2026年6月17日水曜日

ラリー・ジョンソンのカウンターカレンツ:トランプが合意した背景

https://www.youtube.com/watch?v=5OFbLOwk2Gs

The Real Reason Trump Wants Iran Deal NOW | Ex-CIA analyst Larry Johnson explains

Counter Currents

わいはラリー・ジョンソン、元CIA職員や。国務省のテロ対策部署でも働いてたし、米軍ともやってきた。権力の仕組みとか舞台裏でなにが起きてるかについては、それなりに広い視野を持っとるつもりや。今日はな、イランとアメリカの間で起きつつある話をしたい。

これは茶番なんか?本物なんか?なんか意味あるんか?そこが問題やな。いいね・チャンネル登録よろしくな、ちょっと掘り下げてみよか。

パキスタンがな、このアメリカとイランの対話をまとめるのに大きな役割を果たしとる。イランとアメリカの間でこっそりやり取りされてたメッセージを最初にわいとペペ・エスコバルに教えてくれたんもパキスタンやった。特に2週間前、イランがアメリカへの不満をあらわにして、核問題??イランが濃縮ウランを持てるかどうか??に関わる全協議から撤退するって脅したんや。交渉の枠組みすら考えへんと。それどころか、実力を見せつけるために核を爆発させるとまで脅してきたわけや。

そのイランの最初の対決姿勢、言うたら「こっちの要求を聞かんかい」って話やな、そこからアメリカが方針を変え始めた。トランプも言葉を和らげて、挑発的な発言をやめて、ほんまに交渉が前進してるのが見て取れるようになった。

で、今やけど、土曜日にアメリカとイランの間でMOU(覚書)が結ばれるって発表があった。

MOUの問題はな、法的拘束力がないことや。単なる約束に過ぎんし、アメリカ国内では法的地位がない。条約ちゃうから米上院の批准も要らん。そこがまた問題でな、条約やないから、トランプがこの合意をしたとしても、次の大統領が破棄することもできるし、トランプ自身が飽きたら破棄することもできるんや。

この合意のいくつかの要素をよく見てみると、土曜日??正確には土曜日やな??イスラエルがベイルート郊外を攻撃してヒズボラの工作員を殺したことで、危うく頓挫しそうになった。それに対してイランは、「ベイルート郊外やベイルート本体、レバノン全体への攻撃をやめんかったら報復するで」と警告しとったし、その約束通りイスラエルを攻撃しようとした。アメリカがイランに「やめてくれ」と懇願するなかで、イランの報復攻撃を思いとどまらせるために、アメリカはMOUの中で以前は拒んどった2つの項目についてとうとう折れた。

ひとつは120億ドルの即時提供や。もうひとつはホルムズ海峡の管理権、つまりイランがそこを掌握することに関するもんやった。

今ちょうど面白い状況になっとる。わいがこれを録画しとる月曜日午後の時点で、アメリカはまだMOUの草案文を公開しとらん。一方、イランは自分らのバージョンを公開済みや。

アメリカが共同で公開しとらん理由のひとつは、まだ協議中で意見が食い違っとる項目があるからやと思う。ジュネーブでの署名を目指しとるけど、パキスタンとしてはちょっと悔しい変更やったはずや。元々パキスタンはこれを「イスラマバード合意」と呼んでイスラマバードで署名したかってんけど、アメリカが反対して、イランもなんやかんやでアメリカの要求に同意したもんやから、署名式は金曜日にジュネーブへ移ることになった。

イランのイスマエル・バガイ外務大臣の最新発言はこうや。「イランの在外資産の返還と戦争賠償は覚書の中の主要な経済的優先事項であり、アメリカはそれを実施することを約束しとる。ただ今のところ具体的な要件や期限はない。イランは自国の資産へのアクセスを法的権利と見なしており、この不法な戦争に対する賠償を断固として要求し続ける」とのことや。

つまり、アメリカが長年凍結してきた資産??かつてシャー政権時代のイラン政府が武器代金としてアメリカに払ったのに結局武器も渡されず金も返ってこなかった分??だけやなくて、もっと重要なことに、イランは自国への損害に対する賠償も求めとるんや。

この覚書のもとで、アメリカはUN安保理決議や国際原子力機関の決議も含めた一次・二次制裁を全面的に解除する義務を負う。ただアメリカ単独ではでけへん。ドイツ、イギリス、フランス??最近イランを脅してきた2カ国(?)??も制裁解除に同意する必要があって、それにはUNでの行動も必要になる。

また、この覚書への署名をもって、イランの石油・石油関連製品・石油化学製品の販売に関するすべての制限が即時解除される。これもまた約束に過ぎんけど、実際に実行されるんかってことや。

バガイはこう言っとる。「レバノンの安全保障・尊厳・国家主権・領土的一体性はイランにとって根本的に重要やし、実際の行動でそのコミットメントを示してきた」と。MOUの中でレバノンへの言及が繰り返されて、レバノンの主権と領土的独立の保全が強調されとるのは、この重要な地域の国に対するイランの戦略的アプローチと包括的支援を反映しとる。イランが自国の安全保障を他国の安全保障と結びつけたのは、イランの歴史上初めてのことや。

バガイはまた、ホルムズ海峡の安全は「国際法に完全に沿った形で実施されてきた」と強調した。覚書のもとで、オマーンとの協力と関係者との協議のもと、イランがこの戦略的な水路を通る船舶の安全かつ安定した通航を確保するとしとる。

でもそこに通行料が発生するんや。アメリカは通行料は認められへんと言う。イランは「通行料やない、サービス手数料や」と言う。なんか言葉遊びをしとるわけや。イランはただ金を集めたいんやなくて、イランとオマーンが共同で提供する航行サービス・環境保護・船舶保険に関するコストを設計して回収するんやとさ。まあうまいこと言い換えとる。

覚書には詳細な核条項は含まれとらん。それは後回しや。署名から60日以内に核問題と相互制裁解除について二国間交渉が行われるとある。そこでの違いはかなり大きい。

イランは濃縮の権利は絶対に手放さへん。20%超の濃縮能力は制限するやろうけど、アメリカが求めてると言われるフォルドウ・イスファハンの核施設の破壊は絶対に認めへん。

イランは、濃縮と高濃縮ウランの備蓄についての立場は「核不拡散条約に基づく義務に基づいた明確なもんや」としとる。イランがこの条約に署名したのは、シャー政権のもとで1968年のことや。イランが長年にわたってこれに向き合ってきたことは間違いのない事実や。

まだ明らかになっとらん最重要ポイントのひとつは、イランのメフル通信が伝えた14項目の文書において、最初かつ最も重要な規定が「レバノンでの戦闘の即時かつ包括的な停止」やということや。「いつかそれが終わる」やなくて、即時停止とされとる。

ただ不明確なのはな、イランはイスラエルが撤退せなあかんと思っとるのに、イスラエルは「自衛のためにレバノン南部に駐留し続ける権利がある」と主張しとるんや。

つまり月曜日時点では、金曜日に文書が署名されて紛争が実際に終わるという保証はない。

今日新たに入ってきた情報もある。中国がパキスタンを通じてイランにこの合意を促しとるが、一方通行やなかった。イランとしても飲み込まなあかん部分があって、「アメリカが最終的にやってくれるやろうと信じて待つ」しかない部分もある??たとえば海上封鎖を本当に解除するのか、それとも事実上維持するのか、イラン周辺からの米軍撤退の期限もない。

その代わりに、中国はイランに高性能ミサイルを提供した。そのミサイルは1週間前の火曜・水曜にクウェート、バーレーン、サウジアラビアのプリンス空軍基地、ヨルダンのムワッフィク・サルティ空軍基地にある米軍施設を標的に使用されたとわいは聞いとる。その兵器システムは非常に効果的で相当な破壊力を発揮したとのことで、それがトランプがこの合意を急ぐ理由のひとつかもしれん。

それが本当の問いかけや。わいには答えがわからん。ただ、いくつかの要因がトランプをこの決断に駆り立てとると思う。

まず経済や。世界経済の実態や。石油先物が下がったことへの高揚感にもかかわらず、実際には石油不足がある。石油の流れはすぐには回復せん。2月26日、戦争が始まる前の水準に近づくまでには数週間??2ヶ月かもっとかかるかもしれん。それから元に戻るまでには時間がかかる。トランプは今日G7に出席しとって、G7到着前にこれを片付けておきたかったというのもある。3つ目の可能性??これらは相互排他的やなく全部重なり合ってる??は、バーレーンやクウェートのアメリカの基地がこのミサイル攻撃で実際に受けた損害や。バーレーンの施設は特に機密性の高い防衛ネットワークの一部で、イランにそれらを発見・破壊されたことにアメリカ当局は驚愕したとのことや。ロシアと中国の支援なしにはできへんかったと見とる。

金曜日まであと3日や。月曜が終わって、火曜・水曜・木曜、そして金曜のジュネーブや。

署名が行われたとしても、それは平和になったということちゃう。次のステップとして、追加交渉や解決せなあかんほかの問題があるんや。だから紛争が終わったと思ったら大間違いやで。

聞いてくれてありがとう。わいはラリー・ジョンソン、カウンター・カレンツでした。いいね・登録ボタンを押して、友達や近所の人にも教えたってや。ありがとう。

ダグラス・マクレガー大佐:アメリカは信用でけへん

https://www.youtube.com/watch?v=SHCu3ZmT288

Col Douglas Macgregor: US Can't Be Trusted

Daniel Davis / Deep Dive

うちらはもう世界に証明してもたんや。信用でけへん国やって。

ペン一本でニューヨークや他のアメリカの銀行が、あんたの金を事実上取り上げることができるんや。これは非常に危険なことやで。せやから資金の解放には、100%賛成や。

気に食わん外国の資金へのアクセスを恣意的に遮断するこの慣行は、やめなあかん。その点については、ワシントンの連中の考えには全面的に反対やわ。まあ、うちはあいつらが満足してる世界とは違う世界に住みたいんやけどな。理由もないのに人と果てしなく対立したくないんや。みんなと商売したいんや。そう言い続けとるんやけど、みんな「何が言いたいねん?」って顔するんやわ。言った通りのことを言うとるんや。今必要なのは通商や。互いに利益になる形で組み立てなあかん。片っ端から制裁かけんでも、そういうやり方はあるはずやで。それが一つ目。

二つ目は、最終的には全てを達成できへんくて、席を立たなあかんかもしれへん、あんたの言う通りかもしれへんけどな。でも「席を立つ」って何を意味するんや?イスラエルに定期的にじゃぶじゃぶ注ぎ込んどる莫大な金から手を引くんか?それが問題やねん。議会の連中は全員立ち上がって「そんなことでけへん」と言うやろ。つまりイスラエルが何をしようとも無制限に資金を得られるなら、その行動は変わらへんということや。イスラエルの行動を変えさせたいなら、資金の問題に手をつけなあかん。

それが起きるかどうかは、そのうちわかるやろ。次に待つのはトランプが最終的にそれを発表する時で、そしたらもう「リークされた」とか「あれがこうだ」とかやなく、実際に何を言うたか見れるわけや。でもトランプが今日ニュースになっとるのはそれだけやない。G7にも出とるんや。ゼレンスキーもまたいるんやけど、なんでやろな。ゼレンスキーは「G7はロシアが戦争に勝ってへんことで合意し、さらなる制裁について協議した」と言うとる。そこらへんについてどう思う?制裁がさらに役に立つと思う?

トランプ大統領はあいつが途方もない嘘つきやとわかったと思うで。戦争は負けや。ウクライナがロシアを軍事的にどんな意味でも打ち負かす可能性はゼロや。それはわかっとると思う。それにこれは時代を逆行する旅やとも感じとると思うで。自然史博物館に行くようなもんやな。G7って何者や?かつてのような大きな動かし手やない。世界はだいぶ変わったんや。

日本の話をすれば、日本は非常に難しい立場にある。そして日本は、もし今日本が必要としているロシアの石油へのアクセスを阻もうとするなら、残りの米国債を全部売り払うだけや、と明確に言うとる。

これはな、債券市場というのが今とても脆弱になっとるんや。アナリストを誰でもええからつけてみ、レイ・ダリオでもルーク・グロマンでも、ジェフリー・ガンドラックでも誰でも、全員同じことに行き着くんや。債券市場は何をしとるか、ってな。それが我々の歴史においての先行指標やったんや。ヨーロッパの国々の多くは今、金融的に片足を墓穴に突っ込んどる状態や。スターマーがこういう場に出てきとるなんか想像してみ。アル・カポネくらいの信用しかないで。話にならへんわ。

トランプ大統領は全体を見渡しとると思う。何となく直感的に把握しとると思うで。どこまで理解してるかはわからへんけど、これは過去であって未来やないとわかっとると思う。中東においても同じことが言えるとわかっとる。未来と戦えるのはある程度の期間だけで、戦い続ければ最終的には滅びるんや。

さてロシア・ウクライナ戦争そのものについて聞かせてくれ。トランプ大統領が就任して「1日で終わらせる」と言うて、それが100日になって、際限なく続いて、今や17か月後や。基本的に「もう関係ない、何もせえへん」と言っとる。G7出発前日にプーチンから電話がかかってきて、1時間ほど話し合い、プーチンはこの終結に向けた方策を提案しとった。表向きはトランプの誕生日を祝うためやったけど、G7の直前やった。今日の見出しを見たら、「トランプはロシア石油制裁への迅速な復帰を示唆、G7はウクライナに再び焦点」とある。また同じことの繰り返しや。1年以上前にダグとも話したんやけど、ヨーロッパ人はまた制裁に戻っていく。最初の18回の制裁は何も効かへんかった、それで19回目が効くはずやと言い、20回目は効かへんかった、今度は21回目をやろうとしとる。自分たちが乗っとる枝を鋸で切り続けとるだけやのに、いつになったらわかるんやろな。

FDRはポツダム会議の終わりには体調がかなり悪くて、それから間もなく亡くなったんやけど、その頃シニアの軍事顧問で事実上の統合参謀本部議長を務めてたリーハイ提督と話しとったんや。提督はルーズベルト大統領に、「ソビエトとの合意書に署名されましたが、ソビエトがこれらの約束を守るとは誰も信じてへん。これは西側にもアメリカにとっても良いことやないと誰もが思うとります」と言うたんや。するとFDRはリーハイ提督に言うたんや。「わかっとる。でももう戦うには疲れすぎてしまったんや」ってな。そして間もなく彼は亡くなった。疲れ果てとったんや。大統領であるべきやなかったし、あの最後の任期は持つべきやなかった。それはもうどうしようもないけどな。

トランプ大統領が今どこにいるのかはわからへん。今は非常に狭く中東に焦点を当てとると思う。そこで何らかの成果が出たら、ウクライナにも目を向けるかもしれへん。でも今のところ、一度に一つの問題を処理すると決めたんやと思う。「これに乗っかります」と言うのは、「今はこれに時間を割く余裕はない。この集団とは争わへん、今いる中東に集中する」というシグナルやと思う。それが起きとることやと思うで。

じゃあ、これからどこへ向かうんやろな。ある時点で何かしなあかんわけやで。ずっとカンを蹴り続けて、残り2年半トランプ政権で放置して、国が自然消滅するのを待つだけでええんか?それで生き残れるんか?

まあ、正直に言うと、そうできると思うで。ヨーロッパにおけるトランプ大統領への取引はこういうことや。自国で金融・経済・社会・文化的な災害を引き起こしとる連中と付き合うとるわけや。この会議にいるリーダーのほとんどは、もう長くはないで。マクロンがまだおるのに驚くし、スターマーは正気の沙汰やない。G7後、ヨーロッパ全体で大きな激動的変化が起きるはずや。アイルランド、北アイルランド、最近のグラスゴーで何が起きとるかを見てみ。グローバリストのリーダーたちによる情報統制が敷かれとるけど、ドイツ国内、フランス国内、オランダ国内、イギリス国内では、この大規模な移民問題と財政の大規模な失政、そしてロシアとの戦争を煽り続けるという愚行に対する極度の不満がくすぶっとるんや。

そういうことが進行中や。トランプ大統領はそのブリーフィングを受けとるんか?誰かが教えとるんか?わからへんけど、今言うた理由から、ヨーロッパの問題の多くは解決されるはずや。軍事力で解決されるわけやない。ロシアやアメリカによって解決されるわけやない。これらの国の内部で解決されて、政権を握る政府はロシアとの戦争にはまるで興味を示さへんものになるやろ。国民がそれを望んでへんからな。

アリス・ワイデルはいくつか本当に素晴らしい演説をしとる。彼女がドイツを率いる指導者として台頭するかどうかはわからへんし、これから見てみなあかんけど、彼女はドイツだけでなくヨーロッパ全体の変化の始まりを示しとると思う。「ベルリンで権力を握ったらすぐにロシアと新たな取り決めを交渉する、エネルギーを輸入したい、ドイツの脱工業化を終わらせたい、人々を職場に戻したい、そしてこの国に来るべきやなかった何百万人もの人々を故国に送り返すという困難な問題に取り組む」と言うとる。法の支配をドイツに取り戻さなあかんからな。

君もわしもドイツに住んだことがあって、わしはドイツで断続的に8年近くを過ごした。2015年まで、いやそれ以前でも、法の支配について心配する必要は全くなかった。賄賂なんか絶対に受け取らへん警官ばかりで、そんなこと考えもせえへんかった。汚職はなく、法律の執行は即座で、一貫していて、公正で、効果的やった。それが変わってしもうた。取り戻さなあかん。彼女たちはそれがわかっとる。せやからヨーロッパは1848年規模の革命的変化の寸前にあると思う。それがこれらの問題のいくつかを解決するやろ。「いくつか」言うときは、ロシアとの戦争の問題のことや。それは消えてなくなるやろ。完全に消えてなくなる。そうなったらゼレンスキーへの資金は干上がって支援も失う。どっかに飛行機を見つけて一目散に逃げるやろな。カブールの友人たちみたいにな。

西ウクライナの国民でさえ、もうこの戦争にはうんざりしとる。写真も映像も出とる。誰もこの戦争とは関わりたくないんや。ゼレンスキーは海外にいるウクライナ人、若い独身男性を戦わせるために送り返そうとしとる。まあ、ヨーロッパの国々としては、自国民のための仕事を作るためにこの若い独身ウクライナ人を追い出したいやろけど、ロシアとの戦争でウクライナが勝ち目もないのに東ウクライナで無駄に死なせるために送り返すとは思えへん。

トランプ大統領はそれをわかっとると思う。でも、なんでこの時点でそれに縛り付けられる必要があるんや?中東に解決せなあかん問題があって、まずそっちをやろうとしとるんやと思うで。

まあ、そっちもうまくいくといいなと思うわ。

トランプ大統領はどうやらG7の傍らでゼレンスキーと短く会ったらしい。何を話したかはわからへんけど、ウクライナ情勢についてこう言うとったで。

「ウクライナに特別な焦点を当てるつもりか?」に対して:「今はもうイランに集中しとった。それはもうバックミラーの中や。でも……見てみるわ。うちらにはもう何も関係あらへん。武器を売っとるだけや、あげとるわけちゃう。オバマは3500億ドル相当をあげとったが、わしが……それはおかしかった。EUは武器を正規の値段で買うとる。でも問題はそこやなくて、これはうちらに何の影響もあらへん。何千マイルも離れとるんや。」

さてここが問題なんや。ウッドロー・ウィルソンはフランスとイギリスに信用市場を開放した。ドイツにも開放したけど、ドイツはアメリカにやってきて信用を得ることはでけへんとわかっとった。せやから事実上、第一次世界大戦でイギリスとフランスの側に早々に付いてしまったんや。それは不誠実で破壊的やった。6か月以内にフランスとイギリスは資金切れになりつつあったからな。1914年にフランス大統領が「戦争が始まってどれくらい続くか」と聞かれて、「そのあと6?8か月で資金が尽きる」と言うた。うちらがその赤字を補填したんや。せやから第一次世界大戦を長引かせて、まさにトランプが話しとるように利益を得とったんや。道義的に許しがたい、間違ったことやで。でも道義的に許しがたい行為はワシントンでは珍しくもなくて、与野党どちら側でも自己利益が道義的考慮に勝ってしまうみたいやな。

ただ、うちらが1914年の戦争をあれだけ長引かせて、その結果として中東ヨーロッパが完全に破壊されたことを人々は理解すべきやと思う。それが何を意味したか、みんなわかっとる。ロシアに共産主義を、ベルリンに国家社会主義をもたらしたんや。愚かで馬鹿げたことやった。せやからできるだけ早く手を切るべきや。イスラエルが隣国を破壊するために使うとる資金・弾薬・武器を断ち切ることがどれだけ重要か話したけど、ウクライナを断ち切るのと同じくらい重要なことや。やらへんかったら、最終的にはロシアとヨーロッパで現実が動くやろけど、それまでにさらに多くの人が無駄死にすることになる。

最後の質問させてくれや。お金は刷れる、武器は作れる、長距離攻撃能力も作れる。でも人間は量産でけへん。毎日ウクライナ人が死んでいって、実際の数は神のみぞ知るけど、明らかに数十万人規模の死者で負傷者もどれほどかわからへん。どれだけ金を送っても武器を送っても意味がなくなる時点が来るはずや。ウクライナ側が必然的に崩壊する時点が来るんやないか?

まあ、ゼレンスキーとその側近を養い、秘密警察を潤して各種オリガルヒを満足させるための資金が山ほどあるから、率直に言って、ウクライナの一般市民はウクライナにとってどうでもいいんや。それが問題やねん。プーチンは今、ロシア国民からのプレッシャー??確かに終わりを望んどる??だけやなく、側近からも行動を求めるプレッシャーに苦しんどる。どうなるかはわからへん。

最近、ロシアによるウクライナへのドラマチックな攻撃がいくつも報じられとる。ロシア前線に沿って継続的な前進もある。ポクロウシクは陥落した。ザポリージャもロシアの射程内や。本質的に、何年も前に話してたノヴォロシアが現実になりつつある。問題はロシアとしてどう終わらせるかや。もしヨーロッパが正気に戻らへんなら、川を渡ってキーウに入らなあかんやろという現実が見えてきとる。でもそれはやりたくないことや。

プーチン大統領の頭の中で最重要なのは、ロシア人の命を惜しんでるだけやなく、一般的な認識に反して、ウクライナ人の命も惜しもうとしとるということや。もう一つ考えなあかんのはNATOや。戦争屋の連中がロシアとの戦争について喋り続けとる。英国防相がちょうど辞任したけど、英国防省は破綻しとる。英軍は廃墟同然や。戦うための何もない。そら驚いたな。ヨーロッパの他の国を見てみ。フランスはちょっとはマシか?でもロシアとの本格的な戦争に耐えられるか?無理に決まっとる。ドイツ?言わんといてくれ。ドイツ軍からは民族主義者を全員追い出してきたし、ヨーロッパの国民は総じて徴兵も戦争参加も望んでへん。

最終的には、プーチン大統領は何らかの行動を取ると決断するやろ。そしてそれがロシアへの攻撃材料として使われる。これが問題なんや、ダン。ロシアはキーウに明日でも行けるんや。やったら「プーチンは東ヨーロッパを征服したい」と言われる。完全なナンセンスや。そんなことは一度も真実やない。でもこの犯罪政権が資金・装備・支援を持ち続ける限り消えへんから、選択肢がなくなるかもしれへん。

ちなみに、ウクライナ側として戦っとる傭兵が少なくとも4?5万人はいると思われとる。ウクライナのために戦うウクライナ人男性が十分に見つからへんのや。

驚くべきことに、ロシアはウクライナ人でない捕虜を捕まえたら、ロシア法に基づいてテロリストとして処刑できる、と明確にしとる。それでもこれだけ多くが来とるのは驚きやわ。ただの肉挽き機や。意味のない血を吸うスポンジやで。ドナルド・トランプがウクライナへのさらなる愚行に簡単に賛成してしまうことに、わしは悲しみを覚える。意味もわからず袖にこの小さな旗を付けて歩き回っとる議員たち、ウクライナの人々にどんな結果をもたらしとるかも理解せずにな。でもそれが現実やで。

まあ、そういうことや。あと一問時間あるか?ええよ。

ヘグセスが弾薬備蓄についてどれだけ持つかという話で言うとったことや。

「自由の兵器庫を強化中や。もっと多く、もっと早く作っとる。国防総省を開放して、官僚主義を打破して、業界を加速させとる。でも民間における備蓄の危機というのは……それはメディアが作り上げたストーリーや。最終的にうちらの備蓄は……」

十分や。「危機はない、続けられる」と言うた。本当のことを言うとるんか?

思うに、彼は国防長官として「心配するな、全部大丈夫、危機はない」と言う義務を感じとるんやろな。

実際のところ、ミッションと装備と弾薬と兵器の全範囲を見てみると、うちらは今、備蓄を深く掘り下げることがうちらの利益にならない時点に達しとるとわかる。多くの能力において備蓄の深さはすでに失われとる。世界の終わりやないけど危険なことや。大規模な正規戦を戦わなあかんかもしれんという立場を取るなら、十分に備蓄できてへん。国を動員もしてへんし、する理由もない。

ロシアについて早い段階で「あれが足りなくなる」「2か月後には何も残らへん」と言うとったのを覚えとるか?プーチンは産業を動員した。完全動員には至らへんかったけど部分動員をやった。うちらはそれをしてへん。できるか?できる。必要か?いや。

彼が言うたような言い方はせえへんやろな、「見るな、問題ない、最高や、自由の兵器庫や」みたいな。ありがとう、コーチ。できる限りがんばるよ、みたいなな。ワシントンはもっと誇張をやめて、事実と均衡のとれた評価が必要や。わしが出せる最善の均衡のとれた評価はこうや:一部の分野で危機的水準にあるか?yes。それを是正できるか?yes。対処しとるか?yes。次の質問。それで十分や。応援演説は要らへん。

まあ、それがうちらに与えられたものの全てらしいな。でもそれが今日の持ち時間の全てでもある。少し時間をオーバーしてくれてありがとう、ダグ。いつも本当に感謝するわ。

ありがとうな。

ダグのことはそのSubstack、McGregor.stack.comでもっと見られるで。ありがとうダグ。またな。

こっちこそありがとうな。イラン情勢やウクライナ戦争で何か新しいことがあればお知らせするんで、チャンネル登録といいねをよろしくな。Daniel Davisでまた会おや。

マーク・スレボダ:合意の真実

https://www.youtube.com/watch?v=WDvCaYWq__U&t=1s

Trump Lost War On Iran: Truth About US Iran MoU | Mark Sleboda

マーク・スレボダ、国際関係・安全保障アナリストや。元気か、マーク?

