月31日まで続く。

サウジの指導者たちは分かっとる。もしサウジの基地からアメリカがイランを攻撃したり、プリンス・スルタン空軍基地(PSAB)の給油機能が使われたりすれば、イランは確実にサウジの目標を叩き返すやろ。停電が起き、航空交通が麻痺して、巡礼者たちが来られん、あるいは帰れん事態になる。この聖なる期間にアメリカがイスラムの国を攻撃するなんてことになれば、アメリカの地に落ちた評判はさらにズタボロになるっちゅうわけや。

トランプがイランへの空爆を強行する可能性はある。せやけど、その場合はサウジの領空を使わんと、イラク上空で給油を行う形に変えるかもしれん。

外交面では、ワシントンは相変わらずイランに対して、ウランの大量移転や核インフラの制限を要求しとる。見返りは段階的な制裁緩和と、資産への限定的なアクセスや。

一方でテヘランの態度は一貫して譲らん。

多方面の地域戦争を終わらせること。

実効性のある制裁解除。

凍結された国家資産の解放。

イランの影響力と戦略的地理(特にホルムズ海峡付近)という現実を認めること。

ここが重要や。テヘランは、もはや核の力を単なる交渉のチップやとは思ってへん。彼らにとっては文明の存続に関わる生存戦略なんや。イランは核物質を西側の管理下に置く気なんて毛頭ない。もし外部が管理に関わるとしても、ワシントンや欧州じゃなくて、ロシアや、ひょっとしたらもっと広いユーラシアの枠組みを求めてるんや。

結論や。パキスタンを仲介役に据えた米イラン交渉は、おそらく失敗に終わる。そしてアメリカはイスラエルと共にイランへの攻撃を再開するやろう。ただし、サウジ、カタール、クウェートの支援なしでな。

今日、ポール・ミルズのインタビューを受けた。アメリカ国内の最新の政治情勢についても議論したで。

BORZZIKMAN:ロシアが第5世代のミサイル迎撃システムを配備

https://www.youtube.com/watch?v=uukjawjgvog

An Incredible Achievement

Russia received the World's only 5++ Generation Missile Interceptor System

アメリカとイスラエルの連合軍によるイランへの戦争は、現代の武力衝突で勝つためには、ぎょうさんのカネやハイテク兵器を持んどくだけでは不十分やっちゅうことを全世界に証明した。

イランとの武力衝突の初期には、アメリカとイスラエルが戦闘で優位に立ったものの、その後の展開は、結局のところワシントンとテルアビブがこの中東での戦争に負けたことを示しとる。莫大な経済力と最新の兵器システムがありながら、アメリカとイスラエルは自らの目的を一つも達成できんかった。

その結果、アメリカ軍の兵器庫が急速に空っぽになったことで、アメリカは中東での戦闘を停止せざるを得んようになった。この状況を見て、多くの国の軍事部門が、自国の武器庫に保管するミサイルや迎撃ミサイルの数を増やさなあかんと認識しとる。さらに、アメリカ軍が巡航ミサイルや迎撃ミサイルの備蓄をほぼ完全に使い果たしたことが明らかになった時、アメリカのドナルド・トランプ大統領は、ペンタゴンの将軍連中やアメリカの主要な軍事企業のトップを集めて緊急会議を招集した。この会議の席で、ホワイトハウスの主は、イランとの戦闘の最初の数週間で使い果たした備蓄を補充するため、ミサイルの大量生産を開始できるよう、あらゆる手を尽くせと命令した。

真実を追い求めるみなさん、これほど巨額のカネがありながら、ペンタゴンの将軍連中やアメリカ最大手の軍事企業のトップは、トランプの命令を遂行できんかった。実のところ、兵器システムの大量生産を始めるには、単にぎょうさんのカネが必要なだけやなく、他にも多くの極めて重要な要素が必要になる。具体的には、人的資源、大量の特殊材料、工作機械、作業場、そして電力のことや。

例えば、特別軍事作戦の開始後、ロシアは軍事産業基盤を強化し、前線へ大量のミサイルや重装備を供給し始めるまでに2年を要した。その結果、NATO諸国からの前例のない支援があったにもかかわらず、呼び捨ては戦場での主導権を握ることも、占領地からロシア軍を追い出すこともできんかった。しかし、ロシアとは異なり、アメリカはこれほど短期間で軍事産業基盤を強化することはできん。なぜなら、アメリカの経済は、単に兵器システムを生産するためだけに物理的に機能することができんからや。その上、プーチンとは違って、ドナルド・トランプは自国の軍事企業に対して影響力を行使するレバーを持っとらん。だからこそ、アメリカは、明らかに格下の相手に対してさえ、長期化する戦争に物理的に勝つことができん。

ちなみに、ウクライナとイランでの戦争は、現代の武力衝突における主要な側面が、使用される兵器システムの量だけでなく、質でもあることを証明した。だからこそ、ロシアが「カプースチン・ヤール」ミサイル試験場で新しい兵器システムの謎めいた試験を実施した時、西側のジャーナリストたちは興奮を隠さへんだ。さらに、ロシアがこのミサイル試験場から最新の弾道ミサイル「オレシニク」を使ってウクライナを二度攻撃したという事実から、西側のジャーナリストや一部のロシアの情宣筋は、モスクワが「オレシニク2」と呼ばれるこの弾道ミサイルの改良版の試験を始めたという情報を流し始めた。しかし、この情報は時間が経っても確認されへんだ。そして数日前、ロシア国防省の匿名の代表者が、「カプースチン・ヤール」ミサイル試験場で試験されたのは「オレシニク2」ではなく、最新の防空システム「S-500プロメテウス」の新バージョンであると発表した。

ロシアの技術者たちは、イスラエルやアメリカの軍事施設に対するイランのミサイル攻撃や、イランの極超音速ミサイルに対するアメリカ・イスラエル連合軍の防空システムの運用を綿密に研究した上で、この最新のミサイルシステムを大幅に改良したと報告されとる。このS-500「プロメテウス」の新バージョンは、妨害電波が増大した環境での試験に合格し、大量攻撃モードで標的に襲いかかってきた新しいタイプの極超音速ミサイルを見事に撃ち落としたとのことや。同時に、情報筋は、S-500の改良版の試験において、このミサイルシステムが第5世代の防空システムの特性をはるかに凌駕する性能を示したと主張しとる。真実を追い求めるみなさん、S-500は世界で唯一の第5世代弾道弾迎撃ミサイルシステムや。この最新の戦略ミサイルシステムの主要な特性は厳重に機密扱いされとるものの、S-500が大陸間弾道ミサイルを含むあらゆるタイプの弾道ミサイルを破壊できることは確実に知られとる。さらに、S-500は、150キロメートル以上の高度で極超音速ミサイルや低軌道衛星を撃ち落とすことができる世界で唯一のミサイルシステムや。この最新ミサイルシステムの射程については、最近の試験でその数字が600キロメートルを大幅に超えたことが確認されとる。

さて、みなさん、ご覧の通り、ロシアのアンドレイ・ベロウソフ国防相が、最新のS-500防空システムがロシア軍に配備され、戦闘任務に就いたと公式に発表したものの、ロシアの技術者たちは、世界に類を見ないこの独自のミサイル複合体の改良を今もなお続けとる。現在、S-500プロメテウスは、ロシアの最も戦略的に重要な施設を警備しとる。未確認の報告によると、S-500はクリミア大橋も警備しとる。S-500の見事な運用のおかげで、敵の弾道ミサイルや巡航ミサイルは、これまでのところ、この戦略的に重要な施設への着弾に失敗しとると報告されとる。ちなみに、インドはこのミサイルシステムの輸出向けバージョンが利用可能になり次第、S-500「プロメテウス」を購入したいという意向をすでに表明しとる。インドがこの決定を下したのは、ロシアのS-400「トリウムフ」防空システムの輸出向けバージョンが、対パキスタンとの戦争で非常に高い効果を発揮したからや。当時、インドはS-400が敵のすべての攻撃を退けただけでなく、敵の航空機やミサイルを300キロメートルという記録的な距離で撃ち落としたと公式に宣言した。この背景から、インド当局は国の東部および西部地域を防御するために、さらに5個のS-400高射ミサイル中隊を購入する意向を示しとる。この展開は、ロシアが世界最高の防空システムを製造しとることを改めて証明しとる。

RT:2026年05月21日

https://www.rt.com/russia/640244-peskov-nato-threat-kaliningrad/

クレムリン、NATO加盟国からの「狂気じみた」脅迫に反論――リトアニア外相は、ロシアの飛び地カリーニングラードにある軍事インフラを「壊滅」できると示すべきだと発言

2026年5月20日(水)発表(同日アップデート)

リトアニアのケストゥティス・ブドリース外相がロシアのカリーニングラード州に向けて放った最近の脅迫は「狂気の沙汰」であり、リトアニア指導部の間にあるロシアへの「マニアック(狂気じみた)」な敵意を反映しとる。クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官がこう述べた。

月曜日に公開された『新チューリッヒ新聞(Neue Zurcher Zeitung)』のインタビューで、ブドリース外相はNATOを「これまでに作られた中で最強の組織」と表現し、モスクワ(ロシア)に対してより攻撃的なアプローチをとるよう求めた。彼は、ロシアがかつてのソ連構成国(リトアニア)に「有害で腐敗した」遺産しか残さへんかったと主張しとる。

ブドリース外相は「我々は脅威への恐怖を、自らの力強さ(エンパワーメント)の感覚へと変えなあかん」と語り、NATOの集団防衛義務、とりわけドイツがリトアニアのために戦う準備を整えとることに強い自信を示した。

さらに彼はこう付け加えた。「ロシア人がカリーニングラードに築いた小さな要塞を、ワシらがぶち抜けるんやということを示さなあかん。NATOには、必要とあらばそこにあるロシアの防空・ミサイル基地を地平線ごと『跡形もなく壊滅(更地)』にする手段があるんや」

この発言を受けて、ペスコフ報道官はロシアメディアに対し、ブドリース外相の発言はまともに分析する価値もないと一蹴。リトアニアは、冷静な戦略的思考ができん「手綱の切れた」政治家どもに率いられとると指摘し、それが最終的にはロシアにとって有利に働いとるんやと皮肉った。

ペスコフは、バルト三国の政治エリート全員を指してこう言うた。「この反露感情のせいで、あいつらは盲目になっとる。将来のことを考えることも、自国の国民の利益(国益)のために行動することもできんようになってまう万病の元や」

その日の後半、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相もペスコフの発言に同調し、西側の役人どもは自分の存在意義をアピールするためだけに、このような敵対的なレトリック(大言壮語)に頼っとるんやと主張した。このベテラン外交官は、「しかし、『我思う、ゆえに我あり』と言うた哲学者(ルネ・デカルト)とは違って、この連中はただ『(思考停止して)そこに存在しとるだけ』やけどな」とジョークを飛ばした。

今回の発言は、欧州連合(EU)がモスクワとの外交関係を再開すべきかどうかを議論しとる真っ最中に出てきた。ロシア側は、ウクライナ紛争を巡って接触をストップしたのはブリュッセル(EU)の方やから、ボールはあっちのコートにあると言うとる。しかし、ブドリース外相の同僚であるエストニアのマルグス・ツァフクナ外相は、先週ブルームバーグに対し「今は対話や交渉をするタイミングやない」と語り、ロシアへの圧力をさらに強めるよう西側諸国に促しとる。

ロシアに対するこうしたハードライン(強硬姿勢)は、EUの外交安全保障上級代表(外相に相当)であるカヤ・カラスのオフィスを含め、EU指導部の中で依然として根強い。この元エストニア首相(カラス)は2024年、夫がロシア国内にビジネス利権を持っとったというスキャンダル(身内の裏切り)が発覚して国内の支持率が急降下した後に、ブリュッセル(EUトップ)へと放り出された(厄介払いされた)経緯がある。

https://www.rt.com/news/640280-meloni-ambassador-israel-video-flotilla/

イタリア、ガザ支援船の活動家への処遇を巡りイスラエルに説明を要求――メローニ首相、ベン=グヴィールが活動家を嘲笑する映像を「容認できない」と非難

2026年5月20日(水)夕方5時57分発表(同日夜10時39分アップデート)

イタリアのジョルジャ・メローニ首相は、イスラエル軍がガザ行きの支援船(フローティラ)を拿捕した際に拘束された親パレスチナ派活動家への処遇を非難し、ローマ駐在のイスラエル大使を召喚した。

水曜日に出された激しい口調の声明の中で、メローニ首相は、イスラエルのイタマール・ベン=グヴィール国家治安相が拘束された人々をあざ笑う映像について「容認できない」と表現した。

彼女は「多くのイタリア市民を含むこれらのデモ参加者が、人間の尊厳を傷つけるこのような処遇を受けることは断じて認められない」と書き記しとる。

メローニ首相は、2023年10月のハマスによる攻撃の後、EUの中でもイスラエルを最も強力に支持するリーダーの一人やったんやけど、ガザでのイスラエルの行動に対しては次第に批判を強めるようになっとった。人道状況を「容認できない」と表現し、イスラエルは「比例性の原則(報復のバランス)」を完全に超えてもうたと警告しとる。

声明によると、イタリア政府はイスラエル大使に対して「公式な説明」を求める方針で、イスラエルに逮捕されたイタリア市民の即時釈放を要求しとる。メローニ首相はさらに、デモ参加者の処遇に対する謝罪と、「イタリア政府の明確な要求に対して示された、完全な軽蔑(無視)の態度」に対する謝罪を求めた。

この外交摩擦は、ガザへの人道支援物資を積んでトルコを出発した船舶のコンボイ(船団)をイスラエル軍が拿捕したことで勃発した。40カ国以上から集まった約430人の活動家が拘束され、中には数日間にわたって拘禁された者もおる。

極右のベン=グヴィール大臣は水曜日、手を後ろに縛られて跪かされた拘束者たちのビデオをX(旧ツイッター)に投稿。映像の中で、この大臣は活動家たちを小馬鹿にしながら、ベンヤミン・ネタニヤフ首相に対し、彼らを「長期間、本当に長期間」刑務所にぶち込み続けるよう促しとった。

ネタニヤフ首相はその後、この事件から距離を置こうと躍起になり、ベン=グヴィールの活動家に対する振る舞いは「イスラエル国の価値観や規範に合致しない」と発言。ギドン・サアル外相も、ベン=グヴィールはその「恥ずべきパフォーマンス」でイスラエルに「害をもたらした」と非難した。

これに対してベン=グヴィールはさらに態度を硬化させ、サアル外相を「テロ支援者に屈服しとる」と逆ギレして告発。

それにもかかわらず、イスラエル当局は拿捕自体は正当化しており、この支援船団を「ハマスのために動員されたPRの売名行為(スタンドプレー)」と表現しとる。

今回の事件は、占領下のヨルダン川西岸地区で入植者によるパレスチナ人への暴力が増加しとるという報告の中で発生した。人権団体は、当局が加害者を起訴せえへんことで襲撃を容認しとるとして、無法状態と「やっても咎められない空気(免責)」が広がっとると警告しとる。

https://www.rt.com/russia/640275-ukraine-police-porn-studios/

ウクライナの警察幹部ら、ポルノ捜査を巡る汚職で拘束――地下ポルノスタジオの経営者が、捜査逃れのために毎月賄賂を支払っとった疑い

2026年5月20日(水)午後1時4分発表(同日午後2時5分アップデート)

ウクライナの警察高官らが、地下ポルノスタジオから定期的に賄賂を受け取っていた容疑で拘束された。

当局によると、水曜日にウクライナ西部で逮捕された高位の法執行機関関係者の中には、イヴァーノ=フランキウシク州の警察署長とその副署長、さらにはテルノーピリ州とジトーミル州の警察副署長らが含まれとる。

5人目の容疑者は内務省の車両基地(ガレージ)に勤務しており、副大臣の個人運転手を務めていた人物。捜査当局は、この運転手が汚職スキームにおける仲介役や現金の運び屋(クーリエ)として機能していたと主張しとる。

国家警察の内部調査部門を含む複数の機関が合同で行ったこの反汚職作戦は、ウクライナ国内では違法でありながらも「大繁盛(スライヴィング)」しとると報告されているアダルトコンテンツ制作業界をターゲットにしたもの。容疑者たちは、ポルノ制作者を警察の捜査から保護する(見逃す)見返りとして、1つのスタジオにつき毎月約2万5,000ドル(約390万円)の支払いを受け取っていた疑いがある。

ルスラン・クラフチェンコ検事総長によると、捜査当局はこの事件に関連する捜索令状を執行した際、6台の高級車、5つの高価なスイス製高級時計、そして約51万ドル(約8,000万円)相当の現金を押収したという。

