2026年6月16日火曜日

恥の記録:吉田成之 記事一覧

吉田成之 記事一覧

2026/05/29:欧米と組んで最新兵器を整えたウクライナ軍に押されるプーチン大統領の次なる一手…「ロシアが頼れる国」はどう動く?

2026/05/12:戦勝記念日パレードの縮小で露わになったロシアの脆弱さ…ウクライナのモスクワ攻撃情報に慌てたプーチン

2026/04/28:イラン戦争よりウクライナを優先した欧州、アメリカ抜きでロシアと軍事的対峙の準備が加速している

2026/04/03:ロシアは「イラン戦争の勝者」になれない。原油価格高騰を享受できない新事態、権威失墜のプーチンは国民弾圧強化へ

2026/03/07:「イランの次はわれわれだ」ロシアでプーチン批判が表面化/対トランプ協調路線に保守派から異論相次ぐ

2026/02/25:独ソ戦を超える5年目に突入したウクライナ戦争の今/領土拡大で「皇帝の地位」を欲するプーチンの大誤算、トランプと欧州の疑心暗鬼も深刻化

2026/01/27:戦後秩序終焉に見るカナダの適応とロシアの苦境/カナダ首相が歴史的なトランプ批判演説、米中のはざまで苦しむロシア

2026/01/08:「ベネズエラ急襲撃」はロシアにとって追い風か/お互いさまの国際法違反だが、同盟国喪失とアメリカ軍の手際のよさで国内のプーチン批判高まる

2025/12/05:反米志向秘めるプーチンは決して戦争を止めない/トランプ和平仲介が不発に終わった理由、欧州・ロシアの軍事的緊張は一段と激化へ

2025/11/27:不意打ちのウクライナ和平案で何が起きているのか/ロシア寄りのアメリカ調停案を懸命に押し返すウクライナ/トランプはまた二転三転か

2025/10/24:前ウクライナ大使「トランプ仲介が迷走する理由」/トマホーク供与注視の裏/ロシア包囲網形成へ自立度高める欧州/高市新政権の課題は?(吉田成之 / 松田 邦紀)

2025/09/30:「ウクライナ新反攻戦略は勝ち馬」とトランプが豹変/ドローン活用した製油所・パイプライン攻撃でロシア経済とプーチンを追い詰められるか

2025/09/06:中国はロシアへの軍事支援を拡大する/習近平はウクライナ戦争長期化へ戦略を転換、もはや中国の同意なしで和平を選択できないプーチン

2025/08/23:ウクライナ和平でトランプがプーチンに接近する理由/共鳴し合う「法治軽視」トランプと「独裁」プーチン/アメリカ版オリガルヒとは何か

2025/07/28:プーチン「停戦どころか、戦争は長期戦」と主張 「アメリカは敵であり続ける」とトランプ仲介に冷水

2025/06/28:日本はロシアと中朝との軍事連携に注意せよ、ウクライナ戦争が続くにつれ、北朝鮮だけでなく中国とロシアは手を結ぶ

2025/06/14:ウクライナ戦争は外交での解決が可能、前駐ウクライナ大使・松田邦紀氏が断言、制裁で対ロ圧力高め、戦争継続断念させる必要あり

2025/05/13:局面一変・ウクライナと米欧に追い込まれたプーチン、ウクライナ和平で何が起きているのか

2025/04/29:トランプ政権の「ロシア寄り」ウクライナ和平案の背後にいるキーパーソンたち、周辺にうごめく側近・特使たちの素顔

2025/03/20:プーチンが設定した対アメリカ3つの政策に阻まれたトランプの休戦交渉、失敗に終わったその先は

2025/03/04:ゼレンスキーを元気にさせたイギリス首相の手腕 欧州に共通した「プーチンは信用できない」

2025/02/18:不意討ちの「停戦交渉」ウクライナは和戦両様の構え トランプ政権主導の交渉、ロシア寄りの発言も

2025/01/23:「ヤルタ会談2.0」で戦勝演出狙うプーチンの思惑 トランプvsプーチン第2ラウンドはどうなるか

2024/12/18:外交交渉路線に転換したウクライナの胸の内 2024年夏から始まっていた停戦に向けた模索

2024/11/09:トランプ氏「ウクライナを見放すのか支援継続か」 次期政権で対立する2グループが浮上

2024/11/02:領内クルスク奪還へ焦り強めるプーチン大統領 侵攻から3年迎え2024年末に北朝鮮から追加派兵も

2024/10/23:北朝鮮軍のロシアへの派兵は確実に始まっている 派兵実現を急いだロシア・北朝鮮の本気度

2024/09/17:クルクス反攻で苦境に陥ったプーチン大統領 戦勝計画をアメリカに迫るゼレンスキー

2024/09/02:プーチンと国民の離反を狙うウクライナ軍の戦略 モスクワなど大都市への攻撃可能性も

2024/08/21:ロシア領侵攻でゼレンスキーは「勝ち馬」になれるか プーチン政権と軍部の溝も拡大中

2024/08/17:ウクライナ軍がロシア領内反攻に成功した理由 現地キーウから見たウクライナ軍大反攻の真実

2024/07/30:「クリミア上陸作戦」で停戦交渉狙うウクライナ 秋に向け軍事攻勢へ、力の立場でロシアへ呼びかけ

2024/07/09:金正恩がロシアに工兵部隊の派遣を約束した! プーチンの対外強気発言の裏に潜むもの

2024/06/25:北朝鮮の「兵器工場化」を目論むプーチン大統領 ウクライナ支援を拡大する西側に最終核戦争の恫喝

2024/06/04:アメリカとウクライナの足並みがそろわない理由 バイデンの「非満額回答」にゼレンスキーは大不満

2024/05/17:プーチン政権に激震!国防相はなぜ解任されたのか 12年間の盟友をクビにしたプーチンの本音は

2024/05/14:「覇気のない」演説から見えるプーチンの焦り ウクライナは逆に夏の反攻作戦準備に注力へ

2024/04/24:米国の追加支援でウクライナ軍はどう変わるか パトリオットにF16戦闘機、砲弾枯渇状態に恵みの雨

2024/03/29:3月モスクワのテロ事件はイスラム国の仕業だ! アメリカの警告を受け入れなかったプーチンのミス

2024/03/22:大統領選「5勝」のプーチンが乗り出す世界戦略 西側と決別、12年かけ「軍事国家」の完成目指す

2024/02/27:ウクライナが「守勢」を余儀なくされている理由 「勝ちすぎ」を恐れたバイデン政権の思惑が裏目に

2024/02/14:「兵士の命優先」で解任されたウクライナ軍総司令官 侵攻から丸2年、ウクライナ大統領が思い知った現実

2024/01/30:バイデンの存在薄くなる3年目のウクライナ戦争 「ロシアが攻めてくる」欧州の危機感に応えられない

2024/01/13:2024年・ロシアのプーチン大統領はどこへ行く? 米欧の「ルッソフォビア」に対抗、国家改造着手

2023/12/13:膠着状態のウクライナ戦争・2024年はどうなるか アメリカの国益と衝突するウクライナ

2023/11/21:ウクライナ総司令官「戦況は膠着」発言の真相 ウクライナ軍は冬季の攻勢を決定している

2023/11/10:ウクライナで失った権威回復をガザで狙うプーチン

2023/10/03:クリミア攻撃の本格化で募るプーチンの憂鬱 2024年の大統領選に向けて権威失墜リスクも

2023/09/05:ウクライナが奪還作戦実行で感じた「手応え」 「われわれに必要なのは助言ではない。弾薬だ」

2023/08/25:プリゴジン搭乗機墜落はプーチンによる暗殺 クレムリンによる抹殺が迷宮入りする理由

2023/07/31:アメリカの“弱腰"を懸念し始めたウクライナ 戦争の終わりが見えないまま反攻に最大注力へ

2023/07/14:ウクライナNATO加盟でロシアに配慮した米政権 交渉で同盟国も驚いたアメリカの慎重姿勢

2023/06/26:「プリゴジンの乱」で揺らぎ始めたプーチンの大義 クレムリン内で戦争への積極・消極派の両極化が進む

2023/05/31:反攻を前に揺らぎ始めたプーチン大統領の権威 高まる政権内強硬派の不満、「飼い犬」からは侮辱も

2023/05/06:クレムリン・ドローン攻撃をめぐるこれだけの謎 ロシアの自作自演? ウクライナの攻撃? あるいは別の…

2023/04/11:武器供与で習近平を怒らせたプーチンの誤算 「2023年内勝利達成」ウクライナの悲願は可能か

2023/03/21:プーチンを支えるロシア人の「従順さ」と「人命軽視」 ロシア国民の戦争への支持の高さは歴史的な後進性ゆえ

2023/02/24:開戦1年「プーチン演説」にロシア人が失望した訳 聞きたかった「あの情報」がスルーされた

2023/01/28:米欧の主力戦車供与でウクライナ戦争が変わる 最終決戦の時期で米欧とウクライナの間に溝も

2023/01/12:ロシアの大規模攻勢を跳ね返すウクライナの自信 「全領土回復」で米欧との意思が一致、軍事支援強化へ

2022/12/21:2023年初プーチンの「起死回生」大反攻が始まるか 「勝利なし」で追い込まれた大統領のあがき

2022/12/07:NATOとEUトップがプーチンに強く対抗する理由 両組織のトップが中欧諸国とつくり出す新安保秩序

2022/11/22:停戦交渉への機運醸成に失敗したプーチン大統領 現段階での停戦交渉は時期尚早だ

2022/11/12:ロシア軍・ヘルソン市撤退で動揺不可避のプーチン 米欧はウクライナへの越冬支援強化に動く

2022/10/27:「汚い爆弾」で西側へ威嚇繰り返すプーチンの本音 敗戦回避、政権延命へスターリンの戦術を意識か

2022/10/15:軍事・外交の両面でほぼ「詰んだ」プーチン大統領 核を使っても使わなくても国内外で窮地に

2022/10/04:戦況悪化でむなしいプーチンの「領土拡大」宣言 モスクワではポスト・プーチン体制に向けた臆測も

2022/09/23:「部分的動員」という賭けに出たプーチンの苦渋 米欧はロシアの核使用示唆に強力な報復を警告

2022/09/15:強力な反攻作戦で追い詰められるプーチン大統領 ウクライナ、全土奪還戦略でアメリカと合意

2022/09/02:「旧来型の戦闘」で冷笑されるロシア軍の瀬戸際 ウクライナと米欧の「連合国」体制が押し破るか

2022/08/16:ロシアとの戦局で主導権を握り始めたウクライナ 開戦から半年、本格的な反撃作戦の実施も予想

2022/07/27:戦争の「出口戦略」で決断迫られるプーチン大統領 どこまで制圧すれば「勝利」かをめぐり政権内で対立

2022/07/07:クレムリン内部を着々と固めるプーチン大統領 国民統制に自信、将来「プーチン亜流」政権発足も

2022/06/15:2003年にプーチンはウクライナ侵攻を目指した プーチン元側近が語る、ウクライナ侵攻の動機

2022/05/18:NATO・欧米の分断を狙うプーチン大統領の戦略 ウクライナの先に西欧、アメリカを見据える

2022/04/14:世界で高まる「ロシア嫌悪症」に注意すべきだ プーチン氏と国民をつなぐ“魔法の言葉"

2022/03/26:プーチン体制をきしませるロシア内の2つの勢力 新興財閥と軍治安機関への締め付け強めるプーチン

2022/03/10:ウクライナ侵攻を決断したプーチン大統領の変質 クレムリン最高幹部も異論挟めない独裁者化が進む

アーロン・マテ:トランプのイラン合意は「平和」やなくて「一時停止」や

Trump’s Iran deal is a pause, not peace

Tue, Jun 16 at 1:02 AM

While Iran accepts limits on its nuclear program, the Trump admin still doesn't accept Iran's rejection of US-Israeli dominance.

Aaron Mate

Jun 15

トランプのイラン合意は「平和」やなくて「一時停止」や

要するに、今の停戦はあくまで「小休止」に過ぎへん。トランプ政権はイランの核プログラムを制限させることはできても、イランが頑なに拒否しとる「米・イスラエルによる支配」を認める気はサラサラないからや。

1. 実態は現状復帰と「端金」の解放

今回の合意は、あくまで武力衝突を止めるだけで、それ以上のことは何も解決しとらへん。イランはホルムズ海峡の封鎖を解き、トランプは海上封鎖を止める。イランに戻される資産は凍結された数十億ドルのうちの「端金」程度で、石油や石油化学製品の輸出制裁も限定的な緩和に留まる見込みや。

2. JD・ヴァンスが露呈させた「無理ゲー」な条件

副大統領のJD・ヴァンスがメディアで見せた態度は、真の平和が遠いことを物語っとる。核プログラムへの「長期的なコミットメント」を求めるだけやなくて、イランに対して「中東でのテロ活動支援の停止」、つまりはイランが頼りにしてる地域同盟勢力との縁切りまで要求しとる。核抑止力を持たへんイランにとって、そのネットワークは「前方防衛」そのものやから、テヘランが呑めるはずもない条件やな。

3. イスラエルという「破壊者」

合意成立直前にイスラエルがレバノンを爆撃したんは、合意を台無しにするための明らかな挑発や。トランプは公然とネタニヤフを叱りつけたけど、イスラエルはレバノンからの撤退を拒否しとる。「妥協や譲歩よりも決定的な結果(武力解決)を目指す」という彼らのドクトリンがある限り、外交が成立する余地は極めて薄い。

4. 変わらん米国の構造的な「傲慢さ」

40年前、レーガン政権でも似たような状況があった。当時の外交官カリルザドが「制裁解除でイランと関係改善を」と提案したとき、国務長官シュルツは「地政学的には正しいが、政治的には(米国内の既得権益層にとって)意味がない」と一蹴した。40年経った今も、ワシントンの超党派エスタブリッシュメントは、地政学的な合理性よりも、米・イスラエルの支配を維持することに固執しとるわけや。

5. トランプの戦略的敗北

今回の戦争はトランプが仕掛けたものやけど、イランの反撃能力の前に、米国は事実上の「戦略的敗北」を喫した。中間選挙を控えてトランプは、自らが招いた経済的ダメージに対する政治的な代償を払わされる可能性がある。せやけど、ワシントンからテルアビブにかけての権力構造は、平和よりも「無意味な覇権」に投資し続けとるのが現実や。

Mahmood OD :ヘグセスの支離滅裂とネタニヤフの失態

https://www.youtube.com/watch?v=SGCK4fraWYU

Hegseth STUTTERS & Netanyahu MAKES A FOOL Out of Himself After IRAN DEAL

米イラン「合意」の裏側:ヘグセスの支離滅裂とネタニヤフの失態

米国とイランがジュネーブで「了解覚書(MOU)」に署名したらしいな。これ、一見すると大きな合意に見えるけど、核開発については何一つ触れられてへん。これがいかにイラン有利で、米国とイスラエルにとって痛い内容か、ポイントを絞って教えたる。

1. ヘグセスの支離滅裂な言い訳

ピート・ヘグセスって奴が今回の合意を正当化しようとして喋っとったけど、まあ酷いもんやったわ。

主張の矛盾: 「オバマは懇願して合意したけど、トランプは軍事力でイランをテーブルに着かせた」と力説しとる。せやけど、やってることは結局、制裁解除や資産凍結解除(約3000億ドルとも言われとる!)を認める一方で、肝心の核プログラムには何も保証が取れてへん。

空回りの強気: 「軍事力を見せつけたからイランはひれ伏した」言うてるけど、イランの核武装を阻止する具体的な担保はどこにもないんや。「軍事力さえあれば大丈夫」という、なんの根拠もない強気姿勢やな。

2. ネタニヤフの「壮大な勘違い」と墓穴

ネタニヤフも記者会見で苦しい言い訳を並べとったわ。

目標のすり替え: 以前は「イランの生存を脅かす脅威を取り除く(政権打倒やミサイル全廃)」のが目標やったはずや。それが今になって、「イランからイスラエル消滅の危機を数年先送りしただけ」とか言い出しとる。

メディアからの嘲笑: イスラエル国内のメディアからも「こいつはホラ吹きだ」「ただの道化だ」とボロカスに言われとる。達成できへん目標を掲げといて、失敗した途端に「最初からそんなこと言ってない」やなんて、あまりにカッコ悪すぎるで。

3. 結局、誰が勝ったんや?

この了解覚書の中身を冷静に見ると、勝者は完全にイランや。

イランの条件が通った: タスニーム通信によれば、イランの要求通り、米軍はイラン周辺から撤退せなあかんし、制裁も解除される。

米国の屈服: 世界最強の超大国とイスラエルが、イランの粘り強い抵抗の前に条件を呑まされたという現実が残っただけや。

結論

トランプもネタニヤフも、これを「勝利」として見せかけたいんやろうけど、世の中そう甘くはないで。中東の戦況は、イランが軍事的な圧力に屈することなく、むしろ相手の妥協を引き出した。これが歴史的な事実や。

米国が提示した「30日以内に撤退」や「60日間の核凍結」という条件が本当に守られるのか、それとも単なる時間稼ぎなんか。今後の動きを数字で見守る必要があるで。

ダニー・ハイフォンとペペ・エスコバル:戦争は終わるんか?

https://www.youtube.com/watch?v=x4bf8ZrZG9k

Pepe Escobar: Trump CAVES to Iran Strike Threat, Israel FURIOUS ? Is War OVER?

ペペ・エスコバル:トランプがイラン攻撃の脅しに屈服、イスラエルは激怒――戦争は終わるんか?

ダニー・ハイフォン:

皆さん、ようこそ。またまたご覧いただいてありがとうございます。ホストのダニー・ハイフォンです。ご覧の通り、独立系ジャーナリストで地政学アナリストのペペ・エスコバルに来てもらってます。ペペ、久しぶりやね、元気?

ペペ・エスコバル:

また会えて嬉しいわ。ダニー、おめでとう、色々と。視聴者の皆さんにもよろしく。俺は今地獄におるんやけどな、マトイにいるから。

ダニー:

まあ、地獄からわざわざ参加してくれてありがとうやで、ペペ。感謝するわ。ほな早速、昨日の大きなニュースから始めましょか。概要をざっと整理すると――昨日は次々と展開があってな。イスラエルがベイルートを空爆して、レバノンを爆撃し続けとる、今もやけど。そのレバノンへの攻撃を受けてイランが報復すると言うたら、トランプが止めようと必死になって、まるでパニック状態で交渉に走った感じやな。例えば封鎖を即座に解除するとか、新たな譲歩をぎょうさんして。そんで昨日の夜に覚書(MOU)が署名された。ペペ、この件でコラムを書いてるとこやと聞いたけど、今回のイスラエルの攻撃、当然イランもレバノンへの攻撃に対してイスラエルを叩いてたわけやけど、今回特にこの脅しが実際の合意に繋がった理由を教えてもらえる?覚書やけど、平和条約やないにしても、何が起きてなんで起きたのかを説明してほしいんやけど。

ペペ:

そやな、このコラムはたぶん火曜日に出る予定で、背景情報も含めて詳しく書いとるわ。イランとパキスタンの情報源から過去ほぼ三週間にわたって得た情報をもとにしとる。大事な文脈をダニーと視聴者の皆さんに伝えたいんやけど、今イラン側が「イスラマバード了解」または「覚書」と呼んどるもの、パキスタン人自身は「イスラマバード合意」と呼んでたんやが、俺とラリー・ジョンソンが以前「パワーズ・シフト」というチャンネルでその話を最初に報じたんや。連続して二本のスクープを出した直後、米国政府からグーグルへの直接命令でチャンネルが何の警告もなく消された。何もなしや。火曜日に一本、金曜日に一本放送して、週末にチャンネルが潰された。先週、俺らは「トランジション・プロトコル」という新しいチャンネルで戻ってきた。そして先週の金曜日、まだ小さい新チャンネルで一から始め直さなあかん状態やったけど、ラリーと俺でMOUが事実上成立直前やという話を最初に報じた。なんでそれができたかって、俺らの情報源は交渉のテーブルから直接来てるからや。情報源はパキスタン側の仲介者やねん。それが俺らがこのプロジェクトに関わっとる理由で、テーブルから直接情報を得られるアナリストは世界中でほぼ皆無に等しい。もちろんその情報はイラン側に当てて「そう、ノーコメント」などと確認することもできる。だからラリーと俺が関わっとるわけや。イスラマバード合意が事実上成立直前やとわかってたし、あとは米国側の土壇場の変更だけやとわかっとった。それがまさに今週末に起きたことや。

今週末、アラグチが極秘ミッションでパキスタンにいたことはほとんど誰も知らんけど、彼はイスラマバードで週末を過ごして仲介者と協議して、実質的にトランプ政権に対して「少なくとも二週間前に二つの重要な要求はもう出した」と改めて伝えた。第一に、対イスラエルの戦争だけやのうてレバノンへの戦争も正式に終わるまでイランの核問題は話し合わない。第二に、もし米国がラインを越え続けるなら、俺たちはイスラエルを直接攻撃する。

今週末の土曜から日曜にかけて、イランはイスラエルを攻撃する態勢が整っとった。本当にやろうとしとったんや。これがラクダの背骨を折ったわらの一本、つまり「略奪と海賊の帝国の傲慢な皇帝」の堪忍袋の緒を切ったんや。トランプはついにイランが本気中の本気で、何も待たずにイスラエルに向けてありったけをぶち込む覚悟やとわかった。これがMOU署名に至った主な理由やな。

電子署名があったとか言われとるけど、イランはガリバフによる電子署名があったとは確認してへん。米国側はトランプとヴァンスがもう電子署名したと言うとる。イランはそこについてはまだ宙ぶらりんのままにしとって、最高国家安全保障会議からの重要な声明、俺のコラムにも入れとるけど、それによると最高指導者モシャバ・ハメネイの最終命令が出てから署名する、ということや。だからまだ空中に浮いてる状態で、今後四十八時間以内くらいに決まるやろな。今日から明日夜くらいの間に。そしてこれ全部、十九日金曜日にジュネーブで公式発表される予定のこととも繋がっとる。今から十九日まで、特に中東地域の「死の教団」による妨害未遂がまた起きた後でも、まだいろんなことが起き得る。

イランは米国に対して「もし俺らとMOUに署名すれば、イスラエルの件は俺らが自分たちで対処する」と言うた。米国も大体において、MOU署名後はイスラエルは自分でやってくれ、妨害したければイランが対処するし米国は止めない、ということを認めとる。これで方程式が完全に変わった。テルアビブは本当に怖がる理由があるわ。奴らは実質的に一人ぼっちやからな。

ダニー:

ホルムズ海峡の状況についても覚書の文脈で整理してほしいんやけど、一方では「三十日間完全開放でイランの管理下」という話があって、米国側は「とにかく完全開放」と言いながら通行料については触れない。でもイランがサービス料を徴収することについては見て見ぬふりするという合意があるらしい。実際のとこどうなんか、それと米国がこの合意を守らんかった場合、イランはホルムズ海峡への影響力を持ち続けるとあんさんは思う?

ペペ:

何があっても、米国の姿勢がどうであれ、ホルムズ海峡の法的地位は戦前と完全に変わっとるわ。彼らはシステムを作り上げるやろ。おそらく上品な言葉で「行政手数料」とか「環境保護費」とか「航行の自由のためのセキュリティ費」とか呼ぶやろけど、これはもうオマーンとの協議の中でも話し合われとる。これは避けられへんな。

最初の三十日間、米国がトランプが命じた封鎖を終わらせるという約束を果たすなら、完全に通行料なし、手数料なしの状態になる。次のフェーズ、つまり実際の合意内容を話し合う段階に入ったら話は別で、そこではイランが……あー、覚書の中でホルムズ海峡について直接書いてある部分を探せるか見てみよか……いや、今は見つけられへんけど、よく覚えとる。十四項目のうちホルムズ海峡については最初の三十日に続く六十日の間に暫定的な取り決めの一部になる、となっとったはずや。

ダニー:

あ、そこ全部持っとるわ。「三十日以内に、イランの取り決めに基づき」ていう文言やな。

ペペ:

ぴったりそうや。「イランの取り決めに基づき」の翻訳はな、「行政手数料を徴収する」ということや。完全にそういうことや。両者がこれに合意しとる。米国はイランにホルムズ海峡のコントロールを諦めさせることはできへんとわかっとる。これがイランの最大の戦略的勝利やな。この戦争全体における。絶対に手放さへん。最大圧力でも何でも関係ない。

問題は米国が合意を守れるかどうかや。俺はコラムの中でこの問いを立ててる。ダニー、米国は歴史上初めて「合意を守れる国」になれるんか?誰もそうは信じてへんやろ、もちろんな。

ダニー:

せやね。ペペ、あんさんは今度のコラムでこれを「多極的な大突破」と呼んどるらしいな。パキスタンの役割についても話してたけど、パキスタンの首相がXでまず合意成立を発表したんやな。この件についてもっと話してほしい。イランと米国には多くの仲介者がいたわけで、湾岸諸国も事態が再燃したらどうなるかを非常に心配しとった。これを「多極的な突破口」と呼ぶ理由を教えてくれへんか。

ペペ:

絶対にそうや。ラリーと俺が最初から特に関心を持っとったのは、パキスタンの仲介者がテーブルで話し合っとる内容にフィルターなしでアクセスできることやった。ここ数日、ほぼ毎日ブリーフィングを受けとった。これはものすごいことやで。

パキスタンはワシントンとテヘランの直接の仲介国として動いとった、最高レベルで。他の多くのプレーヤーからも助けを得てたけどな。最も重要なのはイランの最高国家安全保障会議の声明でも名指しされとるもので、パキスタン(主要仲介国)とカタールの二カ国だけが名指しで感謝されとる。でも裏ではトルコ、サウジアラビア(特にサウジ)、エジプトも全部関わっとった。

彼らはパキスタンがUAEに「あんさんは間違った馬に賭けてる、イランと折り合いをつけへんと大変なことになるで」と説明するのも手伝っとった。どうやらMBZはそのメッセージを受け取ったらしくて、あのUAEのテヘランへの飛行機、二十億ドルの現金積んでたやつ、あれはその証拠やな。パキスタンはその調整も全部やっとった。それ自体がものすごく印象的なことやで。

俺はパキスタン政府については深い疑念があるし、イムラン・カーンの大支持者やったのは多くの人が知っとる。でも同時に独立したアナリストとしてリアルポリティクを実践して、国家が素晴らしい仲介をやってのけたときはちゃんと認めなあかん。パキスタンはテヘランと非常に緊密な関係にあって、ハメネイと直接会うための重要な訪問があったとき、イランの内務大臣がパキスタンのシーア派学者の代表団を率いてモシャバに会って、父親の暗殺について語るなど、敬意と感謝を示した。イランはそれをものすごく評価した。文化的・宗教的な敬意は非常に大事やからな。

パキスタンはそういう正しい動きを全部やって、「俺たちを信頼してほしい、なぜならトランプと直接話してるから」という立場を作り上げた。シャリフ首相が電話するとトランプはすぐ出る。プーチンとシーを除けば、そんなことをする相手はほぼ誰もいない。パキスタンは非常にうまく手を進めたし、湾岸の石油君主国との良好な関係も活用した。

さらに遡ると、ヴァンスとガリバフが最初のイスラマバード会談に行く前の、最初のムスリム諸国会合では、パキスタン(主催)、サウジアラビア、トルコ、エジプトの四カ国スンニ派諸国が参加しとった。この四カ国が初期段階の「なんとかしよう」の起点やったな。議論に議論を重ねたけど大きな進展はなくて、翌日パキスタン外相が北京へ行ってワン・イーに経緯を説明した。ワン・イーは「それで何があったんや?」「あまりなかった」「もっとうまくやらなあかんで」と言った。同時に中国はパキスタンの仲介に全面的な支持を表明した。これがこの全体の歌舞伎のような劇の重要な側面の一つや。そして中国は自分たちの影響力を隠すのが天才的にうまい。

実際に米国を「これ以外に出口はない」と説得するために何があったかというと、非常に目立たないが非常に効果的な中国・イラン・パキスタンの連携やった。なんで中国かというと、新シルクロードの主要パートナー国がまさにイランとパキスタンやからな。中国・パキスタン経済回廊(CPEC)は新疆のカシュガルからパキスタンを横断してアラビア海のグワダルまで繋がっとる。この二つを合わせると、中国が両方の背後にいて、パキスタンに「イランとの陸上回廊を開いてアメリカの封鎖で滞ってる貿易を迂回させろ」と提案したという構図になる。パキスタンはイランとの六か所の国境越えを開いて、大量のイランの貿易がパキスタンを経由するようになった。イランから中国への最短ルートは中央アジア経由やなくて、共通の隣国パキスタン経由やからな。

これ全部が繋がっとる。ユーラシア統合の大きな絵で考えると、これは西アジアと南アジアが中国に向けて統合される完璧な縮図やねん。これが中国・パキスタン・イランの地政学的連携の地経学的な鏡像でもある。トランプ政権の誰かがこの細部を知っとるかどうか、俺はかなり疑問やな。ラリーとも話したけど、「あいつらそんな場所がどこにあるかすら知らんやろ」て。想像できるか?全部が繋がってるのに?

