マイケルハドソンとラディカデサイ:ウォール街の両翼
https://michael-hudson.com/2026/08/wall-streets-two-wings/
著者:マイケル 2026年8月1日(土)
地政学経済アワー、マイケル・ハドソンとともに ― トランプ、民主党、そして2026年中間選挙
ラディカ・デサイ:
みなさんこんにちは、地政学経済アワーへようこそやで、めまぐるしく変化するこの時代の政治経済と地政学経済を照らし出す、社会主義的・反帝国主義的な対話番組やねん。ラディカ・デサイです、ラディカ・デサイ、地政学経済学者をご覧いただいとります。本題に入る前に一言、この動画にいいねとシェアをお願いします、YouTubeチャンネルの登録もお願いしますな、それと可能ならぜひ寄付もお願いしたいんや。Patreonでも、Substackの有料購読者になってもろても、YouTubeのメンバーシップでもええで。これがわてらの高品質なコンテンツ制作を助けて、無料で提供し続けられるようにしとるんやで。さて、今日の本題に戻るわ。今日の地政学経済アワーは、マイケル・ハドソン教授との恒例の隔週対談やで。
ようこそ、マイケル。
マイケル・ハドソン:
ここに来られて嬉しいわ。
ラディカ・デサイ:
マイケル、前回の対談では、トランプが金持ちと貧乏人の格差を深めることでアメリカ経済をどう作り替えてきたか、金持ちをさらに富ませて貧乏人をさらに貧しくさせてきたことについて話したな。トランプにとって不幸なことに、後者は国民の多数派で、彼の経済政策は必然的に中間選挙での共和党の選挙的大惨事の土台を築いとるんや。トランプもそれをわかっとって、下院と上院、つまり議会全体を共和党が失うという避けられそうな事態を回避しようと全力を尽くしとるんやで。そんな敗北がトランプにもたらす結果は、計り知れんもんになりうるんや、もし民主党が議会を余裕を持って掌握したら、トランプがやってきたことについて様々な方面から数多くの調査を開始するやろうし、彼が関わっとる個人的な腐敗の量は天文学的なもんやからな、当然、可能性が残っとれば弾劾もするやろな。せやからトランプはこの選挙に多くのもんを賭けとるんや。まず基本的な枠組みを示すために、ニューヨーク・タイムズのトランプ支持率のチャートを見せるで、見てわかる通り、彼の不支持率は上がり続けとって、支持率は2025年3月10日以降、彼の就任からまだ2ヶ月も経っとらんうちから、着実に下がり続けとるんや。
上昇と下降自体はそれ以前から起きとったけど、支持率が不支持率を下回ったのが2025年3月10日頃で、このデータは今日、7月28日時点まで更新されとるんや。せやから、これはドナルド・トランプが直面しとる、なかなか厳しい状況やで。前回話した通り、これは完全にトランプ自身が招いたことやねん。選挙に勝つためにアメリカの有権者に天国を約束しといて、結局は自分の縁故資本主義の仲間たち、最も金融化されて最も投機的な企業のために統治しとるだけなんや。彼が有権者に届けたんは、インフレ、実質賃金の低下、借金、抑圧といった地獄なんやで。せやからトランプは自分がヤバい状況にあることをわかっとるんや。マイケル、この状況をどう見とる?
彼が今後の展開を回避しようと必死になってやっとる様々なことの中で、何が特に目を引くんや?
マイケル・ハドソン:
そやな、ラディカ、あんたが見せてくれたチャートと組み合わせなあかんもう一つのチャートがあったらよかったんやけどな。民主党への国民の不支持も、トランプへの不支持とほぼ同じくらい強いんやで。わいがトランプとその政策をどれだけ嫌おうとも、そら彼はアメリカ経済も政治も破壊しとるからな、けど民主党も同じことをしとるんやで。せやからわいとあんたは、緑の党のジル・スタインの顧問をやっとったんやな。トランプが勝った理由は、大部分がジルがミシガン、ミネソタ、ウィスコンシンに行ったことにあるんやで、ムスリム人口の多い地域で、彼らは戦争に反対して投票したんや。彼らは民主党が親戦争の党やってことをわかっとって、親戦争の候補を勝たせるつもりはなかったんや、投票に行かへんかったか、可能なら得ジル・スタインに投票したんやな。わいはニューヨーク市におったんやけど、そこではジル・スタインは投票用紙にすら載ってへんかったで。選挙の問題については後で触れるわ。
ラディカ・デサイ:
マイケル、あんたが見たかったチャートを見せるで。ちょっと待ってな。これは2017年まで遡るんやけど、わてらが興味あるのは2025年初頭あたりから、ここらへんからやな。見てわかる通り、好感度、緑の線は下がり続けとって、不評、赤の線は上がり続けとるんや、トランプの場合ほどではないかもしれんけど、方向は同じやで。2025年1月末以降、民主党は基本的にトランプと同じ方向に動いとるんや。
マイケル・ハドソン:
それでその支持水準はどんなもんなんや?