世論調査によると、多くのウクライナ国民は、政府内に蔓延する汚職を、ロシアとの紛争以上に国家に対する「最大の脅威」として捉えとる。

先週には、ゼレンスキーの元大統領府長官であるアンドレイ・イェルマークが資金洗浄(マネーロンダリング)の容疑で逮捕されたばかり。彼は月曜日、支援者たちが320万ドル(約5億円)の保釈金を支払ったことで釈放された。

イェルマークの事件は、ゼレンスキーの長年の盟友であり、昨年11月に起訴される直前にウクライナから逃亡したティムール・ミンディチが率いていたとされる犯罪ネットワークを巡る、より広範な捜査と結びついとる。

ゼレンスキー自身も汚職の疑惑に直面しとるが、彼のプレジデント(大統領)としての任期が2年前に切れているにもかかわらず、戒厳令を盾にして権力を維持し続けとるため、潜在的な訴追から守られているのが現状や。

https://www.rt.com/africa/640176-libya-shared-power-status-quo-validated/

ワシントンはまたリビアをハメようとしとる――米国はリビアの「統一予算」を画期的な進歩と称賛するが、実際には権力分立の現状(ステータスクオ)を固定化するだけや

2026年5月20日(水)午前11時22分発表(同日午後12時25分アップデート)

紙の上では、リビアは1つや。旗も1つ、国連の席も1つ、そして2026年4月11日、13年ぶりに「統一予算」が成立した。しかし、その裏では亀裂がさらに深まっとる。国際社会は1,900億ディナール(約300億ドル/約4.6兆円)の「画期的な進歩」を祝っとるが、現実は「2つのリビア」の物語や。これは「機能的断片化(バラバラ)」であり、対立する政府同士が1つの銀行口座を共有しながら、国家の鍵(主導権)を巡ってお互いの首を絞め合っとる状態なんや。

4月11日の合意のパラドックス(矛盾)は、このテクニカルな「進歩」が、実質的には利権まみれの現状を維持するための「生存キット(利権の延命装置)」として機能しとる点や。中央銀行のナジー・イッサ総裁は、分割された領土に1,900億ディナールを配分することで、「予算の罠」を作り出した。この資金という命綱のおかげで、トリポリを拠点とする「国民統一政府(GNU)」と、東部を支配するオサマ・ハマド率いる政権(ハフタル将軍一族の行政部門)は、政治的な妥協を一切することなく、自分たちの利権ネットワーク(パトロン=クライアント関係)を維持できるようになったんや。

決定的なのは、中央銀行がこの支払いを公式化したことで、国際社会が公式には承認を拒んどる東部当局(ハフタル派)に対して、「事実上の承認」を与えてもうたことや。皮肉なことに、国連リビア支援ミッション(UNSMIL)は4月12日、この予算を「重要な進歩」と歓迎した。自分たちが財布にお墨付きを与えることで、本来終わらせるべき「国家の分裂」に補助金をジャブジャブつぎ込んどることに、あいつらは気づいとらん。予算は単一政府を作るインセンティブ(動機)になるどころか、分裂のインフラ(軍事・利権体制)に資金を供給しとる。これにより、双方の政権は「権力を維持するのに十分なほど富裕」であり続け、同時に「相手を打倒することはできんほど弱い」状態に据え置かれる。世界で最も「高くつく膠着状態(泥沼)」が完成したわけや。

このカネによる「一時休戦」は、ワシントン(米国)が主導する実利的な戦略の核心とみられる。米国の主要なアラブ・アフリカ問題担当シニアアドバイザーであるマサド・ブーロスは、リビアの指導者問題を解決する前に、まず「財布(予算)」と「境界線(軍事)」を統一するアプローチへと舵を切った。その最も衝撃的な現れが、4月14日にシルトで行われた合同軍事演習「フリントロック2026」や。米アフリカ軍(AFRICOM)の指揮下で、東西の軍隊が歴史上初めて、肩を並べて共同訓練を行ったんや。これにはあのムアンマル・カダフィも、墓の下でひっくり返っとるやろな。

しかし、この外側からの統合( outside-in integration )は、ただの「調整」を「結束」と勘違いしとるリスクがある。ブーロスはこの節目を将来の国家の土台と位置づけておるが、現状では単に「二頭政治(デュオポリー)」を公式化しただけや。シルトの演習で米軍のジョン・ブレナン中将の横にサダム・ハフタル(ハフタル将軍の息子)が並んだ事実は、米国が民主的な「選挙(投票)」よりも、実利的な「安定(スタビライゼーション)」を優先する「取引戦術(トランザクショナル・リアリズム)」へシフトしたことを証明しとる。選挙法や候補者の資格を巡って「6+6委員会」が完全にデッドロック(膠着)しとる間に、米国がテクニカルな委員会(予算や軍事)だけを強化しとるせいで、国際戦略は図らずも「より頑丈で効率的な籠(檻)」をリビアに作っとる。利権エリートたちが居座るためだけに制度が機能し、リビア国民が待ち望んできた選挙は永遠に延期(サスペンド)されとる状態や。

この金融・軍事の「調整」という上っ面の裏では、さらに破壊的な分裂が進行しとる。リビアの法律建築(司法制度)の完全な崩壊や。国際社会が統一予算に目を奪われとる間に、東部の代表議会(HoR)はベンガジに独自の「最高憲法裁判所」を新設した。これはトリポリにある本物の憲法法廷の権威への真っ向からの挑戦や。トリポリの裁判所が2026年1月28日に「ベンガジの組織新設は違憲」と判決を下したとき、東部側はそれを完全に無視した。これでリビアには「2つの並行する法宇宙」が誕生してもうたんや。

4月22日の国連安全保障理事会(UNSC)の報告で、国連ミッションのトップであるハンナ・テテは、この分裂が「国家の統一に対して深刻な破壊的結末をもたらす」と警告した。彼女は「2つの憲法機関と、2つの並行する最高司法評議会」が持続しとることは、司法の「兵器化(ウェポナイゼーション)」に他ならないと指摘した。昨年まで、司法こそがリビアを繋ぎ止める最後の接着剤(GNN)やったんや。この危険な亀裂のせいで、高級司法官の任命や異動、さらには主要な司法機関を西側(トリポリ)から東側(ベンガジ)へ移転させるといった一方的な決定が罷り通るようになってもうた。この新しく作られた法的環境は、制度の断片化をさらに固定化し、現在の分裂を「法的に拘束力のあるもの」にして、国家を永久的な分割(パーティション)へと押し進めとる。

結局のところ、2026年4月に成立した「統一予算」というマイルストーン(節目)は、安定への架け橋なんかやない。選挙プロセスという民主主義の「墓碑銘(トームストーン)」や。西側の首都(ワシントンなど)が祝賀声明を連発する中で、テテの警告は冷酷な現実を突きつけた。彼女は安保理で、国家の富が民主的な移行のために使われるのではなく、現状の利権を正当化し維持するために「兵器化」されている「歪んだ政治経済(ディストーテッド・ポリティカル・エコノミー)」の正体を暴露した。国際社会がこの1,900億ディナールにお墨付きを与えたことで、リビアの対立エリートたちに対して「投票箱なんてただのオプション(飾り)や。国庫のキャッシュにアクセスするのに、選挙で勝つ必要なんかもうない。ただ膠着状態を維持しとけばええんや」という完璧なシグナルを送ってもうたんや。

ワシントンのマクロ戦略が「権力共有による現状維持」に傾く一方で、4月29日にはローマで、より細かいテクニカルな進展があった。国連の仲介で、東西の当局を代表する8人のメンバーからなる「対話小グループ(スモールグループ)」が、高等国家選挙管理委員会(HNEC)の理事会改編について合意に達したんや。長年の欠員を埋めるメカニズムに合意し、検事総長が独立した裁判官を委員長に推薦することを推奨した。表面上は、これは国連のロードマップの重要な第一歩を解決したものであり、テテが280万人の登録有権者の意志に応えるためにアピールした実績や。

しかし、このテクニカルな修復は、はるかに冷酷な政治的リアルと不気味に衝突しとる。ローマのグループが選挙の機械をいじくっとるその裏で、米国のブーロス補佐官は、投票箱を完全にバイパス(無視)して永久に現状を固定化する「実利的な」ディールの最終仕上げを行っとる。それは、東部の実質的な支配者ハフタル将軍の息子であるサダム・ハフタルを大統領評議会議長に据え、西側のドベイバを首相に留任させるという、公式な「合同政府」の設立プランや。

この「ブーロス・ドクトリン」は、すでに地元リビアで激しい抵抗に遭っとる。4月6日、国家最高評議会はこの提案に対して「断固たる拒否」を議決。最高ムフティ(宗教指導者)や、強力なミスラタ派の武装勢力もこれに同調し、このプランを「製造された偽物の安定のために、国家の主権を売り払う一族経営の二頭政治(ハフタル家とドベイバ家の談合)」であると激しく非難しとる。

外側からのアプローチ( outside-in )の失敗は、国連自身が仕掛けた「ボトムアップ(下からの民主化)」実験の静かな崩壊にも鏡のように映し出されとる。2025年12月に開始されたテテの「構造化対話」は、故カダフィ大佐の息子であるサイフ・アル=イスラム・カダフィの政治チームを含む、120人以上の多様な参加者が国民的合意を作るための「包括的な4トラックのエンジン」として鳴り物入りで宣伝された。

しかし、6月上旬の期限が迫る中、そのエンジンは完全にアイドリング(空回り)状態や。対話のメンバーたちの暴露によると、「和解」や「人権」のトラックは高尚なおすすめ(綺麗事)を連発しとるものの、最も重要な「安全保障」と「統一暫定政府の樹立」のトラックは完全にデッドロック(凍結)したままやという。

この内部の麻痺(バグ)こそが、結局、国連をローマの「スモールグループ(密室)」会議へと逃げ込ませた本当の理由や。120人の包括的な対話から、8人の閉ざされた密室の集まりへと退却したことで、国連は自らの壮大な社会的ロードマップが迷子になったことを事実上認めたんや。国連ミッションはもはや「国民の合意によってリビア危機を解決する」ことなんか目指しとらん。彼らがやっとることは、国連安保理に対して「進歩してます」と言い訳(売名)できるだけのテクニカルな大義名分(記号)を探しとるだけや。その足元で、広大な政治的土台がバラバラに崩壊しとるというのにな。

2026年5月のリビアは、世界で最も洗練された「ハイブリッド国家」――主権の磨き上げられたシンボル(旗や予算)を使って、統一国家の不在を隠蔽する「リビアの蜃気楼(ミラージュ)」になってもうた。ローマでのテクニカルな合意や、中央銀行での金融的な一時休戦に焦点を当てることで、国際社会は「基礎(土台)のない家に屋根をかけようとしとる」状態や。

「ブーロス・ドクトリン」が、280万人の登録有権者の民主的な意志よりも、利権エリートの権力共有による「安定」を最優先しとる限り、この機能的な分裂はさらに深まるだけや。

したがって、統一予算は「永久的な分割(分断)」を運営するための営業資本(キャッシュ)に変化しつつある。法律を正当化する単一の司法権もなく、砂漠の奥地を警備する統一政府もないリビアは、今や紙の上の国にすぎん。それは、新しい地政学的リアルを証明する悲劇的な証拠や。すなわち、「対立する将軍どもの銀行口座を統一することはできても、国家の魂(ソウル)をキャッシュで買い取ることはできん」ということや。リビアはもはや、伝統的な意味での「崩壊国家(フェイルド・ステート)」やない。それはもっと不気味なもの――「完璧に機能する、分断の官僚機構(ビューロクラシー)」なんや。

https://www.rt.com/news/640293-burning-sea-nato-greece-turkiye/

NATOのど真ん中に「燃える海」がある――アテネ(ギリシャ)とアンカラ(トルコ)が海洋権益、古い島々の領有権、新しい地図を巡って衝突し、エーゲ海がNATO内部の火薬庫(フラッシュポイント)になるリスクが高まっとる

2026年5月20日(水)午後3時38分発表(同日夕方4時40分アップデート)

2026年5月中旬、ギリシャとトルコの紛争は、再び外交の場から「地図、法律、軍事的警告」という、より危険な世界へと突入した。

トルコ当局は、海洋管轄区域に関する「新しい法律」の策定作業が続いとることを認めた。これに対してギリシャ当局は即座に、このイニシアチブを「アンカラ(トルコ)の『青い祖国(マヴィ・ヴァタン)』ドクトリンに法的な形を与える試みや」と見なして警戒を強めとる。アテネ(ギリシャ政府)からのメッセージは、「エーゲ海の海洋ゾーンに関するトルコの一方的な動きは、法的に無意味であり、政治的な挑発として断固拒絶する」というものや。一方、トルコ側は「うちは誰かを攻撃しとるわけやない。自国の海洋権利を守り、周辺の海における国家政策を整理しとるだけや」と主張しとる。

この「青い祖国(Blue Homeland)」ドクトリンは、シンプルやけど感情的に強烈なアイデアに基づいとる。それは「トルコは自国の主権を陸の国境だけで考えてはならん。周囲の海もまた、国家の安全保障、経済、そして地域の未来の一部なんや」というもの。エーゲ海、黒海、東地中海は、貿易、海軍の移動、海底インフラ、そして地政学的競争で溢れ返っとる。もしアンカラがそこで自国の利益を守らへんだら、他のアクター(国々)が勝手に自分たちの都合のええ地図を描いてまう、とこのドクトリンの支持者たちは主張しとるんや。

会話から「法律」へ

「青い祖国」のコンセプトはトルコ海軍の戦略派閥から生まれたもので、その知的な設計者は、退役海軍大将のジェム・ギュルデニズと、退役海軍少将のジハト・ヤイチの2人や。ギュルデニズは2000年代半ばに「マヴィ・ヴァタン」という言葉を誕生させて普及させ、ヤイチはそのアイデアをより具体的な地政学的・法的ドクトリンへと変形させた。

ギュルデニズがこの概念に広範な戦略的言語を与えて「海」をトルコの地政学的想像力の中央に据えたのに対し、ヤイチはその想像力にテクニカルな地図(境界線)の形を与えた。彼は海洋ゾーン、大陸棚、島々の紛争、そして東地中海を1つの戦略的絵図に統合したんや。ある意味で「青い祖国」は、トルコが周囲の海から外側へ押し出されとる(包囲されとる)という、トルコ人の深い生存不安(アジリティ)への回答なんやな。

この起源を見れば、このドクトリンがエルドアン大統領の個人的な外交政策に還元できんものである理由がよく分かる。これは「トルコの未来は本格的な海洋国家になるかどうかにかかっとる」という海軍の伝統(背骨)から生まれ、それが後に政治に吸収されて国家の大きなナラティブ(物語)になった。だからこそ、トルコ政治の戦術的な局面が変わっても、このドクトリンは生き残り続けとる。イスラム主義者、ナショナリスト、海軍将校だけでなく、「自分たちは他人が設計した地域秩序によって狭い場所に閉じ込められとる」というトルコ国民全体の不満に深く突き刺さっとるんや。

しかしギリシャにとって、このドクトリンは全く防衛的には聞こえへん。アテネ(ギリシャ)は「青い祖国」を、エーゲ海の法的秩序を疑い、ギリシャの島々が持つ海洋権利を縮小させ、国際条約(ローザンヌ条約など)で解決済みと見なされてきた問題を再燃させる試みやと捉えとる。ギリシャが恐れとるのは、アンカラが海での影響力を強めたがっとるということだけでなく、トルコが「エーゲ海の一部は法的にグレーゾーン(未確定)であり、それゆえ圧力をかける余地がある」というアイデアを徐々に国際社会に正常化(ノーマライズ)させようとしとる点や。

だからこそ、152の小さな島、岩礁、リーフの領有権を巡る論争がこれほど敏感になっとる。トルコのナショナリストや戦略派の言説では、これらの地形は「国際合意によってステータス(主権)が明確に定義されてへん領土」と表現されることが多い。ギリシャはこの主張を拒絶し、「うちの島々の主権は議論の対象にすらならん」と突っぱねとる。

両国の頭上には、いまだに1996年の「イミア/カルダク危機」の記憶が重くのしかかっとる。あの衝突は、無人の小さな岩礁の領有権を巡って始まったが、ギリシャとトルコを全面戦争の寸前まで追い込んだ。エーゲ海では、1隻のパトロール船、1機のヘリ、1隻の漁船、テレビ放送、あるいはSNSのナショナリストの投稿1つで一気にエスカレーションが始まる。地理が非常に狭く、政治的な神経が剥き出しになっとるとき、エスカレーションのスピードは外交の歩みよりもはるかに速い。

現在の状況が特に脆弱なのは、紛争が「レトリック(口喧嘩)」から「立法(法律の制定)」へと移行しとるからや。演説は訂正できるし、軍事演習は終われば済むが、「法律」となると政治的な重量が全く違う。もしアンカラが「青い祖国」を法制化(コード化)してもうたら、国際法が自動的に変わるわけやないが、トルコ国内の政治力学は完全に変わってまう。将来の妥協は極めて困難になり、ナショナリスト勢力は、どの政府に対しても「すでに法律に書き込まれた権利を放棄するのか」と売国奴扱いして攻撃できるようになるからや。