パキスタンがこれを成し遂げられたのは、中国の確固たる後ろ盾があったからや。そしてもちろんトランプと政権の最高レベルに直接話せたからや。だからうまくいったんや。そしてアラグチがイスラマバードで仲介者に伝えたことを、パキスタンは数分のうちにトランプに届けた。それが効いたんやな。湾岸の石油君主国も全員、それぞれ違う理由で戦争が終わらないことに怯えてて、パキスタンに「何でもしてやるから、トランプを戦争再開から遠ざけてくれ」と伝えた。これが全部まとまって、パキスタンは最終的に結果を出したんや。誇っていいと思うわ。

ダニー:

カタールの話もあったやんな。あの戦争の中でカタールが液化天然ガスの生産を一時停止するとかいう秘密取り決めが漏れてたっていう話も。でも結局そのガス施設は実際に攻撃されたけど。そしてMOUの交渉でもカタールは大きな役割を果たして、イランがイスラエルへの攻撃を準備してたまさにその時、カタールはイランにいたらしいな。MOUが合意される直前に。で、ペペ、イスラエルはこれを許すんかな?トランプが「ネタニヤフには全然判断力がない」とか言いながらも、イスラエルはとにかく続けてるやんか。金曜日が近づいてくる中で、イスラエルがこのMOUの重要部分を燃やし続けとる状態が続いたらどうなるんか、俺はずっと人に言い続けてんけど、本当に恥ずかしい話で。米軍が軍事的にこれほど依存してる「死の教団」が何のお咎めもなく続けられるんか?

ペペ:

俺らの中で回ってるメールがあって、誰が出所かは言えへんけど、みんな俺らが知っとる人間や。誰もイスラエルがMOUの条件を守るとは思っとらへん。問題はイランがどう反応するかや。「イスラエルは俺らが自分で対処する」とは言うとるけど、それが起きたとき、米国は本当に傍観するんか?例えばダーを追加爆撃するとか、イスラエルはもうレバノン南部の村の爆撃も占領も続けると公言しとるわけやし。これはまた帝国にとっての追加の屈辱になる。御主人様が署名したMOUをその手下どもが尊重しない、それが今の状況や。これはトランプが自分のディールのためにさらなる屈辱をも受け入れる覚悟があるということを改めて示しとる。

でもこれはものすごいことやで、なぜならば俺らは本当にサイコパスで限界を知らない存在、自分たちの歪んだ権力と影響力の幻想に限りがなくて、自分たちのちゃちな本とちゃちな預言者さえあれば全員に勝てると思っとる存在と相手にしとるわけやから。こいつらに何かを学ばせることは不可能で、本当に根本的な何か物凄いことが起きない限りはな。アリステア・クルックみたいに奴らと話したことがある人は誰もが「対話すること自体が不可能」とわかってる。

ダニー:

ファザディみたいなイランのアナリストが「ホルムズ海峡を米国の要請で開放するというだけで行き過ぎ、米国は十分な安全保障の保証を出してない」と言っとったけど、それについてはどう思う?

ペペ:

重要なことが過去二週間の間に起きとってな。アラグチは最高国家安全保障会議、確か十三人のメンバーがいるはずやけど、そのうち十一人が、穏やかに言えば「合意できない帝国との協定に深く否定的」なんや。残り二人、大統領ペズシュキアンを含む「改革派」が賛成側やな。ハメネイは実質的にSNSCに「決定を委ねる、大多数が支持するなら、これが今まで提案してきた条件に沿っているとあんさんらが判断するなら、あんさんらが決めろ」と言うた。これがテヘランで最もよく情報を持っとる人たちから俺らが得た話や。

あと、ラリーと俺が最初に報じた話があって、米国がいくつものラインを越えたとき、イランが北朝鮮スタイルの抑止力を「実演」する可能性、つまりイランの国土で核デバイスを爆発させて「俺らは抑止力を持ってる、以上」と世界に証明することを検討するかもしれない、という話が出た。この情報はペズシュキアンが電話でシェハバズ・シャリフに直接話した内容に基づいてる。米国はこの情報が漏れたことに激怒した。それ以降の流れ全部に影響したからな。

さらに、俺のコラムのコピーがベイルートの「ザ・クレードル」の友人経由でハメネイの最側近の一人の机に届いて、数日後に返事が来た。ファルシ語から英語への俺の翻訳やけど、「この件についてはコメントしない。非常に重要な話やな」と。否定しなかった。否定すれば、ペズシュキアンが嘘をついたということになるからな。そしてシャリフはみんなに「トランプはこれを知らなあかん、これは追加の要素や」と指示した。こうしてパキスタンの仲介者に伝えられた。これはイランとパキスタンの信頼関係の深さ、彼らが渡していた機密情報の量、そしてその情報が即座に米国に伝わることも、その後のあらゆる結果も含めて全部計算済みやったということを示しとる。

米国は自分たちが実質的に逃げ場がなかったことを理解できてたんやろか。陸上侵攻を夢見るとか、カーブ島を占領するとかいうたわごとを除けば。俺はそれほど確信が持てへんな。たぶん米国がやっとわかったのも昨日、イランがパキスタン経由でまた「イスラエルを徹底的に爆撃する」と伝えたときやと思うわ。

ダニー:

そやんな。イランは素早く動ける、反応できる、というのは見せてるわけで、各種の混乱したメッセージも見えた中で、米国が前に出てきた。イランが前に出てきたわけやなかった。そしてイスラエルメディアが「いや、イランは攻撃しない」と言い張ろうとして、最終的にMOUが大体まとまった。これにはレバノンも全面含まれるとされとる。もちろんガザやその他のイスラエルが戦ってる戦線が気になる人もぎょうさんおる。MOUには「すべての戦線において」という文言があって、たぶんイラクやガザも含まれるんやろうけど、あんさんはどう思う?

ペペ:

これはイランの世論でアラグチが叩かれとるし、裏切り者と呼ぶ人間もおる。でもアラグチはハメネイと最高評議会が決めたことに逆らうことは絶対にない。それだけの自由裁量はない。彼の裁量は「交渉して議論することができる」というレベルで、しかも実は彼が一番手の交渉者やなかった。一番手はガリバフやったけど、ここ数週間で役割を再編して、ガリバフは後ろに下がって新しい役職、これも偶然やないけど、中国との戦略的関係担当になった。イランにとって最も重要な関係が中国やから、最高の人材をそこに充てる、ということやな。ガリバフは外交官や出身やなくてアラグチがそうや。だからイランはこれらの役割を非常によく調整しとる。最高の外交官を外交的解決の交渉に充てて、最も重要な中国との戦略的関係には元IRGC司令官でもある最高の国会議員を充てる。完璧に理にかなっとる、全部論理的や。西側の真逆やな。何も不合理なことはない。

でも俺が気になったのは人々のアラグチへの非難の激しさやな。十四項目の内容と米国が何に同意したかがまだわからへんから、みんな怒ってる。だから彼は「来週全部の詳細な項目をMOUとして出す」と言い続けてたわけや。そして今イランメディアにMOUの実際の条件がリークされてて、イランは実際ほとんど何も譲歩してへんということがわかってきた。

今日か明日中に正式確認が来るはずで、それは短い文書らしく、全体で二ページ以内の覚書、条約でも合意でもなく、「こういう項目について議論を始める」という覚書やな。そこから横道に逸れることもあり得るけど、少なくとも主要な項目自体はある。

それとダニー、興味深いのはイランの社会での議論の活発さや。これほど敏感な問題についてこれほど公開的な議論が行われる民主主義国家は西側でもほとんどないで。

ヒズボラ自身が声明を出してイランを祝福して、イランが抵抗運動の側で戦ってくれたことに感謝を表明した。これは長年の視聴者さんの疑問に答えることにもなるな。「なぜイランは昨夜のイスラエルのベイルート爆撃に報復しなかったのか?」という質問が来てるけど、それはトランプが土壇場で引いたからや。イランは準備が整ってたんや。「引き金に指をかけた」という話は本当で、昨日まさにそれをやってたわけや。そしてこれがMOUを救ったんや。イランがトランプに「今すぐイスラエルを爆撃する準備ができてる」と示した、それでトランプが「わかった、わかった、わかった、署名する」となった。それが昨日起きたことや。ちなみにトランプの誕生日やったんやけどな。

ダニー:

そやな、一部の人には不満やったかもしれへんけど、誕生日プレゼントはガリバフ・アラグチのチームが用意してくれたわけやな。

ペペ:

まさにそれが一番おいしいとこやな。

ダニー:

確かに。米国が四月以降の交渉で一度も自分の側から出した項目がないということを認めなあかん。これ全部がイランの項目やったわけで、これで十分かどうか人々が判断せなあかんとこや。問題はこれをどうやって実施するかやな、トランプ大統領下で、政権全体で、イランを強くさせないという長年の目標の下で。まあ、戦争でそれは失敗したわけやけど。これから数週間、実際の交渉の段階があるとしたら非常に面白いことになりそうやな。

ペペ:

ほんまそうやで。米国で批判的思考力がまだちょっとでも残っとる人なら誰でも、これはどう見ても大規模な戦略的敗北やとわかる。どう飲み込んでも。米国内では政府批判の反動がものすごいことになって、トランプ政権に対する攻撃が激しくなるやろな。そしてここで起きてることの地政学的な結果に人々が気づき始めたとき、その数はあまりにも多い。最も明白なのは、これで西アジアにおけるアメリカの覇権が終わった、ということや。終わり。もう戻ってこない。

破壊された基地を再建することもなく、基本的に撤退になって、西アジアには新しい保護の傘ができる。主役はおそらく中国に支えられた核武装国パキスタンになるやろな。後からロシアも参加するかもしれへん。今のところロシアは静観しとる、自分たちの戦争があるからな、そして特別軍事作戦の全体像がドローン戦争への国民の怒りで変わってきとる。プーチンとクレムリンと国防省は戦術を調整せなあかんやろ。でもロシアはずっと後ろで「ほほう、西アジアで素晴らしいチャンスが生まれたぞ」と眺めとった。米国の軍産複合体がこれを全部処理しなあかんと想像してみ。大きなトラウマや、しかも自分で招いた傷やしな。ブレジンスキー的な「ライバル大国に対抗すべし」みたいな話やなくて、これが現実なんや。ライバル大国からやなくて、四十七年間制裁を受けてきた中規模の国が史上最大の艦隊に戦略的敗北を与えたんや。これを米国内でどうやって売るんや?不可能や、完全に。

ダニー:

まあ、誕生日のプレゼントで言うたら、あの艦隊を引き上げてメン・イン・ブラックみたいに「はい、全員の記憶を消しますよ」ってボタンを押して起きたことをなかったことにするのが一番のプレゼントかもしれへんな。これはほんまに米国の驚愕的な失敗やわ。「石油市場のコントロールが目的やったから失敗やない」という人もおるかもしれへんけど、今これが石油市場のコントロールに見える?実質的に米国が同意しようとしとるのは、戦前も開かれとったホルムズ海峡を再開放して、「サービス料」とか「環境保護費」と呼ばれるものについては目を瞑る、ということや。そしてこれが世界の常識として定着していく。これは巨大な地政学的・地経学的転換で、米国・イランの交渉が進むにつれてますます永続的に感じられてきとる。

ペペ:

永続的やで、ダニー。なぜなら今や西アジアの大きな力はイランやからな。そして世界でも独立した大きな力の一つとして台頭してきた。米国、ロシア、中国には及ばへんけど、大きくて成長中の地域大国で、世界中、特にグローバルサウスから尊敬されとる。BRICSの正式メンバー、上海協力機構の正式メンバー、ユーラシア経済連合とのパートナーシップ。イランはユーラシア統合プロセスの中心におって、ロシアとも中国とも戦略的関係にある。こんな高みにある国はほとんどない。だから「イランが第四の大国になりつつある」という議論がすでに始まっとるのも当然やな。同じレベルとは言えへんけど、そこへ向かってる、確実に。ユーラシアにおいては、間違いなくそうや。グローバルサウス全体でイランがどう見られとるか、すごいもんがあるわ。イランは「レジリエンス、戦略的主権、独立」のグローバルサウスの模範として見られとる。特にプーチンのロシアと同様に、帝国が投げつけてきた全てに抵抗して自国の主権を貫いた、という意味でな。これが歴史上の重要な地政学的転換がどういうものか、ということや。大体いつも戦争の後に起きる。俺らは今まさにその只中におる。そしてこの戦争には明確な勝者がある。全部すっきりとはいかへんけど、疑いなく戦略的な勝者はイランや。

ダニー:

核武装した二つの大国――イスラエルを大国とは言いきれへんけど、それでも核兵器を持ってて米国政治に強大な影響力を持つイスラエルと米国を相手に、損害は出ても最終的により良い立場に出てこれたなら、それが戦争における勝利の定義やと思うわ、まあ特に非対称な戦争においては。ペペ、残り五分くらいで、この戦争のこの段階が世界全体にどんな波紋を及ぼすか、他の戦線も含めて教えてほしい。ロシアはドローンテロで辟易してるって言ったけど、ウクライナでの戦争もそういう段階に見える。米国はよりプロキシ型のハイブリッド戦争に戻ろうとしてるように見えるな。

ペペ:

そうや。そして多くの人が心配しとるのは、彼らが再びラテンアメリカで別の冒険に向かうやろということや。最有力候補はキューバやな。「自分たちの裏庭」「モンロー主義2.0」、そしてもちろん西アジアでの屈辱を忘れなあかんから。ラテンアメリカが最初のターゲットになるやろ、残念ながら。それと今年後半のブラジルの選挙にも強く介入してボルソナーロ一家を権力に返り咲かせようとするやろな。

ユーラシアでいうと、絶対に面白いのは、多くの人が数十年関わってきたことやけど、米国が徐々に、ゆっくりとやないけど確実に、ユーラシアから追い出されつつある、ということや。ユーラシア統合は目の前で詳細に展開されとる。そしてもう一つ今後注意すべきことがある。三ヶ月後にインドでBRICS首脳会議がある。BRICSは今目の前で起きとることを理解するやろか、全員が。一番最悪のタイミングで開かれる今年のBRICS首脳会議やけど、まあそれはそれとして対処せなあかん。またラブロフとワン・イーがこの巨大な船を操舵することになるな。まあ、俺らは着実に強くなっとる。見てみい、BRICS正式メンバーの一つが帝国に勝ったんやから。延々と続くスーツ姿の会議でやなくて、戦場でそれを成し遂げたんや。だからデリーでの三ヶ月後の会議での教訓は相当なもんになるやろ。希望の光が少し見えてくるかもしれへん。

ダニー:

そやな。BRICSの内部問題、例えばインドの政治エリートがずっと米国・イスラエル側に肩入れし続けとることとか、UAEが全くこの戦争の当事者やったとかいう問題もあるし、サウジはまだ中立を保っとる。こういう亀裂を問題と見ることもできるし、現実が積み重なって何かより良いものが生まれる、という希望も持てる。いずれにしてもイランが今度のBRICS首脳会議に戦前より遥かに強い立場で臨んでくるのは確かで、それは多極的な発展プロジェクト全体にとってプラスやと思う。どうなるかは見守るしかないけど、こういうことを話せる時代になったこと自体が面白いと思う。少し前まで米国が戦争を始めたら、ただ大規模な犠牲者と不安定さの話をしとるだけやったからな。今はもっとフラットな競技場の話をしとる。それ自体が違う会話やな。ペペ、配信を締める前に何か締めのコメントはある?

ペペ:

あんさんが言ったことを補足するために一つ話してええか。UAEはほとんど全ての意味でイランに対する戦争状態にあった。そして今やUAEが最初からUSイスラエルの戦争の一部やったことをイランは把握しとる。数週間前、俺はパキスタンの仲介者へのコネクションの一人に聞いた。「UAEについてはどうするつもりなんか、計画があるのか?」と。テーブルの人間は「UAEを理性に戻しつつある。二、三ヶ月かかるかもしれへんけど、もう動いとる」と言うた。パキスタンはUAEに「サウジアラビア、カタール、エジプト、トルコと同じ立場に戻れ、あんさんらは歴史の間違った側についとる。今ならまだ間に合う。身振りを見せればイランがまた話してくれるかもしれへん。今はアブダビもドバイも焦土にされる寸前やから、あんさんらが決めることや」と説明した。数週間でそれが起きた。UAEが「わかった、折り合いを探してみよう」と言うようになるとは誰も思ってなかったことやで。今の西アジアで最も強力な集合体が誰かを見たからな、もうアメリカやない。だからイラン、お隣さんと折り合いをつけなあかん。加えて、没収してたイランの金も返さなあかんし、ドバイはずっとビジネス的にはイランの延長みたいなもんやったからな。これがBRICS内部の問題でもある。中国もロシアもBRICSメンバー同士が戦争してることを嫌がっとる。だからMBZに「分を知れ」と言い含めるのを手伝ったわけや。数週間前ならそんなことを言ったら「頭おかしい」と思われたやろけど、実際に起きたんや。

だから、中国・ロシアがインドのエリート向けにも同じことをやるかもしれへん。俺らは望むべきや、BRICSのためになることやから。インドのエリートにはいまだに現実が見えてへんからな。

ダニー:

ペペ、今日も来てくれてありがとう。テレグラムとXのアカウントはビデオの概要欄に入れとくから、コラムが出たらチェックしてな。他のコンテンツも「トランジション・プロトコル」でラリーと一緒にやってるから見てほしい。ゼロからスタートしてるから皆さんの応援が必要やで。そして俺らが持っとるのは交渉テーブルからの直接情報、他ではほとんど得られへんもんや。イランの側からも、中国の側からも、慎重やけど断片的に答えは取れる。それが強みやな。

ペペ:

ほんまそうや。

ダニー:

はい、概要欄に全部入れとくから、チャンネル登録してな、俺もしてるから。いいね!ボタンも押して拡散してほしい。それとショー支援方法も概要欄に入れとくから確認してな。また次回。明日また何かお知らせするわ。皆さんまたね、ペペありがとう。

ペペ:

ありがとう、またな。

SC:誰も作らへんアルメニアの交差点ほか

記事1:韓国軍諜報機関への歴史的打撃

https://strategic-culture.su/news/2026/06/15/historic-blow-south-korea-military-intelligence-agency/

韓国軍諜報機関への歴史的な一撃

エルキン・オンジャン

2026年6月15日

「軍の政治介入はもう二度とでけへん」

2024年12月に元大統領・尹錫悦が主導した韓国のクーデター未遂事件の余波は、今もなお続いとる。

尹がクーデターに都合のええ条件を作り出すために緊張を高めようとして、北朝鮮へのドローン投下を命令しとったことが明らかになった。これら一連の事件をめぐる裁判は、尹をはじめとした当時の高官たちへの実刑判決という形で幕を閉じた。

ソウル中央地裁は尹を「利敵行為」で有罪とし、懲役30年を言い渡した。当時の国防相・金龍鉉も同様に30年の実刑を受けた。

韓国軍において最も強力な部隊のひとつや軍事安保支援司令部のトップ、呂仁亨には懲役15年が下された。

最も軽い刑を受けたんは、ドローン作戦司令官やった金龍大で、「指揮系統への服従」原則に最も近い立場やったこともあって、懲役3年・執行猶予5年という判決になった。

これらの実刑判決は、単なる犯罪行為への罰則にとどまらへん。クーデター未遂の鎮圧以降、ソウルでは軍・民間の官僚機構の両面にわたって大きな変革が進んどる。

その変革における最も重要なステップのひとつが、つい2日前に踏み出された。

韓国政府が、国防部傘下の軍事諜報部隊の解体を発表したんや。

解体されたんは「国防防諜司令部(DCC)」という組織や。

解体の主な理由は、「戒厳プロセスにおける関与」とされとる。ただ、再編の詳細を見ると、軍内部で進行中の広範な変革についての重要なヒントも読み取れる。

DCCとは何やったんか?

DCCの歴史は70年以上に及ぶ。1950年の設立以来、「特務部隊」「保安司令部」「軍事保安司令部」など様々な名称で呼ばれてきた。

現在の組織形態になったんは1977年10月で、陸軍保安司令部・海軍保安部隊・空軍特別捜査所が統合された。

DCCだけやなく、韓国の諜報機関はいずれも、近現代史のほぼすべての暗黒の章において中心的な役割を果たしてきた。

特に著名な例が、「10・26事件」として知られる1979年の朴正熙元大統領暗殺や。

韓国史上最長の独裁者のひとりやった朴は、当時の韓国中央情報部(KCIA)長官・金載圭に暗殺された。

この暗殺事件は、組織間の確執に大きく根ざしたものやって、国家機関、とりわけ諜報機関が、組織的な覇権争いのために政治権力の構図を塗り替える能力を歴史的に持っとったことを示しとる。

当時、DCC(当時は軍事保安司令部)は強力な中央集権型の軍事諜報機関やった。

DCCを大幅に強化して政治介入できる組織にしたんが、暗殺の6か月前に長官に就任した全斗煥や。

全はその配下の捜査を使って政敵を粛清し、1979年のクーデターで権力を掌握した。その後の一連の戒厳令は、1980年の光州蜂起の血塗られた鎮圧という形で頂点に達した。

光州蜂起

光州蜂起(1980年5月18 - 20日)は学生デモから始まり、軍事独裁への広範な市民抵抗へと急速に拡大した。

軍によって凄惨な形で鎮圧され、多数の市民が自国の軍の手によって命を落とした。

現在も毎年5月18日、韓国史上最も悲痛な出来事のひとつとして追悼されとる。

この時期、DCCは中心的な、いや決定的ともいえる役割を果たした。メンバーが私服で市民の群衆に潜入し、デマや流言を流して暴力を煽る様々な挑発行為に及んだことが判明しとる。

スキャンダルと組織改編

1990年代に入ると、DCCは再び注目を浴びる。今度は違法監視スキャンダルによってや。

調査の結果、組織が市民や政治家を標的にした全国規模の違法監視ネットワークを構築しとったことが発覚した。この発覚を受けて1991年に再度の名称変更が行われた。

比較的最近では、2018年に政治介入への関与が取り沙汰された。当時の聯合ニュースの報道によれば、DCCは与党を支持するオンラインコンテンツの拡散や、野党議員への攻撃において役割を果たしたとされる。

今回の最新のクーデター未遂においても、DCCが国会などの主要機関を包囲する作戦を立案し、政敵を標的にした逮捕チームを組織し、拘禁リストを作成しとったことが明らかになった。

要するに、韓国国民の多くにとって、「汚れた政治化した安全保障装置」とも称されてきたこの擬似防諜機構は、とっくの昔に解体されるべきやった組織やったんや。

解体のプロセス

韓国政治におけるこの歴史的な展開は、安圭伯国防相が省内で行った記者会見で発表された。

国防相によれば、今回の新たな再編によって「軍による政治介入はもう二度と不可能になる」という。

この決定が「単なる行政的な組織再編ではない」と強調しながら、同相はこう述べた。

「このステップは、軍の諜報機関が政治に二度と干渉できへんよう、その構造と使命を根本から再編するもんや。国民のための軍を構築に向けた歴史的な転換点になる。」

何が変わるんか?