「生きてるで、ジャマール。呼んでくれてありがとな。」

ありがとう。マークはBOSTYで「Real Politic」か本名で検索したら出てくるで。ほんまええアナリストやから登録しといて。さてマーク、まずは例の「覚書(MoU)」、パキスタン覚書とも呼ばれてるやつから聞かせてや。

イランと米国が「新たな停戦」に合意したって話やろ。60日間で、イランの240億ドルが解放されるとか。ジュネーブで金曜日に署名予定らしいけど、もう早速ゴタゴタしてるな。全体的にどう見る?

「DOA。死産や。完全に無理。それだけ。」

ほんまに?短期的にも無理か?署名すら無理やと思う?

「署名に何の意味があんねん。意味あるか?」

まあそうやな。レバノンで昨日何が起きた?ベイルート爆撃や。明日は?どっかまた爆撃される。DOAや、それだけ。ネタニヤフはもう「従わへん」「南レバノンから撤退せーへん」「民族浄化を続ける」って言うてるやろ。イランがレバノンをイスラエルのもんやと認めへん限り、話にならへん。

ここが一番おもろいとこやねんけど、イランは「イスラエルは米国の飼い犬」って立場を取っとる。つまりリードをつけた犬や。だから相手にするのはイスラエルやなくて飼い主やっていう発想。そのフレームで「犬をコントロールせえ」って合意に書き込んだんが凄いわ。でもイスラエルは「止まらへん」って言うてる。イランは米国が犬を制御できると賭けとるわけや。

「わかれへんわ、自分でも。イランはこの2ヶ月間、事実上目をつぶって停戦を装ってきた。唯一の例外が首都ベイルートへの空爆で、先週イスラエルがその一線を越えた時、イランは初めてイスラエルに直接反撃したんや。イスラエル側も"新しい戦略方程式"やって認識して、それを受け入れへんと言った。つまり、イスラエルがレバノンを攻撃したらイランがイスラエルを攻撃する、という構図や。

その直後、イランはイスラエルに警告した。『ベイルート、特にダリエ地区と南レバノンを攻撃するな』と。でも数時間後にイスラエルはまた南レバノンを爆撃して、イランは何もせーへんかった。つまりあの時点でイランのレッドラインは"レバノン全体"でも"南レバノン"でもなく"ベイルート"だけやったわけや。でも昨日イスラエルはそのベイルートまで攻撃した。明らかに、この合意を骨抜きにするための行動や。」

米国とイスラエルの関係はシンプルに語れへんで。「米国は完全にシオニストに支配されとる」でも「イスラエルは完全に米国の傘下」でもなく、大抵は三つの側面が混ざり合っとる。もし理解したいなら、ミアシャイマーとウォルトの『イスラエル・ロビー』を読んどき。

トランプとネタニヤフが本当に対立してるかどうかはどっちでもええ。米国はイスラエルへの軍事・財政支援を止める気はない。ということは、イスラエルが何をするかわかった上で実質的にゴーサインを出してるわけや。そして米国はイランが"飲んでくれる"ことを期待してる。覚書に署名しても「理解」があるとは限らへん。

もう一つの問題が核濃縮。60日先送りにされた。イランは濃縮ウランを自分で希釈するって方向らしいけど、覚書は条約でも協定でもない。法的拘束力もない。まあ米国に法的拘束力なんか意味あらへんけどな。JCPOAも、ミンスク合意も、INF条約も、ABM条約も、全部守らへんかったやろ。

「イランは何十年もこう言い続けてきた。『核兵器は開発しないし、するつもりもない』と。トランプはそれをまた引き出して"勝利"として売り込む気やろ。でもイランが今回濃縮ウランを希釈するとしたら、それは米国への譲歩や。もっとも、イランにとってそれは"痛くない骨"かもしれん。なぜなら今やホルムズ海峡の閉鎖という切り札があるからや。核の脅しよりずっと実効性がある。」

ホルムズ海峡が三つ目の問題や。署名直後からイスラエル船を含む全通行を"即時"開放するとされとる。60日間はイランが"サービス料"を徴収しない、という譲歩付きで。これは大きなミスやと思うで。

「60日後にイランが徴収を始めようとして、タンカーが無視して通り抜けようとしたらどうなる?イランが砲撃したら今度は"侵略者"に見えてしまう。和平中に一方的に緊張を起こした側ということになる。これは外交的に非常に不利な立場や。」

なんでイランはこれをやってるんや?

「わかれへん。ほんまにわからん。イランはここ数ヶ月、非常に上手く立ち回ってきた。ミスもあった、最高指導部が開戦初日に一室に集まってたのは判断ミスやったな。でも全体的には米国より遥かに賢く動いてた。

でも両者ともに裏で指を組んで表向き譲歩してる状態や。問題はその"表の譲歩の中身"がイランにとって不利な構造になってることや。特にホルムズ開放の60日猶予は戦略的に失敗やと思う。これで60日後に再開した時、イランが火付け役に見えてしまう。」

シリアと似てるな。2017?18年には、シリア政府・イラン・ロシア・ヒズボラが実質的に勝っとった。でも数年後に勝利をひっくり返されて、今やシリアは米国と事実上連携したかつてのアルカイダ系勢力が支配しとる。勝った時に首を踏んでる手を離したらあかん。米国を信用したらあかん。

「イランは最終的にこれを後悔するやろう。そう言いたくはないけど、分析として言わんといかん。60日前、つまり熱戦が終わった直後、イランは非常に有利な立場にいた。この覚書の後、さらに60日経てば、その優位性はもっと削られとる。米国は"負けかけた状態から勝利を掴み取ろう"としてるんや。イランの勝利を曖昧で問題だらけの何かに変えようとしてる。」

「レジーム・チェンジは達成されなかった。それはイランの勝利や。米国とイスラエルの目標はそこにあったから。ホルムズ海峡を武器として使ったのも誰も想像してなかったレベルで成功した。でもこれから出てくる先に、その勝利は少し削られてしまうやろ。残念ながらな。」

同感や。イランが間違いを犯してると言いたくはないけど、分析としてそう見える。米国は8月までに手詰まりになるとわかってるから今この取引をしてるんや。

「米国を絶対に信用するな。アメリカから移住したロシア在住者として言う。プーチンがトランプの誕生日に電話したり"パートナー"と呼んだりするたびに目が回りそうになる。信用したらあかん。絶対に。」

マーク・スレボダ、国際関係・安全保障アナリスト。BOSTYで「Real Politic」か本名で検索してみてや。ありがとうな、マーク。

「こちらこそ、ジャマール。ありがとうな。」

RT:2026年06月17日 G7がもはや世界を牛耳っとるわけやない

https://www.rt.com/india/641684-g7-carney-india-modi/

G7がもはや世界を牛耳っとるわけやない、っていうマーク・カーニー加首相のご指摘や。エヴィアンでのG7サミットを前に、トリニティ・カレッジ・ダブリンでの対話で語った内容を関西弁でまとめたで。

G7が世界を支配する時代は終わった

カーニー首相いわく、インドのような国々がG7の場に参加しとるのは、今の世界がより広い視点を必要としとることをG7側も認めとる証拠やそうや。もし過去にG7が世界を動かしていたとしても、今はもうそんな力はないし、そう振る舞うつもりもあらへん、とキッパリ言い切っとる。

背景と狙い

より広い協力の必要性: 今、世界が直面しとる大きな課題を解決するには、G7の伝統的なメンバーだけやなくて、もっと広い国際的な協力と視点が不可欠やと考えてるんやな。

「イキり隊」の限界と新秩序: ロシアや中国といった国々がG7から外れとる現状もあって、インドなどの新興国や中間国の役割が重要視されとる。カーニー首相は、こうした拡大された枠組みこそが、新しい世界秩序の形を作るんやないかと考えとるみたいやで。

緊張緩和とタイミング: 今回のG7は、ホルムズ海峡の封鎖を巡るアメリカとイランの紛争が平和合意(金曜日に正式調印予定)によって幕を閉じた直後に開催されとる。こうした情勢の中、インドやブラジル、エジプト、ケニア、UAEといったパートナー諸国を含めた議論が、より包括的な解決策をもたらすんやろうな。

政治的な思惑

一方で、これは国内の移民問題や犯罪といった深刻な課題から国民の目を逸らすための、指導者たちの戦略的な側面もあるんやないかという指摘もある。特にトランプ大統領とモディ首相の対面や、国連安保理をはじめとした多国間機関の改革要求など、現在の外交は複雑に絡み合っとるな。

カーニー首相は、今年1月のダボス会議の時点から、地政学的な緊張の高まりに対して「中間国同士が協力すること」を強く訴えとった。

https://www.rt.com/news/641685-uk-russia-warship-warning-shot/

ロシアのフリゲート艦が英仏海峡で警告射撃を行ったで。ロシア国防省は、アドミラル・グリゴロヴィチが「最終手段」として発砲したと発表しとる。

ロシア国防省によると、ロシア艦が英仏海峡で危険な航路をとっていた英国のヨットの近くで警告射撃を行ったとのことや。この措置は、他のあらゆる手段を尽くした末に行われたものやという話やで。

アドミラル・グリゴロヴィチは、火曜日の正午過ぎ、ワイト島とノルマンディーの間の国際海域を航行中やった。その時、乗組員が英国旗を掲げた民間ヨット「ブライト・フューチャー号」が「軍艦に極めて接近する危険な航路」で接近してくるのを発見したんや。

ロシア側の乗組員は無線でヨットに呼びかけたが応答はなく、照明弾の発射やサイレンを鳴らすといった手段をとったものの、ヨットの進路は変わらんかった。ヨットが150メートルまで接近した段階で、アドミラル・グリゴロヴィチの艦長が小型武器を使って、ヨットの船首前方を狙った警告射撃を行う決断をしたんや。

「この後、英国旗を掲げたヨットは直ちに進路を変え、ロシアの軍艦から離れていった」と国防省は説明しとる。また、ロシア側の乗組員については「国際航海規則を厳格に遵守し、事件を防ぐために必要なあらゆる措置を講じた」と強調しとるで。

この件について、英国メディアは最初、ヨットが軍艦に向かって航行していたという事実には触れずに報道しとった。英国防省はBBCに対し「海峡での事件の報告について調査中である」とコメントした以外、この接触については沈黙しとる。

BBCによると、3,600トンの排水量を持ち、カリブル巡航ミサイルを搭載可能なアドミラル・グリゴロヴィチは、当時、英海軍の哨戒艦HMSマージーの追跡を受けとったとのことや。ただ、事件発生時にHMSマージーがどの程度の距離にいたのかは不明やな。

今回の事件は、英国のコマンド部隊が制裁対象のロシア産石油を運んでいたとされるカメルーン船籍のタンカーを拿捕した2日後に発生しとる。スターマー首相はこのタンカーを、西側の保険に加入せずロシアの石油を輸送する、いわゆる「シャドウ・フリート(影の船団)」に属するものだと断定しとるんや。拿捕された「スミルトス号」は、今回と同じく英仏海峡で拿捕されとる。

https://www.rt.com/news/641519-starmer-tankers-uk-problems-dmitriev/

スターマー首相は、英国が抱える犯罪危機から目を逸らすためにタンカーを標的にしとる、とロシアのキリル・ドミトリエフ特使が批判しとるで。

ドミトリエフ特使は、英仏海峡でロシアに関連があるとされたタンカーが拿捕された件についてコメントしとるんや。

スターマー首相は日曜日にXへの投稿で、ロシアの石油輸出に対する西側の制裁を回避する「シャドウ・フリート(影の船団)」に関与していたとされるタンカーを、英軍が拿捕したと発表した。拿捕された「スミルトス号」は英仏海峡を航行中、英海兵隊によって乗り込まれたんや。英国防省によると、同船は今後、南岸沖で拘束・監視され、運用実態が調査されるとのことや。

スターマーは、自身が直接この拿捕を指揮したと自慢し、これを「ロシアに対する新たな一撃」を与える「成功した作戦」と呼んどる。後に、武装した海兵隊が船に乗り込む映像も公開しとる。

これに対してドミトリエフ特使は、この作戦は安全保障や制裁の執行が目的ではなく、意図的に対立を作り出し、国民の目を移民問題や犯罪から逸らすのが目的やと指摘しとる。

ドミトリエフはXでこう書き込んどる。「追い詰められたスターマーは、英国人を強姦し、虐待し、斬首する『自分たちの』移民を阻止するどころか、事態をエスカレートさせることで国民の注意を逸らそうとしとるんや」

英国では近年、移民が関与した襲撃事件や痛ましい殺人・強姦事件が相次ぎ、移民問題を巡る緊張が高まっとる。今週もイングランド北西部で、17歳の少女がパキスタン系の30歳の男に首を刺される事件があったばかりや。特にフランスから小舟で英仏海峡を渡ってくる移民の問題は深刻で、歴代政権が対策を約束しては失敗し続けとるのが現状やな。

ウクライナを支援する西側諸国は、ロシアが対ウクライナ紛争で弱体化させるために石油輸出を制限しようと画策し、その抜け道として「シャドウ・フリート」を利用しとると長年非難しとる。一方、ロシア側はシャドウ・フリートの運用を否定し、公海上の船を勝手に拿捕する行為を強く非難しとるで。

英国はこれまでロシア産石油を運ぶ船舶への強硬措置を最も声高に主張しとったものの、直接的な介入は避けてきた経緯がある。しかし、3月にロンドンは法的な検討の結果、英軍による船への立ち入り検査が可能になったと主張しとった。在ロンドン・ロシア大使館はこれを「極めて敵対的な行為」であり、「海賊行為」の準備だと非難しとるんや。

ロシアは以前から、英国がウクライナ紛争の背後にある主要な勢力だと見なしており、英国が供給した兵器を使ってロシア領内への長距離攻撃を直接支援していると主張しとる。また、モスクワは西側諸国が防衛費増大を正当化し、国民の不満を国内問題から逸らすために、ロシアを悪魔化していると訴えとるで。

【補足】なんでG7やのにぎょうさんいてるんや?

メンバーと招待国を整理するとこうなる。

1. オリジナルメンバー:8人いてるけどタイトルはG7のまんま

カナダ

フランス

ドイツ

イタリア

日本

英国

アメリカ欧州連合

EU

2. 招待された国

ブラジル

エジプト

インド

ケニア

韓国

カタール

シリア

ウクライナ

アラブ首長国連邦(UAE)

合計で17やな。

スプートニク:2026年06月17日 

https://sputnikglobe.com/20260616/ukraine-not-interested-in-truth-about-kiev-pechersk-monastery-incident--expert-1124316316.html

ウクライナはキエフ・ペチェールシク大修道院の件について、真実なんてこれっぽっちも興味あらへんのや。

軍事政治分析局のアレクサンドル・ミハイロフ局長がスプートニクに語ったところによると、ウクライナは「自分たちが発射したパトリオット・ミサイルが故障して修道院に着弾したっていう不都合な証拠を消すために、監視カメラを意図的に切った」んやそうな。

ウクライナが着弾の映像を隠した唯一の理由は、ミサイルの種類と飛行経路を隠蔽して、ロシアのせいにし続けるためや。

ミサイルがアメリカ製だと確定した今、キエフはこれを口実にして、今持っとる古いパトリオットを新しいものに交換するよう要求するつもりなんやろうな。

ちょうどG7サミットも控えてるし、ウクライナにとっては好都合なタイミングや。300億ドルもの支援を要求するつもりみたいやからな。

何が起きようと、ウクライナがこの件の責任を認めることは絶対にないやろうな、とミハイロフは言うとるで。

https://sputnikglobe.com/20260616/british-yacht-sailed-dangerously-close-to-russian-frigate-in-english-channel--russian-mod-1124318419.html

英国のヨットが英仏海峡でロシアのフリゲート艦に異常接近したんや。ロシア国防省の発表やで。

モスクワ(スプートニク)― ロシアのフリゲート艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」が火曜日、英仏海峡で英国旗を掲げたヨットを発見したんやが、そのヨットが艦船に危険なほど接近してきたとロシア国防省が発表したで。

国防省の声明によると、「今日、6月16日……フリゲート艦アドミラル・グリゴロヴィチの乗組員が、英仏海峡において英国旗を掲げた民間セーリングヨット『ブライト・フューチャー号』を発見した。同ヨットは動力を使い、本艦に対して危険な距離まで接近してきた」とのことや。フリゲート艦の乗組員が何度かヨットに連絡を試みたんやが、応答はなかったそうや。

さらに声明では、フリゲート艦の乗組員が照明弾を打ち上げ、警笛を鳴らしたにもかかわらず、ヨットは危険な接近を続けたとされとる。

「距離が150メートルまで縮まったところで、フリゲート艦の艦長は、小型武器を使用して同船の進行方向に警告射撃を行うことを決断した」と声明には書かれとる。

この警告射撃の後、ヨットは直ちに進路を変え、ロシアの軍艦から離れていったとのことや。

「フリゲート艦アドミラル・グリゴロヴィチの乗組員は、国際航海規則を厳格に遵守し、事件を防止するために必要なあらゆる措置を講じた」と、声明は締めくくられとるで。

ゼロヘッジ:2026年06月17日 日銀の政策金利引き上げ(1%へ)の要点 他

https://www.zerohedge.com/markets/bank-japan-raises-rates-1-first-time-31-years-will-stop-reducing-bond-purchases

日銀の政策金利引き上げ(1%へ)の要点

今回の決定は市場の予想通りやったけど、中身を見ると今後の綱渡りな経済運営が透けて見える。

金利引き上げ: 政策金利を0.25%引き上げ、「1%」とした。1995年以来の水準や。

国債買い入れ(QE): 毎月の買い入れ減額ペースは維持。ただし、2027年4月からは減額を停止し、月2兆円(約125億ドル)の規模で横ばいにさせることを決めたで。バランスシートの縮小ペースを緩める動きやな。

票割れ: 委員の賛成7、反対1。高市政権下で任命された新委員の浅田氏が「中東情勢による生産・雇用への下振れリスク」を懸念して反対票を投じたのが注目点や。

植田総裁の不在: 肝心の植田総裁は肝機能の治療のため入院中で不在。今回の会見は内田副総裁が対応しとった。

なぜ今、利上げなのか?

内田副総裁の説明によれば、4月の会合時と比べて「経済の下振れリスクが減少したこと」が最大の背景や。特に、米イラン間の停戦合意(6月14日発表)が歓迎される動きとして評価されとるな。

ただ、内部では温度差もある。

インフレの見通し: 多くの委員は「2026年度後半から2027年度前半にかけて物価安定目標の2%に到達する」と見とるけど、一部の委員は「すでに目標に達している」と考えている。

中立金利の曖昧さ: 内田副総裁は、日銀が公表している「中立金利(経済を過熱も冷え込みもさせない金利)」の推定値はレンジが広すぎて実務には使いにくいとバッサリ。つまり、「どこが中立かわからへんから、とりあえず利上げを続けて探るしかない」という、かなりギリギリの判断や。

市場の反応と今後の見通し

為替・株価: 円相場は1ドル160.2円近辺で安定。日経平均は一時70,000円の大台を突破した。市場は「タカ派的なサプライズがなかったこと」に安堵しとる感じやな。

今後の利上げ: 多くのエコノミストは、インフレ圧力が高まる夏以降を見据えて、10月にも追加利上げがあると予想しとるで。

https://www.zerohedge.com/energy/iranian-tankers-cross-us-naval-blockade-after-trump-deal-allows-iran-restart-oil-sales

イランのタンカーが封鎖線を突破、石油販売再開へ

米イラン間の戦争終結に向けた合意が成立したことで、イランのタンカーが米軍による海上封鎖エリアを妨害なしで通過し始めた。

現地の状況

突破した船: 少なくとも大型石油タンカー(VLCC)3隻と、食料などの必需品を積んだ貨物船2隻が確認されとる。これらは公海からイランの港へ向かっとる状態や。

合意のインパクト: 今回の合意で一番デカいのは、ただ封鎖を解くだけやなくて、「石油販売に必要な銀行・海運・保険サービス」まで制裁免除の対象になったことや。

即時供給の可能性: これまではインフラの復旧に数ヶ月かかると見られとったけど、この包括的な制裁緩和のおかげで、契約書にサインしたその日からイラン産原油が世界市場に流れ出す見込みになったんや。

アメリカの戦略転換

トランプ政権は、これまで何年もかけてイランのエネルギー部門を締め上げとったけど、今は逆に「石油収益を紛争終結のための金銭的なニンジン(インセンティブ)」として使い始めたっちゅうことやな。

イランはもともと日量300万バレル以上の生産能力を持っとる国や。これが正式に市場復帰すれば、ここ数ヶ月の中東情勢でエネルギー安全保障に不安を感じとった世界市場にとって、かなり大きな供給の切り札になるで。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/trump-vance-virtually-sign-us-iran-deal-hormuz-fears-ease-energy-flows-remain-months

米イラン合意とホルムズ海峡の現状

金曜日にスイスで正式調印される予定の「覚書(MoU)」は、世界経済に大きな影響を与えるもんや。

ホルムズ海峡の再開: イラン側はすでに海上の封鎖解除と通行の実施フェーズに入っとる。これによって、世界の石油・ガス取引の要所が動き出す見通しや。

物理的な供給: 通行が再開されても、実際にエネルギー市場の供給網が正常化するには数ヶ月かかる。アナリストの予測では、ブレント原油価格は平均100ドル/バレルで推移すると見られとる。

在庫の逼迫: 直近16週間の紛争で、世界の石油在庫は約352百万バレル減少した。現在の在庫レベルは2022年の底値を下回っており、市場は依然として供給不足(Q3で約6.6百万バレル/日の赤字推計)の状態や。

政治的な火種:イスラエルという「壁」

この合意は、イスラエルを置き去りにした形で進んでおり、極めて不安定な状態や。

ベーリー(レバノン議会議長)とガリバフ(イラン国会議長)の要求: 両者は米国に対し、イスラエル軍をレバノン南部から即時撤退させ、村落の破壊をやめさせるよう強く迫っとる。イラン外相も「イスラエル軍がレバノンに留まるなら合意違反になる」と警告しとる。

イスラエルの孤立: イスラエル政府は「トランプの合意には縛られない」と明言し、軍をレバノンに駐留させ続ける姿勢や。さらに、イスラエル側がこのMoU(覚書)へのアクセスを求めたものの、米国側から拒否されたという驚きの情報もあるで。

ネタニヤフの危機: 自身の政治生命をトランプとの関係に賭けてきたネタニヤフやけど、今回の合意はイスラエル国民の多くが反対する内容や。秋の選挙を控え、かつてない厳しい立場に立たされとる。

データで見る市場の冷静さと不安

市場価格: ニュースを受けて一時的に原油価格(WTI・ブレント)は5%ほど下落し、2026年の先物価格も86ドル近辺まで落ちた。ただ、在庫データを見ると物理的な逼迫は続いており、市場の楽観的な動きと実態との間に乖離があるな。

先行き不透明感: 「6月30日までにイスラエルとヒズボラの恒久平和が成立するか?」という予測市場(Polymarket)では、「No」が74%という結果になっとる。市場も政治的な妥協は簡単やないと踏んどるわけや。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/hardline-israeli-politicians-livid-over-iran-deal-want-netanyahu-out-so-they-can-do

1. 米イラン合意(6月14日発表)の数字と実態

この合意は6月19日にジュネーブで正式署名される予定やが、主な内容は以下の通りや。

停戦期間: 60日間の停戦。

核交渉: この60日間で、イランの濃縮ウラン備蓄量と濃縮能力のステータスについて技術的な交渉を行う。イランは過去の「核兵器を保有しない」という誓約を繰り返す形や。

経済的インセンティブ: イランは制裁解除と、凍結されていた数十億ドル規模の資産へのアクセス権を得る見通しや。

ホルムズ海峡: 海上封鎖を解除し、船舶の通行を再開させる。世界の石油・ガス取引の約20%がここを通るだけに、世界経済へのインパクトはデカい。

イスラエル側は、イランがこの「60日間の核交渉期間」を核開発を進めるための時間稼ぎに利用し、最終的な合意には至らないと懸念しとる。

2. 「イキり隊(Octopus Doctrine)」の正体

ベネットが再登板の暁に復活させると宣言した「イキり隊」とは、もともと彼が国防相時代の2018年に提唱した対イラン戦略や。

戦略の本質: イランの周辺プロキシ(ヒズボラ、ハマスなど)という「触手」を一つずつ叩くのではなく、イランという「タコの頭」を直接狙い撃つ戦略や。

具体的な手法: 政治的、経済的、技術的、そして軍事的なツールを総動員して、イランの政権崩壊を加速させる。

現状への評価: このドクトリンは過去に暗殺や工作活動を通じてイランに打撃を与えてきたものの、イランの核開発やIRGC(革命防衛隊)の活動を止めるには至っとらん。むしろイラン国内の強硬派を団結させ、政権の支配を強固にする結果を招いたという分析もある。

3. なぜイスラエル国内で大荒れなんや?