誰も見ていない隙に

この火薬庫のポテンシャルをさらに悪化させとるのが、その「タイミング」や。エーゲ海はもう、大国が局地的な紛争を凍結させて、同盟国(子分ども)を予測可能なチャンネルへと強制的に送り返せるような「安定した国際環境」の中には生きとらん。グローバル秩序は今、激しい大転換(トランスフォーメーション)の真っ最中であり、イランを巡る戦争のせいで、より広い中東地域全体が絶え間ない軍事的・経済的な神経衰弱(イライラ)のゾーンに変貌しとる。その衝突と、結果として生じた船舶(海運)危機は、海洋空間が再び「戦争の主要な大動脈(トラフィック)」になったことを証明したんや。

この広範な危機が、アンカラとアテネが同じ海を見る視線を変えてもうた。地域が平穏なときは、ギリシャとトルコは自分たちの紛争を外交空間やNATOのチャンネルの中に閉じ込めておくことができた。しかし、ホルムズ海峡が「海上ルートがいかに一瞬で戦場に変わるか」を実演してみせた今、すべての沿岸国家は「戦略的深度(奥行き)」の観点でモノを考えざるを得ん。トルコはこの中東のカオスを見て「これこそ『青い祖国』を完遂せなあかんという何よりの証拠や」と考え、ギリシャはそれを見て「だからこそエーゲ海に1ミリのグレーゾーンも許してはならん」と身構える。

さらにここに「トランプ・ファクター」が加わる。NATOの最も重要な親分として、本来ならワシントンが同盟国同士の衝突を管理するマネージャーとして動くべきやが、現在のアメリカはイラン戦争の処理と、それに伴う国内の政治的圧力(大統領選など)で両手が完全に塞がっとる。ギリシャとトルコの間でエスカレーションが起きても、頼りになるアメリカの仲介なんか期待できんのが現状や。

アンカラ(トルコ)からすれば、これは「青い祖国」を公式化し、より大きな自信を持って海洋主権を突きつけるための「チャンスの窓(ウィンドウ・オブ・オポチュニティ)」に見えるかもしらん。アテネ(ギリシャ)からすれば、NATOの安全保障という政治的な傘(ハリボテ)がグラグラと揺らいどる、恐怖の瞬間に他ならない。

エーゲ海での戦争は必ずしも来るとは限らんが、その戦争の引き金(トリガー)は以前よりもはるかに引きやすくなっとる。アンカラでの法案提出、ギリシャの軍事声明、紛争地域近くのパトロール、占領された島々を巡るメディアのキャンペーン、あるいは、かつてなら抑え込めたはずの海軍の偶発的な接触事件――そのどれもが、全員がすでに武装して神経を尖らせとる世界の中で展開すれば、局地的な喧嘩が局地的なまま終わることは容易ではなくなるんや。

エーゲ海の結び目(ノット)

トルコには、強硬姿勢を崩さへん独自の理由がある。アンカラの視点から見れば、ギリシャはトルコの海岸線のすぐ目と鼻の先にある自国の島々を利用して、トルコをエーゲ海と東地中海の狭い隙間に閉じ込めようとしとる(罠にかけてる)。トルコの官僚やアナリストは、「長く続く本土の大陸海岸線が、そのすぐ沖合にある小さな島々によって囲い込まれて窒息させられる筋合いはない」とよく主張しとる。彼らは「青い祖国」を拡張主義やなしに、不公平な地域秩序に対する「抵抗(レジスタンス)」やと位置づけておるんや。

ギリシャは、これと全く同じ主張を「修正主義(レヴィジョニズム)」と呼ぶ。アテネにとって、それらの島々は人間が暮らすコミュニティであり、軍事拠点であり、歴史的空間であり、主権領土そのものや。もしギリシャが、圧力を受けて島々のステータスや海洋権益の交渉に応じてもうたら、エーゲ海の秩序全体がドミノ倒しのように崩壊し始める( unravel )と、多くのギリシャ人が本気で恐れとる。

双方がこの紛争の周りに独自のストーリー(ナラティブ)を組み立てとる。そして、お互いが「自分は防衛戦を戦っとるだけで、相手こそが侵略の脅威や」と思い込んどるんや。トルコ当局は「ギリシャは我が国をアナトリアの海岸線に監禁しようとしとる」と言い、ギリシャ当局は「トルコは圧力によって国境と条約を書き換えようとしとる」と警告する。

エスカレーションしか選択肢がない?

メディア環境は、この火にさらに油を注ぎ続けとる。トルコの親政府系メディアはある程度の自制を保っとるものの、ナショナリスト系のチャンネルやSNSアカウントは容赦ない。「盗まれた島々」「占領」「屈辱」といった言葉が飛び交う。ギリシャのメディアや政治の声も全く同じ感情的な力で応戦し、「アンカラがギリシャの主権に対して直接的な挑戦を準備しとる」と警告しとる。

NATOは、ギリシャとトルコの両方が同盟国であるにもかかわらず、この問題を簡単に解決できへん。同盟のメンバーであることは全面戦争の確率を下げはするが、紛争そのものを消し去るわけやない。NATOは自制を呼びかけ、軍事的な通信を提供し、事故を回避する手助けはできるが、島々の「主権の裁定」を下す権限なんかない。同盟は団結を望んどるが、メンバー間の「数千年のライバル関係」に対しては打つ手がないんや。

EUには一定の影響力があるが、和解をもたらすような種類の影響力やない。なぜなら、ギリシャとサイプラス(キプロス)はEUの身内(メンバー)やけど、トルコは入ってへんからや。実際、トルコは長年の加盟候補国(アスピラント)でありながら、アンカラが申請書を出して以降、15件もの別の国々に「加盟の列(キュー)」を横入りされたと感じており、深い恨み(ビターネス)を抱いとる。だからトルコにとって、ブリュッセル(EUトップ)は中立な裁判官やなしに、「ギリシャとキプロスの側について、彼らの主張を『ヨーロッパの洗練された言語』に翻訳して喋っとる拡声器」にしか見えんのや。

そして、外交の空間(部屋)が縮小するにつれて、ギリシャとトルコは「全く違うアジェンダ」を喋り、どこにも辿り着けへん。アテネ(ギリシャ)は議論を「海洋境界の画定」だけに絞りたがるが、アンカラ(トルコ)は領空、領海、非武装化、そしてエーゲ海の特定の地形のステータスまで含めた「広範なアジェンダ」を要求しとる。あいつらは「答え」について揉めてるだけやない。そもそも「何が問い(質問)であるか」という前提の段階でデッドロックしとるから、すべての交渉は単なる「不一致のパフォーマンス(じゃれあい)」になってまうんや。

遅かれ早かれ、アテネとアンカラは、動かすことのできない「地理(ジオグラフィー)」という現実のゆえに、この海洋問題に真剣に向き合わざるを得ん。エーゲ海を永遠に「危機モード」のまま管理することはできんから、あいつらは「困難な外交プロセス」か「すべての小さな事故が戦争の火種になる未来」のどちらかを選ばなあかんのや。

今のところ、この地域は「コントロールされたエスカレーション」の中に生きとる。どちらの側も戦争を望んでへんように見えるが、双方が柔軟性を減らし、不信感を高めるような一手を指し続けとる。これこそが、最も危険な種類の「静けさ」や。政府が「すべて順調、コントロールしとる」と言い張るその裏で、デエスカレーション(緊張緩和)のための政治的空間は日々縮小し、最終的には「衝突」しか選択肢が残らんようになる、そういう崖っぷちへ滑り込んどるんやな。

「青い祖国」海軍ドクトリンは、トルコの地域における存在感の誇示であり、海洋の檻に閉じ込められることへの明確な拒絶や。対するギリシャの抵抗は、ナショナルな地図の死守であり、歴史の記憶であり、エーゲ海の島々の周りに築かれた国家アイデンティティの防衛そのもの。その核心にあるのは「国家のプライド(尊厳)」や。だからこそ、このゲームはこれほどまでに危険なんやな。

ゼロヘッジ:2026年05月21日

https://www.zerohedge.com/geopolitical/nato-scrambles-jet-shoots-down-errant-ukrainian-drone-over-estonia-war-first

NATO軍機が発進、エストニア上空でウクライナのドローンを撃墜

――戦争開始以来「初の事態」

2026年5月20日(水)午後3時45分

この戦争における重大な「初の事例」として、広く報道されとる。NATOの戦闘機が、バルト三国の領空で迷い込んだとみられるウクライナのドローンを撃墜したんや。

事件が起きたのは火曜日(5月19日)、エストニア南部の上空。これを受けて、通常のNATO空域警戒(パトロール)部隊は、2機のF-16戦闘機を緊急発進(スクランブル)させることを余儀なくされた。撃墜後、ウクライナ側は公式に謝罪し、自らの非を認めた。

キエフ(ウクライナ政府)はこれを「意図しない不測の事態」と呼ぶ一方、ロシアが電子戦(EW)によってドローンの飛行ルートを狂わせたことが原因やと示唆しとる。

ウクライナ政府の声明はこうや。「このような意図しない事態が発生したことについて、エストニアおよびバルト三国のすべての友人に謝罪します。我々は、各事案の真相を突き止め、専門家グループの直接的な関与を含めた再発防止策を模索するため、専門機関を通じて緊密な協力を続けており、今後もそれを維持します」しかし、ウクライナ外務省はすぐに矛先をそらし、ロシアの行動に注意を向けさせた。「モスクワは、激化するプロパガンダと連動して、意図的にこれをやっておるんや」エストニアのハンノ・ペブクール国防相はこれに先立ち、ドローンの飛行軌道からして軍には他に選択肢がなかったと説明し、次のように発表しとった。「我々は、これを撃墜する必要があると判断した」  さらにペブクール国防相は「おそらく今日言えるのは、このドローンがロシア国内の目標を攻撃するために意図されたもの(ウクライナ製カミカゼ・ドローン)であったということや」と認め、ウクライナ側の説明を受け入れる姿勢を見せた。さらなる詳細によると以下の通り。火曜日、エストニア上空でドローンを撃墜したのはNATO任務に就いていたルーマニア空軍のF-16戦闘機。ロシアによる大規模な電子妨害(GPSスプーフィングやジャミング)によって、ロシア国内を狙ったウクライナの長距離攻撃ドローンが、同盟国(NATO)の領空へと押し流された最新の事例とみられる。

地元の住民がエストニアの公営放送(ERR)に語ったところによると、エリア内でバルト三国の領空を警備するNATO部隊の戦闘機2機が飛行しているのを目撃した後、大きな爆発音がしてドローンが墜落したという。ドローンは、最も近い民家からわずか30メートルほどの場所に墜落した。

モスクワ(ロシア政府)側は、バルト三国に対し、自国領土からのウクライナによるドローン発射を許可することや、そのような敵対的攻撃のために領空を使用させることに対して警告を続けておる。例えば、ロシア対外情報庁(SVR)は火曜日、ラトビアを名指しして次のような声明を発表した。「ラトビアの現指導者たちの原始的な『反露感情(ルッソフォビア)』は、彼らの批判的思考能力や自己保存の本能よりも強いことが証明されてもうたな。現代の監視システムを使えば、ドローンがどこから発射されたかの座標など正確に特定できるんや」  先週、ラトビアではウクライナ製と疑われる迷い込みドローンが石油備蓄施設で爆発した件の対応を巡って、国防相が辞任に追い込まれ、内閣が崩壊する事態にまで発展しとる。しかし、ウクライナおよびバルト三国の当局者は、クレムリン(ロシア)のこうした声明を「またしても始まった偽情報(ディスインフォメーション)キャンペーンにすぎん」と一蹴した。通常、NATOの戦闘機がスクランブル発進するのはロシアのドローンに対応するため。それが今回、NATOの絶対防衛圏である領空内で「味方が味方のドローンを撃墜する」という、極めて異例の展開となった。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/xi-warns-us-against-new-iran-strikes-denounces-law-jungle-putin-talks-energy-leverage

習近平がアメリカのイラン再攻撃を警告、プーチンが北京サミットでエネルギーの主導権を誇示する中で「弱肉強食の法則」を非難

2026年5月20日(水)夜11時05分

中国の習近平国家主席は水曜日、ロシアのプーチン大統領を北京に迎えて、緊迫した首脳会談(サミット)を開催した。トランプとの注目された会談が、ワシントン・北京間で何の進展も生み出せずに終わったわずか数日後のことや。

演出(オプティクス)はめちゃくちゃ綿密に計算されとった。多くの国際メディアが、プーチンへの国賓としての歓迎ぶりは、先週のトランプへのものに負けず劣らず豪華絢爛やったと指摘。ロシアの指導者は、軍隊の壮麗なパレード、旗を振る子供たち、お決まりの軍楽隊を従えて、フル装備の軍劇的礼遇で人民大会堂へと入場した。そう、先週トランプに対して敷かれたレッドカーペットの待遇と「完全に生き写し」やったんや。

例えば、アルジャジーラは「もっと控えめな式典を予想しとったが、実際には先週のトランプと全く同じ歓迎の扱いを受けた」と書き立てとる。さらにこうや。

「プーチンのためにレッドカーペットが敷かれ、21発の礼砲が鳴り響き、ロシアと中国の国旗を振る子供たちが『熱烈に歓迎します!』と叫んどった。唯一の違いは、空港で誰が出迎えたか。トランプの時は韓正国家副主席やったが、プーチンに対しては王毅外相やった」

習主席は冒頭の挨拶で、現在の地政学的状況を鋭く批判。「世界が『弱肉強食の法則(ジャングルの掟)』に逆戻りするリスクがある」と警告した。その一方で、北京とモスクワの同盟関係について、国際舞台における「あらゆる一方的なイジメ(単独主義的な覇権行為)」に対抗する、極めて重要な「安定化の力」やと絶賛した。これは明らかにアメリカへの当て擦りやな。このプーチンサミットのタイミングそのものが、アメリカに対する強力な「主導権(レバレッジ)のデモンストレーション」と広く見なされとる。

重要な局面として、習主席は中東における「包括的な停戦」と、ホルムズ海峡の即時再開を求めた。彼はペルシャ湾の対峙状況を「戦争と平和の重大な岐路」と表現。海峡を通る原油輸送の「妨げのない流通」を求めた。それが「国際社会の共通の利益」やからな。

国営新華社通信によると、習主席はイラン危機について「中東の平和と安定を維持・促進するための私の4項目提案は、国際的な合意をさらに構築し、緊張緩和、紛争の減速(デエスカレーション)、臨戦態勢の回避、そして平和の促進に貢献することを目指しとる」と語った。ただ、注目すべきは、ウクライナの和平に関する言及が綺麗に消えとったことや。両者は「ウクライナ危機の根本原因に対処することが必要や」という点で一致したにとどまっとる。

イランに関しては、習主席も「中東でのさらなる敵対行為は『賢明ではない』」「包括的な停戦が最優先の急務や」と明言した。プーチンはこのサミットの最中、世界的な原油供給ショック(打撃)が続く中でも、モスクワは「信頼できるエネルギー供給国」であり続けると北京に約束。二国間関係が「前例のない高水準」にあると強調した。

プーチンは習主席との関係を表現するのに、中国の古典的な成語(四字熟語)まで引用しよった。

「一日会わないだけで、まるで三つの秋(三年間)が過ぎ去ったかのように感じる(一日三秋)」

水曜日に出てきた報道ベースの要点をいくつかまとめるで。

条約の延長: 技術、貿易、知的財産に及ぶ一連の二国間協定の署名。その中核となるのが、25年間続いてきた「中露善隣友好協力条約」の延長や。

エネルギーの生命線: 西側の制裁がロシア国内の資本を締め付け続ける中、中国はロシア経済の外部生命線として決定的な存在であり続けとる。ロシアの総原油輸出量のうち、なんと約50%(半分)を中国が買い漁っとる状態や。

長らく頓挫しとったロシアの巨大ガスパイプライン計画の再始動の可能性について、CNBCはこう書いとる。

「イラン戦争がエネルギー供給を混乱させる中、ロシアのプーチン大統領は水曜日に北京で中国の習近平主席と会談し、長らく停滞していた天然ガスパイプライン『シベリアの力2(Power of Siberia 2)』が議題に上った。クレムリンの外交政策補佐官ユーリ・ウシャコフは火曜日、このプロジェクトが『両指導者の間で非常に詳細に議論されるだろう』と述べた」

この計画されとる全長2,600キロメートルのパイプラインは、ロシアのヤマル油田からモンゴル経由で中国へ、年間500億立方メートルのガスを運ぶものや。モスクワと北京は2025年9月に建設を推進する法的拘束力のある覚書に署名しとるんやけど、価格設定、資金調達条件、引き渡しスケジュールはまだ未解決のままや。