新たな体制のもとで、DCCは解体・分割される。

防諜、防衛産業諜報、保安調査、保安検査といった機能は、それぞれ異なる機関へ移管される。

新設される「国防防諜センター」が、防諜業務・防衛産業諜報・防衛産業セキュリティ・サイバーセキュリティを担う。

保安調査や戒厳期間中に行われた合同捜査に関する権限は、国防部既存の捜査本部へ移される。

軍団レベル以上の部隊における保安検査と保安違反調査は、新設される「国防保安支援グループ」が担当する。

同時に、これまで同司令部の軍内での影響力の源泉となっていたいくつかの重要な権限が、完全に廃止される。

今後、韓国の軍事諜報機関は、軍人の行動監視・服務員に対する情報収集・将兵の評判査定の作成・防諜の範囲外にある不正行為等に関する情報収集を行うことが一切できへんようになる。

文民統制の強化

DCCの解体に伴い、新設の防諜センターへの文民による監督が保障される。

新組織の監察官は、上級の文民監査官が務める。国防部内に新設される情報・防諜監視委員会は、国防相直属として運営され、委員は全員文民で構成される。

政府はまた、軍の防諜担当者の活動範囲を明確に定め、違法行為に対する罰則を規定する新法の整備にも取り組んでいる。

転換点

DCCの解体は、単純な組織再編以上の意味を持つ。長年にわたり先送りにされてきた、軍クーデターと軍の政治的影響力の歴史への韓国の正面からの向き合いとも解釈できる。

とはいえ最終的には、これらの計画や決定がうまく実施されるかどうかは、軍内部と政治体制の両方における勢力均衡に、再びかかってくる。

記事2:奴隷売買と麻薬売買の間のブラジル

https://strategic-culture.su/news/2026/06/13/brazil-between-the-slave-trafficking-and-drug-trafficking/

奴隷売買と麻薬売買の間のブラジル

ブルーナ・フラスコラ

2026年6月13日

『Um rio chamado Atlantico(大西洋と呼ばれる川)』の中で、ブラジルの外交官でアフリカニスト(アフリカ研究者)のアルベルト・ダ・コスタ・イ・シルバ(1931 - 1923)は、ブラジルにおける奴隷売買の終焉の歴史を非常に興味深い形で論じとる。周知のように、19世紀の英国は自らを世界の道徳的砦として位置づけ、これには大西洋奴隷貿易への真の十字軍も含まれとった。一方ブラジルは、このアフリカニストによれば、ポルトガルの国力が小さく、アメリカ先住民の技術的条件が脆弱やったために、この広大な領土に人口を充てるためにアフリカ人の強制移住に依存しとった。

英国の人道主義が単なる口実やったことは、まともな人間なら誰も疑えへん。英国の特許会社によるインド支配がいかに非人道的やったか、あるいは南北戦争において英国の同情が南部側に傾いとったという事実を見れば一目瞭然や。経済的な観点からは、奴隷労働によるブラジル産砂糖の競争力という問題もあるが、コスタ・イ・シルバによれば最も重要やったんはこれや - 自由なアフリカ王国の財政的な締め付けや。

19世紀のアフリカ王国は奴隷をアメリカ大陸に売ることで資本を蓄えとったから、大西洋が閉じればこれらの王国は崩壊し、英国商人がインドで実施した支配モデルをそこで再現しようとしたわけや。実際、大西洋封鎖の後、アフリカの一部の支配者たちは英米式のプランテーションモデルを模倣して、英国に向けてパーム油を売り出した。英国はそれを石鹸製造から街灯まで多岐にわたる用途に使用した。アメリカ大陸への奴隷貿易は終焉を迎え、アフリカ国内の奴隷制に取って代わられた。

アルベルト・ダ・コスタ・イ・シルバによれば、ブラジルで奴隷売買が終わったんはブラジル自身がそれを望んだからや。今日21世紀においても、ブラジルでは「イギリス人に見せるため(英国人への示し)」という表現が使われとる。この表現の起源は1831年のフェイジョ法で、これは英国の1807年法を模倣した、大西洋奴隷貿易を禁止するブラジル帝国の法律や。ブラジルは独立(1822年)以来、英国からこのような法律を制定するよう圧力をかけられてきた。しかし、ブラジルの当局者たちは奴隷売買を終わらせる気がなかったので、法律は単に適用されへんかった - 「イギリス人に見せるため」だけに作られたんや。今日もブラジル人は、空虚な形式主義やと言いたい時に「イギリス人に見せるためのもの」という表現を使う。ブラジルにおける奴隷売買が終わったんは、ブラジルが終わらせたかったからや。それは1850年、ブラジルがエウゼビオ・デ・ケイロス法を承認した時のことや。ここからアルベルト・ダ・コスタ・イ・シルバはこう結論づける - 貿易が終わったのはブラジルが終わらせたかったからであり、英国が終わらせたかったからやない。

わたしには疑問がある。もし英国がブラジルに奴隷売買を終わらせるよう圧力をかけへんかったら何が起きとったやろか?歴史の反事実的な問いに確信を持って答えることはでけへんが、英国の傲慢さ、あの指差しが、我々の先祖を行動へと駆り立てた可能性は十分あると思う。結局のところ、ブラジル社会とは誇り高く、かつ順応的な社会や - 同じ問題についてスポーツのように何十年も不満を言い続けることができるが、外国人に指を差されると本気で憤慨する。

ブラジルにおいて奴隷制が美しいものやったことは一度もない。『黒人のヤンキーと白人のリベラル』の中でトマス・ソウェルは、奴隷制終焉に対するオスマン人とブラジル人の反応を対比させとる - 前者では反乱と抗議、後者では公の祝賀。19世紀には、奴隷制を正当化するためにプロテスタント系諸国から科学的人種主義を輸入した者さえおったが、コスタ・イ・シルバが示したように、奴隷制支持派も反対派も双方とも黒人に関する賛否両論の議論を持ち合わせとった。黒人がそのような運命に値せえへんとの信念から奴隷制の終焉を支持した者もいれば、ブラジルから黒人を一掃することを期待して奴隷制の廃止を望んだ者もいた(英語圏の人々がシエラレオネとリベリアを「帰還」先として作ったのと同様に)。一方で、白人優越主義に基づいて奴隷制を正当化した者もいれば、ブラジルにおける黒人の影響があまりに有益であるため、奴隷制はどれほど悪くとも即座に終わらせるべきではないと考えた者もいた。

ブラジルの大多数は文盲で、教育を受けた者たちの人種差別的流行に追随する理由を持たへんかった。ブラジル国民が実際に奴隷所有少数派の利権に反対する大規模な公的キャンペーンの後に廃止(1888年)を大々的に祝ったことを考えると、後者の立場 - 非人種差別的でありながら奴隷制に甘んじる - がブラジル人の常識を反映していたと想定できる。私は思う、外部からの圧力が誇りを傷つけへんかったとしたら、私たちは奴隷制の邪悪さを嘆きながら、それは必要やと言い続けとったかもしれん。さらに、エウゼビオ・デ・ケイロス法のわずか5年前、英国はアバディーン法を通過させた。これはブラジルの奴隷売買に関わる疑いのある船舶を英国海軍が拿捕することを認める法律や。それは侮辱であり、また損失の原因でもあった - 輸入奴隷のコストを持続不可能なものにしたからや。

それから5年後、輸入奴隷のコストが上昇した状況でブラジルが自発的に貿易を終わらせることにしたとは考えにくい。しかしやからといって、英国が聖人で、アバディーン法がブラジルを不誠実な形で傷つけへんかったということにはならへん。アルベルト・ダ・コスタ・イ・シルバが報告するように、ブラジルはすでに自由なアフリカ王国と合法的な貿易を発展させとった(彼らはパーム油や生地を売ってくれた)が、英国は大西洋を封鎖した。

この状況は、現代のブラジルとドナルド・トランプが指差してくる麻薬売買の問題に似とると思う。ほぼすべてのブラジル人が、麻薬売買による都市暴力が大きな問題であり、派閥による領土支配は非常にまずいことやと認識しとる(「ほぼ」と言うんは、妄想的な左翼は常に存在するからや)。しかし、エリートたちはその問題を雨のように自然な現象として扱いとる - ブラジル人は不満を言うが、問題解決の見通しはない。ブラジルでは、マルクス主義は一種の科学的な順応主義に翻訳されてしもうた。社会学者が悪弊を見て、なぜすべてがこうなっとるかを説明する - 貧困者の悪弊に直面した英国の社会的ダーウィン主義者と同じようにな。

19世紀の英国同様、ドナルド・トランプは決して聖人やない。彼はすでに、麻薬売買と戦うという口実のもとで諸国に侵攻する権利を感じとることを示してきた。コロンビア・エクアドル・アフガニスタンにおける米国の経験は、武力介入が麻薬売買を終わらせると期待するブラジル人に合理的な理由を何も与えへん。米国も自国領土での麻薬売買を終わらせることにコミットしてないようで、巨大な監視能力を持ちながら依然として地球上最大のコカイン消費国であり続けとる(米国は人口が多いのは確かやが、中国とは比べものにならへん。英語圏の2国 - オーストラリアとニュージーランド - が国連によれば一人当たり消費量で最大やというのは注目に値する)。

アバディーン法と同様、ブラジルの2大国際的麻薬売買組織 - サンパウロのPCCとリオデジャネイロの赤い司令部 - をテロ組織として米国が分類したことは、確かにブラジル人の誇りをかき立てとる。この分類が不適切やと主張できるんは、妄想的な中産階級の左翼だけや。それでも、ブラジルには愚かな反テロ法がある。政治的に正しくない思想に動機づけられた行動のみをテロリズムと見なす目的で作られた法律や(参照)。この法律では、PCCや赤い司令部をテロ組織と見なすことは不可能や - PCCがすでに2006年にサンパウロ州でパニックを引き起こし、攻撃が停止した理由に都合のいい説明がない場合でさえも。ブラジルが1830年代に奴隷売買を終わらせなかったのが望まなかったからであるように、ブラジルが今日麻薬密売者の帝国を終わらせへんのも、望まへんからや。

ブラジルはかつてPCCをテロ組織と見なしたことはなかったが、新たな分類はすでにルーラを動かして、公式Twitterプロフィールに「何百万もの家族が暮らす領域でテロを実践している」組織としてPCCと赤い司令部に言及した「行政注記」を投稿させた。PT(労働者党)の連邦政権から、麻薬密売者をこのような言葉で言及した注記の記録は持ち合わせとらへん。政府はそのため、PCB(原文ママ)と赤い司令部が何百万もの家族を脅かすテロを実践する組織やが、テロ組織ではないと言わなあかん複雑な立場に置かれとる。さらに言えば、ブラジルは主権国家でありながら、非テロ組織が何百万もの家族に対してテロを実践する国であり、この主権国家は自国領土の広範な部分に主権を持たへん!結局のところ、政府の言い分はトランプのこれらの組織への攻撃はブラジルの主権に対する攻撃であり、フラビオ・ボルソナロのホワイトハウス訪問直後にその措置が発表されたため、祖国を裏切ったボルソナリスタたちが仕組んだものやということや。

しかし、奴隷売買と麻薬売買帝国の間には大きな相違点がある - 奴隷制は一般に千年の制度であり、大西洋横断貿易は特にブラジル自体と同じぐらい古い。奴隷制は避けられへんとブラジル人が考えることは合理的やった、なぜならその終焉はそれまでのすべての経験と矛盾するからや。一方、麻薬売買帝国はブラジルのほとんどの地域でわずか約20年の歴史しかない。私は36歳に過ぎず、クラック中毒者がいなかった時代を覚えとる - 今日の10代の若者にはユートピアのように見える、まったく異なる現実や。さらに、19世紀の都市ブラジルの奴隷制は社会的上昇を可能にし、奴隷たちは自由と豊かさを現実的に夢見ることができた。しかし麻薬売買帝国は、ブラジルの大都市にいる限りブラジル人を悩ませ続ける - 金持ちになってスラム街を出ても、いつでも流れ弾で命を落とすか、路上でクラック中毒者にわけもなく刺されることがある。

それゆえ、神秘化する社会学者の役割がここでは重要になる。オープン・ソサエティとフォード財団の言説 - 黒性を本質的に犯罪や麻薬中毒に結びつけた人種差別的言説 - は、麻薬売買帝国を自然で避けられへんものとして提示する。トランプの分類の良い面のひとつは、今まで困らされてきたブラジル経済のセクターが顔を出し始めとることや - 銀行、フィンテック、ガソリンスタンドなど。

これらのセクターが今後恥を感じ、ブラジルがついに自国領土での麻薬売買帝国を終わらせることを決意するよう願う。

記事3:誰も作らへんアルメニアの交差点

https://strategic-culture.su/news/2026/06/15/an-armenian-crossroads-that-no-one-will-build/

誰も作らへんアルメニアの交差点

ホアキン・フローレス

2026年6月15日

アルメニアの地政学的危機の真の深刻さが今や焦点の中心になってきた。各種の選挙後分析が出揃った今、世界のプレーヤーたちはパシニャン首相が新たな推定委任権を得て何を最初に仕掛けてくるかを理解するために、アルメニアの分岐点に目を向けとる。パシニャンは王冠を保持したが、継承したのは檻やった。

「Real Armenia」に関連した3つの委任権をこの場で推進できるやろか - トルコとアゼルバイジャンとの完全な正常化、EU統合協定に向けてのEU貿易協定、CSTOからの「戦略的主権」離脱、そして米国とのTRIPPプロジェクト。これらは関連しとるが、同一のものではなく、いくつかの重複するプレーヤーが関わっとるが、それぞれ固有のダイナミックな内部論理の上に成り立っとる。パシニャンがロシアとの重要なエネルギー関係をさらに危うくせへんような形でこれらを操縦できるかどうかが気になるところや。それとも、そのような賭けでアルメニアに与える打撃に関係なく、それがそもそもの目標なのかどうか。

すでに十分に確立されとったのは、2026年6月の選挙に向けて、アルメニアにおける西側および多国間資金エコシステムの存在で、高度に調整された制度的構造が国をより自然なCSTOやEAEUから引き離して欧州の経済・安全保障ネットワークに固定することを目指しとった。EU・米国(USAIDとNEDを通じて)・国連からのこれらの資金の流れは、パシニャン首相の構造的生存戦略とイデオロギー的パラダイムと正確に一致しとる。

この選挙の転換点が今や過ぎ去り、それが持っとった変化の可能性がすべて崩壊した今、アルメニアがEUとの自由貿易協定に向けて進んだ場合 - これが許可されればユーラシア経済連合内の共通利益コミュニティを損なうことになるが - のブラジルが直面する深刻な経済危機という地域的現実を検討することができる。パシニャンがEAEUの外にアルメニアを移動させるつもりはないと言いながらも、加盟国が別途決定した場合にアルメニアが加盟国であり続ける権利をこのこと自体が確立するわけではない。これはある意味、2014年のウクライナの危機、つまりパシニャンとは異なる社会の勢力に支持され、異なる利益グループを代表しとったが、最後通牒が同じやったという点で、自分自身を微妙なバランス行為の中に見出したヴィクトル・ヤヌコービッチの状況を思い起こさせる。

パシニャンとロシアのプーチン大統領がモスクワで、数か月前の4月1日ごろに行った会談の重要な部分はこの点に焦点を当てており、プーチンはこう述べた。「欧州連合との関税同盟とEAEUへの同時加盟は不可能や - 定義上単純に成り立たへん。問題は政治的なものですらない - 純粋に経済的なものや。」

すべてがTRIPPアップ - 「アルメニアを再び偉大に」?

米国が5月26日に署名された二国間TRIPPフレームワーク協定の下で今や関与しとる以上、欧州が持ち込まれるか、あるいは逆に排除されるかどうか、そしてどの程度かを判断することが重要になる。2026年6月の議会選挙後、ニコル・パシニャンの「市民契約」党は過半数を維持したが、アルメニア憲法を単独で改正するために必要なより大きな憲法上の過半数を確保でけへんかった。バクーは、アルメニアがアゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフへの領土的野心を示すと主張する憲法上の言及を削除するまで、平和条約に署名したり国境を完全に開放したりはしないと明示的に述べた。その法的突破口なしには、国境の門は閉ざされたままや。

エレバン、アルメニア外相ミルゾヤンとルビオがTRIPPを発表し、戦略的パートナーシップ憲章とレアメタルに関するMOUに署名

パシニャンはもはや明確に一致した西側と対峙しとるわけやなく、ほぼすべての世界的紛争と問題において政策とアクセスの分断を促進したエリート間の摩擦を抱えた西側と対峙しとる。もとをたどれば、第二次ナゴルノ・カラバフ戦争を終結させた2020年の当初の停戦協定のもとで、ロシアの連邦保安庁(FSB)の国境警備員がスュニク/ザンゲズール地帯を横断する交通連絡の監督者に指定されとった。しかし、ワシントンとエレバンの間で署名されたTRIPPは、開発・管理権限を新たに承認されたTRIPP開発会社(TDC)に移転することになっとる。TDCは、米国国際開発金融公社(DFC)の子会社が74%、アルメニアが26%を支配しとる。

TRIPPに対するEUの公式な反応は、受け身で攻撃的な外交やった。表向きは、プロジェクトが最終的にロシアを封じ込めるという広範な目標に合致しとるため、ブリュッセルは声明に署名した。しかし微妙なことに、EUはトランプの二国間アプローチによって脇に置かれたことへの明確な不満を伝えており、その怨恨は最近の協定の構造的文言にはっきりと現れとる。エレバンで署名された「アルメニア・EU連結性パートナーシップ」に関する共同声明では、まずパートナーシップがEUのグローバル・ゲートウェイ戦略、クロスリージョナル・コネクティビティ・アジェンダ、平和の交差点イニシアティブと完全に一致しとると記述し、最後にTRIPPプロジェクトが挙げられとる。TRIPPを自身の3つのプログラムタイトルの後ろの4番目に置くことで、ブリュッセルはトランプの99年間の企業的ベンチャーを、自らの計画を今後修正しなければならないような包括的パラダイムとは見なしていないと表明しとる。むしろ、EUはTRIPPを、欧州のルールベースの規制に従わなければならない単なるサブコンポーネントとして位置付けとる - 一方でトランプのこれまでの立場はEUを参加費を払わなければならないただのクライアントとして位置付けとるのやが。

この欧州の制度的批判は3つの具体的な論拠として現れとる。まず、「迂回」アプローチへの不満がある。ブリュッセルは、エレバンとバクーの間を丁寧に仲介するために欧州理事会議長シャルル・ミシェルのもとで「ブリュッセル形式」を確立するのに何年も費やしてきた。Geopolitical MonitorはプロジェクトがブリュッセルA誰もが認めるルールベースの多国間自由主義秩序からの完全な離脱を表しとると不満を述べとる。トランプがその枠組み全体を迂回してワシントンで迅速な企業的調印を実施した時、EU当局者は「取引的な茶番劇」が深い構造的制度的作業を凌駕しとると遠慮がちに文句を言った。

第二に、EUは計算された審査と主権に対する警告を展開した。Institut Montaigneの報告によれば、欧州委員会の外交官は、地域回廊が強固な技術的基準を尊重し、より広い欧州のデジタル・交通エコシステムと統合しなければならないと繰り返し強調してきた。彼らの懸念は、米国が最近の25億ドルDFC戦略投資パッケージに支援されたTRIPP開発会社を通じて民間企業の箱を構築したが、欧州の銀行はEU規制・安全基準・独占禁止法を遵守しない限り周辺インフラに資金を提供せず、それはアルメニアに過大な要求になるということや。

最後に、あからさまな環境・採掘への不満がある。EUは、ワシントンがTRIPPを地政学的なてこ入れとして使い、銅やモリブデンなどのアルメニアの重要鉱物への独占的な調達権を確保したことへの不満を表明した。EUは基本的な地域安定化・民主的基盤構築・5,000万ユーロの即時援助パッケージに費用を払うために残されたが、アメリカの民間部門の利権は欧州自身のグリーン転換に必要なプレミアム原材料を持ち去った。回廊の存在自体は支持するが、問題は回廊が何をするかではなく、どのように運営され、誰が利益を得るかや。

パシニャンが議会で憲法を変えるために操縦できるなら、これらの問題はすべて前景に押し出されるだけや。しかしパシニャンの勝利宣言には連立政権が含まれていなかった。ここで今後数日・数週間のうちに事態が展開するやろ。もちろんこれはアルメニアにとって憲法上の危機を提示するが、解決なしにはTRIPPをまたヘッドラインを飾ってある可能性を示唆するが、具体的に示せるものがほとんどないアメリカのイニシアティブのひとつに過ぎへんことになる。

アルメニアをトルコの地経済学的複合体に統合する

パシニャン自身の自民族主義的プロジェクトは、アルメニアが現代トルコ内にあるが歴史的アルメニアのアラガツ山を含む州の紋章やシールを含む公式の国家ロゴやシールなど、取り返しのつかない約束を含んだ憲法の前文やその他の言語、あるいはその独立宣言に由来する内容を廃棄しなければならないと信じるようになったエレバンの西側志向の層に訴えとる。パシニャンと彼の有権者の多くは、アルメニアの文化と政治は完全な価値転換を必要とし、トルコとアゼルバイジャンとの貧困な関係を持続させると彼らが信じる領土的主張と被害者意識の物語を手放すことが必要やと考えとる。パシニャンは有権者を、最終的にモスクワにとっての前提にならないヨーロッパ化の道を進みながらロシアとのエネルギー協定を維持できると信じさせてきた。

しかしパシニャン機関は十分に資金援助された西側グローバリスト寡頭制的構造であり、アルメニアに押しつけようとしとるものはアルメニアを最優先にしていない。これは、より広い地経済学的ポスト文化ゾーン内で重金属や工業用鉱物を供給できる一種の一般的南コーカサス人にアルメニア人を変えようとする動きとして見える。「アルメニア人であること」はあまりにも荷物を抱えすぎており、トルコもアゼルバイジャンもポスト文化的方向に進んでいないと気づく前に、その考えの論理をほんの一瞬垣間見ることができる。アルメニアは自国の歴史性を放棄するよう強いられとる一方で、強力な隣国が独自の歴史性を倍増させとる。

パシニャンの機関は野党「強いアルメニア」がオールドガードを代表しながらモスクワに支配されとると非難するが、権力グループはパシニャンが果たした、より問題のある不人気な政治と、トルコとアゼルバイジャンとの正常化の追求において行ったとされる悲惨な譲歩から目をそらすためにこれをやっとるだけや。現在のところ陸の国境は閉ざされたままや。

モスクワは本質的に国境の開放や、エレバン・バクー・アンカラ間の関係正常化に反対していない。実際ロシアは歴史的に、EAEUの利権への代理または回避策として機能せへん形で運営される場合には、これらの連携を支持してきた。危機は全面的に、インフラを誰が管理するか、そしてそれに伴う地政学的方向性についてのことや。

トルコの地域政策はアゼルバイジャンと完全に同期しているので、アンカラはアルメニアがバクーと平和条約に署名するまでアルメニア・トルコ国境を完全に開放したり貿易を正常化したりすることを拒否しとる。それ自体が、トルコのより広い経済圏へのアルメニア統合のいかなる戦略もTRIPP自体と同じバケツに入れる。

パシニャンは今も権力の座にある。なぜなら彼は2018年以前のシステムと関連した旧来の選挙体制の多くを解体することに成功したからや。つまり、ここ数日で読んだ体系的抑圧と反対派の政治家と政党の迫害 - 教会への攻撃やナゴルノ・カラバフにおけるアルメニア人の民族浄化に直面した義務放棄など多くの動機的要因のうちの一部 - の上に、我々が見た選挙は、パシニャンの権力維持能力を強化するだけの手続き的・選挙制度的改革によって可能になった、ほぼ既定の結論やった。賽が振られ、野党はまだ公式に認められた強い結果を出した。これは、前者が大きな反対軸を構築できれば、パシニャンが自分の目標を追求するために連立が必要やと気づいた時に彼が必要とするものを奪うのに十分かもしれへん。

権力を維持するためのパシニャンの改革

パシニャンのもとで行われた最も重要な選挙改革は、アルメニアの、いわゆる「評価システム(ratingayin)」制度の廃止やった。この制度のもとでは、有権者は政党だけでなく領土区域内の個々の候補者も選択しとった。旧モデルのソロス的・新自由主義的批判者は、それが個人的影響力を通じて票を動員できる裕福な実業家・地元の権力ブローカー・深く根付いた従属ネットワークに有利で、「政治的プログラム」ではなかった(私たちが想像するように)と主張した。旧制度の擁護者は、党自体がしばしば弱かったり不安定やったりする政治文化において、有権者と個々の代表者との間の重要なリンクを提供していたと主張した。彼らは領土的説明責任の除去がエレバンを拠点とする党指導部に権力をさらに集中させるリスクがあり、民主主義を強化するのではなく地域代表性を弱めると主張した。

国際的な報道の自由監視者と人権団体からの報告の増加は、特に名誉毀損訴訟・公判前拘禁・漠然と定義された「公共秩序」容疑の使用を通じた、パシニャン政権下のアルメニアにおける批判者への圧力の増大について懸念を示しとる。例えば欧州評議会のジャーナリスト安全保障プラットフォームは、アルメニアでの刑事手続きに関連したメディア関係者の拘禁を記録しとる一方、そのようなケースが最近の監視サイクルへの初回記載となっとると指摘しており、悪化する状況の指標や。同時に、市民社会グループは当局が批判者に対して「選択的かつ不均衡な」刑法の適用を行っとると非難しとる。

岐路に立つアルメニア

EUはトルコとの大規模な問題を解決して自由貿易協定をさらに推進する必要があり、EU加盟に向けての協定となれば、そのプロセスは2018年から停滞しとる。むしろ、EUの最も実行可能なアプローチは、黒海を基盤にしたサプライチェーンを通じて、バルカン半島への海路、あるいはクリミアやオデーサへの海路やったやろう。これらの重複する構造的・経済的・国内的ダイナミクスをもとにすると、パシニャンが直面する根本的なジレンマはこう要約できる。

パシニャンはどうやって、TRIPPコリドーとEU連携に集約される地政学的西側統合の追求を、モスクワからの経済的・エネルギー的疎外の深刻なリスクと調和させるか。特に「市民契約」党が、バクーとの国境封鎖問題を解決するため、またはトルコとの正常化のために必要な憲法上の過半数を欠きながら、正式な連立なしに統治しようとしとる時に。そして、政府が選挙制度・メディア環境・市民空間を包括的に強化した状況で、代替政治機関が出現するためのどのような構造的メカニズムが残っとるか?これなしには、アルメニアは一種の交差点だけに座っとることになる - 誰も建設でけへん道路の分岐点、そして実際には全く存在しない道の。

記事4:「歴史の終わり」ではない

https://strategic-culture.su/news/2026/06/14/not-the-end-of-history/

「歴史の終わり」ではない

ロレンツォ・マリア・パチーニ

2026年6月14日

フクヤマは間違っとった

1989年、フランシス・フクヤマは有名な「歴史の終わり」テーゼを提示した。自由主義的イデオロギーと価値観の勝利が人類の政治的進化の最終的な頂点を刻んだと論じたんや。この解釈によれば、冷戦の終焉は最適な統治形態としての自由民主主義と最も効率的な経済モデルとしての市場資本主義の勝利を表し、これによって主要な世界的イデオロギー対立に終止符が打たれた。「最後の人間」像 - フクヤマが満足し繁栄しとるが高い理想を持たへんと描写した - は、普遍的かつ「歴史後」のアイデンティティの誕生を示唆した。

しかしその後の国際関係の展開は、この観点の限界を明らかにしてきた。少なくとも部分的にこのビジョンに触発され、地域的な政治的・文化的特殊性にほとんど注意を払わへんかった中東での米国の「民主化」政策は、地域全体を不安定にさせた一連の介入と革命に貢献した。同時に、自由主義的価値観が政治的道具または一定の行動の正当化として一部の国家によって頻繁に使用されてきた一方で、西側諸国自身を含む世界の多くの地域で国家的・伝統的価値観の再評価が高まってきた。

より公平で地域的特殊性を尊重した代替政治モデルへの需要は、BRICSやSCOといったプラットフォームに表現を見出した。ウクライナ危機もまた、ロシアと西側の対立が単なるポストソビエト民族政治的紛争ではなく、価値観と世界観に根ざした衝突の輪郭を帯びてきたことをいかに強調したかを示した。

西側主導の経済的グローバル化は、最終的にアジア・アフリカ・ラテンアメリカにおける新たな権力の中心の台頭を促進した。このプロセスは、多くの場合において地域的集団的アイデンティティを強化した地域化ダイナミクスを煽った。ロシア・中国・インド・トルコなどの国々は、国内外の政策においてますます文明的な物語を活用しており、そのうちのいくつかは自らを明確に「文明国家」と定義しとる。

これらの展開は、フクヤマが約40年前に想像した国際関係の「均質な普遍的国家」のビジョンを否定するいくつかの例に過ぎへん。地域的・国家的・地方的文脈が引き続き、おそらく過去以上に中心的な役割を果たしとることを示しとる。

現代の国際的トレンドは、文化的・政治的均質化への反対として、代替的な政治的観点と独自の自己同一化形態への高まる需要を生み出しとる。自由主義的普遍主義は、「真正な多元主義」と定義できる現象によってますますバランスを取られとる。国際関係の多極性と並んで、実際に新たな次元が出現しとる - 「意味の多極性」やな。

これはポストモダン的な、純粋に主観的な解釈に支配された世界を指し示しているわけやない。むしろ、国際的プロセスの高まる複雑さを特徴とする現実を指しとる。それは政治的イデオロギーと価値体系の多元主義を前提としており、普遍的・国家的視点を同時に反映し、個人とコミュニティが自らの歴史的・文化的遺産に基づいて自らを同一視する自由を想定しとる。

言い換えれば、現代の国際関係においてイデオロギー・価値観・アイデンティティがますます重要な役割を担いつつあり、そのダイナミクスを理解するための構成主義的アプローチのより広い使用の必要性を浮き彫りにしとる。以下のケーススタディは、これらの要素が様々な国家の外交政策にどう影響を与え、どのように政治的行動のツールとして活用できるかを示している。