強硬派がネット上で吠えとる理由は、この合意が「イスラエルの安全保障を担保しとらん」と見なされとるからや。

ベネット(元首相): ネタニヤフ政権を「歴史的失敗」と断罪し、政権交代こそがイランへの真の圧力を生むと主張しとる。

ベングビール(国家安全保障相): 「イスラエルはアメリカの言いなりではない」と反発。領土からの撤退やヒズボラの解体なしの妥協は受け入れへん姿勢や。

スモトリッチ(財務相): 合意を「自由世界にとって悪い合意」と断じ、独自にイラン政権を倒すキャンペーンを続けるべきやと主張しとる。

4. まとめ:冷徹な視点

現場の現実は非常に厳しい。イスラエル国防軍(IDF)の兵士からは「合意発表後にすべての活動が停止した」という報告がある一方で、レバノン南部では依然としてIDFの動きが観測されとる。

結局のところ、この合意はトランプ政権にとっては「ホルムズ海峡の再開」という経済的勝利を優先し、イスラエルにとっては「自由な軍事行動の制限」という安全保障上のリスクを背負わされる構図になっとるわけや。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/norwegian-royal-family-rocked-crown-princesss-son-convicted-rape-sentenced-four-years

ノルウェー王室激震:メッテ=マリット王太子妃の息子に実刑判決

ノルウェー王室にとって前代未聞の衝撃や。王太子妃メッテ=マリットの息子、マリウス・ボルグ・ホイビー(29歳)に、強姦罪などで禁錮4年の実刑判決が下されたで。

判決の概要

オスロ地方裁判所は、起訴された全40件のうち34件について有罪を認定した。

有罪認定: 強姦2件を含む計34件(暴行、近親者間の虐待、薬物犯罪、接近禁止令違反など)

判決: 禁錮4年

賠償金: 被害者に対して約6万1000ドル(日本円で約970万円相当)の支払い命令

その他: 強姦罪2件については無罪。検察側は7年以上の刑を求刑しとったけど、弁護側は18ヶ月を主張しとった。

事件の背景とホイビーの言い分

7週間に及ぶ裁判では、ホイビーの薬物依存や奔放な生活ぶりが浮き彫りになったで。本人自身が撮影した性行為の動画や800件以上の電子メッセージが証拠として提出されたんや。

本人は法廷でこう語っとる。

「自分は王太子妃の息子としてしか見られてへんかった。そのせいでずっと承認欲求に飢えとった。それが結局、過度なセックスや薬物、アルコールに走る原因になったんや」

事件は2018年から2024年にかけて、パーティの後に発生したもんや。検察側は「合意の上で始まった関係が、女性が寝ていたり無防備な状態になったことで非合意になった」と指摘。対するホイビーは「寝ている女性と性行為をする習慣はない」と反論しとるけど、裁判所は認めへんかったな。

弁護団は判決を不服として控訴する構えや。病弱な母親を支えるために釈放を求めて動き出すらしいで。

王室への影響

母親のメッテ=マリット王太子妃(52歳)は肺線維症を患っていて、肺移植の待機リストに入っとる身や。移植が成功せえへんと、余命1年という過酷な状況や。

追い打ちをかけるように、この王室スキャンダルは国民の反発を招いとる。かつて王太子妃がジェフリー・エプスタインと交流していた過去も蒸し返され、王室支持率は一時過去最低の60%まで落ち込んだ。王室側は今のところ、この判決についてコメントを出しとらん。

マイケル・ハドソン&リチャード・ウルフ:帝国の限界

https://michael-hudson.com/2026/06/the-limits-of-empire/

The Limits of Empire

 2026年6月15日(月)

ニマ・アルホルシド: みなさん、こんにちは。今日は2026年6月11日(木)で、おなじみのリチャード・ウルフさんとマイケル・ハドソンさんに来てもろてます。おかえりやす、リチャード、マイク。

マイケル・ハドソン: 呼んでもろて嬉しいわ。しかもこない重要な時期にな。

ニマ: そやねん、ほんまに。昨夜起きたことはアメリカとイランの直接衝突やった。アメリカがイランを攻撃することにしよって、攻撃されたんはシッリ島とケシュム島、ペルシャ湾のホルムズ海峡近くの二つの島や。それからイランの首都近くの都市、カラジでも二発の攻撃があったんや。

もう一個の重要なポイントはな、アメリカが狙ったんがアッサルイェっちゅう街の石油化学プラントで、イランの主要な石化施設のひとつやねん。そこに向けて撃ったクルーズミサイルが二回も迎撃されてな、CENTCOMは「そんなことなかった」言うて否定したんや。その後イランが反撃して、クウェート、バーレーン、ヨルダンにある目標を叩いた。見た感じ、クウェートのレーダー施設が直撃されて、ヨルダンのムワッファク・サルティ空軍基地がイランのミサイルで攻撃されたみたいやな。映像も出回っとるし、イランは「戦闘機を直撃した」言うてる。

その前にもシッリ島への攻撃があって、そこにあった二つの水タンクが破壊されてん。これは新しい動きやった。「イランが報復したら、GCC諸国やイスラエルの海水淡水化施設を攻撃するんちゃうか」って言う人もおったけど、そうはならんかった。

今のところはこんな感じや。ドナルド・トランプはこの攻撃で、イランを追い込んで自分の条件を飲ませたい、立場を変えさせてトランプと合意させたい、ってことやな。今日もそれを繰り返して、「今夜またイランを攻撃する。ハルク島を制圧するかもしれん」ってツイートしとった。

スコット・ベッセントもこない言うてたで。「イラン政権はゼロサム・ゲームに負けることになる。湾岸の同盟国に与えた損害はイランの口座から差し引く。ペルシャ湾海峡通行料もイランの口座で相殺する。イランが攻撃するたびに、経済的・金融的な代償が積み重なっていく」ってな。

そしてさっきトランプがフォックス・ニュースでこない言うてた。

トランプ(音声): 歴史上でも彼らは白旗を掲げて「降参します、もうお終いです」と言えるんや。そしてアッラーを称えながら大声でそれを言えばええ。そしたらフェイクニュースは「イランの大勝利や」と言いよるやろな。こんなアホなこと見たことないわ。

ニマ: リチャードさん、先にあなたに聞きますわ。トランプのこの「やったらやり返す」式の攻撃を、イランが当然反応することを知りながらやっとる、この姿勢をどう見ます?イランの立場を変えさせようとして圧力かけとるけど、そんな気配は全くないと思いますわ。むしろ立場を固くしとる。どう見ます?

リチャード・ウルフ: そやな、基本的にはあなたの見方と同じやわ。別の見方をする理由がないもんな。トランプはこの戦争が始まってもう三ヶ月以上、「交渉中や」言い続けてきたけど、実際には何の交渉もなかったのが明らかになってきた。そしたら今度は「もう合意に近い」言い出してな。それが少なくとも二ヶ月続いとる。合意なんか近くもない。

トランプは真実を言わへん。もうちょっと丁寧に言うたら、彼は真実との間に非常に独特で個人的な関係を持っとって、それは友好的な関係やない。結論はな、こいつの言うことを信じる理由なんか何もないってこっちゃ。

もし本当にアメリカが何発かミサイルを撃ったけど迎撃されて目標に届かず、水タンク二個壊しただけやったとしたら、それはアメリカが機能してないっちゅう素晴らしいメタファーやな。水タンク二個壊してどないするねん?アホくさいだけやなく、実質的には何の影響もないやないか。

一方でイランが本当に反撃して、しかも目標を正確に叩いて、その目標が軍事施設やったとしたら、はっきりしてるやん。イランがこの戦争に勝っとるってことや。軍事的な応酬でも勝っとる。もしイスファハンやテヘランの住宅地を爆撃したとかやったら、全然違う話になるけどな。それは悲惨やし、状況も違う。これはまたしても単なったはったりや。

さてスコット・ベッセントについてはな、できるだけ丁寧に言うわ。ベッセントは切れ者とは言えへん。昔もそうやったし今もそうや。彼が言うことはたいていトランプを後押しするための薄っぺらな後付けやわ。トランプに対する彼の振る舞いは、自尊心のある知識人やったら絶対せんことで、奴隷みたいに振る舞うにしても、そんなに露骨にはやらへんやろ。この人は自分がどう見えてるか分かってないのか、それとも気にしてないのか。どっちにしろ、彼の発言に答えようか。

イランはすでにホルムズ海峡を封鎖することで莫大なコストを払っとる。イラン自身もホルムズ海峡の主要な利用者やからな。それだけで相当なコストがかかっとる。爆撃による被害の修復にも金がかかる。そこへベッセントが「他にもコストをかけてやる方法がある」と言うてる。例えば「あなた方が課金したら、我々がすでに押収しとる、あなた方のお金から引き落とす」とかな。これはほんまに情けない話やで。イランに向かって「課金してもええけど、あんたらのお金から取るわ」って言うとるだけやんか。

この時点でイランはもうそのお金を持っていかれとって、自前で対処する方法を見つけ出してんねん。ベッセントにできることといえば「あのお金は永遠に返さない」と言うだけやけど、イランはもともと返ってくるとは思ってなかった。これは子供のやることやで。大局的に見てな、イランが三ヶ月間ずっと軍事的な脅しに屈せずハッタリを見抜いてきたんやったら、ベッセントが小賢しい三つのトリビアを並べたくらいで態度を変えるわけないやろ。

ニマさん、あなたが正しいわ。まったくもって正気の沙汰やないな。おまけに彼は将来的に何をするか言うてしまっとる。戦争に関して少しでも知っとる人間なら分かるはずやけど、戦争中に言うことと終戦後に合意することは全然別もんや。だから彼の「将来こうする」っちゅう約束は、まあ言うたらズバリ、でたらめや。アメリカのメディアに報道させて、「トランプは強硬や」という印象を与えるためだけのもんやな。ハルク島もそのためや。水タンクもそのためや。「幽霊船を護送した」とかいう嘘もな。実際に先週起きたことは、インドと契約した船を間違えて攻撃してインド人船員三人を殺したことだけやろ。それが何の成果やねん?ほんまに情けない。豊かで強力な国がこんな体たらくになってもうとる、それ自体がもう負けてるってことやわ。

マイケル・ハドソン: リチャードが「将来」について言うたポイント、私も拾いたいわ。トランプは最近、「この戦争はイランの(存在しない)核爆弾が全てや」っちゅうフィクションをとうとう捨てた。そして最近こない言い出した。一つ目、改めてイランの石油を全部奪いたいと。それで何をするかもはっきり言うてる。「イランの石油を手に入れたら、輸出収益の半分はアメリカへの補償、つまり宣戦布告なしで仕掛けたこの戦争のコストに充てる」と。残り半分はイランに被害を受けた地域の国々への賠償に使うと言うてる。

どの国かは想像するまでもないやろ。主にイスラエルで、あとはアメリカの衛星国のアラブ首長国連邦あたりや。ヨルダンはたぶん忘れられる。アラブ首長国連邦がいつまで持つかも分からんし。サウジアラビアは取り分をもらえるかもしれんけど。

でもトランプが公言してることははっきりしとる。ベネズエラに対してやったのと同じことをイランにやりたい。石油を奪って、輸出収益が全部アメリカ管理の口座に入るようにする、マイアミにあるベネズエラ口座みたいな感じでな。そしてアメリカがその使い道を決める。自国の軍事費や財政赤字補填に使ったり、イスラエルやその他のアメリカの代理軍に回したりするわけや。

これはつまり、表向きの理由(イランの核開発)は完全にでたらめで、全部石油の話やってことをトランプ自身が公言してるってことや。

ニマ: リチャードさん、アメリカの戦略についてですが、この「やったらやり返す」式の戦略と、攻撃後にイランがホルムズ海峡を完全封鎖したことについてどう見ます?今は何も通れない状態で、以前は一日10?30隻のタンカーが通行料を払いながら通ってたのに。これが世界経済に圧力をかけとるわけやけど、石油価格を見ると、マーケット操作でトランプはある程度成功してきたものの、ロバート・カプランは「今見えてる価格は実際の価格やない、本当は150ドルくらいや」と言うてる。

この「やり返す」戦略をアメリカは続けると思います?アメリカ経済がどこまでトランプを支えられるのか分からんし、世論調査を見ても分かるように、世界経済への影響についての計算が彼らの中にあると思いますか?

リチャード・ウルフ: アメリカの指導部の計算ってことやね?

ニマ: そやな。

リチャード・ウルフ: そうやな、彼らには一つか二つの考えがあると思うわ。最初の考えはこうや:ガソリン価格も心配せんでええし、インフレも心配せんでええ、昨日発表された4.2%も、これから夏にかけてさらに上がるはずの下流のインフレも、心配する必要はない。なぜかというと、アメリカ国民は11月の選挙で彼らを追い出せないと思っとるからや。

自分たちが主導権を握ってるという感覚があれば、投票集計の仕組みや、それに伴う各種の不正、これはそういう現実があることを実際の選挙活動に深く関わってきた経験者として言うてるんやけど、もし投票プロセスをコントロールできるなら、かなりの程度、望む結果を出せる。彼らがそれをできると確信してるなら、お金と人材があるなら、心配する必要はない。そうなったらイランは間違いを犯したことになる。インフレが引き起こす経済的苦痛の大きさを過小評価したことになるからな。

そして忘れたらあかんのやけど、インフレっちゅうのは昔からちゃんと分かっとる批評家が言うてたように、経済現象である前に階級闘争でもあるんや。ズバリ言うたらな、金持ちはインフレを気にせんのや。なぜなら価格の上昇と一緒に自分の収入も上げる手段を持っとるからや。労働者階級は、雇用者やったから、または三年、四年続く組合の労使協定に縛られとるから、自分の「商品」、つまり労働力の価格、賃金を物価上昇に合わせて上げられへん。

やからインフレは底辺と中間層から上層部への富の再分配になりがちやねん。つまり意思決定者はほとんどの場合、他の人たちほどインフレに圧迫されへん。インフレは他の人たちを傷つける手段やねん。これが一つ目の可能性や。

もう一つの可能性は、もちろん彼らが間違っとる場合や。選挙をコントロールできなくて、どのみち再選できないトランプが「ここで全力を出すしかない、どうせ終わりや」という判断を下した可能性もある。この選挙の後、彼は任期末期の大統領になる。伝統的にそれはほとんど何もできないことを意味する。MAGA層への支持も今まで以上に低くなって、明るい未来は見えない。やからトランプは静かに沈むよりも、炎の中に突っ込んで何かをやり遂げようとしてるのかもしれん。

そうやとしたら皮肉な話になるけど、自分たちもトランプと一緒に引きずり下ろされると恐れる共和党の他の議員たちが、彼を何らかの妥協戦略に引き込もうとするかもしれん。「イランに勝った」と宣言することやな、毎日ほぼやってることやけど。「あんたらには軍もない、海軍もない」とかいう現実とは全く関係のない話を繰り返して、「俺が勝者や、俺が勝者や」と言い続ける。それが彼がいつも求めてきたことやからな。これまで関わった主要なビジネスは全部破産してるけど、いつも自分が「勝者」やってな。

もし共和党がそれをやれば、他の共和党議員を救えるかもしれん。でなければ11月に地滑り的大敗を喫する危険な状況になる。もう遠くない話やで。7月、8月、9月、10月、11月。基本的に五ヶ月や。メイン州上院候補のグラハム・プラットナーみたいな選挙結果を見ればわかるやろ、こういう人たちが当選したら、単に政策が違うってだけやない。トランプがバイデンとオバマにやったことを、トランプにやり返すことになる。トランプがやってきたことの半分がバイデンとオバマの逆回しやったように、プラットナーみたいな人たちはトランプのやったことを全部ひっくり返すわけや。

そしてそれを望んでない人たちがたくさんおる。大企業もそうや。2017年の減税と昨年の大きな税制優遇法案の恩恵を手放したくない。それを取り消すような人たちは入ってきてほしくない。

マイケル・ハドソン: リチャードが時間の要素について言うてくれたけど、それが鍵やと思うわ。トランプは億万長者だけやなく、何より株式市場と債券市場を気にしとるかもしれん。タイミングにとって非常に重要になってくるやろな。

トランプとその顧問たちは、イランとの戦いでは時間がアメリカの味方やないことを分かってると思う。長引けば長引くほど、アメリカは石油業界の幹部や石油関連の出版物が言う「エネルギーの崖」に押しやられてく。それが独立記念日から7月中旬のあいだに来る可能性が高い、とされとる。それがなぜかというと、アメリカの国家石油備蓄が底をついて、石油備蓄を放出して人為的に価格を低く抑えることができなくなるからや。そうなれば石油価格が急上昇して、主要産業の大規模な操業停止が必要になる。

特に影響を受けるのがトランプの最強のMAGA支持基盤、農業地帯、西部と北西部やな。すでに農家の破産件数がどんどん増えとるのに、肥料の値上がりや収穫機械のコスト上昇、さらに作物の先物売りに必要な資金調達コストの増加により、今年は作物を植えても利益が出ない状況になっとる。銀行と大手農産物流通業者への支払いが重くのしかかっとる。

だからトランプはこれまでやってきたような緊急対応を余儀なくされとるわけや。イランに対してできる時間には限りがある。それがトランプが偽りの核爆弾問題を蒸し返す理由やと思う。「核問題に対処するまで合意はできない」と言うとる。

これがいかにでたらめかというとな、まず、これでは問題解決のための話し合いが根本的に不可能になる。つまりトランプは最初から交渉を本気で解決する気がなかったってことや。だから核の問題を持ち出したんやな。

それにな、ここ二日間でシーモア・ハーシュがサブスタックに書いてる。トランプが参謀と「時間切れになる前にイランに核兵器を使うことを検討した」と議論したっちゅう話や。ホルムズ海峡封鎖でアラブのOPEC諸国からの石油貿易がいつまでも止まり続ければ、自分たちが散々話し合ってきた石油価格の急騰と経済への壊滅的な打撃が起きるからな。

私がちょっと驚いとるのは、イランがなぜ最初からこういう切り返しをしなかったかやねん。「ウランの濃縮についてのご提案は全て受け入れます。200発の核爆弾を持つイスラエルにも同じ条件が適用されるという前提でな。イスラエルはイランを爆撃すると脅してる、戦争状態にある???テロ国家や。アメリカも数百発の核爆弾を持ってイランと戦争状態にある。イランは核爆弾を持ってないどころか、タルシ・ギャバードが全情報機関のまとめとして言うたように、ここ数年全く核爆弾の開発に向けた取り組みさえしてない。なのになぜイスラエルとアメリカが問題で、イランが問題なんや?」とな。

やからイランはすべての濃縮ウランまで含めて放棄するかわりに、イスラエルが同じことをすることを条件にすればええと思う。核爆弾で脅されとるのはイランやで。攻撃されとる側やん。200発の核爆弾を持つ二カ国に攻撃されて、しかもその両方が使用を検討してる状態で、なぜ私たちが「問題」扱いされるんや?これは最初から話し合いを壊すための条件設定やな。間接的にはそれを言うてると思うけどな。パキスタンの仲介者も「それでも話し合いを続けられないか」と試みたやろ。そしてイランは話し合いを続けてきたと思う、中国が続けさせたいと思っとるからな。

中国はこのドラマのジョーカーの一枚や。あなたのゲストたちも指摘してたけど、中国はイランに「米軍機がどこから来てるか」の情報を与えて誘導してるように見える。アメリカはイランの防空レーダーを潰すことに集中しとるけど、「あなた方が自国を守ろうとしてるのは、私たちが攻撃した時に反撃できるように準備してるからや、だから防衛は攻撃の証拠や」と言うとる。

これは再びオーウェル的二重思考やな。防衛がいきなり「侵略」と解釈されとる。中国は確実に、ロシアも間違いなく、イランがアメリカに占領されることを阻止することに死活的利益を持っとる。もしイランがアメリカに占領されたら、アメリカはそこを足がかりにアゼルバイジャンを経由してロシア南部へ向かってウクライナ式の攻撃を仕掛けられるからな。

タイミングの緊迫性こそが核問題をこれほど切迫させとる理由や。昨日の国連と国際原子力機関(IAEA)の会議でも「イランは核開発を査察に開放して以前のようにしろ。核科学者と話をさせてくれ、名前と住所を教えてくれ、そしたらイスラエルの暗殺部隊に渡して殺せるからな」と言うとるようなもんや。なぜなら物理学の博士号持ちは誰でもいつか核爆弾に関わるかもしれんから、イランの教育を受けた科学者・エンジニア階層を根絶やしにしないと安心できないという論理や。

実際のところは、イランを原子爆弾でも何でも使って完全に消し去らないと安心できない、ということや。それがアメリカの交渉方針の実態やな。そしてイランも中国もロシアも世界中の人々も、今やそれをよく分かっとる。今夜、何が賭けられているか、それやねん。

ニマ: リチャード、タイミングについて言うと、キース・ケロッグ将軍がマイケルの言うた核兵器使用について、フォックス・ニュースでこない言うてたんや。

ケロッグ将軍(音声): この任務を果たすには、長引く戦争はアメリカ式の戦争やない。アフガニスタンやイラクで慣れてしまった戦い方やな。第一次・第二次世界大戦の頃みたいに、「仕事をやり遂げる」、「完全に打ちのめす」、「話したいなら連絡してこい、それまではもう終わりや」という戦い方に戻らなあかん。今は向こうのゲームをやっとる。我々のゲームをやらなあかん、こっちのペースで戦って向こうを来させるんや。

ニマ: 実質的に核の使用を示唆してたんやな。リチャード、どうぞ。

リチャード・ウルフ: そやな、これが帝国のすることやねん。帝国が文脈になる。あの部屋の中の語られない巨象は帝国や。イランが1953年に石油国有化という考えを持ったことは、帝国への違反やった。マイケルが言い続けてるように、帝国は石油のコントロールを求めとる。それを妨害する者は正しく帝国への脅威とみなされる。

それを貧しい国が自国の石油のために民主主義的にやったことを、自国民に理解させるために、レトリックの過剰演出が必要になる。「核爆弾を作っとる」、「幼い子供を虐殺しとる」。帝国に挑んだ者を全員悪魔のように描いた。みんながまたスターリンや。プーチンはスターリン(ただしスペルが違うだけ)。サダム・フセインはもう一人のヒトラー。カダフィはまた別のヒトラー。文字通り新聞がこれはヒトラーだという比較で溢れてた。

だからあのお粗末な将軍が第二次世界大戦を引き合いに出さなあかんかった。アメリカが勝てた最後の戦争やからな。ちょっとした細部を省いてるけどな。第二次世界大戦でロシア人の犠牲者は公式には約2500万人。ドイツ人は約800万人。そしてアメリカ人は何人か分かる?40万人や。分かるか?2500万人の死者が周りに転がってる状態の戦争っていうのがどういうものか、少しでも想像できるか?戦線は国境からモスクワまで行って、また全部戻ってきた。だから2800万人、2500万人が死んだんや。

ロシア人はアメリカ人みたいに戦争と付き合えへん。真珠湾の後でさえ、アメリカ本土には爆弾一発落ちてない。鉄道の駅一つ壊れてない。子どもの学校一つ吹き飛んでない。何もない。戦争はアメリカ人を仕事に戻らせた。戦争は経済的にプラスやった。ウクライナにとってのロシアもそうで、アメリカ人が激しく動揺してるのもそのためやな。でも彼はアメリカ式の戦争をやってほしい。全部航空力の話にしたい。

軍事科学の古い冗談があってな、「どんな戦争も前の戦争の最高の武器で戦われる」と。なぜかというと、前の戦争に勝った人たちはその勝利をもたらした武器に固執しがちやから。でも負けた側は、誰も使ったことのない武器を研究する。次はそれで挽回できるからや。イランはもう75年間、「どんな武器が使えるか」を考え抜いてきた。ホルムズ海峡の封鎖は彼らが使える武器や。山々と広大な国土では、本物のミサイル・サイロとデコイのサイロを隣り合わせに置いて、アメリカの航空力による攻撃の効果を大幅に削げる。

観客のみんなへの例えとして言えば、日本が第二次世界大戦後に復活した話に似てる。どうやったか?「アメリカが支配的な帝国や。資本主義システムを作り上げるためには、アメリカが生産するものをより良く、またはより安く、できれば両方で作らなあかん」と互いに言い合ったからや。だからみんなトヨタに乗ることになった。ドイツもフォルクスワーゲンで同じことをやった。

あなたと私とマイケルが先週話したことにもつながるけど、なぜ中国は、西側から何の経済援助も受けず、マーシャルプランもなく、貯蓄率や投資を上げる手伝いをしてくれる若い知識人の軍団もなかったのに、西側よりも上手くやれたのか?中国にはそういう「干渉」がなかったから。「西側を物やサービスの生産でより良く安く上回るか、さもなければ習近平が語る百年の屈辱が再び来る」という強烈な動機があったんや。それがイランにも非常に似てる。

最後のポイント、そしてある意味最も重要なポイントとして、あんたらはイランを打ち負かせない。それが問題やねん。アメリカにとっての問題はそこやで。できないんや。中国は永遠にドローンやミサイルを作り続けるやろ。中国の製造基盤は西側全体、いや主要先進国を全部合わせたよりも大きい。ロシアのことはまだ言ってないで、中国だけでこれや。ロシアとの広大な国境があって、そこからドローンやミサイルを何でもロシアに向けて簡単に送れる。ロシアはカスピ海をイランと共有していて、カスピ海のロシアの港からテヘランの北にあるカスピ海岸まで何でも運べる。誰がそれを止めるんや?アメリカに何ができるんや?

あのお粗末な将軍のファンタジー世界ではな、「我々の戦いを持ち込む」という話になる。じゃあ何するん?ロシアと中国を爆撃するの?そしたら全部終わりや。向こうはもうすでにこっちをブロックする手段を持っとって、こっちがやろうとすることをやり返せるんや。これは全員が自滅するか、全部が失敗に終わるかという処方箋や。あの将軍は年を取り過ぎていて、自分がしてることがそういうことだと分かってへん。彼はワシントンで誰にも耳を傾けてもらえない理由に驚くかもしれんけど、私は驚かへん。完全な時間の無駄やからな。

マイケル・ハドソン: 航空力の話をしてくれたのは嬉しいわ、リチャード。それがアメリカに使える唯一の武器やからな。

でも航空力だけでは国を打ち負かせない。さっき言うてた通り、それができるのは陸軍による軍事占領だけや。やからアメリカがこの戦争に勝つ唯一の方法はイランを破壊することや。石油をコントロールして奪えないなら、破壊するってことやな。なぜなら、イランの石油こそが、アメリカが制裁を科したロシア以外の世界の石油貿易のコントロールを阻んでいる主要な存在やからや。イランとロシアが代替的な石油供給者になることを防げなければ、アメリカは石油貿易を完全に武器化できへん。「言うことを聞かなければエネルギー供給を断つぞ」という脅しの道具として使えへんわけや。

つまり、航空力はこれからも見える限り続く、なぜなら私にはホルムズ海峡のど真ん中にあるハルク島への自殺的な侵攻以外の地上侵攻が想像できひんからや。

問題はイランがどう反撃するかや。航空機だけでなく、そういった攻撃を支援している航空母艦も攻撃するのかどうか。

中国とロシアはイランを守るためにどうするんや?航空母艦や爆撃機に対して?もう過去24時間で西ヨーロッパとインド洋からイランに向かっている給油機や他の航空機の座標をイランに教える以外にどうするんや?

核によるイランの破壊は別として、アメリカは水道施設や海水淡水化施設への攻撃に集中しようとしとる。過去48時間でもそれをやっとる。これは戦争法規違反や。イランはそれへの対称報復として、アラブ首長国連邦やその隣国の海水淡水化施設を破壊して対抗するのか?サウジアラビアへはやらないと思うけど、アメリカとイスラエルと最も積極的に組んでいる国々に対しては?アラブ首長国連邦はその資本投資の全てをそこに置いてるからな。だから彼らはトランプの義理の息子クシュナーと組んであの悪名高いアルバニアの島の開発を進けとるわけや。

イランがこういう施設を爆撃するかどうか、それはアメリカとイスラエルがやってきたことへの対称性やな。それらの国々はいま干ばつに苦しんでいる。全ての戦争のルールをアメリカとイスラエルは破っとる、そして世界は未だに傍観してる。

今話してる間にも株式市場を確認してみたら、さらに上がってた。長期金利は下がってる。株式・債券市場の投資家の累積した見解としては、トランプがこの数日中に本当にイランと「爆弾による交渉」を成功させて戦争を終結させると信じてるってことやな。これがどれほどのファンタジーかと思う。

イランが自国の破壊を受け入れるとは考えられないし、本当にそう脅されたら中国とロシアも黙って見てないやろ。なぜなら、それはイランを通じて石油貿易全体のコントロール、そして国際金融システムのコントロールをアメリカに完全に明け渡すことになるからや。これはアメリカとNATO同盟国、「西側」プラス日本、韓国、フィリピンの連合 対 世界の残り全ての対決や。そして「世界の残り全て」の投資家層は今、完全に思考停止の状態にある。

昨日の国連でIAEAが求めた投票を見ても分かるように、「全てはイランがイスラエルとアメリカを爆撃したいからで、石油とは全く関係ない。それは付随的な問題で、イスラエルがIAEAに加盟して査察を受け入れて200発の核爆弾を解体するかどうかについては、次の10年間議論しましょう」という建前を押し通そうとしとる。

これは全て煙幕やけど、あまりにも透明過ぎて煙幕と呼べないほどやな。にもかかわらず世界の残り全体が今おかれてる不作為と思考停止の状態には、ただ驚くしかないわ。

ニマ: リチャードさん、たった今トランプがこない言うてたんや。「私の優先事項は常にハルク島の制圧やった。それをやれば少し時間はかかるが確実で莫大な利益になる。ただアメリカがそれに耐えられるかは正直わからん」と。さらに「もし俺やったらベトナムも3?4ヶ月で制圧できてた」とも続けてた。イランをベトナムに結びつけて、「自分ならできた」と感じてる、これは驚きやな。ベトナムの犠牲者数を考えたら、イランはベトナムとは比較にならへん。あなたのお考えは?

