Dialogue Works:ニマ・アルホルシドとラリー・C・ジョンソン イランがホルムズ海峡の取引拒否、米軍増強、イスラエルが標的拡大
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イランがホルムズ海峡の取引拒否、米軍増強、イスラエルが標的拡大
今日は2026年7月3日金曜日、盟友ラリー・ジョンソンに来てもらってるで。おかえり、ラリー。
――日付ちゃんと押さえてくれてありがたいわ。ええシャツやな、いいセンスしてるで。
ラリーも知っての通り、今イランで最高指導者の葬儀やっとる。100カ国以上が参列しとるらしいけど、パトリック・ヘニングセン知ってるか?
――ああ、パットな。知っとるで。彼、現地におるんちゃうか。おお、実際に現場行っとんのか。ええな、それは。
外でも中でも、イスラエルがこのタイミングで何かアホなことしでかすんちゃうかって恐怖が広がっとるんやけど、ラリーの見立てはどうや?そういうこと起こると思うか?
――まあな、「イスラエルはそこまでアホちゃう」言うたら、すぐ「いや過去にこんなアホなことしてきたやろ」て例出されるんやけどな。せやけど、もし葬儀を狙ってイランの指導者を殺すような攻撃をやらかしたら――しかもそこにロシアのメドベージェフがおって、中国の楊毅外相(か代表)もおって、間違ってへんかったらな。中国共産党の代表やったと思うで。インドの代表団も来とるし……これはもう世界規模の話になってまう。
イスラエルの破滅を望んどる連中からしたら、むしろそういう攻撃してくれた方がええくらいやろな。なんでかいうたら、イランがそんな攻撃されて報復を我慢するとは思えんし、その報復はイスラエルが降伏するまで続くやろ。せやから、まあ起こらへんと思うわ。単純に、イスラエルは時々自殺的な行動取るけど、これはさすがに自殺行為やし、ネタニヤフらもそこは分かっとるはずやで。今まで以上にイスラエルが孤立してまうってな。
――中国の全人代副委員長らしいで。中国の役職はようわからんけど、副委員長やって。イラン周辺の国々見ても、大統領や首相クラスが来とるのに、トルコとアゼルバイジャンだけ議長クラス送ってきとる。で、エルドアンは葬儀の後、個人的にイランに行くらしいで。
――誰がそう言うたん?
エルドアンや。
――ああ、エルドアンな。せやけどトルコも来とる、アルメニアも来とる(パシニャンやろ)。これはもう、攻撃するなんて狂気の沙汰やで。過去にもこういう大規模葬儀はあったし、恐れの声が出るのはいつものことやけどな。ケネディが暗殺された時も世界中の指導者が集まったやろ。せやから、人々が心配するんは無理ないけど……今回は何も起こらんと思うで。
イランの空域、少なくともテヘラン州の空域は閉鎖されとるみたいやな。都市そのものやのうて州の空域や。攻撃を避けるためやろな。
――ワイもラリーと同意見や。イスラエルがそこまでアホなことするとは思えんわ。あまりにも代償がでかすぎる。
――目的は何やねんって話に戻るんよな。仮に最高指導者を殺せたとしても、それでイランが崩壊するわけちゃう。むしろイランをさらに激怒させるだけや。ここまでイランは停戦に応じて、ある意味「甘い」判断してきたとも言えるけど……内情は分からんし、「ガザから撤退するまで、西岸から撤退するまで戦い続ける、さもなくばイスラエルを滅ぼす」って突っぱねる道もあったはずや。そうなったらイスラエルも考え直さなあかんくなる。
過去、イランの科学者や要人が暗殺された時は、そこまで直接的な報復はなかったよな。今回もそれ変わらへんと思うか?