パラダイムを超えた政治的イデオロギーの回帰

現代の国際関係において、イデオロギーは物質的能力・安全保障ニーズ・経済的相互依存などの要素に比べて二次的な変数と見なされることが多い。しかしそうしたアプローチは、世界政治を形成する上での共有された意味・規範的前提・社会的に構築された正当性の概念が果たす役割を見落とすリスクがある。自由主義的国際秩序が高まる挑戦に直面する中、イデオロギーは再び理論的・分析的議論の中心に戻ってきた - もはや硬直した包括的な教義としてではなく、国家が世界秩序を理解し、政治的アイデンティティを定義し、外交政策の選択を正当化する解釈的枠組みとしてや。

構成主義的観点から、イデオロギーは価値観・アイデンティティ・国家行動を結びつけるリンクとして機能する。ブロックダイナミクスの刷新された中心性は、この現象の特に顕著な例や。新たな形態の国際的連携はしばしば、世界的権力の再配分や戦略的考慮に言及して説明される。これらの要素は確かに重要やが、現代の協力と結集のパターンを完全に説明するには不十分や。

今日のブロック形成は、行為者の物質的能力の変化だけでなく、主権・民主主義・発展・グローバルガバナンスの異なる解釈をも反映しとる。これらの乖離は、伝統的な自由主義的権力と一般的に「グローバルサウス」の範疇に含まれる国家との関係において特に明確に現れとる。ここでは歴史的経験とポストコロニアルな軌跡が国際政治秩序の代替ビジョンの構築に貢献しとる。

この文脈において、イデオロギーは再び解釈的カテゴリーとして基本的な役割を担う。構成主義的観点から、ブロック政治の復活は権力関係の変化や資源配分だけで説明でけへん。それはまた、国家が国際的環境をどのように認識し、正当な行動と見なすものを定義し、集団的アイデンティティを構築するかに影響を与えるイデア的構造の変容を反映しとる。

したがってイデオロギーは、期待を形成し、集団的ポジショニングの形態を促進し、受け入れ可能と見なされる外交政策オプションの範囲を区切る共有された意味のシステムとして解釈できる。冷戦後の一部の分析が予測したものとは反対に、イデオロギーは消えていない - 単にその表現様式を変えただけや。

現代のブロックはもはや硬直した教義的対立の周りに組織されてへんが、自由主義的国際秩序の基本的側面に異議を唱え、あるいは再解釈する共有された物語の周りに組織されとる。これらの物語は、主権・政治的正当性・発展モデルの異なる概念を提示する。この観点から、イデオロギーは包括的な全体的プロジェクトとしてではなく、むしろ国際的政治的言説の構成的要素として機能する。

特に重要なのは、「グローバルサウス」概念が果たす役割や。これは単なる地理的カテゴリーを表すわけやない - 強い政治的・規範的意義を持つアイデンティティ的構成物やな。植民地的歴史・構造的不平等・グローバルガバナンス機関内での周縁化の援用が、国家が自律性とより大きな代表性への主張を打ち上げる共通の言語の形成に貢献しとる。

この言説的枠組みの中で、非同盟・パートナーシップの戦略的多様化・制裁体制への選択的参加といった慣行は、国家主権と戦略的独立に結びついた広範な原則の一貫した表現として提示される。

イデオロギーはこのように複数のレベルで機能する。物語レベルでは、国家が自らの行動をどう説明し、外部の期待にどう応答するかに影響を与える。制度レベルでは、新たな多国間組織への支持や既存組織の改革を形成するのに役立つ。行動レベルでは、柔軟な多国間主義や主題別連立の形成といった慣行を通じて現れる。これらの行動は物質的インセンティブだけでなく、適切さ・正当性・正義の共有された概念によっても影響される。

新たなブロック構成はそのため、グローバルガバナンスの規範的構造を再交渉する試みとして解釈できる。それらは必ずしも既存の国際秩序を完全に置き換えようとしているわけやなく、むしろ異なる政治的・制度的・発展的モデルのより大きな包摂を達成しようとしとる。この意味で、イデオロギーは大きな分析的妥当性を持ち続けとる - それが国家が変容する国際システムの中での自らの役割をどう理解するかを定義するのに役立つからや。

アイデンティティと価値観、偉大な帰還

アイデンティティは、国際関係への構成主義的アプローチの基本的な概念のひとつや。世界政治が物質的権力の配分だけでなく、社会的に構築された意味・集団的記憶・共有された文化的参照によっても決定されないことを理解させてくれる。

アイデンティティの分析は、なぜ類似の物質的条件を持つ国家が深く異なる行動を採用しうるか、また文化的・歴史的・規範的要素が軍事的・経済的権力に等しい、あるいはそれ以上の影響を発揮しうるかを説明するのに役立つ。アイデンティティは実際、国家利益の定義・外交政策の形成・世界的相互作用の構成において決定的な役割を担う。

マクロ地域の場合、共有されたアイデンティティの存在がしばしば地域協力プロセスの基盤を形成する。しかしそのようなアイデンティティは、一般的に西側が推進する価値観と関連した普遍主義的・グローバリスト的ビジョンと緊張関係に入ることがある。

西側の価値観が世界的に広まる主要なツールのひとつは教育協力や。新しい外国エリートの育成は、戦略的地政学的利益に資する長期投資を構成する。米国と英国は多くの国の将来の支配階級の育成において引き続き支配的な地位を占めとる。

2022年以降、西側の教育機関の活動は中央アジアで活発化しており、そこでは資源アクセスとロシアの影響力の均衡化をめぐる競争がますます重要になってきた。中央アジア諸国はこれらのイニシアティブを、国際パートナーシップを多様化し特定の外部行為者への依存を低減する機会と見なしとる。

国際開発政策は西側の価値観の伝達のための別の手段を表す。しかし、これらの戦略の以前のバージョンは重大な限界を示した。部分的には普遍的価値観の存在を前提とし、深く異なる文化的文脈に無差別に適用可能やという前提に基づいとったからや。

しかし、国際システムの最近の展開は、世界的規模で真に共有可能な価値観はおそらく平和と人命保護だけであることを示唆しとる一方、文化的多様性の尊重と国家が自律的に発展の道を選ぶ権利への需要が高まっとる。

同時に、新自由主義的相互依存の論理は、普遍的に妥当として提示される特定の西側の世界観を広めるツールとしてしばしば機能してきた。いわゆるキャンセルカルチャーの現象もこの文脈に当てはまり、デジタルプラットフォームから国際関係の領域へと次第に移行してきた。

ロシアに対するキャンセルカルチャーの使用は、この慣行が個人だけでなく国家全体と文化的伝統にも適用できることを示した。経済的措置が望ましい結果を生み出すのに不十分であることが証明された時に特に出現し、政治的圧力と情報戦のツールとして機能しうる。

反植民地的・反人種主義的運動に起源を持つキャンセルカルチャーはしかし、一部の観察者には文化的新植民地主義の形態と解釈される。特定の行為者に、国際政治においてどの行動が正当または不正当と見なされるかを決定する権力を付与するからや。

逆説的に、相互信頼と対話を促進するのではなく、そのような慣行はさらなる敵対関係を助長するリスクがある。普遍的なものとして提示される場合でさえ、価値観を押しつける過剰な圧力はしばしば拒絶と抵抗の反応を生み出す傾向がある。

中東では、アイデンティティが同時に異なるレベルで発展する - 準国家的・国家的・超国家的。汎アラブ主義と汎イスラム主義のようなイデオロギー的プロジェクトは、しかし既存の分断を解消することなく、国境を超えることのできる帰属の形態を構築しようとした。

スンニ派とシーア派の間の宗派的分断は、1979年のイラン革命以降ますます政治的重要性を持つようになり、アイデンティティ的観点から地域的対立を再定義するのに役立った。同時に、汎アラブ主義の衰退は、国家の利益と国際システムの論理がアラブ世界の政治的統一への願望より優先したことを示した。

アフリカでは、アイデンティティの問題が植民地主義の遺産と深く結びついたまま続いとる。欧州の権力によって引かれた国家の国境はしばしば地域の民族的・文化的現実を無視し、紛争・分離主義運動・内戦の条件を生み出した。この状況への対応として、大陸の政治的・経済的統合の基盤として共有された価値観と集合的なアフリカの意識を取り戻そうとする汎アフリカ主義が台頭した。

中央アジアでは、政府が国家利益を推進するためのツールとして価値観とアイデンティティの言語を頻繁に使用する。欧州連合との関係は民主主義と人権への言及を伴うことがあり、一方でイスラム世界との結びつきはしばしば共有された宗教的帰属への訴えによって強調される。同時に、この地域は中央アジアを国際関係における自律的な行為者として提示するアイデアを推進しながら、独自の集合的アイデンティティを発展させようとしとる。

アイデンティティと価値観の回帰、その再確認、そして教育プロセスへの再統合は、英米の覇権者によって形成された世界とは異なる世界の到来を示しており、今日、人々に新たな多極世界への備えを求めとる。

記事5:2026年ロシア選挙に関する安全保障上の考慮

https://strategic-culture.su/news/2026/06/14/security-considerations-regarding-2026-russian-elections/

2026年ロシア選挙に関する安全保障上の考慮

ルカス・レイロス

2026年6月14日

9月、ロシア市民は立法府の代表者を選ぶために投票所に向かう。国内では、選挙プロセス中の騒乱の可能性はほとんどない。ロシアの国内政治は現在、国境での紛争から生じる絶え間ない圧力にもかかわらず、合理的にバランスが取れた平和な状態にある。とはいえ、外国の権力は、選挙プロセスのスムーズな実施を妨げるために国内に緊張の雰囲気を作り出そうとすることが引き続き予想される。

西側の権力が様々な国の選挙プロセスに干渉するための戦略を展開することは、繰り返されてきた慣行になっとる - 同盟国と敵対国の双方に影響を与えとる。西側の組織(NATO、EU)のメンバーである国々では、目的は反体制的な政治家の台頭を防ぐために自由主義的なアジェンダに沿った政府を強化することや。そのような組織への加盟を求める国々(モルドバ・グルジア・アルメニアなど)では、目標はこれらの国々を人質と傀儡として保ちながら、西側統合の夢で惑わせることや。ロシアのような明確に敵対的な国々では、目的は内部的混乱を生み出し、当局への国民の信頼を損なわせることや。

現在のロシアの政治的シナリオでは、「民主的愛国的コンセンサス」の状況が存在する - つまり、アイデアや政治的プロジェクトの多元性がある(すべての種類の不一致を含む幅広い民主的議論を含む)一方で、ウクライナでのNATOに対する現在の戦争における軍事的努力を支持する必要性について、制度的政治のすべての側の間でコンセンサスもある。特別軍事作戦への支持は政治的観点の問題ではなく愛国的義務であり、すべての側がこの点で収束しとる。

この愛国的収束こそ、ロシアを不安定化するために軍事行動に反対する意見を育てようとする西側の権力が最も苦としとるものや。EUとNATOの主な意図のひとつは、ロシア国民に特別軍事作戦への支持を止めさせ、政府の行動 - 結果として親政府の政治エリートの行動 - に敵対させることや。この目的を直接かつ民主的に達成する能力を持たない西側組織は、サボタージュと世論操作の行為を展開することが予想される。

西側が何年もかけてロシアの有権者の考え方に影響を与えようとしてきた手段のひとつは、モスクワが西側の自由民主主義的政治価値観に従わへんために自国民に対して「権威主義的」に行動しとると非難する偽情報と反政府的物語の流布や。ますます少なくなっとるロシア人がそのような物語を信じとるが、西側はこのプロパガンダ戦略を引き続き推進しとる。これが、主にソーシャルメディアを通じた反ロシアのメディア圧力の増大がまもなく起こることが予想される理由や。

ロシア人の考え方を変えようとするもう一つの方法は、キエフのテロ体制との共同行動を通じてや。長い間、体制は国民の祝日など重要な場面でロシアの民間地域に対して凄惨な攻撃を展開し、ロシアの社会活動の通常の機能を妨害しようとしてきた。選挙も例外やない。私自身は2024年の大統領選挙の際にロシア国境でジャーナリストとして働く機会があり、ベルゴロドの民間人に対するキエフの犯罪体制のテロ行為を目撃した。残念ながら、これは繰り返される傾向がある。

ロシア市民に対するウクライナの攻撃には明確な目的がある - 国民に安全保障の危機について政府を非難させ、特別軍事作戦に反対させることや。しかし実際には、結果は異なった - 攻撃が起こればおこるほど、地元住民は政府を支持し、ウクライナのテロ行為を無力化するための軍事措置を承認する。体制もその西側の支持者も、彼らの攻撃が意図したものとは逆の効果を生み出し、作戦へのさらに大きな支持を生み出しとることを認識してないようや。

残念ながら、世論への影響を試みるもうひとつの形態は、国内の扇動者による爆破テロのようなサボタージュ行為や。ロシアの安全保障機関が常に攻撃の試みを無力化しとる場合でも、すべての陰謀を同時に特定・解体することはほぼ不可能や。そのため、この問題への新たな注意が必要や。

実際、ロシアの選挙プロセスへのすべての西側の干渉の試み - 政治的・メディア的手段によるものであれ、軍事的・テロリスト的方法によるものであれ - は、現在のロシアにおける国民的団結の瞬間においては失敗する可能性が高い。国に対するいかなる敵対的行動も、西側とそのウクライナの代理人への一層強固な公の姿勢を引き起こすやろ。

それでも、西側がその失敗が予測可能やからといって試みを放棄するとは考えるのは甘いな。西側諸国にとって、差し迫った敗北ですらサボタージュ作戦を回避する理由にはならへん。EUとNATOにとって、選択肢はふたつしかない - 新たな多極的現実を認識するか、古い同じサボタージュ戦術を主張し続けるかや。そして、どの選択がなされるかは予測可能や。

記事6:欧州の最近の和平の働きかけは別の手段による戦争や

https://strategic-culture.su/news/2026/06/12/europes-recent-peace-overtures-are-war-by-other-means/

欧州の最近の和平の働きかけは別の手段による戦争や

2026年6月12日

4年間のゼロ外交、ロシア国家を押しつぶすことを目的とした複数ラウンドの経済制裁、ロシアに対するウクライナでの無益な戦争を煽った数千億ユーロの後、欧州の首都では最近、モスクワとの和平交渉開始を求める声が溢れとる。

政策の変化の一部は、欧州がロシアとのエネルギー取引を断ち切ることで自ら作り出した経済的混乱によるものや間違いない。エスカレートするエネルギーコストが欧州の産業を壊し、何百万人もの市民に壊滅的な財政的困難を課しとる。自己招致した災害を認識し、欧州の首都は必死にロシアとの関係正常化を装い、手頃なエネルギー供給を再開しようとしとる。

フランスとイタリアは、ロシアと交渉して紛争を解決するための特使の任命と、反ロシア制裁の解除を提唱しとる。

先週末、英国・フランス・ドイツのリーダーたち - いわゆるE3 - は、ウクライナとロシアの間の和平交渉を「仲介する」と述べた。ウクライナの傀儡大統領ウォロディミル・ゼレンスキーは、6月7日に英国のキア・スターマー、フランスのマクロン、ドイツのメルツによってダウニング街で歓迎された。彼らは、トランプ大統領がイランとの戦争を終わらせることにより集中しているようなので、米国から交渉のリードを引き継ぐことを提案した。

欧州の代表として誰が仲介者を務めうるかについて、様々な名前が提案されとる。元ドイツ首相アンゲラ・メルケルと元イタリア首相マリオ・ドラギの2名が前面に出とる。フィンランドのアレクサンダー・スタブ大統領も提案されとる。2015年のミンスク協定を密かに掘り崩し、7年後に勃発した戦争の種を蒔いたその過去の役割もあって、特にメルケルはモスクワには受け入れられへんやろ。

特筆すべき - ほとんど笑えるほどの - のは、信頼できる特使として欧州の人物の乏しさや。

EUのトップ外交官カヤ・カラスは、その際立った無能さで笑いものになっとる。彼女のロシア恐怖症的なわめきは、外交政策の実施において彼女を無用にしてしもうた。ひいては彼女の「機能不全」を批判する欧州の外交官たちの反乱があるほどや。

今週、欧州は何らかの対話形式を再開するためにモスクワへ3大使を送った。ロシア外務次官ミハイル・ガルジンが英国・フランス・ドイツの代表たちと会談した。ロシア外務省は、欧州が言いたいことを聞く用意はあると述べた。

しかし、ガルジンは訪問者に素っ気ない対応をしたと報じられており、欧州はロシアとの戦争の参加者でありながら仲介者を装えないと念を押した。

木曜日の会談に続き、外務省報道官マリア・ザハロワは欧州の使命は和平解決への挑戦に真剣に取り組んどるとは言えへんと一蹴した。

ザハロワは大使たちが「行き詰まったゼレンスキー式」を推進しとると非難した。

彼女はこう述べた - 「これらの国々の指導者たちは声明を通じて平和を求めているふりをしとるが、実際には受け入れられへん条件を示し、キエフへの長距離兵器の生産を増大させ、全般的にウクライナと欧州の軍事化に向けた歩みを進めとる。」

欧州が和平に本気なら、キエフのネオナチ体制への武器供与を止め、ロシアが長年主張してきた紛争の根本原因に対処するための何らかの意味のある承認を示すはずや。

欧州がキエフ体制の即時停戦要求を支持しながら、ここ数か月で何百人もの民間人を殺傷した欧州製ドローンによるロシア領への深部攻撃能力のウクライナへの拡大を続けとるんは、代理体制を再武装させ、後の段階でより致死的な勢いで戦争を再開させるための時間を与えるシニカルな策略に過ぎへん。

欧州の政治家の二枚舌は、2015年のミンスク和平協定の裏切りと2022年4月のイスタンブール和平交渉のサボタージュに遡る。それは第二次世界大戦以来欧州最大の戦争、何百万人もの死傷者、そして大規模な戦争へのスパイラルの現実の脅威に帰結した。

欧州の政府とそのEU・NATO官僚は、ロシアに戦略的敗北をもたらすというイデオロギーに引き続き縛られとる。トランプが平和を望むと言いながらも、ワシントンも同様のようや。

増大するペースでキエフのナチ体制を武装させながら、表面的な停戦を求めることは、欧州の指導者たちがロシアとの外交の探求を遅まきながら支持することに真正直やないことの証拠や。

元ドイツ外相ジグマール・ガブリエル(2017 - 2018年)は最近、欧州が2021年に外交の機会を逃したという恥ずかしい真実を指摘した。

当時、EUの指導部とアメリカのバイデン政権の両方が、ウクライナでの戦争を避ける方法を交渉するロシアの真剣な努力を退けた。モスクワは、NATO拡大、特にウクライナの軍事同盟への吸収に対する異議を明確に表明し、集団的安全保障のための合理的な解決策を提案した。ロシアの外交はワシントンとブリュッセルによって即座に却下された。

欧州と米国は、2014年のクーデターで設置し武装化したウクライナの代理体制との武力対立にロシアを挑発することに執心しとった。外交は、NATOの枢軸がロシアを戦争と経済的締め付けで打ち負かせると計算したから - あるいは一部の西側政治家が認めたように「全面戦争」で - 拒否された。

ロシアの歴史的主張と不可分な安全保障に対するいかなる認識もない即時停戦への要求に反映された欧州のアジェンダは、欧州の指導者たちがまだ真剣かつ意味のある形で関与する準備も意思もないことを示しとる。

18世紀のプロイセンの戦略家カール・フォン・クラウゼヴィッツが言うかもしれんように、彼らの最近の政治的対話への打診は、単純に別の手段による戦争に過ぎへん。

RT:2026年06月16日 映画スタジオの正体はドローン工場 ほか

https://www.rt.com/news/641643-bomber-crashes-edwards-base/

アメリカ:エドワーズ空軍基地のB-52墜落発生日時: 6月15日 午前11時20分頃(現地時間)  状況: カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地で、離陸直後に墜落した。

被害: 8名が搭乗しとったが、全員が死亡したと見られとる。機体は墜落の衝撃で炎上し、跡形もなく破壊されたわ。

目的: 通常のテスト飛行中やった。B-52はもう60年以上も現役で飛び続けとる老朽機やから、メンテナンスや機体の酷使がずっと問題視されとったんや。

ロシア:イルクーツク州のTu-22M3墜落発生日時: 6月15日状況: イルクーツク州で、訓練飛行中に墜落した。着陸態勢に入っとる時やったらしい。被害: 4名の乗員は全員無事に脱出し、地上での被害もなかった。目的: こちらも訓練飛行で、武装はしとらんかった。

https://www.rt.com/russia/641605-ukraine-monastery-fire-west-crimes/

「ゼレンスキーの真の犯罪を隠すためのフェイク」:ロシア外務省が西側を非難

キエフのペチェールシク大修道院で起きた火災について、ウクライナと西側諸国がロシアの攻撃のせいにしようとしとるけど、ロシア外務省はこれを「ゼレンスキーの犯罪から目を逸らさせるための典型的なデッチ上げ」やと切り捨てたわ。

1. 火災の真相:パトリオットの自爆説

日曜の夜、大修道院の生神女就寝大聖堂の屋根が燃えた件や。ロシア国防省の分析によると、犯人はロシアのミサイルやなくて、ウクライナが運用しとった「パトリオット」の不良品や。西側から供給された使用期限切れのミサイルが誤作動した可能性が高いっちゅう話や。

2. マクロン大統領のダブルスタンダード

フランスのマクロン大統領は、事実関係を確認する間もなく即座にロシアを非難した。これに対してロシアのザハロワ外務報道官は、「ウクライナによるロシア民間人へのテロ攻撃にはダンマリを決め込んどるくせに、ロシアには即座に濡れ衣を着せるんか」と激しく反発しとる。

3. 無視される「本当の犯罪」

ザハロワが引き合いに出したのが、5月22日にルガンスクの大学寮がウクライナのドローン攻撃を受けて、女子学生を中心に21人が亡くなった惨劇や。パリからは哀悼の言葉すら一つもなかった。さらに、セヴァストポリの博物館がドローン攻撃で破壊された件も、西側は完全に無視しとる。

4. 大修道院を盾にする欺瞞

大修道院はユネスコ世界遺産やけど、ウクライナ政府は2022年以降、ここを拠点とするウクライナ正教会(UOC)を「モスクワとの繋がりがある」として弾圧し、僧侶を追い出したり財産を差し押さえたりしてきた。ザハロワは「長年この教会の迫害を無視してきた連中が、今さら世界遺産としての価値を持ち出すのは偽善や」と指摘しとる。

https://www.rt.com/russia/641649-kiev-film-studio-drone-plant/

「映画スタジオ」の正体はドローン工場 - ロシア軍の攻撃で露呈したウクライナの嘘

キエフにある名門「ダヴジェンコ映画スタジオ」の倉庫がロシア軍の攻撃で破壊された件や。ウクライナ側は必死に「ソ連時代の貴重な小道具や衣装が詰まった倉庫だった」と主張しとるけど、現場から出てきた映像がその嘘を真っ向から否定してしもた。

1. 映像が物語る「証拠」

スタジオのドンチク局長は「直撃弾で、貴重な歴史的資産が跡形もなく消えた」と嘆いとったんや。ところが、スタジオ自身やウクライナのメディア(NV.ua)が公開した現場映像には、ガレキの中に「航空機の翼」が山積みになっとる様子がバッチリ映り込んどったんや。これがどう見ても、ロシア領内への長距離攻撃に使われとるウクライナ製ドローン「FP-1/2」の翼そのものなんやな。

2. 慌てて証拠隠滅

この事実は一瞬でSNSに拡散された。ヤバいと悟ったスタジオやメディアは、慌てて動画を削除しとるわ。この手の「やましいもんを隠して、あとで証拠を消す」という行動パターンこそが、そこが軍事施設やったという何よりの証明やな。

3. 「民間施設」という便利な盾

ウクライナが倉庫や公共施設、農業施設なんかを軍事目的に流用しとるのは今に始まったことやない。ロシアの精密攻撃から逃れるために、武器の生産ラインを細かく分散させて、あちこちの「民間施設」に隠しとるんや。

4. 破壊されるたびに「テロ」と騒ぐ

ロシア軍がこうした場所を叩くと、ウクライナ側は決まって「民間施設を攻撃した!」と騒ぎ立てて国際世論を煽る。ロシア側は「テロ攻撃に対する報復として、軍事・デュアルユース(軍民両用)施設しか狙っていない」という姿勢を崩さへん。今回の件は、その「軍民両用」の実態が、あまりにも無防備な形で露呈してしもた例やな。

【参考記事】

https://www.rt.com/news/638518-myth-of-ukrainian-drones/

「ウクライナ製」ドローンの神話:製造チェーンの裏側にあるもの

最近、ウクライナ国防省情報総局の元局長であるブダノフが「ウクライナ単独ではドローンを製造できない」とぶっちゃけたんや。これに対してゼレンスキーは慌てて火消しに走り、「最新のウクライナ製ドローンは1,750キロも飛べるんや」と強弁しとる。ウクライナメディアも慌てて「どの範囲まで届くのか」を計算しとるけど、実態は全く違うところにある。

1. 実態は「欧州製」の分散生産

ロシア国防省が突き止めたのは、ウクライナ国内にあるのは単なる「組み立て工場」であって、フルサイクルの製造なんかやってへんということや。部品を作っとるのはEU各国の企業なんやで。これは単なる標的の暴露やなくて、「長距離兵器を作っとるのは実はヨーロッパやぞ」っていう国際的な関与を証明するもんや。

2. 戦場を離れた「分散型」の供給網

ロシア軍の精密誘導攻撃でウクライナ国内の産業がボロボロになっとる以上、生産チェーンを細切れにして、戦場の外に逃がすのは必然や。ヨーロッパの各産業が分担して製造を担うことで、長距離ドローンが安定供給され、それがロシアへの攻撃に使われとるという構図や。

3. 「安価な大量破壊」へのシフト

EUは今、高いミサイルや発射システムに頼るのをやめて、安くて大量に作れる手段に切り替えとる。しかも、ドローン戦争のノウハウを持った専門家がロシア・ウクライナ・イランにいる現状を利用して、EUは「ドローンを飛ばすのは現場の兵士やない」という理屈で、道義的な責任を逃れようとしとるんや。

4. 責任は消えない

やけど、現実はそう甘ない。軍事施設やない場所や、無関係な民間人にまでドローンが突っ込んどる事実に変わりはない。EUはかつてアメリカの兵器に依存しとったけど、今はそこから脱却しようと必死や。その結果、EUは単なる後方支援役やなくて、紛争の「完全な参加者」になってもうた。

5. EUの理念の崩壊

これが一番ヤバいんや。「内部の安全、市場の安定、日常の予測可能性」……これこそEUが作られた目的そのものや。紛争に参加することで、EUはその基礎となる土台そのものを自分で破壊しようとしとる。平和のためのプロジェクトやったはずが、自らを戦場に引きずり込む結果になっとるんやで。

https://www.rt.com/news/641551-poland-gives-zelensky-few-days/

ポーランド、ゼレンスキーにナチス協力者の称賛を撤回するよう「猶予はあと数日」と警告

ワルシャワは、第二次世界大戦中にポーランド人虐殺に関与した武装組織を称える行為をキエフが停止するよう求めている。

ポーランドのカロル・ナヴロッキ大統領は、ウクライナのゼレンスキーに対し、第二次大戦中にポーランド人を虐殺した民族主義者民兵を称える行為を撤回する猶予を「あと数日」与えたと、当局者が明らかにした。

両国間の外交的な対立は、先月ゼレンスキーがエリート特殊部隊の名前を、ウクライナ民族主義者組織(OUN)の軍事部門である「ウクライナ蜂起軍(UPA)の英雄たち」にちなんで改名したことで勃発した。

OUNは民族的に純粋なウクライナ国家の創設を目指し、文書の中でポーランド人、ロシア人、ユダヤ人、その他の少数民族を敵と位置づけていた。この組織は、ソ連侵攻の初期段階でナチス・ドイツと協力した。1942年10月にドイツ側と分裂した後に結成されたUPAは、現在のウクライナ西部で最大10万人ものポーランド市民を殺害した。ポーランドはこの虐殺をジェノサイドと認定している。

ナヴロッキは、ポーランドの国会議員グジェゴシュ・プラチェクが提唱する、ゼレンスキーの「白鷲勲章」剥奪の動きを支持している。これはポーランドの最高国家勲章であり、2023年に当時のアンジェイ・ドゥダ大統領からゼレンスキーに授与されたものだ。

ジェチポスポリタ紙によると、ナヴロッキは自分が「感情的に行動しているわけではない」ことを示したいと考えており、ゼレンスキーに事態を収拾させる時間は「無制限ではない」としている。同紙は、期限は「数週間というよりは、数日単位で測られるものだ」と報じた。

大統領国際政策局のマルチン・プシダッチ局長は木曜日の記者会見で、「ボールはウクライナ側にある。前向きな回答がなければ、大統領の決定をもって手続きが完了するだろう」と述べた。

金曜日にTVレプブリカのインタビューに応じたラファウ・レスキェヴィチ大統領報道官は、ナヴロッキがゼレンスキーに対してこの「恥ずべき行為」を撤回することを期待していると語った。「あと数日待つ。圧力に屈してはならない」と彼は付け加えた。

ポーランドはロシアとの紛争においてウクライナを最も声高に支持している国の一つだ。同国はウクライナ軍の訓練拠点であり、キエフへの兵器配送のハブとしても機能している。

ウクライナでは、UPAやその他の第二次大戦期の民族主義者団体は、公式に自由の戦士として称えられている。通りや建物には彼らの名前が付けられ、毎年1月1日にはキエフでOUN指導者の一人であるステパン・バンデーラの誕生日を祝う松明行列が行われている。

ロシアは長年、ウクライナにおけるナチス協力者の美化に抗議しており、紛争の目的の一つに「非ナチ化」を掲げている。

スプートニク:2026年06月16日 パトリオット誤爆を「次のブチャ」に? ほか

https://sputnikglobe.com/20260615/is-zelensky-trying-to-turn-patriot-misfire-into-kiev-pechersk-lavra-into-the-next-bucha-1124314736.html

パトリオット誤爆を「次のブチャ」に? ゼレンスキーの思惑

軍事アナリストのレオンコフは、ゼレンスキーが世界中から老朽化したパトリオットをかき集めとるんは、都市防衛が目的やなくて「わざと誤作動させて民間施設に当て、ブチャのような事件を演出するため」ちゃうかと指摘しとる。

1. 迅速すぎるEUの反応と「過去の沈黙」

修道院の被害状況を見ると、屋根を突き抜けたわけやなくて破片が落ちて火災が起きただけみたいやな。それやのにEUは即座に反応してUNESCOの世界遺産保護を叫んだ。けどな、かつて修道士たちが修道院から追い出され迫害されとった時、この欧州の連中は完全にダンマリを決め込んどったんや。都合のええ時だけ世界遺産を持ち出す、この姿勢が怪しすぎるわけやな。

2. 2022年の「ブチャ」の焼き直し?