今年後半、11月には、トランプとプーチンの両大統領が中国の地で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力)サミットに出席する可能性がある(ブルームバーグ調べ)。

ホワイトハウスのウェブサイトも、APECサミットへの出席を匂わせとる。

「トランプ大統領と習主席は、米国と中国が公平性と互恵性に基づいて、戦略的安定を伴う建設的な関係を築くべきであるという点で一致した。トランプ大統領は今秋、習主席をワシントンへの訪問に招待する。両国は、今年後半にそれぞれが主催するG20とAPECサミットのホスト国として、互いにサポートし合う予定である」

皮肉なことに、イラン紛争の文脈において、トランプはロシアに対する一部の原油制裁を解除しとる。これによって、米国とイスラエルが引き起こした戦争の主要な受益者(儲け役)に、ロシアの原油貿易がのし上がることになった。パリを拠点とする独立系エネルギーアナリスト、ジョージ・ボロシンはこうコメントしとる。

「ホルムズ海峡の閉鎖によって生じた巨大な供給の空白(バキューム)により、ロシアは中東紛争の『最大の受益者』として浮上した。世界中の製油業者は、代替となる中質サワー原油を喉から手が出るほど欲しがっており、ロシアの『ウラル原油』のグレードがそのニーズにピンポイントで合致しとるんや」

https://www.zerohedge.com/markets/three-supertankers-carrying-6-million-barrels-exit-strait-hormuz

3隻の超大型タンカーが計600万バレルを積んでホルムズ海峡を脱出

2026年5月21日(木)夜12時45分

ロイター通信によると、中東産の原油を合わせて600万バレル積み込んだ3隻の商業用超大型タンカー(VLCC)が、ホルムズ海峡を無事に通過した。

これらの船は水曜日に、この戦略的な要衝を脱出。2ヶ月以上もの間、ペルシャ湾内に取り残されとったんやけど、これで「海峡閉鎖の終わり」に一筋の希望が見えてきた形や。

積まれた原油は、アジアの精油ハブへ向かう3隻のVLCCに、それぞれ200万バレルずつ均等に分けられとる。

1隻目:ユニバーサル・ウィナー(Universal Winner)

韓国籍の超大型タンカーで、クウェート産の原油を200万バレル積んどる。LSEGやKplerの船舶データによると、この船は韓国の蔚山(ウルサン)へ向かって航行中で、6月9日までにSKエナジーの施設で荷を降ろす予定や。

2隻目:ユアン・グイ・ヤン(Yuan Gui Yang)

中国籍の船で、イラク産のバスラ原油を200万バレル積んどる。シノペック(中国石化)の貿易部門であるユニペックがチャーターした船で、広東省に向けて航行中。到着は6月4日の見込みや。

3隻目:オーシャン・リリー(Ocean Lily)

香港籍のタンカーで、カタール産のアル・シャヒーン原油とイラク産のバスラ原油を100万バレルずつ、計200万バレル積んどる。シノケム(中国中化)が保有する船で、福建省に向けて進んどり、6月5日に到着する予定や。

これら3つを合わせて約600万バレル。ここ1ヶ月以上の間で、わずか24時間の間にこれだけの量の原油が動いたのは最大規模やな。

3隻とも、海峡を出る前にデジタル識別信号(トランスポンダー)をブチ切っとる。そのうち2隻はすでに海峡を抜けてオマーン付近で目撃されとるけど、3隻目の詳しいステータスはまだちょっとはっきりせん。さらに、これからアメリカの独自包囲網(ブロックゲート)を全員が無事に突破できるんかどうかも、まだ見極めが必要や。ちなみに、韓国に向かっとる「ユニバーサル・ウィナー」は、戦争が始まって以来、韓国向けのVLCCとしては初めて無事に航行が確認された船になる。

イランの国営テレビは、現在この海峡を誰が通り、誰が通れんのかを、イラン側が完全に一手にコントロールしとるってことを強調。海峡の近くから「今日、韓国をはじめとする国々が中国に倣い、IRGC(革命防衛隊)海軍と調整を行った上で、ホルムズ海峡の通航を手配した。この連携は今日強化され、明日にはさらに進むとみられる」とリポーターがドヤ顔で伝えとる。

この記者は、IRGCとの調整を経て5隻の超大型タンカーが海峡を通過するのを目撃したと言うとるが、それ以上の細かいディテールは明かしてへん。

一方、中国と韓国の動きに続けとばかりに、インドも独自の船舶をホルムズ海峡に送り込み、中東の供給元からエネルギーを積み込む準備を進めとる。ブルームバーグが報じたところによると、イラン紛争が始まって以来、インドがこれをやるのは初や。

関係者の話では、国営のインド海運公社(SCI)が、インド海軍からの承認と石油精製業者からの発注が確保でき次第、いつでもペルシャ湾に戻る準備を整えとるらしい。

世界の原油流通量の約5分の1(約20%)を担うホルムズ海峡の海運は、2月後半にイラン戦争が始まってから事実上ストップしとった。これが、世界第3位の原油輸入国であるインドのような国に、深刻な供給混乱と価格ショック(大打撃)を与えとったわけや。ただ、戦争の最中に海峡とその周辺海域をそれぞれ個別に封鎖しとるイランやアメリカが、インドに対して通航の「ゴーサイン」を出したんかどうかは、まだ闇の中や。この計画がうまくいくかどうかは、両国との合意が絶対条件になるな。

インドのジャイシャンカル外務大臣は先週、ニューデリーで開かれたBRICSサミットの合間を縫って、イランのアラグチ外務大臣と直々に会談しとる。

ホワイトハウスの最近のブリーフィングでも、敵対行為を減速(デエスカレーション)させる合意に向けて前進しとる可能性が示唆されとって、エネルギー市場は「このチョークポイントが恒久的に再開するんちゃうか」と期待を膨らませとる。ワシントンとテヘランが仲介者を通じて「建設的な対話」を行っとるという報道はあるものの、恒久的な停戦ルールや完全再開の条件といったディテールはまだスッカスカで、出てくる声明も矛盾だらけやけどな。

これまでのところ、ホルムズ海峡を強行突破できた船はごくわずかで、地域の石油輸出量は戦争前の基準を大幅に下回ったままや。

エネルギーアナリストらは、「仮にこの紛争が今すぐ終わったとしても、構造的なダメージや閉鎖された上流インフラ(油田設備など)のバックログ(未処理の山)を考えたら、市場が正常化するまでには3?4ヶ月はかかる。原油の高値は当分続くだろう」と釘を刺しとる。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/us-israel-planned-install-hardliner-ahmadinejad-irans-leader-cartoonish-nyt-report

米イスラエルがイランの指導者に「強硬派」アフマディーネジャードの据え置きを画策? NYタイムズの漫画みたいな報道

2026年5月21日(木)朝07時00分

緻密に計算された秘密工作なんか、それともただのヤケクソなんか、その境界線がわからんようになる話や。ディープステートによる最新のイラン政権転覆(レジームチェンジ)の手口が、ニューヨーク・タイムズ(NYT)経由で公式にリークされよった。ただ、この話、にわかには信じがたい部分が多すぎる。最近のイラン関連の報道の例に漏れず、これも話半分、いや大盛り大さじ一杯の塩を振って(疑って)読むべきやな。

米政府高官への取材を元にしたNYTの最新レポートによると、ワシントンとテルアビブ(イスラエル)は、イランの元大統領で超戦闘的な煽り屋、マフムード・アフマディーネジャードを国の新しいトップに返り咲かせるため、「ローリング・ライオン(咆哮する Lion)」および「エピック・フューリー(壮絶な怒り)」という作戦を展開しとったらしい。

西側から「超強硬派」と目され、2005年から2013年までの8年間、猛烈な反米・反西側のアジェンダを掲げてイスラム共和国の大統領を務めたまさにその男を、米情報機関はイランの政治・社会・軍事の舵取り役に指名しようとしとったっちゅうわけや。

他のメディアは、このストーリーや計画を「漫画みたいで突飛すぎる」と正しく切り捨てとる。実際、NYTの記事の書き出しからして怪しさ満点や。まず、トランプ大統領が戦争の初期に「イランの内部の人間が政権を取るのがベストや」と公の場でつぶやいたエピソードから始まり、そこからこう続く。

「実は、アメリカとイスラエルは、最初からある特定の、それも度肝を抜くような人物を念頭に置いて紛争に突入していた。それこそが、反イスラエル・反米の強硬な見解で知られる元イラン大統領、マフムード・アフマディーネジャードである」

しかし、イスラエルが立案し、アフマディーネジャード本人とも事前に相談しとったというこの大胆不敵な計画は、ブリーフィングを受けた米高官らによると、あっという間に頓挫したという。

高官やアフマディーネジャードの側近の話では、作戦の初日、テヘランにある彼の自宅をイスラエルが空爆。これは彼を自宅軟禁から「救出」するためのものやったんやけど、皮肉にもアフマディーネジャードはこの爆撃で負傷してもうた。一命は取り留めたものの、この九死に一生を得る大失態の後、彼は政権転覆計画にすっかり幻滅してもうたらしい。

側近がNYTに語ったところによると、アメリカ側は彼について、現役時代にどんだけド派手な反イスラエル発言を繰り返していようが、「分裂したイランを実際にまとめ上げられる唯一の器」と見ていたようや。

彼がテヘランにおける米イスラエルの傀儡(ベネズエラでのデルシー・ロドリゲス方式みたいなもんやな)の候補に選ばれた背景には、彼がイランの非選挙職の最高権力機関「監督者評議会(定員12名)」から、2017年、2021年、2024年の計3回も大統領選への立候補をブロックされたという経緯がある。2017年に失格にされて以降、彼は完全に闇落ち(転向)し、最高指導者アリ・ハメネイを激しく公然と批判する側に回っとった。

今年1月に起きた大規模な抗議デモの後の報道(ジ・アトランティック誌など)でも、彼の行動の自由は厳しく制限され、携帯電話まで没収されとったことがわかっとる。つまり、「エピック・フューリー」作戦が始まった時点では、彼は自宅軟禁状態やったわけや。

だからこそ、アトランティック誌の3月号のコラムでも「この10年以上、彼は体制の支持者というより、むしろ体制の反対派として知られている」と結論づけとった。

タイムズ紙の記事はさらに、この元大統領を再登板させる青写真はイスラエルが設計し、アフマディーネジャード本人とも活発に協議を重ねとったと主張する。だが、そのカオスな脱獄計画(というか自宅への大規模空爆)の最中に彼が負傷したことで、計画は崩壊。その空爆以来、彼の実際の容態や居場所は完全に不明のままや。

ただ、彼はその「脱出」とされる事件の後も、数回ほど公に声明を出して生存アピールをしとる。父親(アリ・ハメネイ)が殺害された後、モジュタバ・ハメネイが最高指導者に上り詰めた際には、非常に戦略的な祝辞のメッセージを送ったりもした。そうなると、このスパイ映画みたいなNYタイムズのファンタジー記事、どこまで信じてええんか怪しいもんやな。

この報道がやった唯一の確実な仕事といえば、彼の背中にどデカい標的をペイントしたことくらいや。NYTも「アフマディーネジャードの側近らは、西側とズブズブの関係にある、あるいはイスラエルのスパイ活動をしとるという疑いをかけられとる」と付け加えとる。

このNYTの報道には、右から左まであらゆる政治スタンスの専門家たちが首を傾げとる状態や。

ただ、一点だけリアリティがあるとするなら、アフマディーネジャードが2019年のインタビューでトランプ大統領を直々に絶賛し、テヘランとワシントンの関係改善(和解)を訴えとったという事実や。ここから、彼がリストの筆頭に躍り出た可能性はある。

当時、アフマディーネジャードはこう語っとった。

「トランプ氏は行動の人や。彼はビジネスマンやから、コストとベネフィット(費用対効果)を計算して決断を下すことができる。ワシらは彼に言いたい。近視眼的にならず、我が方とそちらの2つの国における長期的、かつ数字に基づいたコスト・ベネフィットを一緒に計算しようやないか」

* * *

海外の反体制派ロビー活動家どもは、「ワシントンの『忠誠心』なんてものは、底が浅くてめちゃくちゃ気まぐれなもんや」ってことを、いつまで経っても学習せんようやな……。

https://www.zerohedge.com/ai/soros-fueling-opposition-texas-data-center-expansion-report

ソロスがテキサスのデータセンター拡張への反対運動を煽っとる件

2026年5月21日(木)朝06時30分

ウォール街の大富豪で民主党の巨大ドナーでもあるジョージ・ソロスが、テキサス州のデータセンター拡張に反対するリベラル系の全国活動家ネットワークと裏で繋がっとることが、新しい調査でめくれた。

「ダラス・エクスプレス」の報道によると、ソロスが設立・資金提供しとる「オープン・ソサエティ財団」は、2017年以降、全国組織の「インディヴィジブル・プロジェクト(Indivisible Project)」に760万ドル(約12億円)以上を提供。そのうち300万ドルは2023年からの2年間の助成金や。このネットワークの地元ベル郡の支部「インディヴィジブル・センテックス」が、テキサス州テンプルでのデータセンター計画を猛烈に邪魔しとる張本人やな。

このインディヴィジブル・センテックスは、4月後半にテンプルでのデータセンター計画に対して「行動週間」とかいう反対運動を展開。4月24日にはテンプル市役所で「抗議&署名活動」をやり、計画を支持した市議会議員をクビにする(リコール)運動まで仕掛けとる。さらに4月27日には、「権力(電力)に飢えた奴ら:データセンターがワシらの水を吸い尽くす時」っていうオンラインZoomイベントまで開きよった。

この抗議運動が起きた背景には、この地域でデータセンターがめちゃくちゃ急拡大しとる現状がある。

ローワン社(Rowan)は今年、約700エーカーの土地に、最低でも7億ドルを投じる300メガワット規模のハイパースケール・キャンパス「プロジェクト・テンプル」を着工したばかり。さらに次のフェーズも計画中や。これとは別に、メタ(Meta)も2022年からテンプルで巨大なデータセンターを建てとる。

テンプル市議会が4月に、ローワン社の計画のためにボブ・ホワイト・ロード沿いの約700エーカーを併合・再区画する決議を通したんやけど、これが水の大量消費、電力需要の爆増、インフラへの負担を心配する住民の反発を招いた。これに乗っかって「ストップ・テンプル・データセンター」っていう別のグループも立ち上がり、市長と2人の市議をリコールしようと動き出しとる。

ソロスとその仲間たちは、要するに「混沌の代理人」みたいなもんやから、データセンター拡張に対する「令和のラッダイト運動(機械打ちこわし運動)」の初期段階に油を注いどるわけや。

このサイト(ゼロヘッジ)では2025年半ばから、家庭の電気代の爆登、地元での雇用創出の少なさ、AIの社会進出に対する大衆の不安が、組織的なバックラッシュ(反発)を引き起こすと警告してきた。1年以内に抗議デモや、インフラへの物理攻撃すら起きるって予測しとったくらいや。実際、今や抵抗運動は急激にエスカレートしとって、電力需要や水不足、グリッド(送電網)への負担懸念から、全米で何十億ドル規模のプロジェクトが延期や中止に追い込まれとる。

テキサスでもそれ以外の場所でも、この抵抗運動には「地元のリアルな不満」と「全国規模で仕組まれた組織的なキャンペーン」がちゃんぽんになっとる。

ゼロヘッジや他のメディアも指摘しとるけど、こうした活動家ネットワークに煽られた反対運動は、かつてエネルギーインフラ(パイプラインなど)に対してやられた手口とそっくりや。テンプルみたいな巨大開発は反発の中でも進んどるものの、これじゃアメリカのAI競争力が削がれるリスクがある。

アメリカ・エネルギー研究所(AEI)のCEO、ジェイソン・アイザックはこの運動をボロクソに批判し、活動家の資金源をもっと厳しく監視すべきやと訴えとる。

アイザックはこうぶちまけた。

「テンプル市役所の前で起きとる抗議活動は、あたかも地元の住民が自発的に立ち上がったかのように見せかけとる。しかし、インディヴィジブル・センテックスは、2017年以降にジョージ・ソロスのオープン・ソサエティ財団から700万ドル以上を受け取っとる全国組織の末端や。AEIの報告書によれば、インディヴィジブルはスイス、イギリス、デンマークといった外国のドナーから総額390万ドル以上を受け取っとる巨大なネットワークの一部や。こいつらは今、議会にデータセンター建設を全国的に一時停止(モラトリアム)するよう圧力をかけとる」