――歴史を基準に予測するなら、変わらんやろうな。イランは標的にされ続ける。せやけど、もしイランが「もう全力でイスラエルにぶつける、軍事基地も核関連施設も全部潰す、止めへん」って決めたら、それはメッセージになるで。その時はイスラエルはえらい苦境に立たされるやろな。今んとこは、こういうテロ的な作戦やっても深刻な代償払わずに済んどるだけやねん。
トランプは、イランに通行料も取らず無条件でホルムズ海峡開放させようとしとる。その代わり凍結資産返すって話やけど、イランはそれ拒否したって報じられとるで。昨日、トランプは「ホルムズ海峡南側をオマーン政府と一緒に、米軍の力も使って、イランに知られんように船を通す」て言うとった。仮にそれで何隻通せるんかな、時間経つにつれて。
――トランプはホルムズ海峡に米海軍艦艇がおるみたいに言うとるけど、実際はおらんで。いわゆる「護衛」いうても、上空を飛行機が飛んどるだけで、それも近接航空支援できる戦闘機やない、偵察機みたいなもんや。今、hormuzintra.comの地図見とるけど、海峡、ほんまに何も動いとらんで。中国船の「King Chain」いうんがシンガポール向けに、海峡の真ん中あたり通っとるけど、これオマーンルートやのうてイランルートに沿っとるように見えるな。
――過去8時間の出港見ても、2、3隻しかおらん。活動量、めっちゃ少ないな。これがトランプにとって問題やねん。「4週間で石油切れる」言うたんが、実はタイミング的には合っとるんよ。ペルシャ湾から出てくるんは硫黄分の多い「サワークルード」いう原油で、アメリカの製油所の大半はスイートクルードからディーゼルや航空燃料作る仕様になっとらん。ペルシャ湾からの高硫黄原油が必要やねん。
――少なくとも2月28日以前は、アメリカの供給の10%はペルシャ湾からやった。3月11日か18日以降、ライト長官が「戦略石油備蓄から出す」言うて、日量140万バレルの高硫黄原油を放出しとる。備蓄は120日分あったから、単純計算で今はもう残り8日しかない。備蓄が尽きたら、もう取り出す分がなくなるで。トランプが署名した時に期待しとったんは石油の急速な還流やったけど、それは起こってへん。ペルシャ湾から出とる原油の大半は中国と韓国、つまりアジア向けや。アメリカには来てへん。
――もう一つ考えなあかんのは、仮にVLCC(超大型タンカー)10隻、それぞれ200万バレル積んで合計2000万バレル(アメリカの1日分の消費量相当)がホルムズ海峡を出たとしても、あの速度やと着くまで42日かかるいうことや。アメリカは高硫黄原油の不足に直面しとって、それがディーゼルと航空燃料の不足を生んで、深刻な経済問題に発展するで。
ベネズエラは補えるんか?
――ベネズエラじゃ穴埋めできへん。ペルシャ湾以外で高硫黄原油の主要供給国はカナダ、メキシコ、ベネズエラやけど、スイッチ入れるみたいに生産量増やせるもんちゃう。ベネズエラはもう能力の限界まで生産しとる。
――インフラが整ってへんいうことか?
――資源があるかどうかだけやなくて、それを掘り出す能力の話や。それが重要やねん。
今日、イエメン軍が「サウジの戦闘機が、200人以上乗せたイランの民間機がサナア空港に着陸するのを阻止しようとイエメン領空を侵犯した」て発表したで。その後イエメンの防空システムに追い返されたらしいけど。11年もこんなことやっといて、サウジもイエメンも何も学ばへんのがほんまに理解不能やわ。
――そうやな、サウジとイランが国交回復しとっても、これはその関係にとって障害になり得る火種やねん。現地に住んどるエネルギーコンサルタントの知り合いが「サウジは信用したらあかん、言うことと真逆のことやる」言うとったで。ムハンマド・ビン・サルマンはほんまに厄介や。この前もそれが垣間見えたやろ、地域の全ての国(イラン以外)がセントコム司令官ブラッド・クーパー提督と会合しとって、あれ実質「反イラン会議」やった。あの国、堂々と「アメリカに断って行かへん」て言うたらええのに、まだアメリカへの依存断ち切れてへんねんな。