リチャード・ウルフ: 驚くことは何もないわ。これが帝国主義的なメンタリティやねん。ベトナム戦争当時、1975年頃、このタイプの考え方の人たちに話しかけたら、当時単なる若い遊び人だったトランプや、おそらくエプスタインとかなり関係があったと思われるような人たちは、こない言うてた。「ベトコンを2?3ヶ月で打ち負かせた。石器時代に戻してやれた。できたんや、でもしなかった」とな。

そやから問題は「誰が腰抜けだったか?」「誰がスケープゴートか?誰がベトナムを失ったか?」という話になるわけや。第二次世界大戦以降、あらゆる問題について、このタイプの人たちの不満の口癖がそれやねん。中華人民共和国の歴史を勉強したら分かるけど、革命と内戦が毛沢東に勝利した直後に、アメリカ議会では「中国を失ったのは誰か?」という公聴会が開かれた。ハリー・デクスター・ホワイトという国務省の著名な政治家は、ある時点でのある交渉に関与していたというだけで、共和党的なトランプ的メンタリティに「悪者」と名指しされてキャリアを失った。

いつも同じ話やねん。「アフガニスタンでも勝てた。イラクでも勝てた。ウクライナでも勝てた。でも正しい方法で戦わなかった。誰かが裏切った」と。そして反対勢力の誰かを見つけて責任を押し付ける。それがこのゲームや。

トランプは新しい話を作り出せへん。その頭脳がないから。昔からある話を焼き直すだけや、常にそうやった。「もし俺がやるべきことをやれたら、でも民主党が、いやもしかしたらアメリカ国民全体が、俺がやるべき「男らしいこと」をやる度胸がないかもしれん」という話を繰り返してる。子供じみてて、古くさくて、退屈や。それが正直なところ最も適切な反応やな。

世界経済を理解したければ、まず一つのことに気づくことから始めなあかん。ある国が世界中に750の軍事基地を持っとる。それに近い国は他にどこにもない。その国がアメリカや。中国はジブチに一つ基地がある。一つだけ。アメリカには750ある。これが帝国や、拠点を持つ帝国。ローマ人は帝国を持っていた時、ヨーロッパ中に拠点を置いた。オスマン人も自分たちの帝国時代にやった。ペルシャ人も同じくやったな、あの地域で。アメリカが今やっとることやねん。そして帝国はどこにいても、自国から独立して経済的・政治的・文化的発展を望む者は全員脅威とみなして扱う。

でも我々がやらなあかんのは、ここでの語られていない前提を常に暴き続けることや。約一週間前、トランプがニュース会議でホルムズ海峡について聞かれた時に、興味深い瞬間があった。記者がイランの話をした。「イランはあの水域を使う全ての船に通行料を課そうとしている」と。そしたらトランプは「そんなことはできない。できない」と言った。なぜかというと、「そこの通行は自由でなければならない。誰もコントロールできない。でも心配いらない、なぜなら我々アメリカが監視して、誰もそれをできないようにする」とね、これが彼の言い方や。

つまり、誰かが何かをコントロールしようとすることは、我々がそれを持っているか欲しているという事実への脅威になる。そしたら爆撃する。マイケルが言う通りや。帝国に疑問を呈したら爆撃される。そして「やめてくれ」と言うまで爆撃し続ける。「やめる」と言ったら「わかった、ここにある条件を守れば爆撃をやめる」となるわけや。

これは世界最古のマフィアのゲームそのものやねん。クリーニング屋にトレンチコートを着た二人の男が訪ねてきて「週に一度500ドルの保険料を取りに来る」と説明する。クリーニング屋のオーナーが「何から守ってくれるの?」と聞く。そしたら彼らはニヤリと笑って「俺たちからや。払わんかったら、なぜ保険が必要か教えてやる」と言う。それがこれや。

中国、ロシア、BRICSにとっての唯一の問題は、これが今、ゆっくりと、苦しいほどゆっくりと終わりに向かいつつあるということや。それがイランで何が起きようとも消えることのない大きな問題やな。

マイケル・ハドソン: では、これは全部どこへ向かっとるのか?私は戦争が終わった後、ニュルンベルク型の委員会が必要やと思う。この戦争の首謀者たちに対して戦争犯罪の訴追を行うための。誰が首謀者かは分かっとる。この委員会はおそらく賠償金を裁定できる。1871年の普仏戦争以来、大きな戦争では常にそうだった。第一次世界大戦の賠償問題もそうやな。

問題は、どうやってそれを実行して、戦争犯罪を問われる人たちがアメリカに逃げ込んで安全でいる間に、どうやって裁判に引きずり出すか、ということやな。これらの問題に対する新しい終止符を打つ唯一の方法は、アメリカを孤立させることや。アメリカはこれまで他の全ての国に制裁を科したり、預金や金塊の準備金、石油資源などを押収したりして、他の全ての国を孤立させようとしてきた。他の国々はアメリカを、古代社会が法律違反者を扱ったように扱う必要がある。追放するんや。古代世界にはそういう人たちを送り込む「逃げ場所の都市」があったな。

今日そんなものはないけど、国際法の解決策を実行して、今起きていることが繰り返されないようにするための唯一の方法は、戦争犯罪委員会と賠償委員会やと思う。イランやその他、アメリカ・イスラエル・西ヨーロッパ・NATOの戦争で被害を受けた国々への被害を裁定する権限を持ったものが必要や。

これが国連を作り直すか、もしくは新たな国際機関を作ることになる。国連が持ったことのない執行力を持って、国連がイランに対して「アメリカとイスラエルが本当に望んでいること、つまりイランを核で消し去ることを、自分たちがイランにやりたいと思っていることをイランがアメリカとイスラエルにできると夢想する悪夢に、自分たちの安全保障のために同調する」ことを可能にしてきた国連の腐敗と腐朽から解放された。これが今、世界の残り全部が直面して解決しなければならない問題の大きさやな。

リチャード・ウルフ: そやな、マイケルの見解と同じやわ。できれば良かったと思うし、昨日にでもやれたらという気持ちもある。でも現実はまだそこまで来てない。我々が見てるのは、中国、ロシア、BRICSがアメリカという、ますます無頼国家化しつつある政府をどうにか取り扱おうとしている、もどかしいほど遅い過程やねん。それに対して対処して、制裁や帝国がやろうとしていること全てを補い合っとる。

ただ正直に言えることがあって、一年二年前はこう感じなかったんやけど、物事の展開を見てきて今はますます明らかになってきてる。中国、ロシア、BRICSの組み合わせが、「帝国を脅かす全員を孤立させる」というアメリカの計画を逆転させて、逆説的にアメリカを孤立させつつある。自分たちがやられるんじゃなくてな。あんたらは自分自身を破壊してるんや。貿易戦争や関税戦争を仕掛けて。それは漠然とした身振りで、恐ろしく不十分やねん。イランやベネズエラやキューバに対して戦争を宣言してな。

また気づいてほしいんやけど、大帝国が戦争を仕掛けてる相手は最も小さくて最も貧しい従属国ばかりやな。ベトナム、アフガニスタン、イラク。そうイランは少し発達してる。そやからどんなにイランに苦労させられてるか見てみ。イランがどれだけ反撃できるかをな。イランを過小評価するつもりはないけど、部分的にはBRICSのおかげでもあって、その中でイランは初期メンバーやし、ロシアや中国もいる。

アメリカはどんどん難しい状況に追い込まれとる。だから西半球に撤退するという話をうっすら出してくる。まだそうはならないし、まだやらない。しかし中東のような別の場所でも持ちこたえようとはするやろ。でも困っとるのは確かや。マイケルが言った通りで、陸軍が必要やねん。だからベネズエラを上手くコントロールできないんや。陸軍を連れて行ったら撃ちまくる人だらけやからな。大統領を拉致することはできるかもしれんけど。イランでも同じことをするかもしれんけどな。誰にも分からへん。

我々は帝国の衰退を目撃しとる。それが私の判断では、ここ一年二年で我々が語ってきたことの全ての中心的なテーマやったな。

ニマ: リチャードさん、マイケルさん、今日も一緒にいてくれてありがとうございます。いつも通り、大変な喜びやわ。

リチャード・ウルフ: 来週また話しましょう。

ニマ: またな。バイバイ。

2026年6月16日火曜日

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2025/06/14:ウクライナ戦争は外交での解決が可能、前駐ウクライナ大使・松田邦紀氏が断言、制裁で対ロ圧力高め、戦争継続断念させる必要あり

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2025/03/04:ゼレンスキーを元気にさせたイギリス首相の手腕 欧州に共通した「プーチンは信用できない」

2025/02/18:不意討ちの「停戦交渉」ウクライナは和戦両様の構え トランプ政権主導の交渉、ロシア寄りの発言も

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2024/07/30:「クリミア上陸作戦」で停戦交渉狙うウクライナ 秋に向け軍事攻勢へ、力の立場でロシアへ呼びかけ

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2024/02/14:「兵士の命優先」で解任されたウクライナ軍総司令官 侵攻から丸2年、ウクライナ大統領が思い知った現実

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2023/12/13:膠着状態のウクライナ戦争・2024年はどうなるか アメリカの国益と衝突するウクライナ

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2022/09/23:「部分的動員」という賭けに出たプーチンの苦渋 米欧はロシアの核使用示唆に強力な報復を警告

2022/09/15:強力な反攻作戦で追い詰められるプーチン大統領 ウクライナ、全土奪還戦略でアメリカと合意

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2022/07/27:戦争の「出口戦略」で決断迫られるプーチン大統領 どこまで制圧すれば「勝利」かをめぐり政権内で対立

2022/07/07:クレムリン内部を着々と固めるプーチン大統領 国民統制に自信、将来「プーチン亜流」政権発足も

2022/06/15:2003年にプーチンはウクライナ侵攻を目指した プーチン元側近が語る、ウクライナ侵攻の動機

2022/05/18:NATO・欧米の分断を狙うプーチン大統領の戦略 ウクライナの先に西欧、アメリカを見据える

2022/04/14:世界で高まる「ロシア嫌悪症」に注意すべきだ プーチン氏と国民をつなぐ“魔法の言葉"

2022/03/26:プーチン体制をきしませるロシア内の2つの勢力 新興財閥と軍治安機関への締め付け強めるプーチン

2022/03/10:ウクライナ侵攻を決断したプーチン大統領の変質 クレムリン最高幹部も異論挟めない独裁者化が進む

アーロン・マテ:トランプのイラン合意は「平和」やなくて「一時停止」や

Trump’s Iran deal is a pause, not peace

Tue, Jun 16 at 1:02 AM

While Iran accepts limits on its nuclear program, the Trump admin still doesn't accept Iran's rejection of US-Israeli dominance.

Aaron Mate

Jun 15

トランプのイラン合意は「平和」やなくて「一時停止」や

要するに、今の停戦はあくまで「小休止」に過ぎへん。トランプ政権はイランの核プログラムを制限させることはできても、イランが頑なに拒否しとる「米・イスラエルによる支配」を認める気はサラサラないからや。

1. 実態は現状復帰と「端金」の解放

今回の合意は、あくまで武力衝突を止めるだけで、それ以上のことは何も解決しとらへん。イランはホルムズ海峡の封鎖を解き、トランプは海上封鎖を止める。イランに戻される資産は凍結された数十億ドルのうちの「端金」程度で、石油や石油化学製品の輸出制裁も限定的な緩和に留まる見込みや。

2. JD・ヴァンスが露呈させた「無理ゲー」な条件

副大統領のJD・ヴァンスがメディアで見せた態度は、真の平和が遠いことを物語っとる。核プログラムへの「長期的なコミットメント」を求めるだけやなくて、イランに対して「中東でのテロ活動支援の停止」、つまりはイランが頼りにしてる地域同盟勢力との縁切りまで要求しとる。核抑止力を持たへんイランにとって、そのネットワークは「前方防衛」そのものやから、テヘランが呑めるはずもない条件やな。

3. イスラエルという「破壊者」

合意成立直前にイスラエルがレバノンを爆撃したんは、合意を台無しにするための明らかな挑発や。トランプは公然とネタニヤフを叱りつけたけど、イスラエルはレバノンからの撤退を拒否しとる。「妥協や譲歩よりも決定的な結果(武力解決)を目指す」という彼らのドクトリンがある限り、外交が成立する余地は極めて薄い。

4. 変わらん米国の構造的な「傲慢さ」

40年前、レーガン政権でも似たような状況があった。当時の外交官カリルザドが「制裁解除でイランと関係改善を」と提案したとき、国務長官シュルツは「地政学的には正しいが、政治的には(米国内の既得権益層にとって)意味がない」と一蹴した。40年経った今も、ワシントンの超党派エスタブリッシュメントは、地政学的な合理性よりも、米・イスラエルの支配を維持することに固執しとるわけや。

5. トランプの戦略的敗北

今回の戦争はトランプが仕掛けたものやけど、イランの反撃能力の前に、米国は事実上の「戦略的敗北」を喫した。中間選挙を控えてトランプは、自らが招いた経済的ダメージに対する政治的な代償を払わされる可能性がある。せやけど、ワシントンからテルアビブにかけての権力構造は、平和よりも「無意味な覇権」に投資し続けとるのが現実や。

Mahmood OD :ヘグセスの支離滅裂とネタニヤフの失態

https://www.youtube.com/watch?v=SGCK4fraWYU

Hegseth STUTTERS & Netanyahu MAKES A FOOL Out of Himself After IRAN DEAL

米イラン「合意」の裏側:ヘグセスの支離滅裂とネタニヤフの失態

米国とイランがジュネーブで「了解覚書(MOU)」に署名したらしいな。これ、一見すると大きな合意に見えるけど、核開発については何一つ触れられてへん。これがいかにイラン有利で、米国とイスラエルにとって痛い内容か、ポイントを絞って教えたる。

1. ヘグセスの支離滅裂な言い訳

ピート・ヘグセスって奴が今回の合意を正当化しようとして喋っとったけど、まあ酷いもんやったわ。

主張の矛盾: 「オバマは懇願して合意したけど、トランプは軍事力でイランをテーブルに着かせた」と力説しとる。せやけど、やってることは結局、制裁解除や資産凍結解除(約3000億ドルとも言われとる!)を認める一方で、肝心の核プログラムには何も保証が取れてへん。

空回りの強気: 「軍事力を見せつけたからイランはひれ伏した」言うてるけど、イランの核武装を阻止する具体的な担保はどこにもないんや。「軍事力さえあれば大丈夫」という、なんの根拠もない強気姿勢やな。

2. ネタニヤフの「壮大な勘違い」と墓穴

ネタニヤフも記者会見で苦しい言い訳を並べとったわ。

目標のすり替え: 以前は「イランの生存を脅かす脅威を取り除く(政権打倒やミサイル全廃)」のが目標やったはずや。それが今になって、「イランからイスラエル消滅の危機を数年先送りしただけ」とか言い出しとる。

メディアからの嘲笑: イスラエル国内のメディアからも「こいつはホラ吹きだ」「ただの道化だ」とボロカスに言われとる。達成できへん目標を掲げといて、失敗した途端に「最初からそんなこと言ってない」やなんて、あまりにカッコ悪すぎるで。

3. 結局、誰が勝ったんや?

この了解覚書の中身を冷静に見ると、勝者は完全にイランや。

イランの条件が通った: タスニーム通信によれば、イランの要求通り、米軍はイラン周辺から撤退せなあかんし、制裁も解除される。

米国の屈服: 世界最強の超大国とイスラエルが、イランの粘り強い抵抗の前に条件を呑まされたという現実が残っただけや。

結論

トランプもネタニヤフも、これを「勝利」として見せかけたいんやろうけど、世の中そう甘くはないで。中東の戦況は、イランが軍事的な圧力に屈することなく、むしろ相手の妥協を引き出した。これが歴史的な事実や。

米国が提示した「30日以内に撤退」や「60日間の核凍結」という条件が本当に守られるのか、それとも単なる時間稼ぎなんか。今後の動きを数字で見守る必要があるで。

ダニー・ハイフォンとペペ・エスコバル:戦争は終わるんか?

https://www.youtube.com/watch?v=x4bf8ZrZG9k

Pepe Escobar: Trump CAVES to Iran Strike Threat, Israel FURIOUS ? Is War OVER?

ペペ・エスコバル:トランプがイラン攻撃の脅しに屈服、イスラエルは激怒――戦争は終わるんか?

ダニー・ハイフォン:

皆さん、ようこそ。またまたご覧いただいてありがとうございます。ホストのダニー・ハイフォンです。ご覧の通り、独立系ジャーナリストで地政学アナリストのペペ・エスコバルに来てもらってます。ペペ、久しぶりやね、元気?

ペペ・エスコバル:

また会えて嬉しいわ。ダニー、おめでとう、色々と。視聴者の皆さんにもよろしく。俺は今地獄におるんやけどな、マトイにいるから。

ダニー:

まあ、地獄からわざわざ参加してくれてありがとうやで、ペペ。感謝するわ。ほな早速、昨日の大きなニュースから始めましょか。概要をざっと整理すると――昨日は次々と展開があってな。イスラエルがベイルートを空爆して、レバノンを爆撃し続けとる、今もやけど。そのレバノンへの攻撃を受けてイランが報復すると言うたら、トランプが止めようと必死になって、まるでパニック状態で交渉に走った感じやな。例えば封鎖を即座に解除するとか、新たな譲歩をぎょうさんして。そんで昨日の夜に覚書(MOU)が署名された。ペペ、この件でコラムを書いてるとこやと聞いたけど、今回のイスラエルの攻撃、当然イランもレバノンへの攻撃に対してイスラエルを叩いてたわけやけど、今回特にこの脅しが実際の合意に繋がった理由を教えてもらえる?覚書やけど、平和条約やないにしても、何が起きてなんで起きたのかを説明してほしいんやけど。

ペペ:

そやな、このコラムはたぶん火曜日に出る予定で、背景情報も含めて詳しく書いとるわ。イランとパキスタンの情報源から過去ほぼ三週間にわたって得た情報をもとにしとる。大事な文脈をダニーと視聴者の皆さんに伝えたいんやけど、今イラン側が「イスラマバード了解」または「覚書」と呼んどるもの、パキスタン人自身は「イスラマバード合意」と呼んでたんやが、俺とラリー・ジョンソンが以前「パワーズ・シフト」というチャンネルでその話を最初に報じたんや。連続して二本のスクープを出した直後、米国政府からグーグルへの直接命令でチャンネルが何の警告もなく消された。何もなしや。火曜日に一本、金曜日に一本放送して、週末にチャンネルが潰された。先週、俺らは「トランジション・プロトコル」という新しいチャンネルで戻ってきた。そして先週の金曜日、まだ小さい新チャンネルで一から始め直さなあかん状態やったけど、ラリーと俺でMOUが事実上成立直前やという話を最初に報じた。なんでそれができたかって、俺らの情報源は交渉のテーブルから直接来てるからや。情報源はパキスタン側の仲介者やねん。それが俺らがこのプロジェクトに関わっとる理由で、テーブルから直接情報を得られるアナリストは世界中でほぼ皆無に等しい。もちろんその情報はイラン側に当てて「そう、ノーコメント」などと確認することもできる。だからラリーと俺が関わっとるわけや。イスラマバード合意が事実上成立直前やとわかってたし、あとは米国側の土壇場の変更だけやとわかっとった。それがまさに今週末に起きたことや。

今週末、アラグチが極秘ミッションでパキスタンにいたことはほとんど誰も知らんけど、彼はイスラマバードで週末を過ごして仲介者と協議して、実質的にトランプ政権に対して「少なくとも二週間前に二つの重要な要求はもう出した」と改めて伝えた。第一に、対イスラエルの戦争だけやのうてレバノンへの戦争も正式に終わるまでイランの核問題は話し合わない。第二に、もし米国がラインを越え続けるなら、俺たちはイスラエルを直接攻撃する。

今週末の土曜から日曜にかけて、イランはイスラエルを攻撃する態勢が整っとった。本当にやろうとしとったんや。これがラクダの背骨を折ったわらの一本、つまり「略奪と海賊の帝国の傲慢な皇帝」の堪忍袋の緒を切ったんや。トランプはついにイランが本気中の本気で、何も待たずにイスラエルに向けてありったけをぶち込む覚悟やとわかった。これがMOU署名に至った主な理由やな。

電子署名があったとか言われとるけど、イランはガリバフによる電子署名があったとは確認してへん。米国側はトランプとヴァンスがもう電子署名したと言うとる。イランはそこについてはまだ宙ぶらりんのままにしとって、最高国家安全保障会議からの重要な声明、俺のコラムにも入れとるけど、それによると最高指導者モシャバ・ハメネイの最終命令が出てから署名する、ということや。だからまだ空中に浮いてる状態で、今後四十八時間以内くらいに決まるやろな。今日から明日夜くらいの間に。そしてこれ全部、十九日金曜日にジュネーブで公式発表される予定のこととも繋がっとる。今から十九日まで、特に中東地域の「死の教団」による妨害未遂がまた起きた後でも、まだいろんなことが起き得る。

イランは米国に対して「もし俺らとMOUに署名すれば、イスラエルの件は俺らが自分たちで対処する」と言うた。米国も大体において、MOU署名後はイスラエルは自分でやってくれ、妨害したければイランが対処するし米国は止めない、ということを認めとる。これで方程式が完全に変わった。テルアビブは本当に怖がる理由があるわ。奴らは実質的に一人ぼっちやからな。

ダニー:

ホルムズ海峡の状況についても覚書の文脈で整理してほしいんやけど、一方では「三十日間完全開放でイランの管理下」という話があって、米国側は「とにかく完全開放」と言いながら通行料については触れない。でもイランがサービス料を徴収することについては見て見ぬふりするという合意があるらしい。実際のとこどうなんか、それと米国がこの合意を守らんかった場合、イランはホルムズ海峡への影響力を持ち続けるとあんさんは思う?

ペペ:

何があっても、米国の姿勢がどうであれ、ホルムズ海峡の法的地位は戦前と完全に変わっとるわ。彼らはシステムを作り上げるやろ。おそらく上品な言葉で「行政手数料」とか「環境保護費」とか「航行の自由のためのセキュリティ費」とか呼ぶやろけど、これはもうオマーンとの協議の中でも話し合われとる。これは避けられへんな。

最初の三十日間、米国がトランプが命じた封鎖を終わらせるという約束を果たすなら、完全に通行料なし、手数料なしの状態になる。次のフェーズ、つまり実際の合意内容を話し合う段階に入ったら話は別で、そこではイランが……あー、覚書の中でホルムズ海峡について直接書いてある部分を探せるか見てみよか……いや、今は見つけられへんけど、よく覚えとる。十四項目のうちホルムズ海峡については最初の三十日に続く六十日の間に暫定的な取り決めの一部になる、となっとったはずや。

ダニー:

あ、そこ全部持っとるわ。「三十日以内に、イランの取り決めに基づき」ていう文言やな。

ペペ:

ぴったりそうや。「イランの取り決めに基づき」の翻訳はな、「行政手数料を徴収する」ということや。完全にそういうことや。両者がこれに合意しとる。米国はイランにホルムズ海峡のコントロールを諦めさせることはできへんとわかっとる。これがイランの最大の戦略的勝利やな。この戦争全体における。絶対に手放さへん。最大圧力でも何でも関係ない。

問題は米国が合意を守れるかどうかや。俺はコラムの中でこの問いを立ててる。ダニー、米国は歴史上初めて「合意を守れる国」になれるんか?誰もそうは信じてへんやろ、もちろんな。

ダニー:

せやね。ペペ、あんさんは今度のコラムでこれを「多極的な大突破」と呼んどるらしいな。パキスタンの役割についても話してたけど、パキスタンの首相がXでまず合意成立を発表したんやな。この件についてもっと話してほしい。イランと米国には多くの仲介者がいたわけで、湾岸諸国も事態が再燃したらどうなるかを非常に心配しとった。これを「多極的な突破口」と呼ぶ理由を教えてくれへんか。

ペペ:

絶対にそうや。ラリーと俺が最初から特に関心を持っとったのは、パキスタンの仲介者がテーブルで話し合っとる内容にフィルターなしでアクセスできることやった。ここ数日、ほぼ毎日ブリーフィングを受けとった。これはものすごいことやで。

パキスタンはワシントンとテヘランの直接の仲介国として動いとった、最高レベルで。他の多くのプレーヤーからも助けを得てたけどな。最も重要なのはイランの最高国家安全保障会議の声明でも名指しされとるもので、パキスタン(主要仲介国)とカタールの二カ国だけが名指しで感謝されとる。でも裏ではトルコ、サウジアラビア(特にサウジ)、エジプトも全部関わっとった。

彼らはパキスタンがUAEに「あんさんは間違った馬に賭けてる、イランと折り合いをつけへんと大変なことになるで」と説明するのも手伝っとった。どうやらMBZはそのメッセージを受け取ったらしくて、あのUAEのテヘランへの飛行機、二十億ドルの現金積んでたやつ、あれはその証拠やな。パキスタンはその調整も全部やっとった。それ自体がものすごく印象的なことやで。

俺はパキスタン政府については深い疑念があるし、イムラン・カーンの大支持者やったのは多くの人が知っとる。でも同時に独立したアナリストとしてリアルポリティクを実践して、国家が素晴らしい仲介をやってのけたときはちゃんと認めなあかん。パキスタンはテヘランと非常に緊密な関係にあって、ハメネイと直接会うための重要な訪問があったとき、イランの内務大臣がパキスタンのシーア派学者の代表団を率いてモシャバに会って、父親の暗殺について語るなど、敬意と感謝を示した。イランはそれをものすごく評価した。文化的・宗教的な敬意は非常に大事やからな。

パキスタンはそういう正しい動きを全部やって、「俺たちを信頼してほしい、なぜならトランプと直接話してるから」という立場を作り上げた。シャリフ首相が電話するとトランプはすぐ出る。プーチンとシーを除けば、そんなことをする相手はほぼ誰もいない。パキスタンは非常にうまく手を進めたし、湾岸の石油君主国との良好な関係も活用した。

さらに遡ると、ヴァンスとガリバフが最初のイスラマバード会談に行く前の、最初のムスリム諸国会合では、パキスタン(主催)、サウジアラビア、トルコ、エジプトの四カ国スンニ派諸国が参加しとった。この四カ国が初期段階の「なんとかしよう」の起点やったな。議論に議論を重ねたけど大きな進展はなくて、翌日パキスタン外相が北京へ行ってワン・イーに経緯を説明した。ワン・イーは「それで何があったんや?」「あまりなかった」「もっとうまくやらなあかんで」と言った。同時に中国はパキスタンの仲介に全面的な支持を表明した。これがこの全体の歌舞伎のような劇の重要な側面の一つや。そして中国は自分たちの影響力を隠すのが天才的にうまい。

実際に米国を「これ以外に出口はない」と説得するために何があったかというと、非常に目立たないが非常に効果的な中国・イラン・パキスタンの連携やった。なんで中国かというと、新シルクロードの主要パートナー国がまさにイランとパキスタンやからな。中国・パキスタン経済回廊(CPEC)は新疆のカシュガルからパキスタンを横断してアラビア海のグワダルまで繋がっとる。この二つを合わせると、中国が両方の背後にいて、パキスタンに「イランとの陸上回廊を開いてアメリカの封鎖で滞ってる貿易を迂回させろ」と提案したという構図になる。パキスタンはイランとの六か所の国境越えを開いて、大量のイランの貿易がパキスタンを経由するようになった。イランから中国への最短ルートは中央アジア経由やなくて、共通の隣国パキスタン経由やからな。

これ全部が繋がっとる。ユーラシア統合の大きな絵で考えると、これは西アジアと南アジアが中国に向けて統合される完璧な縮図やねん。これが中国・パキスタン・イランの地政学的連携の地経学的な鏡像でもある。トランプ政権の誰かがこの細部を知っとるかどうか、俺はかなり疑問やな。ラリーとも話したけど、「あいつらそんな場所がどこにあるかすら知らんやろ」て。想像できるか?全部が繋がってるのに?