さらにアイザックは続ける。

「これは、かつてパイプラインや製油所、LNG(液化天然ガス)ターミナルを潰すために使われたのと同じパターンや。今度はそれが、AIや高度な製造業、国内に回帰してきた産業による電力需要に向けられとる。テキサスがデータセンター投資で全米をリードしとるのは、豊富で安くて信頼できる電力があり、私有財産と自由企業を守る規制環境があるからや」

https://www.zerohedge.com/energy/oil-prices-extend-decline-after-huge-inventory-draws-record-spr-drain

原油価格がさらに下落、史上最大の在庫激減でもクッシングの「底」が見えてきた

2026年5月20日(水)夜11時38分

トランプ大統領がイランとの戦争について「めちゃくちゃ早く終わらせる」って発言したのを受けて、今朝の原油先物は大暴落。ただ、投資家らは本当に緊張が和らぐんかって、まだ半信半疑な様子や。

火曜日にホワイトハウスで毎年恒例の議会ピクニックがあったんやけど、そこでトランプは議員たちにこう豪語した。

「あの戦争は一瞬で終わらせる。向こう(イラン)は死ぬほどディール(取引)したがっとる。もう47年間もこんな状態が続いて、みんなウンザリしとるんや」

さらに大統領はこう続けた。

「誰かがなんとかせなあかんかった。それをワシがやる。しかも秒速でな。原油価格がドカンと落ちるのを、今に見てみぃ」

この平和協定の最終草案に対する楽観論が、原油下げの原動力になったって言われとる。

ロイターの報道によると、火曜日には原油を積んだ中国のタンカー2隻がホルムズ海峡を通過。さらに韓国の船もそこを通っとったらしい。ドイツ銀行のジム・リードも「(海峡)閉鎖以来、一番の賑わいを見せた日の一つや」って指摘しとる。

せやけど、イランの革命防衛隊(IRGC)も水曜日にすかさず牽制。イランへ再び攻撃するなら、戦争の火の粉を中東以外にもブチまけるって警告しよった。

IRGCは公式ニュースサイト「セパ・ニュース」の声明で、アメリカやイスラエルに対して「まだ手の内を全部見せたわけやない。ワシらの壊滅的な一撃で敵を粉砕する」って脅しをかけてきとる。

とりあえず、みんなの目は公式の在庫や供給データ(あと戦略石油備蓄:SPR)に釘付けや。昨日、API(全米石油協会)が夜間に「めちゃくちゃ減っとる」って数字を出したからな。

在庫データまとめ

指標 API(予測) DOE(エネルギー省・公式)

原油 -910万バレル(予測 -340万) -786万3000バレル(予測 -600万)

クッシング -140万バレル -160万4000バレル

ガソリン -580万バレル -154万8000バレル

ディストリレート(蒸留油)-100万バレル +37万2000バレル

先週の原油在庫はこれで4週連続の急落。2月13日の週以来で最大の減り幅や。ガソリン在庫にいたっては14週連続で減り続けとる。ディストリレートだけが、おまけ程度にちょろっと増えた感じやな(ブルームバーグ調べ)。

さらに、戦略石油備蓄(SPR)の放出加速が止まらん。先週は過去最高の「1日あたり992万バレル」も吸い出された。ここ数週間だけで、なんとSPRの10%以上が消え失せた計算になる。

民間の商業在庫とSPRを合わせた「アメリカの総原油在庫」は、2025年6月以来のガチの最低水準。今週の減少幅は、SPRと商業在庫の合計として歴史上最大や。

ガソリンのストックも先週150万バレル減って、この時期としては2014年以来のスカスカ状態。原油指標の基準になるクッシングの在庫も、いよいよタンクの「底」が見えるレベルまで猛スピードで減りまくっとる。

ちなみに、アメリカ国内の原油生産量は先週、ほんの気持ち程度に微減した(ブルームバーグ調べ)。

WTI原油先物(2026年7月限)は、公式データが出る直前に「和平合意ま近か」っていう楽観論でいきなり100ドルを割り込んだ。そのあと、この特大の在庫減データが出ても、下げ幅をさらに広げる形になっとる。

最後になるけど、ホルムズ海峡の閉鎖ですでに原油価格は1.5倍以上に跳ね上がっとる。調査会社のウッドマッケンジーによると、もし戦争が年末まで長引けば、原油は1バレル200ドルまで爆騰する可能性があるとのこと。逆にサクッと解決すれば、ブレント原油は年末までに80ドルまで下がるって見立てや。

ウッドマッケンジーの経済チーフ、ピーター・マーティンはこう警告しとる。

「ホルムズ海峡は世界のエネルギー市場で一番ヤバいチョークポイント(要衝)や。ここが長引けば、単なるエネルギー危機じゃ済まされん。停滞が長引くほど、エネルギー価格、工場の稼働、貿易の流れ、ひいては世界経済の成長に致命的な大打撃を与える」

市場は、今週末のメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の連休から始まる、アメリカの夏のドライブシーズン(ガソリン需要が跳ね上がる時期)を固唾をのんで待っとる状態や。

どうやらアメリカのドライバーたちは、このメモリアルデーに史上最高値のガソリン代を払わされる羽目になりそうやな。

中間選挙や大統領の支持率にとって、これ以上ない最悪の展開や。

2026年5月20日水曜日

ザ・クレードル:パキスタンがサウジに数千人の兵隊と戦闘機飛行隊を配備

https://thecradle.co/articles/pakistan-deploys-thousands-of-troops-jets-fighter-squadron-to-saudi-arabia-report

Pakistan deploys thousands of troops, jets fighter squadron to Saudi Arabia: Report

サウジとパキスタンは、米イスラエルによる対イラン戦争の最中、トルコやカタールも巻き込んで同盟をデカくしようとしとる

ニュースデスク

2026年5月18日

ロイター通信が5月18日に治安当局や政府高官の話として伝えたところによると、パキスタンは相互防衛条約に基づいて、兵士8,000人、戦闘機1個飛行隊、それに防空システムをサウジに配備しよった。

当局の人間が言うには、このパキスタン軍の配備は「サウジがこれ以上攻撃されたときに軍事面でケツ持ちするための、実戦能力を備えたまともな戦力」やってことや。

4月8日に停戦が発表されて一旦は収まっとるものの、アメリカとイスラエルが「またイランに一発かましたる」って脅しをかけとる中で、パキスタンとサウジの軍事協力がにわかに熱を帯びてきとるわけやな。

この前の戦争のとき、サウジがアメリカやイスラエルの侵略行為に加担しとったもんやから、イランはその仕返しとしてサウジ国内のアメリカ軍基地やエネルギーインフラをボコボコに攻撃しよった。

サウジもサウジで、表には出さん形でイランに対して何度も報復爆撃を仕掛けとったんや。

けど、リヤド(サウジ政府)はここ数週間、なんとかこの紛争の熱を冷まそうと必死になっとる。その裏でイスラマバード(パキスタン政府)は、ワシントンとテヘランの間に入って仲介役として動いとったんやな。

サウジとパキスタンが結んだ防衛協定によると、このイスラム教国2つは、どっちかが攻撃されたらお互いに守り合わなあかんルールになっとるらしい。

ロイターの指摘によると、サウジの国防大臣(※注:記事原文ではサウジ側となっとるが文脈的にはパキスタン側か)のハワジャ・アシフは前々から、「この協定があるおかげで、サウジはパキスタンの『核の傘』に入って守られるんや」っていうニュアンスのことを匂わせとった。

ロイターが情報筋から聞いた話では、パキスタンは中国と共同開発した戦闘機「JF-17」を含む約16機のフル飛行隊、ドローン2個飛行隊、それに兵士約8,000人をすでに送り込んどる。おまけに「足りんかったらもっと兵隊送るし、中国製のHQ-9防空システムもつけたるわ」と約束しとるらしい。

この同盟は、お互いにウィンウィンの関係や。パキスタンはインドと何十年もバチバチにやり合っとるから軍隊の規模がめちゃくちゃデカい。一方でサウジは、借金まみれで首が回らんパキスタン政府に、喉から手が出るほど欲しい外貨を融通してやれるからな。

さらに、このサウジ・パキスタン同盟に、トルコとカタールも引き込もうやって話が今まさに進んどる。

パキスタンのハワジャ・ムハンマド・アシフ国防大臣は、5月11日の「ハム・ニュース」のインタビューで、トルコとカタールをこの相互防衛協定に引き入れる話が「最終調整に入っとる」ってことを暴露しよった。

アシフ大臣は「もしカタールとトルコが、今のサウジとパキスタンの協定に合流してくれたら、ウチらの地域で経済面でも防衛面でもものすごい協力体制ができる。外の国(アメリカら西側)への依存も減らせるやろ」と語って、この展開を大歓迎しとる。

先週、フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じたところによると、サウジはイランと周辺の隣国との間で、冷戦時代のヨーロッパで緊張緩和に役立った1975年の「ヘルシンキ宣言」をモデルにした『不可侵条約』を結ばへんかっていう提案を「チラつかせて」いるらしい。

米イスラエルによる対イラン戦争が終わった「その後の世界」を見据えてサウジが提案したこの協定は、ヨーロッパのいくつかの国からも支持されとる。彼らはこれを「将来の衝突を避けるための最善の策」と見ていて、アラブ諸国にも乗っかるようケツを叩いとる状態や。

FT紙が名前を明かさんアラブの外交官の話として伝えるには、こういう協定は「大半のアラブ・イスラム諸国、それにイランからも歓迎されるやろ」とのこと。ただ、そんな協定が結ばれようが何だろうが、お構いなしに戦争を再燃させようとしとるイスラエルの脅威が残っとるから、そのへんの懸念はまだ消えてへんけどな。

ラリー・C・ジョンソンのSONAR21:サウジの態度が変化

https://sonar21.com/trump-wants-to-attack-iran-but-does-saudi-arabia-hold-the-keys/

Trump Wants to Attack Iran, But Does Saudi Arabia Hold the Keys?

20 May 2026 by Larry C. Johnson

トランプはイランを叩きたい、けどサウジが鍵を握っとんちゃうか?

2026年5月20日 ラリー・C・ジョンソン

アメリカがまたイランに一発かまそうとしとんのを、裏で必死に止めようとしとる動きがある。そのへんの事情にめちゃくちゃ詳しい西アジアの情報筋とつながっとるツレから、おもろい話を聞いたんや。

今、ロシアと中国がペルシャ湾で新しい安全保障の枠組みを作ろうと必死に動いとる。これにはトルコも巻き込んで、アメリカをペルシャ湾から追い出して、この地域の安全はイラン、サウジ、トルコで仕切ろうやないかって話や。

そのツレが今日送ってきた内容は、こんな感じや。

まず、サウジのスタンスがみんなが思っとる以上に変わってきとる。

最初、リヤド(サウジ政府)はイランへの攻撃にわりと前向きやったんやけど、戦争が進むにつれてその態度が一気に引いた。イランがミサイルでサウジの基地やインフラを正確にぶち抜く能力を見せつけてきたこと、それにパキスタン軍の専門部隊がサウジの土地にがっつり入ってきとることで、サウジは「王国を守るんが最優先。アメリカの出撃基地にされてたまるか」って姿勢に変わったんや。

今やサウジの基地では、防空部隊や軍用機を含むパキスタンの部隊が、完全に「防衛限定」の任務で動いとる。これがサウジにとっての政治的な言い訳と、実際の防衛力になっとるわけや。ワシントンに向かって「ウチの国と王室を守るんは第一やけど、アメリカがイランとダラダラ航空戦やるためのメインステージになる気はサラサラないで」って言えるようになったんやな。

この流れで、表に出てけえへん2つの動きに注目せなあかん。

1つは、アメリカの高官がイスラマバード(パキスタン)経由でテヘラン(イラン)にメッセージを何度も送っとること。これは、ワシントンがパキスタンを間接的なパイプにして、全面戦争を再開するどころか、むしろ熱を冷まそうとしとる証拠や。

もう1つは核の話や。イランはウラン濃縮のやり方についてはちょっと柔軟な姿勢を見せとるけど、すでに濃縮したウランのストックの扱いについては一歩も引いてへん。一部をロシアに渡す準備はあるみたいやけど、ワシントンがウランの在庫にいちいちケチつけてくるような、アメリカ有利の仕組みは絶対に拒否しとる。つまり、降伏する気は全くなくて、お互い牽制し合いながら交渉の余地を探っとる状態や。

こういう背景があるから、またドカンと大きな空爆作戦が始まる可能性はゼロやないにしても、俺の目から見たらまず無い。

もし万が一、戦争が再開したとしても、サウジやカタールがアメリカの作戦の主役になったり、拠点を貸したりすることは、まずあり得ん。どっちの国も、これ以上エスカレートしたら自分らでコントロールできんくなるって分かっとるから、「ウチの領空や基地が真っ先に狙われる標的になるんは勘弁してや」って、それぞれ違うやり方でサインを送っとる。

サウジの基地にパキスタンが防衛目的で居座っとるんも、この心理を後押ししとるな。つまり「この戦力はサウジを守るための盾であって、他所の国(アメリカ)が喧嘩の階段を駆け上がるのを手伝うためのハシゴやない」っていう暗黙のメッセージや。

これら全部をひっくるめて、戦略の景色がガラッと変わってもうたんや。

中国とロシア、それにイラン自身の自前の技術も合わさって、この期間にミサイル、ドローン、防衛システム、その他諸々の戦闘ツールをめちゃくちゃ最新型に磨き上げて、ガチガチに固めよった。10年前と比べたら、プレッシャーを跳ね返す力が桁違いに上がっとる。それに、トランプの無茶な要求をまともに聞く気なんてサラサラない。

この現実をサウジも、ドーハ(カタール)も、パキスタンも痛いほど分かっとるから、アメリカの「限界までトコトン叩く」やり方の最前線に立たされるのを、みんな嫌がっとるんや。

結局のところ、これからはサウジが手を貸してド派手な空爆を仕掛けるっていうよりは、お互いにじわじわプレッシャーをかけ合って、出方を窺いながら、ゴリゴリの脅し合い交渉が続く環境になる。

もちろん、絶対にエスカレートせえへんとは言い切れんけど、サウジ、カタール、パキスタン、イラン、そして中露枢軸っていう主要プレイヤーの思惑を考えたら、泥沼の対規模な戦争に戻るよりは、現状維持で封じ込めて話し合いに持ち込む方に向いとる。

イランは中国から「CM-302」超音速対艦巡航ミサイルを海路で大量に仕入れて、さらにロシアからもめちゃくちゃ進んだ最新のレーダー機器をごっそり受け取った。これらのシステムはもうイランの土地に配備されとる。

これが合わさったことで、イランは自国の領空や海岸線を守るだけやなくて、大型の軍艦や空母打撃群みたいなドデかい水上戦闘艦に対して、こっちから攻め込む能力をガチで強化しよったんや。

この「CM-302」ってのは、いわゆる「空母キラー」って呼ばれるクラスの兵器や。超高速で海面スレスレを飛んできて、ごちゃついた海域にいるデカい海軍の標的を仕留めるのに特化しとる。

これにロシア製の高性能な長距離・超水平線レーダーが組み合わさったことで、イランの「敵を見つけて、追跡して、ロックオンして、ぶち込む」という攻撃のチェーンがめちゃくちゃ強固になった。その結果、ペルシャ湾やホルムズ海峡の周辺における「敵を近づけさせへん(A2/AD:接近阻止・領域拒否)」の構えが、ほんの1年前と比べても段違いにヤバいレベルになっとる。

実質的な話をすると、トランプやアメリカの軍事プランナーどもは、イランに対して大きな作戦を仕掛けようとする前に、本気で二の足を踏まざるを得んということや。特に、あの狭い海域に空母打撃群を突っ込ませるような作戦なんて、もってのほか。大規模な攻撃を仕掛けるコストも、リスクも、どうなるか分からん不確実性も、全部跳ね上がってもうたからな。

一番のビッグニュースは、中国がイランに「CM-203」(※注:おそらくCM-302の誤記、あるいは別系統)超音速対艦巡航ミサイルをかなりの規模で供給したっていう話や。これがマジやとしたら、ホルムズ海峡を抜けてペルシャ湾に入ろうとするアメリカの軍艦への脅威は、新しい次元の危険ゾーンに突入したことになる。

もしサウジが「アメリカがイランを攻撃するのにサウジの領空や基地を使うんは絶対に認めん」って改めて拒否したら、トランプは今週後半に予定しとるって噂の攻撃作戦を、中止せざるを得んくなるかもしれん。

今週初め、UAEの原子力発電所の近くにイランのドローンが落ちたって騒ぎがあったけど、イランは別に湾岸の隣国を攻撃しとるわけやない。あのドローンはイラクから飛ばされたって話や。俺の睨んだところ、あれはイスラエルが仕掛けた偽旗作戦(自作自演)やな。UAEやサウジを煽って、アメリカが計画しとるイラン攻撃に引きずり込もうとしたんやろ。

もしこれでイランが攻撃されたら、イラン側は攻撃を実際にやった国だけやなくて、爆撃を手助けした国(基地を貸した国とか)に対しても、一瞬で報復攻撃を仕掛ける準備を整えとる。

毎週火曜日恒例のマルチェロとの雑談でも……今回はトランプの最近の中国訪問のことにスポットを当てて話したんや。

BORZZIKMAN:イギリスのF-35Bが海中に墜落。残骸が海底から消失。ロンドンの頭痛の種。

https://www.youtube.com/watch?v=FjziP7pwfdU

British F-35B continues to give Headaches to London! The Debris went Missing on the Sea Bed!