――今、新しい貿易の現実の中で、イランともオマーンとも両方繋がろうとしとる国が出てきとるで。例えばフランスはマクロンがオマーン政府と、オマーンからフランスへの新供給について話しとる。今日も日本のバイヤーが少なくとも3社、イランと交渉しとるらしい。しばらく石油もガスも受け取ってなかったのに、今は交渉しとる。関係正常化して、もっとイランから石油もらいたいんやろな。せやけど一方でワシントンの外交方針にも縛られとる。もし彼らがイランから石油買う決断したら、ワシントンはどう反応すると思う?国によって精製設備を改修せなあかんし、一晩でできることちゃう。中国がイランから他国へ切り替えられんかった理由の一つもそれやし。
――そうやな、日本がそれやろうとしたら国際的な問題も山積みやし、環境問題もあるで。みんな忘れとるけど、ペルシャ湾に停泊しとる船に乗っとる乗組員、汚水を船の下水系統に流しとって、それが湾に垂れ流されとるんよ。ドバイのビーチが人間の排泄物で汚染されとるいう記事も読んだで。えげつない話や。あれだけの船が湾に停泊し続けとる影響、まだ十分考え尽くされてへん。ペルシャ湾は実質閉鎖系やから、すぐ外洋に流れ出るわけやないしな。長期的な悪影響が出てくるで。
昨日、テッド・ポステル教授と話したんやけど、パトリオットとイスラエルの防空システムを分析してくれて、動画も見せてもろたんや。ミサイルの動き方について新しい情報があってな。マックス・ブルーメンソールらがイランに行ってミサイルの写真撮ってきたやつ見せてくれたんやけど、弾頭にフィンとか翼みたいなんが付いとって、それが機動性を持たせとる。つまり防空システムには不都合な話や――機動できるいうことは、標的にたどり着ける可能性が高いいうことやし、パトリオットとかどの防空システムでも撃ち落とすんが難しいいうことになる。
――そうやな、その話は聞いてへんけど、ダニー・デイビスとも似たような話しとったで。彼はパトリオットの命中率が10%しかなかったて指摘しとった。せやからワイは「イランがその気になったら、弾道ミサイルでイスラエルに本気の損害与えられる」て言うとんねん。2月28日から4月7日までの42日間で、防空のために発射されたミサイルの3分の2は米国製、パトリオットとTHAADやったんやけど、テッドによると命中率は10%未満やった。つまり、着弾した弾道ミサイルの90%以上は妨害されんとイスラエルに落ちたいうことや。せやから、もしイスラエルが止めへんかったら、イランは相当な損害を与えられる立場にあるとワイは思うで。
――彼が見せてくれた弾頭の一つは、こう「ぴょんぴょん」跳ねるみたいな動きしとって。
――もう一つは「ジグザグ」みたいな動きしとった。何か推進装置が付いとって、着弾前にそういう動きするらしいで。世界のどの防空システムでも撃ち落とすんは難しいんちゃうか。ミサイル技術は防空技術より進んどる、イランだけやなくロシアも含めて、どこの国でも。
――そうやな。パトリオットに関しては、ウクライナでもイスラエルでも「効かへん」いうのが分かってきとるやろ。特に巡航ミサイルと弾道ミサイルに対しては効果薄いんや。
イスラエルの戦略の一部として暗殺があるけど、新しい報道によると、対米交渉の中でアラグチと国会議長を暗殺しようとしとったらしいで。
――ああ、それ古い話やん。それが昨日出てきたんかいな。なんで今頃こんな古い話報道すんねん、ってなるわな。単に「今日はネタが少ない日」ってだけかもしれんけど。とにかく、あの交渉の頃な――ペペとワイが1ヶ月半くらい前に報じたと思うけど、モラーニ教授も言うとったけど、イランの代表団を乗せてテヘランに帰る飛行機をイスラエルが撃墜しようとしとるいう情報を受けとった、いう正当な懸念があったんや。
――ほんで、なんで今頃こんな話出すんかいなって思うわ。もう一つの古いニュースで奇妙なんが、セントコムが「海兵隊が現地入りした、USSボクサーが到着」て発表しとったやつやな。おい、待てって。ボクサーは今年の3月18日にサンディエゴを出港しとるんやで。4月、5月、6月経って、もう約4ヶ月やん。アラビア海かオマーン湾かどこかに着くのに4ヶ月もかからんで。40日か50日で着いとるはずや。なんで今更「新情報」みたいに報じるんかいな。それをメディアもこぞって取り上げとった。「海兵隊が増強しとる」「海兵隊が来た」って、いやいや、もう2ヶ月前からずっとおるがな。