ラディカ・デサイ:
現時点、6月8日時点で、不支持56.6%、支持40.5%やで。
マイケル・ハドソン:
なるほどな。まあ、それがわいの言いたいことやねん。この選挙で目にすることになるんは、おそらく史上最低クラスの投票率やろな。わいはトランプを支持せえへんし、当然、民主党に投票するつもりもないで。ジル・スタインと話しとった時、彼女の立場はこうやったんや、共和党がどれだけ酷くても、民主党を終わらせん限りアメリカの賃金労働者にとって政治的・経済的な進歩はありえへん、ってな。政党は一つだけにして、すべての候補者をそこから立候補させるのが一番ええんちゃうか、って。民主党への本当の反感があると思うで、少なくともわいが見とるようなサイト、Naked Capitalismなんかではな。
ゼレンスキーとネタニヤフは主に民主党員と会うことになるやろな、彼らを一番強力な支持者やと期待しとるからやで。ネットの噂では、トランプは彼らからできる限り距離を置こうとしとって、イスラエルにレバノンから撤退して民族浄化をやめるよう告げとるらしいで、人々を人間以下やって呼びながらその領土を奪って拷問するのはナチズムそのものや、って、アメリカは古い映画から第二次世界大戦をまだ覚えとるんやからな。せやから民主党全国委員会は先週2週間、ほとんどヒステリックな声明を出し続けとるで、社会主義は悪や、わいらの候補が勝っとるのは酷いことや、ってな。それでその勝っとる候補たちは実際何を言うとるんや?
AIPAC(米イスラエル公共問題委員会)からの資金を受け取ってへん、ってことやで。これがこの選挙の大きな争点の一つになるやろな、誰がAIPACの金を受け取っとって、誰が受け取ってへんか、ってな。1月から始まる予備選のために、民主党はいつも通り、トランプそのものではないけどトランプと完全に足並みを揃えた候補が共和党員として民主党から立候補できるように仕組んどるで。彼らの答えは、最初の予備選を右派寄りの州で開催することで、有権者を右派寄りに偏らせて、社会保障の民営化とメディケアの削減を望む候補、実質トランプ自身の政策と同じ候補に有利にするってやり方やねん。
せやからサウスカロライナ州を選んどるんや、これが2016年のバーニー・サンダースの選挙戦を潰した州やで、あの時、地元の有力な黒人下院議員が、みんなが彼が何を言うか聞くのを待っとって、バイデンこそ自分らを一番理解しとる候補やって支持を表明したんやからな。議会で最も腐敗した政治家の一人が、人種的な訴えを使って黒人票を親労働候補への反対に動員したんや。物事がそう形作られとるんやで。世論調査によると、実はアメリカの有権者の多数は「資本主義」より「社会主義」という言葉を好んどるんや。ただウォール・ストリート・ジャーナルを読んでみたら、オバマの元首席補佐官ラーム・エマニュエルみたいな連中が毎週コラムを書いとる、「わいらは社会主義者を叩き潰さなあかん。幸いなことに、民主党全国委員会はウォール街とシリコンバレーから資金を得とるから、わいらには奴らを圧倒するだけの金がある」ってな。社会主義者にはそんな金はないで、あるのは一般個人からの小口献金だけやのに、既得権益層には彼らを潰すための億万長者の金があるんやからな。
せやから、「わいらは誰にも買収されてへん、わいらの言うことを気に入らんかっただけや」って言う社会主義者候補を、人々は本当に信じるやろか? 選挙資金の献金者に依存しとったら、彼らは自分らに何を与えられるか聞いてくるやろな、そしてその答えは、ウォール街とシリコンバレーの億万長者に奉仕するために自分の支持基盤、労働者やろうが農民やろうが黒人やヒスパニックのコミュニティやろうが、を偽の大衆迎合(ポピュリズム)を通じて差し出せる、ってことになるんやで。せやから民主党の圧勝が確実やとは思わへんな。それに仮に民主党が下院を制したとしても、重要な採決のたびに、一握りの民主党員が必ず共和党側に寝返って、本当に人気のある政策が成立するのを阻むんやで。有権者もそれをわかっとるからこそ、投票率が低くなると思うんや。そして低投票率の選挙で最もやる気があるはずやったんは共和党側やったんやけど、トランプのMAGA支持基盤でさえ、彼が自分らを金融後援者、ミリアム・アデルソンやシリコンバレー連中、彼が推し進めてきた暗号通貨業界に売り渡しとる詐欺師やってことに気づき始めとるんやで。
ラディカ・デサイ:
これは非常に重要な指摘やな、マイケル、この対談の最後にもう一度触れるべきトピックやけど、今のうちに予告しとく価値もあるわ。うちらが目にしとるんは、アメリカにかつて存在した民主主義とやらの破壊、一般の人々の願いを権力者の行動に翻訳する仕組みそのものの破壊なんやで。この破壊は何十年も続いとって、ビル・クリントン下の民主党全国委員会が労働者階級の党であるふりをやめて、大金重視のレーガン体制を受け入れることを決めた時からずっとや。せやから、トランプ下の共和党が一般の白人労働者階級の目を欺いたのと同じように、民主党も黒人労働者階級に同じことをしてきたんやで。どちらにしても、票を得て、政権に就いたら、両者とも同じように得意な、狭い企業エリートへの奉仕をやるんやな。
政党システム全体が分裂しとって、今から11月の選挙までの間、予備選が進むにつれて、民主党内で内戦みたいなもんが見られると思うで、いくつかの勝利を収めて勢いづいとる民主社会主義者と、企業マネーへの依存を手放せず社会主義者に対して徹底的に戦う既存の民主党員との間でな。ラーム・エマニュエルはずっとその演説をしとって、CNNを見とったら、このネットワークが民主党既得権益層の側についとって、民主社会主義者に反対しとるのがはっきりわかるで、民主社会主義者が党の見込みを台無しにしとる、って主張しとるんやけど、実際、党の見込みを台無しにしとる者がおるとしたら、それはラーム・エマニュエルみたいな連中なんやで。せやから、この内戦がどう展開するかわいらは見ることになるやろな。
一方で、資金状況も見てきたんやけど、民主党の候補や現職は個人献金を集めるのは問題ないんやけど、党資金、PACや党自体に属する資金の面では、共和党が大きくリードしとって、民主党は実は借金状態やねん。しかも億万長者の資金の大半は共和党に流れとる。このフォーチュン誌の記事によると、億万長者たちはすでに2026年中間選挙に4億3300万ドルをつぎ込んどって、その80%が共和党に流れとるんやで。せやから誰が有利かは明らかやな。トランプは、寄付する気があるCEOには誰にでも州の契約や政府の便宜を配ることで、あらゆる手段でさらに資金を集めるやろな。それでも、結果が自分に不利やった場合に異議を唱えるための地ならしをしとることは間違いないで。
マイケル・ハドソン:
そやな、彼は常に非常事態を宣言することで統治しとるんや。彼が最初に始めた関税は全部、国家非常事態として正当化されたし、何にでも非常事態を宣言する理由を見つけるやろな、何か悪だくみの外国の陰謀とか、「共産主義の陰謀」とか。自分を支持せえへん者は誰でも共産主義者にされるんやで、わいが育ったマッカーシー時代とまったく同じや。せやから彼は何をするか? わいが思うに、彼は投票機が簡単に不正操作できるって主張して、郵便投票は信用できへん、投票箱には不正投票が詰め込まれとる、郵送された投票用紙が本物の市民から来たもんかどうか確認する方法がない、って言い出すやろな。彼はそれをすごく難しくしとるで、もしあんたが海外生まれで、トランプが注目しとる州で投票に行って、出生証明書を求められたら、生まれた国からそれを取り寄せるのにはえらい時間がかかることがあるんや。それに移民で、道路の信号無視違反みたいな軽微な違反歴でもあったら、そもそも身分証明書を見せることすら怖がるかもしれへんで、自分は実はここで生まれとるのに市民権の証明を求められるんちゃうか、って心配になるからな。
ラディカ・デサイ:
まさにその通りや。このガーディアン紙の記事が示しとる通り、これも数ある記事の一つに過ぎんのやけど、彼が中間選挙の結果に手を加える地ならしをしとることは明らかやで。もし結果が気に入らんかったら、中国とベネズエラが投票機を改ざんした、有権者名簿が操作された、郵便投票は信用できへん、って主張できるんや。これ全部が不正を主張して結果受け入れを拒否する材料になるんやで、今回は2020年の時よりずっと有利な立場にあるんや、なにせ今回は選挙期間中ずっと大統領のままやからな。
マイケル・ハドソン:
前回は彼はビル・バーを信頼しとったんやけど、彼が任命した人らのほとんどは彼に同調したがらへんかったんや、人選の目がなくて共和党の既得権益層に選ばせてもうたんやな。今回は個人的に忠実な実行者たちがおるで。
ラディカ・デサイ:
まさにその通り、しかも彼を何ら抑制できへん議会も持っとるんや。せやからこういうあらゆる方法で、必要とあらば選挙を無効化する地ならしをしとるんやで。彼はまた投票権を制限しようともしとって、特に多くの州で広く使われとる郵便投票に反対して、パスポートや出生証明書といったより厳格な身分証明要件を要求しとるんや。
これは特に女性に影響するって誰かが指摘しとったで、結婚後に姓を変えとったら、出生証明書とパスポートの一致を証明するのが面倒になるんや、それで結局投票せんことにする人も多いやろな。彼は参加を思いとどまらせて、選挙区の恣意的な線引きもやっとるで、ルイジアナ州はちょうど共和党の安全な議席をもっと作るために再区割りされたばっかりやし。これ全部が選挙プロセスを蝕むやり方なんやで。
マイケル・ハドソン:
わいらはこの一年、アメリカが失敗した経済やってずっと話してきたやろ、あんたの説明の仕方やと、失敗した政治システムでもあるってことになるな。ヨーロッパの議院内閣制と違って、バーニー・サンダースなり誰かなりが本物の第三党を作って、信用を失った既得権益層をすぐに追い越せるようなシステムやのうて、アメリカではこの複占制度に縛られとるんや、二つの人格を持った単一政党みたいなもんやな。「はい、お願いします」か「はい、ありがとう」か、同じ根本的な政策に対してどっちかを選べるだけなんや。本当の代替案はないし、政治的に窒息させられとるんやで、右派を支持する最高裁判所や、最悪の右派判事がしばしば民主党の助けで承認されてきたっていう事実によって強化されとるんやで。
マイケル・ハドソン:
クラレンス・トーマスの例を見てみいな。バイデンが関連する上院委員会のトップやった時、アイオワ州のグラスリー上院議員と協力して、たまたま黒人やった、本物の右派判事を見つけたんや、そうすることで受け入れやすく見せかけたんやで。ラーム・エマニュエルがオバマの首席補佐官やったんは偶然やないんや、彼らはウォール街とKストリート経済に奉仕しながら自分の支持基盤を裏切れるような、もう一人の人物を欲しかったんやからな。共和党は民主党を黒人、ヒスパニック、LGBTQマイノリティの党や呼んどって、民主党はそれに応えて自分らを中道やって呼んで、アメリカは争いをやめて中道にとどまることを望んどる、って言うんやで。けど中道派とは一体何や? 市場を乱したくない者やろ、なぜならそれは社会主義になってまうからな。中道派っちゅうのは実質、反社会主義者、民営化推進者、サッチャー主義者のことなんやで。それが民主党の成れの果てやねん。民主党の献金のうちどれだけが実際に億万長者から来とるか見てみたら面白いやろな、なにせ彼らが求めとるのは基本的にオバマ時代と同じ政策なんやからな。
ラディカ・デサイ:
わいが見せた記事によると、億万長者たちは今も民主党に献金しとるけど、億万長者の献金のうちわずか20%しかそっちには行ってへんで、80%は共和党に行っとるんや。
マイケル・ハドソン:
それに民主党に行った金の多くは、実質的に右派寄りの民主党員である候補を支援しとるんやで。
ラディカ・デサイ:
その通りや、それは間違いないな。この中間選挙はかなりの混乱になると思うで、いろんな側面がどう展開するか見物やな。あんたが挙げとった最高裁の判決、アメリカにはもう意味のある人種差別は存在せえへんって事実上判断したやつやけど、それであの判決のおかげで、人種差別の歴史がある州は選挙法変更に連邦の承認が不要になったんやったな。間違いなく、共和党運営の州はこれを利用して、黒人有権者やトランプを支持しそうにない他の支持層が投票しにくくするやろな、公民権運動の成果への大きな後退やで。それに、もし選挙結果がトランプに不利になって、人々がその結果を守るために街に出てきたら、トランプは政治的抑圧のインフラも、特にICEを通じて構築しとるんや。彼は選挙を「取り締まる」ことについて語っとって、もし彼がICEなり何らかの親衛隊みたいな部隊を投票所に配置したら、それだけで投票を思いとどまらせることになるやろな。
マイケル・ハドソン:
そやな、あらゆる投票所にICEの職員がおったら、ヒスパニック系の市民でさえ嫌がらせを受けるってことになって、それには時間がかかるから、非常に長い列ができるんや、主に都市部の民主党寄りの地域でな。それと危機の駆け引きの面では、選挙は11月上旬やけど、新議会が発足するのは1月やで。せやからその2ヶ月間、わいらが二人とも予測しとる本物の経済危機が起きる余地があるんや。トランプは戦略石油備蓄から石油を市場にどんどん放出して価格を抑えて、石油戦争のインフレ的影響への反発を避けようとしとるんや、11月最初の週まではそれを続けるやろな。その後、投票が終わったら、コストの爆発が起きると予想されるで、そしてトランプは非常事態を宣言して、特別な大統領権限を発動して市民生活の通常のルールを停止する、ってことになるやろな。
ラディカ・デサイ:
つまり、彼がすでに作り出した経済的非常事態っていう土台の上に、政治的非常事態が築かれることになるわけやな。それに加えて、反乱法もあるで、これはトランプに市民の騒乱を鎮圧するために軍を配備する権限を与えるもんや、彼と共和党に不利な投票結果を守ろうとする大衆蜂起に対して使うことになるやろな。
それに、トランプは当選した時にはAIとビットコインに懐疑的やったのに、その後、両方を推進する企業と密接に自身を結びつけとる、イーロン・マスクみたいな人物、民主主義を踏みにじりたがっとる新しいカウボーイ資本主義エリートの一部やな。ペイパル創業者でパランティアの背後にいる人物、ピーター・ティールはこう表現しとる、彼は最高善の前提条件として「本物の人間の自由」に今もコミットしとる、って言うんやけど、これは実質、金持ちが好きなだけ金を稼ぐ自由のことなんやで。彼はさらに、過去20年間で自分は根本的に変わったって続けて、もう自由と民主主義は両立可能やとは信じてへん、って言うんや。彼が望んどるんは、自分みたいな人間が何の社会規制もなしに活動できるシステムやで、インサイダー取引法みたいな腐敗防止のための規制でさえ撤廃されて、彼がやりたいことは何でも合法になるようなシステムなんや。
マイケル・ハドソン:
彼はそのための地ならしをDOGE、マスクの「政府効率化省」を通じてやってきたんやで、政府職員を解雇することでな。
ラディカ・デサイ:
すまん、マイケル、「政府効率化省」のことか?
マイケル・ハドソン:
そうや。彼らはIRSの職員を大幅削減したから、最も裕福な人々の税務を監査する能力がもうないんやで、普通の納税者すらつながらへんくらいや。気象局も、竜巻や洪水や干ばつが頻発しとるのに削減されとる。大学を通じた研究開発資金も削られとる、フィナンシャル・タイムズが最近これについて大きな記事を出しとったで。研究には時間がかかるもんで、結果が出る頃にはこの政権の任期は終わっとるやろし、企業幹部の四半期決算には反映せえへんのやな。せやから、規制がまだ帳簿上残っとる場合でも、政府の規制能力には大きな欠陥があるんや、なぜなら執行する人間がもう誰も残ってへんからやで。スターリンの昔の言葉があるやろ、バチカンが自分に反対するやろって言われた時、「ローマ教皇には何個師団あるんや?」って聞いたやつやな。トランプ版はこうやで、政府にはそもそも何人の役人と規制当局員が残っとるんや? その人員をもう大幅削減してもうたから、規制する人間がおらんのや、大統領だけが行政府内で動いとるだけで、機能する規制部門がもう政府には存在せえへんのやからな。
ラディカ・デサイ:
それで思い出したで、トランプはかつて自分の権力への制約を受け入れるかどうか聞かれた時、たった一つだけや、自分自身の良心という制約だけや、って答えたんやったな。トランプの良心に何が入っとるかを考えると、それは事実上、制約がまったくないってことやで、彼自身が公に自分の権力には制約がないって言うとるんやからな。この話にはもう一つの層があるんや、イランとの戦争、開いたり閉じたりを繰り返してきたけど、少なくとも中間選挙までは、そのパターンが続くやろな。先週、多くの評論家が第三次世界大戦みたいな大規模なエスカレーションを警告しとったんやけど、週末にはトランプが攻撃を中止して、今はイランとの協議が順調やって主張しとるんや。
ここで重要なんは二つやで。第一に、トランプはこの戦争にきっぱり勝つことはできへんのや、湾岸諸国は明らかに彼に停止するよう圧力をかけとって、米国がイランを爆撃し続ける能力も弾薬備蓄によって限られとるんや。爆弾がなければ、爆撃を続けられへんからな。せやから戦争を続ける唯一の方法は、それが継続中に見えるように定期的な爆撃を行うことなんや、彼が本当にやらなあかんこと、つまり敗北を認めることは、選挙前にはできへんのやで、そんなことをしたら彼の選挙的な棺桶にもう一本釘を打ち込むことになるからな。第二に、この戦争を巡るトランプ個人の腐敗の程度やな、彼の側近たちは石油価格の変動から利益を得とるように見えるんや。彼が戦争終結を発表しようとしとることを事前に知っとる者は石油を空売りできて、彼が爆撃再開しようとしとることを事前に知っとる者は買い持ちにできるんやからな。すまん、あんたも何か付け加えたかったんちゃうか。