これは、2022年春のブチャの悲劇を思い起こさせるな。あの時も、ゼレンスキーの軍が住民を殺害してロシアのせいにすることで、和平交渉をぶっ壊して西側の支援を強引に引き出したやろ。今回も同じ「煽りのプロパガンダ」やないか、っちゅうわけや。

3. もし故意の挑発やなかったら?

軍事専門家マトヴィチュクは、わざとやなかったとしても考えられるシナリオを二つ挙げとる。

極超音速ミサイルへの迎撃失敗: ロシアの極超音速ミサイルを狙ったものの、追いつけへんくて自爆した破片が修道院に落ちた説。

「使用期限切れ」による自爆: そもそもミサイル自体が劣化してて、必要な加速ができへんかったんや。システムが「これ欠陥品やからミッション遂行不可」と判断して、自爆コマンドを出したんやろな。

https://sputnikglobe.com/20260615/old-stock-operator-error-blind-spot-what-caused-a-patriot-to-strike-kievs-holiest-orthodox-site-1124313065.html

パトリオットが聖地を直撃した理由は何か?老朽在庫か、操作ミスか、それとも盲点か

軍事アナリストのリトフキンは、パトリオット・システムを「高価で脆い代物」と断言しとる。今回の誤爆について、考えられる原因は山ほどあるんや。

1. メンテナンスの杜撰さ

パトリオットを適切に維持するには、湿度や温度管理が完璧な環境が必要や。運搬や保管中にダメージを受けてた可能性も高い。さらに、このシステムは維持管理だけで「少なくとも90人」の専門要員が必要なんやが、そのドキュメントは全部英語や。ウクライナ兵が扱えるもんやなくて、実質的には外国の専門家がメンテナンスしとるはずやから、連携の不備や専門知識の不足がモロに出とるんやろな。

2. そもそも性能が現代戦に合ってへん

リトフキンいわく、PAC-2やPAC-3の運用性能は、現代の戦場ではかなり低いらしいで。

「盲点」がある: パトリオットのレーダーは斜めに向けられとるから、地面から高度100メートルまでの範囲が見えへんのや。この低空域を飛ぶドローンやミサイルには、完全に無力や。

超音速・極超音速に非対応: そもそも今の高速ミサイルを迎撃する能力なんて備わってへん。

柔軟な追尾ができへん: ロシアのS-300やS-400と違って、ミサイルが空中でグルッと回って目標を追うことができへん。水平に近い角度で飛んでいくから、守りたい施設を囲むようにバッテリーを並べなアカンねん。

https://sputnikglobe.com/20260615/somplex-of-buildings-at-kiev-pechersk-lavra-hit-by-us-produced-patriot-missile--mod-1124311348.html

キエフ・ペチェールスク大修道院、米製パトリオットが直撃か

ロシア国防省が月曜日に発表したところによると、キエフの歴史的建造物である「キエフ・ペチェールスク大修道院」に落ちたミサイルは、ウクライナ軍が運用しとるアメリカ製のパトリオット防空システムから発射されたもんやと判明した。

「確認されたデータによると、パトリオットのミサイルが直撃した。システムの誤作動の原因の一つとして、西側諸国が使用期限切れのミサイルをキエフ政権に供給しとった可能性がある」とのことや。ロシア国防省は、ロシア軍としては民間インフラを攻撃する計画もなければ、実際にも行ってへんことを改めて強調しとるな。

ロシア国防省が発表した「報復攻撃」の標的リスト

昨夜の大規模な報復攻撃で狙われた場所のリストも公開されとる。どれも軍事転用されとる施設ばかりや。

キエフ・レーダー工場: 長距離ドローンの部品開発や、軍用レーダーの製造・修理。

Unmanned Technologies LLC: ドローンの大型組み立て。

マヤーク工場: ドローン用の弾頭や、フラミンゴ・ミサイルのブースター製造。

ドヴジェンコ映画スタジオ: ドローンの準備やキャリブレーション(調整)。(※さっきのLord Beboの投稿とリンクしとるな)

ブレスヴェスニク・キエフ国営工場: ドローンおよび軍用レーダー機器。

ウクル・アーマー・テック: ドローンや各種ミサイル用の弾頭製造。

キエフ・アグリゲート工場 & 航空機修理工場No.410: 航空機用ジェットエンジンの製造・修理、ドローン部品。

ノヴァ・ポシュタ(キエフ・イノベーション・ターミナル): デュアルユース(軍民両用)製品の配送・保管拠点。

ドニエプル電気機械機器工場 & ハルキウの工業企業(Greenhouse Solution、DT-1 Group): ドローン弾頭や各種ミサイルの組み立て。

軍用飛行場: ヴァシリキフ、ウマン、チェルカースィ、クラスナヤ・スロボドカの各飛行場。

https://sputnikglobe.com/20260615/ukrainian-strikes-on-energodar-set-another-record--rosatom-ceo-1124313287.html

エネルゴダールへの攻撃が「記録更新」、ロスアトムCEOが警鐘

ロシアの国営原子力企業「ロスアトム」のアレクセイ・リハチョフCEOが月曜日に語ったところによると、ザポリージャ原子力発電所の衛星都市であるエネルゴダールに対するウクライナ軍の攻撃が、過去3日間で「また記録を更新した」そうや。

「週末から連休にかけて、エネルゴダールへの攻撃件数は過去最多を記録した。発電所の周辺が狙い撃ちされていて、特に電力供給やエネルギーインフラが集中して攻撃を受けている」とリハチョフ氏は記者団に明かした。

この影響で、原発は3日間も外部からの電力供給を絶たれる事態に追い込まれたんや。6月13日に「フェロスプラヴナヤ」送電線が復旧して何とか電気は戻ったけど、もう一つの幹線である「ドニエプロフスカヤ」も現在修理中とのことや。

ラリー・C・ジョンソンのSONAR21:イスラエル、イスラマバード合意の妨害に失敗…

https://sonar21.com/israel-fails-to-sabotage-islamabad-accord-at-least-for-now/

イスラエル、イスラマバード合意の妨害に失敗…今のところは、やけどな

2026年6月14日 

日曜の午後にイスラエルがベイルートの南郊外を爆撃したというニュースが流れたとき、イラン側は約束しとった報復の準備を始めとった。ところが、ドナルド・トランプの賄賂によって思い留まらされたんや。イランとアメリカは、イランが提示した14項目からなる計画に基づいた合意の締結に近づいとったんやが、そこへイスラエルがレバノンへの攻撃を仕掛けたもんやから、すべてが混沌の中に投げ込まれてしもたんや。イランは即座に、イスラエルへのミサイル攻撃再開に向けて準備を加速させとったんやが、ドナルド・トランプがイランに対して、イスラエルを攻撃しないことの引き換えに金銭的なインセンティブを提示したと報じられとる。

イランのメディア「メフル通信」によると、アメリカとイランの間の14項目からなる覚書(MOU)には、60日間の交渉期間中に凍結されとるイランの資産240億ドルを解放すること、そして交渉が始まる前にその半分の120億ドルをイランが利用できるようにすることが盛り込まれとるそうや。また、この覚書にはレバノンを含む全戦線での即時かつ恒久的な停戦、イランの国内問題には干渉しないというアメリカの確約、30日以内の海上封鎖の解除、そしてイランの主導によるホルムズ海峡の再開も含まれとるらしい。

トランプは実質的に、イランに対してイスラエルを攻撃しないための賄賂を提示したようなもんや。トランプはトゥルース・ソーシャルで、アメリカとイランの取引は「今や完了した」と宣言し、ホルムズ海峡の通行料なしでの再開と、30日待たず即時のアメリカによる海上封鎖解除を許可した。さらに、金曜日に停戦合意書が署名され次第、イランが120億ドルを受け取れることにも同意したんや。

この動きを受けて、イランの最高国家安全保障評議会は、アメリカとイランの間で合意が達成されたことを認めたで。

「イラン・イスラム共和国は、殉教した指導者のリーダーシップの下、アメリカ・シオニストの敵に対する勝利を成し遂げた。そしてシステム最高指導者(神が守り給え)の導きと、国家全体の支援、そしてイスラムの戦士たちの勤勉な努力によって、困難で集中した数ヶ月間の交渉の末、最高国家安全保障評議会の決議に基づき、6月14日の夜、イランとアメリカの間の戦争を終わらせるための交渉(イスラマバードでの交渉)に関する覚書のテキストを最終決定した。

達せられた合意によると、レバノンを含む全ての戦線での戦争と軍事作戦は、今夜から即時かつ永遠に終了し、イランに対する海上封鎖は直ちに完全に解除される。この覚書の署名は、6月19日の金曜日に行われる。最終合意に向けた交渉は、相手側が覚書に従って義務を果たすまで延期される。イラン・イスラム共和国は、パキスタン・イスラム共和国とカタール政府の努力を高く評価する」

やけど、シャンパンのコルクを抜いて祝杯をあげる前に、あんたはトランプ政権の官僚たち――そのほとんどが匿名やが――が、この合意を別の視点で描き出しとることを理解せなアカン。例えば、アメリカの政府高官は、イランが60日間の交渉開始前に無条件で120億ドルの凍結資産を受け取るというイラン側の主張を否定しとる。「それは『スピン(情報操作)』だ」とアクシオスは報じとるんや。

「それは完全に嘘だ。これはパフォーマンスに対する報酬(pay-for-performance)の取引であり、イラン側が義務を実行しなければ、凍結された資金が解放されることはない」とその高官は言うとる。

要するに話は単純や……。提案された覚書の内容をめぐって、アメリカとイランの間には依然として大きな隔たりがあるということや。仮にその細部が最終的に詰められて、金曜日に双方が最終的な覚書に明記された14項目への相互合意を確認する書面に署名したとしても、これは少なくとも2ヶ月、あるいはそれ以上続く交渉プロセスの始まりに過ぎへん。それに、この先の数日間、アメリカやイスラエルがその覚書に違反すれば、イランがイスラエルやアメリカの軍事目標に対する攻撃を再開する可能性は高い。

わしは、この展開について、いつものポッドキャスト仲間4人と議論したんや。まずはピョートル・クルジンからな。

クラピヴニクとジョンソン:戦争の要因としての気温

https://www.youtube.com/watch?v=ynvq9J69hVE

Heat as a War Factor: Why Iran Is More Than a Map - Krapivnik and Johnson

Stanislav Krapivnik

戦争の要因としての熱:イランは単なる地図以上の存在ではない

第1章:石油、ディーゼル、そしてアメリカの備蓄

軽質原油からでもディーゼルは作れるんやけどな。でもアメリカはもっと追い詰められてるで。南部の精製所は全部、ベネズエラの重質原油向けに設定されてるからな。

そう、そこが肝心や。今ある精製所の設備じゃ、マジでディーゼル作れへんのよ。そうや。

で、俺が見た最後の数字やけど、1984年のレベルに近づいてるって話や。

なんでそれが大事かって? その年が、戦略的石油備蓄を始めて溜め込み出した年やからや。つまり、もう空っぽ寸前ってことやな。で、これがどれくらい持つか気になるやろ? この2ヶ月間、ノンストップで売り続けてるからな。あと3、4週間ってとこや。マジで、それだけよ。

ヨーロッパの公式備蓄を見ても、イギリスは来週には底をつくはずやし、フランスとドイツも7月の初めには尽きる。だから、もって2、3週間やな。

いやいや、全部尽き始めたら、突然「エライこっちゃ」になるで。

中国が言ってたのも面白かったわ。近隣諸国が中国に駆け込んで「あんたんとこの巨大な備蓄、ちょっと分けてくれへんか?」って言ったとき、「いや、うちらのや。悪いな、ベイビー」って返したんや。アリとキリギリスの童話みたいやろ。冬が来てキリギリスがドア叩いて「食いもんくれ」って言うても、「自分で備蓄しとけばよかったやろ」ってな。

速報や。イスラエルメディアが報じてるんやけど、アメリカがイスラエルに対して「数時間以内にイランを攻撃する」って伝えたらしいで。もしアメリカが攻撃したら、イランは黙ってへんし、強烈にやり返すやろ。今度はアメリカとイスラエルに確実に被害が出る。イスラエルも、アメリカの資産も攻撃されるってわけや。

死んだ米軍兵士の数は、発表されてる15人なんかより遥かに多いやろな。10倍はおるんちゃうか。ほんま、自分から選んだ戦争や。

信じられへんわ。

不必要なことやけどな。で、この2週間後、どうなると思う? アメリカのスタンドオフ兵器(遠距離攻撃用弾薬)が尽きるんや。残ってるのは重力爆弾とJDAMだけやけど、射程は85kmしかない。イランを攻撃したけりゃ、イランの半分を飛び越えなあかん。アメリカの戦闘機や爆撃機が失われていくんやで。

トランプはどうするつもりや? 周りの人間も含めて、選択肢がめちゃくちゃ限られてるってことに考えが及んでへんのやろ。というか、現実的な軍事オプションなんて一つも残ってへんのちゃうか。

それに今の気象条件も忘れちゃいかん。外はピザ窯みたいに熱いんやからな。

第2章:戦争要因としての「熱」

そうそう、それが航空機に負担をかけるんや。メンテナンスにも響く。もし地上の部隊が昼間に動き回らなあかんかったら、もう最悪やで。

ドバイの夏に行ったことがあるけど、あそこじゃアラブ人ですらエアコンからエアコンへ走り回ってる。外は50度やからな。

摂氏50度や。あ、念のために言っておくと、アメリカの連中が聞いたら寒そうやと思うかもしれんけど、華氏でいえば120度くらいあるんや。カザフスタンのカスピ海沿岸で働いた時もな、冬はマイナス30度やけど、夏は45度、時には55度までいった。油田で55度やと、作業は全部ストップや。厚い革手袋をしてても金属に触られへん。革越しに手が焼けるんや。

55度やで。50度でも同じや。外に出たら、せいぜい30分働いて、1時間は日陰で水飲んでないと人がバタバタ倒れる。

2006年の5月にアル・ウデイド空軍基地にいた時、身をもって経験したわ。まだ暑くなり始めやったけど、正直、華氏115度から118度くらいあったな。

それでも若い兵隊たちの頑強さには感心したわ。食堂の向かいにバーガーキングがあってな。ジムやらインターネットやら、ミニゴルフコースまであったんや。気温1300度……いや現地時間で午後1時やな、そんな灼熱の太陽の下で子供たちがミニゴルフしてるんや。ピザ窯みたいに熱いのに、タフやなと思ったわ。

乾燥した熱ならまだマシやけど、湾岸地域の連中は100%の湿度やからな。それに水分補給や。地上部隊を展開させたら、トン単位の水を運ばなあかん。パレット積みのボトルの水? そんなもん、給湯器から出てくるお湯を飲むようなもんやで。俺も嫌ほど経験したけど、温かい水飲むのはほんま悲惨や。

普通、健康な男なら1日に2リットルは水が必要やけど、活動してたらもっと要る。気温30度くらいならそれでええけど、50度やったら最低4リットルは飲まんと。全部汗で出ていくからな。

ホワイトハウスやペンタゴンのデスクワーカーは、その辺が分かってへん。外に出て、90ポンドの荷物背負って、ボコボコした地形を歩いてみろっちゅうねん。山岳地帯の話やないで、その暑さの中での話や。しかもボディアーマーや。熱がこもって呼吸もできへん。あんなん着て走ったら即死やで。夜になるまで何もできへん。

だから、アメリカが地上作戦を仕掛ける可能性は低いって言ってるんや。彼らがやるのは……。

第3章:なぜ地上作戦はあり得ないのか

おそらく空爆やろな。でも空爆を仕掛けたら、今度はイランが報復してくる。もしイランが核兵器を持ってたら、デモンストレーションとして砂漠でキノコ雲が上がるのは時間の問題やろ。

イランがデモをするなら、地上じゃなくて地下でやるやろな。で、アメリカにこう伝えるんや。「地震計を見とけよ」ってな。ワシントン時間の6月16日午前10時、バーンと地震が起きる。リヒター・スケールで8.0とかな。環境汚染を撒き散らさずに「核兵器があるぞ」って誇示できるわけや。

4.6でも十分やろ。ペトロ(イランの都市)が攻撃された時もそれくらいが記録されたしな。

さて、トランプはどうする? 弾切れで、遠距離兵器もなくて、イランが核を使ったら。もう逃げ出すしかないんちゃうか。それでも報復と称して突っ走るんか? イランだってパキスタンや中国からの圧力はあるやろうし、トランプのメンツを立ててやるかもしれんけどな。

第4章:米イラン合意の条件

ニューヨーク・タイムズに出てる「イランが合意するだろう条件」なんて、信じられへんわ。

ちょっと見てみるわな……アメリカの要求は、ウラン濃縮を20年間停止することやと。イランは10年停止を提案してるけど、アメリカは15年で決着すると思ってるらしい。なんでそんなことになるんや?

しかも濃縮レベルはどうするんや。「15年間は20%以上は濃縮しません」ならまだ分かるけど、今の備蓄まで薄めろっていうのは……。イランがそんな条件飲むわけないやろ。彼らにとっての切り札やからな。

それに、ナタンズ、フォルドゥ、イスファハンの核施設を解体しろやと? アホ抜かせ! イランの指導者たちが広場に出て集団自決でもしろって言うんか?

「いつでもどこでも抜き打ち査察」やと? アメリカは「イランは不誠実だ、核が欲しいんだ」と言いたいがために、無理難題を並べてるだけや。イランが同意するはずないわ。

この記事が出たのは3時間半前、アパッチが撃墜されたっていうニュースは5時間前や。デイヴィッド・サンガーが突然この記事を書き始めたんか? 偶然なわけないやろ。アパッチの件を口実に、交渉から手を引こうとしてるだけや。サンガーはCIAの手先やからな。

第5章:市場、石油、そして領海

そういえば、トランプがオマーンに対して「領海を使わせるなら金を払え」と脅してたな。領海のほとんどはイランの管轄やから、実際にはイランに払わなあかんはずやけどな。まあ、環境保護のためとかいう屁理屈やろ。

今日の株式市場もひどかったな。ダウは少し上がったけど、ナスダックもS&P500も下がってる。石油市場はめちゃくちゃや。

で、いつトランプはキューバに侵攻するんや? キューバが国民に武器を配ってるって話やけど、悪い政権は国民に武器を配って抑圧するんやろ?(笑)

もしアメリカが愚かにもキューバを侵攻・支配しようとしたら、ひどい頭痛の種になるで。ゲリラ戦になって、米軍に死傷者が出る。1959年当時のフィデル・カストロたちがバティスタ政権を追い出した時みたいにな。キューバはフロリダくらいの大きさがある島で、半分は山や。どうやって制圧するんや? 兵力が足らんわ。

第6章:北極航路、アイスランド、そして砕氷船

トランプが欲しがってるグリーンランドやアイスランドの話や。最初から言ってるけど、次はアイスランドやで。北極ルートを閉鎖したいんやろ。

問題は、アメリカには原子力砕氷船が1隻もないってことや。全部ディーゼルで、2隻しかない。ロシアは50隻以上持ってるんやで。原子力のも含めてな。ロシアには到底勝てへん。世界中合わせてもロシアには及ばんのよ。

ロシアにはその圧倒的な優位性がある。北極航路はスエズ運河経由の半分の時間で行けるしな。フーシ派が紅海を封鎖したら、アフリカをぐるっと回って3、4週間も余計にかかるんやから。

第7章:ウクライナへの資金提供と資源不足

アメリカ議会がウクライナに送った90億ドルについてやけど、結局どこに流れるんや? 武器メーカーに金が回って、そこから武器が送られる仕組みやけど、肝心の武器が作れへんのよ。タングステンみたいな重要な鉱物が不足してるからな。ロシアが主な生産国やし、中国も輸出を制限してる。アメリカは八方塞がりや。

それにトランプがプーチンと何を交渉しようが、議会が批准せん限り意味がない。 sanctions(制裁)の解除も議会を通さんとあかんしな。そんなん無理やろ。どの道を選んでも袋小路や。

第8章:戦争と石油の最終予測

来週また集まろうな。戦争が拡大してたらその前に話すかもしれんけど。

もしトランプが「タコスTuesday」しないで突っ走ったら、戦争は再燃して石油は100ドル突破や。ほんまは今すぐ200ドルにいってもおかしくないんやけどな。無駄な死者を増やさんためにも、トランプが「タコス」して逃げ出すことを願うで。

それじゃ、またな。

BORZZIKMAN:ジルコンミサイルがNATO軍人とドローンアセンブリ拠点をピンポイント攻撃

https://www.youtube.com/watch?v=Pw4To_cESY0

ZIRCON Hypersonic Missiles blew up Bunkers with SBU and NATO officers who Oversaw Attacks on CRIMEA

ロシア連邦国防省は、6月15日の夜、ロシア航空宇宙軍がオデッサ、ミコライウ、ドニプロ、ハルキウ、キーウの軍事施設やインフラに対して大規模なミサイル攻撃を行ったことを公式に確認した。軍事専門家によれば、これは2022年2月以来、最も強力な攻撃の一つとされている。

5時間の間に、イスカンデル弾道ミサイル40発、カリブルおよびKH101巡航ミサイル30発、キンジャールおよびジルコン極超音速ミサイル10発以上を含む約90発のミサイルと、約200機の自爆ドローンが投入された。この際、西側のオープンソースインテリジェンス(OSINT)は、これまで行っていた攻撃の事前報告を全く行わなかった。これはロシアが新世代の電子戦システムを用いて西側の監視網を欺いた可能性を示唆している。

今回の攻撃は、ヘルソン州のウラジーミル・サルド知事が、ウクライナ参謀本部とNATO顧問によるクリミアへの攻撃強化を止めるよう求めた直後のことや。ロシアの攻撃により、オデッサではウクライナ軍がドローンやミサイルを発射しようとしていた施設が直撃され、多重誘爆が発生して50人以上の民族主義者が死亡したと報告されている。

さらにキーウでは、地下バンカーを含む軍事拠点や、ドローン組み立てを行っていたとされる映画スタジオなどが攻撃を受けた。特にロシアのジルコン極超音速ミサイルは、ウクライナ保安庁とNATOのバンカーネットワークの一部を破壊し、クリミア攻撃を指揮していた数十人のウクライナおよびNATOの将校が死亡したとされる。ウクライナ当局が現場への救助隊の接近を阻んでいることは、そこにNATOの要人がいた証拠だとされているで。


民間の裏に隠されたドローン製造拠点


ロシアが有名な「ドヴジェンコ映画スタジオ」を攻撃した件や。ウクライナ側は「伝説的な衣装が1,000着も破壊された!」って騒いどるけど、なんでわざわざそこを狙ったんやと思う?
→答えは簡単や。ウクライナの緊急事態対応サービスが破壊後の現場の映像を投稿したんやけど、それがスタジオ内が「ドローン製造工場」に変えられとったことを証明してもたからや。
なんでウクライナはそんな大事な場所にドローン製造拠点を隠すんやろな!?
ロシアは、民間のテレビスタジオに隠されていたFPVドローン製造拠点を叩き潰したんや。
ウクライナ側は投稿をすぐさま削除したみたいやけど、ネットの世界に一度出たもんは消えへんのやで。
民間施設を盾にして軍事生産をする。これが現代の紛争の「実態」っちゅうやつやな。被害を強調する裏で、実は何が隠されとるか……情報戦の怖さやわ。

Hindustan Times:ベン・グリオン空港は次のイラン戦争のための米軍基地になっとるんか?

https://www.youtube.com/watch?v=Y77NwM21tVw

Is This Israeli Airport Becoming A US Base For Next Iran War? Trump Deploys 75 Jets To Ben Gurion

イランとの紛争の影響が広がる中、イスラエルの玄関口であるベン・グリオン空港が、米軍の軍用機でパンク状態になっとる。本来は民間人のためのゲートウェイであるはずの場所が、今は最前線の兵站拠点と化してしもたんや。

1. 空港を占拠する「アヒル」たち

空港の駐機場には、約75機もの米軍の空中給油機が居座っとる。これが原因で、普段はここを飛び交うはずの民間旅客機が滑走路から締め出されとる状態や。空港にある99個の駐機スポットのうち、59個も米軍機に占拠されてしもて、民間機に回せる場所は半分以下や。

2. 夏の旅行シーズンは大崩壊

このせいで空港のキャパは激減しとる。以前は1日8万?10万人をさばいとったのに、今は7万人程度が限界や。このままだと、この夏だけで150万人もの乗客が旅行計画の変更を余儀なくされる可能性があるわ。空港当局は今年度の旅客予測を2200万人から1500万人にまで大幅に下方修正せざるを得ん状況で、経済的な損失だけでもすでに7億シェケル、年末まで続けば20億シェケルに達する見込みや。

3. 民間航空会社の苦肉の策

もうこれ以上は物理的にスペースがないから、イスラエルの航空会社は自社の機体をヨーロッパの空港に避難させとる。やけど、ヨーロッパも夏シーズンで混み合っとるから、場所を確保するのに高い料金を払わなあかん。そのうちヨーロッパの空港も満杯になったら、イスラエルの飛行機は行き場を失うことになるんやで。

4. 「一時的」なはずが……

もともとはイランとの紛争が始まった時に展開された一時的な措置やったはずなんや。それが3ヶ月経っても終わらへん。当初は純粋な軍事基地に移す予定やったらしいけど、それも進んでへんみたいやな。おまけに南部のラモン空港にも20機ほどが分散して駐機されとって、イスラエルの空の管理は限界ギリギリや。

5. 観光地か、戦争拠点か

レバノンでの作戦も加わって、軍事フライトの需要は増える一方や。かつては観光のハブやったベン・グリオンが、今や戦争のハブとして機能せざるを得んという、出口の見えへん歪な現実がある。

結局のとこ、軍事的な都合が民間人の生活や経済を完全に圧倒しとるわけや。アンタが言う「池のアヒル」状態っていうのは、まさにこの「身動きが取れんまま標的に晒されとる」今のイスラエルの空を言い当てとるわ。この窮屈な状況がいつまで続くのか、当局も頭を抱えるしかないっちゅうのが実情やな。


スタニスラフ・クラピヴニクとアンドレイ・ラヴロフ博士 「男がせなあかんこと」

https://www.youtube.com/watch?v=dLyLq3JQBWY

guest Doc Andrew Lavrov What One Needs to Do. (In Russian).