――今の問題は、18歳19歳20歳21歳の若者を船内にどれだけ閉じ込めとけるか、いうことやろな。運動もせなあかんし動き回らなあかん。せやのに船上で運動せなあかん状況やと……まあ、大変やろな。
イラン代表団とアメリカの最初の会談の後、彼らはすぐテヘランに戻らんと、別の場所におったよな。ミランディ教授と連絡取っとった時、「今どこにおるん?」て聞いたら「テヘランちゃう、別のとこ、これからテヘラン向かう」て言うとったな。
――列車で行ったんちゃうかったっけ。
そうそう。
――でな、イランに着いてからも一箇所に固まらんと、危険回避のためにバラバラの方向に分かれとったんや。ほんまに驚くわ……戦略と呼ぶかどうかは別として、一番穏健で交渉に前向きな人間を殺す「戦略的意義」って何なんや、ってなるやろ。そういう人間排除して、「絶対交渉せえへん、お前ら殺したる」いう強硬派だけ残す。それがイスラエルの利益になるんか?ワイはほんま理解できんわ。交渉の中身云々やなくて、イランとアメリカの間のいかなる交渉自体を恐れとるいうことやろ。
――それがまさに、アリ・ラリジャニやカマル・ハラジ夫妻が暗殺された主な理由やろな。彼らは軍事作戦にも対イスラエル攻撃にも関わってへん、アメリカと交渉しとっただけの人間や。せやのにイスラエルはそれを許さへん。
これ、ワシントンでどこまで理解されとるんかな。イスラエルが交渉できそうな相手を必死で暗殺しまくっとる実態を分かっとる人間、ワシントンにおるんかいな。
――同意見や。
ラリー、アメリカはまた戦争再開の準備しとると思うか?
――いや、ワイはそう思わへん。さっき話した石油の件に戻るけど、ディーゼル燃料問題は深刻や。メディアでちゃんと報道されてへんけど、ディーゼルか航空燃料のどっちかが不足していくで。製油所はどっちを作るか選ばなあかんくなる。アメリカに魔法みたいな追加供給なんてあらへん。過去3ヶ月油価を低く抑えられたんは、実際には浮いとる(洋上在庫の)分やったからで、実際の取引価格はバレル80ドルとか70ドルやのうて、110から120ドル台くらいになっとるはずや。せやのにメディアは自分たちにも他人にも嘘つき続けとって、誰も現実を理解しようとせえへん。前も話したけど、製油所の設計によって処理できる原油の種類が決まってまう。テキサス西部の原油を単純にガルフコーストに回せばええって話ちゃうねん、もっと複雑なんや。
――こういう不足が来とる中で、もしアメリカが戦闘作戦を再開しようとしたら、民間航空機用の航空燃料を回さなあかんくなって、民間航空は大きく縮小せざるをえんくなる。その経済的影響はでかいで。アメリカ経済は、はっきり言うて「幻想の世界」に生きとる。ワイは映画『マネー・ショート』が大好きなんやけど、あれはまさに2008年当時の市場の「妄想状態」を捉えとるやろ。「住宅市場は崩壊する」て見抜いとった少数の人間がおったけど、他の全員は「アホ言うな、大丈夫や」って言うとって、最終的に崩壊した。今、それと似た状況にあるんや。石油と、危機的なグローバルサプライチェーン、それを支える何兆ドル、いや下手したら1000兆ドル規模のデリバティブ賭博がある。宇宙一デカいカジノで、みんな油価がどっち行くか賭けとるようなもんや。賭けを外した奴らが破産していったら、それは経済全体、銀行、金融システム、サプライチェーンにまで連鎖していくで。
――これは結局、この5年間のアメリカの外交政策の帰結やねん。まずロシアと事を構えて、ウクライナ最大の石油ガス供給国の一つを敵に回し、ノルドストリームを破壊した。今度は西アジアでイラン相手に戦争して、ホルムズ海峡を実質閉鎖してもうた。
――それやな。
これバイデン政権とトランプ政権、両方の帰結やのに、誰もこれが自分たちの政策の結果やって認めようとせえへん。何とかせなあかんのに。ラリー、個人的にがっかりしとるのは、この政権の最後の瞬間までこの戦争がだらだら続くんちゃうかいうことや。「再戦にはならん」て言うたけど、政権終了まで小競り合いみたいな「やったりやられたり」は続くんちゃうか?