マイケル・ハドソン:
そやな、週末のニューヨーク・タイムズに、トランプがどうやって金を稼いできたかについてのチャートが載っとったんや。彼の伝統的な資産、主に不動産やな、これは彼の最初の任期以来ほとんど変わってへんのやけど、彼の総資産は約5億ドルからおよそ2000億ドルにまで増えとって、そのほとんどが暗号通貨によるもんなんやで。彼は自分のコインを作って支持者に売りつけたんや、彼らは彼の売り込み、彼の名前が付いとったらそのコインはトロフィーみたいに値上がりし続けるコレクターズアイテムになるっていう話を信じたんやな。あれはポンプ・アンド・ダンプ(相場操縦)やったんやで、価格が急騰して、その後MAGA信者やその他買った人らが約25億ドル失うことになったんや、彼らの犠牲でな。
「わいは勝者で、お前は負け犬や」っていうのが彼のビジネス哲学で、彼らが負け犬にされたんやで、今になって彼との取引は自分たちを不利にするだけやって気づき始めとるんや。これは普段なら彼の共和党支持基盤を蝕むことになっとって、他の共和党員たちも今、彼から距離を置こうとしとるんやで。彼の事業に流れ込んだ金の多くは、個人の一般投資家からの金だけやなかったんや、アラブ首長国連邦が5億ドルを投じたって報じられとるで。なんでUAEがトランプの暗号通貨に5億ドルも投資するんや? あれは見返りやったんやで、便宜と引き換えにトランプへの個人的な献金をするやり方で、直接彼個人の口座に振り込まれたんや。彼らはイラン戦争への彼の対応も含めた便宜の見返りにその5億ドルを払ったんやで。彼はまたパートナーシップを通じても莫大な金を稼いどるんや、クシュナーにはあらゆる種類の取引が与えられとって、トランプはそれを「わいの家族の金や」って表現しとるで、自分の金やないってな。ほぼすべてのアラブOPEC諸国がトランプの家族に巨額の契約を与えとるんや。それが便宜を買うやり方なんやで、どんなチャートにもきれいには表れへんけど、クシュナーとイヴァンカがアルバニアでやろうとしとることを巡る不安に、この同じアラブ諸国との腐敗した取り決めの一部が見えとるんやで。
ラディカ・デサイ:
そういう不安が、アルバニアだけやのうてアメリカ自身でも起きるべき頃合いやな。ただあんたの言う通りやで、トランプとクシュナーが表向きアメリカを代表しとる交渉人として動くことの本当の目的は、実際にはトランプの家族と友人を代表して、外国の指導者たちと取引をして、実入りのいい契約を持ち帰ることなんやと思うで。トゥルース・ソーシャルを保有する会社のスキャンダルもあるやろ、そのプラットフォームの最重要投稿、トランプ自身の投稿も含めてやけど、それへの先行アクセスを月10万ドルで売っとるんや。その先行アクセスは数マイクロ秒に過ぎんのやけど、コンピューター支援取引をやっとる者にとっては、そのマイクロ秒だけで何百万、何十億も稼げるんやで。これは普通ならインサイダー取引って呼ばれるはずなんやけど、こういう構造になっとるおかげで、技術的には合法なんやな、たとえそれが一般のビジネス界に相当な不安を引き起こしとってもやで。それにトランプは自分の資産をブラインドトラストに入れたことも一度もないんや、彼個人の腐敗の規模は途方もないもんやで。
ラディカ・デサイ:
この選挙にどれだけのもんが賭けられとるか、そして民主社会主義者が番狂わせを起こしうるってこと、ゾーラン・マムダニの件やいくつかの州知事選を進歩派民主党員に失ったのを見てもわかる通りやけど、それを考えると、トランプは少なくとも二つのことをやっとると思うで。第一に、今から11月までの間、便宜の売買がかつてないほど盛んになるやろな、彼の選挙運動、共和党、MAGAのPACに献金する者は誰でも見返りに便宜を受けるんや。