Stanislav Krapivnik

ゲスト:アンドレイ・ラヴロフ博士 「男がせなあかんこと」

スタニスラフ・クラピヴニク:

皆さん、また「真実の目」へようこそ。今日もラヴロフさんに来てもらいました。あの有名なラヴロフやないですよ、まだそこまで話進んでないし。(笑)アンドレイ・ラヴロフ博士です、セルゲイやないですよ。

アンドレイ・ラヴロフ:

笑えるやろ?俺の兄貴がセルゲイいうんですわ。(笑)「親戚ちゃうんか」てよう聞かれますねん。いや、俺はアルメニア人やないし。(笑)彼はそういえば半分アルメニア人やけどな。

スタニスラフ:

ベラルーシ生まれやないんですか?

アンドレイ:

違いますわ。俺の祖母がドンバス出身でね、南ロシアの人間ですねん。

スタニスラフ:

あー俺もそっち系ですわ。俺の祖母の1人はグロズヌイ生まれでね。

アンドレイ:

へえ。そこで?俺の祖母の父、つまり曾祖父は、イワン雷帝の時代からの貴族の家系で、帝国軍の将校やったんですけど、赤軍のコミッサールになって、そんで石油業界入ったんですわ。せやけど1932年にな、共産主義に嫌気が差してきてね。ほんで天才的なことに、1932年に党本部行って、党員証を返しに行きよったんですわ。

スタニスラフ:

そっから自由には出てこれんかったやつやな。

アンドレイ:

そや、連れていかれてしもて。兄弟4人ともみんな森に連れてかれた。話は真剣で単純で、ごく短いもんやった。優しい言葉だけより、優しい言葉とリボルバー1丁のほうが強いもんやからな。

スタニスラフ:

ほんまやな。1932年て、党員証返せる年としては最悪の年やと思うわ。

アンドレイ:

すぐ「貴族やった、将校やった」て掘り起こされて、全部の「栄光ある経歴」を思い出してくれよるわけやな。

スタニスラフ:

「獄と墓と貧乏だけは保証できへん」いうやつやな。だから自分に正直に生きていかなあかん。そういう行動は、自分だけやのうて周りの人間にも、何十年先まで影響するわけやからな。気ぃつけなあかん。

アンドレイ:

曾祖母はな、子供たちを連れてグロズヌイから1日で逃げることになってん。ゴルロフカ、そんでルガンスクへ。息子たちはもう赤軍の将校になっとったしな。全部ひっくるめて理解するのも大変やわ。

スタニスラフ:

人の運命て面白いもんやなあ、どこへ流されていくか。今起きてることも似たようなもんで、人の心の中でも同じようなことが起きてて、財産がバラバラになって、どこかへ移って、全部放り投げて、何かが起きて、誰かが今の時代なりの結論を出さなあかんようになってる。こういう歴史はな、よう学んどいたら、いろんな問いに楽に答えが出るようになるもんや。

アンドレイ:

ほんまそう思うわ。アメリカにおった頃、家族の話をすると「なんて面白い話や!」て言われたけど、「いや、どこの家もこんなもんやろ」て思うてたわ。(笑)「こっちはまあ穏やかやったかもしれんけど、うちらのとこはみんなもっとごちゃごちゃしとるで」ていう感じやんな。多民族国家やから、家族も運命も民族もみんな混ざり合っとる。ロシア帝国にはものすごい数の国家、いろんな民族、文化が属しとった。モンゴル人も、アジア人も、コーカサスの人も、ヨーロッパ人もものすごい数が入ってきた。今も似たようなことが起きてて、ヨーロッパから、南アフリカから、いろんな国から来てる。インド人も多いし、今は中国人も積極的に入ってきてる。これはみんな、氷河が動いて横がぶつかり合い、削れてかけらが飛んでいくような、そういうテクトニクスな地殻変動みたいなもんやと思うわ。でもその文明の核心、中心はあるわけで、自分がその大きな文明の一部やと自覚したとき、なんと呼ぶかは人それぞれやけど、帝国とも言えるし巨大な国とも言える。でもそういう場所に来ると、豊かで鮮やかで独自の文化があるのを感じるんや。イランもそうやな。最初はなんか変な懐疑心があってん、「イランて……」みたいな感じで。いろんな話聞いてて、なんか居心地悪そうやとか思っとった。けど初めて行ったとき、ものすごく豊かな文化があることを発見してな。ペルシャのことや遺産や偉大な文明のことは読んどったけど、実際に目で見ないとわからへんもんやな。バビロンのイシュタル門とか、庭園とか都市とか。テヘラン、イスファハン、古代の首都を回ったとき、ほんまに感動したわ。なんて美しくて面白くて独自の豊かな文化やろて。人も優しくて個性的で輝いてる。もちろんいろんな人おるけど、全体的にやっぱり「全然違う世界にいる」感覚があってな、独自の発展の道についての考え方がある。そしてそういうとき、自分のロシアの文化も感じられてええんやわ。混ざり合った、独自の、美しくて鮮やかで多彩な文化やな。どれだけの民族がロシア語のおかげで、豊かな文化のおかげで、共通の遺産のおかげで一緒に暮らしてるかを考えたとき、先祖に、祖父に、父に感謝するわ。こんなに多くの試練をくぐり抜けて、これを全部守り通してくれたことに。失わず、無駄にせず、壊さずに。だから自分も、自分自身に、家族に、子供から始まって友人の輪、学校、家、街、地域、国と、大切に扱っていきたいんや。ちょっとそこら見渡せば、リャザン、トゥーラ、ウラルへ行けば、みんなちょっとずつ違うけど、共通の遺産、共通の一体性、共通の基盤が全員を繋いどる。これ最高やと思うわ。ダゲスタンで考えてみ、七十の民族がおって、みんな違う言語しゃべっとるんやで。互いに理解するのどないするんや。当然ながらロシア語が接着剤になっとる。誰も強制してへんし、押しつけてもない。でも便利やし、もう使われてる。ウドムルト語を全員でしゃべってたとして、「みんなでウドムルト語やめてナナイ語にしましょ」とかいう人おるか? そんなん意味わからんし、空のポケットから別の空のポケットへ移し替えるだけや。ロシア語はもうあるし、もう使われてる。そこには山ほどの本があって、山ほどの映画があって、文化交流もある、会議も会合もある、超音速ロケットやら飛行機やらをみんなで作る一体感もある。違う文化、違う民族の人たちが同じ言語で話して、すぐ理解し合えて、協力することを学んでいく。素晴らしいことやろ。これはソフトパワーやな、ええ意味での。でも当然ハードパワーもあって、ロシアの兵器は世界中で知られとる。多くの国が安全保障をロシアの兵器に委ねとる。これはかなり強力な力で、賢く正しく使いこなせなあかん。

今は大げさに言うとるんやなくてな。俺は医者として、助ける職業の人間として、治すことや救うことに慣れた人間として、兵器はなんか「治療的でない」道具やなと思うわけや。まあ、どんな病気を治すかによるけどな。

スタニスラフ:

(笑)

アンドレイ:

実はものすごくよう「予防」してくれるんや、いろんな病気を。だって、その兵器を持つ国に対して何か悪いことを考えとるとき、「こいつらの兵器に逆らって何かするか? ちょっと何かの回線が切れたら、この兵器ただのレンガになって、なんの得もなくなるやんけ」て思うやろ。支援を失うだけで全部終わりやし。そういう意味で対話の質も変わってくる。兵器市場での健全な競争が、ちょうどそういう予防になっとる。健全な競争はものすごく多くの紛争の予防になると思うわ。もちろん薄いところで切れることもあるけど、大体の場合、そういう傘の下に国々がいて、協力して、まともな対話を学んで、貿易が盛んになって、善隣関係ができて、兵器は撃たれないし、使う必要もない。でも兵器が錆びてきたり、時代遅れになってきたりすると、誘惑が出てくる。パートナーの一部を引き込もうとして、別の言語、別の協力、別の兵器を提案して、もう「こいつらは俺のポケットの中」てなる。それが君の経済協力のグループになって、君の「食いぶち」になる。そしてもう前のパートナーとは協力しにくくなって、緊張感が生まれる。上から「やれ」「誰と話せ、誰と話すな」て指示が降りてきて、それだけで三百年、4百年一緒に暮らしてきた家族が壊れていく。夢を見て、希望を持って、子供を育ててきたのに、もうそれができなくなってしまう。これは複雑なプロセスやわな。だから医者として、ヒューマニストとして、助けることに慣れた人間として、俺はこの状況をそういうふうに見とる。避けられへんプロセスや。ただ、自分の家をちゃんと守ってたら問題ないんやけどな。

スタニスラフ:

こんな好きなアメリカのことわざがあってな。「足を撃てば、どんな泥棒でも自分の人生を考え直す余裕ができる」(笑)みたいなやつ。

アンドレイ:

ははは。「聞かれてもないけど答えてしもた」いうやつやな。(笑)

スタニスラフ:

ほんまそうやな。で、アングロサクソンやシオニストっていうのはな、美しいものを全部壊そうとする傾向があると思うんやけど。

アンドレイ:

俺は医者やからな、自分の家のことをもっと考えるわ、国境の外のことより。外国でどんなことが起きてるかはわかる。よその国に行って、よく美しいものを根こそぎ壊してくるわな、記念碑とかを。これは文化的コードの一部なんや。過去の歴史を見ても、文化的な層、指導者や著名人を象徴する記念碑はみんな繋がりを持っとる。それを壊したら、少しずつ消していったら、言葉では変えられへんから、人を据え付けて、別のものを書いて、書き換えて。そしたら若くて固まりきっとらへん頭は「ずっとこうやった」て思い込む。かつて何かがあったけど、全部消されて、みんな忘れてしまう。チンギス・ハーンとかも入ってきたとき全部消してきたやろ。今もパルミラとか何千年もの記念碑が破壊されとるのと同じことや。ほんまに冒涜、野蛮なことやで。でも民族を征服しようと思ったらそこに意味があるんや。自分たちの根っこを覚えてへん民族は崩しやすいし、支配しやすいし、言いなりにしやすい。「何をせえ、何をすな」て書いたものを渡したら、自分らがどこから来て、誰と一緒にいたかも知らんから、その通りに動く。記念碑を壊す本質はそこやねん。純粋に実用的な行動や。誰も「楽しみのために」やっとるわけやない。的を絞った、目的のある行為や。だからといって頭を抱えて嘆いてる場合やない。自分のことをやりや。自分のプログラム、自分の計画があるなら、それに従いや。嘆いてるだけやったら弱いんや。「ああ、なんてこと、どうしてこんな」て言い続けることはできる。でも自分の議題がなくて、具体的に何もしてなかったら、他の誰かがその議題を進めていくだけや。自分に計画も夢もなければ、他人の計画と夢に奉仕することになる。それだけのことや。これはリーダーシップの基本やで。孫子の兵法でも、他の賢い本でも読んでみ。俺は4十六年生きてきてもうわかってる。元スポーツマンで、医者で、理学博士や。身体的にも精神的にも文化的にも十分鍛えてきたつもりや。だから自分の責任も自覚しとるし、今ここにおる。なんでかて、俺はどこにでもおれるんや。語学力もあるし、蓄えもあるし、いい専門技術もある。どこにでも行けるし、のんびりすることもできる。でも深刻な危機のとき、男として、一族の代表として、守護者として、リーダーとして、父として、夫として、ただの人間として、俺が大事やと思う場所におるのが俺の責任や。そのとき、自分次第でものすごく多くのことが変わるとわかる。「偉い人が何かしてくれる」「偉くない人が何かしてくれる」「ビール片手にテレビの前に座ってる俺は今具体的に何してる?」て考えなあかんやろ。今この瞬間、俺は人を治して、人を教えて、自分なりの基礎を伝えとる。フォロワーがおて、俺の考えを重視してくれる人がおる。みんなで協力してやってる。そのグループが別のグループと関わって、そっちにもリーダーや責任ある人間がおる。俺は一族の中で今一番年長の男で、一番経験がある。祖父も父も亡くなって、今は小さい子供2人を育てとる。自分の責任は子供のそばにいることで、道を切り拓いて、守って、他の子供や大人とうまくやれるよう手助けして、危険なときに手を差し伸べることや。いつでも一緒におること、それが俺の使命や。もし必要なら、自分の遺産、一族の一部を守って命を落とすことも名誉なことや。責任感と存在感、これは大げさでもなく、テレビ用でもなく、俺は心からそう信じとる。男として正しい答えは、自分がおるべき場所におって、今この瞬間にやるべきことをすることや。「ああつらい、ああ大変」て言うのもわかる。世界中で起きてることは悲劇的やし。でもそういうとき、どこかへ逃げるんやのうて、そこにおることが大事や。俺の意見やし、誰にも押しつけへん。どんな選択をした人も理解するし、受け入れる。でもその選択とともに生きていくのは本人やからな。俺は自分の言葉に責任持つけど、それをどう理解して広めるかまでは責任持てへん。逃げることはできる。隠れることもできる。でもそしたら誰かが代わりに何かをしなあかんようになる。責任を委ねて、「あなたたちが決めて、俺は参加したくない、難しい、不安やから、どっかでのんびりして、誰かが何とかしてくれて、いつかうまく収まるやろ」て言うてる。怖いとこへは行きたくない、しんどい話はしたくない、ちゃんと向き合いたくない。でも怖いとこへ行かんでもええ。せめて自分が責任あると思う人たちのことを、お母さんでも妹でも兄弟でも、一緒にどうするか決めや。出稼ぎ行って仕送りするのは理解できる話やけど、危険な目に遭わせて自分だけ逃げて「もうちょっと送金してくれ、こっち大変やねん」て言うのはな。もしくは新しい環境を求めて行くのも普通のことや。大事なのは何かや誰かから「逃げる」んやなくて、自分から逃げられへんことをわかることや。逃げ続ける人生になってしまう。1度逃げたら、また逃げることになる。ミスはあるもんやけど、そこから学ぶことが大事や。俺の人生観はこんな感じやな。もうそれなりにええ人生送ってきたし、(笑)まだこれからもええ人生を続けとるんやけど、なんか終わり感あるな(笑)。違うわ、ええ人生を送ってきたからこそ、今もええ人生を続けられとるいうことや。(笑)七十4カ国を回って、何カ国語も話せる。いろんな国の人がどう生きてるかよう知っとる。逃げた人たちのこと、想像すらできへん。動員が始まったとき、カザフスタンやトルコで一緒に仕事しとった若い子たちに聞かれたわ。「スタス、どこ行くん?」て。「士官の階級もらえるなら、俺は前線へ走って行くわ」て言うたら、「頭おかしいんとちゃうか」て顔して見てきよった。そして逃げよった。1人はベトナムへ、1人はカザフスタンへ。「お前らヘタレやで、情けない」て言うたわ。悪いけど、それが本音や。

スタニスラフ:

それはお前の考え方やと俺は思うわ。俺は誰にも選択する権利があると思っとる。でも、ある時点でやっぱり決めなあかんのや。「俺はどこへ行きたくて、何になりたいか」てな。向こうはほんまにこわいんやで。真剣に、誰にも行ってほしくないし、そこで起きてることをしてほしくない。ほんまの地獄のような悲劇や。

アンドレイ:

世紀の大惨事や。ちょうど百年前にも、20年代にほぼ同じことが起きとった。その転換点が今の俺らの時代に来てる。ただ自分でどこにいたいかを決めなあかん。前線で実際にその現実に直面しとる人たちが何を感じとるか、俺には想像もできへん。今起きてることにいろんな言葉を当てはめたくはないけど、「悲劇」と呼ぶわ。悲劇やな。戦争は常に悲劇や。しかも同じ民族が自分たちに向かって戦うとなったらさらに何倍もひどい。身内同士の争いは一番残酷やからな。夫婦が折り合えんで始まるともう何もかもボロボロになる。子供も苦しみ、親族も衝撃を受け、運命が壊れていく。最後の血の一滴まで絞り尽くすような話や。これはまあ、内戦の歴史を読んでみたらわかるやろうけど、ものすごく悲惨な場面があったんや。俺はそういえばシェレメテフ家の最後の伯爵、ピョートル・ペトロヴィチと面識があってな。家族の話、ヴランゲル男爵と一緒に去ったことや、後にロシア文化との繋がりを求めて戻ってきたこと、今ここに移ってきたことを話してくれた。建築家で創造的な人間として、この家系の代表として、いろんな王室と交流を持ってきた。ほんまに多彩な人物やと思うわ。人によって言うことは違うけどな。平和を作ろうとする強いメッセージがあるのは確かや。ほんまに面白い人や。常に何かを作り上げようとしとった。音楽院を開いたりもして、当然それは家族の遺産、超有名な名家、世界でも有数の富豪の家系に関わることやった。八五万ガルの土地と何百もの事業を所有しとった。彼が語ってくれたんやけど、彼の叔父がルナチャルスキーのとこ、人民教育委員のとこへ行って、全ての宮殿の鍵の大束を渡して、遺産を守るよう頼んだ、と。スモレンスク州の大きな邸宅、残念ながら今は少しずつレンガを抜かれていっとる。レンガは大事やしな。どこにも売っとらへんし。今はもう本物のレンガ作るとこないし。どこかのちょっと廃れた美しい建物から引っこ抜くしかない、いうことになっとる。ほんで内戦の話、今の状況に投影できるかもしれへんけど、俺は内戦の専門家でも何でもないし、家族の話や歴史の読み物や映画から来た個人的な意見やけど、ものすごく残酷な対立やったと思う。どこへ転んでもおかしくなかった。どこからともなく現れたボルシェヴィキは、飛び抜けた人材でも最強でもなかったし、もっと大きな党はいくらでもあったのに、なんか不思議な形でその隙間を見つけてきた。わかってほしいのは、権力は与えられるもんやない、取るもんや、いつの時代も。あらゆる状況でそうや。男の社会ちゅうのはほんまに競争が激しくて、過酷で厳しいもんや。男の子っていうのは強くなるよう育てられる。当たり前みたいなことかもしれへんけど、今も似たようなことが起きてて、誰かが最後まで粘るやろ、問題はいつ誰がどうやって、やな。みんな折り合いたい、話し合いたいとは思う。でも一方の世界的な勢力、ローカルやなくて世界規模の1グループが、なぜならこの紛争は人の手によるもので、外から支援を受けてる1グループが存在することは明らかやからな。これは純粋に「実験場」や。人の運命が技術的な優位性と引き換えにされとる。新しい関係システムの実験がされとる。そう言いたいわ。強さの試し合い、経済の競争、政治グループの競争、民族文化グループの競争や。これは近しい、親戚同士の人間同士の争いやない。人の手による紛争で、一方が自分自身と全世界に対して、どんな兵器を持っとって、どれだけの力と可能性があるかを示そうとしとる。「見てみい、ここで起きてることを、俺らはこんなもんやで」ていう感じや。まるでアリがそこで走り回っとるから、塩ふって、胡椒かけて、水入れて、何匹死んで何匹生き残るか見てみようか、みたいな。まだガスも入れてみようか、石ころ投げ込んでみようか、みたいな。技術の進歩が落ち着いて、俺らがこのプロセスに対する解毒剤を見つけるまで、俺らはずっとこの血の中で溺れ続けなあかん。これは悲しい考えやけど、ただ凍りついて何もないふりをしとるのもあかん。「もうどうにでもしてくれ、俺の家族も子供も持って行って、お前らの流儀に変えてくれ、俺は関わりたくない」ていうのは、男として「男の役割」やない。「ああ、全部おっけーです、ただ俺には触らんといて」いう感じや。それが俺の感覚やな。俺らはそんなんやない、絶対に。百年単位で何度も何度も似たようなことが起きてきた。百年単位で自分たちの版図を持つ人間が来て、押しつけてくる。「ほら、降伏文書やで、サインするかせんか?」もちろんせえへん。対話の中で築いていくことはできる。でも剣を持って炎を持ってやってくるのには、俺が生きてる間は、俺みたいな人間が生きてる間は、そんなことはさせへん。無理や。対話やったら歓迎する。一緒に取り組む準備もある。心から思っとる。世界の首都も、文化も、民族も、人間も大好きや。でも今、技術が新たな段階に移行しとって、その新しいステージで俺は自分の場所が欲しい。トップには届かんかもしれへんけど、でも「旦那様のテーブルのパンくずをありがたくいただいて」みたいな最後尾にはなりたくない。申し訳ないけど、そんな惨めな位置より死んだほうがマシや。だから何かせなあかん。俺は自分のレベルで人を治して、助けて、難民や怪我人を助けて、この悲劇的な出来事の傷を少しでも和らげようとしとる。無人機とかはわからんけど、それが今を動かしとる。無人機の群れを操る者が勝つし、AIが全ての出入り口を把握して、人間はどうしようもなくてパニックで逃げ惑う。ドローンがあらゆる方向から来る。今も正直、トラックが入ってきて、何も考えてへん人間がわずかな金で全部売って、陣地を売り渡して、アクセスコードを売って、どこへ行けばいいか教えてる。自分を裏切ることが自分も全員も血まみれの奈落に引きずり込むってわかるまでは、何もできへん。だから、もう後には引かれへんとみんなに理解させるしかない。潜水艦に閉じ込められたら逃げ場はない。もしこの文化の歴史に自分の足跡を残したいなら、国に生き、文化に生き、言語に生きてほしいなら、恐ろしい統計がある。ロシア語は地球上で最も急速に消えつつある言語や。これを止めなあかん。俺はロシア語を話す者として心から心配しとる。誰にも押しつけたくないけど、目の前で足を切り落とされとるのに「あー足ね、まあ」とか言うとるようなもんや。先祖が草葉の陰でびっくりしてるわ、「お前ら何しとんねん、目の前で全部かじり取られとるのに」て。91年以前、ロシア語を話す人は五億人以上おった。東ヨーロッパも、アジアも、アフリカも、ちょっとずつ。旧ロシア帝国、ソ連の領土だったところを見たら、そこが核心、基盤や。何もせずにほったらかしにするのはあかん。もちろん暴力的にどうこうというのやないけど、長期的に安定した持続的な関係を築くためには、みんなにとってwinwinな状況がええわ。人々が一緒に関わることに楽しみを見出せるような環境を作ることが大事や。でも強引に引き抜くような攻撃的な行動は、不公正な競争ちゅうより、もうただの強奪、乗っ取りや。

スタニスラフ:

ほんまそやな。世界は残酷やわ、認めなあかん。アメリカの最後の4年、ヒューストンに住んどったとき、ロシア総領事館にディアスポラとして行って、ロシア文化イベントをするための支援をお願いしたんや。カリフォルニアの人とも話したけど、向こうも同じで全然助けてもらわれへんかった。やってきた人らがな、もう向こうの文化を広めることに精を出しとって、英語圏の文化を後押しして、「ロシア文化なんてやめとき」て言うわけや。「たまには出身のこと思い出してもええよ」て言うくらいで。「でも俺らにはわからんから英語覚えてな」て感じで。

アンドレイ:

ちょっと待って。それはロシア総領事館から来た話なん?

スタニスラフ:

そや。「ディアスポラとしてロシア文化を広める手助けをしてくれ」て頼んだんや。でも無理やった。

アンドレイ:

外国にあるロシア総領事館は何ができるんや?その知事のとこ行って「さあやれ」て言えるわけもないやろ。でもな、ここで大事なポイントやけど、俺が言いたかったのは、民族的なグループ、その国に住む人たちのことやねん。外国のロシア総領事館となったら、当然それはリソースや力次第や。ちょっと考えてみ、イギリス連邦な。五三年に女王エリザベスが即位したとき、五十三の国家を傘下に持っとった。そのほとんどは今は独立してるけど、今も協力関係にある。英語と英国文化が広まっとる。英語や文化に何か言ったら、すぐに黙らされる。「英語やめてドイツ語にしたい」「フランス語にしたい」、まあロシア語でもええけど、「お前は頭おかしいんか」て話になる。イギリスの遺産への罪やと即座に処理される。アメリカも同じ話や。

スタニスラフ:

アンドレイ、ちょっと待って。俺がロシアに戻ってエカテリンブルクにオフィスを開いたとき、アメリカ領事館があってな、俺が知る限りリベラルな人たちが周りにおって、英語圏の領事館の周りをうろついて、パーティーを開いて、文化を広め続けとった。そのための専用の予算があって、リソースがある。なのになんでうちらはそれをしないんや? もう途方もない金があるのに。

アンドレイ:

これは国家政策の問題や。おそらく俺らは今、俺らにはどうすることもできへん、意見を言うことも難しい深いところへ入り込みつつあるな(笑)。でも確かに、力があって技術があって優秀な人材がいて、それを全部コントロールして操作できたら、他よりうまくいく。うまくいけばいくほど、もっとその傘の下に入りたい人が増えて、一緒にいたい、仲良くしたい、交易したい、当然より有利な条件で取引できて、こちらの条件を提示できる。「その値段では買わへん、この値段で買う」と言える。なぜかって、俺にはその力があって、お前にはないからや。なんか言えるか?何も言われへん。だから機嫌のええうちに仲良くしとこうや。機嫌悪くなったら空母連れてきて、棍棒を振り回して、港や海峡にミサイル2発打ち込む。(笑)

スタニスラフ:

まあ、空母はもうあんまり効果的やないという話は随分前からあるし、イランが無人機コプターを持っとることを見せた。今それが降り注いどる。ホーネット機が燃料輸送車や列車や兵站を攻撃しとるわな。あれはAI制御の無人機による力の誇示や。技術的に高度な作戦やで。俺らは今ほんまにターミネーターの映画の中におる。ドローンが24時間365日監視して、母機ドローンがプロセスを管理して、戦闘機ドローン、爆撃機ドローン、偵察ドローンがおる。待機ドローンは待ってる。機関銃の砲塔に動体センサーがついとって、火炎放射器をつけたロボットもおる。これが現実や。映画でもなんでもない。俺らには俺らのプロジェクトもあるけど、この戦いはまだ続いとる、ゴールにも達してへん。俺らはまだこの頂上に向かって這い登っとる途中や。全ての札が開かれる最高潮はまだや。これから起きることの輪郭が見えてきてるだけで、もっと悲惨な展開もあり得る。賢い人たちによれば、これは避けられへんから、準備してもっとよく考えなあかん。誰かが代わりにやってくれるのを待っとる場合やない。自分が何ができるか、どのレベルで関われるか、どう助けられるか、それぞれが考えなあかん。団結の中にこそ力があるんやで。「あいつらは馬鹿で、すぐこうすればよかったのに」て言うとるだけやったら、それは「機能しない話」やろ。だから俺は自分ができる範囲でやっとる。ケネディが言うたやろ、「国があなたのために何をしてくれるか聞くな、あなたが国のために何ができるかを聞け」と。賢い人たちは多くを教えてくれる、歴史もまた多くを教えてくれる。これもほんまのことや。

スタニスラフ:

ところで今、民間人についてどう見る?新しい兵器を民間の設備に対してどんどん試しとるっていうのは聞いてるけど、実際どうや?