――孤立した攻撃くらいなら、そこまで気にせん。継続的な戦闘作戦は維持できひんからな。2月28日に始まった戦争でワイが着目しとったんは――ワイは数少ない「これは起こる」て予測しとった一人やったけど、レイ・マクガバンなんかは違う立場やった。彼が非科学的やったわけやない、ちゃんと根拠あって言うとったんやけど、ワイが具体的に見とったんは、戦闘作戦が行われる前に整わなあかんインフラや。23年間、米軍特殊作戦部隊の演習シナリオ作成に携わってきたから、実際の作戦発動前に必要な事前準備が何かをよう知っとる。
――こういう場合、「CAT(危機対応チーム)」という組織が立ち上がるんや。CATには、指揮系統によるけど――例えばセントコムならブラッド・クーパー提督が指揮官で副官もおって、通常時は24時間体制やけど極めて少人数で運用しとる作戦センターがある。夜間に起きたことを報告書にまとめて司令官に上げる、くらいの規模や。
――せやけど、実際にイラン攻撃を発動する準備が整った時は、CATが立ち上がる。軍の中には、管理、情報、作戦、兵站、計画など様々な部門があって、それが全部CATに集約される。CIA、NSA、DIAといった連携機関もCATに入ってくる。全員が机とコンピューターを持ち、任務を課され、情報を収集し、命令書を作成する。2月21日頃にこれが立ち上がったんを見て、ワイは「ああ、戦争になる」って分かったんや。
――理由もなくCATを立ち上げて、それを維持したりせえへんからな、攻撃実行の準備でなければ。せやから今、なんで攻撃が起こらんと思うかというと、そのシステムがもう解体されとるからや。
――今は活動しとらん。また元の、2、3人が座っとる作戦センターに戻っとる。夜勤の人らな。
――えらいこっちゃな。
――今は8時間シフトに戻っとるはずやけど、CATに入ると12時間交代の12オン12オフになる、これがえげつない。3、4日ならまだしも、3ヶ月続けるのはほんまキツい。今の理解では、どのCATも24時間体制で稼働してへん。週5日、朝8時から夕方5時、そんな感じや。それやったら軍事作戦の計画中ちゃう。これは戦争するかどうかの兆候の一つやねん、「CATが立ち上がっとるか」いうのが。全部で立ち上がっとったら、「何か起こるで」いうことになる。
――ほんで今アメリカが直面しとるのは資源の制約や。今まで「資源は無尽蔵」いう前提で来てもうたけど、実際はそうちゃう。トマホーク新造にしても、パイプラインからどんどん来るなんてことはあらへん。中国は加工済みレアアース鉱物18種類を握っとる。これがよう誤解されとる点でな、「アメリカにもレアアースはいっぱいある」いうんは事実やけど、ワイが今おる場所から25分か30分のとこに「モザイク」いう鉱山があって、掘り出されたまま捨てられとる鉱滓(テーリング)が山積みになっとる。そこにレアアース鉱物が含まれとるんやけど、加工に金かかるし、汚い作業や。で、世界でその加工を実質独占しとるんが中国やねん。
――せやから、新しいトマホーク作りたくても、ガリウム含む18種のレアアース鉱物が必要で、手に入らへん。金属そのものはあっても、他の必須材料がないから作れへん。JASSM(統合空対地スタンドオフミサイル)も同じや。2週間前、空軍長官が「最後にアメリカ空軍に納入されたF-35 6機」について語ったんやけど、それぞれ1機1億ドル以上するのに、レーダーとノーズコーンが付いてへんかったんや。なんでかいうと、中国産のレアアースと磁石が手に入らんからや。あの機体、正常に飛ぶにはノーズコーンに一定の重量が必要やから、代わりにジムのバーベルみたいな重りを詰め込んどるんやで。空軍長官によると、戦闘準備完了度は25?30%しかないらしい。
――トランプは「アメリカ軍は最強や」て言い続けとるけど、実際はちゃう。それはただの自己欺瞞の嘘やで。
イスラエルはアメリカから独立したがっとるらしいで。ネタニヤフの最近のインタビュー、ヘブライ語やけど一部クリップ出とって、彼の選挙運動的なプロパガンダの一環でもあるけど、要は「アメリカにミサイルや迎撃システムで完全に依存したままではおりたくない」て言うとる。ネタニヤフだけやなく野党も、トルコとイランの連携を恐れとる。
もし明日か明後日にイスラエルが「先制攻撃」(いつも先制攻撃やねんな、他国が攻撃してきてイスラエルが反応するんやのうて、自分らが先に攻撃して「向こうが攻めてきそうやったから」って言い訳する)に出た場合、アメリカ国内の感情としてはどうなんや?イスラエル支持をどこまで続けるんか?地域内でアメリカにできることにも限界あるやろ?