パキスタンがこれを成し遂げられたのは、中国の確固たる後ろ盾があったからや。そしてもちろんトランプと政権の最高レベルに直接話せたからや。だからうまくいったんや。そしてアラグチがイスラマバードで仲介者に伝えたことを、パキスタンは数分のうちにトランプに届けた。それが効いたんやな。湾岸の石油君主国も全員、それぞれ違う理由で戦争が終わらないことに怯えてて、パキスタンに「何でもしてやるから、トランプを戦争再開から遠ざけてくれ」と伝えた。これが全部まとまって、パキスタンは最終的に結果を出したんや。誇っていいと思うわ。

ダニー:

カタールの話もあったやんな。あの戦争の中でカタールが液化天然ガスの生産を一時停止するとかいう秘密取り決めが漏れてたっていう話も。でも結局そのガス施設は実際に攻撃されたけど。そしてMOUの交渉でもカタールは大きな役割を果たして、イランがイスラエルへの攻撃を準備してたまさにその時、カタールはイランにいたらしいな。MOUが合意される直前に。で、ペペ、イスラエルはこれを許すんかな?トランプが「ネタニヤフには全然判断力がない」とか言いながらも、イスラエルはとにかく続けてるやんか。金曜日が近づいてくる中で、イスラエルがこのMOUの重要部分を燃やし続けとる状態が続いたらどうなるんか、俺はずっと人に言い続けてんけど、本当に恥ずかしい話で。米軍が軍事的にこれほど依存してる「死の教団」が何のお咎めもなく続けられるんか?

ペペ:

俺らの中で回ってるメールがあって、誰が出所かは言えへんけど、みんな俺らが知っとる人間や。誰もイスラエルがMOUの条件を守るとは思っとらへん。問題はイランがどう反応するかや。「イスラエルは俺らが自分で対処する」とは言うとるけど、それが起きたとき、米国は本当に傍観するんか?例えばダーを追加爆撃するとか、イスラエルはもうレバノン南部の村の爆撃も占領も続けると公言しとるわけやし。これはまた帝国にとっての追加の屈辱になる。御主人様が署名したMOUをその手下どもが尊重しない、それが今の状況や。これはトランプが自分のディールのためにさらなる屈辱をも受け入れる覚悟があるということを改めて示しとる。

でもこれはものすごいことやで、なぜならば俺らは本当にサイコパスで限界を知らない存在、自分たちの歪んだ権力と影響力の幻想に限りがなくて、自分たちのちゃちな本とちゃちな預言者さえあれば全員に勝てると思っとる存在と相手にしとるわけやから。こいつらに何かを学ばせることは不可能で、本当に根本的な何か物凄いことが起きない限りはな。アリステア・クルックみたいに奴らと話したことがある人は誰もが「対話すること自体が不可能」とわかってる。

ダニー:

ファザディみたいなイランのアナリストが「ホルムズ海峡を米国の要請で開放するというだけで行き過ぎ、米国は十分な安全保障の保証を出してない」と言っとったけど、それについてはどう思う?

ペペ:

重要なことが過去二週間の間に起きとってな。アラグチは最高国家安全保障会議、確か十三人のメンバーがいるはずやけど、そのうち十一人が、穏やかに言えば「合意できない帝国との協定に深く否定的」なんや。残り二人、大統領ペズシュキアンを含む「改革派」が賛成側やな。ハメネイは実質的にSNSCに「決定を委ねる、大多数が支持するなら、これが今まで提案してきた条件に沿っているとあんさんらが判断するなら、あんさんらが決めろ」と言うた。これがテヘランで最もよく情報を持っとる人たちから俺らが得た話や。

あと、ラリーと俺が最初に報じた話があって、米国がいくつものラインを越えたとき、イランが北朝鮮スタイルの抑止力を「実演」する可能性、つまりイランの国土で核デバイスを爆発させて「俺らは抑止力を持ってる、以上」と世界に証明することを検討するかもしれない、という話が出た。この情報はペズシュキアンが電話でシェハバズ・シャリフに直接話した内容に基づいてる。米国はこの情報が漏れたことに激怒した。それ以降の流れ全部に影響したからな。

さらに、俺のコラムのコピーがベイルートの「ザ・クレードル」の友人経由でハメネイの最側近の一人の机に届いて、数日後に返事が来た。ファルシ語から英語への俺の翻訳やけど、「この件についてはコメントしない。非常に重要な話やな」と。否定しなかった。否定すれば、ペズシュキアンが嘘をついたということになるからな。そしてシャリフはみんなに「トランプはこれを知らなあかん、これは追加の要素や」と指示した。こうしてパキスタンの仲介者に伝えられた。これはイランとパキスタンの信頼関係の深さ、彼らが渡していた機密情報の量、そしてその情報が即座に米国に伝わることも、その後のあらゆる結果も含めて全部計算済みやったということを示しとる。

米国は自分たちが実質的に逃げ場がなかったことを理解できてたんやろか。陸上侵攻を夢見るとか、カーブ島を占領するとかいうたわごとを除けば。俺はそれほど確信が持てへんな。たぶん米国がやっとわかったのも昨日、イランがパキスタン経由でまた「イスラエルを徹底的に爆撃する」と伝えたときやと思うわ。

ダニー:

そやんな。イランは素早く動ける、反応できる、というのは見せてるわけで、各種の混乱したメッセージも見えた中で、米国が前に出てきた。イランが前に出てきたわけやなかった。そしてイスラエルメディアが「いや、イランは攻撃しない」と言い張ろうとして、最終的にMOUが大体まとまった。これにはレバノンも全面含まれるとされとる。もちろんガザやその他のイスラエルが戦ってる戦線が気になる人もぎょうさんおる。MOUには「すべての戦線において」という文言があって、たぶんイラクやガザも含まれるんやろうけど、あんさんはどう思う?

ペペ:

これはイランの世論でアラグチが叩かれとるし、裏切り者と呼ぶ人間もおる。でもアラグチはハメネイと最高評議会が決めたことに逆らうことは絶対にない。それだけの自由裁量はない。彼の裁量は「交渉して議論することができる」というレベルで、しかも実は彼が一番手の交渉者やなかった。一番手はガリバフやったけど、ここ数週間で役割を再編して、ガリバフは後ろに下がって新しい役職、これも偶然やないけど、中国との戦略的関係担当になった。イランにとって最も重要な関係が中国やから、最高の人材をそこに充てる、ということやな。ガリバフは外交官や出身やなくてアラグチがそうや。だからイランはこれらの役割を非常によく調整しとる。最高の外交官を外交的解決の交渉に充てて、最も重要な中国との戦略的関係には元IRGC司令官でもある最高の国会議員を充てる。完璧に理にかなっとる、全部論理的や。西側の真逆やな。何も不合理なことはない。

でも俺が気になったのは人々のアラグチへの非難の激しさやな。十四項目の内容と米国が何に同意したかがまだわからへんから、みんな怒ってる。だから彼は「来週全部の詳細な項目をMOUとして出す」と言い続けてたわけや。そして今イランメディアにMOUの実際の条件がリークされてて、イランは実際ほとんど何も譲歩してへんということがわかってきた。

今日か明日中に正式確認が来るはずで、それは短い文書らしく、全体で二ページ以内の覚書、条約でも合意でもなく、「こういう項目について議論を始める」という覚書やな。そこから横道に逸れることもあり得るけど、少なくとも主要な項目自体はある。

それとダニー、興味深いのはイランの社会での議論の活発さや。これほど敏感な問題についてこれほど公開的な議論が行われる民主主義国家は西側でもほとんどないで。

ヒズボラ自身が声明を出してイランを祝福して、イランが抵抗運動の側で戦ってくれたことに感謝を表明した。これは長年の視聴者さんの疑問に答えることにもなるな。「なぜイランは昨夜のイスラエルのベイルート爆撃に報復しなかったのか?」という質問が来てるけど、それはトランプが土壇場で引いたからや。イランは準備が整ってたんや。「引き金に指をかけた」という話は本当で、昨日まさにそれをやってたわけや。そしてこれがMOUを救ったんや。イランがトランプに「今すぐイスラエルを爆撃する準備ができてる」と示した、それでトランプが「わかった、わかった、わかった、署名する」となった。それが昨日起きたことや。ちなみにトランプの誕生日やったんやけどな。

ダニー:

そやな、一部の人には不満やったかもしれへんけど、誕生日プレゼントはガリバフ・アラグチのチームが用意してくれたわけやな。

ペペ:

まさにそれが一番おいしいとこやな。

ダニー:

確かに。米国が四月以降の交渉で一度も自分の側から出した項目がないということを認めなあかん。これ全部がイランの項目やったわけで、これで十分かどうか人々が判断せなあかんとこや。問題はこれをどうやって実施するかやな、トランプ大統領下で、政権全体で、イランを強くさせないという長年の目標の下で。まあ、戦争でそれは失敗したわけやけど。これから数週間、実際の交渉の段階があるとしたら非常に面白いことになりそうやな。

ペペ:

ほんまそうやで。米国で批判的思考力がまだちょっとでも残っとる人なら誰でも、これはどう見ても大規模な戦略的敗北やとわかる。どう飲み込んでも。米国内では政府批判の反動がものすごいことになって、トランプ政権に対する攻撃が激しくなるやろな。そしてここで起きてることの地政学的な結果に人々が気づき始めたとき、その数はあまりにも多い。最も明白なのは、これで西アジアにおけるアメリカの覇権が終わった、ということや。終わり。もう戻ってこない。

破壊された基地を再建することもなく、基本的に撤退になって、西アジアには新しい保護の傘ができる。主役はおそらく中国に支えられた核武装国パキスタンになるやろな。後からロシアも参加するかもしれへん。今のところロシアは静観しとる、自分たちの戦争があるからな、そして特別軍事作戦の全体像がドローン戦争への国民の怒りで変わってきとる。プーチンとクレムリンと国防省は戦術を調整せなあかんやろ。でもロシアはずっと後ろで「ほほう、西アジアで素晴らしいチャンスが生まれたぞ」と眺めとった。米国の軍産複合体がこれを全部処理しなあかんと想像してみ。大きなトラウマや、しかも自分で招いた傷やしな。ブレジンスキー的な「ライバル大国に対抗すべし」みたいな話やなくて、これが現実なんや。ライバル大国からやなくて、四十七年間制裁を受けてきた中規模の国が史上最大の艦隊に戦略的敗北を与えたんや。これを米国内でどうやって売るんや?不可能や、完全に。

ダニー:

まあ、誕生日のプレゼントで言うたら、あの艦隊を引き上げてメン・イン・ブラックみたいに「はい、全員の記憶を消しますよ」ってボタンを押して起きたことをなかったことにするのが一番のプレゼントかもしれへんな。これはほんまに米国の驚愕的な失敗やわ。「石油市場のコントロールが目的やったから失敗やない」という人もおるかもしれへんけど、今これが石油市場のコントロールに見える?実質的に米国が同意しようとしとるのは、戦前も開かれとったホルムズ海峡を再開放して、「サービス料」とか「環境保護費」と呼ばれるものについては目を瞑る、ということや。そしてこれが世界の常識として定着していく。これは巨大な地政学的・地経学的転換で、米国・イランの交渉が進むにつれてますます永続的に感じられてきとる。

ペペ:

永続的やで、ダニー。なぜなら今や西アジアの大きな力はイランやからな。そして世界でも独立した大きな力の一つとして台頭してきた。米国、ロシア、中国には及ばへんけど、大きくて成長中の地域大国で、世界中、特にグローバルサウスから尊敬されとる。BRICSの正式メンバー、上海協力機構の正式メンバー、ユーラシア経済連合とのパートナーシップ。イランはユーラシア統合プロセスの中心におって、ロシアとも中国とも戦略的関係にある。こんな高みにある国はほとんどない。だから「イランが第四の大国になりつつある」という議論がすでに始まっとるのも当然やな。同じレベルとは言えへんけど、そこへ向かってる、確実に。ユーラシアにおいては、間違いなくそうや。グローバルサウス全体でイランがどう見られとるか、すごいもんがあるわ。イランは「レジリエンス、戦略的主権、独立」のグローバルサウスの模範として見られとる。特にプーチンのロシアと同様に、帝国が投げつけてきた全てに抵抗して自国の主権を貫いた、という意味でな。これが歴史上の重要な地政学的転換がどういうものか、ということや。大体いつも戦争の後に起きる。俺らは今まさにその只中におる。そしてこの戦争には明確な勝者がある。全部すっきりとはいかへんけど、疑いなく戦略的な勝者はイランや。

ダニー:

核武装した二つの大国――イスラエルを大国とは言いきれへんけど、それでも核兵器を持ってて米国政治に強大な影響力を持つイスラエルと米国を相手に、損害は出ても最終的により良い立場に出てこれたなら、それが戦争における勝利の定義やと思うわ、まあ特に非対称な戦争においては。ペペ、残り五分くらいで、この戦争のこの段階が世界全体にどんな波紋を及ぼすか、他の戦線も含めて教えてほしい。ロシアはドローンテロで辟易してるって言ったけど、ウクライナでの戦争もそういう段階に見える。米国はよりプロキシ型のハイブリッド戦争に戻ろうとしてるように見えるな。

ペペ:

そうや。そして多くの人が心配しとるのは、彼らが再びラテンアメリカで別の冒険に向かうやろということや。最有力候補はキューバやな。「自分たちの裏庭」「モンロー主義2.0」、そしてもちろん西アジアでの屈辱を忘れなあかんから。ラテンアメリカが最初のターゲットになるやろ、残念ながら。それと今年後半のブラジルの選挙にも強く介入してボルソナーロ一家を権力に返り咲かせようとするやろな。

ユーラシアでいうと、絶対に面白いのは、多くの人が数十年関わってきたことやけど、米国が徐々に、ゆっくりとやないけど確実に、ユーラシアから追い出されつつある、ということや。ユーラシア統合は目の前で詳細に展開されとる。そしてもう一つ今後注意すべきことがある。三ヶ月後にインドでBRICS首脳会議がある。BRICSは今目の前で起きとることを理解するやろか、全員が。一番最悪のタイミングで開かれる今年のBRICS首脳会議やけど、まあそれはそれとして対処せなあかん。またラブロフとワン・イーがこの巨大な船を操舵することになるな。まあ、俺らは着実に強くなっとる。見てみい、BRICS正式メンバーの一つが帝国に勝ったんやから。延々と続くスーツ姿の会議でやなくて、戦場でそれを成し遂げたんや。だからデリーでの三ヶ月後の会議での教訓は相当なもんになるやろ。希望の光が少し見えてくるかもしれへん。

ダニー:

そやな。BRICSの内部問題、例えばインドの政治エリートがずっと米国・イスラエル側に肩入れし続けとることとか、UAEが全くこの戦争の当事者やったとかいう問題もあるし、サウジはまだ中立を保っとる。こういう亀裂を問題と見ることもできるし、現実が積み重なって何かより良いものが生まれる、という希望も持てる。いずれにしてもイランが今度のBRICS首脳会議に戦前より遥かに強い立場で臨んでくるのは確かで、それは多極的な発展プロジェクト全体にとってプラスやと思う。どうなるかは見守るしかないけど、こういうことを話せる時代になったこと自体が面白いと思う。少し前まで米国が戦争を始めたら、ただ大規模な犠牲者と不安定さの話をしとるだけやったからな。今はもっとフラットな競技場の話をしとる。それ自体が違う会話やな。ペペ、配信を締める前に何か締めのコメントはある?

ペペ:

あんさんが言ったことを補足するために一つ話してええか。UAEはほとんど全ての意味でイランに対する戦争状態にあった。そして今やUAEが最初からUSイスラエルの戦争の一部やったことをイランは把握しとる。数週間前、俺はパキスタンの仲介者へのコネクションの一人に聞いた。「UAEについてはどうするつもりなんか、計画があるのか?」と。テーブルの人間は「UAEを理性に戻しつつある。二、三ヶ月かかるかもしれへんけど、もう動いとる」と言うた。パキスタンはUAEに「サウジアラビア、カタール、エジプト、トルコと同じ立場に戻れ、あんさんらは歴史の間違った側についとる。今ならまだ間に合う。身振りを見せればイランがまた話してくれるかもしれへん。今はアブダビもドバイも焦土にされる寸前やから、あんさんらが決めることや」と説明した。数週間でそれが起きた。UAEが「わかった、折り合いを探してみよう」と言うようになるとは誰も思ってなかったことやで。今の西アジアで最も強力な集合体が誰かを見たからな、もうアメリカやない。だからイラン、お隣さんと折り合いをつけなあかん。加えて、没収してたイランの金も返さなあかんし、ドバイはずっとビジネス的にはイランの延長みたいなもんやったからな。これがBRICS内部の問題でもある。中国もロシアもBRICSメンバー同士が戦争してることを嫌がっとる。だからMBZに「分を知れ」と言い含めるのを手伝ったわけや。数週間前ならそんなことを言ったら「頭おかしい」と思われたやろけど、実際に起きたんや。

だから、中国・ロシアがインドのエリート向けにも同じことをやるかもしれへん。俺らは望むべきや、BRICSのためになることやから。インドのエリートにはいまだに現実が見えてへんからな。

ダニー:

ペペ、今日も来てくれてありがとう。テレグラムとXのアカウントはビデオの概要欄に入れとくから、コラムが出たらチェックしてな。他のコンテンツも「トランジション・プロトコル」でラリーと一緒にやってるから見てほしい。ゼロからスタートしてるから皆さんの応援が必要やで。そして俺らが持っとるのは交渉テーブルからの直接情報、他ではほとんど得られへんもんや。イランの側からも、中国の側からも、慎重やけど断片的に答えは取れる。それが強みやな。

ペペ:

ほんまそうや。

ダニー:

はい、概要欄に全部入れとくから、チャンネル登録してな、俺もしてるから。いいね!ボタンも押して拡散してほしい。それとショー支援方法も概要欄に入れとくから確認してな。また次回。明日また何かお知らせするわ。皆さんまたね、ペペありがとう。

ペペ:

ありがとう、またな。

SC:誰も作らへんアルメニアの交差点ほか

記事1:韓国軍諜報機関への歴史的打撃

https://strategic-culture.su/news/2026/06/15/historic-blow-south-korea-military-intelligence-agency/

韓国軍諜報機関への歴史的な一撃

エルキン・オンジャン

2026年6月15日

「軍の政治介入はもう二度とでけへん」

2024年12月に元大統領・尹錫悦が主導した韓国のクーデター未遂事件の余波は、今もなお続いとる。

尹がクーデターに都合のええ条件を作り出すために緊張を高めようとして、北朝鮮へのドローン投下を命令しとったことが明らかになった。これら一連の事件をめぐる裁判は、尹をはじめとした当時の高官たちへの実刑判決という形で幕を閉じた。

ソウル中央地裁は尹を「利敵行為」で有罪とし、懲役30年を言い渡した。当時の国防相・金龍鉉も同様に30年の実刑を受けた。

韓国軍において最も強力な部隊のひとつや軍事安保支援司令部のトップ、呂仁亨には懲役15年が下された。

最も軽い刑を受けたんは、ドローン作戦司令官やった金龍大で、「指揮系統への服従」原則に最も近い立場やったこともあって、懲役3年・執行猶予5年という判決になった。

これらの実刑判決は、単なる犯罪行為への罰則にとどまらへん。クーデター未遂の鎮圧以降、ソウルでは軍・民間の官僚機構の両面にわたって大きな変革が進んどる。

その変革における最も重要なステップのひとつが、つい2日前に踏み出された。

韓国政府が、国防部傘下の軍事諜報部隊の解体を発表したんや。

解体されたんは「国防防諜司令部(DCC)」という組織や。

解体の主な理由は、「戒厳プロセスにおける関与」とされとる。ただ、再編の詳細を見ると、軍内部で進行中の広範な変革についての重要なヒントも読み取れる。

DCCとは何やったんか?

DCCの歴史は70年以上に及ぶ。1950年の設立以来、「特務部隊」「保安司令部」「軍事保安司令部」など様々な名称で呼ばれてきた。

現在の組織形態になったんは1977年10月で、陸軍保安司令部・海軍保安部隊・空軍特別捜査所が統合された。

DCCだけやなく、韓国の諜報機関はいずれも、近現代史のほぼすべての暗黒の章において中心的な役割を果たしてきた。

特に著名な例が、「10・26事件」として知られる1979年の朴正熙元大統領暗殺や。

韓国史上最長の独裁者のひとりやった朴は、当時の韓国中央情報部(KCIA)長官・金載圭に暗殺された。

この暗殺事件は、組織間の確執に大きく根ざしたものやって、国家機関、とりわけ諜報機関が、組織的な覇権争いのために政治権力の構図を塗り替える能力を歴史的に持っとったことを示しとる。

当時、DCC(当時は軍事保安司令部)は強力な中央集権型の軍事諜報機関やった。

DCCを大幅に強化して政治介入できる組織にしたんが、暗殺の6か月前に長官に就任した全斗煥や。

全はその配下の捜査を使って政敵を粛清し、1979年のクーデターで権力を掌握した。その後の一連の戒厳令は、1980年の光州蜂起の血塗られた鎮圧という形で頂点に達した。

光州蜂起

光州蜂起(1980年5月18 - 20日)は学生デモから始まり、軍事独裁への広範な市民抵抗へと急速に拡大した。

軍によって凄惨な形で鎮圧され、多数の市民が自国の軍の手によって命を落とした。

現在も毎年5月18日、韓国史上最も悲痛な出来事のひとつとして追悼されとる。

この時期、DCCは中心的な、いや決定的ともいえる役割を果たした。メンバーが私服で市民の群衆に潜入し、デマや流言を流して暴力を煽る様々な挑発行為に及んだことが判明しとる。

スキャンダルと組織改編

1990年代に入ると、DCCは再び注目を浴びる。今度は違法監視スキャンダルによってや。

調査の結果、組織が市民や政治家を標的にした全国規模の違法監視ネットワークを構築しとったことが発覚した。この発覚を受けて1991年に再度の名称変更が行われた。

比較的最近では、2018年に政治介入への関与が取り沙汰された。当時の聯合ニュースの報道によれば、DCCは与党を支持するオンラインコンテンツの拡散や、野党議員への攻撃において役割を果たしたとされる。

今回の最新のクーデター未遂においても、DCCが国会などの主要機関を包囲する作戦を立案し、政敵を標的にした逮捕チームを組織し、拘禁リストを作成しとったことが明らかになった。

要するに、韓国国民の多くにとって、「汚れた政治化した安全保障装置」とも称されてきたこの擬似防諜機構は、とっくの昔に解体されるべきやった組織やったんや。

解体のプロセス

韓国政治におけるこの歴史的な展開は、安圭伯国防相が省内で行った記者会見で発表された。

国防相によれば、今回の新たな再編によって「軍による政治介入はもう二度と不可能になる」という。

この決定が「単なる行政的な組織再編ではない」と強調しながら、同相はこう述べた。

「このステップは、軍の諜報機関が政治に二度と干渉できへんよう、その構造と使命を根本から再編するもんや。国民のための軍を構築に向けた歴史的な転換点になる。」

何が変わるんか?