第二に、彼は冷戦レトリックを復活させとって、これは7月4日、ラシュモア山での演説で「共産主義者」を標的にしたことから始まっとるんや、これはマムダニみたいな民主社会主義者のことを指しとるんやで。あの演説で、共産主義を失敗やって呼んでファシズムと同一視した後、彼はこう言うたんや、アメリカは決して共産主義国家にはならん、そんなことは起こらへん、共産主義は負け犬やし、これからもずっとそうや、わいらの戦士たちは世界中で共産主義と戦ってきたのに、その醜い脅威がここアメリカで再び頭をもたげるのを許すためやなかった、そんなことは絶対に許さへん、ってな。この手の言葉は、一般アメリカ人の本当の利益をわずかにでも代表する者への全面攻撃のための言論空間を作り出すんやで。
マイケル・ハドソン:
イギリスでもジェノサイド批判者に対して似たようなことがやられとるで、ジェノサイドに反対することが事実上、あそこでは犯罪として扱われるようになってもうたんや。米国はすでに国境でジャーナリストを足止めして携帯電話を押収しとる、ジャーナリズムへの一種の検閲やな。それがわいとあんたがネット上にいる理由の一部やで、そこが実際に人々が情報を得とる場所になってきとるんや、テレビニュースの視聴率は下がり続けとるからな、本物のニュースがあまりに少ないからやで、猫を救助する消防士とか、天気とか、交通とか、スポーツとか、わいらが話しとるような分析やないんや。人々のニュースの得方には本当の変化が起きとって、それがAIがこれほど歪んだ像を描いてまう理由の一部でもあるんやで、主流メディアと公式声明が全部平和が来るって言い張っとる時、AIの要約はネット上のほとんどの投稿を反映するもんになるんや、そしてそういう投稿の大半はボットかメディア自身から来とるんやからな。わいとあんたが世界情勢についてのAIの説明にどれだけ重みを持っとるか、疑わいいもんやで。
ラディカ・デサイ:
まったく同感やな。そろそろ締めに入るべきやと思うけど、マイケル、あんたが最初に始めた話に戻りたいんや、それがわてらが終わりに触れるべき重要なポイントやからやで、まあ早めに指摘しとく価値もあるけどな、うちらが目にしとるんは、アメリカの政党システム全体の信用失墜なんや。もう機能してへんのやで、そしてアメリカのエリートとアメリカ国民の利害の衝突は今、頂点に達しつつあるんや。この中間選挙は、その展開しつつある物語の重要な一章になるやろな、終わりやのうて、本当の節目としてな。なぜなら、特に1980年代以降、両大政党の政治家たちは主に企業エリートに借りがあるからやで。彼らはエリートの金を受け取って、その金が選挙に勝つのを助けて、それで一般人に約束をして、後でそれを破るんや。
けどそれも、人々が自分らに組織的に何がされとるか気づくまでしか続かへんもんなんやで、それが民主社会主義者候補への関心が高まっとる理由なんや。せやから、わてらはますます本物の衝突を目にすることになると思うで。もう一つ、トランプは2回、一般労働者に「あなたたちの暮らしをよくする」って言うて勝ったんやけど、両任期とも、特に今回は、それが実現せえへんかったし、みんなそれを見とるんや。共和党自身、MAGA支持基盤自身がトランプに幻滅していくのはどこかから始まらなあかんことで、わてらは今その始まりを目にしとるのかもしれんな。
マイケル・ハドソン:
本選挙よりも重要なんは予備選やで、ラディカ、そこでこそ社会主義者と右派民主党員の戦いが実際に繰り広げられることになるんや。2016年、民主党既得権益層はバーニーで勝つよりヒラリーで負けることを選んだのを覚えとくべきやで、そして今もその感覚は変わってへんのや。彼らは、親労働、親規制、あるいは最富裕層1%と金融部門への税制優遇に反対するもんなら何でも、全力で戦うやろな。階級闘争は予備選で繰り広げられることになるで、あんたが説明した理由で、本選挙で戦えるところまではまだ達してへんのや。
ラディカ・デサイ:
それはええ指摘やな、わてが民主党内の内戦って呼んどったんは、実際には繰り広げられとる階級闘争そのものやってことやな。共和党の予備選でも似たようなことが起きるか興味深いところやけど、民主党側で見られることは確実やと思うで。わてが指摘できる唯一の本当の希望は、一握りの億万長者やのうて一般人からの小口献金で資金を賄う草の根政治家が、臨界量に達して現れてくる状況やな、そして彼らはすでに現れ始めとると思うで。わてらが本当に言いたいことは、マムダニや他の進歩派民主党員のような人物が、バーニーが最終的にクリントンに敗れた後にやったように立ち去るんやのうて、自分自身の名前で自分の党のために戦う時が来た、ってことかもしれんな。この候補者たちには、それ以上の断固たることをやる必要があるんやで。