――そうやな、単純な「イスラエルかイランか」の二項対立ちゃうねん。一方でアメリカ国民はイランに対して非常に否定的な見方をしとる。イランは「テロ国家」「狂信的イスラム国家」「ジハード主義」「シャリア法を押し付けようとしとる」みたいに見られとる。せやけど同時に、イスラエルに対する世論も悪化しとるで。10年前にあったような反射的な支持は、もう無くなってきとる。両方とも支持低下、関心低下の方向に動いとるんや。
トルコの外相が「トルコにとってイスラエルはどう見えるか」聞かれた時、「我々の懸念はイスラエルちゃう、なぜなら奴らが我々と戦えるとは思わへんから」て答えとったで。ラリー、イスラエルの指導者は自分たちの軍事力を、あまりにも過信しすぎとる気がするんや。
――全くその通りやな。「強い軍隊」を語るなら、人口規模、国土面積、地上作戦をどれだけ遂行できるか(空爆だけやなく)を考慮せなあかんのに。
――そうやな、それがイスラエルの特徴やねん。「傲慢さ」や。傲慢と慢心の組み合わせで、いつも実力以上に自分を評価しとる。西側の分析家がロシアの「対ウクライナ攻勢の遅さ」を批判するんはよう見るけど、ロシアがカバーしとる広大な領土や投入部隊の規模考えたら……で、イスラエルの方を見ると、幅5マイル、長さ25マイルの範囲しかない土地で、その全ての出入口を実質的に支配しとったのに、もう3年近く経ってもハマスを倒せてへん。多くの民間人を殺しはしたけど、パレスチナ人がここまで生き延びとるのがむしろ驚異的や。せやけど、これはイスラエル軍が実はかなり弱いいう証拠でもある。空軍力だけは充実しとって民間人を殺すんはめっちゃ得意やけど、それ以外は無能さを露呈しとる。
トルコ外相はこうも言うとったで:「イスラエル政権はトルコやエルドアンだけの問題やない。人類全体にとっての危機や。この政権は、いかなる政治的・経済的・良心的立場からも、これ以上耐えられん人類への重荷になってしもうた。」これがイスラエル側で「トルコが今や最大の敵」と感じとる背景やと思うで。
――全くもって、イスラエルの理不尽さがそこに表れとるわ。イランを片付けた後、トルコを軍事的に打倒すべき「主敵」として描いとる。せやけど彼らの石油供給元はどこや?トルコやろ。自分に金を出してくれとる相手に毎日毎日番組で悪口言うて脅す、みたいなもんやで。もしワイが誰かの給料の大半をあんたからもろとって、それでいてあんたの番組に毎日出て罵倒して脅したら、二度と出演できひんやろな、「あいつ追い出せ」ってなるやろ。
――せやから、イスラエルのやり方の非論理性はほんま驚くべきもんや。これも「傲慢さ」から来とるんやろな。「我々は世界最高の対テロ能力を持っとる」みたいな。
エルサレム・ポストの報道によると、クルド勢力とイスラエル空軍を使ってイラン政権を転覆させる大規模計画があったけど、JDヴァンスがその計画をエルドアンに漏らして、エルドアンがトランプに接触してトランプが取りやめさせた、という話があるで。この話、どう見る?何か筋の通った話やと思うか?