新たな体制のもとで、DCCは解体・分割される。

防諜、防衛産業諜報、保安調査、保安検査といった機能は、それぞれ異なる機関へ移管される。

新設される「国防防諜センター」が、防諜業務・防衛産業諜報・防衛産業セキュリティ・サイバーセキュリティを担う。

保安調査や戒厳期間中に行われた合同捜査に関する権限は、国防部既存の捜査本部へ移される。

軍団レベル以上の部隊における保安検査と保安違反調査は、新設される「国防保安支援グループ」が担当する。

同時に、これまで同司令部の軍内での影響力の源泉となっていたいくつかの重要な権限が、完全に廃止される。

今後、韓国の軍事諜報機関は、軍人の行動監視・服務員に対する情報収集・将兵の評判査定の作成・防諜の範囲外にある不正行為等に関する情報収集を行うことが一切できへんようになる。

文民統制の強化

DCCの解体に伴い、新設の防諜センターへの文民による監督が保障される。

新組織の監察官は、上級の文民監査官が務める。国防部内に新設される情報・防諜監視委員会は、国防相直属として運営され、委員は全員文民で構成される。

政府はまた、軍の防諜担当者の活動範囲を明確に定め、違法行為に対する罰則を規定する新法の整備にも取り組んでいる。

転換点

DCCの解体は、単純な組織再編以上の意味を持つ。長年にわたり先送りにされてきた、軍クーデターと軍の政治的影響力の歴史への韓国の正面からの向き合いとも解釈できる。

とはいえ最終的には、これらの計画や決定がうまく実施されるかどうかは、軍内部と政治体制の両方における勢力均衡に、再びかかってくる。

記事2:奴隷売買と麻薬売買の間のブラジル

https://strategic-culture.su/news/2026/06/13/brazil-between-the-slave-trafficking-and-drug-trafficking/

奴隷売買と麻薬売買の間のブラジル

ブルーナ・フラスコラ

2026年6月13日

『Um rio chamado Atlantico(大西洋と呼ばれる川)』の中で、ブラジルの外交官でアフリカニスト(アフリカ研究者)のアルベルト・ダ・コスタ・イ・シルバ(1931 - 1923)は、ブラジルにおける奴隷売買の終焉の歴史を非常に興味深い形で論じとる。周知のように、19世紀の英国は自らを世界の道徳的砦として位置づけ、これには大西洋奴隷貿易への真の十字軍も含まれとった。一方ブラジルは、このアフリカニストによれば、ポルトガルの国力が小さく、アメリカ先住民の技術的条件が脆弱やったために、この広大な領土に人口を充てるためにアフリカ人の強制移住に依存しとった。

英国の人道主義が単なる口実やったことは、まともな人間なら誰も疑えへん。英国の特許会社によるインド支配がいかに非人道的やったか、あるいは南北戦争において英国の同情が南部側に傾いとったという事実を見れば一目瞭然や。経済的な観点からは、奴隷労働によるブラジル産砂糖の競争力という問題もあるが、コスタ・イ・シルバによれば最も重要やったんはこれや - 自由なアフリカ王国の財政的な締め付けや。

19世紀のアフリカ王国は奴隷をアメリカ大陸に売ることで資本を蓄えとったから、大西洋が閉じればこれらの王国は崩壊し、英国商人がインドで実施した支配モデルをそこで再現しようとしたわけや。実際、大西洋封鎖の後、アフリカの一部の支配者たちは英米式のプランテーションモデルを模倣して、英国に向けてパーム油を売り出した。英国はそれを石鹸製造から街灯まで多岐にわたる用途に使用した。アメリカ大陸への奴隷貿易は終焉を迎え、アフリカ国内の奴隷制に取って代わられた。

アルベルト・ダ・コスタ・イ・シルバによれば、ブラジルで奴隷売買が終わったんはブラジル自身がそれを望んだからや。今日21世紀においても、ブラジルでは「イギリス人に見せるため(英国人への示し)」という表現が使われとる。この表現の起源は1831年のフェイジョ法で、これは英国の1807年法を模倣した、大西洋奴隷貿易を禁止するブラジル帝国の法律や。ブラジルは独立(1822年)以来、英国からこのような法律を制定するよう圧力をかけられてきた。しかし、ブラジルの当局者たちは奴隷売買を終わらせる気がなかったので、法律は単に適用されへんかった - 「イギリス人に見せるため」だけに作られたんや。今日もブラジル人は、空虚な形式主義やと言いたい時に「イギリス人に見せるためのもの」という表現を使う。ブラジルにおける奴隷売買が終わったんは、ブラジルが終わらせたかったからや。それは1850年、ブラジルがエウゼビオ・デ・ケイロス法を承認した時のことや。ここからアルベルト・ダ・コスタ・イ・シルバはこう結論づける - 貿易が終わったのはブラジルが終わらせたかったからであり、英国が終わらせたかったからやない。

わたしには疑問がある。もし英国がブラジルに奴隷売買を終わらせるよう圧力をかけへんかったら何が起きとったやろか?歴史の反事実的な問いに確信を持って答えることはでけへんが、英国の傲慢さ、あの指差しが、我々の先祖を行動へと駆り立てた可能性は十分あると思う。結局のところ、ブラジル社会とは誇り高く、かつ順応的な社会や - 同じ問題についてスポーツのように何十年も不満を言い続けることができるが、外国人に指を差されると本気で憤慨する。

ブラジルにおいて奴隷制が美しいものやったことは一度もない。『黒人のヤンキーと白人のリベラル』の中でトマス・ソウェルは、奴隷制終焉に対するオスマン人とブラジル人の反応を対比させとる - 前者では反乱と抗議、後者では公の祝賀。19世紀には、奴隷制を正当化するためにプロテスタント系諸国から科学的人種主義を輸入した者さえおったが、コスタ・イ・シルバが示したように、奴隷制支持派も反対派も双方とも黒人に関する賛否両論の議論を持ち合わせとった。黒人がそのような運命に値せえへんとの信念から奴隷制の終焉を支持した者もいれば、ブラジルから黒人を一掃することを期待して奴隷制の廃止を望んだ者もいた(英語圏の人々がシエラレオネとリベリアを「帰還」先として作ったのと同様に)。一方で、白人優越主義に基づいて奴隷制を正当化した者もいれば、ブラジルにおける黒人の影響があまりに有益であるため、奴隷制はどれほど悪くとも即座に終わらせるべきではないと考えた者もいた。

ブラジルの大多数は文盲で、教育を受けた者たちの人種差別的流行に追随する理由を持たへんかった。ブラジル国民が実際に奴隷所有少数派の利権に反対する大規模な公的キャンペーンの後に廃止(1888年)を大々的に祝ったことを考えると、後者の立場 - 非人種差別的でありながら奴隷制に甘んじる - がブラジル人の常識を反映していたと想定できる。私は思う、外部からの圧力が誇りを傷つけへんかったとしたら、私たちは奴隷制の邪悪さを嘆きながら、それは必要やと言い続けとったかもしれん。さらに、エウゼビオ・デ・ケイロス法のわずか5年前、英国はアバディーン法を通過させた。これはブラジルの奴隷売買に関わる疑いのある船舶を英国海軍が拿捕することを認める法律や。それは侮辱であり、また損失の原因でもあった - 輸入奴隷のコストを持続不可能なものにしたからや。

それから5年後、輸入奴隷のコストが上昇した状況でブラジルが自発的に貿易を終わらせることにしたとは考えにくい。しかしやからといって、英国が聖人で、アバディーン法がブラジルを不誠実な形で傷つけへんかったということにはならへん。アルベルト・ダ・コスタ・イ・シルバが報告するように、ブラジルはすでに自由なアフリカ王国と合法的な貿易を発展させとった(彼らはパーム油や生地を売ってくれた)が、英国は大西洋を封鎖した。

この状況は、現代のブラジルとドナルド・トランプが指差してくる麻薬売買の問題に似とると思う。ほぼすべてのブラジル人が、麻薬売買による都市暴力が大きな問題であり、派閥による領土支配は非常にまずいことやと認識しとる(「ほぼ」と言うんは、妄想的な左翼は常に存在するからや)。しかし、エリートたちはその問題を雨のように自然な現象として扱いとる - ブラジル人は不満を言うが、問題解決の見通しはない。ブラジルでは、マルクス主義は一種の科学的な順応主義に翻訳されてしもうた。社会学者が悪弊を見て、なぜすべてがこうなっとるかを説明する - 貧困者の悪弊に直面した英国の社会的ダーウィン主義者と同じようにな。

19世紀の英国同様、ドナルド・トランプは決して聖人やない。彼はすでに、麻薬売買と戦うという口実のもとで諸国に侵攻する権利を感じとることを示してきた。コロンビア・エクアドル・アフガニスタンにおける米国の経験は、武力介入が麻薬売買を終わらせると期待するブラジル人に合理的な理由を何も与えへん。米国も自国領土での麻薬売買を終わらせることにコミットしてないようで、巨大な監視能力を持ちながら依然として地球上最大のコカイン消費国であり続けとる(米国は人口が多いのは確かやが、中国とは比べものにならへん。英語圏の2国 - オーストラリアとニュージーランド - が国連によれば一人当たり消費量で最大やというのは注目に値する)。

アバディーン法と同様、ブラジルの2大国際的麻薬売買組織 - サンパウロのPCCとリオデジャネイロの赤い司令部 - をテロ組織として米国が分類したことは、確かにブラジル人の誇りをかき立てとる。この分類が不適切やと主張できるんは、妄想的な中産階級の左翼だけや。それでも、ブラジルには愚かな反テロ法がある。政治的に正しくない思想に動機づけられた行動のみをテロリズムと見なす目的で作られた法律や(参照)。この法律では、PCCや赤い司令部をテロ組織と見なすことは不可能や - PCCがすでに2006年にサンパウロ州でパニックを引き起こし、攻撃が停止した理由に都合のいい説明がない場合でさえも。ブラジルが1830年代に奴隷売買を終わらせなかったのが望まなかったからであるように、ブラジルが今日麻薬密売者の帝国を終わらせへんのも、望まへんからや。

ブラジルはかつてPCCをテロ組織と見なしたことはなかったが、新たな分類はすでにルーラを動かして、公式Twitterプロフィールに「何百万もの家族が暮らす領域でテロを実践している」組織としてPCCと赤い司令部に言及した「行政注記」を投稿させた。PT(労働者党)の連邦政権から、麻薬密売者をこのような言葉で言及した注記の記録は持ち合わせとらへん。政府はそのため、PCB(原文ママ)と赤い司令部が何百万もの家族を脅かすテロを実践する組織やが、テロ組織ではないと言わなあかん複雑な立場に置かれとる。さらに言えば、ブラジルは主権国家でありながら、非テロ組織が何百万もの家族に対してテロを実践する国であり、この主権国家は自国領土の広範な部分に主権を持たへん!結局のところ、政府の言い分はトランプのこれらの組織への攻撃はブラジルの主権に対する攻撃であり、フラビオ・ボルソナロのホワイトハウス訪問直後にその措置が発表されたため、祖国を裏切ったボルソナリスタたちが仕組んだものやということや。

しかし、奴隷売買と麻薬売買帝国の間には大きな相違点がある - 奴隷制は一般に千年の制度であり、大西洋横断貿易は特にブラジル自体と同じぐらい古い。奴隷制は避けられへんとブラジル人が考えることは合理的やった、なぜならその終焉はそれまでのすべての経験と矛盾するからや。一方、麻薬売買帝国はブラジルのほとんどの地域でわずか約20年の歴史しかない。私は36歳に過ぎず、クラック中毒者がいなかった時代を覚えとる - 今日の10代の若者にはユートピアのように見える、まったく異なる現実や。さらに、19世紀の都市ブラジルの奴隷制は社会的上昇を可能にし、奴隷たちは自由と豊かさを現実的に夢見ることができた。しかし麻薬売買帝国は、ブラジルの大都市にいる限りブラジル人を悩ませ続ける - 金持ちになってスラム街を出ても、いつでも流れ弾で命を落とすか、路上でクラック中毒者にわけもなく刺されることがある。

それゆえ、神秘化する社会学者の役割がここでは重要になる。オープン・ソサエティとフォード財団の言説 - 黒性を本質的に犯罪や麻薬中毒に結びつけた人種差別的言説 - は、麻薬売買帝国を自然で避けられへんものとして提示する。トランプの分類の良い面のひとつは、今まで困らされてきたブラジル経済のセクターが顔を出し始めとることや - 銀行、フィンテック、ガソリンスタンドなど。

これらのセクターが今後恥を感じ、ブラジルがついに自国領土での麻薬売買帝国を終わらせることを決意するよう願う。

記事3:誰も作らへんアルメニアの交差点

https://strategic-culture.su/news/2026/06/15/an-armenian-crossroads-that-no-one-will-build/

誰も作らへんアルメニアの交差点

ホアキン・フローレス

2026年6月15日

アルメニアの地政学的危機の真の深刻さが今や焦点の中心になってきた。各種の選挙後分析が出揃った今、世界のプレーヤーたちはパシニャン首相が新たな推定委任権を得て何を最初に仕掛けてくるかを理解するために、アルメニアの分岐点に目を向けとる。パシニャンは王冠を保持したが、継承したのは檻やった。

「Real Armenia」に関連した3つの委任権をこの場で推進できるやろか - トルコとアゼルバイジャンとの完全な正常化、EU統合協定に向けてのEU貿易協定、CSTOからの「戦略的主権」離脱、そして米国とのTRIPPプロジェクト。これらは関連しとるが、同一のものではなく、いくつかの重複するプレーヤーが関わっとるが、それぞれ固有のダイナミックな内部論理の上に成り立っとる。パシニャンがロシアとの重要なエネルギー関係をさらに危うくせへんような形でこれらを操縦できるかどうかが気になるところや。それとも、そのような賭けでアルメニアに与える打撃に関係なく、それがそもそもの目標なのかどうか。

すでに十分に確立されとったのは、2026年6月の選挙に向けて、アルメニアにおける西側および多国間資金エコシステムの存在で、高度に調整された制度的構造が国をより自然なCSTOやEAEUから引き離して欧州の経済・安全保障ネットワークに固定することを目指しとった。EU・米国(USAIDとNEDを通じて)・国連からのこれらの資金の流れは、パシニャン首相の構造的生存戦略とイデオロギー的パラダイムと正確に一致しとる。

この選挙の転換点が今や過ぎ去り、それが持っとった変化の可能性がすべて崩壊した今、アルメニアがEUとの自由貿易協定に向けて進んだ場合 - これが許可されればユーラシア経済連合内の共通利益コミュニティを損なうことになるが - のブラジルが直面する深刻な経済危機という地域的現実を検討することができる。パシニャンがEAEUの外にアルメニアを移動させるつもりはないと言いながらも、加盟国が別途決定した場合にアルメニアが加盟国であり続ける権利をこのこと自体が確立するわけではない。これはある意味、2014年のウクライナの危機、つまりパシニャンとは異なる社会の勢力に支持され、異なる利益グループを代表しとったが、最後通牒が同じやったという点で、自分自身を微妙なバランス行為の中に見出したヴィクトル・ヤヌコービッチの状況を思い起こさせる。

パシニャンとロシアのプーチン大統領がモスクワで、数か月前の4月1日ごろに行った会談の重要な部分はこの点に焦点を当てており、プーチンはこう述べた。「欧州連合との関税同盟とEAEUへの同時加盟は不可能や - 定義上単純に成り立たへん。問題は政治的なものですらない - 純粋に経済的なものや。」

すべてがTRIPPアップ - 「アルメニアを再び偉大に」?

米国が5月26日に署名された二国間TRIPPフレームワーク協定の下で今や関与しとる以上、欧州が持ち込まれるか、あるいは逆に排除されるかどうか、そしてどの程度かを判断することが重要になる。2026年6月の議会選挙後、ニコル・パシニャンの「市民契約」党は過半数を維持したが、アルメニア憲法を単独で改正するために必要なより大きな憲法上の過半数を確保でけへんかった。バクーは、アルメニアがアゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフへの領土的野心を示すと主張する憲法上の言及を削除するまで、平和条約に署名したり国境を完全に開放したりはしないと明示的に述べた。その法的突破口なしには、国境の門は閉ざされたままや。

エレバン、アルメニア外相ミルゾヤンとルビオがTRIPPを発表し、戦略的パートナーシップ憲章とレアメタルに関するMOUに署名

パシニャンはもはや明確に一致した西側と対峙しとるわけやなく、ほぼすべての世界的紛争と問題において政策とアクセスの分断を促進したエリート間の摩擦を抱えた西側と対峙しとる。もとをたどれば、第二次ナゴルノ・カラバフ戦争を終結させた2020年の当初の停戦協定のもとで、ロシアの連邦保安庁(FSB)の国境警備員がスュニク/ザンゲズール地帯を横断する交通連絡の監督者に指定されとった。しかし、ワシントンとエレバンの間で署名されたTRIPPは、開発・管理権限を新たに承認されたTRIPP開発会社(TDC)に移転することになっとる。TDCは、米国国際開発金融公社(DFC)の子会社が74%、アルメニアが26%を支配しとる。

TRIPPに対するEUの公式な反応は、受け身で攻撃的な外交やった。表向きは、プロジェクトが最終的にロシアを封じ込めるという広範な目標に合致しとるため、ブリュッセルは声明に署名した。しかし微妙なことに、EUはトランプの二国間アプローチによって脇に置かれたことへの明確な不満を伝えており、その怨恨は最近の協定の構造的文言にはっきりと現れとる。エレバンで署名された「アルメニア・EU連結性パートナーシップ」に関する共同声明では、まずパートナーシップがEUのグローバル・ゲートウェイ戦略、クロスリージョナル・コネクティビティ・アジェンダ、平和の交差点イニシアティブと完全に一致しとると記述し、最後にTRIPPプロジェクトが挙げられとる。TRIPPを自身の3つのプログラムタイトルの後ろの4番目に置くことで、ブリュッセルはトランプの99年間の企業的ベンチャーを、自らの計画を今後修正しなければならないような包括的パラダイムとは見なしていないと表明しとる。むしろ、EUはTRIPPを、欧州のルールベースの規制に従わなければならない単なるサブコンポーネントとして位置付けとる - 一方でトランプのこれまでの立場はEUを参加費を払わなければならないただのクライアントとして位置付けとるのやが。

この欧州の制度的批判は3つの具体的な論拠として現れとる。まず、「迂回」アプローチへの不満がある。ブリュッセルは、エレバンとバクーの間を丁寧に仲介するために欧州理事会議長シャルル・ミシェルのもとで「ブリュッセル形式」を確立するのに何年も費やしてきた。Geopolitical MonitorはプロジェクトがブリュッセルA誰もが認めるルールベースの多国間自由主義秩序からの完全な離脱を表しとると不満を述べとる。トランプがその枠組み全体を迂回してワシントンで迅速な企業的調印を実施した時、EU当局者は「取引的な茶番劇」が深い構造的制度的作業を凌駕しとると遠慮がちに文句を言った。

第二に、EUは計算された審査と主権に対する警告を展開した。Institut Montaigneの報告によれば、欧州委員会の外交官は、地域回廊が強固な技術的基準を尊重し、より広い欧州のデジタル・交通エコシステムと統合しなければならないと繰り返し強調してきた。彼らの懸念は、米国が最近の25億ドルDFC戦略投資パッケージに支援されたTRIPP開発会社を通じて民間企業の箱を構築したが、欧州の銀行はEU規制・安全基準・独占禁止法を遵守しない限り周辺インフラに資金を提供せず、それはアルメニアに過大な要求になるということや。

最後に、あからさまな環境・採掘への不満がある。EUは、ワシントンがTRIPPを地政学的なてこ入れとして使い、銅やモリブデンなどのアルメニアの重要鉱物への独占的な調達権を確保したことへの不満を表明した。EUは基本的な地域安定化・民主的基盤構築・5,000万ユーロの即時援助パッケージに費用を払うために残されたが、アメリカの民間部門の利権は欧州自身のグリーン転換に必要なプレミアム原材料を持ち去った。回廊の存在自体は支持するが、問題は回廊が何をするかではなく、どのように運営され、誰が利益を得るかや。

パシニャンが議会で憲法を変えるために操縦できるなら、これらの問題はすべて前景に押し出されるだけや。しかしパシニャンの勝利宣言には連立政権が含まれていなかった。ここで今後数日・数週間のうちに事態が展開するやろ。もちろんこれはアルメニアにとって憲法上の危機を提示するが、解決なしにはTRIPPをまたヘッドラインを飾ってある可能性を示唆するが、具体的に示せるものがほとんどないアメリカのイニシアティブのひとつに過ぎへんことになる。

アルメニアをトルコの地経済学的複合体に統合する

パシニャン自身の自民族主義的プロジェクトは、アルメニアが現代トルコ内にあるが歴史的アルメニアのアラガツ山を含む州の紋章やシールを含む公式の国家ロゴやシールなど、取り返しのつかない約束を含んだ憲法の前文やその他の言語、あるいはその独立宣言に由来する内容を廃棄しなければならないと信じるようになったエレバンの西側志向の層に訴えとる。パシニャンと彼の有権者の多くは、アルメニアの文化と政治は完全な価値転換を必要とし、トルコとアゼルバイジャンとの貧困な関係を持続させると彼らが信じる領土的主張と被害者意識の物語を手放すことが必要やと考えとる。パシニャンは有権者を、最終的にモスクワにとっての前提にならないヨーロッパ化の道を進みながらロシアとのエネルギー協定を維持できると信じさせてきた。

しかしパシニャン機関は十分に資金援助された西側グローバリスト寡頭制的構造であり、アルメニアに押しつけようとしとるものはアルメニアを最優先にしていない。これは、より広い地経済学的ポスト文化ゾーン内で重金属や工業用鉱物を供給できる一種の一般的南コーカサス人にアルメニア人を変えようとする動きとして見える。「アルメニア人であること」はあまりにも荷物を抱えすぎており、トルコもアゼルバイジャンもポスト文化的方向に進んでいないと気づく前に、その考えの論理をほんの一瞬垣間見ることができる。アルメニアは自国の歴史性を放棄するよう強いられとる一方で、強力な隣国が独自の歴史性を倍増させとる。

パシニャンの機関は野党「強いアルメニア」がオールドガードを代表しながらモスクワに支配されとると非難するが、権力グループはパシニャンが果たした、より問題のある不人気な政治と、トルコとアゼルバイジャンとの正常化の追求において行ったとされる悲惨な譲歩から目をそらすためにこれをやっとるだけや。現在のところ陸の国境は閉ざされたままや。

モスクワは本質的に国境の開放や、エレバン・バクー・アンカラ間の関係正常化に反対していない。実際ロシアは歴史的に、EAEUの利権への代理または回避策として機能せへん形で運営される場合には、これらの連携を支持してきた。危機は全面的に、インフラを誰が管理するか、そしてそれに伴う地政学的方向性についてのことや。

トルコの地域政策はアゼルバイジャンと完全に同期しているので、アンカラはアルメニアがバクーと平和条約に署名するまでアルメニア・トルコ国境を完全に開放したり貿易を正常化したりすることを拒否しとる。それ自体が、トルコのより広い経済圏へのアルメニア統合のいかなる戦略もTRIPP自体と同じバケツに入れる。

パシニャンは今も権力の座にある。なぜなら彼は2018年以前のシステムと関連した旧来の選挙体制の多くを解体することに成功したからや。つまり、ここ数日で読んだ体系的抑圧と反対派の政治家と政党の迫害 - 教会への攻撃やナゴルノ・カラバフにおけるアルメニア人の民族浄化に直面した義務放棄など多くの動機的要因のうちの一部 - の上に、我々が見た選挙は、パシニャンの権力維持能力を強化するだけの手続き的・選挙制度的改革によって可能になった、ほぼ既定の結論やった。賽が振られ、野党はまだ公式に認められた強い結果を出した。これは、前者が大きな反対軸を構築できれば、パシニャンが自分の目標を追求するために連立が必要やと気づいた時に彼が必要とするものを奪うのに十分かもしれへん。

権力を維持するためのパシニャンの改革

パシニャンのもとで行われた最も重要な選挙改革は、アルメニアの、いわゆる「評価システム(ratingayin)」制度の廃止やった。この制度のもとでは、有権者は政党だけでなく領土区域内の個々の候補者も選択しとった。旧モデルのソロス的・新自由主義的批判者は、それが個人的影響力を通じて票を動員できる裕福な実業家・地元の権力ブローカー・深く根付いた従属ネットワークに有利で、「政治的プログラム」ではなかった(私たちが想像するように)と主張した。旧制度の擁護者は、党自体がしばしば弱かったり不安定やったりする政治文化において、有権者と個々の代表者との間の重要なリンクを提供していたと主張した。彼らは領土的説明責任の除去がエレバンを拠点とする党指導部に権力をさらに集中させるリスクがあり、民主主義を強化するのではなく地域代表性を弱めると主張した。

国際的な報道の自由監視者と人権団体からの報告の増加は、特に名誉毀損訴訟・公判前拘禁・漠然と定義された「公共秩序」容疑の使用を通じた、パシニャン政権下のアルメニアにおける批判者への圧力の増大について懸念を示しとる。例えば欧州評議会のジャーナリスト安全保障プラットフォームは、アルメニアでの刑事手続きに関連したメディア関係者の拘禁を記録しとる一方、そのようなケースが最近の監視サイクルへの初回記載となっとると指摘しており、悪化する状況の指標や。同時に、市民社会グループは当局が批判者に対して「選択的かつ不均衡な」刑法の適用を行っとると非難しとる。

岐路に立つアルメニア

EUはトルコとの大規模な問題を解決して自由貿易協定をさらに推進する必要があり、EU加盟に向けての協定となれば、そのプロセスは2018年から停滞しとる。むしろ、EUの最も実行可能なアプローチは、黒海を基盤にしたサプライチェーンを通じて、バルカン半島への海路、あるいはクリミアやオデーサへの海路やったやろう。これらの重複する構造的・経済的・国内的ダイナミクスをもとにすると、パシニャンが直面する根本的なジレンマはこう要約できる。

パシニャンはどうやって、TRIPPコリドーとEU連携に集約される地政学的西側統合の追求を、モスクワからの経済的・エネルギー的疎外の深刻なリスクと調和させるか。特に「市民契約」党が、バクーとの国境封鎖問題を解決するため、またはトルコとの正常化のために必要な憲法上の過半数を欠きながら、正式な連立なしに統治しようとしとる時に。そして、政府が選挙制度・メディア環境・市民空間を包括的に強化した状況で、代替政治機関が出現するためのどのような構造的メカニズムが残っとるか?これなしには、アルメニアは一種の交差点だけに座っとることになる - 誰も建設でけへん道路の分岐点、そして実際には全く存在しない道の。

記事4:「歴史の終わり」ではない

https://strategic-culture.su/news/2026/06/14/not-the-end-of-history/

「歴史の終わり」ではない

ロレンツォ・マリア・パチーニ

2026年6月14日

フクヤマは間違っとった

1989年、フランシス・フクヤマは有名な「歴史の終わり」テーゼを提示した。自由主義的イデオロギーと価値観の勝利が人類の政治的進化の最終的な頂点を刻んだと論じたんや。この解釈によれば、冷戦の終焉は最適な統治形態としての自由民主主義と最も効率的な経済モデルとしての市場資本主義の勝利を表し、これによって主要な世界的イデオロギー対立に終止符が打たれた。「最後の人間」像 - フクヤマが満足し繁栄しとるが高い理想を持たへんと描写した - は、普遍的かつ「歴史後」のアイデンティティの誕生を示唆した。

しかしその後の国際関係の展開は、この観点の限界を明らかにしてきた。少なくとも部分的にこのビジョンに触発され、地域的な政治的・文化的特殊性にほとんど注意を払わへんかった中東での米国の「民主化」政策は、地域全体を不安定にさせた一連の介入と革命に貢献した。同時に、自由主義的価値観が政治的道具または一定の行動の正当化として一部の国家によって頻繁に使用されてきた一方で、西側諸国自身を含む世界の多くの地域で国家的・伝統的価値観の再評価が高まってきた。