マイケル・ハドソン:
「進歩的民主党員」ってそもそも矛盾語法やないんか? あんたはトランプが二回の選挙で勝った理由を挙げとったな、わいが思うに、それは彼が「わいは民主党員やない」って言えたからやで、一方で民主党全体の売り込みは「わいはドナルド・トランプやない」ってだけやったんや。どちらの陣営も肯定的なもんは何も提供してへんのや、ただ「わいは相手ほど酷くない」ってだけやで。ある時点で、人々は両陣営とも、ほぼ同じ理由で同じ献金者を持った、酷いもんやってことに気づくんや。草の根の献金者はほとんど限界まで出しとるし、そうやなくても党の機構はアウトサイダー候補に不利に働くんや。バーニーの2016年の選挙対策本部長が、昨日のウォール・ストリート・ジャーナルで書評されとった回顧録を出版したばっかりで、民主党が彼を潰すために使ったあらゆる手口を詳しく書いとるで、不正、中傷、あらゆる手段を使って左派を止めようとしたんやな。それにトランプが共産主義者に関するネオ・マッカーシズム的なレトリックを続ける限り、民主党はまさにその弾圧を後押しする側に回るはずやで、1941年のスミス法の時と同じようにな、あの時は労働運動指導者たちが自分の政治的信条を理由に投獄されたんやったな。ここに合う家族の話があるで、わいの父は「ミネアポリスの17人」の一人やったんや、20世紀アメリカ労働史上最も重要な労働争議の一つ、ミネアポリスのゼネストからの人物で、この国で唯一本物のトロツキスト勢力の拠点やったんや、そこではCIOがAFLのより保守的な職種別組合モデルに対抗して支持されとったんやで。わいの父とその仲間の組織者たちは、部分的にはマルクスとレーニンの本を所有しとったことを理由に起訴されたんや。この事件を追及した司法長官は後に回顧録で、それは自分が唯一恥じとることやって書いとって、最高裁も、後に本物のスターリン主義者に対して使われるようになるまでは、その根拠となった法律の見直しを拒否しとったんやで。わいの父がフロリダに引退した時、重罪犯は投票できへんって言われたんやけど、彼の名前が載った重罪犯リストはなかったから、彼はとにかく投票したんや。重罪犯の中にも通り抜ける者もおるんやで、トランプがどの重罪犯を通さんようにするかは、慎重に選ぶことは間違いないで。
ラディカ・デサイ:
それで締める前にもう一点思い出したで、OpenSecrets.orgの大統領選挙の選挙資金支出に関するチャートも興味深いと思うんや。2016年までのデータしかないんやけど、その年を除くすべての選挙で、最も多くの金を使った候補が勝っとることを示しとるで。2016年、クリントンはトランプより多く支出したのに負けたんや、これは注目に値することやな。もちろん、トランプは今も莫大な金を稼いどるし、もし単に民主党自身の行いだけの問題やったら、トランプはとにかく勝つと思うで。けど付加的な要因は、彼が一般アメリカ人にもたらした苦難やな、人々は自分自身の経済状況に基づいて投票するもんやし、アメリカ人はその面で調子が良くないんや。それがトランプがあらゆる手を尽くしとる理由やで、選挙プロセスへの疑念を植え付けたり、反共主義レトリックを復活させたり、その全部やな。「ポピュリスト」という言葉は、トランプやナイジェル・ファラージみたいな人物を表すのにまったく誤って使われとるんや、本物のポピュリストは、ある意味で、大衆の利益に真にコミットしとる者のことなんやで、こういう人物たちはそうやないんや。もっと不名誉な言葉もいくつか使えるやろな、ファシズムなんかもその一つやけど、それはまた別の機会に議論することにするで。
マイケル、最後に何か言いたいことがあれば締めの言葉をどうぞ。
マイケル・ハドソン:
いや、あんたの言う通りやと思うで、人々はテレビ広告と自分自身の経験、どっちを信じるんやろうな?
ラディカ・デサイ:
まさにその通りや。せやから、これで終わりにするで、マイケル、ありがとう、そしてリスナーのみなさんもありがとうございました。この対談を楽しんでもろて、何か学ぶことがあったなら嬉しいで、もしそうやったら、いいね、シェア、登録、可能なら寄付をお願いします。マイケルとわては2週間後にまた戻ってくるし、もちろんそれまでにも何度か配信するで。それでは、さようなら。