――いや。西アジア・中東方面の状況、人物、国家を扱う上で学ぶべき教訓があるとしたら、「論理と正気は、この地域の分析スキルの上位に来ぇへん」いうことやろな。クルド人に武装させたとしても、何人おるんや?200万?300万?武装できるほどおらへん。それでイランで何ができる言うんや?政権転覆するいうなら、テヘランを制圧せなあかんで。何人の兵士が必要や?クルド人にそんな数はおらへん。米国が空からの支援したところで、イラン上空を飛ぶ航空機はすぐ撃墜される可能性が高い。せやから、これは単にJDヴァンスの評判を落とすために出された話なんちゃうかとワイは思うで。イスラエルは、ヴァンスがイランとの交渉を進めようとしとることに相当苛立っとるんちゃうか。交渉が続く限り、合意成立の可能性が残ってまうからな。
――そうやな、Xでシオニストの連中がヴァンスを左右から叩きまくっとるで。
――そう演出やないと思うで。ほんまにイスラエルの人らが彼を攻撃しとる。裏でトランプに逆らったり、トランプがイスラエルに望んどることに反対する動きしとるからやろな。
――彼がトランプに説得しようとしとるようには見えへんけど。トランプがそこまで関与しとるようにも見えへんし。
――そうやな。トランプは、イランと地域情勢に関して何が起こるかコントロールできる立場やない。パキスタンは自分らが状況をコントロールしとると強く主張しとるみたいやけど、実際はそうちゃう。あと変数として、サウジがどう動くかいうのがある。彼らが信頼できる存在ちゃういうんはもう証明済みや。もしパキスタンが、エジプト、トルコ、サウジ、イラン、パキスタンを束ねる「汎イスラム安全保障連合」的なもんを実現させることに成功したら――それは本物のゲームチェンジャーになるで。せやけど、まだそこまでは行ってへん。もしそこに至ったら、イスラエルはほんまの窮地に立たされるで。
ブルームバーグの報道では、欧州諸国は「イランがホルムズでの通行料を課すのは避けられん」と受け入れつつあって、イランに促しとるみたいやで。もし欧州がそれを受け入れて、湾岸諸国+イランからもっと石油を受け取るようになったら、それはウクライナでの戦争継続を意味すると思うか?
――もちろんそうやろ、なんで違うと思うんや?
どれだけ続ける気なんかな。5年近くウクライナ戦争続いとって、欧州は結局何の得があったんや?なんで欧州人はこの道が上手くいかんと理解できへんのか、ワイには分からんわ。
――ほら、また論理的に考えてもうたな(笑)。実際のとこ、今この戦争はウクライナの損失が加速しとる段階に入っとる。水曜日にロシアがキーウに仕掛けたミサイル・ドローン攻撃はえげつなかった。今日は金曜日やから、それから2日経っとるな。重要な防衛産業施設を潰したんや。「なんで今までやらんかったんや」て言いたくもなるけど、まあ死んだ馬の尻探っても仕方ない。今の時点を見ると、ロシアはドニエプル川以東のガソリンスタンドも全部潰しとる。文字通り、車に給油できひん状況を作ろうとしとるんや。ドニエプル以東のウクライナ人に本物の輸送危機を作り出すことになる。
――こういう状況で、英独が中心になってもっとドローンを送り込もうとしとるけど、それによって自分たちも標的になるリスクを負うことになる。実際もう衝突は起きとって、ワイが昨夜書いた例やと、ロシアのタンカーがバルト海の海峡を通って出ようとしとった時、NATO側の艦艇が止めようとしたら、護衛のロシア軍艦が駆けつけて「攻撃するぞ、下がれ」て脅して、NATO艦は引き下がったって話があった。
――こういう衝突がこの先も続いていって、いずれロシアがイギリス、フランス、ドイツの主要軍事目標にミサイル攻撃せなあかんような事態にエスカレートしていく可能性が高いで。プーチンも「1、2年以内に我々と戦争する話を公然としとる連中がおるんやから、これが脅威やないふりはできん」て言うとったやろ。
ラリー、あんたロシア行ったことあるやんな、戦争始まってから2、3回くらい?ロシア国内の状況も詳しいと思うんやけど、「プーチンの戦略は間違っとる、機能してへん、国民も彼の判断に不満持っとる」て主張する人らがおるやろ。ワイはそういう議論、正直あんまり信用してへんのやけど、ラリーはどう思う?