アンドレイ:

そやな。防空網を突破して、大量のドローンを一気に投入する新しい戦術やな。弾頭を持たんドローンが囮になって防空システムを引っ張り回す。安くて単純なやつを何百機も飛ばして、どれが弾頭付きかわからへん。囮が飛んできて撃ち落としたら弾切れになって、そこに弾頭付きのが来る、みたいな感じや。これを理解して対策を考えなあかんけど、俺より詳しい人がおるから、俺には深くコメントはできへん。俺は結果を見とるだけで、新しい戦術がある意味悲惨な結果をもたらしてる、としか言えへん。対面の敵が思慮のない野蛮人とは思えへん。向こうはものすごく賢くて狡猾な相手で、イデオロギー的にも、破壊工作的にも、あらゆる面から揺さぶってくる。だから非常に注意深くあらなあかん。どの持ち場にも1人人間がおる。どのミスにも名前と苗字がある。その場所の担当者が見落とした、確認しなかった、他人に任せた、情報を2重チェックしなかった、そういうことで悲劇が連鎖していく。バスを攻撃したあのドローンについて言うと、ドローンはある程度のバッテリーで飛ぶわけで、バッテリーが切れかけたとき何もなくてバスが来た。「地面に落とすよりバスに突っ込んだほうがマシや」てなったんやないかな。あいつが「貧しい子供をなるべく多く殺してやろう」て考えとったとは思えへん。そういうことや。現代の情報源はほんまに想像の限りない可能性を与えてくれるな。人とメールやメッセンジャーでやりとりしてるとき、向こうがひどい態度をとってくることがあるやろ。でもオフィスへ行って目の前に座ったら、「いやあ、スタニスラフさん、はいはい」てなる。匿名やから、安全やからそういうことができる。でも実際に近くで何かが起きたとき、ものすごく深く考え込むことになると思うわ。自分らを追うのはどうするか、考えさせるのはどうするか、難しいよな。みんな急に料理人に、トラックの運転手に、財務担当者になってしまう、「間違えてそこに向かってしまった」とかいうことにしてな。「俺は麦がゆ炊いてただけや、それだけや」みたいな。(笑)

スタニスラフ:

火薬の風味がしたやろ(笑)それは麦がゆの火薬や。指のマメは?「ひしゃくをこれだけかき混ぜたから」(笑)冗談言うとるけど、実際にパルチザンと話すと、みんな料理人やからな。こんだけ臆病な話は聞いたことないわ。まれに「俺は軍人や、歩兵や」ていう人もおるけど。カストロはな、バティスタの兵士を捕まえたときに、降伏のチャンスをいつも与えてたんや。捕まえた人を治療して、食べさせて、頭を撫でて、帰してやった。1度降伏したら、2度目はもっと降伏しやすい、殺されないとわかってるから。でも1回、2回降伏したら、三回目に戻ることはできへん。なぜなら仲間が見てるからや。「お前、2回も降伏したくせに向こうの味方やないのか?」てなって、その人間は(笑)2回も自分の身を守って生き残ったのに、自分の仲間のとこへも帰れへんようになる。「2回も降伏して生きて帰ってくるなんて」て撃たれる。出口なしや。敵の側につくか、仲間に殺されるか。これは賢いやろ?

スタニスラフ:

(笑)俺らが治療してやって返したら、向こうは「ここより向こうの方が待遇ましやんけ、あの穴に戻されるよりは」(笑)て思うわな。

アンドレイ:

「また戻されるんか、ネズミみたいに死ぬのか」(笑)なんか「こっちの方がええやんけ」みたいになってな。俺の知り合いが言うとったけど、最後の大きな捕虜交換のとき、リストに載りたくないという人間を探すのがものすごく大変やったんやと。帰りたくないんや。帰ったら即座に厳しい問答が待っとるからな。「俺らが教育して装備してやって、アメリカの友達がお前のためにあれだけ金使ったのに、全部無駄にして逃げてきた。しかも元気で太って笑顔で帰ってくるやと。いますぐ前線へ戻れ、今度こそちゃんと死ね」(笑)てな話や。これは笑えないな、笑えるくらい悲しいことやけど。

スタニスラフ:

こういうことになってしもてほんまに申し訳なく思うわ。どうしたらええか、どう助けたらええか、どう変えたらええかわからへん。もし俺が交渉テーブルにつけるような立場やったら、何か変えられたかもしれへんけど、そんなとこには辿り着けへんやろし、俺にはそれだけの経験と知恵もない。でも俺には、人間が人間らしくいられるよう助けて、人を治して、救うだけの経験と知恵はある。それが俺の使命や。誰にも憎しみも悪意も持ちたくない。人間が人間らしくあり続けられるよう手助けするだけや。それだけや。

アンドレイ:

それで正しいわ。誰もができることをやって、それぞれが貢献する。俺のやり方は、トンネルの出口に光を見ること。人の中にええものを見ようとして、待って、信じて、歩み続けることや。俺らがみんなこの命がけの愛の中で生き延びられますように。

スタニスラフ:

ほんまに。俺の家族みたいに分かれ離れになってしもた人たちも含めて。近づく道が、対話の道が、信頼と回復の道が見つかると信じとる。でも何十年もかかるやろな。(苦笑)まあ、戦争は全て交渉で終わる、それは確かや。あの臨界点が来るのをただ待っとる。もうとっくに臨界点は超えたんちゃうか思うけど、いつそれが訪れるやろ。両方の世界的グループが、どちらも座って話し合うくらい限界に達したとき、ようやく来るんやろな。どちらかの経済が屈服するまで、彼らは止まらへん。供給し続ける、この死体に麻薬を打ち続ける。これは実験場や、強くなることしかない。この状況が双方にとって受け入れがたいダメージになるとわかったとき、誰も勝てへんとわかったとき。それを理解することが大事や。そのとき双方が少し醒めるんやろな。ロンドンで何かが爆発したり、パリで何かが起きたりしたら「なんで、ちょっと待って、もう支援引き上げよう、関わらんとこ」てなるやろな。その流れが自分たちに向かってくるとわかったとき。スターリングラードの勝利のとき、その後のクルスクの戦いのあとも、もう問題は月単位や日単位やとわかって、「なんか和解できへんかな」て考え始めた。でも赤旗がライヒスターグに突き立てられるまで降伏は成立せんかった。あれはちょっと違う種類の「交渉」やったな。(笑)

アンドレイ:

別のかたちの対話やったな。もう「立場」なんてなくて、無条件降伏か最後まで戦うか、だけや。そのスイッチが入ったとき初めてわかった。もうそんなことが繰り返されひんことを祈るわ。でも今この状況からどう抜け出すか、ほんまにわからへん。罠に嵌まってしまっとる。今の俺の小さな人間レベルでは、まだ双方とも、何というか、止まるほどの……ほんまに言葉が出てこえへんな。まあ、残念ながら「まだ十分やない」とだけ言うておこう。繰り返すけど、誰にも悪意も押しつけもない。ただの人間として、生活レベルでの感覚を話しとるだけや。歴史を見ても、あることが起こるまでは何も変わらんとわかる。

スタニスラフ:

ランドリース、あのアメリカからの支援も、ソ連が受け取ったのは20パーセントやった。ドルの価値でいえばモンゴルが提供してくれたのと同じくらいや。でも、イギリス大使がクリンへ行って、クリン包囲戦で壊滅したドイツ師団を見たときに、「こいつらは勝つ」と思ってロンドンとアメリカに報告して、そこからぐっと支援が増えたんやな。それまでは「あの戦車が後退しとる」と思って様子を見とったんやろ。「落ちへんのか、ほな支援しよう」てなったわけや。あとな、昨日ちょっと聞いてたんやけど、あのマクロン、子供時代のアレがある彼が(笑)トランプに「今ロシアに圧力かければ俺らが有利な交渉ができる」て言うとったな。

アンドレイ:

ほんまに笑えるわ。彼らは選べるやんか、止まるか続けるかを。でもこっちには選択肢がない。俺らにはもうない。クレムリンの壁が後ろに迫っとる、どこへ行くんや?どこへも行かれへん、誰も俺らのことを必要としてへん。頭を垂れてやってきて、強制労働軍に入るのか?意味がない。でも俺らには広くて豊かな国がある。十分強くて自信がある。ただ残念ながら、なかなかみんな一緒に集まって、もうこの話を終わらせるということができへんねん。戻ってしまっとる昔の快適な生活の話に。「あのときはよかった、コロナの前は」て。もうそれは過去に置いといて、あの時代があってよかったと喜ぶしかない。今はこうやねん。今、来年自分はどこにいたいかを決めなあかん。どこへ向かうかを。今日やることが自分を未来へ運ぶんやから。技術的に成長して、ビジネスをどう維持するか考えなあかん。「楽なところに座って言うとるだけやろ」て言われそうやけど、俺も毎日このレベルを保つために戦っとって、いろんな形で支援を続けとる。スタスと冷蔵庫集めて送ったやろ、あのときのベッドも持っていった。毎日そういう小さなことをやってる。具体的に、ピンポイントで、本当に必要な場所に。病院や孤児院とかな。これが現実の一部や。もし多くが与えられたなら、多くが求められる。だから持っとるものを還元する方法を知らなあかん。ちょっとした余裕があるなら、分かち合いや。キリスト教的な話みたいになっとるけど(笑)。「誰があんたに分かち合うんや」て言う人もおるやろ。まあそこは議論できる。でも俺には「小さなことの理論」が一番ピンとくる。毎日、自分のために、家族のために、周りのために、街のために、国のために、何かええことをしたか考えることや。オレグとこへ行ったとき冷蔵庫を届けたやろ、車いっぱいのベッドも持っていった。行く途中で1台の民間トラックが燃えとった。なんの荷物を運んでたかわからへんけど、たぶん食料品か何か。止まれの標識で曲がろうとしたとこに当たってしもた。それだけで終わりや。家族を養うためにただ働いてた普通の人間がそうなった。そういう人はあいつだけやない。どれだけ多くの人が同じ目に遭ったかを知っとる。ただ覚えておくしかない。

スタニスラフ:

そやな、できることは何でもやって助けないかん。全部出せる人もおれば、何も出せへん人もおる。みんなが少しずつ出せたら一番ええけどな。あの人は全部出すつもりやなかったやろに、そうなってしもたんや。ほんまにしんどい運命やな。

アンドレイ:

なんも言えへんわ。でもほんまに、心の中に光と愛と許しへの道を見つけ続ける人たちがいるのはすごいことや。いつでも光の方へ進もうとする。

スタニスラフ:

ほんまに。アンドレイ、ありがとうな。ちょっと間が空きすぎたから、またもっと話しましょう。

アンドレイ:

ぜひ遊びに来てくれ。喜んで迎えるし、今の状況や俺の日々の話をするわ。

スタニスラフ:

ええな、楽しみにしとる。皆さんもありがとうございました。笑顔を忘れずに、「笑顔が世界を明るくする」っていうやつで。

アンドレイ:

「今食らわすで」みたいな笑顔やなくてな、素直に嬉しい笑顔で(笑)。

スタニスラフ:

ええ笑顔、優しい笑顔で。皆さんありがとうございました。さよなら。

2026年6月15日月曜日

マイケル・ハドソンとリチャード・ウルフ:支配がもたらす帝国の罠

https://michael-hudson.com/2026/06/when-control-becomes-the-imperial-trap/

When Control Becomes the Imperial Trap

2026年6月10日(水)

ニマ・アルコルシッド: みなさん、こんにちは。今日は2026年6月4日(木)でして、親愛なるリチャード・ウルフとマイケル・ハドソンに来てもらいました。マイケル、また来てくれてありがとうございます。まずロバート・ケーガンの最後のインタビューの映像から始めたいんですわ。中東情勢とトランプの状況についての発言やねんけど、ケーガンってのは筋金入りのネオコンで、イランと中東相手の大戦争を煽ってた人物やということは知っての通りですわ。せやけど今は、トランプの言うてることに全然賛同してへんねん。こんなことを言うてましたわ。

ロバート・ケーガン(映像): 未来がどないなるか、もうはっきり見えてきよった。イランが海峡を支配しとる。米軍がそこを武力で奪い返せる見込みは、どこにもあらへん。トランプかて明らかにそんなことしたないんや。ということはつまり、海峡は「新しい管理者」のもとで開き続けるっちゅうことや――イランの管理のもとでな。誰を通して誰を通さへんか、どれくらいのペースで、いくらの値段で、全部イランが決めるようになる。遅かれ早かれ通行料も取るようになるで、そらそうやろ。

これでイランは地域でも世界でも、ものすごい影響力を持つことになる。もうそれが現実に出てきとるで――レバノン情勢でトランプがどう動いてるかを見てみい。どんな選択肢があるんか、わしには見えへん。この戦争はもう負けたんや。問題はそれをいつ認めるかだけやで。トランプはもちろん認めたないから、いまこうしてどっちつかずの、身動きの取れん状態になっとるわけや。

米国には選択肢がない、そう思う。この失敗は、残念やけど長引く失敗になる――長期的な戦略的ダメージを伴う失敗にな。地域の力関係が劇的に塗り替わるっちゅうことや。戦争が始まる前はイスラエルがダントツで地域最強やった。イランはボロボロで、弱くて、孤立しとった。でも戦後は、イランが海峡を握ることで、イランが仕切る側に回る。

湾岸諸国はイランと手打ちするようになるで。もうそうなりかけとる。イランはイスラエルの行動に対しても影響力を行使するようになる――いまレバノンでそれが起きとるとおりにな。イランはイスラエルのベイルート爆撃を止めよと要求した。で、トランプがネタニヤフに電話して「やめとけ」と言うた。これが今後の姿や。イスラエルはとんでもない孤立に追い込まれていく。イランは日本や韓国みたいな、はるか遠くの国にまで影響力を持てるようになる。そういう国はみんな、湾岸のエネルギーに完全依存しとるわけやからな。そのアクセスをイランが握るんや。

ニマ: リチャード、聞かせてください。ケーガンが言うてること、それとトランプが世間に向けて言うてることの間に、何か繋がりはあると思いますか?いまの政権を動かしてる連中の頭ん中では、こんな風には感じてへんわけですやん。あいつらは全然違う認識で、「俺たちは勝ってる、ここに居続けるんや」と思うてる。せやから、この二日間で米国とイランの対立が起きたわけで、封鎖かてまだ続いてるし。トランプは封鎖を解くと言うてたのに、ぜんぜん解いてへん。だから双方の間でけっこう重大なエスカレーションが起きてるわけです。何が起きてると思いますか?

リチャード・ウルフ: あの映像のキモは「支配」いう言葉やと思いますわ。ケーガンみたいなネオコンが話すとき、あいつが嘆いとる、あいつがそないに悔しがっとるのは、支配を失ったことやねん。本人がはっきり言うてたやろ。支配の形が変わった、米国の支配やのうなった、「新しい管理者」、イランの支配に移ったと。ケーガンにとってそれは、とてつもない、あり得へんほどの恐怖や。それが問題の本質や。残りのことは安っぽいたわごとに過ぎへん。

たとえば「失敗やった」とか言うてるやろ。何を言うてんねん。どんな考え方やねん。世界史的な大転換が起きてるのに、それを「失敗」のせいにしよる。失敗なんてしょっちゅうあるもんや。それがこれほどの結果をもたらしたとなれば、聞かなあかん問いがある――なんでこうなったんや?という問いや。せやけどケーガンにはその問いが立てられへん。答えはこうや:あんたらは支配を失いつつある帝国なんや。それが今起きてることや。何年もかけてゆっくり進んできて、今は加速しとる。イランはずっと大国やった。今は、その力がどれほどのもんか、はっきりしてきただけや。なんでか?世界全体が変わったからや。イランはもうかつてのイランやない。

ロシアと中国とBRICSを味方につけたイランや。まったく別の話になったんや。ケーガンが自分のイデオロギーの目隠しに囚われてへんかったら、もう少しましな話ができたはずや。せやけどあいつには想像もできへん。ちなみにトランプかて先日、まったく同じことをしよった。「イランがホルムズ海峡を支配しようとしとる、誰にも支配させへんぞ」と言うたんや。誰にも支配させへん。婉曲表現やな。お前が支配しとったんやろ。ずっとそうやったんやろ、この大ぼら吹きが。

今は誰かほかの者がそれをやろうとしてるから悔しいふりしてるだけで、最後にはぼろを出す。「誰にも支配させへん。わしらが目を光らせとく」と。誰も騙されたらあかん。あいつは何らかの支配権を保ちたいんや。そして理解でけへんのは、もうそれができへんということや。これは根本的な、一瞬の認識や――非常に限定的で、最小限の、一瞬の認識。わしらがずっとここで言うてきたことの。あなたも、わしも、マイケルも、長い間話してきた:帝国の衰退っちゅうことや。これがまさにそれや。帝国が重要な航路を失うた。今はほかの誰かの手に渡った。

こいつらはみんなびっくり仰天しとって、「失敗やった、教訓を活かせば次は防げる」と思いたがっとる。違うで、あんちゃん、失敗やない。衰退していく帝国がはまり込む罠のひとつや。あいつらは去年も同じことをやっとったことを忘れてもうてる。同じ国、同じ二人で、12日で戦争を止めなあかんくなって、目標も達成できんかった。去年も学べへんかった。今もまた学べへん。違いはただひとつ、今やイランは望む望まへんに関わらず、世界中に示してしまった――世界の秩序が変わりつつあるっちゅうことをな。最後にもう一点。ケーガンには見えてるんや、なぜならそれが奴にとって一番大事なことやから、これがとんでもない結果をもたらすということがな。

せやけどまたしても、これはこの戦争のせいやと思うとる。違う。帝国の衰退のせいや。遅かれ早かれ地球上のすべての国が、湾岸諸国だけやのうて、再計算しとるということや。世界が変わった。米国と西欧は分裂した。どちらも昔ほどの力はない。ロシアと中国が新たな大国として台頭しとる。そりゃみんな新しい取引をするわな。ラテンアメリカもそうや。メキシコもカナダもそうや。もうそれが始まってる。これ全部が「失敗」か?やめてくれ。これは、自分に何が起きてるか見たくない米国人の精神構造の問題や。

マイケル・ハドソン: リチャードが「衰退する帝国」と言うたとき、その意味は、わしらが一年間ずっと議論してきた問題の失敗のことや。米国の国際戦略、「国家安全保障戦略報告書」に書かれた戦略は、世界の石油貿易の支配に基づいてきた。「支配」いうのは、他国が石油にアクセスでけへんようにする能力のことや――工場を動かすために、家を暖めるために、石油化学品を作るために、肥料を作るために必要な石油をな。

つまりその支配手段は、米国が他国に対してカオスを作り出す能力を持ち続けることで「安全」やと感じるということや――相手が米国の外交政策と、トランプが去年の関税で各国に押しつけた諸々の合意に従わへん場合にな。アメリカ市場へのアクセスを望むなら、他国の石油輸出に制裁を課さなあかん。ロシア、イラン、当時はベネズエラも対象やった。

米国の戦略の全体像は、世界の石油貿易、食料貿易(食料を必要とする国に対して)、そして今ではインターネットとAIの独占を支配することで、コントロールするということや。せやから米国はこれを簡単に手放すつもりはない。ケーガンはほぼ「失敗したと認めなあかん」と言うてるようなもんやが、まるでトランプに挑戦状を叩きつけとるみたいや。「どうするつもりや? 指をくわえて見てるのか?」とな。

さて、今日は株式市場が大きく上がった。トランプが「イランを攻撃するつもりはない」と言うたからや。イラン側がアメリカ人を殺さへん限り、攻撃せぇへんと約束した。でも直近二日間で何が起きたか、もう見えてるやろ。米国はサラミ戦術で、ちょっとずつイランのホルムズ海峡支配能力を削ごうとし続けるんや。もうやっとる。タンカーに「トランスポンダー切って、こっそり通り抜けろ」と命令しとる。イランはそれを阻止しとる。

米軍はわかっとるんや――イランがこっそり通り抜けようとしてるタンカーを探知しようとレーダーを使えば、米国はすかさずそのレーダー源を爆撃して、イランの監視能力を潰しにかかる。この衝突を平和的に解決する方法がわしには見えへん。交渉でも無理や、なぜならトランプには交渉できるカードがなく、米議会が何かに合意するとも思えへんし、合意するとしてもほぼ「何もしない」やろ。イスラエルが何をするかも制御でけへん、そっちもほぼ「何もしない」やろ。結局、何らかの形で戦場でしか決着はつかへん。

あなたの番組に来た多くのゲストが「二週間前に戦争が起きると思った」「先週末に起きると思った」「来週末に起きる」と言い続けてる。米国が探りを入れ続けとるのを見れば、そのうちイランが何らかの反応をせざるを得んようになるのは見えてる。

中国はイランに反応させたくなくて引き止めようとしとる。なぜなら中国は、イランが米軍基地だけやのうて、米国の航空機がイラン攻撃に使ってる空港や領空を提供してる首長国や国々まで巻き込んで叩くことを望んでへんからや。これは結局、今年初めに起きてたかもしれんかった展開と同じ結末を辿ることになりそうや。

去年2025年にも、イランがイスラエルを追い詰めて攻撃できたのに控えた場面があった。どちらにせよ、その状況がまた積み上がってくると思う。なぜなら米国は文字通り「他国が石油を得られへんようにできへん限り安全やない」と言うてるわけやし、まさにそれこそがイランが自らの力で成し遂げたことやからや。イランはこう言うてる。「米国がロシアを孤立させ、わしらを締め上げ、ベネズエラの石油を押さえることで、あなたらの石油供給を支配しとるんやったら、わしらが先手を打つ。あなたらへの石油供給を遮断したる」とな。

残念ながら、この遮断の影響は回復するのに何年もかかる。世界的な不況を引き起こすことになる。

せやけどわしらがホルムズ海峡の石油供給を遮断する目的は、みんなにわしらを守ってもらい、石油の自由貿易の世界を作ること――イランともロシアとも取引でき、ひょっとしたらベネズエラも解放されて石油を自由に輸出できる世界を作ることや。そこで問題になるのは、世界の石油供給を誰が握るか、ということや。米国かイランか。本質はそこに尽きる。米国はおとなしく引き下がることはせえへん。そうなれば、石油貿易に何らかの断絶が生じる可能性は高い。

まさに米国が他国を脅すために実現しようとしてきたことを、イランがやっとるわけや。イランは脅しとしてやってるんやない。自国の石油取引能力を守るために、そして自由に石油輸出国として世界に復帰するためにやっとるんや。米国は依然としてイランのタンカーを妨害しようとし続ける。イランのタンカーを拿捕して何もできへんようにする。当然イランも反撃する――米国の攻撃が出発しとる軍事基地を攻撃するやろ。アメリカ人が死ぬ。そしてまた元の木阿弥や。

リチャード・ウルフ: ちょっと付け加えさせてくれ。別の角度から見てみよう。米国では長年、「米国の安全保障には世界全体を支配することが必要や」と言われてきた。ちょっと立ち止まって考えてみい。これは狂気の沙汰やで。どんな狂気かというと、「世界は米国とソ連によって支配されていた、ソ連が消えた、やから今は米国だけが支配している」と思い込んでる人間の狂気や。子供みたいな話やで。世界は何の帝国によっても支配されたことなんかない。やからこそ世界はまだ存在しとるし、すべての帝国はもう消えた。どっちの方が深いか、それだけで分かるやろ。

米国の精神構造では、世界のあらゆる場所を支配せなあかん、なぜなら、と言うて何を白状してるかをよう見てみい――世界のどんな遠い場所でも、地理的に遠かろうと、富でも軍事力でも世界的影響力でも遠かろうと、そこで何らかの経済的・政治的動きが芽吹けば、やがてそれが米国を脅かすかもしれない、やから先手を打って叩く、ということや。

ベトナムで何をしてたんや?アフガニスタンで何をしてたんや?ベネズエラのマドゥロと奥さんを眠りの中から引っ張り出して何をしてるんや?答えはこうや「我々の安全保障に必要な措置を講じとる」。なるほど、ベトナムがいつかアメリカを脅かせるポジションになるかもしれないから、北が南を支配するのはまずいと?イランが核兵器を持つかもしれないから潰すと?でもここで一点、それも別の問題やけど。イスラエルが核兵器を持っとることは周知の事実やで。やったらイランが持ってもええんちゃうか。

これはどういうことや?米国は同盟国のイスラエルには「持っていい、持つべきや」と判断し、イランには「持つな」と言う。これが世界帝国の振る舞いや、そういう決定を下すっちゅうのはな。みんなに言うとくで。イランが核兵器を欲しいと思う日が来たら、核を持つロシア、中国、あるいは北朝鮮に頼んで手に入れる。そしてその決定はあっちで下される、こっちやない。なぜならそれが今の現実やから。なんでか?帝国にはもうそれを止める力がないからや。

そもそもの狂気は、あの小さなロジックの動き方にある。通俗的に言えばこうや:「向こうで戦う方が、こっちで戦うよりましや」。これで世界全体が、どんな発展の可能性も最終的には何かに繋がるかもしれないからという理由で、どこでも攻撃し戦う論理的な場所になる。違う、そんなやり方で世界は動いてへん、99%の場合はな。理由は単純で、いまに繋がる話でもある。別の道があるんや。

あなたは世界全体を支配でけへん、認めよう。最初からできへんかったんや。やからこそ多くの戦争を、莫大な人命と資源と失われた機会を犠牲にして戦ってきた。経済学には「機会費用」という非常にシンプルな概念がある。どんな資源の使用に対しても、そのコストは、その用途に使ってしまったために他にできないすべてのこと、それが機会費用や。わしらが維持してきた軍隊の機会費用は何やったんか。そんな問いは禁タブーや、なぜなら全てを支配しようとしとるから。

代替案はこうや:世界は交渉と妥協のプロセスやと理解する。支配するんやない、互いに壊し合わへんように合意を目指して動く。ケーガンよ、あなたがやっとるのは支配しようとし続けることで、失敗したと嘆いとる。違うんや、坊や、失敗なんてのは問題の一番小さい部分や。あなたは自分の足元から崩れていくものにしがみつこうとしとるんや。イスラエルは絶望的な状況にある国で、その絶望が今まさに一段と深刻になったという事実に直面させられたところや。なんでか?