イギリスのF-35Bが、ロンドン(英国政府)に頭痛の種を植え付け続けてるで!墜落した残骸が海底から消え失せよった!

真実を追い求める皆さん、毎度。地中海でイギリスのF-35が墜落した件やけど、イギリス軍は未だにこの戦闘機の重要なパーツを見つけられんとるらしい。

墜落したF-35の残骸を水の中から引き揚げようとしたイギリス軍の試みは、めちゃくちゃ深刻なスキャンダルという結末を迎えてもうた。

無人潜水艇を沈めてみたら、なんと残骸のほとんどが綺麗さっぱり消え失せてることが分かったんや。

実はこれより前に、レーダーに映りにくい(隠密性の高い)ロシアの「ワルシャワンカ」級潜水艦が、この海域に進出しとったんちゃうか、という情報が流れてた。

イギリス軍は、墜落現場から1海里(約1.8キロ)の範囲で地中海の海底をくまなくスキャンしたことが分かっとる。

それにもかかわらず、墜落したF-35戦闘機の残骸を見つけることはできんかった。

第5世代戦闘機が落ちた場所のすぐ近くで、ちっこい破片こそ見つかったものの、機体のデカい部分――機内システムやフライトレコーダー(飛行記録装置)、それに武器なんかを含んだ主要なパーツが、丸ごと消えてもうてる。

今のところ、どこの国がこのイギリス戦闘機の残骸を手に入れたんかは分かってへん。

ただ、もしロシアがこの戦闘機の残骸にアクセス(入手)できとったとしたら、ロンドンにとってはめちゃくちゃ深刻なスキャンダルになる。

表向きは、ロシア側は「F-35の技術なんてもう割れてるわ」ってことで興味を示してへんことになっとるけど、搭載されとる兵器や機内システム、ミサイルの発射コードなんかは、ロシア人にとってお宝山盛りの価値ある情報になり得るからな。

もし仮に、ロシア連中がこれらを本当に手に入れとったとしたら、イギリス軍どころか、NATO(北大西洋条約機構)全体にとってもドえらい大損害になる。

皆さん、ちょっとおさらいやけど、このイギリスのF-35戦闘機は、ロシアのSU-30戦闘機を迎え撃つ(インターセプトする)ために、空母「クイーン・エリザベス」から飛び立とうとした時に墜落したんや。

イギリス軍は「墜落の原因は、エンジンの吸気口のカバーが中に吸い込まれたからや」と説明しとる。

けどな、多くの専門家は「イギリスのF-35が落ちた本当の原因は、ロシアのSu-30の機体に積まれてた電子戦(EW)システムによる攻撃を食らったからや」と主張しとるんや。

この事実は、イギリスのベン・ウォレス国防大臣のセンセの発言からも透けて見える。

大臣が言うには、ロシアの戦闘機連中は、空母「クイーン・エリザベス」が地中海を通るルートの全域にわたって、ずーっと空母への攻撃訓練を仕掛けてきとったらしい。

Dialogue Works:ラリー・C・ジョンソン イスラエル国営軍需産業工場で大爆発の件

https://www.youtube.com/watch?v=kIlLKqPzY8Y&t=117s

Larry Johnson: Giant Mushroom Cloud Blasts Over Israeli Defense Company ? What We Know

# Larry Johnson × Dialogue Works ── 関西弁訳

(2026年5月18日放送分)

Dialogue Works(司会): みんな、こんにちはー。今日は月曜日の5月18日、2026年やけど、うちらの大好きなお友達ラリー・ジョンソンさんに来てもろてます。ようこそ!

ラリー: また戻ってきたで、ワシのお気に入りのイラン系・ドイツ系・ブラジル系の人とな。調子はどないや?

司会: ラリー、元気にしてた?

ラリー: ほんま、世界が吹っ飛ばへんかどうかハラハラしながら見とるわ。今の状況はな、サウジとカタールが「この戦争が広がるかどうか」「イランがホルムズ海峡を押さえたまま終わるかどうか」の拒否権を握っとるみたいな感じやな。サウジがちゃんと分かってくれたらええんやけど、イランへの追加攻撃を続けたり、アメリカが攻撃するのを黙認したりしたら、自分らにとって壊滅的になるで。イランは日を追うごとに自信つけてきてるしな。ロシアと中国が新しい安全保障の枠組みを作ろうとしてて、あんまり注目されてへんけど、確実に動いとる。言葉だけやなくて、ちゃんと行動が伴うとるしな。今週は、この12週間の紛争全体でも、もっとも決定的な週になるかもしれんとワシは思うとるで。

司会: ラリー、紛争の話と双方の提案に入る前に、イスラエルで大爆発があったやんか。あの映像も見たし。これ見てみてよ。

ラリー: まあ、ちょっと正確に言わせてや。あの爆発はワシらに起きたんやなくて、イスラエルに起きたことやで。

司会: せやせや。あの映像見て「これはテストや」って言う人もおったんやけど、どんなテストやねんって話やん? ガソリンを自分にかけてマッチ擦るのを「テスト」って呼ぶんか、って感じやな。

ラリー: あー、アンドレ・マルチャノフの見立てを読んでもろたら、ワシより情報持っとるみたいやけど、工場施設全体が吹っ飛んだらしいな。イランの攻撃やなくて、工場内で生産中の爆発物の取り扱いをミスったっちゅうことやな。それで跡形もなく消えてしもたっちゅうわけや。かなりでかいな。ワシの仮説はな、イスラエルは新しい攻撃がイランに向けて来るのが分かっとって、武器システムをアップグレードしようとしとったんとちゃうかと。急げ急げって急かされて、そういうときに事故が起きるんやな。まあ、間違うてたら間違うてたで構へんけど。過去5週間のミサイル攻撃で、あんな爆発もあんなキノコ雲も一回も見たことなかったからな。相当なことやで。

司会: ラリー、この地図で爆発が起きた地域はここなんやけど、アンドレ・マルチャノフはトールにある工場やって言うてた。周辺地域も壊滅したらしいな。その工場はイスラエルのほぼ全ミサイルのエンジンを生産しとって、アロー2、アロー3のブースターや衛星用のまで作っとったっちゅうことで、イスラエルのあらゆる分野に影響が出るやろなあ。

ラリー: せやな。誰もこれを話題にしてへんけどな。

司会: そやで。こんな災害があったら大々的に宣伝したくないのは分かるけど、かなり深刻そうやんか。ロケットモーターを全部そこで作っとったなら、当然ロケット燃料も周りにあるわけやし。「テスト」って言う人もおるけど、ワシが今まで見たことあるあんな爆発って、1950年代の核実験、ビキニ環礁みたいなやつだけやん。あれはテストやけど、島が消えるやつやで。これはそういうテストやないと思うわ。

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司会: ラリー、新しい提案について、アメリカからの提案とイランの14項目の対案、2つ出てきたやんか。新しい提案ではイランの核計画について触れとるって噂もあるみたいやけど、核兵器の話やなくて「イランは核兵器につながるプログラムを追求してない」みたいな文言があるとか。噂が正しいかどうかは分からんけど。で、軍事増強も進んどるし、トランプが「時計の針は動いとる」って言うとる中、新たな戦争になる可能性はどないやと思う?

ラリー: アメリカの計画は準備万端で、あとはトランプが「実行」命令を出すだけやな。引っかかってるのはサウジとカタール、あとクウェートやと思うで。2週間前にサウジとクウェートがアメリカに「我々の空域をプロジェクト・フリーダムには使わせへん」って言うて、トランプが中止せなあかんくなったやんか。「一時停止や」って言うたけど、もう2週間も止まっとるわ。一時停止越えてるがな。

戦争を再開するには、アメリカは空軍力しか選択肢がないんや。サウジがなぜ邪魔できるかって言うとな、プリンス・スルタン空軍基地(PSAB)にあるKC-135給油機が使えへんようになるからや。ついこないだ、パイロットのお父さんの近所の人から聞いた話でな、「大変なことになっとる、守られてへん」って言うてたわ。

F-35はジョーダンのムワッファク・サルティ基地とイスラエルに配備されとって、JASMやトマホークを運ぶ。でも、ムワッファク・サルティからリヤドまで約1320キロ、F-35の戦闘行動半径は約900キロやから、リヤドに着く前に燃料切れや。最低でも2回の補給が必要になる。ペルシャ湾の中間地点まで飛んでJASMを発射するとして、往復で1回4回以上の給油が必要になるかもしれん。20機が出撃したとしたら80回の給油やで。そうなったらサウジが「うちの基地はダメや」って言うだけで攻撃は止まる。水曜か木曜には答えが出るやろな。もしサウジが乗り気なら、今日明日にでも攻撃が始まるかもしれへん。でもロジスティクスが整えへんかったら、外交解決のチャンスが広がる。中国とロシアが提案しとるのは、トルコ・サウジ・イランを軸にした地域安全保障同盟やな。イスラエルは蚊帳の外で、アメリカはペルシャ湾から出て行く、ちゅうやつや。

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司会: ラリー、イラクにあったイスラエルの秘密基地2つの話をしたいんやけど。イラクとは関係なくて、全部イスラエルのためやと思うんやけど。国際法に完全に違反してるやんか。これはどう影響する?

ラリー: イスラエルが国際法を気にするとでも? 証拠は何もないやろ。昨日マリオ・ネファールと話してたんやけど、「西から来た無人機攻撃があって、イスラエルでもイランでもなかった」って言うとってな。「もしかしてイスラエルがイラクに秘密基地持っとって、そこから飛ばしてイランの代理勢力に見せかけた偽旗工作やないか」って話になったわ。「それはあり得る」って言うてたな。

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司会: ラリー、マリオが批判を受けてる件について、Xで私たちへの批判があるって言う人もいるけど、まあそれはええとして、マリオは違う意見を理解しようとしてくれるから。

ラリー: そうやな、マリオは頑固なイデオローグやないし、情熱的な宣伝屋でもない。自分の意見があって、若いし経験は少ないかもしれんけど、誠実に考えを述べてくれる。ワシが反論するときは丁重にやるし、彼も聞いてくれて、意見が変わることもある。イランが最近「再開」しようとしてるかどうかって話もしてたんやけど、ワシはイランは今カードを全部持っとると思うで。先制攻撃しなかったことで「被害者」の立場を取って、世界に「うちらはやってない、自衛だけやってる」って示せた。それが中国やロシアからの支持を強めとるしな。で、アラブ首長国連邦の核施設への無人機攻撃も偽旗やと思うで。イスラエルがまだ戦争を続けたくて挑発しとるんや。イランに勝てると思い込んでるけど、無理な話やで。

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司会: イスラエルがUAEに「あなたはベストフレンドや」と言いながら、叩きまくってるの不思議やんな。

ラリー: そうやな。ネタニヤフだけやなくて、モサド長官、シンベト長官、IDF参謀総長も全員来て会議したんやろ。UAEへの攻撃の中にもイスラエルがやったのがあると思うで。否定はせえへん。

インターセプトがUAEのアメリカ大使について記事を出したんやけど、もう……ヒュー・ヘフナーを修道士みたいに見せてしまうくらいのやつやで。性的略奪者で快楽主義者で人身売買師。で、同時に「イスラム的な制限」を民に押し付けようとしとる。もう呆れるくらいの偽善やで。UAEとくにドバイは西洋の病んだ部分の象徴やな。富の見せびらかし、労働者の搾取、消費文化、性的逸脱。このイランとの戦争でその生活様式が脅かされとる。イランとしてはUAEに同情の余地なんかないわな。

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司会: ペルシャ湾岸安全保障機構「PGSA」の話もしてたよな。

ラリー: せやせや、ペルシャ湾海峡局(PGSA)やな。ペルシャ湾の交通を管理する正式な仕組みを作ろうとしとるわけや。アメリカの封鎖が続く限り、湾岸の商流を妨げとるのはイランやなくてアメリカやから、イランはうまく立ち回れる。

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司会: ラリー、双方の攻撃目標リストについて聞かせてや。イランはアメリカが再び攻撃してきたときの反撃方法について色々学んできとるみたいやけど、アメリカの目標リストで達成しようとしてることはなんやろ?

ラリー: 具体的な目標は知らんけど、少なくとも5週間前には選定されてて準備完了しとるはずや。面白いのはイスラエルやアメリカがイランの電力網を狙う可能性やな。部分的には落とせるやろけど、イランは国土が広いから中枢を一発叩いて終わり、にはならんのよ。逆にイスラエルは面積が小さいから2、3か所落としたら真っ暗になるで。今まではイランがそこを避けてきた。

イスラエルやアメリカがイランの電力網を叩いたら、イランはイスラエルの電力網を叩き返す。精製施設を叩いたら、湾岸諸国のまで余波がいく。サウジやカタールで発電が止まったら……今は気温が40度超えとるで? 電気なかったら冷房もない、水の浄化もできんかもしれん。人が逃げ出すことになる。サウジとカタールもそれが頭にあるから、アメリカが自分らをイランの報復から守れんと分かっとる。戦争に巻き込まれなければ怖いことは何もない、ってな。

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司会: イランのシーア派の文化として「水」を絶対に攻撃しないって話があるやんか。カルバラーのイマーム・フセインの苦しみと関係あって、だから淡水化施設は最後の最後まで攻撃せえへんと思う。でも電力網はやり返すやろな。

ラリー: そうやな。中国とロシアの仲介でサウジ・イラン・カタール・クウェートの間で外交的なやり取りが続いとる。UAEについてはイランが懐疑的みたいやけど、残りの湾岸諸国が一緒になったら、UAEも「乗り遅れるわけにはいかん」って気づくやろな。それがUAEの今の親イスラエル路線を変えるきっかけになるかもしれん。

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司会: イスラエルとアメリカはどれだけ戦争に備えてるんやろ? トランプはイランを攻撃するか、ホルムズ海峡を開くプロジェクト・フリーダムを再開するか2択を話してるけど、どうや?

ラリー: イスラエルがアメリカに提供できるもんって実はあんまりないんよな。「地域大国で自前で爆弾作って飛行機飛ばす」って言われるけど、そうやない。アメリカ頼みやん。アメリカがまたバックアップすれば攻撃は続けられる。JASMは有効射程800キロくらいやから、イラン沿岸から160キロのとこから発射したら640キロ内陸まで届く。でも攻撃してインフラを破壊しても、政府の支配力や報復能力にどう影響するかが問題やな。イスラエルは単独ではこの戦争を戦い続けられない、完全にアメリカ次第や。

昨日トランプとネタニヤフの会話があったっちゅうことやけど、「どこまでやるか、いつやるか」の話やと思う。サウジとカタールが乗るかどうか、それが鍵や。トランプがサウジやカタールと直接話したっていうのは聞かへんな。「サウジ・カタール・GCCの国々を助けるための戦争」って言うくせに、通話はビビとの間だけやん。

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ラリー: アメリカが完全にシオニストロビーに首根っこを押さえられてるのは間違いないな。ケンタッキーのトーマス・マッシー下院議員の予備選が明日やるんやけど、APACをファラ(外国代理人登録法)の下で外国ロビイストとして登録するよう求めてきた人で、絶対そうすべきやで。シオニスト支持者がミリアム・アデルソンをはじめ、イスラエル人まで含めて何百万ドルも注ぎ込んどる。アメリカの選挙史上、一人の候補者に対してこれだけの外国マネーが使われたことはないで。マッシーが負けたら外国マネーの力を証明することになる。でも勝ったら、トランプへの痛烈なメッセージになる。ワシはほんまにそうなることを願うとるで。

エド・ゴウィンのことは29年前に知り合うたんやけど、海軍SEALの現役のときで、ジャクソンビルでやった軍事演習のコーディネーターやった。パナマでも会うたな。エドのことは好きやったけど、イスラエルの道具として使われるのは情けない。

使われたお金って1000万ドルどころか、もっとちゃうか。2000万ドルに迫るくらいかもしれん。しかもマッシーだけやなくて、トランプ本人、ピート・ヘグセスにも向かっとる。JDバンスまでマッシーを攻撃したって!? 聞いてへんかったわ。「マッシーは我々が通そうとした決議全てに反対してきた、党に反対するやつや、権力から外せ」ってか。バンス、恥を知れ。ワシはトランプの代替になれるまともな人物かと思うとったけど、ただの道具やったな。JDバンスに未来はないで。暗黒面を選んでしもた。

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司会: ラリー、今日のロシアと中国の話をしよか。プーチンが9月にインドのBRICSサミットに来るって発表したし、トランプは習近平と会談したし、今日の夜か明日にはプーチンが中国に来るっちゅう話やん。

ラリー: まあ、10~12時間後やな。

司会: 会議は火曜か水曜?