――ロシア国内の状況について、戦争を踏まえて、どう感じとる?プーチンは直接軍事作戦の決定をしとるわけやない、参謀本部が作った計画に従っとるだけや。プーチンは過去、民間人被害を最小化するように主張したり、いくつかの標的への攻撃を避けさせたりしとったと思う。せやけど水曜日に起きたことは、キーウの「クレムリンに相当する」政府エリアみたいな地区で――ここ4年間ロシアが攻撃してへんかった地域に、今回は攻撃した。それはもう「手加減無し」の段階に入ったいうことやと思うで。報道によると、NATO関係者がおるとされる地下バンカーを狙ったり、あるホテルへの攻撃ではNATOの将校を殺害したという説もある。
――これは2週間前にラブロフが出した警告に繋がる話やねん。「西側の連中、キーウから出て行け、まだそこにおるなら自己責任やで」って。せやから戦争は新しい段階に入ったと思うで。ロシアは前線全体で突破口を開きつつあって、8月末には戦況がどうなっとるか、みんな驚くことになると思うで。
ラリー、トランプ政権を色んな理由で辞任・解任された人がぎょうさんおるけど、その中でも重要やと思うのがダン・ボンジーノや。FBI副長官で、就任前はポッドキャスターやった人な。
――彼が変わりようをよう見とったか、前と後で比較してみると、めっちゃ変化しとるで。タッカー・カールソンも指摘しとって、こう言うとったな。
「あっという間に、ディープステートの批判者からその最も攻撃的な擁護者になってもうた」「ダンに何が起きたんや?」「精神的に崩れたみたいに見えるな」「怯えとる、それは明らかや」「なんでかは知らんけど」「ダン・ボンジーノとはよう連絡取り合ってたけど、彼はガラッと変わってもうた。FBIで何かあって、人間として壊されて、キャリアも人生も破壊されてもうたんちゃうか。ダンは今、常設国家(ディープステート)の活動を隠蔽する側に回っとる」「あんな変わりようも、あんな怯えようも見たことないわ。心臓発作起こしそうなくらい怯えとった。彼を攻撃したいわけやない、ただ何があったんか知りたいだけや」
――彼が政権に入る前、批判しとった時のことを見とったんやけど、政権に入った途端、体制側になってもうた。チャーリー・カーク暗殺の件でも「あれはフェイクやない、実行犯捕まえた」て真っ先に言うたやろ。ボンジーノという人物、そしてこういう人らが体制の中に入った時に何が起こっとるんか、ほんまに重要な話やと思うで。彼らはあの巨大なプロパガンダ装置と裏の腐敗を見て、内側から崩れてもうとるんちゃうか。
――さあな、分かるんは彼らが完全に180度転換しとるいうことだけや。タッカーが紹介しとった調査報道記者の話、あれもすごいで。DNCとRNC本部の外に仕掛けられた偽爆弾を仕掛けたとされる議事堂警察の女性を特定したと主張しとって、それがトランプとその支持者を起訴に追い込むための、より大きな陰謀の一部やという説やった。
――で、この記者(名前はスティーブとか言うとったな)がボンジーノと連絡取っとって、爆破犯の正体を追ってた頃、ボンジーノは彼の活動を称賛しとったらしい。せやけど、スティーブがこれは議事堂警察・CIA・FBIが絡んだ内部犯行やという証拠に辿り着いた途端、ボンジーノは彼と一切連絡を絶ち、逆に攻撃するようになった。要するに、ボンジーノはディープステートの捕虜になってもうて、自分で自分の恥をさらし続けとる、いう指摘やった。
――ワイも一時期は彼の番組をたまに見とったけど、今はもう見る価値ないな、完全に。
――そうやな、彼は変わってもうた。
――ああ、彼は何かに絡め取られとる。タッカーも言うとったけど、「何があったんや」って。政権入る前と、まるっきり真逆のこと言うとる。ワイも正直、ボンジーノみたいな外部の人間が入って、内側から揺さぶりかけてくれるんちゃうかて、ナイーブに期待しとった部分あったんやけど、蓋開けたら、あっという間に体制の捕虜になってもうた。例えばエプスタイン・ファイルの公開を強く主張しとった一人やったのに、政権入ったら今度はそのファイルの編集と非公開の中心人物になってもうたんやからな。
――そうやな。
ありがとう、ラリー、今日も付き合うてくれて。
――おう、こちらこそ、いつも楽しいで。ほな、また話そうな。
――またな。バイバイ。