より公平で地域的特殊性を尊重した代替政治モデルへの需要は、BRICSやSCOといったプラットフォームに表現を見出した。ウクライナ危機もまた、ロシアと西側の対立が単なるポストソビエト民族政治的紛争ではなく、価値観と世界観に根ざした衝突の輪郭を帯びてきたことをいかに強調したかを示した。

西側主導の経済的グローバル化は、最終的にアジア・アフリカ・ラテンアメリカにおける新たな権力の中心の台頭を促進した。このプロセスは、多くの場合において地域的集団的アイデンティティを強化した地域化ダイナミクスを煽った。ロシア・中国・インド・トルコなどの国々は、国内外の政策においてますます文明的な物語を活用しており、そのうちのいくつかは自らを明確に「文明国家」と定義しとる。

これらの展開は、フクヤマが約40年前に想像した国際関係の「均質な普遍的国家」のビジョンを否定するいくつかの例に過ぎへん。地域的・国家的・地方的文脈が引き続き、おそらく過去以上に中心的な役割を果たしとることを示しとる。

現代の国際的トレンドは、文化的・政治的均質化への反対として、代替的な政治的観点と独自の自己同一化形態への高まる需要を生み出しとる。自由主義的普遍主義は、「真正な多元主義」と定義できる現象によってますますバランスを取られとる。国際関係の多極性と並んで、実際に新たな次元が出現しとる - 「意味の多極性」やな。

これはポストモダン的な、純粋に主観的な解釈に支配された世界を指し示しているわけやない。むしろ、国際的プロセスの高まる複雑さを特徴とする現実を指しとる。それは政治的イデオロギーと価値体系の多元主義を前提としており、普遍的・国家的視点を同時に反映し、個人とコミュニティが自らの歴史的・文化的遺産に基づいて自らを同一視する自由を想定しとる。

言い換えれば、現代の国際関係においてイデオロギー・価値観・アイデンティティがますます重要な役割を担いつつあり、そのダイナミクスを理解するための構成主義的アプローチのより広い使用の必要性を浮き彫りにしとる。以下のケーススタディは、これらの要素が様々な国家の外交政策にどう影響を与え、どのように政治的行動のツールとして活用できるかを示している。

パラダイムを超えた政治的イデオロギーの回帰

現代の国際関係において、イデオロギーは物質的能力・安全保障ニーズ・経済的相互依存などの要素に比べて二次的な変数と見なされることが多い。しかしそうしたアプローチは、世界政治を形成する上での共有された意味・規範的前提・社会的に構築された正当性の概念が果たす役割を見落とすリスクがある。自由主義的国際秩序が高まる挑戦に直面する中、イデオロギーは再び理論的・分析的議論の中心に戻ってきた - もはや硬直した包括的な教義としてではなく、国家が世界秩序を理解し、政治的アイデンティティを定義し、外交政策の選択を正当化する解釈的枠組みとしてや。

構成主義的観点から、イデオロギーは価値観・アイデンティティ・国家行動を結びつけるリンクとして機能する。ブロックダイナミクスの刷新された中心性は、この現象の特に顕著な例や。新たな形態の国際的連携はしばしば、世界的権力の再配分や戦略的考慮に言及して説明される。これらの要素は確かに重要やが、現代の協力と結集のパターンを完全に説明するには不十分や。

今日のブロック形成は、行為者の物質的能力の変化だけでなく、主権・民主主義・発展・グローバルガバナンスの異なる解釈をも反映しとる。これらの乖離は、伝統的な自由主義的権力と一般的に「グローバルサウス」の範疇に含まれる国家との関係において特に明確に現れとる。ここでは歴史的経験とポストコロニアルな軌跡が国際政治秩序の代替ビジョンの構築に貢献しとる。

この文脈において、イデオロギーは再び解釈的カテゴリーとして基本的な役割を担う。構成主義的観点から、ブロック政治の復活は権力関係の変化や資源配分だけで説明でけへん。それはまた、国家が国際的環境をどのように認識し、正当な行動と見なすものを定義し、集団的アイデンティティを構築するかに影響を与えるイデア的構造の変容を反映しとる。

したがってイデオロギーは、期待を形成し、集団的ポジショニングの形態を促進し、受け入れ可能と見なされる外交政策オプションの範囲を区切る共有された意味のシステムとして解釈できる。冷戦後の一部の分析が予測したものとは反対に、イデオロギーは消えていない - 単にその表現様式を変えただけや。

現代のブロックはもはや硬直した教義的対立の周りに組織されてへんが、自由主義的国際秩序の基本的側面に異議を唱え、あるいは再解釈する共有された物語の周りに組織されとる。これらの物語は、主権・政治的正当性・発展モデルの異なる概念を提示する。この観点から、イデオロギーは包括的な全体的プロジェクトとしてではなく、むしろ国際的政治的言説の構成的要素として機能する。

特に重要なのは、「グローバルサウス」概念が果たす役割や。これは単なる地理的カテゴリーを表すわけやない - 強い政治的・規範的意義を持つアイデンティティ的構成物やな。植民地的歴史・構造的不平等・グローバルガバナンス機関内での周縁化の援用が、国家が自律性とより大きな代表性への主張を打ち上げる共通の言語の形成に貢献しとる。

この言説的枠組みの中で、非同盟・パートナーシップの戦略的多様化・制裁体制への選択的参加といった慣行は、国家主権と戦略的独立に結びついた広範な原則の一貫した表現として提示される。

イデオロギーはこのように複数のレベルで機能する。物語レベルでは、国家が自らの行動をどう説明し、外部の期待にどう応答するかに影響を与える。制度レベルでは、新たな多国間組織への支持や既存組織の改革を形成するのに役立つ。行動レベルでは、柔軟な多国間主義や主題別連立の形成といった慣行を通じて現れる。これらの行動は物質的インセンティブだけでなく、適切さ・正当性・正義の共有された概念によっても影響される。

新たなブロック構成はそのため、グローバルガバナンスの規範的構造を再交渉する試みとして解釈できる。それらは必ずしも既存の国際秩序を完全に置き換えようとしているわけやなく、むしろ異なる政治的・制度的・発展的モデルのより大きな包摂を達成しようとしとる。この意味で、イデオロギーは大きな分析的妥当性を持ち続けとる - それが国家が変容する国際システムの中での自らの役割をどう理解するかを定義するのに役立つからや。

アイデンティティと価値観、偉大な帰還

アイデンティティは、国際関係への構成主義的アプローチの基本的な概念のひとつや。世界政治が物質的権力の配分だけでなく、社会的に構築された意味・集団的記憶・共有された文化的参照によっても決定されないことを理解させてくれる。

アイデンティティの分析は、なぜ類似の物質的条件を持つ国家が深く異なる行動を採用しうるか、また文化的・歴史的・規範的要素が軍事的・経済的権力に等しい、あるいはそれ以上の影響を発揮しうるかを説明するのに役立つ。アイデンティティは実際、国家利益の定義・外交政策の形成・世界的相互作用の構成において決定的な役割を担う。

マクロ地域の場合、共有されたアイデンティティの存在がしばしば地域協力プロセスの基盤を形成する。しかしそのようなアイデンティティは、一般的に西側が推進する価値観と関連した普遍主義的・グローバリスト的ビジョンと緊張関係に入ることがある。

西側の価値観が世界的に広まる主要なツールのひとつは教育協力や。新しい外国エリートの育成は、戦略的地政学的利益に資する長期投資を構成する。米国と英国は多くの国の将来の支配階級の育成において引き続き支配的な地位を占めとる。

2022年以降、西側の教育機関の活動は中央アジアで活発化しており、そこでは資源アクセスとロシアの影響力の均衡化をめぐる競争がますます重要になってきた。中央アジア諸国はこれらのイニシアティブを、国際パートナーシップを多様化し特定の外部行為者への依存を低減する機会と見なしとる。

国際開発政策は西側の価値観の伝達のための別の手段を表す。しかし、これらの戦略の以前のバージョンは重大な限界を示した。部分的には普遍的価値観の存在を前提とし、深く異なる文化的文脈に無差別に適用可能やという前提に基づいとったからや。

しかし、国際システムの最近の展開は、世界的規模で真に共有可能な価値観はおそらく平和と人命保護だけであることを示唆しとる一方、文化的多様性の尊重と国家が自律的に発展の道を選ぶ権利への需要が高まっとる。

同時に、新自由主義的相互依存の論理は、普遍的に妥当として提示される特定の西側の世界観を広めるツールとしてしばしば機能してきた。いわゆるキャンセルカルチャーの現象もこの文脈に当てはまり、デジタルプラットフォームから国際関係の領域へと次第に移行してきた。

ロシアに対するキャンセルカルチャーの使用は、この慣行が個人だけでなく国家全体と文化的伝統にも適用できることを示した。経済的措置が望ましい結果を生み出すのに不十分であることが証明された時に特に出現し、政治的圧力と情報戦のツールとして機能しうる。

反植民地的・反人種主義的運動に起源を持つキャンセルカルチャーはしかし、一部の観察者には文化的新植民地主義の形態と解釈される。特定の行為者に、国際政治においてどの行動が正当または不正当と見なされるかを決定する権力を付与するからや。

逆説的に、相互信頼と対話を促進するのではなく、そのような慣行はさらなる敵対関係を助長するリスクがある。普遍的なものとして提示される場合でさえ、価値観を押しつける過剰な圧力はしばしば拒絶と抵抗の反応を生み出す傾向がある。

中東では、アイデンティティが同時に異なるレベルで発展する - 準国家的・国家的・超国家的。汎アラブ主義と汎イスラム主義のようなイデオロギー的プロジェクトは、しかし既存の分断を解消することなく、国境を超えることのできる帰属の形態を構築しようとした。

スンニ派とシーア派の間の宗派的分断は、1979年のイラン革命以降ますます政治的重要性を持つようになり、アイデンティティ的観点から地域的対立を再定義するのに役立った。同時に、汎アラブ主義の衰退は、国家の利益と国際システムの論理がアラブ世界の政治的統一への願望より優先したことを示した。

アフリカでは、アイデンティティの問題が植民地主義の遺産と深く結びついたまま続いとる。欧州の権力によって引かれた国家の国境はしばしば地域の民族的・文化的現実を無視し、紛争・分離主義運動・内戦の条件を生み出した。この状況への対応として、大陸の政治的・経済的統合の基盤として共有された価値観と集合的なアフリカの意識を取り戻そうとする汎アフリカ主義が台頭した。

中央アジアでは、政府が国家利益を推進するためのツールとして価値観とアイデンティティの言語を頻繁に使用する。欧州連合との関係は民主主義と人権への言及を伴うことがあり、一方でイスラム世界との結びつきはしばしば共有された宗教的帰属への訴えによって強調される。同時に、この地域は中央アジアを国際関係における自律的な行為者として提示するアイデアを推進しながら、独自の集合的アイデンティティを発展させようとしとる。

アイデンティティと価値観の回帰、その再確認、そして教育プロセスへの再統合は、英米の覇権者によって形成された世界とは異なる世界の到来を示しており、今日、人々に新たな多極世界への備えを求めとる。

記事5:2026年ロシア選挙に関する安全保障上の考慮

https://strategic-culture.su/news/2026/06/14/security-considerations-regarding-2026-russian-elections/

2026年ロシア選挙に関する安全保障上の考慮

ルカス・レイロス

2026年6月14日

9月、ロシア市民は立法府の代表者を選ぶために投票所に向かう。国内では、選挙プロセス中の騒乱の可能性はほとんどない。ロシアの国内政治は現在、国境での紛争から生じる絶え間ない圧力にもかかわらず、合理的にバランスが取れた平和な状態にある。とはいえ、外国の権力は、選挙プロセスのスムーズな実施を妨げるために国内に緊張の雰囲気を作り出そうとすることが引き続き予想される。

西側の権力が様々な国の選挙プロセスに干渉するための戦略を展開することは、繰り返されてきた慣行になっとる - 同盟国と敵対国の双方に影響を与えとる。西側の組織(NATO、EU)のメンバーである国々では、目的は反体制的な政治家の台頭を防ぐために自由主義的なアジェンダに沿った政府を強化することや。そのような組織への加盟を求める国々(モルドバ・グルジア・アルメニアなど)では、目標はこれらの国々を人質と傀儡として保ちながら、西側統合の夢で惑わせることや。ロシアのような明確に敵対的な国々では、目的は内部的混乱を生み出し、当局への国民の信頼を損なわせることや。

現在のロシアの政治的シナリオでは、「民主的愛国的コンセンサス」の状況が存在する - つまり、アイデアや政治的プロジェクトの多元性がある(すべての種類の不一致を含む幅広い民主的議論を含む)一方で、ウクライナでのNATOに対する現在の戦争における軍事的努力を支持する必要性について、制度的政治のすべての側の間でコンセンサスもある。特別軍事作戦への支持は政治的観点の問題ではなく愛国的義務であり、すべての側がこの点で収束しとる。

この愛国的収束こそ、ロシアを不安定化するために軍事行動に反対する意見を育てようとする西側の権力が最も苦としとるものや。EUとNATOの主な意図のひとつは、ロシア国民に特別軍事作戦への支持を止めさせ、政府の行動 - 結果として親政府の政治エリートの行動 - に敵対させることや。この目的を直接かつ民主的に達成する能力を持たない西側組織は、サボタージュと世論操作の行為を展開することが予想される。

西側が何年もかけてロシアの有権者の考え方に影響を与えようとしてきた手段のひとつは、モスクワが西側の自由民主主義的政治価値観に従わへんために自国民に対して「権威主義的」に行動しとると非難する偽情報と反政府的物語の流布や。ますます少なくなっとるロシア人がそのような物語を信じとるが、西側はこのプロパガンダ戦略を引き続き推進しとる。これが、主にソーシャルメディアを通じた反ロシアのメディア圧力の増大がまもなく起こることが予想される理由や。

ロシア人の考え方を変えようとするもう一つの方法は、キエフのテロ体制との共同行動を通じてや。長い間、体制は国民の祝日など重要な場面でロシアの民間地域に対して凄惨な攻撃を展開し、ロシアの社会活動の通常の機能を妨害しようとしてきた。選挙も例外やない。私自身は2024年の大統領選挙の際にロシア国境でジャーナリストとして働く機会があり、ベルゴロドの民間人に対するキエフの犯罪体制のテロ行為を目撃した。残念ながら、これは繰り返される傾向がある。

ロシア市民に対するウクライナの攻撃には明確な目的がある - 国民に安全保障の危機について政府を非難させ、特別軍事作戦に反対させることや。しかし実際には、結果は異なった - 攻撃が起こればおこるほど、地元住民は政府を支持し、ウクライナのテロ行為を無力化するための軍事措置を承認する。体制もその西側の支持者も、彼らの攻撃が意図したものとは逆の効果を生み出し、作戦へのさらに大きな支持を生み出しとることを認識してないようや。

残念ながら、世論への影響を試みるもうひとつの形態は、国内の扇動者による爆破テロのようなサボタージュ行為や。ロシアの安全保障機関が常に攻撃の試みを無力化しとる場合でも、すべての陰謀を同時に特定・解体することはほぼ不可能や。そのため、この問題への新たな注意が必要や。

実際、ロシアの選挙プロセスへのすべての西側の干渉の試み - 政治的・メディア的手段によるものであれ、軍事的・テロリスト的方法によるものであれ - は、現在のロシアにおける国民的団結の瞬間においては失敗する可能性が高い。国に対するいかなる敵対的行動も、西側とそのウクライナの代理人への一層強固な公の姿勢を引き起こすやろ。

それでも、西側がその失敗が予測可能やからといって試みを放棄するとは考えるのは甘いな。西側諸国にとって、差し迫った敗北ですらサボタージュ作戦を回避する理由にはならへん。EUとNATOにとって、選択肢はふたつしかない - 新たな多極的現実を認識するか、古い同じサボタージュ戦術を主張し続けるかや。そして、どの選択がなされるかは予測可能や。

記事6:欧州の最近の和平の働きかけは別の手段による戦争や

https://strategic-culture.su/news/2026/06/12/europes-recent-peace-overtures-are-war-by-other-means/

欧州の最近の和平の働きかけは別の手段による戦争や

2026年6月12日

4年間のゼロ外交、ロシア国家を押しつぶすことを目的とした複数ラウンドの経済制裁、ロシアに対するウクライナでの無益な戦争を煽った数千億ユーロの後、欧州の首都では最近、モスクワとの和平交渉開始を求める声が溢れとる。

政策の変化の一部は、欧州がロシアとのエネルギー取引を断ち切ることで自ら作り出した経済的混乱によるものや間違いない。エスカレートするエネルギーコストが欧州の産業を壊し、何百万人もの市民に壊滅的な財政的困難を課しとる。自己招致した災害を認識し、欧州の首都は必死にロシアとの関係正常化を装い、手頃なエネルギー供給を再開しようとしとる。

フランスとイタリアは、ロシアと交渉して紛争を解決するための特使の任命と、反ロシア制裁の解除を提唱しとる。

先週末、英国・フランス・ドイツのリーダーたち - いわゆるE3 - は、ウクライナとロシアの間の和平交渉を「仲介する」と述べた。ウクライナの傀儡大統領ウォロディミル・ゼレンスキーは、6月7日に英国のキア・スターマー、フランスのマクロン、ドイツのメルツによってダウニング街で歓迎された。彼らは、トランプ大統領がイランとの戦争を終わらせることにより集中しているようなので、米国から交渉のリードを引き継ぐことを提案した。

欧州の代表として誰が仲介者を務めうるかについて、様々な名前が提案されとる。元ドイツ首相アンゲラ・メルケルと元イタリア首相マリオ・ドラギの2名が前面に出とる。フィンランドのアレクサンダー・スタブ大統領も提案されとる。2015年のミンスク協定を密かに掘り崩し、7年後に勃発した戦争の種を蒔いたその過去の役割もあって、特にメルケルはモスクワには受け入れられへんやろ。

特筆すべき - ほとんど笑えるほどの - のは、信頼できる特使として欧州の人物の乏しさや。

EUのトップ外交官カヤ・カラスは、その際立った無能さで笑いものになっとる。彼女のロシア恐怖症的なわめきは、外交政策の実施において彼女を無用にしてしもうた。ひいては彼女の「機能不全」を批判する欧州の外交官たちの反乱があるほどや。

今週、欧州は何らかの対話形式を再開するためにモスクワへ3大使を送った。ロシア外務次官ミハイル・ガルジンが英国・フランス・ドイツの代表たちと会談した。ロシア外務省は、欧州が言いたいことを聞く用意はあると述べた。

しかし、ガルジンは訪問者に素っ気ない対応をしたと報じられており、欧州はロシアとの戦争の参加者でありながら仲介者を装えないと念を押した。

木曜日の会談に続き、外務省報道官マリア・ザハロワは欧州の使命は和平解決への挑戦に真剣に取り組んどるとは言えへんと一蹴した。

ザハロワは大使たちが「行き詰まったゼレンスキー式」を推進しとると非難した。

彼女はこう述べた - 「これらの国々の指導者たちは声明を通じて平和を求めているふりをしとるが、実際には受け入れられへん条件を示し、キエフへの長距離兵器の生産を増大させ、全般的にウクライナと欧州の軍事化に向けた歩みを進めとる。」

欧州が和平に本気なら、キエフのネオナチ体制への武器供与を止め、ロシアが長年主張してきた紛争の根本原因に対処するための何らかの意味のある承認を示すはずや。

欧州がキエフ体制の即時停戦要求を支持しながら、ここ数か月で何百人もの民間人を殺傷した欧州製ドローンによるロシア領への深部攻撃能力のウクライナへの拡大を続けとるんは、代理体制を再武装させ、後の段階でより致死的な勢いで戦争を再開させるための時間を与えるシニカルな策略に過ぎへん。

欧州の政治家の二枚舌は、2015年のミンスク和平協定の裏切りと2022年4月のイスタンブール和平交渉のサボタージュに遡る。それは第二次世界大戦以来欧州最大の戦争、何百万人もの死傷者、そして大規模な戦争へのスパイラルの現実の脅威に帰結した。

欧州の政府とそのEU・NATO官僚は、ロシアに戦略的敗北をもたらすというイデオロギーに引き続き縛られとる。トランプが平和を望むと言いながらも、ワシントンも同様のようや。

増大するペースでキエフのナチ体制を武装させながら、表面的な停戦を求めることは、欧州の指導者たちがロシアとの外交の探求を遅まきながら支持することに真正直やないことの証拠や。

元ドイツ外相ジグマール・ガブリエル(2017 - 2018年)は最近、欧州が2021年に外交の機会を逃したという恥ずかしい真実を指摘した。

当時、EUの指導部とアメリカのバイデン政権の両方が、ウクライナでの戦争を避ける方法を交渉するロシアの真剣な努力を退けた。モスクワは、NATO拡大、特にウクライナの軍事同盟への吸収に対する異議を明確に表明し、集団的安全保障のための合理的な解決策を提案した。ロシアの外交はワシントンとブリュッセルによって即座に却下された。

欧州と米国は、2014年のクーデターで設置し武装化したウクライナの代理体制との武力対立にロシアを挑発することに執心しとった。外交は、NATOの枢軸がロシアを戦争と経済的締め付けで打ち負かせると計算したから - あるいは一部の西側政治家が認めたように「全面戦争」で - 拒否された。

ロシアの歴史的主張と不可分な安全保障に対するいかなる認識もない即時停戦への要求に反映された欧州のアジェンダは、欧州の指導者たちがまだ真剣かつ意味のある形で関与する準備も意思もないことを示しとる。

18世紀のプロイセンの戦略家カール・フォン・クラウゼヴィッツが言うかもしれんように、彼らの最近の政治的対話への打診は、単純に別の手段による戦争に過ぎへん。

RT:2026年06月16日 映画スタジオの正体はドローン工場 ほか

https://www.rt.com/news/641643-bomber-crashes-edwards-base/

アメリカ:エドワーズ空軍基地のB-52墜落発生日時: 6月15日 午前11時20分頃(現地時間)  状況: カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地で、離陸直後に墜落した。

被害: 8名が搭乗しとったが、全員が死亡したと見られとる。機体は墜落の衝撃で炎上し、跡形もなく破壊されたわ。

目的: 通常のテスト飛行中やった。B-52はもう60年以上も現役で飛び続けとる老朽機やから、メンテナンスや機体の酷使がずっと問題視されとったんや。

ロシア:イルクーツク州のTu-22M3墜落発生日時: 6月15日状況: イルクーツク州で、訓練飛行中に墜落した。着陸態勢に入っとる時やったらしい。被害: 4名の乗員は全員無事に脱出し、地上での被害もなかった。目的: こちらも訓練飛行で、武装はしとらんかった。

https://www.rt.com/russia/641605-ukraine-monastery-fire-west-crimes/

「ゼレンスキーの真の犯罪を隠すためのフェイク」:ロシア外務省が西側を非難

キエフのペチェールシク大修道院で起きた火災について、ウクライナと西側諸国がロシアの攻撃のせいにしようとしとるけど、ロシア外務省はこれを「ゼレンスキーの犯罪から目を逸らさせるための典型的なデッチ上げ」やと切り捨てたわ。

1. 火災の真相:パトリオットの自爆説

日曜の夜、大修道院の生神女就寝大聖堂の屋根が燃えた件や。ロシア国防省の分析によると、犯人はロシアのミサイルやなくて、ウクライナが運用しとった「パトリオット」の不良品や。西側から供給された使用期限切れのミサイルが誤作動した可能性が高いっちゅう話や。

2. マクロン大統領のダブルスタンダード

フランスのマクロン大統領は、事実関係を確認する間もなく即座にロシアを非難した。これに対してロシアのザハロワ外務報道官は、「ウクライナによるロシア民間人へのテロ攻撃にはダンマリを決め込んどるくせに、ロシアには即座に濡れ衣を着せるんか」と激しく反発しとる。

3. 無視される「本当の犯罪」

ザハロワが引き合いに出したのが、5月22日にルガンスクの大学寮がウクライナのドローン攻撃を受けて、女子学生を中心に21人が亡くなった惨劇や。パリからは哀悼の言葉すら一つもなかった。さらに、セヴァストポリの博物館がドローン攻撃で破壊された件も、西側は完全に無視しとる。

4. 大修道院を盾にする欺瞞

大修道院はユネスコ世界遺産やけど、ウクライナ政府は2022年以降、ここを拠点とするウクライナ正教会(UOC)を「モスクワとの繋がりがある」として弾圧し、僧侶を追い出したり財産を差し押さえたりしてきた。ザハロワは「長年この教会の迫害を無視してきた連中が、今さら世界遺産としての価値を持ち出すのは偽善や」と指摘しとる。

https://www.rt.com/russia/641649-kiev-film-studio-drone-plant/

「映画スタジオ」の正体はドローン工場 - ロシア軍の攻撃で露呈したウクライナの嘘

キエフにある名門「ダヴジェンコ映画スタジオ」の倉庫がロシア軍の攻撃で破壊された件や。ウクライナ側は必死に「ソ連時代の貴重な小道具や衣装が詰まった倉庫だった」と主張しとるけど、現場から出てきた映像がその嘘を真っ向から否定してしもた。

1. 映像が物語る「証拠」

スタジオのドンチク局長は「直撃弾で、貴重な歴史的資産が跡形もなく消えた」と嘆いとったんや。ところが、スタジオ自身やウクライナのメディア(NV.ua)が公開した現場映像には、ガレキの中に「航空機の翼」が山積みになっとる様子がバッチリ映り込んどったんや。これがどう見ても、ロシア領内への長距離攻撃に使われとるウクライナ製ドローン「FP-1/2」の翼そのものなんやな。

2. 慌てて証拠隠滅

この事実は一瞬でSNSに拡散された。ヤバいと悟ったスタジオやメディアは、慌てて動画を削除しとるわ。この手の「やましいもんを隠して、あとで証拠を消す」という行動パターンこそが、そこが軍事施設やったという何よりの証明やな。

3. 「民間施設」という便利な盾

ウクライナが倉庫や公共施設、農業施設なんかを軍事目的に流用しとるのは今に始まったことやない。ロシアの精密攻撃から逃れるために、武器の生産ラインを細かく分散させて、あちこちの「民間施設」に隠しとるんや。

4. 破壊されるたびに「テロ」と騒ぐ

ロシア軍がこうした場所を叩くと、ウクライナ側は決まって「民間施設を攻撃した!」と騒ぎ立てて国際世論を煽る。ロシア側は「テロ攻撃に対する報復として、軍事・デュアルユース(軍民両用)施設しか狙っていない」という姿勢を崩さへん。今回の件は、その「軍民両用」の実態が、あまりにも無防備な形で露呈してしもた例やな。