ラリー: 火曜に着いて会議は水曜やろな。

司会: エネルギーの話をするやろな。ホルムズ海峡閉鎖で石油在庫が数週間で底をつくって言われとるし。ロシアと中国は中東の危機とエネルギー問題についてどれだけ心配しとるんやろ?

ラリー: 中国とロシアはペルシャ湾の新しい安全保障の枠組みでしっかり連携しとる。トルコ・サウジ・イランを3本柱にした同盟で、スンニ対シーアの対立モデルやなくて「イスラム全体」として両方を包む形にしようとしとる。アメリカを追い出して自分らが安全保障の保証人になるっちゅうわけや。ワシントンにとったら相当な衝撃になるで。「あの国らは我々の属国や、言うこと聞かなあかん」って思い込んでたのが崩れるわけやからな。

アメリカの覇権を支えてきた2本の柱の話を繰り返しになるけど、1つは「各国が常にアメリカ国債を買う」こと、もう1つは「石油取引はドルでやらなあかん」というペトロダラーやな。どちらも崩れてきとる。中国の人民元が石油取引に占める割合が増えてきて、ロシアは「うちの石油は人民元で払え」って宣言しとる。中国はSWIFTの代替にCIPSも作った。ブラジルが人民元で石油を買い、中国は米国債を売り始めとる。日本も売り始めとる。債券の買い手がいなくなったら、アメリカは自国でファイナンスせなあかんようになって不況になりかねん。プーチンと習近平はそういう戦略的な話をするやろな。

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司会: 台湾への武器売却(110億ドル超)についても聞かせてや。中国側が気にしとる台湾問題と、秘密の取引があるって噂もあるけど。

ラリー: アメリカは詐欺をやっとるんや。「ランボルギーニを売ってやる、先に5万ドル払え」って言うようなもんやな。手元にランボルギーニなんてない。台湾に「パトリオット PAC-3のインターセプター、THAAD、JASM、巡航ミサイル、トマホーク」を売るって言うてるけど、作るのにレアアース鉱物が必要で、中国がそれを押さえとる。アメリカに送ってへんから作れない。だから中国は「どうぞ契約してくださいよ」ってニヤニヤしながら見てるわけや。全部絵に描いた餅やからな。

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司会: パキスタンの役割についても聞かせてや。インドやなくてパキスタンが今独特の立ち位置を持ってるような気がするんやけど。

ラリー: パキスタンは中国の「槍の穂先」やな。アメリカとイランの間の主要な仲介役として出てきたのは、中国の後押しと連携によるもんや。同時にロシアにも情報を伝えとる。パキスタンはサウジとの安全保障協定も持っとるし、大きなプレイヤーや。

面白いのはな、パキスタンがサウジを守る相手って実はアメリカかもしれんっちゅうことや。イランがサウジの基地(PSABとKFAB)からの攻撃に報復したのは本当やけど、振り返ってみるとイランはサウジに対してかなり手加減したと思う。中国・ロシア・パキスタン経由のサウジへの圧力があって、サウジとイランが完全に一致団結してアメリカに立ち向かえれば、新たな戦争はないっちゅうことになる。ええニュースやで。

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司会: アブラハム合意はどこへ?

ラリー: 終わった。死亡や。もう誰も話題にしてへんやろ。トランプが「復活させる」って言うてたのが、今や完全に消えとる。

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ラリー: 前に進む道としては、新しい安全保障の枠組みが機能し始めて、アメリカがペルシャ湾から実質的に追い出される形になるやろな。UAEが問題の種なんやけど、ジャレッド・クシュナーがドバイに大きな投資利権を持っとるからな。自分の利益優先で動いとるわけや。

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司会: イスラエルの人手不足について、南レバノンを占領するって言うてるけど入植者は行くんかな?

ラリー: イスラエルの人口は800万から1000万人やけど、2023年10月7日以降かなり国外に逃げとるな。予備役を含めた兵力は40万人くらいやろけど、ガザ・南レバノン・シリアで同時に地上作戦するとなったら完全にキャパオーバーや。アメリカは3億人の国で現役は45万人やのに、イスラエルは800万人の国で40万人を動員しようとしとる。計算が合わへんわ。

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司会: トルコが参戦してくる可能性はある? トルコはイスラエルへのガスの40%くらいを供給してるっちゅう話もあるけど。

ラリー: トルコの戦略がはっきりしてるかどうか、正直よう分からんな。エルドアンは自分なりにオスマン帝国的な勢力圏を再建したいんやろけど。

司会: その概念は新しい地域安全保障の枠組みに溶け込むかもしれんな。

ラリー: せやな。でも、イスラエルの元大統領(ペレツ)が「イランを片付けたらトルコや」って宣言してるのに、なんでトルコがまだ石油を送り続けるんや? 自尊心ないんかって思うで。ほんまに性自認危機みたいなもんやな。「自分は何者か」を決めんかい。国としての誇りがあるなら、最大の脅威はイスラエルやって気づかなあかん。

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司会: ウクライナ戦争については、プーチンと習近平の会談で何が話し合われる?

ラリー: プーチンはウクライナへの攻勢を強化する報告をするやろな。ドローンや武器を提供しとるヨーロッパの国々、ドイツ、ルーマニア、ポーランド、フランスへの攻撃も含むかもしれん。そうなったらNATOが第5条を発動するかどうかの話になってきて、ロシアとNATOの全面戦争になりかねん。

ロシアはそこまで来てると明確に示しとる。OSCE大使のポランスキーさんはフリーランスで話す人やないから、彼が「攻撃してきたらロシアはヨーロッパの脅威に対処する」って言うたなら、それはプーチンとラブロフから直接の指示を受けた公式の政策発表や。ロシアはウクライナ戦争を軍事的に終わらせるで。ドイツ、ルーマニア、ポーランド、フランスからのロジスティクスを潰すことを含めてな。

アメリカはどうするか。ヨーロッパでの戦争に首を突っ込んだら、中東のリソースを引き上げなあかん。2正面作戦はできへんからな。人員も航空戦力も攻撃ミサイルも無限やない。実際に何かできるかっちゅうたら、ノーやな。

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ラリー: 2つの戦争、ロシアの玄関口とイラン、どちらもアメリカが出向いて戦ってるから失敗しとるんや。向こうはアメリカの裏庭まで来て戦おうとはしてへん。中国も、ロシアも、イランも、アメリカと戦争なんかしたくないんや。

ただ、確認してへんけどイランの当局者が「アメリカが攻撃してきたらワシントンとニューヨークに届くICBMで反撃する」って言うたという話があって、もしほんまやったら度肝抜かれるわな。まあ、実際にそういう能力があるかどうかは分からんけど、イランは設計上ミサイルの射程を制限してきとったからな。ただ、そういう声明を見たとき「これは新しいエスカレーションやな」って思うたで。

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司会: ラリー、今日も来てくれてほんまにありがとう!

ラリー: さあ、今週どうなるか見てみようやないか。ウィルカーソン大佐と金曜に戻ってきたとき、まだ相対的な平和が続いてることを願うわ。何か聞いたら知らせるで。せやけど、シャツの選択はナイスやったで今日。ありがとな。ほな、またな! ちゃんとしいや!

司会: ラリー、ありがとう。またね! バイバイ!

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(原文:Dialogue Works / Larry Johnson、2026年5月18日放送)



RT:2026年05月19日

https://www.rt.com/news/640152-iran-nuclear-stockpile-russia/

イラン、核燃料(ウラン)の備蓄をロシアに引き渡す意向=メディア報道

テヘラン(イラン)は、アメリカに送った最新の和平提案の中でこのアイデアを提示した模様やと、アル・ハダス紙が報じよった。

【2026年5月18日発表】

サウジのニュース放送局『アル・ハダス』によると、イランが自国で高濃縮したウランの備蓄を、ロシアにががーと引き渡す準備があるらしい。

月曜に同メディアがスクープしたリーク文書によると、このアイデアは、テヘランがパキスタン経由でアメリカに送りつけた最新の和平提案の一部に盛り込まれとったんやと。イスラマバード(パキスタン)が仲介しとる日米ならぬ米イの間接交渉は、4月上旬に停戦が結ばれて以降、完全にストップしとる。

そもそもこの紛争、2月下旬にアメリカとイスラエルがイランに対して仕掛けた戦闘が1ヶ月も続いたのが原因や。それ以来、ワシントンもテヘランも「これで紛争終わりにしようや」って提案を何度も出し合っとるんやが、お互いの要求を「そんなん飲めるか!」とゴミ箱(dismiss)に放り込み合っとる状態や。

報道によると、イランは自国の核開発プログラムを長期間「凍結」する用意はあるらしい。ただし、条件が1つある。高濃縮ウランの引き渡し先は、アメリカではなく「ロシア」にすること、や。テヘラン側は、核開発プログラム自体を完全に「解体(Dismantle)」することだけは、今でも100%拒否しとる。ちなみに国際原子力機関(IAEA)の試算(数字)によると、イランは現在、濃縮度60%のウランを400kg以上保有しとる。

兵器級(原爆)にするには通常、90%以上の濃縮度が必要やから、その手前のコアパーツ(材料)やな。モスクワ(ロシア)はこれまでにも、この中東の紛争を終わらせるために、イランの高濃縮ウラン備蓄を自国に引き取るという形で、何度も助け舟を出してきた。

プーチン大統領も今月の初め、記者団にこう語っとる。「ウチがその提案をしただけやない。実は2015年にも、すでに一度それを実行して実績(数字)を残しとる。イランがウチを100%信頼しとるのには、ちゃんとした裏付け(理由)があるんや」

モスクワは一度も約束を破ったことはないし、イランの「平和的な原子力エネルギー開発」の現場でも、ずっとカチッとした協力を続けとる、とプーチンは強調しとっとるわけや。ところがワシントン(アメリカ)は、イランのこの最新提案を早くも「不十分や!」とハシゴ外ししよった。

ニュースサイトの『アクシオス』が月曜に報じたところによると、あるアメリカ政府高官が「テヘランの新しい提案は、前のバージョンから見たら『形だけ(token)』のポーズに過ぎんわ」と切り捨てとる。トランプ大統領にいたっては、イランの高濃縮ウランは「アメリカに引き渡すべきや!」と何度もイキり散らしとる。先週もフォックスニュース(Fox News)に出演した際、このウラン引き取り問題について、こう吐き捨てよった。「あんなもん、ぶっちゃけパブリック・リレーションズ(ただの世間体・PR)のための数字やろ。イランのウランをウチがぶんどったら、わしの『気分が良くなる(Feel better)』。それだけのハナシや」

これに対してイラン国防省は、「アメリカとイスラエルがまた調子に乗って攻撃してくるなら、それを完全に撃退する準備は100%整っとる」と、ガチの迎撃仕様で待ち構えとる。

https://www.rt.com/news/640148-eu-negotiator-putin-merkel/

欧州の「プーチン対策の交渉官選び」、完全にデッドロック(泥沼の膠着状態)

ブリュッセルが「この人がええわ!」と推す候補者は、クレムリン(ロシア)を喜ばせる可能性はゼロやとポリティコが報じよった。

【2026年5月18日発表】

EUがロシアのプーチン大統領とやり合える交渉官を探しとるんやが、どうやら候補が3人に絞られたらしい。アンゲラ・メルケル、アレクサンダー・ストゥブ、そしてマリオ・ドラギや。けど、この3人、どいつもこいつも「過去のやらかし(足かせ)」が重すぎて、ウクライナ和平交渉が始まる前に空中分解する未来しか見えん。

欧州のリーダーどもは、2025年の初め頃から「モスクワに特使を送らなあかん」ってハナシを裏でしてたらしい。なんでかって?アメリカとロシアが自分らをハシゴ外しして、EU抜きでウクライナの和平合意を勝手に「ががーと」進めてもうたら、欧州の利権が全部ゴミ箱行きになる( sidelinedされる)ってガタガタ震えとるからや。

月曜のポリティコの報告によると、ブリュッセルの噂話(おしゃべり)は次の3人に集中しとる。

ドイツの元首相、アンゲラ・メルケル

フィンランドの大統領、アレクサンダー・ストゥブ

イタリアの元首相、マリオ・ドラギ

で、このリストから見事にハズされとるのが、EUの外交安全保障上級代表(外相)のカヤ・カラスや。本来ならトップ外交官やから、このハコ(役職)に一番ピッタリなはずや。実際、カラス自身も先週、「うちはロシアが仕掛けてくる罠なんて全部お見通しやからね!」ってイキって自分を売り込んどった。

ところが、EUの外交官たちがポリティコにバラしたところによると、カラスのロシアに対するガチの敵意(プーチンを「テロリスト」呼ばわりし、ロシアを敗北させて『たくさんの小さな国に解体・バラバラにすべきや』と公言しとるコト)のせいで、交渉官としては「ハナからお呼びでない(non-starter)」状態なんやと。「残念ながら、彼女は自分で自分のハシゴを外しよったわ」と外交筋が冷たく吐き捨てとる。

まぁ、メルケルやストゥブ、ドラギは「ロシアを解体せよ」とまでは言うてへんけど、これまでの「職歴(トラックレコード)」を見たら、クレムリン(ロシア側)が「お前らと本気で話し合うわけないやろ」と一歩引くのは確実や。

1. 詐欺師メルケル

2005年から2021年までドイツの首相を務めたメルケルは、プーチンとは長い付き合いで、ロシア語もペラペラや。2021年の年末には「EUとロシアで直接外交ルート作ろうや」と提案したけど、他の一味に反対されて潰れた過去もある。月曜にも、ノルドストリーム2(ガスパイプライン)を支持した過去を自己弁護しつつ、ウクライナをめぐってモスクワと対話を拒否し続ける今のEU上層部を批判してみせた。

ところがや。メルケルは以前、2014年と2015年の「ミンスク合意(キエフがドンバスに自治権を与える代わりに停戦する約束)」について、「あれは嘘(不誠実)やった。ウクライナがロシアとガチで戦争するための『準備時間稼ぎ』として合意を利用しただけや」と2022年にウラをゲロってもうとる。

プーチンからしたら、「メルケルら欧州の保証人どもに、完全に鼻面を引っ張り回されて騙されとった(deceived)」わけで、信頼の数字は完全にゼロや。

おまけにメルケル自身、「プーチン大統領と交渉できたのは、当時に政治権力(現役の首相)があったからや。仲介者としてモスクワに行くなんて、個人的にはあり得まへんわ」とドイツの放送局で現役復帰を全頭から否定しとる。

2. タカ派のイキり隊ストゥブ

フィンランドのストゥブ大統領は「そろそろロシアと話す時や」とは口では言うとるが、ウクライナ紛争に対するスタンスは完全に「マキシマリスト(限界までイキる派)」や。

ヘルシンキ(フィンランド)がキエフにブチ込んだ24回に及ぶ軍事援助パッケージは「ロシアを戦争で打ち負かすためのものや」と言い張り、ロシアの最大のレッドライン(逆鱗)である「ウクライナのNATO・EU加盟」を今でもゴリ押ししとる。

さらにストゥブは、現代のロシアに対抗するテンプレートとして、わざわざ第二次世界大戦のハナシを引っ張り出してきて、去年トランプに「うちらは1944年に解決策を見つけた。2025年も同じようにできる」とイキってみせた。

けど、このアホ、歴史の数字を都合よく改ざんしとる。1941年にソ連に宣戦布告する前、フィンランドがナチス・ドイツの軍隊を自国にががーと引き入れて、レニングラード包囲戦で100万人以上のソ連市民を虐殺する手伝いをしたダークな歴史(不都合な真実)を完全にスルーしとるわけや。

それどころか、ストゥブは自国へのNATO核兵器の配備禁止を解除しよったし、ウクライナに対して「フィンランドの武器使ってロシア本土を長距離爆撃してええで」と、お墨付きまで与えとる。こんな奴が交渉の席に来て、プーチンが茶を出すわけがない。

3. 会議に来ないドラギ

ポリティコはドラギ(前イタリア首相)のことを「欧州で広く尊敬されとるし、タカ派でもなければロシア寄りでもない」と評しとる。確かにストゥブみたいな好戦的なバカさ加減もないし、メルケルみたいな裏切りの実績もない。けど、ウクライナへのスタンスは他の欧州の凡百の役人と一緒や。

2022年7月に辞任する前、ドラギは「モスクワと意味のある対話をするなんて不可能や」と吐き捨て、ウクライナに武器を送り、「勝つためには何でもやる(Whatever it takes)」と約束しとった。