米国と同じで、軍事を選んだからや。安全保障とは周囲のすべてのアラブ国家、すべてのイスラム国家を支配することだと。でもそれは希望のない、終わりのない仕事や。できへん。今や軍事力を持ってもできへん。イスラエル軍を米軍が後ろ盾にしても、もはやできへん。米軍がそれをできへんようになった。終わりや。隣国と折り合いをつけるか、消えるかや。どこかでイスラエルはそれを分かっとるはずや。ガザで今レバノンで見られる狂乱した行動は、問題を何も解決せえへん。

でも認識が欠けとるのは、別の道があるということや。それは外交の道、一種の外交や。国際連盟でもなく国際連合でもなく、こうした事態を防ぐための何か別のメカニズムを作り上げようとする外交な。米国はそれをせえへん。もはや世界を支配でけへんくなって、「ルールに基づく国際秩序」でアメリカ第一を実現しようとしたあげく、今度はルールを投げ捨てて直接やろうとしとる。同じ失敗の繰り返しや。問題は「どうやるか」やない。問題は、自分が実際にどんな状況にいるかを根本的に誤認してることや。

マイケル・ハドソン: リチャードが挙げたいくつかの点を順番に論じたいんやけど。リチャードは正しく言うてくれた、米国の政策は支配に基づいとると。そしてそれを「狂気」と呼んだ。

さて、今日のニュースを読みながら、わしは社会病理(ソシオパソロジー)に倣って新しい言葉を作ったんや。「地政病理(ジオパソロジー)」や。社会病理というのは共感の欠如だけでなく、その欠如が虐待的な行動をもたらすことやが、地政病理とは国家や民族への共感の欠如が虐待的な形で世界を構造化しようとすることや。

これが「支配」の教義の本質や。われわれが相手にしとるのは、振り返って見れば、西洋と他の国々との数百年にわたる病理的な関係や。長年にわたる支配の手段は、英国の「自由貿易帝国主義」やった。実際そう呼ばれとった。自由貿易ができて他国が英国を世界の工場として依存するようにし向けられれば、彼らは食料と原材料を不平等な交換で提供し続け、英国との貿易赤字をどんどん積み上げていく。

それを補うために英国から借金をせなあかんくなり、貿易依存は金融依存、債務依存に変わっていく。そして反論しようとすれば、世界中に張り巡らせた英国海軍と軍事基地によって、軍事依存もすでに確立されとる。

それが18世紀の英国植民地主義の本質やった。19世紀には英国の自由貿易論と貿易帝国主義として現れた。そして第二次世界大戦後、米国がドルを基軸とした自由貿易と債権者中心の国際金融システムを通じて世界経済を組み直したやり方や。貿易支配、特に石油や原材料の貿易支配を通じて、そして米国の投資家が多くのグローバルサウス諸国の原材料生産者を支配することを通じて、世界を全面的に詳細に支配する手段へと仕立て上げた。かつての産業資本主義が初期に唱えたこととは正反対のことをな。

他国は何らかの形で対応せんと、自分たちを救えへん、この病理的な関係から。この支配の行使方法のひとつが、国際関係と経済についての思考方法を支配することや。神話は、米国中心の貿易システムからすべての国が利益を得てきたというものや。米国はそれを「自由貿易」と呼ぶが、米国自身はそのルールから免除されとる。実態は米国中心の貿易と米国中心の金融システムや。多極化や相互扶助の正反対やな。

地政病理の背後には「エコパソロジー(経済病理)」がある。経済がどう発展するかについての病理的な経済理念や。この支配の外交政策を支える米国のネオリベラル戦略と経済観は、1980年代のフリードリヒ・ハイエク、マーガレット・サッチャー、ミルトン・フリードマンにまで遡る。

もし彼らが歴史の最初まで遡って、文明の出発点をこの「自由市場原理」で考えたとしたら、相互扶助でなく、公平さや公正さや他者への配慮でなく、そういう原理で文明を始めようとしたら、文明は決して離陸せえへんかったやろ。今日われわれが達成した地点は、この病理的な行動から脱け出さんことには国際経済が離陸でけへんという地点や。そしてそれには臨界質量、かつては代替選択肢を持てへんかった規模の国々が必要やった。今まさに、中国、ロシア、そして今やイランの台頭によって、その基盤が生まれつつある。

イランの政策が他の国々に代替案を考えさせてると思う。「もちろん、原材料、信用、技術に依存する国はいつもあるやろ。でもそれは搾取的でなくてもええんや」と言わせとる。国際的に搾取的な状況があるなら、解決策は自給自足、つまり主権を取り戻して自分の運命を自分でコントロールすることや。おそらくそっちの方向に文明は動いてると思う。それがイランをめぐる今の闘いを文明論的な問いにしとるもので、まさにケーガンやネオコンが彼らなりの「文明との闘い」として位置づけてきたことや。

リチャード・ウルフ: ニマ、マイケルが今言うたことをはっきりさせとこう。産出量と投入量の関係で言えば、分業した世界の方がずっと効率的かもしれへん。

でも米国の支配的地位のせいでそれを実現でけへんから、米国も他のすべての国も、自給自足に向かわせられとるんや。それは途方もなく非効率や。その理由は、人間が効率的なものと非効率なものの違いを理解でけへんからやない。理解できる。せやけど非帝国主義的な形でそれを実現する方法を見つけられへんのや。それが問題や。せやからありとあらゆる富と資源を諦めることになる。そして中心部と周縁部の格差は解消されるどころか、この内向きの自給自足によってかえって固定化されてしまう。これが今わしらが直面してる皮肉な状況や。具体例を出そう、少しばかり波紋を呼ぶかもしれへんけどな。

マイケルもわしも、経済学の大学院で最も刺激的だったサブフィールドが「経済開発論」やった世代の人間や。最も多くの学生を引きつけたサブフィールドで、わし自身もそうやった。第二次世界大戦後、アジア・アフリカ・ラテンアメリカの貧しい国々を見て、「どうすれば貧しくなくなるか」がエキサイティングな課題やった。すでにわしらが享受しとるような、きちんとした医療、きちんとした教育、きちんとした生活を実現するための近代化を目指す国々を助けようとしとった。

わしらの同期の多くが国連などに入って世界中で働いた。問題はこうや――彼らは助けられへんかった。わしらは知らぬ間に、彼らを従属的な地位に固定化しとったんや。証拠は何か。今もそこにいとるからや。発展でけへんかった。依然として非常に貧しく、豊かな国との格差はむしろ広がった。

大きな例外がひとつある、中国や。なんで重要かというと、わしらは誰も中国に行かへんかった。中国は禁じられた場所やった。1949年に毛沢東が勝利してから1970年代のニクソン・キッシンジャーの訪問まで、中国は国交がなく、誰も何もしてへんかった。わしら経済開発専門家の恩恵も受けてへんかった。

結果:中国はずっとよくやった。わしらが助けた国々は中国ほどの成果を出せへんかった。それは問題や。これが分かれば問わなあかん:いったい何が起きとったんか?ケーガンみたいな人間に聞けば「いくつか失敗があった」と言う。またこれや、些細で馬鹿らしい。わしらが助けられへんかったのは、帝国を維持・運営することで忙しかったからや。それが大学でわしらに言われた内容のすべてを圧倒してしまった。

せやからわしらが成功できなかったのは当然や。わしらを招き入れた政府も成功できへんかった。ならず者国家とされ、あらゆる手で妨害された政府が――軍事基地その他すべてを含めて――わしらを凌駕し、年々それを続けとる。まるで体制そのものを嘲笑うかのようにな。

最後に言いたいことはこれや:アジア・アフリカ・ラテンアメリカのすべての国が、わしの言うたことを理解し、チャンスを一度も与えてくれなかった死にゆく帝国から、願わくば新しい機会を与えてくれるかもしれない新しい勢力へと乗り換える必要があると気づく日が来る。それが米国の問題や。それを理解でけへんなら、年がら年中、一つ失敗してはまた次の失敗を繰り返すことになる。

マイケル・ハドソン: リチャードが多くの人が開発経済学に集中したと言うてくれたが、わしも嬉しいで。わしは1970年代に三年間、国連訓練調査研究所(UNITAR)で国連のために働いた。そこですぐ気づいたのは、ある一群の開発経済学者たちが研究してたのは「どうすれば開発を、米国に有利でない形で起きないようにできるか」ということやった。

世界銀行が開発に反対する急先鋒やった。「開発のためのパートナーシップ」という報告書を出したが、わしはそれをレビューして、わしの著書『超帝国主義』で「後進性へのパートナーシップ」と呼んだ。世界銀行は、農業で自国の食料を生産し米国農業と競合するようになる国には、一切融資しないよう徹底した。わしは修士論文を書いて、超帝国主義でも一章を割いた。世界銀行のすべての国別経済審査で言われてたことは、「フランクリン・ルーズベルトが農業調整法でやったことと本質的に同じことをしなさい。家族農業を守りなさい。公的な農産物市場サービス、農業普及サービス、種子供給サービスを整備しなさい。貿易関係を発展させて食料依存を支えなさい」ということやった。でも世界銀行の実際の行動はそのすべての逆をやった。なぜなら、それは米国の国家安全保障には合わへんから。

やから世界銀行のトップには軍人が据えられた。最初の総裁ジョン・J・マクロイから始まり、国防長官のロバート・マクナマラで頂点に達した。開発理論が米国の国家安全保障の「支配」戦略に合わせて歪められ、開発の概念全体が乗っ取られた。「開発とは米国企業に来てもらってあなたの石油、鉱山、森林、原材料の支配権を買い取ってもらうことや。公共サービスと公共インフラを民営化することや。そして米国の金融会社と企業に来て発展させてもらうことや」という意味にすり替えられた。開発経済学の理念が完全に乗っ取られたんや。

国連でそういう指摘をしたとき、「ローマクラブ」に資金を出してた銀行家ら、アニェッリ確か、それに何人か、はっきり言うてきた――もし彼らが首にならへんかったら、UNITARへの資金をすべて引き上げると。実に露骨やった。ローマクラブの根本的なメッセージは「先進国以外の非白人の人口が多すぎる。それは非効率やから人口を抑制しなければならない」というものやった。

皮肉なのは、世界銀行に対するわしの批判の大部分を普及させたのがカトリック教会やったことや。「解放の神学」として広まり、わしの最初の本はまさにこの問題を取り上げたためにカトリック教会から出版された。その人口論こそが、開発経済学全体の歪みの一部やったからや。そしてそれが結局、この分野が今の経済学の学生にとってほとんど関心を持たれなくなった原因のひとつになった。

ニマ: リチャード、ここまで話してきた内容を踏まえて聞きたいんやけど、トランプはこれが終わりやと理解して何か手を打つと思いますか?ウクライナ戦争から手を引く、中東戦争から手を引く、あるいは、オフランプとしてキューバへの新たな戦争があり得ると言う人もいて、それはわしの目には完全な災害の処方箋に見えるんやけど、「イランには勝てへんかったけどラテンアメリカで新しい勝利を掴む」みたいなことで、あの政府を倒してわしらに有利な者を据える、ベネズエラでやったようにな。トランプは米帝国の限界を理解すると思いますか?それともイランでも勝てへん、ウクライナでも終わりにでけへん状況で、新たな戦線を米国のために開くと思いますか?

リチャード・ウルフ: トランプやその政権の中に、今日わしらが話してきたことへの何らかの認識が見えないか、ずっと探してる。見えへん。どこを見てもな。わしの判断では、マドゥロとベネズエラにやったことの理由はこうや、それ以上はでけへんかったから。ベネズエラには反対勢力が十分おる。文字通りの植民地体制を打ち立てようとすれば、あの国でいつまでもゲリラ戦を戦い続けることになる。そしてベネズエラ周辺のすべての国に同情者がおって、身を隠せる場所がある。これは非常に危険や。

キューバも同じ問題を抱えとる、ただ島国やから周辺に隣国がないという点は大きな利点になる。でも大きな不利点は、半世紀もの異なる考え方の積み重ねや。米国が今キューバを攻撃すれば、まさに半世紀間描き続けられてきた「外から来る悪の勢力」が本物やったと証明することになる。

せやからキューバの人々と今後何年も大変な関係を抱えることになる。難民の問題もある。どこへ行くんや?彼らは誰や?旧来の親カストロのキューバ人か?百万人のキューバ人が今すぐメキシコや中米に入ってきてほしいか?問題は山積みや。

ハバナを爆撃しようとカラカスを爆撃しようと、そういう気持ちよさはあるかもしれへん。せやけど世界にとってそれは何や?超大国が小さくて貧しい国と戦争しとる。それが真実で、そう見られる。それは役に立たへんで。それがウクライナで負け中東で負けた埋め合わせのために、そう見えようと実際にそうであろうと、やってるように見えるなら、状況をさらに悪化させるだけや。

繰り返しになるが、状況がそうなんやから。どちらかや。世界との新しい向き合い方に転換するか、次々にこういう状況にはまり込み続けるか。少し歴史を振り返ってみよう。キューバとベネズエラが左傾化したのは、米国の植民地主義への反発の結果や。バティスタを倒したのはカストロで、バティスタは米国の代理人やった。砂糖を作り、フロリダでは許されなかったギャンブルと売春をフロリダの目と鼻の先でやらせるキューバを作るための。ベネズエラもチャベスが権力を握るまで百年にわたる搾取的な体制があった。そういう国々で起きた革命、キューバではカストロを、ベネズエラではチャベスを生んだその革命が代表してきたものは、それ以来ずっと強くなり続けとる。

あいつらを永遠に戦い続けるつもりか?次の革命を引き起こすことを考えへんのか?二つの戦争も治められへんくせに、三つ目も四つ目も始めたいか?あなたの庭先だと言うかもしれへんが、世界はかつてのように切り離されとらへん。中国はラテンアメリカ全域で活動しとる、すべての主要港で、すべての主要国で。

中国は十年以上にわたってブラジル経済の重要なプレイヤーになっとる、ブラジルを研究すれば誰でも知っとることや。今や彼らはラテンアメリカ太平洋岸最大の港を運営しとる。それが現実の基盤やで、経済学者のマイケルとわしがずっと直面してきた現実。中国の経済的重要性は過去35年間毎年、今年も例外なく、米国よりも大きく速く成長し続けとる。年々米国に対して相対的に強くなっとるが、米国はそれが何を意味するかについて、常にそうであったのと同様に盲目や。今もなお「中国ピボット(中国への軸足の移動)が必要や」と言うとる。

違う。5年前、10年前、15年前、20年前、25年前、30年前に中国が何を成し遂げとるかを理解して、それが何を意味するかを自問すべきやったんや。そうすれば、何かを解決するための手を打てたかもしれへん。代わりに、ただ中国を妨害しようとして「気をつけろ」と教えようとしとる。なんで中国の国内戦略石油備蓄がわしらより大幅に多いと思う?なんでそうなったか分かるか?ちなみに今、それが高い原油価格から中国を守っとる。ホルムズ海峡の閉鎖からも守っとる。中国はすべての準備を整えてきた、イランが今やってることに備えて。これは米国の「失敗」やない。終わりゆく帝国の現実を直視することへの意図的な拒絶や。

マイケル・ハドソン: リチャードが「ここからどこへ?代替の未来にどうやって辿り着くか」という問いを立ててくれた。以前にも言うたが、このイランをめぐる戦争はある意味で第三次世界大戦に似とる。すべての国が軍事的に戦うという意味やない、その結果においてという意味や。第一次世界大戦の結果は政治秩序全体の変容やった。皇帝を追い払うた――ツァーリからカイザーまで、欧州の王たちは追い落とされ、残った王は純粋に儀礼的な存在に格下げされた。貴族も縮小した。政治的変容も起きた、経済的変容も。

今日、わしが思うに、この闘い――世界の石油貿易の性格はどうなるか、米国の手で他国に対してカオスを生み出す兵器として使われ続けるか、それともイランが他国と取引でき、ロシアが石油を輸出でき、ベネズエラが解放されてマイアミやトランプではなくカラカスに石油輸出の収益が入るような、本当の意味でのオープンな貿易が実現するか――この闘いの結果は、本当に新たな国際経済秩序を必要とする。

その言葉は1970年代に使われとった。みんなが「新国際経済秩序」を語っとった。でも離陸できへんかった。米国が依然として経済を絞め上げとって、加盟条件として拒否権を持っとったすべての国際機関でそれを維持しとったからや。

今、初めて各国が言いつつある:「米国の拒否権がある国連を維持しても、何の執行力も生まれへん。ネオリベラルな米国支配と事実上の帝国主義を運営方針とするIMFと世界銀行を維持しても、わしらには新しいIMFと世界銀行が必要や。新しい通貨制度が必要や」と。それが第一次大戦と第二次大戦の結果やった。ドルと債権者中心のルールを世界経済に定着させた。

今日の新国際経済秩序とは、グローバルサウスの国々の債務の重荷を軽減せなあかんということや。もし石油と肥料の価格が高騰する中で外国債務も払い続けなあかんとしたら、彼らはどうするんか。これはすべて国際的な経済秩序の全面的な再構築を必要とする。それがわしらの試みてきたことやし、あなたのサイトはそれを議論してきた数少ない場所のひとつや、今後数年の展開を。

ニマ: リチャード、締めに何か付け加えることありますか?

リチャード・ウルフ: いや、言いたいことは言えたと思う。ケーガンのあの映像は興味深かった。確かではないけど、彼の妻はヴィクトリア・ヌーランドやったと思う。ウクライナの惨事を引き起こす大きな一歩を踏み出したことで有名な人物で、今は他の連中と一緒にロシアを責める先頭に立っとる。自分たちのやってきたことはすべて美しく正しかったのに悪の他者に壊されたと思いたいためにな。その考え方、その死にゆく帝国の子供っぽくて小意地悪な根性は、見抜かれ、理解されなあかん。

マイケル・ハドソン: オバマ政権下でのことで、これはトランプや共和党だけの話やない。オバマも、ヒラリーも、民主党も含めての話や。党派を超えた問題やということを見逃してほしくない。

リチャード・ウルフ: まったくその通りや。強調しとこう。つい最近の大統領選挙を思い出してみい、二年も経ってへんやろ。三人の候補者、トランプ、バイデン、そしてカマラ・ハリス、誰ひとりとして、いかなる瞬間にも、衰退する帝国について、あるいはそれに対して何をすべきかについて、何か言うたか。ない。代わりに、問題に向き合うことの代わりに、同じ情けない勝ちどきを上げとる。「われわれは世界最高の国や」と。クリントンが「アメリカを再び偉大に」というトランプのスローガンの意味が分からへんかったの覚えとるか?「どういうこと?わしらはすでに偉大やで」と言うとった。そこに全てが詰まっとる。「かつてほど偉大やない」というテーマに少なくとも触れた右翼。「そうや、わしらは偉大や」と返してきた民主党。これはアホの極みやで。「戦争は失敗やった」と同じくらいのアホさ。そう、そうやな。何も説明でけへんとき、何でも「失敗やった」で片付けられる。

マイケル・ハドソン: 社会病理は自己治癒せえへん。エコパソロジーも地政病理もそうや。隔離せなあかん。

ニマ: ありがとう、ほんまにありがとうございます、リチャードとマイケル、今日も来てくれて。また来週に。さよなら。

リチャード・ウルフ: さよなら。

ラリー・C・ジョンソンのSONAR21:またしてもイランが騙されとる?

https://sonar21.com/friday-catch-up-the-iranians-are-being-bamboozled-again/

またしてもイランが騙されとる?トランプの和平合意の裏側

昨日の金曜、わいはニューヨークの国連ロシア代表部で開かれた「ロシアの日」の祝賀会に行ってきたんや。ガーランド・ニクソンとランディ・クレディコも一緒やったで。美味い酒と飯、それに面白い会話があったから、昨夜はブログを更新せんかったっちゅうわけや。

さて、本題や。今、イランとパキスタンが「カモ」にされとる。トランプが日曜に署名すると豪語しとる和平合意やけど、まず日曜には署名されへんし、下手をしたら永久に署名なんてされへんかもしれん。イラン外務省の報道官が土曜に出した声明を見ればよう分かる。

「現在練り上げられとるイスラマバード覚書は戦争終結を目的としとるが、現段階では核問題についての協議は行わんことにした。署名の正確なタイミングは待たなあかん。明日署名されることはないが、今後数日以内に署名される可能性は排除しとらん。ただ、相手方の不安定な姿勢を考えると、このプロセスに関する発言には慎重にならざるを得ん」

イランが4月8日に突きつけた「14の条件」

イランが当初、アメリカに要求した内容を思い出してほしい。

即時・恒久的な停戦: レバノンを含む全戦線。

内政不干渉: イランの主権尊重。

海上封鎖解除: 30日以内に米海軍の封鎖を解くこと。

米軍撤退: イラン周辺からの米軍撤収。

ホルムズ海峡再開: 30日以内に「イラン側の取り決め」で再開。

石油制裁の停止: 米国による石油制裁の停止。

復興支援: 米国と同盟国による「最低3,000億ドル」規模のイラン復興計画。

核交渉: 核問題と完全な制裁解除に向けた60日間の最終交渉。

核不拡散: 核兵器を製造せんというイランの約束。

現状維持: 交渉中、米国は地域兵力を増強せず、新たな制裁も科さない。

資産凍結解除: 凍結された240億ドルのイラン資金の放出。

監視メカニズム: 合意履行のための監視体制の確立。

安保理決議: 最終合意は国連安保理決議で承認する。

条件の厳守: 凍結資金の半分放出、石油制裁の停止、海上封鎖の解除が終わるまで最終交渉は開始せん。「ミサイルプログラムや抵抗勢力への支援についての議論は、議題から完全に削除する」。

結論:トランプの合意は「嘘」になる

もしあんたが、トランプがこの合意にまともに署名すると思っとるなら、サンタクロースやイースターバニーを信じてるのと一緒や。イランが何に署名しようとしとるか知らんけど、それは結局、嘘で塗り固められたもんになる。

続きはまた報告する。

トランプの「明日署名する」っちゅう言葉がいかに軽いもんか、これでハッキリした。3,000億ドルの復興支援に海上封鎖解除、おまけにミサイルや抵抗勢力の話題は削除……今の情勢でトランプがこれを全部呑むなんて、到底考えられへん話や。イラン側も慎重にならざるを得んのは当然やな。

ダニエル・デイヴィスとマランディ教授

https://www.youtube.com/watch?v=jQvv_PWEL_8

The Iran Deal Catastrophic for Netanyahu /Prof Seyed Marandi & Lt Col Daniel Davis

Daniel Davis / Deep Dive

デイビス: 教授、一体全体どうなっとるんや? イラン側から見て、合意は成立したんか? マールの通信社が発表した14項目の計画は本物なんか? 一体何が起きたんや。

マランディ: おおきに。今は朝の2時41分やから、ちょっと言葉が乱れるかもしれへんけど勘弁してな。2週間前までは進展があったんやけど、アメリカが……というかトランプが新しい要求を突きつけてきて、すべて止まったんや。その後、イスラエルがベイルートを攻撃してイランが報復した。アメリカの海軍もイランを何度も攻撃したんやが、イランがやり返したら、アメリカは「あの過剰な要求は取り下げる」と言ってきた。だから2週間前の状態に戻ったんや。

今回何が起きたかというと、トランプやパキスタンの首相の言葉とは裏腹に、昨日や今日で合意できたわけやないから、膠着状態やったんや。そこにネタニヤフが、ほんまに無能にもまたベイルートを攻撃した。

デイビス: ベイルートをまた攻撃したんやな。

マランディ: その通りや。イランが「報復する」と言ったら、トランプはそれが起こらんよう必死やった。個人的には、エネルギー危機や経済危機が迫ってるからやと思う。トランプはイランの攻撃を何としても避けたかった。だから交渉を止めてイスラエルを叩くと言ったイランに対し、アメリカは事実上、イランの条件を飲んだんや。つまり、トランプが譲歩したことで膠着状態が打破されたんや。

イスラエルは占領を終わらせて、レバノンやガザを含む全戦線での戦争を終結させなアカン。特にレバノンからの撤退は明記されてるし、イランの港への封鎖も即時解除や。イランは金曜日にホルムズ海峡の開放を始める予定やが、ネタニヤフが約束を守らへんかったら、開放はせえへん。ネタニヤフは、この虐殺に加えてベイルートでの殺人行為を行ったことで、トランプに重大な譲歩を強いる羽目になったんや。

ネタニヤフは、トランプに従って占領と虐殺を終わらせて「敗北」するか、トランプに背いて面子を潰し、経済・エネルギー危機を悪化させるかの二択や。イランはホルムズ海峡を開放せえへんからな。

デイビス: 14項目について聞きたい。これはトランプが署名する本物の文書なんか? 一項目目に「全戦線での即時停戦」とあるが。

マランディ: スマホで見てるから細かいことは見えへんが、ここ数週間議論してきた通りや。封鎖の解除もそうやな。唯一違うのは、一ヶ月後じゃなくて「今すぐ」始まるということや。イスラエルはレバノンからの占領を終わらせて、イランのエネルギープログラムへの制裁の免除を出さなアカン。

デイビス: 4項目目に「アメリカがイラン周辺から軍を撤退させる」という約束がある。これはトランプが合意したんか?

マランディ: 夜中の2時46分やから誰も電話に出んくて詳細は分からんが、合意はつい2時間前に終わったばかりや。メディアが言うような「昨日合意した」というのは間違いや。ネタニヤフの行動がトランプを譲歩させたんや。シオニストはネタニヤフのやったことに激怒すべきやな。ただ、これが実際に実行されるかはトランプとネタニヤフ次第や。ネタニヤフはほんまに最悪の立場やで。

デイビス: レバノン北部への攻撃や、南部レバノンの29の地域への避難命令は、計画を継続するようにも見える。イランはそれに対して報復しないのか? もし今後さらなる攻撃があれば、自制は続くのか?

マランディ: いや、続かん。我々は既にイスラエルを攻撃したし、また攻撃する準備もしてた。トランプがイスラエルの撤退と殺戮の停止を受け入れたからイランが止めただけで、我々が叩いて、向こうが叩き返してくるような泥沼になるよりはマシと判断したんや。だが、ネタニヤフが背けば約束は守らん。我々は体制を懲らしめるだけや。

デイビス: 120億ドルを前払いし、残りの120億ドルを60日以内に支払うという記述があるが、これも合意の一部なんか?

マランディ: そうや。イランが受け取るのは、盗まれ、没収されていた「自分らのお金」や。最終的に全額の約240億から250億ドルが返還されることになっとる。

デイビス: ホルムズ海峡の再建費用、つまり賠償金の話は?

マランディ: 詳細は知らんが、イランがホルムズ海峡の管理権を握り続けることは確かや。船舶からセキュリティや保険、環境保護の名目で手数料を取る。通行料とは言わんが、実質は同じことや。

デイビス: トランプが署名するとしても、信頼はしてへんのやな?

マランディ: 全く信頼してへん。この地球上でトランプ政権を信頼してるやつなんておらんやろ。期待はしてへん。彼が実行しなきゃ我々の勝ち、実行しても我々の勝ちや。

デイビス: 2月27日時点よりもイランの立場が完全に逆転して優勢になったというのは驚きやな。署名までこぎつけるか懐疑的やが、トランプが支持者から「イランに降伏した」と叩かれるのは避けられへんのちゃうか?

マランディ: トランプは誕生日に合意という「瞬間」が欲しかったんやろうが、明日にはまた「イランが合意を破った」と言い出すかもしれん。でもな、経済危機とエネルギー危機の時計は刻一刻と進んどるんや。署名すれば素晴らしいが、しなくても我々は要求が満たされるまで戦い、抵抗し続けるだけや。

デイビス: 夜中にありがとう。ほんまに感謝する。

マランディ: どういたしまして。お招きいただきおおきに。