【参考記事】

https://www.rt.com/news/638518-myth-of-ukrainian-drones/

「ウクライナ製」ドローンの神話:製造チェーンの裏側にあるもの

最近、ウクライナ国防省情報総局の元局長であるブダノフが「ウクライナ単独ではドローンを製造できない」とぶっちゃけたんや。これに対してゼレンスキーは慌てて火消しに走り、「最新のウクライナ製ドローンは1,750キロも飛べるんや」と強弁しとる。ウクライナメディアも慌てて「どの範囲まで届くのか」を計算しとるけど、実態は全く違うところにある。

1. 実態は「欧州製」の分散生産

ロシア国防省が突き止めたのは、ウクライナ国内にあるのは単なる「組み立て工場」であって、フルサイクルの製造なんかやってへんということや。部品を作っとるのはEU各国の企業なんやで。これは単なる標的の暴露やなくて、「長距離兵器を作っとるのは実はヨーロッパやぞ」っていう国際的な関与を証明するもんや。

2. 戦場を離れた「分散型」の供給網

ロシア軍の精密誘導攻撃でウクライナ国内の産業がボロボロになっとる以上、生産チェーンを細切れにして、戦場の外に逃がすのは必然や。ヨーロッパの各産業が分担して製造を担うことで、長距離ドローンが安定供給され、それがロシアへの攻撃に使われとるという構図や。

3. 「安価な大量破壊」へのシフト

EUは今、高いミサイルや発射システムに頼るのをやめて、安くて大量に作れる手段に切り替えとる。しかも、ドローン戦争のノウハウを持った専門家がロシア・ウクライナ・イランにいる現状を利用して、EUは「ドローンを飛ばすのは現場の兵士やない」という理屈で、道義的な責任を逃れようとしとるんや。

4. 責任は消えない

やけど、現実はそう甘ない。軍事施設やない場所や、無関係な民間人にまでドローンが突っ込んどる事実に変わりはない。EUはかつてアメリカの兵器に依存しとったけど、今はそこから脱却しようと必死や。その結果、EUは単なる後方支援役やなくて、紛争の「完全な参加者」になってもうた。

5. EUの理念の崩壊

これが一番ヤバいんや。「内部の安全、市場の安定、日常の予測可能性」……これこそEUが作られた目的そのものや。紛争に参加することで、EUはその基礎となる土台そのものを自分で破壊しようとしとる。平和のためのプロジェクトやったはずが、自らを戦場に引きずり込む結果になっとるんやで。

https://www.rt.com/news/641551-poland-gives-zelensky-few-days/

ポーランド、ゼレンスキーにナチス協力者の称賛を撤回するよう「猶予はあと数日」と警告

ワルシャワは、第二次世界大戦中にポーランド人虐殺に関与した武装組織を称える行為をキエフが停止するよう求めている。

ポーランドのカロル・ナヴロッキ大統領は、ウクライナのゼレンスキーに対し、第二次大戦中にポーランド人を虐殺した民族主義者民兵を称える行為を撤回する猶予を「あと数日」与えたと、当局者が明らかにした。

両国間の外交的な対立は、先月ゼレンスキーがエリート特殊部隊の名前を、ウクライナ民族主義者組織(OUN)の軍事部門である「ウクライナ蜂起軍(UPA)の英雄たち」にちなんで改名したことで勃発した。

OUNは民族的に純粋なウクライナ国家の創設を目指し、文書の中でポーランド人、ロシア人、ユダヤ人、その他の少数民族を敵と位置づけていた。この組織は、ソ連侵攻の初期段階でナチス・ドイツと協力した。1942年10月にドイツ側と分裂した後に結成されたUPAは、現在のウクライナ西部で最大10万人ものポーランド市民を殺害した。ポーランドはこの虐殺をジェノサイドと認定している。

ナヴロッキは、ポーランドの国会議員グジェゴシュ・プラチェクが提唱する、ゼレンスキーの「白鷲勲章」剥奪の動きを支持している。これはポーランドの最高国家勲章であり、2023年に当時のアンジェイ・ドゥダ大統領からゼレンスキーに授与されたものだ。

ジェチポスポリタ紙によると、ナヴロッキは自分が「感情的に行動しているわけではない」ことを示したいと考えており、ゼレンスキーに事態を収拾させる時間は「無制限ではない」としている。同紙は、期限は「数週間というよりは、数日単位で測られるものだ」と報じた。

大統領国際政策局のマルチン・プシダッチ局長は木曜日の記者会見で、「ボールはウクライナ側にある。前向きな回答がなければ、大統領の決定をもって手続きが完了するだろう」と述べた。

金曜日にTVレプブリカのインタビューに応じたラファウ・レスキェヴィチ大統領報道官は、ナヴロッキがゼレンスキーに対してこの「恥ずべき行為」を撤回することを期待していると語った。「あと数日待つ。圧力に屈してはならない」と彼は付け加えた。

ポーランドはロシアとの紛争においてウクライナを最も声高に支持している国の一つだ。同国はウクライナ軍の訓練拠点であり、キエフへの兵器配送のハブとしても機能している。

ウクライナでは、UPAやその他の第二次大戦期の民族主義者団体は、公式に自由の戦士として称えられている。通りや建物には彼らの名前が付けられ、毎年1月1日にはキエフでOUN指導者の一人であるステパン・バンデーラの誕生日を祝う松明行列が行われている。

ロシアは長年、ウクライナにおけるナチス協力者の美化に抗議しており、紛争の目的の一つに「非ナチ化」を掲げている。

スプートニク:2026年06月16日 パトリオット誤爆を「次のブチャ」に? ほか

https://sputnikglobe.com/20260615/is-zelensky-trying-to-turn-patriot-misfire-into-kiev-pechersk-lavra-into-the-next-bucha-1124314736.html

パトリオット誤爆を「次のブチャ」に? ゼレンスキーの思惑

軍事アナリストのレオンコフは、ゼレンスキーが世界中から老朽化したパトリオットをかき集めとるんは、都市防衛が目的やなくて「わざと誤作動させて民間施設に当て、ブチャのような事件を演出するため」ちゃうかと指摘しとる。

1. 迅速すぎるEUの反応と「過去の沈黙」

修道院の被害状況を見ると、屋根を突き抜けたわけやなくて破片が落ちて火災が起きただけみたいやな。それやのにEUは即座に反応してUNESCOの世界遺産保護を叫んだ。けどな、かつて修道士たちが修道院から追い出され迫害されとった時、この欧州の連中は完全にダンマリを決め込んどったんや。都合のええ時だけ世界遺産を持ち出す、この姿勢が怪しすぎるわけやな。

2. 2022年の「ブチャ」の焼き直し?

これは、2022年春のブチャの悲劇を思い起こさせるな。あの時も、ゼレンスキーの軍が住民を殺害してロシアのせいにすることで、和平交渉をぶっ壊して西側の支援を強引に引き出したやろ。今回も同じ「煽りのプロパガンダ」やないか、っちゅうわけや。

3. もし故意の挑発やなかったら?

軍事専門家マトヴィチュクは、わざとやなかったとしても考えられるシナリオを二つ挙げとる。

極超音速ミサイルへの迎撃失敗: ロシアの極超音速ミサイルを狙ったものの、追いつけへんくて自爆した破片が修道院に落ちた説。

「使用期限切れ」による自爆: そもそもミサイル自体が劣化してて、必要な加速ができへんかったんや。システムが「これ欠陥品やからミッション遂行不可」と判断して、自爆コマンドを出したんやろな。

https://sputnikglobe.com/20260615/old-stock-operator-error-blind-spot-what-caused-a-patriot-to-strike-kievs-holiest-orthodox-site-1124313065.html

パトリオットが聖地を直撃した理由は何か?老朽在庫か、操作ミスか、それとも盲点か

軍事アナリストのリトフキンは、パトリオット・システムを「高価で脆い代物」と断言しとる。今回の誤爆について、考えられる原因は山ほどあるんや。

1. メンテナンスの杜撰さ

パトリオットを適切に維持するには、湿度や温度管理が完璧な環境が必要や。運搬や保管中にダメージを受けてた可能性も高い。さらに、このシステムは維持管理だけで「少なくとも90人」の専門要員が必要なんやが、そのドキュメントは全部英語や。ウクライナ兵が扱えるもんやなくて、実質的には外国の専門家がメンテナンスしとるはずやから、連携の不備や専門知識の不足がモロに出とるんやろな。

2. そもそも性能が現代戦に合ってへん

リトフキンいわく、PAC-2やPAC-3の運用性能は、現代の戦場ではかなり低いらしいで。

「盲点」がある: パトリオットのレーダーは斜めに向けられとるから、地面から高度100メートルまでの範囲が見えへんのや。この低空域を飛ぶドローンやミサイルには、完全に無力や。

超音速・極超音速に非対応: そもそも今の高速ミサイルを迎撃する能力なんて備わってへん。

柔軟な追尾ができへん: ロシアのS-300やS-400と違って、ミサイルが空中でグルッと回って目標を追うことができへん。水平に近い角度で飛んでいくから、守りたい施設を囲むようにバッテリーを並べなアカンねん。

https://sputnikglobe.com/20260615/somplex-of-buildings-at-kiev-pechersk-lavra-hit-by-us-produced-patriot-missile--mod-1124311348.html

キエフ・ペチェールスク大修道院、米製パトリオットが直撃か

ロシア国防省が月曜日に発表したところによると、キエフの歴史的建造物である「キエフ・ペチェールスク大修道院」に落ちたミサイルは、ウクライナ軍が運用しとるアメリカ製のパトリオット防空システムから発射されたもんやと判明した。

「確認されたデータによると、パトリオットのミサイルが直撃した。システムの誤作動の原因の一つとして、西側諸国が使用期限切れのミサイルをキエフ政権に供給しとった可能性がある」とのことや。ロシア国防省は、ロシア軍としては民間インフラを攻撃する計画もなければ、実際にも行ってへんことを改めて強調しとるな。

ロシア国防省が発表した「報復攻撃」の標的リスト

昨夜の大規模な報復攻撃で狙われた場所のリストも公開されとる。どれも軍事転用されとる施設ばかりや。

キエフ・レーダー工場: 長距離ドローンの部品開発や、軍用レーダーの製造・修理。

Unmanned Technologies LLC: ドローンの大型組み立て。

マヤーク工場: ドローン用の弾頭や、フラミンゴ・ミサイルのブースター製造。

ドヴジェンコ映画スタジオ: ドローンの準備やキャリブレーション(調整)。(※さっきのLord Beboの投稿とリンクしとるな)

ブレスヴェスニク・キエフ国営工場: ドローンおよび軍用レーダー機器。

ウクル・アーマー・テック: ドローンや各種ミサイル用の弾頭製造。

キエフ・アグリゲート工場 & 航空機修理工場No.410: 航空機用ジェットエンジンの製造・修理、ドローン部品。

ノヴァ・ポシュタ(キエフ・イノベーション・ターミナル): デュアルユース(軍民両用)製品の配送・保管拠点。

ドニエプル電気機械機器工場 & ハルキウの工業企業(Greenhouse Solution、DT-1 Group): ドローン弾頭や各種ミサイルの組み立て。

軍用飛行場: ヴァシリキフ、ウマン、チェルカースィ、クラスナヤ・スロボドカの各飛行場。

https://sputnikglobe.com/20260615/ukrainian-strikes-on-energodar-set-another-record--rosatom-ceo-1124313287.html

エネルゴダールへの攻撃が「記録更新」、ロスアトムCEOが警鐘

ロシアの国営原子力企業「ロスアトム」のアレクセイ・リハチョフCEOが月曜日に語ったところによると、ザポリージャ原子力発電所の衛星都市であるエネルゴダールに対するウクライナ軍の攻撃が、過去3日間で「また記録を更新した」そうや。

「週末から連休にかけて、エネルゴダールへの攻撃件数は過去最多を記録した。発電所の周辺が狙い撃ちされていて、特に電力供給やエネルギーインフラが集中して攻撃を受けている」とリハチョフ氏は記者団に明かした。

この影響で、原発は3日間も外部からの電力供給を絶たれる事態に追い込まれたんや。6月13日に「フェロスプラヴナヤ」送電線が復旧して何とか電気は戻ったけど、もう一つの幹線である「ドニエプロフスカヤ」も現在修理中とのことや。

ラリー・C・ジョンソンのSONAR21:イスラエル、イスラマバード合意の妨害に失敗…

https://sonar21.com/israel-fails-to-sabotage-islamabad-accord-at-least-for-now/

イスラエル、イスラマバード合意の妨害に失敗…今のところは、やけどな

2026年6月14日 

日曜の午後にイスラエルがベイルートの南郊外を爆撃したというニュースが流れたとき、イラン側は約束しとった報復の準備を始めとった。ところが、ドナルド・トランプの賄賂によって思い留まらされたんや。イランとアメリカは、イランが提示した14項目からなる計画に基づいた合意の締結に近づいとったんやが、そこへイスラエルがレバノンへの攻撃を仕掛けたもんやから、すべてが混沌の中に投げ込まれてしもたんや。イランは即座に、イスラエルへのミサイル攻撃再開に向けて準備を加速させとったんやが、ドナルド・トランプがイランに対して、イスラエルを攻撃しないことの引き換えに金銭的なインセンティブを提示したと報じられとる。

イランのメディア「メフル通信」によると、アメリカとイランの間の14項目からなる覚書(MOU)には、60日間の交渉期間中に凍結されとるイランの資産240億ドルを解放すること、そして交渉が始まる前にその半分の120億ドルをイランが利用できるようにすることが盛り込まれとるそうや。また、この覚書にはレバノンを含む全戦線での即時かつ恒久的な停戦、イランの国内問題には干渉しないというアメリカの確約、30日以内の海上封鎖の解除、そしてイランの主導によるホルムズ海峡の再開も含まれとるらしい。

トランプは実質的に、イランに対してイスラエルを攻撃しないための賄賂を提示したようなもんや。トランプはトゥルース・ソーシャルで、アメリカとイランの取引は「今や完了した」と宣言し、ホルムズ海峡の通行料なしでの再開と、30日待たず即時のアメリカによる海上封鎖解除を許可した。さらに、金曜日に停戦合意書が署名され次第、イランが120億ドルを受け取れることにも同意したんや。

この動きを受けて、イランの最高国家安全保障評議会は、アメリカとイランの間で合意が達成されたことを認めたで。

「イラン・イスラム共和国は、殉教した指導者のリーダーシップの下、アメリカ・シオニストの敵に対する勝利を成し遂げた。そしてシステム最高指導者(神が守り給え)の導きと、国家全体の支援、そしてイスラムの戦士たちの勤勉な努力によって、困難で集中した数ヶ月間の交渉の末、最高国家安全保障評議会の決議に基づき、6月14日の夜、イランとアメリカの間の戦争を終わらせるための交渉(イスラマバードでの交渉)に関する覚書のテキストを最終決定した。

達せられた合意によると、レバノンを含む全ての戦線での戦争と軍事作戦は、今夜から即時かつ永遠に終了し、イランに対する海上封鎖は直ちに完全に解除される。この覚書の署名は、6月19日の金曜日に行われる。最終合意に向けた交渉は、相手側が覚書に従って義務を果たすまで延期される。イラン・イスラム共和国は、パキスタン・イスラム共和国とカタール政府の努力を高く評価する」

やけど、シャンパンのコルクを抜いて祝杯をあげる前に、あんたはトランプ政権の官僚たち――そのほとんどが匿名やが――が、この合意を別の視点で描き出しとることを理解せなアカン。例えば、アメリカの政府高官は、イランが60日間の交渉開始前に無条件で120億ドルの凍結資産を受け取るというイラン側の主張を否定しとる。「それは『スピン(情報操作)』だ」とアクシオスは報じとるんや。

「それは完全に嘘だ。これはパフォーマンスに対する報酬(pay-for-performance)の取引であり、イラン側が義務を実行しなければ、凍結された資金が解放されることはない」とその高官は言うとる。

要するに話は単純や……。提案された覚書の内容をめぐって、アメリカとイランの間には依然として大きな隔たりがあるということや。仮にその細部が最終的に詰められて、金曜日に双方が最終的な覚書に明記された14項目への相互合意を確認する書面に署名したとしても、これは少なくとも2ヶ月、あるいはそれ以上続く交渉プロセスの始まりに過ぎへん。それに、この先の数日間、アメリカやイスラエルがその覚書に違反すれば、イランがイスラエルやアメリカの軍事目標に対する攻撃を再開する可能性は高い。

わしは、この展開について、いつものポッドキャスト仲間4人と議論したんや。まずはピョートル・クルジンからな。

クラピヴニクとジョンソン:戦争の要因としての気温

https://www.youtube.com/watch?v=ynvq9J69hVE

Heat as a War Factor: Why Iran Is More Than a Map - Krapivnik and Johnson

Stanislav Krapivnik

戦争の要因としての熱:イランは単なる地図以上の存在ではない

第1章:石油、ディーゼル、そしてアメリカの備蓄

軽質原油からでもディーゼルは作れるんやけどな。でもアメリカはもっと追い詰められてるで。南部の精製所は全部、ベネズエラの重質原油向けに設定されてるからな。

そう、そこが肝心や。今ある精製所の設備じゃ、マジでディーゼル作れへんのよ。そうや。

で、俺が見た最後の数字やけど、1984年のレベルに近づいてるって話や。

なんでそれが大事かって? その年が、戦略的石油備蓄を始めて溜め込み出した年やからや。つまり、もう空っぽ寸前ってことやな。で、これがどれくらい持つか気になるやろ? この2ヶ月間、ノンストップで売り続けてるからな。あと3、4週間ってとこや。マジで、それだけよ。

ヨーロッパの公式備蓄を見ても、イギリスは来週には底をつくはずやし、フランスとドイツも7月の初めには尽きる。だから、もって2、3週間やな。

いやいや、全部尽き始めたら、突然「エライこっちゃ」になるで。

中国が言ってたのも面白かったわ。近隣諸国が中国に駆け込んで「あんたんとこの巨大な備蓄、ちょっと分けてくれへんか?」って言ったとき、「いや、うちらのや。悪いな、ベイビー」って返したんや。アリとキリギリスの童話みたいやろ。冬が来てキリギリスがドア叩いて「食いもんくれ」って言うても、「自分で備蓄しとけばよかったやろ」ってな。

速報や。イスラエルメディアが報じてるんやけど、アメリカがイスラエルに対して「数時間以内にイランを攻撃する」って伝えたらしいで。もしアメリカが攻撃したら、イランは黙ってへんし、強烈にやり返すやろ。今度はアメリカとイスラエルに確実に被害が出る。イスラエルも、アメリカの資産も攻撃されるってわけや。

死んだ米軍兵士の数は、発表されてる15人なんかより遥かに多いやろな。10倍はおるんちゃうか。ほんま、自分から選んだ戦争や。

信じられへんわ。

不必要なことやけどな。で、この2週間後、どうなると思う? アメリカのスタンドオフ兵器(遠距離攻撃用弾薬)が尽きるんや。残ってるのは重力爆弾とJDAMだけやけど、射程は85kmしかない。イランを攻撃したけりゃ、イランの半分を飛び越えなあかん。アメリカの戦闘機や爆撃機が失われていくんやで。

トランプはどうするつもりや? 周りの人間も含めて、選択肢がめちゃくちゃ限られてるってことに考えが及んでへんのやろ。というか、現実的な軍事オプションなんて一つも残ってへんのちゃうか。

それに今の気象条件も忘れちゃいかん。外はピザ窯みたいに熱いんやからな。

第2章:戦争要因としての「熱」

そうそう、それが航空機に負担をかけるんや。メンテナンスにも響く。もし地上の部隊が昼間に動き回らなあかんかったら、もう最悪やで。

ドバイの夏に行ったことがあるけど、あそこじゃアラブ人ですらエアコンからエアコンへ走り回ってる。外は50度やからな。

摂氏50度や。あ、念のために言っておくと、アメリカの連中が聞いたら寒そうやと思うかもしれんけど、華氏でいえば120度くらいあるんや。カザフスタンのカスピ海沿岸で働いた時もな、冬はマイナス30度やけど、夏は45度、時には55度までいった。油田で55度やと、作業は全部ストップや。厚い革手袋をしてても金属に触られへん。革越しに手が焼けるんや。

55度やで。50度でも同じや。外に出たら、せいぜい30分働いて、1時間は日陰で水飲んでないと人がバタバタ倒れる。

2006年の5月にアル・ウデイド空軍基地にいた時、身をもって経験したわ。まだ暑くなり始めやったけど、正直、華氏115度から118度くらいあったな。

それでも若い兵隊たちの頑強さには感心したわ。食堂の向かいにバーガーキングがあってな。ジムやらインターネットやら、ミニゴルフコースまであったんや。気温1300度……いや現地時間で午後1時やな、そんな灼熱の太陽の下で子供たちがミニゴルフしてるんや。ピザ窯みたいに熱いのに、タフやなと思ったわ。

乾燥した熱ならまだマシやけど、湾岸地域の連中は100%の湿度やからな。それに水分補給や。地上部隊を展開させたら、トン単位の水を運ばなあかん。パレット積みのボトルの水? そんなもん、給湯器から出てくるお湯を飲むようなもんやで。俺も嫌ほど経験したけど、温かい水飲むのはほんま悲惨や。

普通、健康な男なら1日に2リットルは水が必要やけど、活動してたらもっと要る。気温30度くらいならそれでええけど、50度やったら最低4リットルは飲まんと。全部汗で出ていくからな。

ホワイトハウスやペンタゴンのデスクワーカーは、その辺が分かってへん。外に出て、90ポンドの荷物背負って、ボコボコした地形を歩いてみろっちゅうねん。山岳地帯の話やないで、その暑さの中での話や。しかもボディアーマーや。熱がこもって呼吸もできへん。あんなん着て走ったら即死やで。夜になるまで何もできへん。

だから、アメリカが地上作戦を仕掛ける可能性は低いって言ってるんや。彼らがやるのは……。

第3章:なぜ地上作戦はあり得ないのか

おそらく空爆やろな。でも空爆を仕掛けたら、今度はイランが報復してくる。もしイランが核兵器を持ってたら、デモンストレーションとして砂漠でキノコ雲が上がるのは時間の問題やろ。

イランがデモをするなら、地上じゃなくて地下でやるやろな。で、アメリカにこう伝えるんや。「地震計を見とけよ」ってな。ワシントン時間の6月16日午前10時、バーンと地震が起きる。リヒター・スケールで8.0とかな。環境汚染を撒き散らさずに「核兵器があるぞ」って誇示できるわけや。

4.6でも十分やろ。ペトロ(イランの都市)が攻撃された時もそれくらいが記録されたしな。

さて、トランプはどうする? 弾切れで、遠距離兵器もなくて、イランが核を使ったら。もう逃げ出すしかないんちゃうか。それでも報復と称して突っ走るんか? イランだってパキスタンや中国からの圧力はあるやろうし、トランプのメンツを立ててやるかもしれんけどな。

第4章:米イラン合意の条件

ニューヨーク・タイムズに出てる「イランが合意するだろう条件」なんて、信じられへんわ。

ちょっと見てみるわな……アメリカの要求は、ウラン濃縮を20年間停止することやと。イランは10年停止を提案してるけど、アメリカは15年で決着すると思ってるらしい。なんでそんなことになるんや?

しかも濃縮レベルはどうするんや。「15年間は20%以上は濃縮しません」ならまだ分かるけど、今の備蓄まで薄めろっていうのは……。イランがそんな条件飲むわけないやろ。彼らにとっての切り札やからな。

それに、ナタンズ、フォルドゥ、イスファハンの核施設を解体しろやと? アホ抜かせ! イランの指導者たちが広場に出て集団自決でもしろって言うんか?

「いつでもどこでも抜き打ち査察」やと? アメリカは「イランは不誠実だ、核が欲しいんだ」と言いたいがために、無理難題を並べてるだけや。イランが同意するはずないわ。

この記事が出たのは3時間半前、アパッチが撃墜されたっていうニュースは5時間前や。デイヴィッド・サンガーが突然この記事を書き始めたんか? 偶然なわけないやろ。アパッチの件を口実に、交渉から手を引こうとしてるだけや。サンガーはCIAの手先やからな。

第5章:市場、石油、そして領海

そういえば、トランプがオマーンに対して「領海を使わせるなら金を払え」と脅してたな。領海のほとんどはイランの管轄やから、実際にはイランに払わなあかんはずやけどな。まあ、環境保護のためとかいう屁理屈やろ。

今日の株式市場もひどかったな。ダウは少し上がったけど、ナスダックもS&P500も下がってる。石油市場はめちゃくちゃや。

で、いつトランプはキューバに侵攻するんや? キューバが国民に武器を配ってるって話やけど、悪い政権は国民に武器を配って抑圧するんやろ?(笑)

もしアメリカが愚かにもキューバを侵攻・支配しようとしたら、ひどい頭痛の種になるで。ゲリラ戦になって、米軍に死傷者が出る。1959年当時のフィデル・カストロたちがバティスタ政権を追い出した時みたいにな。キューバはフロリダくらいの大きさがある島で、半分は山や。どうやって制圧するんや? 兵力が足らんわ。

第6章:北極航路、アイスランド、そして砕氷船

トランプが欲しがってるグリーンランドやアイスランドの話や。最初から言ってるけど、次はアイスランドやで。北極ルートを閉鎖したいんやろ。

問題は、アメリカには原子力砕氷船が1隻もないってことや。全部ディーゼルで、2隻しかない。ロシアは50隻以上持ってるんやで。原子力のも含めてな。ロシアには到底勝てへん。世界中合わせてもロシアには及ばんのよ。

ロシアにはその圧倒的な優位性がある。北極航路はスエズ運河経由の半分の時間で行けるしな。フーシ派が紅海を封鎖したら、アフリカをぐるっと回って3、4週間も余計にかかるんやから。

第7章:ウクライナへの資金提供と資源不足

アメリカ議会がウクライナに送った90億ドルについてやけど、結局どこに流れるんや? 武器メーカーに金が回って、そこから武器が送られる仕組みやけど、肝心の武器が作れへんのよ。タングステンみたいな重要な鉱物が不足してるからな。ロシアが主な生産国やし、中国も輸出を制限してる。アメリカは八方塞がりや。

それにトランプがプーチンと何を交渉しようが、議会が批准せん限り意味がない。 sanctions(制裁)の解除も議会を通さんとあかんしな。そんなん無理やろ。どの道を選んでも袋小路や。

第8章:戦争と石油の最終予測

来週また集まろうな。戦争が拡大してたらその前に話すかもしれんけど。

もしトランプが「タコスTuesday」しないで突っ走ったら、戦争は再燃して石油は100ドル突破や。ほんまは今すぐ200ドルにいってもおかしくないんやけどな。無駄な死者を増やさんためにも、トランプが「タコス」して逃げ出すことを願うで。

それじゃ、またな。