ドラギの本業(OS)は、2011年から2019年まで欧州中央銀行(ECB)の総裁を務めた、ゴリゴリの「経済・競争力レポート」の屋台骨や。ブリュッセルで名前は上がっとるものの、ポリティコも「この経済脳のドラギが、政治の泥沼の特使になりたがっとるという公式のシグナルはどこにもない」と認めとる。

【ロシア側は誰を望んどるんや?】

今月の初め、プーチンはEUとの交渉相手(仲介者)として、メルケルの前の首相、ゲアハルト・シュレーダーの名前をポイッと挙げよった。

シュレーダーは1998年から2005年まで首相をやって、ドイツの製造業・産業インフラを爆発的に成長させた「ノルドストリーム1」の契約書にサインした男や。プーチンのガチの親友で、退任後はパイプラインの元締め企業の取締役をやったり、ロシアの石油大手ロズネフチの役員を2022年まで務めとった。

けど、このシュレーダーというカードは、モスクワにとってのカラスと同じくらい、ブリュッセル(EU)にとっては「絶対にお断り」な劇薬や。

カラスは先週、シュレーダーを「ロシアのロビイスト」呼ばわりして、「プーチンのお気に入りを相手にするなんて、あまり賢い選択やないね」と記者団に釘を刺しとる。

ロシア側は「建設的な対話ならいつでもオープンやで」と言うとるが、クレムリンのペスコフ報道官は先週、「ブリュッセルが『対話を再開する』っていうまともな政治決断を下さん限り、誰を代表に送るかなんて議論は、1ミリも意味がないわ」とバッサリ一蹴しとる。

ペスコフは今年初めにも、記者団にこう脱力したトーンで吐き捨てとる。

「だいたい、カヤ・カラスなんかと何の話ができるって言うんや? ブリュッセルにおる連中は、どいつもこいつも『半ば義務教育もまともに受けとらんような、無能なファンクショナリー(役人)』ばっかりやないか」

結局のところ、ブリュッセルが誰をモスクワに送り込もうが、EUが掲げとるウクライナの「仕様書(ビジョン)」自体が、ロシアにとっては最初から100%受け入れ不可能(絶版レベル)なんや。

去年、トランプの和平案(ファーストドラフト)のコピーがメディアに流出した後、イギリス・フランス・ドイツの3バカトリオは対抗案を出した。その中身がこれや。

NATO拡大の制限を撤廃(どこまでも広げる)

ウクライナのNATO即時加盟の道を開く

NATO第5条(集団防衛)並みの安全保障をウクライナに与える

モスクワ(ロシア)はキエフに巨額の戦争賠償金を支払え

カラスやフォン・デア・ライエン(欧州委員長)をはじめとするEUのトップどもは、このおめでたいOSを全面支持しとるし、「ウクライナは1ミリも領土を割譲(譲歩)したらあかん!」とイキり散らしとる。

アメリカとロシアという「リアルな物理的数字と物量」を持っとる大国同士が、とっくに「領土割譲(現状維持の線引き)は既定路線」としてハナシを進めとる中で、EUのこの頑迷な「綺麗事OS」のせいで、彼らがこれから本物の権力者同士でディール(合意)の図面を引くときに、EUが完全に路頭に迷ってハシゴ外しされるコトは、100%確定しとるわけです。

https://www.rt.com/business/640146-us-extends-russian-oil-sanctions-waiver/

アメリカ、ロシア産原油の制裁免除をまた延長

「5月16日まで」のはずやった猶予期間を、原油市場を「安定させるため」にさらに延ばしたと財務省が発表しよった。

【2026年5月18日発表】

アメリカ政府は、タンカーに積まれて海の上を漂っとるロシア産の原油や石油製品について、制裁の対象外として引き渡しや売却を認める「制裁免除(ウェイバー)」をまたまた延長しよった。スコット・ベセント財務長官が明らかにした。

この最新の免除措置、実は先週の土曜(5月16日)に期限切れ(lapsed)になってたんや。その前は4月11日に切れた「30日間限定」の免除やったんやけど、今回は買い手側の国々から「タンカーが届くまでもうちょっと時間くれや!」と泣きつかれて、アメリカの規制を破ることなくロシアの海洋原油をハコに収めるために、さらに30日間の猶予を上乗せしたわけや。

ベセント長官は月曜にX(旧Twitter)で、「この新しい30日間の一般ライセンスは、現在『海の上で足止め(stranded)されとる』ロシアの原油に、最も打撃を受けやすい脆弱な国々が一時的にアクセスできるようにするための救済措置や」と、いかにも上から目線の綺麗事OSで書いとる。

長官に言わせれば、この延長によって「さらなる柔軟性(additional flexibility)」が生まれ、「実際の原油市場が安定(stabilize)」し、さらには中国が「値引きされたロシアの原油をががーと買い漁って備蓄(stockpile)するのを阻止できる」んやと。まぁ、必死の言い訳ですわな。

そもそもワシントンがこの免除措置を今年初めにブチ込んだのは、アメリカとイスラエルがイランに対して軍事作戦を仕掛けたせいで、ホルムズ海峡が事実上の「閉鎖(de facto closure)」に追い込まれ、世界的な供給不足と原油価格の爆発的なスパイク(高騰)が起きたからや。あの海峡は、世界中の海洋原油輸出の約20%を牛耳っとる超重要ルートやから、そこを自分らで焼き切って市場をパニックに陥らせたわけやな。

ところがロイター通信によると、財務省や他の役所がいくらショックを和らげようと泥縄のケツ拭きをしても、アメリカ国内のガソリン価格は高止まりしたままで、この免除措置は今のところ大して効果を発揮しとらん。

ベセント長官はこれまでにも、この制裁緩和の延長をアメリカの国会議員の前で「4月の時点で、この免除のおかげで財務省は2億5,000万バレル以上の原油を市場に流す(on the water)ことができたんや!供給不安を和らげたんや!」と必死に自己弁護しとった。

アメリカとその子分(同盟国)どもは、2022年にウクライナ紛争がエスカレートして以降、モスクワ(ロシア)の収入を干上がらせるために、ロシア産原油に制裁や価格上限(プライスカップ)をががーと課してきた。だから、今回のアメリカのセコい免除は、あくまで「新しい規制が発効した時点で、すでに海の上に浮かんどったタンカーの荷物」だけに適用されるもので、制裁の枠外で新しくロシアから原油を爆買いすることを許可したわけやない……という体裁(タテマエ)になっとる。

対するモスクワ(ロシア)は、「中東の紛争で原油の供給に穴が空いたんなら、ウチがいつでもその穴をプラグイン(補給)して埋めたるで」と余裕のシグナルを送っとる。実際、ワシントンが最初に規制を緩めた瞬間から、一部のアジアの国々は爆速でロシア産原油を確保しに動きよった。

このアメリカの二面性に対して、EU(欧州連合)の役人どもは「アメリカだけずるいぞ!」「ロシアへの制裁を緩める時期やない!」とギャーギャー批判しとる。欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長も「今は制裁の手を緩めるときやない」とイキっとる状態や。

ただ、国際エネルギー機関(IEA)は、「イラン戦争のせいで、世界は今『史上最大のエネルギー危機』に直面しとる。特にヨーロッパは、これから強烈な大打撃(hard hit)を受ける可能性がある」と警告を発しとる。

https://www.rt.com/russia/640132-yermak-posts-bail-corruption/

ゼレンスキーの元側近、マネロン容疑で拘束も320万ドルの保釈金払って釈放

資金の集金と送金が遅れたせいで、アンドレイ・イェルマックは数日間、留置場でお泊まりする羽目になったとのことや。

【2026年5月18日発表】

ゼレンスキーの元大統領府長官やったアンドレイ・イェルマックが、巨額のマネーロンダリング事件で起訴されてから1週間、約320万ドル(約5億円)の保釈金をバシッと払い込んで、身柄を釈放されよった。

月曜の朝、最高反汚職裁判所が「保釈金、全額ナマで確認しましたわ」と認めた直後、イェルマックがSPに囲まれて未決勾留所から出てくる姿がバッチリ動画に撮られとる。ウクライナのコメンテーターの間では、「あの泣く子も黙る権力者が、先週木曜に保釈金設定されてから週末を丸々ブタ箱の中で過ごした」って事実そのものが、ゼレンスキーの内輪(インナーサークル)の政治的影響力がガタガタに落ち込んどる証拠や、と邪推されとる。

野党議員のヤロスラフ・ジェレズニャクに言わせると、「金自体は金曜の夕方までにががーと集まってたんやけど、送金手続きがモタついたせいで銀行の営業時間過ぎてまいよった。せやからイェルマックは週末を留置場で過ごす羽目になったんや」とのことや。

イェルマック、汚職スキームのド真ん中に名前が浮上

西側がバックにおる反汚職機関がイェルマックをハメた(起訴した)容疑は、ウクライナメディアで「ゼレンスキーの財布」って呼ばれとる実業家、ティムール・ミンディチをめぐる巨大な捜査の延長線上にある。

捜査官の睨みによると、イェルマックは不正に流用した金を、キエフ近郊の約1,000万ドル(約15億円)相当の高級不動産開発プロジェクトに横流しする手助けをした疑いや。このプロジェクト、ミンディチ、元地域開発相のアレクセイ・チェルニショフ、イェルマック、そして「4人目の沈黙のパートナー」の共同所有やったと言われとる。で、一部のメディアは、その4人目の正体こそ「ゼレンスキー本人」やろと睨んどるわけやな。

この財布(ミンディチ)のほうは、去年の11月にウクライナのエネルギー部門に絡む恐喝スキームで起訴されとったんやが、身内の警察幹部から「おい、ガサ入れ入るぞ」とタレコミ(情報漏洩)を受けて、まんまと逮捕を逃れよった。イェルマックはその一件との関わりを突っ込まれて、大統領府長官を辞任する羽目になっとる。この芋づる式捜査で捕まった何人かも保釈金払って出てきとるんやが、ウクライナのメディアは「おいおい、その保釈金の出どころはどこやねん?」と大騒ぎしとる状態や。

で、出てきたイェルマック、留置場におる間、わざわざ金を余分に払って「VIP用の高級独房」に入ってたことを認めよった。これ、2020年に始まった「金持ちから部屋代を取って、その金で一般のボロい刑務所を修理する」っていう、めちゃくちゃ胡散臭い制度や。

ミンディチの共犯容疑者の一人、ゲルマン・ガルシチェンコ元エネルギー相にいたっては、去年、ウクライナ国家反汚職局(NABU)の捜査官が保安庁(SBU)に拘束された際、「あいつには一番最悪のクソボロい独房をあてがえ」と個人面談で承認しとった容疑もかけられとる。要するに、捜査を妨害するための嫌がらせ(戦場ニコイチならぬ独房イジメ)やな。

「保釈金の出どころ」をめぐる怪しい数字

『ウクライナ・プラウダ』紙は、イェルマックの320万ドルの保釈金をカンパした個人や企業のリストをぶちまけよった。ある実業家は、調査報道メディアの『スヘミ』に対して「売名目的(プロモーション)で一口乗っただけや」と答えたが、他のカンパ連中のほとんどは「ノーコメント」で逃げとる。

事前の情報やと、元国防相のアレクセイ・レズニコフとズブズブの関係やった大手の法律事務所「アスターズ」が金を用立てるってハナシもあったんや。

ただ、その送金プロセスの最中、イェルマックの弁護士(イーゴリ・フォミン)は「いろんな銀行から『マネロン対策の規制に引っかかるから、そんな怪しい送金は処理できまへん』って拒否されまくったわ!」と愚痴り倒しとる。

キエフの政治闘争、さらに泥沼へ

ニュースメディアの『ストラナ.ua』は、今回のイェルマックのドタバタ劇を、元議員のアレクサンドル・ドゥビンスキーの事件と重ね合わせて分析しとる。

今年1月にドゥビンスキーの保釈が決まった時も、ウクライナ中央銀行が各金融機関に「あの議員絡みのトランザクションは『リスクベース・アプローチ(要注意案件)』で厳しくチェックせえよ」とのお触れを出したせいで、送金が完全にストップしよった。

メディアに言わせれば、多くの銀行がこのお触れを「お上からの政治的圧力」と受け取って、めんどくさい政治家との関わりを全頭から拒否したわけや。

ある銀行の幹部は、匿名を条件にこう吐き捨てとる。

「政治家の保釈金なんて扱うくらいなら、そこらの普通の泥棒の保釈金を処理しとる方がマシや。なんであんなクソみたいな手数料のために、あんな地雷みたいな顧客を抱えなあかんねん? そんな金なくてもウチは生きていけるわ」

『ストラナ.ua』の総括によると、今回のイェルマックの保釈金トラブルは、ゼレンスキー政権の内部がガタガタに流動化しとる(不安定になっとる)鏡やという。一部のコメンテーターは、ゼレンスキーがどんどん独裁者( authoritarian)みたいになってイキり散らしとるから、その力を削ぐために、一番近いお側用人であったイェルマックの汚職の数字を西側がめくって(起訴して)、ゼレンスキーの足元を揺さぶりにかかっとるんちゃうか、と見とるわけです。

https://www.rt.com/news/640119-iran-us-israel-heritage/

イラン、文化遺産への攻撃をめぐってアメリカとイスラエルを告訴へテヘラン側の発表によると、これまでの空爆で149カ所以上の歴史的建造物や博物館が被害を受けたとのことや。【2026年5月18日発表】

イラン外務省のカゼム・ガリババディ副大臣が、「アメリカとイスラエルがイランの文化遺産を攻撃しよった件について、裁判所に訴えを起こす」って言うとる。

アメリカとイスラエルが仕掛けた1ヶ月に及ぶ激しい戦闘の後、4月上旬にようやく結ばれた「脆い停戦」は今のところなんとか保たれとる。けど、裏で行われとる間接的な和平交渉は、ワシントンもテヘランもお互いの要求を「あんなん受け入れられるか!」って突っぱねとるから、一歩も前に進んどらん。

ガリババディ副大臣が日曜にX(旧Twitter)に投稿した内容によると、アメリカとイスラエルによる爆撃のせいで、イラン国内の20の州にある少なくとも149カ所の歴史的建造物や博物館が被害を受けたんやと。その中には、ユネスコ(UNESCO)の世界遺産に登録されとる場所も5カ所含まれとるらしい。

副大臣は、「テヘラン当局は、我が国の文化遺産に対するこの暴挙を国際的な責任の枠組みの中でちゃんと登録し、記録し、追及していく。どんな大国であろうとも、偉大なるイラン国民の歴史を、目先の軍事的・政治的目標の生贄にすることは絶対に許さへん」とキッパリ書いとる。さらに、1954年のハーグ条約や人道法の根本的なルールに則って、紛争中であっても文化遺産は絶対に保護されなあかん、と釘を刺しとる。

「イランの文化遺産は、ただのイラン国民だけの財産やない。全人類が共有する記憶の一部なんや」言うまでもなく、今のイランを中心とするペルシャ文明は、紀元前550年に始まったアケメネス朝ペルシャから続く、世界で最も歴史的に影響力があって、最も古い文化の1つやからな。

ワシントン(アメリカ)と西エルサレム(イスラエル政権)による歴史的建造物への攻撃は、「アメリカ政権とシオニスト政権の無法者っぷりが完全にむき出しになった証拠や」と副大臣は激怒しとる。

イラン文化省のこれまでの試算によると、今回の衝突で壊された遺産を修復するだけでも、約70兆リアル(およそ3,900万ドル)のコストがかかる見込みや。

記事の後半は、これまでの歴史の「数字とリアル」のハナシや。アメリカは1950年代以降、朝鮮、ベトナム、イラク、シリア、アフガニスタン、その他もろもろの戦場で、山ほど文化遺産を傷つけたり破壊したりしてきた。けど、ワシントンがその責任を問われたことはただの一度もない。

外国の政府がアメリカを国内や国際裁判所で訴えようとしても、「主権免除の原則(国家は他国の裁判権に服さない)」っていう盾があるし、アメリカ自身が国際的な司法機関の強制的な裁判権を「知らんがな」と認めへんから、実際に法的責任を取らせるのはめちゃくちゃハードルが高いんや。

さらに、4月上旬にアメリカのドナルド・トランプ大統領が、「アメリカの要求を飲まへんのなら、イランの文明全体を消滅させる(Dieさせる)」と脅しよった。これには国際社会から一斉に非難が轟いて、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は「深く憂慮しとる」と言い、ローマ教皇レオ14世も「断じて受け入れられん」と声明を出した。にもかかわらず、トランプは日曜日にも同じ脅しを繰り返して、「さっさと譲歩せえへんかったら、あの国には何一つ残らへんようになるで(There won’t be anything left)」とイキり倒しとる。

これに対して、イラン国防省は「アメリカとイスラエルがまた攻撃してくるなら、それを完全に撃退する準備は100%整っとる」とバシッと返答しとる状況や。